いい印象を与える人は何をしているか。ANAの元CAで研修講師の三上ナナエさんは「お辞儀とは、相手への感謝や尊敬の気持ちから自然に頭が下がる動作である。お辞儀には『会釈』『敬礼』『最敬礼』の3つの種類があるが、これらのお辞儀を、挨拶の場面に応じて使い分けることが大切だ」という――。
※本稿は、三上ナナエ『一生使える「敬語&ビジネスマナー」』(大和出版)の一部を再編集したものです。
雑に見えてしまう「声の出し方」はこれ
挨拶の発声で気をつける点は、「1つひとつの言葉をしっかり出す」ことです。そんな初歩的なこと……と思うかもしれませんが、意外とできていないもの。
例えば「おはようございます」では、最初の二音「おは」がほとんど聞こえず、間の「ご」が抜けて、「(は)ようざいます」となっていることが結構あります。
雑な印象に見えますので、一音一音をはっきり伝える意識を持ちましょう。
また、「間延び」も気をつけるポイントです。
「おはようございまーーす」とか「おつかれさまでーーす」のように、語尾が延びる挨拶は、幼い印象やいい加減なイメージを与えかねません。
さらに、声が小さいと「自信がないのかな?」と思われたり、「もしかして、何か嫌われているのかな?」と思わせてしまうことも。意図せずマイナスな見え方にならないように、しっかり相手に届く声量で伝えましょう。