JP3554080B2 - 衛生洗浄装置の衛生カバー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、便器側便座の後部上面と、該後部上面に取付けられて使用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置との間に形成される隙間空間を塞ぐように別途装着され、該隙間空間への汚水侵入を防止する衛生カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衛生洗浄装置は多数提案されており、例えば、実公平3−38297号公報に示すようなものがある。これは、洗浄器機等を内蔵したケーシングを便器側便座の取付け面に載置し、かつ固定ボルトで同ケーシングを便器本体に固定するよう構成されている。このように従来の衛生洗浄装置は、その本体がボルトやナットにより便器側便座の後部上面にぴったりと沿うように固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の技術では、衛生洗浄装置の本体が便器側便座にボルトでしっかりと固定されており、容易には外せないから、装置本体の下側となる便器側便座の取付け面を気軽に清掃することが困難であった。
【0004】
特に、装置本体と便器側便座の間には、例えば子供等が誤って小水をひっかけてしまうような場合も多々あり、かかる場合には装置本体と便器側便座との間の僅かな隙間に汚水が入り込んでしまうため、前述した如く清掃しにくい関係上、衛生的にも問題であった。
【0005】
更に、苦労してボルトを緩めて装置本体を便器側便座から外したとしても、便器側便座の取付け面を清掃する際、トイレという狭い空間内では装置本体の置き場所に困る事態が考えられる。なお、便器側便座の取付け面を清掃するには、装置本体と便器側便座との間に一時的にでも手や雑巾を入れられるスペースがあれば足りるものである。
【0006】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、便器側便座と衛生洗浄装置との間に汚水が侵入することを防止し、また便器側と装置側との間の清掃スペースを確保することができ、容易に便器側便座の取付け面等を清掃することが可能であり、衛生性を向上させることができる衛生洗浄装置の衛生カバーを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存する。
【0008】
[1] 便器側便座(2)の後部上面(3)と、該後部上面(3)に取付けられて使用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置(10)との間に形成される隙間空間を塞ぐための衛生カバー(30)であって、
前記隙間空間に着脱自在に挿入されて隙間空間を塞ぐ挿入部(31)と、該挿入部(31)に連なり前記衛生洗浄装置(10)の洗浄用ノズル(26)の下方より便器側まで垂下する前方カバー片(33)を有するカバー部(32)とを具備して成ることを特徴とする衛生洗浄装置の衛生カバー(30)。
【0009】
[2] 前記挿入部(31)を前記隙間空間に挿入した状態に拘束し得るロック機構(40)を有することを特徴とする1項記載の衛生洗浄装置(10)の衛生カバー(30)。
【0010】
【作用】
衛生洗浄装置(10)は便器側便座(2)の後部上面(3)に取付けられるが、装置側と便器側との間は隙間空間が形成されるようになっている。この隙間空間は、通常、本発明に係る衛生カバー(30)によって塞がれる。すなわち、衛生カバー(30)の挿入部(31)が前記隙間空間に挿入されている。
【0011】
挿入部(31)には、衛生洗浄装置(10)の洗浄用ノズル(26)の下方より便器側まで垂下する前方カバー片(33)を有するカバー部(32)が連なっているため、かかるカバー部(32)により、前記隙間空間の開口部分を含む比較的広い範囲が覆われる。
【0012】
それにより、装置側と便器側との間付近に、例えば子供等が誤って小水をひっかけてしまっても衛生カバー(30)によって遮られ、隙間空間に汚水が入り込むことがなく、衛生的に保つことができる。
【0013】
衛生カバー(30)の挿入部(31)は、隙間空間に着脱自在に挿入できるように設定されているため、衛生カバー(30)全体を容易に衛生洗浄装置(10)と便器(1)との間から取り外すことができる。衛生カバー(30)を取り外せば隙間空間は開口するため、かかる隙間空間を清掃スペースとして雑巾等を挿入することができ、容易に便器側便座(2)の後部上面(3)等を清掃することが可能となる。
【0014】
また、取り外された衛生カバー(30)そのものを丸洗いすることも可能であり、清掃性や衛生性がより一層向上する。更に、衛生カバー(30)を取り外すだけで、重量物である衛生洗浄装置(10)を何ら動かすことなく、清掃スペースとしての隙間空間を確保することができるため、清掃が楽であり、また従来の如く便器側から外したケーシング本体(20)の置き場所に困るようなこともない。
【0015】
更にまた、衛生カバー(30)の挿入部(31)を隙間空間に挿入した状態に拘束し得るロック機構(40)を有する場合には、隙間空間を衛生カバー(30)によって塞いだ状態に確実に保持することができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
図1〜図3は本発明の一実施例を示している。
図1に示すように、本実施例に係る衛生洗浄装置10の衛生カバー30は、便器側便座2の後部上面3と、この後部上面3に取付けられて使用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置10との間に形成される隙間空間を塞ぐための部材である。ここで便器1は一般的な洋式タイプのものであり、その便器側便座2の後部上面3に衛生洗浄装置10のケーシング本体20が取付けられるようになっている。
【0017】
ケーシング本体20の底部21には凹部21aが形成されており、かかる凹部21a内が、便器側便座2とケーシング本体20との間の隙間空間を成している。また、ケーシング本体20の正面側略中央には、洗浄用ノズル26が出没可能に支持され、このノズル26の基端側には、ノズル位置調整機構や給水機構等の洗浄関連器機類が内装されている。
【0018】
また、ケーシング本体20の一側部22には、主として給水加熱装置を構成する貯湯タンク、加熱器、温度制御手段等の関連器機類が内装され、他側部23には、必要に応じて乾燥器、脱臭器、或は暖房器等の関連器機類が内装されている。更に、ケーシング本体20には、便座24と便蓋25が開閉可能に枢着されている。
【0019】
衛生カバー30は、前記隙間空間に着脱自在に挿入される挿入部31と、この挿入部31の前端縁側に連なり、衛生洗浄装置10のケーシング本体20の前面下側を覆うと共に便器1側にも垂下し、前記隙間空間への汚水侵入を防止するカバー部32とを具備して成る。また、衛生カバー30には、後述するが前記挿入部31を隙間空間に挿入した状態に拘束し得るロック機構40の一部が設けられている。
【0020】
更に詳しく言えば、衛生カバー30の挿入部31は、ケーシング本体20の凹部21aの幅に丁度合致する大きさに形成された板状部材から成り、その両側縁と後端縁には凹部21aの高さに対応するフランジ31aが設けられ、底浅の箱状に形成されている。なお、挿入部31は単に凹部21a内の隙間空間に合致し挿入し得る形状のものであればよく、単なる厚板状に形成したものであっても構わない。
【0021】
衛生カバー30のカバー部31は、前記挿入部31の前端縁に連なるように一体成形されており、略中央の前方カバー片33と、その両側の側方カバー34,34とから成る。前方カバー片33は、ケーシング本体20の正面側中央より出没する洗浄用ノズル26に干渉しないように、挿入部31の前端縁から便器1側に垂下するように形成されている。
【0022】
前方カバー片33は、装置10側と便器1側との間付近に誤ってひっかけられた小水等が隙間空間内に入るのを防ぐものであり、かつ、衛生カバー30全体が前記凹部21a内の隙間空間に入り込んでしまうことを未然に防止するものでもある。なお、前方カバー片33は挿入部31に必ずしも一体成形する必要はなく、別パーツのリブ等により形成してもよい。
【0023】
一方、側方カバー34は、装置10のケーシング本体20の前面下側を覆うように、挿入部31の前端縁から上方に延びるように形成されている。かかる側方カバー34も、前記前方カバー片33と同様に主として前記隙間空間への汚水侵入を防止するためのものである。
【0024】
図3に示すように、挿入部31の後端縁とケーシング本体20の他側部23との底面側には、ロック機構40が設けられている。このロック機構40は、前記挿入部31を前記隙間空間に挿入した状態に拘束し得るものであり、また着脱性を良くするための機構でもある。詳しく言えばロック機構40は、挿入部31側に設けられ、ケーシング本体20の他側部23内(一側部22側は図示せず)にある角23aに係合する係合爪41と、他側部23側に押し込み操作可能に設けられ、前記係合爪41と角23aとの係合状態を解除し得る爪部43を備えた操作ボタン42とを有して成る。
【0025】
係合爪41は、図1中では他の部位に隠れて見えないが、挿入部31の後端縁の底面両側にそれぞれ設けられている。また、挿入部31の後端縁両側には、衛生カバー30全体を収納空間から離脱する方向に付勢するばね部材46がそれぞれ取付けられている。このばね部材46により、前述した係合爪41と角23aとの係合状態が解除された際、衛生カバー30は前方に飛び出し容易に外せるように設定されている。
【0026】
操作ボタン42の爪部43は、かかる操作ボタン42が通常位置にあるときは係合爪41に接触せず、操作ボタン42を押したときに係合爪41を押し込んで、角23aから離脱させるように設定されている。また、操作ボタン42は、そのガイド棒44に巻き付けられたばね部材45によって、通常位置の方向に付勢されている。なお、ロック機構は前述した具体的構成に限定されるものではなく、他の様々な方式を採用してもよいものである。
【0027】
次に作用を説明する。
図1に示すように、衛生洗浄装置10のケーシング本体20は便器側便座2の後部上面3に取付けられるが、ケーシング本体20の底部21には凹部21aが形成されているため、装置10側と便器1側との間は隙間空間が形成される。この隙間空間は、図2に示すように通常は衛生カバー30によって塞がれる。すなわち、衛生カバー30の挿入部31が前記隙間空間内に挿入されている。
【0028】
挿入部31の前端縁側の略中央には、前方カバー片33が洗浄用ノズル26に干渉しないよう便器1側に垂下する形に連なり、かつ挿入部31の前端縁の両側には、側方カバー34,34がケーシング本体20の前面下側を覆うよう上方に延びる形に連なっているから、これらカバー部32によって図2に示す如く隙間空間の開口部分が比較的広い範囲で覆われる。
【0029】
それにより、装置10側と便器1側との間付近に、例えば子供等が誤って小水をひっかけてしまっても、カバー部32の前方カバー片33や側方カバー34,34によって遮られ、隙間空間に汚水が入り込むことがなく、衛生的に保つことができる。このように衛生カバー30の挿入部31が隙間空間に挿入されている際、かかる状態にロック機構40により拘束される。
【0030】
すなわち、図3に示すように、通常は衛生カバー30の挿入部31側に設けられた係合爪41が、ケーシング本体20の他側部23内にある角23aに係合しているため、隙間空間から挿入部31が不用意に外れることはなく、隙間空間を衛生カバー30によって塞いだ状態に確実に保持することができる。
【0031】
一方、ロック機構40によるロック状態を解除すれば、衛生カバー30全体を容易に衛生洗浄装置10と便器1との間の隙間空間から取り外すことができる。ロック状態を解除するには、図3において、ケーシング本体20の両脇(片側のみ図示)にある操作ボタン42を内側に押込めばよい。
【0032】
すると、操作ボタン42の爪部43が係合爪41に係合して弾性変形させるため、係合爪41が角23aから離脱する。このとき、衛生カバー30全体はばね部材46の付勢力により前方に飛び出し、容易に外すことができる。このように衛生カバー30を取り外せば隙間空間は開口するため、かかる隙間空間を清掃スペースとして雑巾等を挿入することができ、容易に便器側便座2の後部上面3等を清掃することが可能となる。
【0033】
また、取り外された衛生カバー30そのものを丸洗いすることも可能であり、清掃性や衛生性がより一層向上する。更に、衛生カバー30を取り外すだけで、重量物である衛生洗浄装置10を何ら動かすことなく、清掃スペースとしての隙間空間を確保することができるため、清掃が楽であり、また従来の如く便器側から外したケーシング本体20の置き場所に困るようなこともない。
【0034】
なお、本発明に係る衛生洗浄装置の衛生カバーの具体的構成は、図示した一実施例に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る衛生洗浄装置の衛生カバーは、便器側と衛生洗浄装置との間の隙間空間内に着脱自在な挿入部にカバー部が連なって成るから、カバー部により子供等が誤ってひっかけた小水等を遮り、隙間空間に汚水が入り込むのを防止して衛生的に保つことができる。また、挿入部は隙間空間に着脱自在であるから、衛生カバー全体を容易に衛生洗浄装置と便器との間から取り外すことができ、開口した隙間空間を清掃スペースとして雑巾等を挿入し、容易に便器側便座の後部上面等を清掃することが可能となる。
【0036】
また、取り外された衛生カバーそのものを丸洗いすることもでき、清掃性や衛生性がより一層向上する。更に、衛生カバーを取り外すだけで、重量物である衛生洗浄装置を何ら動かすことなく容易に清掃でき、便器側から外したケーシング本体の置き場所に困ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置の衛生カバーを装着するときの状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置の衛生カバーを装着した後の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置の衛生カバーのロック機構を示す断面図である。
【符号の説明】
1…便器
2…便器側便座
3…後部上面
10…衛生洗浄装置
20…ケーシング本体
30…衛生カバー
31…挿入部
32…カバー部
40…ロック機構
Claims (2)
- 便器側便座の後部上面と、該後部上面に取付けられて使用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置との間に形成される隙間空間を塞ぐための衛生カバーであって、
前記隙間空間に着脱自在に挿入されて隙間空間を塞ぐ挿入部と、該挿入部に連なり前記衛生洗浄装置の洗浄用ノズルの下方より便器側まで垂下する前方カバー片を有するカバー部とを具備して成ることを特徴とする衛生洗浄装置の衛生カバー。 - 前記挿入部を前記隙間空間に挿入した状態に拘束し得るロック機構を有することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置の衛生カバー。
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| JP12235795A JP3554080B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 衛生洗浄装置の衛生カバー |
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