JP3515015B2 - 建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置 - Google Patents
建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置Info
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は,建物の耐久性を
向上し,また建物の住環境を良好に維持するように用い
る建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 建物
の床下は,例えば布基礎やつなぎばりに通気用の床下換
気口(通風口)を設けて,床下空間と外気との通気性を
確保することによって,外気を導入し,床下の湿度環境
を外気環境に応じて変化させるようにするものとされる
が,床下換気口を設置することによって高湿外気が床下
空間に流入して,床下構造材に吸収されたり,結露を招
いたりする一方で,乾燥外気が流入しても,これら吸収
されたり,結露した水分を蒸発するには相当の時間を必
要とするため,床下空間は一般に高湿状態のまま放置さ
れることが多く,木質構造材の腐朽菌や白蟻の繁殖や食
害,鉄骨構造材の発錆による腐食等の要因となってい
る。 【0003】 例えば木質系住宅にあっては有機リン系
殺虫剤散布による白蟻駆除を行なうことも多いが,白蟻
から構造材を保護したり,ダニ,黴等の生育環境を破壊
する上では有効でも,床を通して室内に殺虫剤が揮発す
る健康障害を招き,住環境を悪化させる可能性を避けら
れないし,そもそも床下空間の高湿状態の解消を行なう
ものではないから,殺虫性能の低下に応じて繰り返し散
布する必要を生じて,環境上の問題を惹起することにな
り,また木質系以外の構造材に有効に適用することはで
きないから,床下空間の構造材をこれらから保護するに
も適当ではなく,建物の耐久性を確保し,住環境を維持
する上で様々な問題を残している。 【0004】 例えば首都圏において実測したところ,
6月乃至9月の梅雨から夏の時期において上記床下換気
口を有する木造軸組構造の住宅における床下空間の相対
湿度は,最高約95%,最低約45%,平均約85%で
あり,外気の平均湿度75%に比して,相当に高い状態
が継続することが確認されたが,例えば相対湿度が85
%付近を超えると,木材の腐朽菌の好適な繁殖環境とな
るとともに腐朽菌によって腐食した木材に白蟻が繁殖し
易くなり,75%付近を超えると,ダニ,黴の好適な繁
殖環境となるから,床下空間の高湿状態を解決しなけれ
ば,上記建物の耐久性を確保し,住環境を良好に維持す
ることは容易ではなく,特に住宅分野では長期保証の制
度化,健康志向等の要請もあるから,これらを充足する
ように床下空間の湿度環境を維持することが求められ
る。 【0005】 本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので,その解決課題とするところは,床下空間の湿度環
境を改善し,腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の生育乃至繁殖
環境を破壊して,構造材を保護し,建物の耐久性を向上
し,また住環境を良好に維持することを可能とする建物
の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置を提供するに
ある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記課題に添って本発
明は,床下空間を外気から遮断し,高湿外気,乾燥外気
のいずれに対してもその導入を防止するように通気性の
ないものとすることによって,床下空間を外気から独立
するも内側を全体として連通した内側連通単一高気密性
の床下密封空間として,外気の影響を排除可能とする一
方,このように高気密性の床下密封空間とするも避ける
ことのできない,微細乃至微小の残存空隙(例えば布基
礎と土台間の隙間),建築材料の吸湿性乃至透過性(例
えばコンクリートの吸湿性)等に起因する高湿外気の侵
入可能性や床を介した室内高湿空気の流入可能性等によ
って生じることある高湿状態を,該床下密封空間に設置
し,該床下密封空間における空気滞留による検知不良を
解消するように空気の流動状態で湿度を検知するナイロ
ンリボン使用の湿度センサーによって湿度環境悪化期間
にピークカット状に自動的に間欠作動する電動除湿装置
により該密封床下空間で完結的に除湿するようにして,
その効率的にしてランニングコストを可及的に低下し管
理を可及的に不要化し,その湿度環境を腐朽菌,白蟻,
ダニ,黴等の生育乃至繁殖環境を同時破壊できるように
維持し,上記木材,鉄骨等による構造材の保護とこれに
よる建物の耐久性の向上,住環境の良好な維持を可能と
するようにしたものであって,即ち本発明を,床下換気
口等の開口を設置することなく屋外側及び/又は屋内側
の可及的全面に防湿性塗膜又は防湿性部材を備えたコン
クリート系の布基礎,つなぎばり等の地表起立面を建物
の外形に合せて囲繞密封することにより一連に連続して
外気から独立するとともに内側を全体として連通して形
成した内側連通単一高気密性の床下密封空間と,該内側
連通単一高気密性の床下密封空間に設置して該床下密封
空間の除湿を該床下密封空間で完結的に行ってその湿度
環境を所定相対湿度以下に維持する間欠作動の電動除湿
装置と,該電動除湿装置を自動的に間欠作動する上記床
下密封空間に設置したナイロンリボン使用の湿度センサ
ーと,上記電動除湿装置が除湿した除湿水を床下密封空
間外に排出する排水手段と,上記床下密封空間において
空気の吸引と排出を行う排気ダクトとを備え,上記湿度
センサーを該排気ダクト内又はその吸引口付近に設置し
て上記湿度検知を秒速1m以上2m以下の空気の流動状
態において行なうとともに該湿度センサーの湿度検知に
よる上記電動除湿装置の自動的な間欠作動を湿度環境悪
化期間における湿度70%付近以下のオーバー分ピーク
カット状の作動として上記床下密封空間の相対湿度環境
を該70%付近以下に維持し木材腐朽菌,白蟻,ダニ,
黴等の生育乃至繁殖環境を同時破壊することによって該
床下密封空間の木材又は鉄骨の構造材を保護してなるこ
とを特徴とする建物の床下空間構造材保護用湿度環境維
持装置とし,これを発明の要旨として上記課題解決の手
段としたものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下図面の例に従って本発明を
更に具体的に説明すれば,1は建物であり,該建物1
は,例えば柱,スタッド等の建物構造材2の外側面に,
独立気泡の合成樹脂発泡パネル,例えばポリスチレン発
泡パネル4を強固に圧着固定し,その外側に外装材5を
設置して壁面3を構成するとともに,建物構造材2の内
側に内装材6を施すことによって,外断熱構造を採用し
た高気密高断熱の木質系住宅としてある。 【0008】 10はその床下空間であり,該床下空間
10は,床下換気口等の開口を設置することなく布基礎
による地表起立面11を一連に連続して外気から独立す
るとともに内側を全体として連通して形成した内側連通
単一高気密性の床下密封空間をなすものとしてある。 【0009】 即ち本例にあって地表起立面11は,コ
ンクリート系の布基礎を用いるとともにその内側地表に
併せてコンクリートを打設したコンクリート床の外周を
囲繞密封するように,建物1の外形に合わせて,内側を
全体として連通した単一の密封床下空間10を形成する
ようにその外周を画して一連に連続して,これを囲繞密
封するものとして構成してあり,このとき本例の地表起
立面11は,これをその屋内側の可及的全面に密着して
防湿性部材を備えたものとして密封床下空間10を高気
密性としてあり,本例の防湿性部材は,これを上記と同
様に独立気泡の発泡合成樹脂,特にポリスチレン発泡パ
ネル13による断熱を兼用するものとしてあり,これに
よってコンクリート系の布基礎の吸湿性によって,例え
ば雨水が布基礎を介して密封床下空間10に湿気を放出
することのないようにし,上記高気密性を確保するとと
もに布基礎による地表起立面11の断熱性を確保するよ
うにしてある。 【0010】 20は電動除湿装置であり,該電動除湿
装置20は,上記内側連通単一高気密性の床下密封空間
10に設置して該床下密封空間の除湿を該床下密封空間
で完結的に行ってその湿度環境を所定相対湿度以下に維
持する間欠作動のものとしてある。 【0011】 即ち本例にあって上記湿度環境を維持す
る電動除湿装置20は,湿度環境を維持する所定相対湿
度を検知して電動除湿装置20を自動的に間欠作動する
上記床下密封空間10に設置した湿度センサー21と,
該電動除湿装置20が除湿した除湿水を床下密封空間外
に排出する排水手段23と,上記床下密封空間10にお
いて空気の吸引と排出を行う排気ダクト24とを備え,
これを上記床下密封空間に配置することによって,床下
密封空間10の相対湿度環境を自動的に維持して構造材
保護用湿度環境維持装置をなすものとしてある。 【0012】 本例の電動除湿装置は,密封床下空間1
0の空気を吸引し,コンプレッサーの圧縮による冷媒の
蒸発熱によって空気を結露させて,これを放出する冷媒
方式のものとする一方,結露として回収した上記除湿水
を排水する上記排水手段23として排水管を備えてお
り,例えば自然排水によって,密封床下空間10の地中
内埋込の排水系に排出したりドレンアップ装置によって
壁面3を介して屋外に排出するようにしてある。 【0013】 湿度センサー21は,これを排気ダクト
24内又はその吸引口付近に設置して上記湿度検知を秒
速1m以上2m以下の空気の流動状態において行なうも
のとしてあり,本例の湿度センサー21はナイロンリボ
ンの伸縮により湿度検知を行うポリメーターを使用し,
ON,OFFの電源スイッチを備え,所定湿度を検知す
ると電源スイッチをONとして電動除湿装置20を作動
し,所定湿度を下回ることによって,これを検知して電
源スイッチをOFFとして,床下密封空間10の湿度環
境の変化に応じて電動除湿装置20を間欠作動するよう
にしてあり,このとき湿度センサー21はその感度を良
好とする上記秒速の空気の流動状態で湿度検知を行うよ
うにこれを上記排気ダクト24内又はその吸引口近傍に
設置することによって床下密封空間10の相対湿度検知
を行なうようにしてあり,本例の上記ナイロンリボン使
用によるポリメーターの湿度センサー21においては,
この風速を好ましい上記秒速1m以上2m以下とするこ
とによって,極めて良好な感度を発揮して,電動除湿装
置20の間欠自動運転を行って,密封床下空間10の湿
度環境を確保維持することができるようにしてある。 【0014】 密封床下空間10の空気の吸引排出は,
例えば排気型の集中換気系を建物1に設置するに際し
て,その分岐系の排気ダクト24を密封床下空間10に
設置するか,密封床下空間10専用に排気系を設置した
その排気ダクト24を同様に設置すればよく,このとき
湿度センサー21は,その排気ダクト24の吸引力に合
わせて,その内部又は吸引口近傍に適宜設置するように
すればよい。 【0015】 このように構成することによって,上記
湿度センサー21の湿度検知による上記電動除湿装置2
0の自動的な間欠作動を湿度環境悪化期間における湿度
70%付近以下のオーバー分ピークカット状の作動とし
て上記床下密封空間10の相対湿度環境を該70%付近
以下に維持し木材腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の生育乃至
繁殖環境を同時破壊することによって該床下密封空間1
0の木材又は鉄骨,本例にあっては木材の構造材を保護
するものとしてある。 【0016】 即ち木質系住宅の建物1にあっては,相
対湿度85%付近を境に腐朽菌の繁殖が活発化し,該腐
朽菌の繁殖によって白蟻にも好適な生育乃至繁殖環境を
得られることになる一方,相対湿度70%付近を境にダ
ニ乃至黴の繁殖が同じく活発化するので,床下密封空間
10の上記相対湿度環境を上記70%付近以下に維持す
るようにすれば,これらの腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の
生育乃至繁殖環境を同時破壊することが可能になり,上
記木質構造材又は鉄骨構造材,本例にあっては木質構造
材の腐朽菌や白蟻の繁殖や食害等から該構造材を保護す
ることができ,これによって建物の耐久性を向上すると
ともに,例えば床下から床面のカーペット等にダニ等が
移行して,アレルギー等を発生させるような可能性をも
解消して住環境の良好な維持を可能とすることができ
る。 【0017】 一般に床下密封空間10の湿度環境が悪
化するのは,梅雨時から夏の終り頃までであり,この期
間以外に床下密封空間10の湿度環境が悪化することは
殆どないから,上記湿度センサー21の湿度検知を70
%付近以下として上記電動除湿装置20を自動的に間欠
作動し,該70%付近以下の所定湿度オーバー分ピーク
カット状とすることによって,作動は湿度環境悪化の3
乃至4ヵ月程度となり,その標準的なランニングコスト
は,これを年間2〜3千円程度のものとすることができ
る。 【0018】 図中7は窓,8は上記柱スタッド等の構
造材2とともに上記保護の対象とする木質系の床構造
材,9は床仕上材,12は,本例において上記密封床下
空間10の連通性を損なうことのないように,建物1の
構造強度確保のために必要に応じて内側に突出して設置
した布基礎による突出地表起立面,14は本例において
コンクリート面とした地表面に設置した上記と同様の防
湿性部材,15は上記ポリスチレン発泡パネル13とと
もに地表起立面11を高気密性のものとするようにこれ
に重合状に設置した防湿性部材のポリエチレンシート,
22は上記湿度センサー21の検知湿度設定用の湿度ダ
イヤルをそれぞれ示す。 【0019】 図示した例は以上のとおりとしたが,本
発明の実施に当って,高気密性を得るについて,地表起
立面の屋外側及び/又は屋内側に防湿性塗膜を塗布形成
するようにすること,除湿に多孔質の木炭,竹炭等を用
いて湿気の吸着を行なうようにした,例えば電動吸着用
の電動除湿装置を用いること,湿度センサーを使用する
とき,上記ポリメーター以外のものによること,湿度セ
ンサーの空気の流動状態における所定相対湿度の検知
を,床下密封空間に設置した通風ファンを用いこれに設
置したダクト内やその排出口近傍に湿度センサーを設置
すること等を含めて,本発明の実施に当って,建物,密
封床下空間,電動除湿装置,湿度センサー,排水手段,
排気ダクト,維持する湿度環境等の各具体的構造,形
状,材質,数値,これらの関係,これらに対する付加等
は,上記発明の要旨に反しないかぎり,適宜に変更して
様々の形態のものとすることができる。 【0020】 【発明の効果】 本発明は以上のとおりに構成したか
ら,床下空間を外気から遮断し,高湿外気,乾燥外気の
いずれに対してもその導入を防止するように通気性のな
いものとすることによって,床下空間を外気から独立す
るも内側を全体として連通した内側連通単一高気密性の
床下密封空間として,外気の影響を排除可能とする一
方,このように高気密性の床下密封空間とするも避ける
ことのできない,微細乃至微小の残存空隙,建築材料の
吸湿性乃至透過性等に起因する高湿外気の侵入可能性や
床を介した室内高湿空気の流入可能性等によって生じる
ことある高湿状態を,該床下密封空間に設置し,該床下
密封空間における空気滞留による検知不良を解消するよ
うに空気の流動状態で湿度を検知する湿度センサーによ
って湿度環境悪化期間にピークカット状に自動的に間欠
作動する電動除湿装置によって該密封床下空間で完結的
に除湿するようにして,その効率的にしてランニングコ
ストを可及的に低下し管理を可及的に不要化し,その湿
度環境を改善することによって腐朽菌,白蟻,ダニ,黴
等の生育乃至繁殖環境を同時破壊できるように維持し,
床下密封空間の木材又は鉄骨の構造材を保護し,建物の
耐久性を向上し,また住環境を良好に維持することを可
能とする建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置
を提供することができる。
向上し,また建物の住環境を良好に維持するように用い
る建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 建物
の床下は,例えば布基礎やつなぎばりに通気用の床下換
気口(通風口)を設けて,床下空間と外気との通気性を
確保することによって,外気を導入し,床下の湿度環境
を外気環境に応じて変化させるようにするものとされる
が,床下換気口を設置することによって高湿外気が床下
空間に流入して,床下構造材に吸収されたり,結露を招
いたりする一方で,乾燥外気が流入しても,これら吸収
されたり,結露した水分を蒸発するには相当の時間を必
要とするため,床下空間は一般に高湿状態のまま放置さ
れることが多く,木質構造材の腐朽菌や白蟻の繁殖や食
害,鉄骨構造材の発錆による腐食等の要因となってい
る。 【0003】 例えば木質系住宅にあっては有機リン系
殺虫剤散布による白蟻駆除を行なうことも多いが,白蟻
から構造材を保護したり,ダニ,黴等の生育環境を破壊
する上では有効でも,床を通して室内に殺虫剤が揮発す
る健康障害を招き,住環境を悪化させる可能性を避けら
れないし,そもそも床下空間の高湿状態の解消を行なう
ものではないから,殺虫性能の低下に応じて繰り返し散
布する必要を生じて,環境上の問題を惹起することにな
り,また木質系以外の構造材に有効に適用することはで
きないから,床下空間の構造材をこれらから保護するに
も適当ではなく,建物の耐久性を確保し,住環境を維持
する上で様々な問題を残している。 【0004】 例えば首都圏において実測したところ,
6月乃至9月の梅雨から夏の時期において上記床下換気
口を有する木造軸組構造の住宅における床下空間の相対
湿度は,最高約95%,最低約45%,平均約85%で
あり,外気の平均湿度75%に比して,相当に高い状態
が継続することが確認されたが,例えば相対湿度が85
%付近を超えると,木材の腐朽菌の好適な繁殖環境とな
るとともに腐朽菌によって腐食した木材に白蟻が繁殖し
易くなり,75%付近を超えると,ダニ,黴の好適な繁
殖環境となるから,床下空間の高湿状態を解決しなけれ
ば,上記建物の耐久性を確保し,住環境を良好に維持す
ることは容易ではなく,特に住宅分野では長期保証の制
度化,健康志向等の要請もあるから,これらを充足する
ように床下空間の湿度環境を維持することが求められ
る。 【0005】 本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので,その解決課題とするところは,床下空間の湿度環
境を改善し,腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の生育乃至繁殖
環境を破壊して,構造材を保護し,建物の耐久性を向上
し,また住環境を良好に維持することを可能とする建物
の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置を提供するに
ある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記課題に添って本発
明は,床下空間を外気から遮断し,高湿外気,乾燥外気
のいずれに対してもその導入を防止するように通気性の
ないものとすることによって,床下空間を外気から独立
するも内側を全体として連通した内側連通単一高気密性
の床下密封空間として,外気の影響を排除可能とする一
方,このように高気密性の床下密封空間とするも避ける
ことのできない,微細乃至微小の残存空隙(例えば布基
礎と土台間の隙間),建築材料の吸湿性乃至透過性(例
えばコンクリートの吸湿性)等に起因する高湿外気の侵
入可能性や床を介した室内高湿空気の流入可能性等によ
って生じることある高湿状態を,該床下密封空間に設置
し,該床下密封空間における空気滞留による検知不良を
解消するように空気の流動状態で湿度を検知するナイロ
ンリボン使用の湿度センサーによって湿度環境悪化期間
にピークカット状に自動的に間欠作動する電動除湿装置
により該密封床下空間で完結的に除湿するようにして,
その効率的にしてランニングコストを可及的に低下し管
理を可及的に不要化し,その湿度環境を腐朽菌,白蟻,
ダニ,黴等の生育乃至繁殖環境を同時破壊できるように
維持し,上記木材,鉄骨等による構造材の保護とこれに
よる建物の耐久性の向上,住環境の良好な維持を可能と
するようにしたものであって,即ち本発明を,床下換気
口等の開口を設置することなく屋外側及び/又は屋内側
の可及的全面に防湿性塗膜又は防湿性部材を備えたコン
クリート系の布基礎,つなぎばり等の地表起立面を建物
の外形に合せて囲繞密封することにより一連に連続して
外気から独立するとともに内側を全体として連通して形
成した内側連通単一高気密性の床下密封空間と,該内側
連通単一高気密性の床下密封空間に設置して該床下密封
空間の除湿を該床下密封空間で完結的に行ってその湿度
環境を所定相対湿度以下に維持する間欠作動の電動除湿
装置と,該電動除湿装置を自動的に間欠作動する上記床
下密封空間に設置したナイロンリボン使用の湿度センサ
ーと,上記電動除湿装置が除湿した除湿水を床下密封空
間外に排出する排水手段と,上記床下密封空間において
空気の吸引と排出を行う排気ダクトとを備え,上記湿度
センサーを該排気ダクト内又はその吸引口付近に設置し
て上記湿度検知を秒速1m以上2m以下の空気の流動状
態において行なうとともに該湿度センサーの湿度検知に
よる上記電動除湿装置の自動的な間欠作動を湿度環境悪
化期間における湿度70%付近以下のオーバー分ピーク
カット状の作動として上記床下密封空間の相対湿度環境
を該70%付近以下に維持し木材腐朽菌,白蟻,ダニ,
黴等の生育乃至繁殖環境を同時破壊することによって該
床下密封空間の木材又は鉄骨の構造材を保護してなるこ
とを特徴とする建物の床下空間構造材保護用湿度環境維
持装置とし,これを発明の要旨として上記課題解決の手
段としたものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下図面の例に従って本発明を
更に具体的に説明すれば,1は建物であり,該建物1
は,例えば柱,スタッド等の建物構造材2の外側面に,
独立気泡の合成樹脂発泡パネル,例えばポリスチレン発
泡パネル4を強固に圧着固定し,その外側に外装材5を
設置して壁面3を構成するとともに,建物構造材2の内
側に内装材6を施すことによって,外断熱構造を採用し
た高気密高断熱の木質系住宅としてある。 【0008】 10はその床下空間であり,該床下空間
10は,床下換気口等の開口を設置することなく布基礎
による地表起立面11を一連に連続して外気から独立す
るとともに内側を全体として連通して形成した内側連通
単一高気密性の床下密封空間をなすものとしてある。 【0009】 即ち本例にあって地表起立面11は,コ
ンクリート系の布基礎を用いるとともにその内側地表に
併せてコンクリートを打設したコンクリート床の外周を
囲繞密封するように,建物1の外形に合わせて,内側を
全体として連通した単一の密封床下空間10を形成する
ようにその外周を画して一連に連続して,これを囲繞密
封するものとして構成してあり,このとき本例の地表起
立面11は,これをその屋内側の可及的全面に密着して
防湿性部材を備えたものとして密封床下空間10を高気
密性としてあり,本例の防湿性部材は,これを上記と同
様に独立気泡の発泡合成樹脂,特にポリスチレン発泡パ
ネル13による断熱を兼用するものとしてあり,これに
よってコンクリート系の布基礎の吸湿性によって,例え
ば雨水が布基礎を介して密封床下空間10に湿気を放出
することのないようにし,上記高気密性を確保するとと
もに布基礎による地表起立面11の断熱性を確保するよ
うにしてある。 【0010】 20は電動除湿装置であり,該電動除湿
装置20は,上記内側連通単一高気密性の床下密封空間
10に設置して該床下密封空間の除湿を該床下密封空間
で完結的に行ってその湿度環境を所定相対湿度以下に維
持する間欠作動のものとしてある。 【0011】 即ち本例にあって上記湿度環境を維持す
る電動除湿装置20は,湿度環境を維持する所定相対湿
度を検知して電動除湿装置20を自動的に間欠作動する
上記床下密封空間10に設置した湿度センサー21と,
該電動除湿装置20が除湿した除湿水を床下密封空間外
に排出する排水手段23と,上記床下密封空間10にお
いて空気の吸引と排出を行う排気ダクト24とを備え,
これを上記床下密封空間に配置することによって,床下
密封空間10の相対湿度環境を自動的に維持して構造材
保護用湿度環境維持装置をなすものとしてある。 【0012】 本例の電動除湿装置は,密封床下空間1
0の空気を吸引し,コンプレッサーの圧縮による冷媒の
蒸発熱によって空気を結露させて,これを放出する冷媒
方式のものとする一方,結露として回収した上記除湿水
を排水する上記排水手段23として排水管を備えてお
り,例えば自然排水によって,密封床下空間10の地中
内埋込の排水系に排出したりドレンアップ装置によって
壁面3を介して屋外に排出するようにしてある。 【0013】 湿度センサー21は,これを排気ダクト
24内又はその吸引口付近に設置して上記湿度検知を秒
速1m以上2m以下の空気の流動状態において行なうも
のとしてあり,本例の湿度センサー21はナイロンリボ
ンの伸縮により湿度検知を行うポリメーターを使用し,
ON,OFFの電源スイッチを備え,所定湿度を検知す
ると電源スイッチをONとして電動除湿装置20を作動
し,所定湿度を下回ることによって,これを検知して電
源スイッチをOFFとして,床下密封空間10の湿度環
境の変化に応じて電動除湿装置20を間欠作動するよう
にしてあり,このとき湿度センサー21はその感度を良
好とする上記秒速の空気の流動状態で湿度検知を行うよ
うにこれを上記排気ダクト24内又はその吸引口近傍に
設置することによって床下密封空間10の相対湿度検知
を行なうようにしてあり,本例の上記ナイロンリボン使
用によるポリメーターの湿度センサー21においては,
この風速を好ましい上記秒速1m以上2m以下とするこ
とによって,極めて良好な感度を発揮して,電動除湿装
置20の間欠自動運転を行って,密封床下空間10の湿
度環境を確保維持することができるようにしてある。 【0014】 密封床下空間10の空気の吸引排出は,
例えば排気型の集中換気系を建物1に設置するに際し
て,その分岐系の排気ダクト24を密封床下空間10に
設置するか,密封床下空間10専用に排気系を設置した
その排気ダクト24を同様に設置すればよく,このとき
湿度センサー21は,その排気ダクト24の吸引力に合
わせて,その内部又は吸引口近傍に適宜設置するように
すればよい。 【0015】 このように構成することによって,上記
湿度センサー21の湿度検知による上記電動除湿装置2
0の自動的な間欠作動を湿度環境悪化期間における湿度
70%付近以下のオーバー分ピークカット状の作動とし
て上記床下密封空間10の相対湿度環境を該70%付近
以下に維持し木材腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の生育乃至
繁殖環境を同時破壊することによって該床下密封空間1
0の木材又は鉄骨,本例にあっては木材の構造材を保護
するものとしてある。 【0016】 即ち木質系住宅の建物1にあっては,相
対湿度85%付近を境に腐朽菌の繁殖が活発化し,該腐
朽菌の繁殖によって白蟻にも好適な生育乃至繁殖環境を
得られることになる一方,相対湿度70%付近を境にダ
ニ乃至黴の繁殖が同じく活発化するので,床下密封空間
10の上記相対湿度環境を上記70%付近以下に維持す
るようにすれば,これらの腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の
生育乃至繁殖環境を同時破壊することが可能になり,上
記木質構造材又は鉄骨構造材,本例にあっては木質構造
材の腐朽菌や白蟻の繁殖や食害等から該構造材を保護す
ることができ,これによって建物の耐久性を向上すると
ともに,例えば床下から床面のカーペット等にダニ等が
移行して,アレルギー等を発生させるような可能性をも
解消して住環境の良好な維持を可能とすることができ
る。 【0017】 一般に床下密封空間10の湿度環境が悪
化するのは,梅雨時から夏の終り頃までであり,この期
間以外に床下密封空間10の湿度環境が悪化することは
殆どないから,上記湿度センサー21の湿度検知を70
%付近以下として上記電動除湿装置20を自動的に間欠
作動し,該70%付近以下の所定湿度オーバー分ピーク
カット状とすることによって,作動は湿度環境悪化の3
乃至4ヵ月程度となり,その標準的なランニングコスト
は,これを年間2〜3千円程度のものとすることができ
る。 【0018】 図中7は窓,8は上記柱スタッド等の構
造材2とともに上記保護の対象とする木質系の床構造
材,9は床仕上材,12は,本例において上記密封床下
空間10の連通性を損なうことのないように,建物1の
構造強度確保のために必要に応じて内側に突出して設置
した布基礎による突出地表起立面,14は本例において
コンクリート面とした地表面に設置した上記と同様の防
湿性部材,15は上記ポリスチレン発泡パネル13とと
もに地表起立面11を高気密性のものとするようにこれ
に重合状に設置した防湿性部材のポリエチレンシート,
22は上記湿度センサー21の検知湿度設定用の湿度ダ
イヤルをそれぞれ示す。 【0019】 図示した例は以上のとおりとしたが,本
発明の実施に当って,高気密性を得るについて,地表起
立面の屋外側及び/又は屋内側に防湿性塗膜を塗布形成
するようにすること,除湿に多孔質の木炭,竹炭等を用
いて湿気の吸着を行なうようにした,例えば電動吸着用
の電動除湿装置を用いること,湿度センサーを使用する
とき,上記ポリメーター以外のものによること,湿度セ
ンサーの空気の流動状態における所定相対湿度の検知
を,床下密封空間に設置した通風ファンを用いこれに設
置したダクト内やその排出口近傍に湿度センサーを設置
すること等を含めて,本発明の実施に当って,建物,密
封床下空間,電動除湿装置,湿度センサー,排水手段,
排気ダクト,維持する湿度環境等の各具体的構造,形
状,材質,数値,これらの関係,これらに対する付加等
は,上記発明の要旨に反しないかぎり,適宜に変更して
様々の形態のものとすることができる。 【0020】 【発明の効果】 本発明は以上のとおりに構成したか
ら,床下空間を外気から遮断し,高湿外気,乾燥外気の
いずれに対してもその導入を防止するように通気性のな
いものとすることによって,床下空間を外気から独立す
るも内側を全体として連通した内側連通単一高気密性の
床下密封空間として,外気の影響を排除可能とする一
方,このように高気密性の床下密封空間とするも避ける
ことのできない,微細乃至微小の残存空隙,建築材料の
吸湿性乃至透過性等に起因する高湿外気の侵入可能性や
床を介した室内高湿空気の流入可能性等によって生じる
ことある高湿状態を,該床下密封空間に設置し,該床下
密封空間における空気滞留による検知不良を解消するよ
うに空気の流動状態で湿度を検知する湿度センサーによ
って湿度環境悪化期間にピークカット状に自動的に間欠
作動する電動除湿装置によって該密封床下空間で完結的
に除湿するようにして,その効率的にしてランニングコ
ストを可及的に低下し管理を可及的に不要化し,その湿
度環境を改善することによって腐朽菌,白蟻,ダニ,黴
等の生育乃至繁殖環境を同時破壊できるように維持し,
床下密封空間の木材又は鉄骨の構造材を保護し,建物の
耐久性を向上し,また住環境を良好に維持することを可
能とする建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 建物の一階部分の部分縦断面図である。
【図2】 地表起立面の構造を示す部分斜視図である。
【図3】 密封床下空間と除湿手段の関係を示す平面図
である。 【図4】 湿度センサーの排気ダクトヘの設置状態を示
す一部切欠き斜視図である。 【符号の説明】 1 建物 2 構造材 8 床構造材 10 床下密封空間 13 防湿材 20 除湿装置 21 湿度センサー
である。 【図4】 湿度センサーの排気ダクトヘの設置状態を示
す一部切欠き斜視図である。 【符号の説明】 1 建物 2 構造材 8 床構造材 10 床下密封空間 13 防湿材 20 除湿装置 21 湿度センサー
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(56)参考文献 特開 平9−257275(JP,A)
特開 平10−183789(JP,A)
特開 平11−51440(JP,A)
特開 平6−281233(JP,A)
特開 平1−129897(JP,A)
特開 平2−154796(JP,A)
特開 平8−334240(JP,A)
特開 平5−26498(JP,A)
特開 昭62−223054(JP,A)
特開 平7−49142(JP,A)
実開 平4−61236(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 床下換気口等の開口を設置することなく
屋外側及び/又は屋内側の可及的全面に防湿性塗膜又は
防湿性部材を備えたコンクリート系の布基礎,つなぎば
り等の地表起立面を建物の外形に合せて囲繞密封するこ
とにより一連に連続して外気から独立するとともに内側
を全体として連通して形成した内側連通単一高気密性の
床下密封空間と,該内側連通単一高気密性の床下密封空
間に設置して該床下密封空間の除湿を該床下密封空間で
完結的に行ってその湿度環境を所定相対湿度以下に維持
する間欠作動の電動除湿装置と,該電動除湿装置を自動
的に間欠作動する上記床下密封空間に設置したナイロン
リボン使用の湿度センサーと,上記電動除湿装置が除湿
した除湿水を床下密封空間外に排出する排水手段と,上
記床下密封空間において空気の吸引と排出を行う排気ダ
クトとを備え,上記湿度センサーを該排気ダクト内又は
その吸引口付近に設置して上記湿度検知を秒速1m以上
2m以下の空気の流動状態において行なうとともに該湿
度センサーの湿度検知による上記電動除湿装置の自動的
な間欠作動を湿度環境悪化期間における湿度70%付近
以下のオーバー分ピークカット状の作動として上記床下
密封空間の相対湿度環境を該70%付近以下に維持し木
材腐朽菌,白蟻,ダニ,黴等の生育乃至繁殖環境を同時
破壊することによって該床下密封空間の木材又は鉄骨の
構造材を保護してなることを特徴とする建物の床下空間
構造材保護用湿度環境維持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18169399A JP3515015B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18169399A JP3515015B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001011953A JP2001011953A (ja) | 2001-01-16 |
| JP3515015B2 true JP3515015B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=16105227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18169399A Expired - Fee Related JP3515015B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 建物の床下空間構造材保護用湿度環境維持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3515015B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108756138A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-11-06 | 浙江新远见材料科技股份有限公司 | 一种除湿地板 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP18169399A patent/JP3515015B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001011953A (ja) | 2001-01-16 |
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