JP3472464B2 - 樹脂とフィラーの複合体及びその製造方法 - Google Patents
樹脂とフィラーの複合体及びその製造方法Info
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Description
部品、機械部品、機構部品、自動車部品、OA機器部
品、機能性(導電性、磁性、誘電性)部品、摺動部品
等、あらゆる用途に用いられる樹脂とフィラーの複合体
及びその製造方法に関する。
化性樹脂により所定形状の部品等を製造する場合は、射
出成形法や加熱加圧成形等が用いられている。このうち
射出成形法は、所定形状の金型内に樹脂スラリーを注入
して加熱硬化する方法であり、最も一般的な樹脂の成形
方法である。
機粉末を添加混合する事によって、樹脂単体よりも硬
度、強度を高めた樹脂とフィラーの複合体を得ることも
行われている(特開昭57−151308号公報等参
照)。この樹脂とフィラーの複合体についても、上記樹
脂単体と同様に、射出成形方法又は加熱加圧成形法によ
り製造することが一般的である。
出成形法や加熱加圧成形法により得られた樹脂とフィラ
ーの複合体は、いずれも金型内で加熱硬化させているた
め、硬化時の金型は加熱されていることになる。そのた
め、金型の熱変形によって樹脂とフィラーの複合体の寸
法精度を高くすることは困難であった。
熱変形の少ない材質を用い、溶融原料のゲート及びスラ
グゲートを有する形状とする必要があるなど、特殊な金
型が必要となる。そのため、少量多品種の製品を製造す
る場合に手間がかかり、製造コストが高くなってしまう
という問題があった。
熱硬化を金型内で1回のサイクルで行うため成形タクト
タイムが長く、製造に要する時間を短縮することが困難
であった。
型内に溶融樹脂を注入する経路のライナー部分の樹脂は
再利用及び再生することが出来ないために廃棄してい
た。そのため、比較的小寸法の成形体の場合は廃棄原料
の比率が高くなるため、製品単価に占める、原材料費が
高くなっていた。従って、製品単価の低減が困難であっ
た。
は、得られた成形体の表面において、射出成形方法によ
って生じる微小凹凸部分、つまり凹状の筋のウエルドラ
イン、金型分割部分に生じる凸状の筋及びバリ、製品を
金型から取り出す際に生じるノックアウトピンの打痕、
樹脂の注入口に生じるゲート部分が生じており、このよ
うな微小凹凸部分は外観上の不良になり、歩留まり低下
の原因になっていた。
方法によって成形された成形体は、表面が金型を転写し
ているために表面状態が滑らかであることから、半田付
け後の接着強度の向上や、表面への文字印刷において剥
離を防止するための工夫が必要であった。
は成形体内部に気孔部を均一に分布させることは困難で
ある。
反応により硬化が開始される。例えば、熱硬化性樹脂が
フェノールノボラック樹脂の場合、硬化剤としてヘキサ
メチレンテトラミンが使用され、加熱によりヘキサメチ
レンテトラミンが分解してアルデヒドを生成し、このア
ルデヒドがフェノールの水酸基を攻撃して架橋にいたる
反応によって重合硬化反応を生じるのであるが、上記ヘ
キサメチレンテトラミンの分解時にはアルデヒドの他に
二酸化炭素、アンモニア、水蒸気等のガスが発生する。
そして、射出成形法において、これらのガスが発生する
と圧力が伝わらず、成形不良となることから、通常ガス
抜きなどの処理が施されており、樹脂とフィラーの複合
体の内外部には気孔がほとんど見あたらないものであっ
た。
フィラーの複合体を摺動部材として使用する場合には、
摺動面に存在する熱硬化性樹脂の熱伝導率がそれほど高
くないために、相手部材との摺動に伴う摩擦熱により大
きく摩耗するといった課題があった。
て、耐久性を向上させるために、摺動面に潤滑剤等を塗
布する必要があり、使用途中において、さらに補充が必
要であった。
方法による製造方法ではフィラーの配合量を20〜30
体積%程度と高めるのに限界があった。即ち、フィラー
を多量に配合してしまうと溶融樹脂の粘性が高くなり、
流れ性が低下してしまう。その結果、成形性が悪くなっ
てしまい、寸法精度の低下やクラック、ソリの発生など
の不良が生じていた。
射出成形、加熱加圧成形方法を用いた場合、さらに耐熱
性、耐トラッキング性を向上させることができなかった
め、高耐熱性、高耐トラッキング性を要求される用途、
例えば安全機器部品等には対して使用範囲が限定されて
いた。
70体積%の熱硬化性樹脂と、残部が平均粒径40μm
以下のフィラーからなる樹脂とフィラーの複合体であっ
て、中心規格値に対する寸法精度が±2.0%の範囲内
であることを特徴とするものである。
が±2.0%の範囲内であるとは、以下の二つの場合の
いずれかを満足することを言う。
とし、この中心規格値に対する最終製品の寸法の差の比
率を寸法精度としたとき、この寸法精度が±2.0%の
範囲内となっていれば良い。
5個以上の同一形状の最終製品について同じ箇所の寸法
を測定した時の平均値を中心規格値とし、この中心規格
値に対する各測定値の差の比率を寸法精度としたとき、
この寸法精度が±2.0%の範囲内となっていれば良
い。
脂等の熱硬化性樹脂粉末に、平均粒径40μm以下のフ
ィラーを添加混合し、この原料粉末を常温にて所定形状
に加圧成形した後、離型して加熱硬化する工程から樹脂
とフィラーの複合体を製造することを特徴とする。
ィラーの混合原料を常温で加圧成形することによって、
成形時の金型の変形がなく高い寸法精度で成形できる。
そのため、上述したように寸法精度が±2.0%以内と
なるように高い寸法精度の製品を得ることが出来るので
ある。
金型に特殊な材質、形状を必要とせず容易に低コストで
製造することができる。
化することにより、この加熱硬化の工程は連続炉を用い
ることによって、極めて効率的に製造することができ
る。
おいて熱硬化性樹脂の量を10〜70体積%としたの
は、10体積%未満であると得られた樹脂とフィラーの
複合体の強度が弱く実用的でなくなり、一方70体積%
を越えると加熱硬化時の樹脂の溶融により変形が生じて
上記の寸法精度が得られなくなるためである。さらに好
ましくは樹脂の配合比が10〜40体積%の範囲が好適
である。また、本発明の樹脂とフィラーの複合体に用い
る樹脂としては、エポキシ系、フェノール系、メラニン
系、ポリエステル系等の熱硬化性樹脂全般を用いること
ができる。
用いることにより、射出成形、加圧加熱成形方法で発生
する表面部の微少凹凸部、つまりウェルドラインと呼ば
れる凹状の筋、金型分割部分に生じる凸状の筋、バリ、
製品を金型から取り出す際に生じるノックアウトピンの
打痕、樹脂の注入口に生じるゲート部分等が発生するこ
となく良好な表面を得ることができる。
成形する場合においては、粉末加圧成形が可能なよう
に、粉末を顆粒の状態にすれば良好な成形体が得られ
る。そして、このような顆粒を用いて成形することによ
って、得られた樹脂とフィラーの複合体の構造は、粒子
状の樹脂部の周囲にフィラーが点在した状態となる。
積%の熱硬化性樹脂が粒子状の樹脂部31となり、その
周囲に平均粒径が40μm以下のフィラー32が分布し
て、点在するような構造である。これは金属顕微鏡また
は電子顕微鏡(SEM)にて容易に観察することができ
る。
フィラーの複合体内部に、図1に示すような気孔33を
均一に分布させることができる。即ち、上述した樹脂の
加熱硬化時にガスが生じることから、ガス抜きをせずに
そのまま内部に閉じ込めれば容易に気孔33を得ること
ができるのである。
用いる場合、気孔33の平均径は15〜80μmの範囲
が好ましく、その占有面積率は3〜30%範囲にあれば
よい。これは、気孔の平均径が15μm未満であると放
熱性が悪くなり、摩擦熱が高まり、摺動面に存在する樹
脂製分が凝着摩耗したり、摩擦熱により、樹脂部分が炭
化してしまうことにより、強度劣化を生じ、相手摺動材
に摩耗されてしまうためである。逆に、気孔の平均径が
80μmより大きくなると、加熱硬化後の外観に膨れ等
の不具合を生じ、所望の寸法精度を保てない他、抗折強
度が大きく低下する。
放熱特性を高める効果が小さく、さらに摺動特性を高め
る効果も小さいからであり、30%よりも大きくなる
と、抗折強度が80MPa以下までに低下することから
摺動部材として使用できないからである。
は、無機材質または有機材質の粉末または繊維を用いる
ことができ、無機材質として具体的には各種金属単体や
ガラスまたは金属の酸化物、炭化物、窒化物等あるいは
これらの複合化合物を用いる。例えば金属単体としては
Au、Ag、Cu、Ni、Al、Fe等を用い、金属化
合物としてはAl2 O3 、SiO2 、GF(ガラス繊
維)、CF(炭素繊維)、フェライト、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、マイカ等を用いる。有機材質として
は樹脂ファイバーや樹脂粉末を用いることができる。
以下とするが、これは平均粒径40μmを越えると、成
形体の表面が粗くなり、外観又は表面特性が悪くなるた
め、実用上使えないことによるものである。
比、及びフィラーの平均粒径は樹脂とフィラーの複合体
の任意の表面又は断面を金属顕微鏡又は電子顕微鏡(S
EM)で拡大して、画像解析装置により分析することで
測定する。即ち、樹脂とフィラーの複合体の任意の表面
又は断面において、画像解析装置で樹脂部分とフィラー
部分を区別し、測定した全面積における樹脂部分の面積
の割合を樹脂の体積比、フィラー部分の面積の割合をフ
ィラーの体積比とする。
ーの粒径の平均値を算出し、これをフィラーの平均粒径
とする。なお、フィラーが繊維状または、針状粒子であ
る場合はその長径を粒径として算出する。
は不可避不純物として、Cl、P、Na、Al、Si、
Sr、Mg、Zr、Fe、Co、Cu、Ta等が含まれ
ることもあり、また、これらが全量中0.1重量%程度
混入していても特性上問題ない。また製造工程上の都合
でその他の金属元素等が極微量混入する場合もある。
製造方法は、まず上記体積比、平均粒径となるように樹
脂とフィラー混合し、得られた原料を常温にて加圧成形
する。この工程は、一般的な粉末の加圧成形方法と同様
であり、ダイスと上下パンチで形成される空間内に上記
原料粉末を充填し、上下パンチで加圧することによって
成形する。このとき、上記ダイスと上下パンチ等などの
金型の材質としては、一般的な超硬合金を用いればよ
く、特殊な材質を必要としない。しかも金型は最終製品
と同じ形状のものを用意すればよく複雑形状とする必要
もない。
ることにより、段部や貫通孔を有する形状についても容
易に加圧成形することができる。
により、金型の熱変形を無くして高い寸法精度に成形す
ることができる。また、加圧成形して得られた成形体は
順次離型していけば良いことから、極めて効率的に成形
作業を行うことができ、射出成形のようなウエルドマー
ク等の微小凹凸部分が生じることはなく、最終製品と同
じ形状の成形体を得ることができる。
は、連続炉などで100〜250℃に加熱硬化させるこ
とによって、大量製品を短時間で容易に処理することが
できる。なお、加熱硬化時の温度や時間などの条件につ
いては、用いる樹脂に応じて、充分に樹脂を熱硬化させ
るとともに、樹脂の溶融による寸法精度の劣化が生じな
いような条件を設定しておけばよい。
化性樹脂と、残部が平均粒径40μm以下のフィラーか
らなる樹脂とフィラーの複合体であって、常温にて粉末
加圧成形を行った後、金型から離型し、加熱硬化させれ
ば、フィラーの配合量を多くしても成形性を良好にでき
ることを見出した。
を用いて上記方法により製造した樹脂−セラミック複合
体は耐熱性を向上する事ができ、荷重たわみ温度につい
ては、150℃以上の樹脂とフィラーの複合体を作製す
ることができ、耐熱性が必要な部材に、使用できるよう
になった。
くすれば、耐トラッキング性も250V以上と、向上さ
せる事ができた。
法精度の優れた樹脂とフィラーの複合体を容易に製造す
ることができ、その上高付加価値で高信頼性である本樹
脂とフィラーの複合体は、電子部品、構造部品、機械部
品、機構部品、自動車部品、OA機器部品、機能性(導電
性、磁性、誘電性)部品、摺動性部品等あらゆる用途で
広く使用することができる。具体的には抵抗、サーモス
タット、温度ヒューズ等の各種電気素子を収納するため
のケースやフタあるいはドッドプリンター用ワイヤーガ
イド、OA機器等に広く用いられるモーター用のベアリ
ング、スペーサー等の各種摺動案内部材、あるいはサー
マルヘッドプリンターのような発熱部の伴う部分の保持
体等や液体蚊取り器における吸液芯や磁石等として用い
られる。
ェノール樹脂粉末を用い、フィラーとしてSiO2 、A
l2 O3 を用い、樹脂量の含有量及びフィラーの平均粒
径を表1〜4に示すように種々に変化させた原料を調合
した。さらに、粉末成形可能な顆粒体に造粒した後、各
原料を常温で加圧成形した後、100〜200℃で加熱
硬化し、最終的な寸法が外径20mm×厚さ1mmとな
るようなタブレット形状の試験片をそれぞれ20個ずつ
作製した。
寸法を測定し、金型寸法である20mmを中心規格値と
して、この中心規格値から最も差の大きい測定値を表1
〜4に示す。なお、表1はエポキシ樹脂とSiO2 の組
み合わせ、表2はエポキシ樹脂とAl2 O3 の組み合わ
せ、表3はフェノール樹脂とSiO2 の組み合わせ、表
4はフェノール樹脂とAl2 O3 の組み合わせである。
満では寸法精度は高いものの、成形体及び加熱硬化後の
試験片ともに強度が弱く、実用的でなかった。一方、樹
脂量が70%を越えると樹脂の溶融による変形が生じ、
寸法が20.1mm以上となって、中心規格値20mm
に対して±2.0%の範囲逸脱してしまった。さらに、
フィラーの粒径が40μmを越えるものついては、高い
寸法精度が得られているものもあるが、表面の粗度が悪
くなり、外観や表面特性特性が悪くなっていた。
フィラーの粒径40μm以下の本発明実施例では、寸法
が19.9〜20.1mmの範囲内となり、寸法精度±
2.0%を達成していることがわかる。
ーとして平均粒径10μmのSiO2 を60体積%から
なる樹脂とフィラーの複合体を用いて、本発明の製造方
法により図2に示すような直方体の試験片1、及び図3
に示すような貫通孔2aを有する円板状の試験片2を作
製した。それぞれ5個の試験片を作製し、直方体の試験
片1については、長辺と短辺の長さを、貫通孔2aを有
する円板状の試験片2については厚みと貫通孔2aの孔
径を測定した。
中心規格値に対する測定値の差の比率を寸法精度として
算出した。結果は表5(直方体)、表6(円板)に示す
通りである。
が±2.0%以内となっており、この様な形状であって
も高い寸法精度が得られることがわかる。
格値とし、この中心規格値に対する測定値の差の比率を
寸法精度としたが、各測定値の平均値を中心規格値とし
てこれに対する各測定値の差の比率を寸法精度として算
出することもできる。この場合でも、本発明実施例の樹
脂とフィラーの複合体は±2.0%の寸法精度が得られ
ることが確認された。
複合材料を金型の中に、均一に充填できるような、流れ
性の良い粉末顆粒状に造粒する必要がある。そして、こ
のような顆粒状粉末を使用して製造した樹脂とフィラー
の複合体の表面を100倍に拡大した構造を図1に示す
ように、粒子状の樹脂部31の周囲に、フィラー32が
分布して点在しているのが特徴であり、このような構造
は金属顕微鏡や電子顕微鏡(SEM)で容易に観察する
ことができる。
炭素繊維(CF)を使用した。フェノール樹脂、炭素繊
維の配合比については表7,8に示すように、種々変化
させた原料を調合した。各原料を用いて、常温で加圧成
形した後、80〜250℃で加熱硬化させ、試験片を作
製した。
態を観察するために、表面を削り、金属顕微鏡写真をと
り、画像処理にて、気孔の平均粒径、気孔の面積占有率
を算出した。また、この樹脂とフィラーの複合体をボー
ル状とし、アルミナ又はステンレスからなるディスクに
押しつけながらディスクを回転させるボールオンディス
ク法により、ボール及びディスクの摩耗量を測定した。
果より、気孔の平均径を15〜80μm、面積占有率を
5〜30%にした本発明実施例(No.5〜8)は摩耗
量が少なく、摺動性に優れていることがわかった。
ルミナ(Al2 O3 )を用いた。フェノール樹脂、アル
ミナの配合比とアルミナの平均粒径を表9に示すように
種々変化させた原料を調合した。各原料を用いて常温で
加圧成形した後、80〜250℃で加熱硬化し、試験片
を作製した。
測定した結果を表9に示す。なお、測定法法はJIS
K 7207の方法にて行った。
DC(HEAT DISTORTION TEMPER
ATURE)試験機を用いて、伝熱媒体中で6.4×1
2.7×110mmの試験片1を100mmスパンで支
持し、中央部荷重棒11とおもり12で応力18.5k
gf/cm2 、4.6kgf/cm2 の荷重を加えなが
ら、伝熱媒体の温度を2℃/分で上昇させ、ワイヤーゲ
ージ13によって試験片1の撓みが0.25mmに達し
たときの温度を温度計14で測定することによって求め
ることができる。
20体積%以下では、常温での加圧成形後の成形体の形
状保持ができなかった。また、80体積%以上では加熱
硬化時の形状保持ができないため実用的ではなかった。
30〜70体積%の範囲内としたものでは、全て150
℃以上の高い荷重たわみ温度を示すことがわかる。ま
た、フェノール樹脂の含有量を少なくし、アルミナの含
有量を多くするほど荷重たわみ温度が向上している。な
お、一般にフェノール樹脂自体の荷重たわみ温度は16
0℃であるから、アルミナの粉末の添加によって荷重た
わみ温度を大きく向上させられることがわかる。
々に変化させたものについて同様の実験を行った。フェ
ノール樹脂−シリカ(SiO2 )を表10に、フェノー
ル樹脂−ステアタイト(MgO・SiO2 )表11に、
不飽和ポリエステル樹脂−アルミナ(Al2 O3 )を表
12に、エポキシ樹脂−シリカ(SiO2 )を表13
に、それぞれ示す。
硬化性樹脂を30〜70体積%、セラミックスを70〜
30体積%とした場合で、荷重たわみ温度150℃以上
とすることができた。
セラミックとしてアルミナ(Al2 O3 )とムライト
(3Al2 O3 ・2SiO2 )を用い、これらの配合比
とセラミックスの平均粒径を表14、15のように、種
々に変化させた原料粉末を秤量、混合し、ついで、この
混合物を常温で粉末加圧成形して、80〜250℃で熱
処理することにより、加熱硬化させ樹脂とフィラーの複
合体の試験片を得た。
3と同様にしてJIS K 7207の方法により荷重
たわみ温度を測定し、また耐トラッキング性については
IEC Pub112法に基づいて測定した。これらの
結果を表14、15に示す。
すように、試験片1上に二つの白金電極21、21を圧
着荷重1Nで当接させ、両電極21,21間に商用交流
電圧を印加する。この状態で試験片1の上から電極2
1,21間の中央に0.1%NH4Clの試験液22を
30秒ごとに滴下し、トラッキング破壊する(0.5A
の電流が2秒間流れる)まで行う。結果をグラフ化し、
50滴の滴下で絶縁破壊を生じる電圧を求めこの電圧を
耐トラッキング性(CTI:Comparative
Tracking Index)とする。
が5μmより大きいもの(No.1,2,8,9)や樹
脂とセラミックスの比率が本発明の範囲外であるもの
(No.3,10)では耐トラッキング性が250Vに
達せず、特に樹脂の配合量が70体積%を越えるもの
(No.3,10)では荷重たわみ温度も低くなること
が判る。
o.4〜7、11〜13)は、耐トラッキング性が25
0V以上、荷重たわみ温度が200℃以上と優れた結果
を示した。なお、一般にフェノール樹脂自体の耐トラッ
キング性は130V程度であるから、セラミックの粉末
を添加することによって、大きく耐トラッキング性を向
上できることがわかる。
フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂の樹脂量10〜70体
積%、残部をフィラー粒径40μm以下の条件下で、粉
体を顆粒状に造粒し、常温粉末加圧成形後、加熱硬化す
ることにより、耐熱性に優れ、電気的特性に優れた高信
頼性で、且つ、内部に均一な気孔を設けることによって
摺動特性に優れた、樹脂複合材料を極めて簡易的な製造
工程にて提供することができる。
的に示す拡大図である。
片を示す斜視図である。
片を示す斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】10〜70体積%の熱硬化性樹脂と、残部
が平均粒径40μm以下のフィラーからなり、中心規格
値に対する寸法精度が±2.0%の範囲内であることを
特徴とする樹脂とフィラーの複合体。 - 【請求項2】10〜70体積%の熱硬化性樹脂と、残部
が平均粒径40μm以下のフィラーからなり、表面に微
小凹凸部分が存在しないことを特徴とする樹脂とフィラ
ーの複合体。 - 【請求項3】10〜70体積%の熱硬化性樹脂と、残部
が平均粒径40μm以下のフィラーからなり、粒子状の
樹脂部の周囲にフィラーが点在することを特徴とする樹
脂とフィラーの複合体。 - 【請求項4】樹脂量が10〜40体積%であることを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂とフィラ
ーの複合体。 - 【請求項5】上記フィラーが有機材質もしくは無機材質
の粉末又は繊維を用いたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の樹脂とフィラーの複合体。 - 【請求項6】成形体内部の平均気孔径が15〜80μm
で、かつその占有面積率が3〜30%であることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂とフィラー
の複合体。 - 【請求項7】荷重たわみ温度が150℃以上、耐トラッ
キング性が250V以上であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の樹脂とフィラーの複合体。 - 【請求項8】エポキシ、フェノール樹脂等の熱硬化性樹
脂粉末に、平均粒径40μm以下のフィラーを添加混合
し、この原料粉末を常温にて所定形状に加圧成形した
後、離型して100〜250℃で加熱硬化する工程から
なる樹脂とフィラーの複合体の製造方法。 - 【請求項9】上記樹脂の比重が混合添加されるフィラー
の比重よりも小さく、造粒処理された顆粒を用いて加圧
成形することを特徴とする請求項8に記載の樹脂とフィ
ラーの複合体の製造方法。
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| JP35120796 | 1996-12-27 | ||
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| JP3537651B2 (ja) | 1997-11-12 | 2004-06-14 | 京セラ株式会社 | 繊維強化樹脂複合材成形体の製造方法 |
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1997
- 1997-11-28 JP JP32923297A patent/JP3472464B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH10237328A (ja) | 1998-09-08 |
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