Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP3545122B2 - サリチル酸誘導体の製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP3545122B2 - サリチル酸誘導体の製造方法 - Google Patents

サリチル酸誘導体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3545122B2
JP3545122B2 JP34808795A JP34808795A JP3545122B2 JP 3545122 B2 JP3545122 B2 JP 3545122B2 JP 34808795 A JP34808795 A JP 34808795A JP 34808795 A JP34808795 A JP 34808795A JP 3545122 B2 JP3545122 B2 JP 3545122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salicylic acid
methylbenzyl
salicylic
weight
acid derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34808795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08239588A (ja
Inventor
忠男 柳生
靖 西垣内
伸夫 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP34808795A priority Critical patent/JP3545122B2/ja
Publication of JPH08239588A publication Critical patent/JPH08239588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545122B2 publication Critical patent/JP3545122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サリチル酸誘導体の製造方法に関する。詳しくは、感圧記録紙の顕色剤に好適なサリチル酸誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、感圧記録紙用有機系顕色剤として核置換サリチル酸多価金属塩、特にその亜鉛塩が知られている。その製造法として、例えば特開昭62−84045号公報は、サリチル酸を芳香族スルホン酸の存在下でスチレン化合物と反応させて[(α−メチルベンジル)−α’−メチルベンジル]サリチル酸多価金属塩と3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸多価金属塩 との混合物を製造するを開示している

【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような酸性触媒を用いる方法では、SUS製の反応槽を使用すると、得られる顕色剤が着色し、これを塗布したシートの白度が低いものとなるという欠点を有する。また、酸化窒素ガスによる黄変、発色速度および飽和発色濃度の点においても不十分である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記問題点を解決するため鋭意検討した結果、有機カルボン酸の多価金属塩を触媒として用いることにより、SUS製の反応槽を使用しても、着色のないサリチル酸誘導体、その多価金属塩からなる顕色剤は白度の高い顕色シートを与えることを見いだし、本発明に到達した。
【0005】
すなわち本発明は、有機カルボン酸の多価金属塩の存在下でサリチル酸類とスチレン類とを反応させて、下記(a)、(b)、(c)の合計に対して、(a)5〜60重量%、(b)15〜70重量%、および(c)10〜40重量%からなるサリチル酸誘導体を製造することを特徴とする、サリチル酸誘導体の製造方法である。
(a)サリチル酸類1モルにスチレン類が、1モル反応したサリチル酸誘導体
(b)サリチル酸類1モルにスチレン類が、2モル反応したサリチル酸誘導体
(c)サリチル酸類1モルにスチレン類が、3モル反応したサリチル酸誘導体
【0006】
本発明に用いるサリチル酸類としては、サリチル酸、3−エチルサリチル酸、5−エチルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸などのアルキル置換サリチル 酸;5−シクロヘキシルサリチル酸などの脂環基含有サリチル酸;5−クロロサリチル酸などのハロゲン含有サリチル酸およびこれらの混合物が挙げられる。これらのうち好ましいものは、サリチル酸で、発色速度および発色濃度が高い。
【0007】
スチレン類としては、スチレン、α−メチルスチレン、p− メチルスチレン、 o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−クロルスチレン、2,4−ジメチルス チレン、p−ビニルフェノール、ビニルナフタレンなどがあげられる。これらは 、2種以上併用してもよい。これらのうち好ましいものは、スチレンで、サリチル酸と低い温度で反応し、不純物が少ない。
【0008】
本発明において、サリチル酸類とスチレン類を反応させる触媒として用いる有機カルボン酸の多価金属塩を構成する有機カルボン酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、蓚酸などの脂肪族カルボン酸;安息香酸、サリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、5−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(4’−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(4’−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(4’−クロロ−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(4’−ブロモ−α−メチルベンジル)サリチル酸、 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、 3,5−ジベンジルサリチル酸、3−ベンジル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−ベンジル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−[−4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’−ジフェニルブチル)サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(tert−ブチル)サリチル酸、3,5−ジシクロヘキシルサリチル酸などの芳香族カルボン酸があげられる。後者の芳香族カルボン酸には、本発明の製法によって得られるサリチル酸誘導体も包含する。これらのうち好ましいものは、芳香族カルボン酸である。
【0009】
有機カルボン酸の多価金属塩を構成する金属は、後記サリチル酸多価金属塩を構成する金属と同一でよく、好ましいものは、亜鉛である。
有機カルボン酸の多価金属塩の添加量は、サリチル酸類100重量部に対し、1〜100重量部で、好ましくは5〜60重量部である。
芳香族カルボン酸の多価金属塩を用いた場合は、反応物中に残って、顕色剤成分として寄与することができる。
【0010】
また触媒として、有機カルボン酸の多価金属塩以外に、必要により、従来より公知の酸性触媒を併用してもよい。例えば、メチルスルホン酸、エチルスルホン酸、プロピルスルホン酸などのアルキルスルホン酸;アクリルアミド−2−メチル プロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸などのビニル(アルケニル)スルホン酸;p−トルエンスルホン 酸、ベンゼンスルホン酸、キシレンスルホン酸などの芳香族スルホン酸;塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸;炭酸亜鉛、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、三弗化ホウ素、活性白土などのフリーデルクラフツ触媒などが挙げられる。この酸性触媒の使用量は、有機カルボン酸の多価金属塩に対し、通常10重量%以下である。
【0011】
サリチル酸類とスチレン類の反応は、上記有機カルボン酸の多価金属塩の存在下、両者を混合して、通常80〜180℃、好ましくは100〜150℃で行われる。スチレン類の使用量は、サリチル酸類1モルに対し、通常少なくとも1.0モル以上、好ましくは1.5〜3.0モルである。多くても、少なくても顕色剤として用いた場合、発色濃度は低下する。反応時間は、反応温度によって、変わるが、通常30分〜10時間、好ましくは1〜5時間である。

【0012】
サリチル酸類とスチレン類の反応は、▲1▼サリチル酸類と有機カルボンの多価金属塩を、混合し加熱溶融の後、スチレン類を添加する方法、または▲2▼スチレン類の一部、およびサリチル酸類と有機カルボンの多価金属塩を混合し、加熱溶融させた後、スチレン類を添加する方法、▲3▼サリチル酸類、スチレン類を一旦混合し、有機カルボンの多価金属塩の存在下、反応槽にその混合物を添加しながら加熱する方法がある。好ましいのは、▲1▼、▲2▼の方法である。
【0013】
また上記の反応は、必要であれば、適当な有機溶剤を用いることができる。 有機溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶剤;トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶剤;エチレンジクロライド、テトラクロロエチレン、塩化メチレンなどの塩素化炭化水素溶剤;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸エステル、プロピオン酸エステルなどのエステル類などがあげられる。有機溶剤の添加量は、サリチル酸類に対し、通常50重量%以下である。
【0014】
該サリチル酸誘導体の製造方法について、以下具体例により説明する。サリチル酸類と有機カルボン酸の多価金属塩の混合物を、攪拌下100〜150℃まで加熱し、流動できる液状体にする。必要であれば、スチレン類の一部、および、または上記有機溶剤を添加する。さらに、スチレン類を、30分 〜5時間かけて少しずつ添加する。添加後、スチレン類がなくなるまで、さらに温度120〜150℃で保持し反応を完結させることにより該サリチル酸誘導体が得られる。通常、0.5〜2時間で完結する。
【0015】
本発明の方法により、下記(a)、(b)、(c)の合計に対して、(a)5 〜60重量%、(b)15〜70重量%、(c)10〜40重量%からなるサリチル酸誘導体を製造することができる。
(a)サリチル酸類1モルにスチレン類が、1モル反応したサリチル酸誘導体
(b)サリチル酸類1モルにスチレン類が、2モル反応したサリチル酸誘導体
(c)サリチル酸類1モルにスチレン類が、3モル反応したサリチル酸誘導体
【0016】
サリチル酸誘導体(a)としては、例えば3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(4’−メチル−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(4’−メ チル−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(3’−メチル−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(3’−メチル−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(4’−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(4’−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)サリチル 酸、3−(4’−クロロ−α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(4’−ブロモ−α−メチルベンジル)サリチル酸などである。
【0017】
サリチル酸誘導体(b)としては、例えば3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(4’−メチル−α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(3’−メチル−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸 、5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)サリチル酸、5−(1’,3’−ジフェニルブチル)サリチル酸などである。
【0018】
サリチル酸誘導体(c)としては、例えば3−(α−メチルベンジル)−5−[4’− (α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(4’−メチル−α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチル ベンジル)−α−メチルベ ンジル]サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチルベ ンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジ ル)−5−(1’,3’−ジフェニルブチル)サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニル ブチル)−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸などである。
【0019】
本発明における該サリチル酸誘導体は、(a)、(b)、(c)の合計に対して、(a)5 〜60重量%、好ましくは10〜45重量%(b)15〜70重量%、好ましくは30〜60重量%、(c)10〜40重量%、好ましくは12〜30重量%からなる。 (a)が、5重量%未満になると、酸化窒素ガスによる黄変が大きく、または 飽和発色濃度が低くなる。60重量%を超えるとと、発色速度が低下し、かつ飽和発色濃度も低くなる。(b)が、15重量%未満になると、(a)、(c)の比率によって異なるが、発色速度が低い、または飽和発色濃度が低い、または酸化窒素ガスによる黄変が大きくなり、いずれかが不満足である。70重量%を超えると
、酸化窒素ガスによる黄変が大きい。(c)が、10重量%未満になると、酸化窒素ガスによる黄変が大きい、または発色速度が低くなる。40重量%を超えると、飽和発色濃度が低くなる。
【0020】
本発明においては、SUS製の反応槽を使用しても、着色のないサリチル酸誘導体(a)、(b)、(c)の混合物を製造することができる。
【0021】
本発明の方法で得られたサリチル酸誘導体を、必要であれば有機溶剤または水の存在下で、通常50〜180℃の温度で、多価金属化合物(A)と混合し、反応させることによって、該サリチル酸誘導体の多価金属塩が得られる。また該サリチル酸誘導体のアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)またはアンモニウム塩を得たうえで、無機酸多価金属塩と、水またはメタノール、エタノール等の水性溶媒中で反応させても、該サリチル酸誘導体の多価金属塩が製造できる。
【0022】
該サリチル酸誘導体の多価金属塩を構成する金属は、2価、3価または4価の金属で、例えば、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、バリウム、鉛、アルミウム、ジルコニム、バナジウムおよび錫があげられる。これらのうち好ましいものは、亜鉛で、発色濃度が高い。
【0023】
上記の多価金属化合物(A)としては、前記多価金属の酸化物、炭酸塩および水酸化物があげられ、具体的には酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸ニッケル、塩化錫およびオキシ塩化ジルコニウムである。
該サリチル酸誘導体と多価金属化合物(A)との反応を促進する目的で、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、安息香酸アンモニウムなどのアンモニウム塩およびアンモニアを添加してもよい。
【0024】
必要により用いる有機溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶剤、トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶剤、エチレンジクロライド、テトラクロロエチレン、塩化メチレンなどの塩素化炭化水素溶剤、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン類、酢酸エステル、プロピオン酸エステルなどのエステル類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類があげられる。これらを、一種以上使用することができる。好ましくは、トルエン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、メチルアルコール、エチルアルコールである。添加量は、サリチル酸誘導体に対し、通常60重量%以下である。
【0025】
多価金属化合物(A)の使用量は、通常サリチル酸類1当量に対し0.5〜2当量 で 好ましくは0.8〜1.2当量である。
反応時間は、溶融温度、多価金属化合物(A)の種類、使用量、有機溶剤の有無および種類にもよるが、通常1〜5時間である。
【0026】
本発明で得られるサリチル酸誘導体の多価金属塩からなる顕色剤は、増感剤として、ポリアルキレングリコール系(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、これらの2種以上を分子骨格に含むブロック共重合体またはランダム共重合体など)、およびエステル系(上記ポリアルキレングリコールの片末端または両末端が炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜23のアシル基で封鎖された化合物)を含有することができる。これらのうち好ましいものはポリテトラメチレングリコールおよびポリテトラメチレンエーテル骨格を含むブロックまたはランダム共重合体およびアシル基封鎖ポリオキシアルキレンである。特に好ましいものはポリテトラメチレングリコールおよびポリエチレングリコールのラウリン酸ジエステルおよびオレイン酸ジエステルで、発色速度、飽和発色濃度が著しく改善される。
【0027】
上記のポリアルキレングリコール系増感剤の数平均分子量は500〜30,000、好 ましくは600〜4000である。数平均分子量が500未満では顕色剤の発色速度が低下し、30,000を超えると上記多価金属塩との相溶性が悪くなる。上記のエステル系増感剤の数平均分子量は通常100〜10,000、好ましくは150〜4,000である。数平均分子量が100未満では顕色剤の発色速度が低下し、10,000を超えると上記多価金属塩との相溶性が悪くなる。
【0028】
顕色剤に含有される増感剤の量はサリチル酸誘導体の多価金属塩の重量に基づいて通常1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。該増感剤が1重 量%未満では発色速度の上昇効果が乏しく、30重量%を超えると発色濃度が低下する。
【0029】
顕色剤は、必要により、公知の顕色剤、結合剤、顔料、消泡剤、増粘剤などの助剤を含有することができる。
顕色シート上の塗布層中におけるサリチル酸誘導体多価金属塩の濃度は、通常3〜30重量%である。
【0030】
公知の顕色剤としては、例えば活性白土、ベントナイトなどの無機固体酸;置換フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ビスフェノールA−ホルムアルデヒド樹 脂などのフェノール系縮合物および3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ− シクロヘキシルサリチル酸亜鉛などの脂肪族基置換サリチル酸亜鉛などである。
【0031】
結合剤としては、デンプンおよびその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリアクリル酸ソーダ、スチレン/無水マレイン酸共重合体のケン化物、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のケン化物などのカルボキシル基含有(共)重合体;アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタアクリル酸3元共重合体、ポリアクリルアミドなどのアクリル酸アミド(共)重合体;その他ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなどの水溶性高分子およびスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体などのスチレン(共)重合体;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル(共)重合体;ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリブチルメタクリレートなどのラテックスである。
結合剤の使用量は、通常顕色剤塗工液の全固形分の5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%である。
【0032】
顔料としては、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの無機顔料、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレンなどの有機系微粉体があげられる。顔料の使用量は、通常塗工液の全固形分の40〜95重量%である。
【0033】
顕色剤は、トルエン、メチルエチルケトンおよび酢酸エチルなどの有機溶剤に溶解して使用する場合もあるが、通常、水に分散して使用される。
【0034】
顕色剤の水分散体は、通常、分散剤の存在下、サリチル酸誘導体の多価金属塩を水中でボールミル、アトライターまたはサンドグラインダーなどの粉砕機によって、通常2μ以下、好ましくは1.5μ以下の粒子に粉砕、分散することによって得られる。
【0035】
また、該サリチル酸誘導体を、一旦アルカリ金属塩またはアンモニウム塩の水性液とし、このものに、分散剤を添加し、さらに硫酸亜鉛、塩化亜鉛などの無機酸多価金属塩を含む水溶液中に、ホモミキサーなどの強制攪拌下、上記の水溶性高分子および界面活性剤を含むサリチル酸誘導体塩の水性液を添加しても、水中に分散された顕色剤を得ることができる。
【0036】
さらに、該サリチル酸誘導体の多価金属塩を、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エチレンジクロライドなどの有機溶剤に溶解し、必要あれば、メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、ジオキサンなどの水溶性溶剤を前記溶液に加え、分散剤の存在下、ホモミキサー、高圧ホモジナイザーなどで強制攪拌し、0.2〜2μm程度まで微粒子化した後、有機溶剤を、留出除去しても、所望の水中に分散された本発明の顕色剤を得ることができる。
【0037】
このような分散剤としては、例えばスルホン化ポリスチレン類のアルカリ金属塩、スチレンスルホン酸塩(共)重合体類、ポリビニルアルコール、ナフタレンスルホン酸塩/ホルマリン縮合物、スチレン−無水マレイン酸共重合体のケン化物、ポリアクリル酸塩 、アクリルアミド共重合体、ヒドロキシアルキル(メタ) アクリル酸エステル共重合体、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(共)重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシピロピルセルロース、酸化デンプン、アルギン酸ソーダなどの高分子型分散剤、およびドデシルベンゼンスルフォン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩などのスルホン酸基含有アニオン性界面活性剤、ノニルフェノール、オクチルフェノール、高級アルコール、脂肪酸のエチレンオキサイド附加物などの非イオン性界面活性剤などがあげられる。分散時の泡だちも少なく、容易に微粒子化できる点を考慮すると好ましいものはポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体から選ばれるポリマーのスルホン化物の塩である。特に好ましいものは、スルホン化度が、40〜70モル%のスルホン化ポリスチレンのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはアンモニウム塩である。
分散剤の使用量は、該サリチル酸誘導体の多価金属塩に対して通常0.05〜15重量%で、好ましくは0.5〜10重量%である。
【0038】
顕色シートは、顕色剤、必要により前記添加剤を含有した分散液または有機溶剤溶液をシート状の支持体の上に塗布し、乾燥することによって得ることができる。上記顕色剤塗工液のシート上への塗布層の形成方法については特に限定されるものではなく、従来からの公知の技術が使用できる。例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーターなどにより、支持体に前記塗工液を塗布し、通常20〜120℃で乾燥することによって塗布層が形成さ れる。また支持体上 への塗布量は特に限定されるものではないが、乾燥固形分 として通常0.5〜20g/ m、好ましくは2〜10g/mである。上記支持体としては、紙、合成紙、合成樹脂フィルムなどがあげられ、特に好ましいものは紙である。
【0039】
【実施例】
以下に実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部及び%は重量基準である。また実施例中の試験法を下記に示す。
【0040】
(試験法)
(1)サリチル酸誘導体の多価金属塩の着色
製造物の着色の程度は、65%のトルエン溶液にした時のガードナー値で判別し た。値が大きい程、着色が大きいことを示す。
【0041】
(2)サリチル酸誘導体の組成
サリチル酸誘導体の組成の重量比は、島津製作所製の高速液体クロマトグラフィー(カラム:Shim−pack PREP−ODS(H)KIT)で測定した。検出条件 UV:240nm
【0042】
(3)顕色剤含有分散物の平均粒子径
サリチル酸誘導体の多価金属塩の分散物の平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700型(堀場製作所製)で測定した。通常粒子径が小さい程、感圧紙になった場合良好な発色濃度を示す。
【0043】
(4)NOx黄変
顕色剤を配合した塗工液を塗布した顕色シートを、JIS L0855に準じ、酸化窒素ガスにばく露し、塗工表面の黄変の程度をハンター白度で示した。数値が大きい程、表面の黄変が少ないことを示す。
【0044】
(5)発色速度および飽和発色濃度
20℃、65%RHの恒温恒湿内で測定した。クリスタルバイオレットラクトンを発色染料とする市販の青発色上葉紙を用い、顕色剤を含有する塗工液を塗布した顕色シート(下葉紙)との両塗布面を対向させて重ね合わせる。ロールカレンダーを、通した後、15秒後、60秒後および1時間後の発色濃度を、マクベス濃度計で測定した。1時間後の発色濃度は、24時間後もほとんど変わらないので飽和発 色濃度とした。数値の大きい程、発色濃度が高いことを示す。
【0045】
(6)顕色シートの白度
顕色剤を配合した塗工液を塗布したシート表面を、スガ試験機製の多光源分光測色計(model MSC−2)でハンター白度を測定した。数値が大きい程、表面が白 いことを示す。
【0046】
実施例1
攪拌機のついたSUS製の1L容器に、サリチル酸138部、酢酸亜鉛5.5部、スチレン52部を入れ、攪拌混合しながら155 ℃まで加熱した。混合物は、発熱し、溶融する。次にスチレン156部を、温度145℃で、2時間かけて滴下した。淡黄褐 色の均一透明液状物を得た。さらに、145℃で、1時間維持した。反応物中の残存スチレンは、0.1%以下であった。該液状物を液体クロマトグラフィーで含有成 分を分析すると、(a)成分に該当する5−(αメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、(b)成分に該当する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、(c)成分に該当する3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’−ジフェニルブチル)サ リチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α−メチルベンジル)サリチ ル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチル−ベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−α−メチルベンジルサリチル酸を含有するサリチル酸誘導体混合物であった。( a)、(b)、および(c)の重量比は、38:40:22であった。次に該液状物にトルエン205部および塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含量58%)48部を加えて、2時間還流下攪拌し、固形分65%の、サリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液を得た。
【0047】
実施例2
攪拌機のついたSUS製の1L容器に、サリチル酸138部、実施例1で製造した本発明におけるサリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液50部、スチレン52部を入れ、攪拌混合しながら145 ℃まで加熱し、溶融する。次にスチレン156部を、温度145℃で、2時間かけて滴下した。淡黄褐色の均一透明液状物を得た。さらに、145℃で、1時間維持した。反応物中の残存スチレンは、0.1%以下であった。液体クロマトグラフィーで測定すると、(a)成分に該当する5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、(b)成分に該当する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、本発明における(c)成分に該当する3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’− ジフェニルブチル)サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α−メ チルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル 酸を含有するサリチル酸誘導体混合物であった。(a)、(b)、および(c)の重量比は、27:46:27であった。次にトルエン205部および塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含量58%)53部を加 えて、均一になるよう2時間還流下攪拌し、固形分65%の、サリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液を得た。
【0048】
実施例3
攪拌機のついたSUS製の1L容器に、サリチル酸138部、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩30部、スチレン52部を入れ、攪拌混合しながら145 ℃まで加熱した。混合物は、発熱し、溶融する。次にスチレン208部を、温度145℃で、2時間かけて滴下した。淡黄褐色の均一透明液状物を得た。さらに、145℃で、1時間維持した。反応物中の残存スチレンは、0.1%以下であった。液体クロマトグラフィーで測定すると、(a)成分に該当する5−(α−メ チルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、(b)成分に該当する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、(c)成分に該当する3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’−ジフェニ ルブチル)サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α−メチルベン ジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メ チルベンジル )−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチ ルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸を主成分とするサリチル酸誘導体混合物であった。(a)、(b)、および(c)の重量比は、11:58:31であった。次にトルエンおよび塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含量58%)53部を加えて、均一になるよう2時間還流下攪拌し、固形分65%のサリチル酸誘導体の亜 鉛塩組成物のトルエン 溶液を得た。
【0049】
実施例4
攪拌機のついたSUS製の1L容器に、サリチル酸138部、実施例1で製造した本発明におけるサリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液50部、メチルスルホン酸0.5部、スチレン52部を入れ、攪拌混合しながら145 ℃まで加熱し、溶融する。次にスチレン156部を、温度145℃で、1時間かけて滴下した。淡黄褐色の均一透明液状物を得た。さらに、145℃で、1時間維持した。反応物中の残存スチ レンは、0.1%以下であった。液体クロマトグラフィーで測定すると、(a)成分に該当する5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、(b)成分に該当する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、(c)成分に該当する3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’−ジフェニルブチル)サリチル酸、3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]サリチル酸、3−[4’−(α’−メチルベンジル)−α−メチルベンジル]−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸を含有するサリチル酸誘導体混合物であった。(a)、(b)、および(c)の重量比は、27:42:31であった。次にトルエン205部および塩基性炭酸亜 鉛(亜鉛含量58%)53部を加えて、均一になるよう2時間還流下攪拌し、固形分65%の、サリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液を得た。
【0050】
比較例1〜2
実施例1の酢酸亜鉛の代わりに、硫酸(比較例1)またはp−トルエンスルホン酸(比較例2)を使用した以外は、実施例1と同様に操作して、サリチル酸誘導体を作成した。このサリチル酸誘導体を実施例1と同様にしてその亜鉛塩のトルエン溶液を得た。溶液中に灰黒色の沈降物があった。
【0051】
実施例1〜4、比較例1〜2のサリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液のガードナー値を、下記表1に示す。
【0052】
【表1】
Figure 0003545122
【0053】
使用例1〜4、比較使用例1〜2
実施例1〜4、および比較例1〜2で製造したサリチル酸誘導体の亜鉛塩のトルエン溶液を用い、下記方法で、各々のサリチル酸誘導体亜鉛塩の水分散物を作製した。
水100部に、ポリビニルアルコール(クラレポバールPVA205)3.3部を溶 解した。この水溶液を、回転数10000rpmのホモミキサー(特殊機化製)で攪 拌しながら、実施例1〜4、および比較例1〜2のトルエン溶液を、各々100部 加え、平均粒子径0.5μmのトルエン溶液分散物を得た。この水分散物を加熱し ながら、トルエンを溜去して、固形分約50%の水分散物を得た。実施例1〜4のサリチル酸誘導体の亜鉛塩を用いた水分散物(使用例1〜4)は、乳白色であったが、比較例1〜2のサリチル酸誘導体の亜鉛塩を用いた水分散物(比較使用例1〜2)は、茶白色であった。
【0054】
使用例5〜8、比較使用例3〜4
使用例1〜4および比較使用例1〜2で製造したサリチル酸誘導体亜鉛の水分散物につき、下記組成で各種助剤と混合し、塗工液を得た。次に塗工液を、絶乾重量50g/mの上質紙に、乾燥固形分量5g/mとなるようにコーティングロッドで塗工し、60℃で乾燥し顕色シートを作製した。使用例1〜4の分散物を用いて作成した顕色シート(使用例5〜8)の塗工面の白度を下記表2に示す。比較使用例1〜2の分散物を用いた顕色シート(比較使用例3〜4)の表面の白度は、使用例5〜8の顕色シートに比べ低いものであった。
【0055】
「塗工液の組成」
サリチル酸誘導体の亜鉛塩の水分散物 4 部
炭酸カルシウム 20 部
ヘキサメタリン酸ソーダ 0.1部
クラレPVA117(10%水溶液) 20 部
水 55.9部
【0056】
【表2】
Figure 0003545122
【0057】
使用例5〜8の顕色シートについては、更に塗工面のNOx黄変試験および発色性試験をした。その結果を、下記表3に示す。
【0058】
比較使用例5〜8
下記の顕色剤を使って、使用例5〜8と同様にして、顕色シートを作成した。塗工面のNOx黄変試験および発色性試験を行った。その結果を下記表3に示す。
比較使用例5:3,5−ジ゛(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
比較使用例6;3−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛、5−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛からなる、重量比50:50のの混合物
比較使用例7;3,5−ジ゛(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛、3−(α−メチ ルベンジル)−5−(1’,3’−ジフ ェニルブチル)サリチル酸亜 鉛および3−(1’,3’−ジフェニルブチル)−5−(α− メチルベン ジル)サリチル酸酸亜鉛からなる、重量比80:10:10の 混合物
比較使用例8;3−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛、5−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ ル酸亜鉛、3−(α−メチルベンジル)−5−(1’,3’−ジフェニル ブチル)サリチル酸亜鉛および3−(1’,3’−ジフェニルブチル) −5−(α−メチルベンジル)サリチル酸酸亜鉛からなる、重量比 1:1:10:44:44の混合物
【0059】
【表3】
Figure 0003545122
【0060】
【発明の効果】
本発明に従って有機カルボン酸の多価金属塩の存在下で、サリチル酸類とスチレン類を反応させることにより製造されたサリチル酸誘導体は着色が少ない。したがって、ろ過あるいは化学的方法で脱色しなければならないという繁雑さを解消できる。本発明により製造されたサリチル酸誘導体を含有する顕色剤は、特別な処理をすることなく、これを塗布したシートの塗工表面の白度は高い。また感熱紙の顕色補助剤として使用した場合、耐光性が向上する。また、本発明の方法は、サリチル酸誘導体(a)、(b)、(c)の単品を混合する方法に比し、製造上の繁雑さが少ない。さらに、本発明の方法により製造されたサリチル酸誘導体のうち、(a)、(b)、(c)の合計に対して、(a)5 〜60重量%、(b)15〜70重量%、(c)10〜40重量%からなるサリチル酸誘導体混合物の多価金属塩からなる顕色剤を、感圧紙用の顕色シートとして使用すると、従来の顕色剤に比べ窒素酸化ガスに対する黄変が少なく、かつ発色速度および飽和発色濃度も優れている。

Claims (6)

  1. 有機カルボン酸の多価金属塩の存在下でサリチル酸類とスチレン類とを反応させて、下記(a)、(b)、(c)の合計に対して、(a)5〜60重量%、(b)15〜70重量%、および(c)10〜40重量%からなるサリチル酸誘導体を製造することを特徴とする、サリチル酸誘導体の製造方法。
    (a)サリチル酸類1モルにスチレン類が、1モル反応したサリチル酸誘導体
    (b)サリチル酸類1モルにスチレン類が、2モル反応したサリチル酸誘導体
    (c)サリチル酸類1モルにスチレン類が、3モル反応したサリチル酸誘導体
  2. 有機カルボン酸がサリチル酸または核置換サリチル酸である、請求項1記載の方法。
  3. 有機カルボン酸が該サリチル酸誘導体と同一である、請求項1記載の方法。
  4. サリチル酸類とスチレン類とのモル比が1:1.5〜3.0である、請求項1〜3の何れか記載の方法。
  5. 有機カルボン酸の多価金属塩の量が、サリチル酸類100重量部当り1〜100重量部である請求項1〜4の何れか記載の方法。
  6. サリチル酸類と有機カルボン酸の多価金属塩との混合物を100〜150℃まで加熱し、スチレン類を少しずつ添加した後、120〜150℃で反応を完結する、請求項1〜5の何れか記載の方法。
JP34808795A 1995-12-15 1995-12-15 サリチル酸誘導体の製造方法 Expired - Fee Related JP3545122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34808795A JP3545122B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 サリチル酸誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34808795A JP3545122B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 サリチル酸誘導体の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4355103A Division JPH06104786B2 (ja) 1991-12-18 1992-12-16 顕色剤、その分散体および顕色シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08239588A JPH08239588A (ja) 1996-09-17
JP3545122B2 true JP3545122B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=18394659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34808795A Expired - Fee Related JP3545122B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 サリチル酸誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3545122B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08239588A (ja) 1996-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03227687A (ja) 顕色剤水分散液の製造方法及びそれを用いた感圧記録紙
JP3545122B2 (ja) サリチル酸誘導体の製造方法
JPH0687786A (ja) 顕色剤、その分散体および顕色シ−ト
JP2981894B1 (ja) 感圧記録用顕色剤エマルションの製造法
JP3012904B1 (ja) サリチル酸誘導体の製造法
JP2706751B2 (ja) 感圧記録紙用顕色剤および顕色シ−ト
US5382560A (en) Color developers and sheets thereof
JPS59207284A (ja) 感圧記録用顕色剤シ−トの製造方法
JPH0118877B2 (ja)
JPH0211439B2 (ja)
JPH0848076A (ja) 感熱記録材料
JP2972974B2 (ja) 顕色剤および顕色シート
JP2002067499A (ja) 顕色剤組成物および記録紙用シート
JP3592646B2 (ja) 顕色剤組成物および感圧記録用シート
JP6234778B2 (ja) 感熱記録媒体および感熱発色層形成用塗工液
JP3015150B2 (ja) 感圧複写紙
JP3019163B2 (ja) 顕色剤組成物、その水分散液の製造方法及び感圧複写紙
JP2870194B2 (ja) 感圧複写紙
JPH07125421A (ja) 感圧記録紙用顕色剤の水分散液および顕色シート
JPH0444591B2 (ja)
JPH0230584A (ja) 感熱記録体
JPH04129789A (ja) 顕色剤と顕色シート
JPH03222793A (ja) 顕色剤と顕色シートおよび製造法
JP2843662B2 (ja) 顕色剤組成物及び感圧記録紙
JPS62195040A (ja) サリチル酸樹脂多価金属化物水性懸濁液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees