株価が暴落すると冷静な判断ができなくなり、思わぬ失敗を犯しがちだ。投資家VTuberのはっしゃんさんは「投資で成功している人の中には株価暴落をうまく利用している人が多い。ただ、そのためには事前に“暴落時のトリセツ”をつくっておく必要がある。次なる暴落に向けていまこそ、自分のためのトリセツをつくっておきたい」という――。
ビジネスマンのガントチャートの分析
写真=iStock.com/AndreyPopov
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投資で成功する人は株価暴落を利用している

こんにちは、はっしゃんです。株式市場では、しばしば暴落が発生します。10月10日から14日にかけても急落しました。今回は暴落というほどではありませんでしたが、不安になって売却してしまった人もいるのではないでしょうか。

しかし、わたしの検証結果からは、暴落が10倍株の起点となることが分かっています。そして、投資で成功している人の多くが、この暴落をうまく利用してバーゲンセール価格で株式を購入することで資産を増やしています。今回の急落は落ち着いたようにみえますが、次の暴落に向けて準備を進めておくことでみなさんも資産を大きく増やせる可能性があります。

そのためには、平時に「株価暴落のトリセツ」をつくっておく必要があります。今回は「株価暴落のトリセツ」をテーマに書いてみたいと思います。

投資初心者はいま何をすればいいか

投資経験の長い投資家は、これまでに何回かの株価暴落を経験しており、ある程度の心構えや、対処法を理解できているかもしれません。しかし、経験の浅い投資家には、このような経験則やノウハウがありません。

わたしは、2025年4月にKADOKAWAより『暴落大全』という本を上梓させていただきました。この本は、戦後から2024年までに発生した数々の株価暴落の原因や影響度、回復過程について調査・解説し、読者が株価暴落を追体験できるように工夫した本です。いわば、株価暴落の教科書のような体裁になっています。

まだ暴落経験が少ない皆さんに、この本を通じて「株価暴落とはどのようなものか」を体験学習していただくために書きました。このコラムでは「株価暴落のトリセツ」として、そのエッセンスをお伝えしようと思います。

コラムを読んで株価暴落への備えが必要だと感じた方には、ぜひ本編も読んでほしいと思います。エッセンスよりもさらに多くの情報をインプットできることでしょう。