目次Contents
この記事のサマリー
・危機管理能力とは、備えと対応の両方を含む力のことです。
・危機管理能力の高い人は、決断力や冷静さ、準備の習慣が見られます。
・準備・知識・柔軟さの3つが危機管理能力を向上させてくれます。
「危機管理能力」という言葉は知っていても、何を指すのか説明しようとすると意外と曖昧になりがちです。仕事の場面でも日常でも、不測の事態にどう備え、どう動くかは信頼に直結するもの。
この記事では、「危機管理能力」の意味を簡潔に整理しながら、言い回しや行動のヒントをお届けします。
「危機管理能力」とは?
まずは「危機管理能力」の意味を明確にして、「備え」と「対応」の視点を整理していきましょう。
「危機管理能力」の意味
「危機管理能力」とは、不測の事態に備えて準備を整え、実際に起きたときに状況を見極めながら対応できる力を指します。
辞書では「危機管理」について次のように説明していますよ。
きき‐かんり〔‐クワンリ〕【危機管理】
1 大地震などの自然災害や、不測の事態に迅速・的確に対処できるよう、事前に準備しておく諸政策。
2 ⇒リスクマネージメント
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「リスクマネージメント」についても確認しておきましょう。
リスク‐マネージメント【risk management】
経営活動に生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法。危機管理。危険管理。リスク管理。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「危機管理能力」は、自然災害やトラブル、急なアクシデントに対して「どう動けるか?」を軸にした考え方です。この能力が求められる場面は、ビジネスだけに限りません。
日常生活の中でも、体調不良や交通トラブル、家庭内の突発的な問題など、さまざまな「想定外」に直面することがあります。
その都度、状況を見て、最善の選択を落ち着いて判断できるか。そうした振る舞いを支えるのが「危機管理能力」です。
危機管理とリスクマネジメント
「危機管理能力」の意味の一つに「リスクマネジメント」があります。
「リスクマネジメント」は主に経営やビジネスの分野で使われる言葉で、リスクを予測し、最小限に抑えるための管理手法を指しますよ。

「危機管理能力」が高い人の特徴
「自分は危機管理が得意だろうか?」と考えるとき、明確な答えが出るとは限りませんよね。でも、どんな場面でどんな動きをするかを思い出してみると、自分なりの傾向が見えてくることがあります。
ここでは、危機管理能力が高い人に見られやすい振る舞いをいくつか紹介します。当てはまる部分があれば、それがあなたの強みかもしれませんよ。
決断が早い
「もう少し考えてから…」と迷っている間に、状況が悪化してしまった…。そんな経験がある人は少なくないはず。
危機管理能力が高い人は、迷いを長引かせず、今できる最善を見極めて判断する傾向があります。もちろん、すべてが正解になるわけではありませんが、「動くことで流れを変える」という感覚を持っているようです。
決断の早さは、場面の悪化を防ぐための一つの手段ともいえますね。
「もしも」を考えて準備する
「何かあったらどうしよう…」と過度に心配するのではなく、「こういう場合はこう動こう!」と事前に考えておく。
この小さな意識の積み重ねが、不測の事態への対応力につながります。避難訓練や防災バッグの準備のように、普段から「想定」を持っている人は、いざというときも慌てずに動けるもの。
危機管理能力のある人は、「もしも」を無理なく日常の中に組み込んでいたりします。
経験を生かす
危機管理能力は、経験の多さそのものよりも、「過去の経験をどう使うか」に左右されることがあります。うまくいかなかった出来事や、偶然うまく乗り越えたことも、あとから振り返って生かすことができれば、それは大きな力になったりしますよね。
「あのとき、こうすればよかった…」と気づいたことを、次に試してみる。そんな柔軟な姿勢もまた、危機への向き合い方のひとつです。

「危機管理能力」が高いことで得られるメリット
ここでは、「危機管理能力」が高いことによって得られやすいメリットを見ていきましょう。自分や周囲を守るだけでなく、仕事の場面でも評価されやすくなる側面があります。
信頼関係を築きやすい
危機にうまく対応できる人は、「この人に任せておけば安心」と思われやすいものです。何かあっても大ごとにせず、冷静に動けるという印象が、周囲の信頼につながっていきます。
その結果、重要な役割を任される場面が増えることもあるでしょう。小さな行動の積み重ねが、職場での信頼感を支えていると考えると、少し気が楽になるかもしれませんね。
効率よく仕事をこなせる
トラブルが起きたときに対応が遅れると、予定していたことが崩れてしまうことがあります。けれど、危機管理能力がある人は、事前に備えていたり、トラブル後も落ち着いて行動するため、リカバリーしやすいもの。
結果として、流れを崩さないことが大きな強みになります。
結果的に自分を守ることになる
急なトラブルや予測外の出来事に備えておくことは、自分自身を守ることにもつながります。職場での立場や評価だけでなく、体調や安全面でも、無理をせずに対応できると、負担が軽くなりますよね。
災害や事故など、自分ではコントロールできない状況に対しても、備えがあるだけで動きやすさは変わります。危機管理能力を高めることは、結果的に自分を助けることにもなるのです。
「危機管理能力」を向上させるにはどうしたらいい?
日々の小さな積み重ねが、いざというときに自分を助けてくれます。ここでは、今日から取り組める3つの視点を紹介します。無理なく続けられることから、少しずつ試してみてください。
準備をしっかりする
「準備8割」という言葉を耳にしたことはありますか? しっかりとした準備を整えてけば、本番はうまくいくものです。「資料を確認しておく」、「持ち物を前日に揃える」、「移動ルートを把握しておく」…。
準備は事前に整えておくことができます。しっかり備えておけば、本番で慌てずに済みますよ。

知識を蓄える
危機管理能力を高める上で欠かせないのが、事前に「知っている状態」を増やしておくことです。危機は突然起こるように見えても、内容自体は過去に起きた事例や想定の延長線上にあることが少なくありません。
自然災害、社会情勢、仕事上のトラブルなどについて、基本的な知識や過去の事例を知っておくことで、非常時に状況を把握しやすくなります。「何が起きているのか?」が理解できれば、過度に慌てることなく、次に取るべき行動を考えやすくなりますよ。
知識を蓄えるとは、専門家になることではありません。日頃からニュースに目を通したり、信頼できる情報源に触れたりしながら、「こういう場合には、こういう対応がある」と選択肢を増やしておくことが、結果として冷静な判断につながります。
固定概念に囚われない
危機は、過去と同じように起きるとは限りません。これまでのやり方が通用しないこともあるでしょう。そんなとき、「こうあるべき」という考えに縛られすぎると、かえって選択肢が狭まってしまいます。
状況を見て、臨機応変に判断するためには、柔軟な視点を持っておくことも大切です。知識と経験を生かしつつ、思い込みを一度立ち止まって見直す。そんな姿勢が備えにつながります。
「危機管理能力」に関するFAQ
ここでは、「危機管理能力」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1:危機管理能力とは、具体的にどんな力ですか?
A:不測の事態に備えて準備を整え、実際に起きたときに状況を見極めながら対応できる力を指します。
Q2:危機管理能力が高い人に共通する特徴はありますか?
A:決断が早く、事前に備えを整え、過去の経験を冷静に生かす傾向があります。
Q3:危機管理能力は、仕事以外でも役に立ちますか?
A:自然災害や事故など、日常の中でも予想外の事態に対応する力として役立ちます。
最後に
「危機管理能力」は、特別な人だけが持つ力というより、日々の気づきや備えの積み重ねからはぐくんでいけるものです。先回りして不安を抱えるというより、起きた出来事に落ち着いて向き合う姿勢に近いのかもしれませんね。
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