JP3461242B2 - 焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法 - Google Patents
焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法Info
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- JP3461242B2 JP3461242B2 JP14821396A JP14821396A JP3461242B2 JP 3461242 B2 JP3461242 B2 JP 3461242B2 JP 14821396 A JP14821396 A JP 14821396A JP 14821396 A JP14821396 A JP 14821396A JP 3461242 B2 JP3461242 B2 JP 3461242B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、焦電体薄膜と、
その上面および下面にそれぞれ設けられる上部電極およ
び下部電極とからなる赤外線検出部が表層部に凹部を有
する基板の前記凹部の上部に形成されている赤外線検出
用の焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法に関する。
その上面および下面にそれぞれ設けられる上部電極およ
び下部電極とからなる赤外線検出部が表層部に凹部を有
する基板の前記凹部の上部に形成されている赤外線検出
用の焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記焦電型赤外線薄膜素子の一つに、特
開平7−55577号公報に示されるものがある。この
焦電型赤外線薄膜素子は、図9(A),(B)に示すよ
うに、基板51としてMgO(100)単結晶基板を用
い、その上層に下部電極52としてPt(白金)薄膜を
設け、その上層に焦電体薄膜53を設け、さらに、それ
らの上層の少なくとも一部に、上部電極54として赤外
光の反射率の小さいNiCr(ニクロム)薄膜を設け、
その後、焦電体薄膜53側からエッチング用マスクを介
して微小空洞55を設けたものである。なお、56は層
間絶縁膜である。
開平7−55577号公報に示されるものがある。この
焦電型赤外線薄膜素子は、図9(A),(B)に示すよ
うに、基板51としてMgO(100)単結晶基板を用
い、その上層に下部電極52としてPt(白金)薄膜を
設け、その上層に焦電体薄膜53を設け、さらに、それ
らの上層の少なくとも一部に、上部電極54として赤外
光の反射率の小さいNiCr(ニクロム)薄膜を設け、
その後、焦電体薄膜53側からエッチング用マスクを介
して微小空洞55を設けたものである。なお、56は層
間絶縁膜である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の焦電型赤外
線薄膜素子によれば、下部電極52、焦電体薄膜53お
よび上部電極54が互いに重なり合うところの赤外線検
出部の下部に微小空洞55が形成されているので、基板
51の熱容量が小さくなり、熱応答性に優れるといった
効果があるものの、次のような欠点がある。
線薄膜素子によれば、下部電極52、焦電体薄膜53お
よび上部電極54が互いに重なり合うところの赤外線検
出部の下部に微小空洞55が形成されているので、基板
51の熱容量が小さくなり、熱応答性に優れるといった
効果があるものの、次のような欠点がある。
【0004】すなわち、前記図9(B)から理解される
ように、その赤外線検出部において、焦電体薄膜53の
上部に僅かに覆われた層間絶縁膜56が上部電極54と
下部電極52との間に介在し、これが焦電体薄膜53の
僅かな領域に密着している。また、この焦電型赤外線薄
膜素子の製造方法は、焦電体薄膜53を成膜した後、こ
の焦電体薄膜53をパターニングし、層間絶縁膜56を
形成し、その後、上部電極54を成膜している。その結
果、焦電体薄膜53のパターニングおよび下部電極52
のパターニングに焦電体薄膜53の表面に、異物など低
誘電率の不純物が付着するおそれがある。
ように、その赤外線検出部において、焦電体薄膜53の
上部に僅かに覆われた層間絶縁膜56が上部電極54と
下部電極52との間に介在し、これが焦電体薄膜53の
僅かな領域に密着している。また、この焦電型赤外線薄
膜素子の製造方法は、焦電体薄膜53を成膜した後、こ
の焦電体薄膜53をパターニングし、層間絶縁膜56を
形成し、その後、上部電極54を成膜している。その結
果、焦電体薄膜53のパターニングおよび下部電極52
のパターニングに焦電体薄膜53の表面に、異物など低
誘電率の不純物が付着するおそれがある。
【0005】ところで、一般に、焦電体薄膜53を構成
する強誘電体材料は、非常に高い誘電率を有している
が、焦電体薄膜53と上部電極54および下部電極52
との間に低誘電率の不純物が存在することは、その性能
の低下につながる。
する強誘電体材料は、非常に高い誘電率を有している
が、焦電体薄膜53と上部電極54および下部電極52
との間に低誘電率の不純物が存在することは、その性能
の低下につながる。
【0006】したがって、上述した従来の焦電型赤外線
薄膜素子の構造や製造方法においては、焦電体薄膜53
の表面に低誘電率の不純物が存在しやすい構造および製
造方法であるため、焦電体薄膜本来の優れた特性を十分
に発揮し得る焦電型赤外線薄膜素子を得ることが困難で
あった。
薄膜素子の構造や製造方法においては、焦電体薄膜53
の表面に低誘電率の不純物が存在しやすい構造および製
造方法であるため、焦電体薄膜本来の優れた特性を十分
に発揮し得る焦電型赤外線薄膜素子を得ることが困難で
あった。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、焦電体薄膜そのものの特性を十二分に発揮さ
せることができる焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法
を提供することを目的としている。
たもので、焦電体薄膜そのものの特性を十二分に発揮さ
せることができる焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、焦電体薄膜と、その上面および下面
にそれぞれ設けられる上部電極および下部電極とからな
る赤外線検出部が表層部に凹部を有する基板の前記凹部
の上部に形成されてなる焦電型赤外線薄膜素子におい
て、前記焦電体薄膜と上部電極および下部電極との間に
他の部材が介在しないようにしてあり、更に、前記赤外
線検出部の周囲および前記基板の上面にわたって絶縁体
薄膜が形成され、この絶縁体薄膜には、前記凹部を形成
するためのエッチング用の孔が開設されている。
め、この発明では、焦電体薄膜と、その上面および下面
にそれぞれ設けられる上部電極および下部電極とからな
る赤外線検出部が表層部に凹部を有する基板の前記凹部
の上部に形成されてなる焦電型赤外線薄膜素子におい
て、前記焦電体薄膜と上部電極および下部電極との間に
他の部材が介在しないようにしてあり、更に、前記赤外
線検出部の周囲および前記基板の上面にわたって絶縁体
薄膜が形成され、この絶縁体薄膜には、前記凹部を形成
するためのエッチング用の孔が開設されている。
【0009】そして、この発明の焦電型赤外線薄膜素子
の製造方法は、基板上に下部電極を形成し、その上面に
焦電体薄膜を成膜した後、前記焦電体薄膜の上面に上部
電極を成膜し、その後、上部電極、焦電体薄膜および下
部電極をこの順でそれぞれパターニングして赤外線検出
部を形成し、更に、前記赤外線検出部の周囲および前記
基板の上面にわたって絶縁体薄膜を形成し、この絶縁体
薄膜に開設されたエッチング用の孔からエッチング液を
注入し、前記基板をエッチングにより除去して前記基板
の表層部に凹部を形成するようにした点に特徴がある。
の製造方法は、基板上に下部電極を形成し、その上面に
焦電体薄膜を成膜した後、前記焦電体薄膜の上面に上部
電極を成膜し、その後、上部電極、焦電体薄膜および下
部電極をこの順でそれぞれパターニングして赤外線検出
部を形成し、更に、前記赤外線検出部の周囲および前記
基板の上面にわたって絶縁体薄膜を形成し、この絶縁体
薄膜に開設されたエッチング用の孔からエッチング液を
注入し、前記基板をエッチングにより除去して前記基板
の表層部に凹部を形成するようにした点に特徴がある。
【0010】この発明の焦電型赤外線薄膜素子において
は、焦電体薄膜と上部電極および下部電極との間に、低
誘電率の不純物など他の部材が存在しないので、焦電体
薄膜そのものの特性を十二分に発揮させることができ、
したがって、高感度並びに高速応答性を有する焦電型赤
外線薄膜素子を得ることができる。
は、焦電体薄膜と上部電極および下部電極との間に、低
誘電率の不純物など他の部材が存在しないので、焦電体
薄膜そのものの特性を十二分に発揮させることができ、
したがって、高感度並びに高速応答性を有する焦電型赤
外線薄膜素子を得ることができる。
【0011】そして、この発明の焦電型赤外線薄膜素子
の製造方法においては、焦電体薄膜と上部電極および下
部電極との間に、低誘電率の不純物など他の部材を介在
させることなく、所望の赤外線検出部を形成することが
できる。したがって、高感度並びに高速応答性を有する
焦電型赤外線薄膜素子を得ることができる。
の製造方法においては、焦電体薄膜と上部電極および下
部電極との間に、低誘電率の不純物など他の部材を介在
させることなく、所望の赤外線検出部を形成することが
できる。したがって、高感度並びに高速応答性を有する
焦電型赤外線薄膜素子を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0013】図1〜図3は、この発明の焦電型赤外線薄
膜素子Sの一例を示し、図1は、焦電型赤外線薄膜素子
Sの平面形状を示す図であり、図2は、図1におけるI
−I線断面形状を拡大図とともに示す断面図であり、図
3は、焦電型赤外線薄膜素子Sの分解斜視図である。
膜素子Sの一例を示し、図1は、焦電型赤外線薄膜素子
Sの平面形状を示す図であり、図2は、図1におけるI
−I線断面形状を拡大図とともに示す断面図であり、図
3は、焦電型赤外線薄膜素子Sの分解斜視図である。
【0014】これらの図において、1はMgO(酸化マ
グネシウム)よりなる単結晶基板で、2はこの基板1の
表層部にエッチングによって形成される微小な凹部であ
る。3は焦電体薄膜で、例えばPZT系強誘電体薄膜ま
たはPLZT系強誘電体薄膜からなる。この焦電体薄膜
3の上下両面には、例えばPt(白金)よりなる上部電
極4と下部電極5とが互いに対応するように設けられて
いる。4aは上部電極4に形成されるエッチング用の複
数の孔、5aは下部電極5に形成された突起部である。
なお、両電極4,5および焦電体薄膜3が互いに重なり
合う部分を赤外線検出部6というものとする。
グネシウム)よりなる単結晶基板で、2はこの基板1の
表層部にエッチングによって形成される微小な凹部であ
る。3は焦電体薄膜で、例えばPZT系強誘電体薄膜ま
たはPLZT系強誘電体薄膜からなる。この焦電体薄膜
3の上下両面には、例えばPt(白金)よりなる上部電
極4と下部電極5とが互いに対応するように設けられて
いる。4aは上部電極4に形成されるエッチング用の複
数の孔、5aは下部電極5に形成された突起部である。
なお、両電極4,5および焦電体薄膜3が互いに重なり
合う部分を赤外線検出部6というものとする。
【0015】7は赤外線検出部6の受光電極としての上
部電極4の上面を被覆するように設けられる赤外線吸収
膜で、フォトリソグラフが可能な感光性有機薄膜にカー
ボンブラックのような赤外線吸収材料を適宜混入してな
るものである。8は赤外線検出部6の周辺に形成され、
赤外線検出部6を基板1に対して保持させる絶縁体薄膜
で、ポリイミド系樹脂薄膜のような有機絶縁体薄膜また
はSiO2 薄膜のような無機絶縁体薄膜よりなる。8a
は絶縁体薄膜8に開設されるエッチング用の孔で、上部
電極4の孔4aに対応して設けられるもののほか、赤外
線検出部6を囲むようにして設けられている。9,10
は上部電極4、下部電極5にそれぞれ連なる上部引出し
電極、下部引出し電極である。
部電極4の上面を被覆するように設けられる赤外線吸収
膜で、フォトリソグラフが可能な感光性有機薄膜にカー
ボンブラックのような赤外線吸収材料を適宜混入してな
るものである。8は赤外線検出部6の周辺に形成され、
赤外線検出部6を基板1に対して保持させる絶縁体薄膜
で、ポリイミド系樹脂薄膜のような有機絶縁体薄膜また
はSiO2 薄膜のような無機絶縁体薄膜よりなる。8a
は絶縁体薄膜8に開設されるエッチング用の孔で、上部
電極4の孔4aに対応して設けられるもののほか、赤外
線検出部6を囲むようにして設けられている。9,10
は上部電極4、下部電極5にそれぞれ連なる上部引出し
電極、下部引出し電極である。
【0016】上記焦電型赤外線薄膜素子Sの形成方法に
ついて、図4〜図8を参照しながら説明する。なお、図
6〜図8においては、それぞれ断面形状を概略的に示す
図と、平面形状を概略的に示す図を並列的に示してい
る。また、最終形状前の各部材に対応する部分を表す符
号には’(ダッシュ)を付している。
ついて、図4〜図8を参照しながら説明する。なお、図
6〜図8においては、それぞれ断面形状を概略的に示す
図と、平面形状を概略的に示す図を並列的に示してい
る。また、最終形状前の各部材に対応する部分を表す符
号には’(ダッシュ)を付している。
【0017】(1)適宜厚さ(例えば500μm)のM
gO(100)単結晶基板1を用意する(図5(A)参
照)。
gO(100)単結晶基板1を用意する(図5(A)参
照)。
【0018】(2)前記基板1の上面に、例えばスパッ
リングによって、下部電極5’としてPtを0.2μm
の厚みに成膜する(図4のステップS1および図5
(B)参照)。
リングによって、下部電極5’としてPtを0.2μm
の厚みに成膜する(図4のステップS1および図5
(B)参照)。
【0019】(3)前記下部電極5’の上面に、例えば
MOCVD法(有機金属化学気相成長法)によって、焦
電体薄膜3’としてPZT系強誘電体薄膜(またはPL
ZT系強誘電体薄膜)を約2μmの厚みに成膜する(図
4のステップS2および図5(C)参照)。
MOCVD法(有機金属化学気相成長法)によって、焦
電体薄膜3’としてPZT系強誘電体薄膜(またはPL
ZT系強誘電体薄膜)を約2μmの厚みに成膜する(図
4のステップS2および図5(C)参照)。
【0020】(4)前記焦電体薄膜3’の上面に、スパ
ッリングによって、上部電極4’としてPtを0.2μ
mの厚みに成膜する(図4のステップS3、図5(D)
および図6(A),(B)参照)。
ッリングによって、上部電極4’としてPtを0.2μ
mの厚みに成膜する(図4のステップS3、図5(D)
および図6(A),(B)参照)。
【0021】(5)前記上部電極4’にレジストを塗布
し、フォトリソグラフでレジストをパターニングする。
その後、エッチングにより上部電極4をパターニングし
た後、レジストを除去し、複数の孔4aを有する形状に
形成する(図4のステップS4および図6(C),
(D)参照)。
し、フォトリソグラフでレジストをパターニングする。
その後、エッチングにより上部電極4をパターニングし
た後、レジストを除去し、複数の孔4aを有する形状に
形成する(図4のステップS4および図6(C),
(D)参照)。
【0022】(6)次いで、焦電体薄膜3’にレジスト
を塗布し、フォトリソグラフでレジストをパターニング
する。その後、エッチングにより焦電体薄膜3をパター
ニングした後、レジストを除去し、上部電極4の孔4a
に対応した位置に複数の孔を有する形状に形成する(図
5のステップS5および図6(E),(F)参照)。な
お、この実施例では、焦電体薄膜3は上部電極4よりも
やや大径に形成されている。
を塗布し、フォトリソグラフでレジストをパターニング
する。その後、エッチングにより焦電体薄膜3をパター
ニングした後、レジストを除去し、上部電極4の孔4a
に対応した位置に複数の孔を有する形状に形成する(図
5のステップS5および図6(E),(F)参照)。な
お、この実施例では、焦電体薄膜3は上部電極4よりも
やや大径に形成されている。
【0023】(7)次いで、下部電極5’にレジストを
塗布し、フォトリソグラフでレジストをパターニングす
る。その後、エッチングにより下部電極5’をパターニ
ングした後、レジストを除去し、下部電極5およびこれ
に連なる下部電極突起部5aを形成する(図5のステッ
プS6および図7(A),(B)参照)。なお、この実
施例では、下部電極5は焦電体薄膜3と同径に形成され
ているが、これよりやや大径にしてもよい。
塗布し、フォトリソグラフでレジストをパターニングす
る。その後、エッチングにより下部電極5’をパターニ
ングした後、レジストを除去し、下部電極5およびこれ
に連なる下部電極突起部5aを形成する(図5のステッ
プS6および図7(A),(B)参照)。なお、この実
施例では、下部電極5は焦電体薄膜3と同径に形成され
ているが、これよりやや大径にしてもよい。
【0024】(8)赤外線検出部6周辺および基板1の
上面にわたって、金属より小さい熱伝導率を有する絶縁
体薄膜8を形成する(図5のステップS7および図7
(C),(D)参照)。絶縁体薄膜8は、有機絶縁体薄
膜、無機絶縁体薄膜のいずれでもよく、有機絶縁体薄膜
としてはポリイミド系樹脂薄膜が、また、無機絶縁体薄
膜としてはSiO2 薄膜が好適である。そして、8aは
上部電極4の孔4aに対応した位置および赤外線検出部
6の外周に設けられる孔である。
上面にわたって、金属より小さい熱伝導率を有する絶縁
体薄膜8を形成する(図5のステップS7および図7
(C),(D)参照)。絶縁体薄膜8は、有機絶縁体薄
膜、無機絶縁体薄膜のいずれでもよく、有機絶縁体薄膜
としてはポリイミド系樹脂薄膜が、また、無機絶縁体薄
膜としてはSiO2 薄膜が好適である。そして、8aは
上部電極4の孔4aに対応した位置および赤外線検出部
6の外周に設けられる孔である。
【0025】(9)例えばスパッタリングによってAu
よりなる上部電極引出し部9および下部引出し部10を
形成する(図5のステップS8および図7(E),
(F)参照)。
よりなる上部電極引出し部9および下部引出し部10を
形成する(図5のステップS8および図7(E),
(F)参照)。
【0026】(10)そして、例えばネガレジスト材料
のような感光性有機薄膜に3wt%程度のカーボンブラ
ックのような赤外線吸収材料を混入したものを、赤外線
検出部6の上部電極4の上面に適宜厚さ塗布した後、パ
ターニングすることにより、上部電極4の上面を赤外線
吸収膜7によって被覆する(図5のステップS9および
図8(A),(B)参照)。
のような感光性有機薄膜に3wt%程度のカーボンブラ
ックのような赤外線吸収材料を混入したものを、赤外線
検出部6の上部電極4の上面に適宜厚さ塗布した後、パ
ターニングすることにより、上部電極4の上面を赤外線
吸収膜7によって被覆する(図5のステップS9および
図8(A),(B)参照)。
【0027】絶縁体薄膜8の孔8aから所定濃度のリン
酸液をエッチング液として注入して、赤外線検出部6の
直下の基板1をエッチングにより除去し、凹部(微小空
洞)2を形成する(図5のステップS10および図8
(C),(D)参照)。この場合、凹部2は、赤外線検
出部6よりも大きくなるように形成されるが、赤外線検
出部6の周囲および基板1の上面にわたって絶縁体薄膜
8が形成されているので、赤外線検出部6は絶縁体薄膜
8によって凹部2の上面に浮揚した状態で保持される。
つまり、図1〜図3および図8(C),(D)に示すよ
うな焦電型赤外線薄膜素子Sが得られる。
酸液をエッチング液として注入して、赤外線検出部6の
直下の基板1をエッチングにより除去し、凹部(微小空
洞)2を形成する(図5のステップS10および図8
(C),(D)参照)。この場合、凹部2は、赤外線検
出部6よりも大きくなるように形成されるが、赤外線検
出部6の周囲および基板1の上面にわたって絶縁体薄膜
8が形成されているので、赤外線検出部6は絶縁体薄膜
8によって凹部2の上面に浮揚した状態で保持される。
つまり、図1〜図3および図8(C),(D)に示すよ
うな焦電型赤外線薄膜素子Sが得られる。
【0028】上記構成の焦電型赤外線薄膜素子Sの製造
工程においては、図4に示したフローチャートからも理
解されるように、基板1に下部電極5を成膜した(ステ
ップS1)後、下部電極5の上面に焦電体薄膜3を成膜
し(ステップS2)、その後、上部電極4を成膜し(ス
テップS3)、これらの成膜を順次行った後に、上部電
極4、焦電体薄膜3、下部電極5をこの順でそれぞれパ
ターニングするようにしているので、焦電体薄膜3の成
膜後に、この焦電体薄膜3と上部電極4および下部電極
5との間に不純物が介在するといったことがない。
工程においては、図4に示したフローチャートからも理
解されるように、基板1に下部電極5を成膜した(ステ
ップS1)後、下部電極5の上面に焦電体薄膜3を成膜
し(ステップS2)、その後、上部電極4を成膜し(ス
テップS3)、これらの成膜を順次行った後に、上部電
極4、焦電体薄膜3、下部電極5をこの順でそれぞれパ
ターニングするようにしているので、焦電体薄膜3の成
膜後に、この焦電体薄膜3と上部電極4および下部電極
5との間に不純物が介在するといったことがない。
【0029】したがって、前記従来技術のような問題が
生ずることがなく、焦電体薄膜3の性能を十二分に発揮
させることができる赤外線検出部構造が得られ、したが
って、高感度並びに高速応答性を有する焦電型赤外線薄
膜素子Sを得ることができる。
生ずることがなく、焦電体薄膜3の性能を十二分に発揮
させることができる赤外線検出部構造が得られ、したが
って、高感度並びに高速応答性を有する焦電型赤外線薄
膜素子Sを得ることができる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
れ、以下のような効果を奏する。
【0031】焦電体薄膜と上部電極および下部電極との
間に、低誘電率の不純物など他の部材が存在させること
なく所望の赤外線検出部を構成することができるので、
焦電体薄膜そのものの特性を十二分に発揮させることが
できる。したがって、高感度並びに高速応答性を有する
焦電型赤外線薄膜素子を得ることができる。
間に、低誘電率の不純物など他の部材が存在させること
なく所望の赤外線検出部を構成することができるので、
焦電体薄膜そのものの特性を十二分に発揮させることが
できる。したがって、高感度並びに高速応答性を有する
焦電型赤外線薄膜素子を得ることができる。
【図1】この発明の焦電型赤外線薄膜素子の一例を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】図1におけるI−I線断面形状図とその部分拡
大図である。
大図である。
【図3】前記焦電型赤外線薄膜素子Sの分解斜視図であ
る。
る。
【図4】前記焦電型赤外線薄膜素子の製造方法を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】図6〜図8とともに前記焦電型赤外線薄膜素子
の製造工程を示し、このうちの始めの部分を示してい
る。
の製造工程を示し、このうちの始めの部分を示してい
る。
【図6】図5に続く製造工程を示す図である。
【図7】図6に続く製造工程を示す図である。
【図8】図7に続く製造工程を示す図である。
【図9】従来技術を説明するための図で、(A)は平面
図、(B)は断面図である。
図、(B)は断面図である。
1…基板、2…凹部、3…焦電体薄膜、4…上部電極、
5…下部電極、6…赤外線検出部、8…絶縁体薄膜、8
a…エッチング用の孔、S…焦電型赤外線薄膜素子。
5…下部電極、6…赤外線検出部、8…絶縁体薄膜、8
a…エッチング用の孔、S…焦電型赤外線薄膜素子。
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(56)参考文献 特開 平5−90553(JP,A)
特開 平7−55577(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01J 5/00 - 5/62
G01J 1/00 - 1/60
H01L 37/02
Claims (2)
- 【請求項1】 焦電体薄膜と、その上面および下面にそ
れぞれ設けられる上部電極および下部電極とからなる赤
外線検出部が表層部に凹部を有する基板の前記凹部の上
部に形成されてなる焦電型赤外線薄膜素子において、前
記焦電体薄膜と上部電極および下部電極との間に他の部
材が介在しないようにしてあり、更に、前記赤外線検出
部の周囲および前記基板の上面にわたって絶縁体薄膜が
形成され、この絶縁体薄膜には、前記凹部を形成するた
めのエッチング用の孔が開設されていることを特徴とす
る焦電型赤外線薄膜素子。 - 【請求項2】 基板上に下部電極を形成し、その上面に
焦電体薄膜を成膜した後、前記焦電体薄膜の上面に上部
電極を成膜し、その後、上部電極、焦電体薄膜および下
部電極をこの順でそれぞれパターニングして赤外線検出
部を形成し、更に、前記赤外線検出部の周囲および前記
基板の上面にわたって絶縁体薄膜を形成し、この絶縁体
薄膜に開設されたエッチング用の孔からエッチング液を
注入し、前記基板をエッチングにより除去して前記基板
の表層部に凹部を形成することを特徴とする焦電型赤外
線薄膜素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14821396A JP3461242B2 (ja) | 1996-05-18 | 1996-05-18 | 焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14821396A JP3461242B2 (ja) | 1996-05-18 | 1996-05-18 | 焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09304183A JPH09304183A (ja) | 1997-11-28 |
| JP3461242B2 true JP3461242B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=15447807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14821396A Expired - Fee Related JP3461242B2 (ja) | 1996-05-18 | 1996-05-18 | 焦電型赤外線薄膜素子とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3461242B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4912964B2 (ja) * | 2007-06-07 | 2012-04-11 | 住友化学株式会社 | 熱電変換モジュール |
-
1996
- 1996-05-18 JP JP14821396A patent/JP3461242B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09304183A (ja) | 1997-11-28 |
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