JP3463112B2 - 揚げ物用衣材 - Google Patents
揚げ物用衣材Info
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Description
げ物用の衣材に関し、更に詳しくは吸油量が少なく、食
感に優れた揚げ物が得られる揚げ物用衣材に関する。
をまぶして揚げるか又はから揚げ用バッター液をつけて
揚げるから揚げ、種にまぶし粉をまぶすか又はまぶさ
ずに小麦粉の溶き液をつけて揚げる天ぷら、種にまぶ
し粉をまぶすか又はまぶさずにバッター液をつけ、その
上にパン粉をつけて揚げるフライ、カツレツ、コロッケ
などがある。従来これらの揚げ物で、まぶし粉には主に
小麦粉、澱粉が使用されているし、バッター液には小麦
粉を主体にし、米粉、コーンフラワー、澱粉、天然ガ
ム、卵白、ベーキンパウダーなどが必要に応じて用いら
れている。
ーチなどの天然澱粉が使用され、種々の目的で加工澱粉
の提案もある。例えば、バッター液に用いて適度なバッ
ター粘度を有し、且つ種と衣との結着性が良好とする油
脂加工澱粉(特開昭61−285956号、特開昭62
−14756号、特開昭62−195259号)や大豆
粉を添加して加熱処理した澱粉(特開昭62−8706
2号)、揚げ物時の作業性、揚げ油の汚れ及び風味の改
良にα−澱粉を配合(特開昭62−74254号)、フ
ライ時の油ハネが少なくソフトな食感になるパウダリン
グに老化加工澱粉(特開昭56−68369号)などが
提案されている。
サクした食感が好まれるし、最近では油脂の過剰摂取が
問題視されるようになり、揚げ物でも吸油量の少ないも
のが求められるようになてきている。前者の点に関して
は、粉末状エチルアルコールを配合する(特開昭57−
33561号)、低粘性加工澱粉と膨剤を含む天ぷら粉
を衣材に用いてシャキッとした軽い食感が得られる(特
開平4−8253号)、可溶性ゼラチンで被覆した具材
に低粘性加工澱粉を含む衣材を用いた天ぷらは電子レン
ジで加熱してもシャキッとした軽い食感が得られる(特
開平4−8255号)などの提案があり、後者に関して
は、油の消費が少なく、油揚時パンクのないバッター用
粉として生損傷澱粉を用いる(特開昭61−19225
5号)、α化もち米粉を用いる(特開昭61−1922
54号)方法が提案されている。しかし、これらの提案
は個々の問題点の改良も十分満足のいくものでないだけ
でなく、両者の問題点を併せて改良することはできなか
った。
て、吸油量が少なく、且つカラッとしてサクサクした食
感の揚げ物が得られる揚げ物用衣材の提供にある。
決すべく鋭意検討した結果、特定の可溶性澱粉と高粘性
澱粉を併用することにより上記課題が解決することを見
いだし本発明を完成するに至った。
下の可溶性澱粉を5〜30重量%と、絶乾物6重量%で
測定したブラベンダーアミログラフによる最高粘度が9
4℃に於ける粘度より100BU以上高い粘度特性を有
する高粘性澱粉を5〜30重量%含有する揚げ物用衣材
により本発明の課題は達せられる。
具材(種)に衣をつけて油揚げした物を指称し、例え
ば、から揚、天ぷら、フライ、カツレツ、コロッケなど
で、これらにまぶし粉として、或は天ぷらの衣液やフラ
イのバッター液にして使用する衣材である。
た澱粉に硫酸、塩酸などの酸を作用するか、又は次亜塩
素酸ソーダを作用させて澱粉粒の状態で澱粉分子を切断
して低分子化した冷水では糊化せず、熱水では容易に糊
化する澱粉で、その低分子化の程度を10重量%の粘度
が300cps以下、好ましくは10〜150cpsに
なるように分解した澱粉を指称する。10重量%の粘度
が300cpsを越えて高くなると得られた揚げ物のサ
クサク感が劣ると共に吸油量も増大する。また、粘度が
10cpsを越えて低くくてもその効果はさほど変わら
ないが、可溶性澱粉の製法上低粘度にする程収率が悪く
なるので、この製造上の問題も考慮すると、概ね10c
ps以上が好ましい。尚、可溶性澱粉の粘度は次の方法
により測定する。可溶性澱粉に水を加えて10重量の水
懸濁液を調製し、これを沸騰浴中で撹拌しながら90℃
に加熱して糊化し、流水中で冷却し、加熱時の蒸発水分
を補充し、B型粘度計を用いて50℃で測定する。
しては市販の未処理澱粉、例えば小麦澱粉、コーンスタ
ーチ、米澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉など、或はそ
れらの加工澱粉、例えば漂白澱粉、アセチル化澱粉、リ
ン酸澱粉などのエステル化澱粉、ヒドロキシプロピル澱
粉、カルボキシメチル澱粉などのエーテル化澱粉などが
挙げられるが、その中でもコーンスターチと小麦澱粉を
原料にした可溶性澱粉がより効果的で好ましい。
なく、水の存在下で加熱すると糊化して、高粘性で、且
つ糊化時澱粉粒が崩壊し易い澱粉を意味し、ブラベンダ
ーアミログラフで測定した最高粘度が94℃に於ける粘
度より100BU以上、好ましくは200BU以上高い
澱粉を指称する。この条件を満たすには最高粘度が概ね
400BUが必要となる。天ぷらでは多くの場合、食塩
が添加されるし、フライではベーキングパウダーや重炭
酸ソーダなどの膨張剤が添加される。一般に塩類は澱粉
の糊化抑止剤として働き、このような条件下でも糊化し
易く、澱粉粒が崩壊し易い澱粉を意味する。
ダーアミログラフで糊化時の粘度を測定した時に、最高
粘度に達してからのブレークダウンの程度により推定で
き、本発明では94℃に於ける粘度より最高粘度が10
0BU以上、より好ましくは200BU以上高くなる程
度にブレークダウンする澱粉が適用される。この差が1
00BUに満たない澱粉では衣が硬い食感になって好ま
しくない。尚、ブラベンダーアミログラフ粘度は、絶乾
物換算6重量%濃度の澱粉懸濁液を1重量%の食塩水を
用いて調製し、ブラベンダーアミログラフを用いて40
℃より1分間に1.5℃づつ昇温して94℃まで測定し
た時の最高粘度と94℃に於ける粘度で表す。
のタピオカ澱粉、ワキシーコーンスターチが代表例とし
て挙げられる。また、未処理のコーンスターチ、小麦澱
粉は本発明の要件に適合しないが、これらをエーテル化
またはエステル化することにより糊化し易くなり、本発
明の条件を満たすものが得られるようになる。いずれに
しても、上述の条件を満たす澱粉であれば未処理澱粉で
も何らかの加工した澱粉でもよく、タピオカ澱粉などの
ように未処理澱粉で適合するものを、更にエーテル化又
はエステル化などの加工したものでもよい。
性澱粉5〜30重量%を含有する揚げ物用衣材に係り、
この衣材に於いて可溶性澱粉と高粘性澱粉以外は、通常
揚げ物食品の衣材に使用されている材料を用いることが
できる。具体的には小麦粉、コーンフラワー、米粉、α
−化米粉などの穀粉、タマリンド種子ガム、キサンタン
ガム、グアーガムなどの天然ガム、前述の可溶性澱粉、
高粘性澱粉の以外の澱粉、ベーキングパウダー、重炭酸
ソーダなどの膨張剤、卵白、卵黄、大豆蛋白、ガゼイン
などの蛋白質、澱粉分解物、還元澱粉分解物などのデキ
ストリン、レシチン、シュガーエステルなどの乳化剤、
β−カロチン、エンチイエローなどの色素、みりん、醤
油、グルタミン酸ソーダ、核酸系調味料などの調味料、
ビタミンE、食塩などが挙げられ、必要に応じて適宜用
いることができる。尚、可溶性澱粉、高粘性澱粉以外の
澱粉とは本発明の条件を満たさない澱粉及び加工澱粉を
指し、例えば、コーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉など
の未処理澱粉及び油脂加工澱粉、本発明の可溶性澱粉に
適合しない次亜塩素酸ソーダ処理澱粉、α−化澱粉、架
橋澱粉、エーテル化架橋澱粉、エステル化架橋澱粉など
の加工澱粉が挙げられる。
しくは10〜20重量%と、高粘性澱粉5〜30重量
%、好ましくは10〜20重量%を含有する揚げ物用衣
材である。可溶性澱粉と高粘性澱粉の両者がこの範囲に
ある衣材を用いた揚げ物はカラっとしてサクサクした食
感になり、しかも吸油量の少ない揚げ物が得られる。両
者のいずれか一方でも上記範囲を越えて多くても少なく
ても好ましい食感が得られなくなり、吸油量も多くな
る。
ぶし粉として用いることもできるし、水溶きして天ぷら
の衣液、フライのバッター液として用いることもでき
る。まぶし粉として用いる場合は所定量の可溶性澱粉及
び高粘性澱粉と小麦粉、コーンスターチなどを混合して
まぶし粉とする。又この際従来から使用されて来た上記
のその他の通常の添加材を添加しても良い。衣液やバッ
ター液にして用いる場合には、所定量の可溶性澱粉及び
高粘性澱粉と、必要に応じて上述の他の衣材料を予めプ
レミックスして、適量の水を加えて衣液やバッター液に
するか、適量の水にこれら衣材料を順次加えて均一に分
散させて衣液やバッター液を調製して使用する。
は特に制約はなく、一般に揚げ物に使用される具材、例
えば、玉ねぎ、人参、いも類、ごぼう、ピーマンなどの
野菜類、エビ、イカ、貝柱、小魚、白身の魚などの魚介
類、鶏肉、豚肉、牛肉などの鳥獣肉類の他、椎茸、ゆで
卵、海苔などが使用できるし、衣材だけを揚げて作られ
る揚げ玉にも使用できる。また、揚げ物は揚げて直ちに
食する食品に適すだけでなく、衣をつけて冷凍保存し、
その後適宜揚げる揚げ物、或は揚げて冷凍保存する揚げ
物にも適す。
発明を更に詳細に説明する。尚、以下の例で%は重量%
を、部は重量部を表す。
部を加えたスラリーを5点調製し、撹拌下、約3%の苛
性ソーダ水溶液でpH10に維持しながら次亜塩素酸ソ
ーダを25部、20部、16部、13部、9部をそれぞ
れ加え、38℃で4時間処理した後、酸性亜硫酸ソーダ
と塩酸を加えて残留する次亜塩素酸ソーダを中和すると
共にpH6とし、水洗、乾燥して試料No.1、2、
3、4、5の低分子化した澱粉を得た。また、馬鈴薯澱
粉を原料とする市販の可溶性澱粉「スタビローズK」
(松谷化学工業社製)を試料No.6とし、それぞれの
粘度を表1に示す。
澱粉に替え、次亜塩素酸ソーダの添加量を18部とし、
処理温度を30℃とした他は同様に処理して試料No.
7の可溶性澱粉を得た。
てスラリーとし、撹拌下、約3%の苛性ソーダ水溶液を
加えてpH9〜9.5に維持しながら、室温で無水酢酸
3.8%を徐々に滴下し、4時間反応後、塩酸で中和
し、水洗、乾燥して試料No.8の置換度(DS)0.
041のアセチル化(エステル化)タピオカ澱粉を得
た。
し、これにコーンスターチ100部を分散させ、更に3
%苛性ソーダ水溶液33部とプロピレンオキサイド6部
を加え、40℃で24時間反応した後、塩酸で中和し、
水洗、乾燥して試料No.9の置換度(DS)0.10
のヒドロキシプロピルコーンスターチ(エーテル化澱
粉)を得た。
0部を加えてスラリーとし、3%の苛性ソーダ水溶液2
0部とトリメタリン酸ソーダ0.001部を加え、40
℃で6時間反応した後、塩酸で中和し、水洗、乾燥して
試料No.10の架橋澱粉を得た。
に示す)15部、試料No.1〜7の低分子化澱粉15
部、食塩1部に水150部を加えて衣液を調製し、高さ
を一定にしたロートから滴下し、170℃で3分間揚げ
て揚げ玉を製造した。ここで得た揚げ玉を次の方法で評
価してその結果を表1に示す。
し、その抽出量を抽出前の全重量に対する%で表す。
15部及び表2に示す高粘性澱粉15部を用い、実験例
1と同様に揚げ玉を製造して評価し、その結果と高粘性
澱粉の粘度を表2に示す。
粘性澱粉としてタピオカ澱粉を表3に示す比率(部で表
す)で用いる他は実験例1と同様にして揚げ玉を製造
し、その評価を表3に示す。
ーコーンスターチ13部及び小麦粉70部を混合して天
ぷら用衣材を得た。この衣材100部に食塩1部と水1
50部を加えて衣液を調製し、皮をむいたエビに付着さ
せて衣づけし、170〜180℃で4分間揚げてエビの
天ぷらを得た。対照の衣材には小麦粉100部と食塩1
部を使用した。10分後に試食したところ、本発明の衣
材で得た天ぷらは対照品に較べてカラッとしていてカリ
カリした食感を有し、食味的にも油っぽさが少なくサラ
ッとしていて食し易いものであった。
カ澱粉15部、小麦粉47部、食塩6部、調味料12
部、香辛料5部を均一に混合してから揚げ用衣材を得
た。このから揚げ用衣材を鶏肉にまぶして揚げ、鶏のか
ら揚げを製造した。対照には可溶性澱粉、高粘性澱粉に
替えて馬鈴薯澱粉を使用した。本発明品によるから揚は
対照品に較べてカラッとしていてカリカリした食感を有
し、食味的にも油によるひつこさがなくて食し易いもの
であった。
o.9の高粘性澱粉10部及び市販のバッター用油脂加
工澱粉「バッタースターチ#0」(日本食品化工社製)
75部に水150部を加え、撹拌均一化してバッター液
を調製した。市販のトンカツ用豚ロース肉にこのバッタ
ー液をつけ、更にパン粉をつけて160℃で5分間揚げ
てトンカツを得た。対照には「バッタースターチ#0」
のみを用いた。本発明の衣材で得たトンカツは対照品に
較べ、カラッとしていてカリカリした食感を有し、食味
的にも油っぽさが少なく好ましいものであった。
えて泡立て、水50部、試料No.3の可溶性澱粉12
部、試料N0.8の高粘性澱粉18部、小麦粉57.8
部、サラダ油2部を加えて木じゃくしで、さっくりと混
ぜて衣液を調製した。具材としてキスを3枚におろし
て、塩、コショウ、酒で下味をつける。キスの水気をふ
き、先の衣液をまぶして160℃で1.5分揚げてキス
のフリッターを得た。対照には可溶性澱粉、高粘性澱粉
に替えてコーンスターチを使用した。本発明で得られた
フリッターは対照品に較べ、カラッとしていてカリカリ
した食感を有し、油っぽさが少なく美味であった。
Claims (4)
- 【請求項1】10重量%濃度の粘度が300cps以下
である可溶性澱粉5〜30重量%及び絶乾物6重量%で
測定したブラベンダーアミログラフによる最高粘度が9
4℃に於ける粘度より100BU以上高い粘度特性を有
する高粘性澱粉5〜30重量%を含有する揚げ物用衣材 - 【請求項2】可溶性澱粉10〜20重量%及び高粘性澱
粉10〜20重量%を含有する請求項1に記載の揚げ物
用衣材。 - 【請求項3】可溶性澱粉がコーンスターチ及び/又は小
麦澱粉を原料とし、その10重量%濃度の粘度が10〜
150cpsの粘度を有する請求項1〜3のいずれかに
記載の揚げ物用衣材。 - 【請求項4】上記最高粘度が94℃に於ける粘度より2
00BU以上高い請求項1〜3のいずれかに記載の揚げ
物用衣材。
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1994
- 1994-12-12 JP JP33263994A patent/JP3463112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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