JP3608727B2 - 廃棄物処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ等の廃棄物を発酵分解して消滅させたり堆肥化する廃棄物処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撹拌手段を備えた発酵分解槽に於いて、生ゴミ等の廃棄物に適当な副資材(床材)を加えて発酵分解させることにより、生ゴミ等の廃棄物を減容乃至消滅させたり、発酵分解残渣を堆肥として利用することが知られている。しかして、このような処理装置を一般家庭や事業所等の生ゴミ等廃棄物発生場所毎に設置して使用することにより、各生ゴミ等廃棄物発生場所からの廃棄物発生量を大巾に削減したり、廃棄物の堆肥としての再利用を図ることが出来ると考えられている。
【0003】
然るに、この種の廃棄物処理装置は、一般家庭向けの小型小容量のものから事業者向けの大型大容量のものまで、廃棄物の発生量に対応した各種の規模のものが考えられており、何れのものに於いても、発酵分解槽の容量に対し決められた最大量の副資材を予め投入した後、発生する生ゴミ等廃棄物を逐次投入して発酵分解させるのであるが、目的が生ゴミ等廃棄物の減容乃至消滅処理を目的とする場合、堆肥化を目的とする場合の何れに於いても、単に生ゴミ等廃棄物を適量づつ投入しさえすれば目的の処理が自動的且つ完璧に行われるのではなく、発酵分解槽内を発酵分解に好適な環境に保持管理しなければならないことは勿論のこと、減容又は堆肥化が目的の場合は、発酵分解残渣を適当時期に取り出して廃棄処分又は堆肥として安全に利用出来る完熟状態まで保存しなければならない。
【0004】
しかしながら、この種の処理装置の管理者となる一般家庭や事業所或いはマンションや団地等の自治会では、現実に上記のような管理作業を完全且つ永続的に履行することは至難であって、大抵の場合、いつかは生ゴミ等廃棄物の腐敗を招いたり、残渣の処理に困って、使用しなくなっているのが実情である。
【0005】
勿論、十分な保守管理や適法な残渣処理を行う為の体制作りが可能な、例えば地方自治体等の単位で大規模な集中処理設備を設置し、この集中処理設備に生ゴミ等廃棄物発生場所から回収車で生ゴミ等廃棄物を収集して大規模に発酵分解処理及び残渣の処理を行うようにすれば良いが、これでは、従前の規模と同じ大規模の生ゴミ等廃棄物回収システムとコストがそのまま必要となり、抜本的な解決にはならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る廃棄物処理方法を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の本発明の構成を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、複数の一次処理装置1と集中二次処理設備2とを備えた廃棄物処理システムを使用する廃棄物処理方法であって、各一次処理装置1は、撹拌手段6を備えた発酵分解槽7を有するもので、生ゴミ等廃棄物発生場所毎又は複数の生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア毎に設置され、集中二次処理設備2は、パレット単位で被処理物を取り扱うもので、当該パレット60を立体的に収容する棚59A,59Bと当該棚59A,59Bに対するパレット60の入出庫装置57を備え、各一次処理装置1の発酵分解槽7に於いて、廃棄物に通気性や水分の調整、発酵分解の促進等を図る副資材を加えた被処理物を撹拌発酵分解させる一次処理を行い、当該各一次処理装置1から発酵分解槽内容物を回収して集中二次処理設備2に搬入し、この集中二次処理設備2に於いて、前記回収物に他の未処理廃棄物を加えて撹拌した被処理物をパレット60に収容して棚59A,59Bに入庫し、パレット60内の被処理物を更に発酵分解させる二次処理を行う廃棄物処理方法に於いて、前記集中二次処理設備2に、前記未処理廃棄物を種類別に分け入れる複数のホッパー39A〜39Cが設けられ、これら各ホッパー39A〜39Cから適宜の割合で取り出した未処理廃棄物を各一次処理装置1からの回収物に加えて撹拌し、二次処理することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の本発明の構成は、複数の一次処理装置1と集中二次処理設備2とを備えた廃棄物処理システムを使用する廃棄物処理方法であって、各一次処理装置1は、撹拌手段6を備えた発酵分解槽7を有するもので、生ゴミ等廃棄物発生場所毎又は複数の生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア毎に設置され、集中二次処理設備2は、パレット単位で被処理物を取り扱うもので、当該パレット60を立体的に収容する棚59A,59Bと当該棚59A,59Bに対するパレット60の入出庫装置57を備え、各一次処理装置1の発酵分解槽7に於いて生ゴミ等廃棄物を発酵分解させる一次処理を行い、当該各一次処理装置1から発酵分解槽内容物を回収して集中二次処理設備2に搬入し、この集中二次処理設備2に於いて、前記回収物に未処理廃棄物を加えて撹拌した被処理物をパレット60に収容して棚59A,59Bに入庫し、パレット60内の被処理物を更に発酵分解させる二次処理を行う廃棄物処理方法に於いて、前記各一次処理装置1の発酵分解槽7からの内容物回収に際し、発酵分解槽7内に適当量の内容物を残すことを特徴とするものである。
【0008】
上記請求項2に記載の本発明を実施するについて、請求項3に記載のように、前記各一次処理装置1に、発酵分解槽7内の一定容量を超える内容物を自動排出する排出手段13と、当該排出手段13から自動排出される内容物を受け入れる可搬容器18とを設けておき、発酵分解槽内容物の回収に際し、前記可搬容器18内の内容物を回収し、空の可搬容器18を各一次処理装置1にセットすることにより、各一次処理装置1からの発酵分解槽内容物の回収作業を能率良く行えるようにすることが出来る。
【0009】
また、請求項4に記載のように、前記廃棄物処理システムに於ける各一次処理装置1に、運転状態検出装置22と、当該検出装置22の検出情報を発信する発信手段34とを設けると共に、各一次処理装置1の前記発信手段34から発信される情報を受信して全ての一次処理装置1の運転状態を監視する集中管理装置33を設けておくことが出来る。
【0011】
更に、請求項5に記載のように、前記集中二次処理設備2では、二次処理が所定時間経過したパレット60内の被処理物を各一次処理装置1からの回収物に加えて循環させることも出来る。この方法は、減容乃至消滅目的の廃棄物処理に好適であるが、堆肥化目的の廃棄物処理にも適用することが出来る。
【0012】
また、請求項6に記載のように、堆肥化目的の廃棄物処理に本発明を利用する場合、パレット60を介して棚59A,59Bに保管された二次処理物を完熟するまで管理保管して、完全な堆肥として出荷することも出来るが、集中二次処理設備2の利用効率を高める為、例えば、もみ殻や木材チップ等の極端に発酵分解速度の遅い副資材が使用されている場合、これら副資材が完熟していないパレット内二次処理物を堆肥用処理済み物として搬出することも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1に於いて、1は一次処理装置、2は集中二次処理設備である。一次処理装置1は、図2に示すように、撹拌手段6を内蔵した発酵分解槽7を備えたものである。撹拌手段6としては従来周知の種々のものが利用出来るが、この実施形態の撹拌手段6は、駆動手段8によって正逆何れ方向にも回転駆動することの出来る回転軸9に撹拌羽根10を軸心方向適当間隔おきで放射状に突設付設したものであって、各撹拌羽根10は、正転回動するときに発酵分解槽7内の内容物を回転軸9の軸心方向の一方向(以下、送り方向という)11に送り作用を持つ。又、発酵分解槽7の底面7aは、前記撹拌羽根10の回転半径より若干大きい半径の半円状円弧面に形成されている。
【0014】
又、発酵分解槽7には、前記撹拌手段6の送り方向11側の端部の上部に開閉蓋付き被処理物投入口12が設けられ、当該発酵分解槽7の、撹拌手段6の送り方向11とは反対側の側壁には、回転軸9より上側に自動排出手段13が設けられると共に、回転軸9より下側に開閉蓋付き槽内処理物排出口14が設けられている。前記自動排出手段13は、回転軸9より上方の適当高さに設けられた排出口15と、当該排出口15の外側上辺に外方上方へ開動可能に軸支され且つバネ力等の閉蓋力により閉じ状態を保持するようにした常閉開閉蓋16と、排出口15の外側に連設されたシュート17とから成るもので、発酵分解槽7内の内容物が一定容量を超えると当該処理物に押されて自動的に外方上方へ開動し、一定容量を超えた発酵分解槽7内の内容物を自動的に排出する。
【0015】
更に、一次処理装置1には、前記自動排出手段13のシュート17から排出される発酵分解槽7内の内容物、即ち、一次処理済み廃棄物を受け入れる可搬容器18の置き場19が設けられている。この容器置き場19は、可搬容器18の出し入れの為の開閉扉20を備えた囲壁21で自動排出手段13を含めて囲むことが出来る。
【0016】
又、一次処理装置1には運転状態検出装置22が併設されている。この運転状態検出装置22は、一次処理装置1の底面と各設置用脚部(全て又は一部には高さ調整用アジャスターが使用される)23との間に介装されたロードセル等の重量検出用センサー24、発酵分解槽7内の内容物の温度を直接又は間接に検出する温度センサー25、及び発酵分解槽7内の内容物の含水量を直接又は間接に検出する水分センサー26等を備え、これら各センサー24〜26の検出信号を取り込んで処理する制御手段27が併設されている。
【0017】
しかして、制御手段27では、各脚部23毎の重量検出用センサー24の検出値に基づいて、発酵分解槽7内の内容物重量を含む一次処理装置1全体の総重量から一次処理装置1の重量を減算処理した内容物重量を算出し、検出した内容物重量が設定重量を超えている場合、即ち、許容量を超えて生ゴミ等廃棄物が投入された場合に重量異常信号を出力する重量異常判別機能28や、温度センサー25で検出された温度が設定温度範囲内でなければ温度異常信号を出力する温度異常判別機能29、及び水分センサー26で検出された含水量が設定範囲内でなければ水分異常信号を出力する水分異常判別機能30が働き、出力された重量異常信号、温度異常信号、及び水分異常信号に基づいてブザー、ランプ、文字表示等で異常表示を行う異常表示手段31の他、当該異常信号に基づいて例えば撹拌手段6の駆動手段8、発酵分解槽7内に水を噴霧する散水手段、発酵分解槽7内の通気を行うブロワ等の起動停止を行う運転制御手段32や、当該異常信号を各一次処理装置1に固有のアドレスと共に集中管理装置33へ送信する送信手段34が働くように構成されている。
【0018】
前記集中管理装置33は、各一次処理装置1の運転状態検出装置22の送信手段34から発信された各一次処理装置1に固有のアドレスと異常信号とを受信する受信手段35、当該受信手段35が受信した信号を処理して表示手段36に一次処理装置1を特定するアドレスと異常内容とを表示する制御手段37とから成るもので、携帯電話機、簡易型携帯電話機、ノート型又はポケット型パーソナルコンピューター、その他各種の携帯情報受信端末を利用したり、例えば集中二次処理設備2等の一定場所に固定的に設置したパーソナルコンピューター等を利用して構成される。
【0019】
集中二次処理設備2は、図3〜図5に示すように、図1の収集車両3,4によって収集された一次処理済み廃棄物や未処理廃棄物を種類別に受け入れる複数の投入ホッパー、図示例では3つの投入ホッパー38A〜38C、これら各投入ホッパー38A〜38Cに対応して設置された貯蔵ホッパー39A〜39C、撹拌手段40、篩い分け手段41、及び立体自動倉庫42から構成されている。図3に示すように、各投入ホッパー38A〜38Cは、対応する各貯蔵ホッパー39A〜39Cと搬送手段38a〜38cにより接続され、各投入ホッパー38A〜38Cに種類別に投入された廃棄物が搬送手段38a〜38cを経由して各貯蔵ホッパー39A〜39Cに種類別に受け入れられる。各貯蔵ホッパー39A〜39Cは、起動停止自在な送出手段39a〜39cを備えたもので、当該送出手段39a〜39cの作動により送出された廃棄物が搬送手段43によって次段の撹拌手段40へ搬送される。
【0020】
撹拌手段40は、図4に示すように、搬送手段43から送り込まれる廃棄物を受け入れる撹拌槽44内に駆動手段45で回転駆動される複数本の撹拌兼送出用螺旋羽根46を水平に軸支したもので、開閉自在な送出口部47を一端下部に備えており、送出口部47を閉じた状態で螺旋羽根46を回転駆動することにより、撹拌槽44内の廃棄物が撹拌され、係る状態で送出口部47を開くことにより、回転駆動されている前記螺旋羽根46によって撹拌槽44内の廃棄物が被処理物として送出口部47から送り出される。尚、撹拌槽44からの廃棄物の送出時には、螺旋羽根46を逆転駆動するように構成しても良い。
【0021】
篩い分け手段41は、図4に示すように、駆動手段48で軸心の周りに自転駆動される円筒状篩い49を、その回転軸心の一端側が若干下がるように傾斜させてケーシング50内に支承すると共に、当該円筒状篩い49の傾斜上端側の内部に被処理物を投入する投入用シュート51と円筒状篩い49の傾斜下端側の内部から排出される篩い残留物を案内する篩い残留物排出用シュート52とを併設し、更に、円筒状篩い49の篩い目を通過してケーシング50の底部から落下する篩い分け被処理物を受けて、処理済み物取り出し用シュート53と前記撹拌手段40の撹拌槽44とに択一的に搬送する、搬送方向切り換え自在なコンベヤ54を併設したものである。
【0022】
立体自動倉庫42は、図5に示すように、昇降キャレッジ55上に左右水平横方向に出退移動自在なランニングフォーク等のパレット移載手段56を設けた走行クレーンタイプの入出庫装置57と、当該入出庫装置57の走行経路の左右両側に立設され且つパレット支持区画58を立体的に備えた棚59A,59Bとから成るものであって、前記入出庫装置57の走行と昇降キャレッジ55の昇降、及びパレット移載手段56の出退運動の組み合わせにより、棚59A,59Bの任意の位置にあるパレット支持区画58に対しパレット60を出し入れし得るものである。
【0023】
しかして、前記自動倉庫42の棚59Aの一部には、前記入出庫装置57によってパレット60の出し入れが行われる被処理物充填用パレット支持部61と、被処理物切り返し手段62とが設けられている。被処理物充填用パレット支持部61と前記撹拌手段40との間には、当該撹拌手段40の送出口部47(図4参照)から送出される被処理物を前記被処理物充填用パレット支持部61に支持されたパレット60内に充填するように、コンベヤ63が配設されている。
【0024】
前記被処理物切り返し手段62は、把持したパレット60を180度回転させて当該パレット60の天地を逆にするパレット把持反転装置64と、当該パレット把持反転装置64で天地が逆にされたパレット60から流出する被処理物を受けるホッパー65と、当該ホッパー65内から排出される被処理物を前記篩い分け手段41の投入用シュート51(図4参照)に搬送するコンベヤ66とから構成され、前記パレット把持反転装置64に対するパレット60の出し入れは、前記入出庫装置57によって行われる。前記パレット把持反転装置64は如何なる構成のものでも良いが、例えば回転フレーム64a内のパレット支持部と、当該パレット支持部に移載されたパレット60を回転フレーム64aに固定するパレット締結手段と、前記回転フレーム64aを、そのパレット支持部に支持されたパレット60の略中央部を通る前後水平方向の回転軸心64bの周りに180度正逆回転駆動する駆動手段64cとから構成されたものが利用出来る。
【0025】
以上のように構成されたシステムを使用する本発明方法を以下に説明すると、図1に示すように、一次処理装置1は、一般家庭、住宅団地・マンション・町会等の複数の生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア、学校・ホテル・病院等の大規模な生ゴミ等廃棄物発生場所、レストラン・スーパー・コンビニ等の事業所等に、1日当たりの生ゴミ等廃棄物発生量に応じた容量のものがそれぞれ1台づつ又は複数台づつ設置される。
【0026】
各地点の一次処理装置1では、予め通気性や水分調整の為、或いは発酵分解を促進させる為の床材として、もみ殻、木粉、木材チップ、腐葉土、コンポストその他の適当な材料が発酵分解槽7の容量に対し所定の割合の量だけ充填される。そして、この一次処理装置1が設置された場所又はエリアに於いて発生する生ゴミ等廃棄物が開閉蓋付き被処理物投入口12を利用して発酵分解槽7に逐次投入される。しかして当該一次処理装置1の撹拌手段6や発酵分解槽7内に水を噴霧する散水手段、発酵分解槽7内の通気を行うブロワ等が、運転状態検出装置22が検出する運転状態に基づいて制御手段27に予め設定された制御プログラムによって自動制御される運転制御手段32により自動運転され、発酵分解槽7に投入された生ゴミ等廃棄物の発酵分解処理が行われる。又、この一次処理装置1の運転状態に異常が生じたときは、その異常の内容に応じた処置が運転制御手段32により講じられ、その異常内容が異常表示手段31により表示されると同時に、送信手段34が、どの地点の一次処理装置1にどのような異常が生じたのかの情報を集中管理装置33に送信する。従って、集中管理装置33を監視すれば、集中管理担当者は、各地点の一次処理装置1の運転状況をリアルタイムに把握することが出来、仮に一次処理装置1が無人運転されていても、異常の発生した一次処理装置1に出向く等して直ちに必要な対策を講じることが出来る。
【0027】
正常に運転されている一次処理装置1に於いては、投入される生ゴミ等廃棄物が順次発酵分解処理されて減容されるが、その減容量を超えるように生ゴミ等廃棄物の投入が行われることにより、発酵分解槽7内の被処理物の量が漸増し、レベルが高くなっていく。一方、発酵分解槽7内の被処理物は、自動排出手段13から遠ざかる送り方向11への送り作用を撹拌手段6によって受けているので、投入時期が新しい生ゴミ等廃棄物ほど自動排出手段13から遠い場所にある状態で発酵分解槽7内の被処理物のレベルが高くなっていくことになり、当該被処理物のレベルが自動排出手段13より高くなると、発酵分解槽7内の発酵分解処理が進んだ被処理物から自動排出手段13により自動的に排出され、可搬容器18内に一次処理済み廃棄物として収集される。
【0028】
上記のようにして各地点の一次処理装置1では、当該一次処理装置1にセットされた可搬容器18内の一次処理済み廃棄物の量が漸増するが、好ましくは、各地点の一次処理装置1に於ける可搬容器18が略同時期に満杯になるか又はこれに近い状態となるように、各地点に設置する一次処理装置1の台数、その処理能力、及び可搬容器18の容量を決定しておく。しかして、数日乃至10日程度の間隔で定期的に収集車両3を各地点の一次処理装置1に対し巡回させて、その可搬容器18内の一次処理済み廃棄物を回収させる。このとき、各地点の一次処理装置1で使用する可搬容器18が全て同一サイズか又は2〜3種類程度であれば、空の可搬容器18を収集車両3に搭載しておき、回収に際して、一次処理済み廃棄物が収集されている可搬容器18と空の容器とを取り替えるようにして、回収作業を能率良く行うことが出来る。
【0029】
尚、上記の方法で一次処理装置1から一次処理済み廃棄物を回収することにより、一次処理装置1の発酵分解槽7内が空になることは無く、常に一定量の処理物が床材として残るので、回収後に投入される生ゴミ等廃棄物の発酵分解処理が良好に行われる。しかしながら、発酵分解槽7内に残る被処理物が古くなって、新たに投入される生ゴミ等廃棄物の発酵分解促進効果が薄れてきたならば、発酵分解槽7内の被処理物を、槽内処理物排出口14を開いて撹拌手段6を逆転駆動させることにより全て排出して回収させると共に、新しい床材となる副資材を所定量投入することが出来る。
【0030】
巡回する収集車両3により各地点の一次処理装置1から回収した一次処理済み廃棄物は、集中二次処理設備2まで搬送される。この集中二次処理設備2は、収集車両3によって各地点の一次処理装置1から一次処理物を収集し得るエリア、例えば地方自治体毎に構築される。しかして、この集中二次処理設備2に搬送された一次処理済み廃棄物は、投入ホッパー38A〜38Cの内、一次処理済み廃棄物用に決められた投入ホッパー、例えばホッパー38Aに各収集車両3から投入されると共に、搬送手段38a〜38cにより、貯蔵ホッパー39A〜39Cの内、一次処理済み廃棄物用に決められた貯蔵ホッパー、例えばホッパー39Aに搬送されて貯蔵される。
【0031】
又、前記集中二次処理設備2には、前記一次処理済み廃棄物の他、農業・林業・畜産業等の産業分野からは、ぬか・もみ殻・藁等の収穫残渣、間伐材チップ、バーク、蓄糞等が、食品工場関係から調理屑・おから等の製造残渣等が、造園業関係から剪定枝葉や刈り草等が、そして水処理施設関係から有機汚泥等が、未処理廃棄物として収集車両4により不定期又は定期的に搬入される。ここでは、有害重金属類を含む汚泥等の堆肥化に適さない廃棄物が無く、集中二次処理設備2に回収される廃棄物を堆肥化する場合について説明すると、この集中二次処理設備2に回収される未処理廃棄物を例えば動物系(蛋白質系)のものと植物系のものとに種類分けし、動物系未処理廃棄物は、動物系未処理廃棄物用に決められた投入ホッパー、例えばホッパー38Bに投入させると共に、植物系未処理廃棄物は、植物系未処理廃棄物用に決められた投入ホッパー、例えばホッパー38Cに投入させ、これら投入各ホッパー38B,38Cから搬送手段38b,38cによりそれぞれに対応する貯蔵ホッパー39B,39Cに搬送して貯蔵させる。
【0032】
集中二次処理設備2の各貯蔵ホッパー39A〜39Cに種類分けして収集された一時処理済み廃棄物及び未処理廃棄物は、各貯蔵ホッパー39A〜39Cの送出手段39a〜39cと搬送手段43とにより撹拌手段40の撹拌槽44内へ送給される。このとき、各貯蔵ホッパー39A〜39Cの送出手段39a〜39cを同時に作動させるのではなく、順番に且つ所定時間だけ作動させて、一時処理済み廃棄物、動物系未処理廃棄物、及び植物系未処理廃棄物を所定の割合で撹拌槽44内へ送給させる。即ち、最終の堆肥用処理済み物の用途、例えば施肥対象として葉物野菜の栽培地、根菜類の栽培地、花物の栽培地、果実用樹木の栽培地等に応じて、求められる堆肥の養分比率が異なるが、この求められる養分比率の堆肥が最終的に得られるように、一時処理済み廃棄物に対する動物系未処理廃棄物及び植物系未処理廃棄物の添加割合を前もって決めておき、この割合で各廃棄物が撹拌槽44内へ送給されるように各貯蔵ホッパー39A〜39Cの送出手段39a〜39cを順番に且つ所定時間だけ作動させるのである。
【0033】
勿論、一時処理済み廃棄物の他に動物系未処理廃棄物と植物系未処理廃棄物とに分けて収集した2種類の廃棄物を調合添加するようにしたが、未処理廃棄物の種類分けは3種類、又はそれ以上であっても良い。又、取り扱う未処理廃棄物の性状によっては、例えば投入ホッパー38A〜38Cから貯蔵ホッパー39A〜39Cへ搬送される廃棄物の過剰水分を除去する水分遠心分離機や、廃棄物を粉砕する粉砕装置、金属等の異物分離除去装置等を併用することも出来る。
【0034】
撹拌槽44に送給された混合廃棄物は螺旋羽根46の駆動により撹拌される。また、必要に応じて、この撹拌槽44内に水を噴霧する散水手段を作動させて水分調整することも出来る。撹拌された廃棄物は、送出口部47を開いて撹拌槽44内から送出させ、立体自動倉庫42の被処理物充填用パレット支持部61に支持された空パレット60内へコンベヤ63により搬送し、所要量をパレット60内に充填させる。被処理物充填用パレット支持部61に対する空パレット60のセッティングは、入出庫装置57によって行われる。尚、入出庫装置57によってパレットの受け渡しが行える位置に空パレットを供給するコンベヤラインを併設しておくことが出来る。
【0035】
被処理物充填用パレット支持部61に於いて、パレット60に所要量の廃棄物が充填されたならば、当該パレット60を入出庫装置57によって搬送し、棚59A,59B内の空いているパレット支持区画58に移載支持させ、保管する。この保管状態で一定期間放置するのであるが、各パレット支持区画58毎の実パレットの有無及び当該実パレットの入庫日等の保管情報が、パーソナルコンピューター等を使用した管理システムに於いて自動管理される。又、立体自動倉庫42内は、温度湿度分布を略均一にする為に外気を取り入れると共に排気する通気管理が成されるが、臭気が外部に逸散しないように倉庫内からの排気経路中には脱臭装置が介装される。前記パレット60は、開放した上部を除く全ての面が通気性のある構造のもの、例えば、格子状のパネルを組み合わせて構成されたボックスパレットの底面及び側面の内側に不織布や細かい目のネット等、通気性はあるが充填された廃棄物の漏出を防止出来るような素材で内張りして構成したものである。
【0036】
以上のようにして、所要量の廃棄物が充填された実パレット60が立体自動倉庫42内の各パレット支持区画58に順次入庫保管されるのであるが、保管された実パレット60内の廃棄物、即ち、被処理物は、時間の経過に伴って自ら発酵分解が進行することになる。しかして、入庫後一定期間、例えば1週間を経過した実パレット60は、自動的に入出庫装置57によりパレット支持区画58から取り出されると共に、パレット把持反転装置64にセットされ、パレット締結手段により回転フレーム64aに固定される。そして、当該回転フレーム64aが駆動手段64cで180度回転駆動されることにより、実パレット60は天地が逆になるように反転し、内部の被処理物が切り返しされて真下のホッパー65内に投入される。
【0037】
ホッパー65内に投入された切り返し被処理物はコンベヤ66によって搬送され、投入用シュート51を介して篩い分け手段41の円筒状篩い49内の傾斜上端部側に供給される。しかして、当該円筒状篩い49は駆動手段48によって回転駆動されており、傾斜上端側内部に供給された被処理物は、当該円筒状篩い49内を傾斜下端部側に流動する過程に於いて所定粒度以下のものと以上のものとに篩い分けられながら傾斜下端部側に流動し、所定粒度以下の被処理物はコンベヤ54に受け継がれ、所定粒度以上の被処理物は篩い残留物排出用シュート52を経由して篩い残留物排出用パレット67内に収集される。一方、前記コンベヤ54を撹拌手段40の撹拌槽44側へ被処理物を搬送する向きに駆動しておくことにより、当該コンベヤ54に供給された所定粒度以下の被処理物を再度撹拌手段40により撹拌した後、コンベヤ63により、被処理物充填用パレット支持部61に準備された空パレット60に充填することが出来る。勿論、一定期間の発酵分解工程を経た被処理物は、相当量減容しているので、上記工程を複数回繰り返し行って、パレット把持反転装置64による切り返し作用と篩い分け手段41による篩い分け作用、及び撹拌手段40による撹拌作用を受けた複数パレット分の被処理物を空パレット60に再充填させることにより、パレット60を効率的に使用することが出来る。
【0038】
上記工程により切り返し作用、篩い分け作用、及び撹拌作用を受けてパレット60に再充填された被処理物は、当該パレット60が入出庫装置57によって棚59A,59B内の空いているパレット支持区画58に入庫保管されることにより、再び一定期間、棚59A,59B内で保管され、さらに発酵分解することになる。
【0039】
上記の切り返し、篩い分け、及び撹拌工程は、被処理物の発酵分解状態に関係なく一定期間おきに複数回、自動的に行わせることが出来るが、一定期間おきに行う発酵分解状態検査の結果に応じて複数回繰り返し行わせることが出来る。何れにしても、棚59A,59B内等に検査用パレット支持部を設け、当該検査用パレット支持部にセットしたパレット60内の被処理物に対し温度や含水量をチェックする温度センサーや水分センサーを併設することが出来る。このような検査用パレット支持部が設けられているときは、例えば棚59A,59B内での一定期間の発酵分解期間を経過したパレット60を入出庫装置57で前記検査用パレット支持部に搬出し、ここで当該パレット60内の被処理物の温度や含水量をチェックさせ、このチェックによって再度一定期間の発酵分解期間が必要であると判別された被処理物は、そのパレット60をパレット把持反転装置64に搬入させることにより、上記の切り返し、篩い分け、及び撹拌工程を受けさせた後、再度棚59A,59Bに入庫保管させることが出来る。又、前記検査用パレット支持部に於ける検査によって含水量不足と判別された被処理物に対しては、この検査後の適当位置で散水手段により水を補給する必要があるが、この散水手段は、前記検査用パレット支持部に併設することが出来る。前記検査用パレット支持部は、パレット把持反転装置64の回転フレーム64aのパレット支持部で兼用させることも出来るし、入出庫装置57の昇降キャレッジ55で兼用させることも出来る。
【0040】
少なくとも1回の上記切り返し、篩い分け、及び撹拌工程を経て一定期間の再発酵分解工程を経た被処理物は、前記検査用パレット支持部にパレット60を搬入して所要の検査を受けさせた後、又は当該検査を受けさせなくとも被処理物の当初の発酵分解が完了していると看做されるときは直ちに、処理済み物として立体自動倉庫42から搬出することが出来る。具体的には、当該被処理物を収納しているパレット60を入出庫装置57によりパレット把持反転装置64に搬出し、切り返し作用及び篩い分け作用を受けさせるが、この場合は、篩い分け手段41で篩い分けされた一定粒度以下の被処理物を搬送するコンベヤ54は、処理済み物取り出し用シュート53側へ搬送するように搬送方向が切り換えられている。従って、当該パレット把持反転装置64にセットされたパレット60内の被処理物は、前記のように切り返し作用と篩い分け作用とを受け、一定粒度以上の被処理物が分離除去された状態でコンベヤ54により処理済み物取り出し用シュート53へ排出され、処理済み物取り出し用パレット68に投入される。勿論、検査用パレット支持部での検査の結果、被処理物の温度が規定値より高い、含水量が規定値より高い、等により当初の発酵分解が完了していないと判別された被処理物は、再度上記の切り返し、篩い分け、撹拌工程を経てパレット60に収納され、棚59A,59Bに戻される。
【0041】
尚、被処理物を切り返して再度棚59A,59Bに入庫保管し、発酵分解を継続させる場合、必須の作用はパレット把持反転装置64による切り返し作用であって、篩い分け手段41による篩い分け作用及び撹拌手段41による撹拌作用は省くことが出来る。この場合、被処理物を処理済み物として立体自動倉庫42から搬出するときには前記篩い分け手段41による篩い分け作用が必要であるから、パレット把持反転装置64による切り返し作用を受けた被処理物を必要に応じて被処理物充填用パレット支持部61に準備された空パレット60に充填することが出来るように、パレット把持反転装置64のホッパー65の排出口を、被処理物充填用パレット支持部61に準備された空パレット60に被処理物を直接送り込む分岐搬送経路と前記コンベヤ66とに択一的に接続出来るように構成することになる。
【0042】
最終的に篩い分け手段41で篩い分けされて処理済み物取り出し用シュート53を経て処理済み物取り出し用パレット68に収集された被処理物、即ち、当初の発酵分解を完了し且つ一定粒度以上の被処理物が分離除去された処理済み物は、堆肥用処理済み物として集中二次処理設備2から搬出することが出来る。即ち、集中二次処理設備2に於いて発生する処理残渣が上記実施形態のように堆肥用処理済み物であるときは、図1に示すように、当該堆肥用処理済み物が搬送車両5により不定期又は定期的に、農家・農協・農園・公園やゴルフ場等の緑地管理業者等に搬出される。この堆肥用処理済み物が、当初の発酵分解は完了していて温度も常温にまで下がっているが、廃棄物の種類や混合した副資材によっては未完熟の残留物が残っている場合がある。このような堆肥用処理済み物であるときは、堆肥として施肥しても完全に悪影響が生じない状態になるまで、即ち、全体が完熟するまで、搬出先で1〜数カ月放置した後、使用される。この堆肥用処理済み物として出荷する場合は、最終工程として袋詰め等が行われる。勿論、集中二次処理設備2に於いて発生する処理残渣が堆肥や土壌改良材として利用出来ないものであれば、埋め立てや焼却処理すべく搬出される。
【0043】
【発明の効果】
本発明の廃棄物処理方法は以上のように実施し且つ使用することができるものであって、係る本発明の廃棄物処理方法によれば、生ゴミ等廃棄物発生場所毎又は複数の当該生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア毎に設置されている一次処理装置に於いて、投入した生ゴミ等廃棄物を最終目的の処理済み物まで完全に発酵分解処理させる必要がなく、適当に発酵分解が進んで減容した状態になった時点で当該一次処理装置内の被処理物が回収されて集中二次処理設備に回収されるのであるから、生ゴミ等廃棄物発生場所では、生ゴミ等廃棄物を完全に発酵分解処理させる為の維持管理や処理済み物の処理を考える必要がなくなり、容易に一次処理装置を導入設置することが出来る。しかも、生ゴミ等廃棄物発生場所で発生する生ゴミ等廃棄物を直接集中二次処理設備に回収させる場合と比較して、集中二次処理設備に回収させるべき生ゴミ等廃棄物の量(体積)が大巾に少なくなり、回収の間隔も大巾に大きくすることが出来るので、当該回収コストの大幅な削減を図ることが出来る。又、突発事由により回収作業が延期されるような場合でも、生ゴミ等廃棄物発生場所での生ゴミ等廃棄物の置き場所や腐敗の問題がなくなり、環境に及ぼす影響も極めて少なくなる。
【0044】
又、生ゴミ等廃棄物の初期の発酵分解処理は、頻繁に撹拌しなければならない点から、パレット等に生ゴミ等廃棄物を大量に充填して大規模に且つ静的に行うことは極めて困難であるが、本発明では、生ゴミ等廃棄物の初期の発酵分解処理は、各生ゴミ等廃棄物発生場所毎に設置される、撹拌手段を備えた発酵分解槽を有する小型の一時処理装置によって、しかも比較的短期間だけ行わせるのであるから、高度の管理を完璧に行わなくとも所期の発酵分解処理を確実に行わせることが出来、集中二次処理設備では、このように初期の発酵分解処理が済んだ一時処理済み廃棄物を更に適当な副資材を加えて発酵分解させるのであるから、パレット単位で被処理物を取り扱う大規模な立体自動倉庫を利用するも、比較的容易に当初の発酵分解処理を遂行させることが出来る。
【0045】
更に、集中二次処理設備で発生する処理残渣は、一時処理装置によって得られる一時処理済み物と比較して大量且つ安定的に産出させることが出来、しかも大規模な集中二次処理設備が地方自治体等の大規模組織の設置管理に好適なものであるところから、集中二次処理設備で発生する処理残渣の最終処理、活用が容易であり、従来のように各生ゴミ等廃棄物発生場所毎に設置される小規模の処理装置で発生する処理残渣を個別に最終処理したり有効活用しなければならない場合と比較して、埋め立てや焼却に頼らない環境にやさしい最終処理や堆肥化等の有効再利用がし易くなる。
【0046】
そして特に本発明方法によれば、集中二次処理設備でも大規模事業所等から産業廃棄物等、一次処理を受けていない未処理廃棄物を受け入れて、一次処理済み物と共に処理することが出来るのであるが、この未処理廃棄物を種類別に分け、種類毎に適宜の割合で未処理廃棄物を一次処理済み物に加えて撹拌し、二次処理することが出来るので、単に集中二次処理設備での発酵分解が良好に行われるように未処理廃棄物の混合割合を調整出来るだけでなく、最終の処理済み物を堆肥用処理済み物として利用する場合、その養分割合が堆肥の最終用途に適した割合となるように調整することも可能となる。
【0047】
また、請求項2に記載の本発明方法によれば、各一次処理装置の発酵分解槽からの内容物回収に際し、発酵分解槽内に残された適当量の内容物がその後に投入される生ゴミ等廃棄物の発酵分解を促す床材となり、各一次処理装置の発酵分解槽から全ての内容物を回収するよりも、一時処理装置での良好な発酵分解処理を継続させることが容易になる。この場合、請求項3に記載の構成によれば、各一次処理装置の発酵分解槽からの内容物回収に際し、単に可搬容器に自動排出されている内容物を搬出すれば良く、発酵分解槽内から直接所定量の内容物を取り出さなくてはならない場合と比較して、回収作業を容易且つ能率的に行えるだけでなく、発酵分解槽内に所定量を確実に残すことが出来、回収後の処理に悪影響が生じることも無い。
【0048】
また、請求項4に記載の構成によれば、全ての一次処理装置の運転状態を集中管理装置に於いて集中管理することが出来、少なくとも運転状態に異常が生じたときは集中管理装置側で係る事態を把握し、一次処理装置の設置場所に異常事態とその対処方法を通知したり、当該一次処理装置の設置場所に出向いて対処することが出来る。従って、一次処理装置の設置場所である一般家庭等の生ゴミ等廃棄物の発生場所側で当該一次処理装置の完全な維持管理を要求する必要がなくなり、一次処理装置の設置普及を促進させることが出来る。
【0049】
また、請求項5に記載の構成によれば、二次処理が所定期間経過したパレット内被処理物を各一次処理装置からの回収物等に加えて循環させるのであるから、各一次処理装置からの回収物等、この集中二次処理設備に於いて新たに処理される廃棄物の発酵分解を、二次処理が所定期間経過した被処理物を床材として促進させることが出来るので、廃棄物の堆肥化を目的とする場合は勿論のこと、特に廃棄物の減容消滅処理を目的とする場合に効果的である。
【0050】
また、請求項6に記載の構成によれば、廃棄物の堆肥化を目的とする場合で、集中二次処理設備に於いて完熟した堆肥を産出させる場合と比較して、立体自動倉庫を効率よく活用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する場合の廃棄物処理システム全体を示す説明図である。
【図2】一時処理装置の構成を説明する図であって、A図は一時処理装置の縦断側面図、B図は一時処理装置の縦断正面図である。
【図3】集中二次処理設備の被処理物受け入れ部門を示す説明図である。
【図4】集中二次処理設備の撹拌手段及び篩い分け手段を示す側面図である。
【図5】集中二次処理設備の立体自動倉庫を示し、A図は縦断正面図、B図は縦断側面図である。
【符号の説明】
1 一次処理装置
2 集中二次処理設備
3〜5 収集車両
6 撹拌手段
7 発酵分解槽
12 開閉蓋付き被処理物投入口
13 自動排出手段
16 常閉開閉蓋
18 可搬容器
22 運転状態検出装置
24 重量検出用センサー
34 発信手段
33 集中管理装置
38A〜38C 投入ホッパー
39A〜39C 貯蔵ホッパー
38a〜38c,43 搬送手段
40 撹拌手段
41 篩い分け手段
42 立体自動倉庫
46 撹拌兼送出用螺旋羽根
47 開閉自在な送出口部
49 円筒状篩い
51 投入用シュート
52 篩い残留物排出用シュート
53 処理済み物取り出し用シュート
54 搬送方向切り換え自在なコンベヤ
55 昇降キャレッジ
56 パレット移載手段
57 パレット入出庫装置
58 パレット支持区画
59A,59B 棚
60,67,68 パレット
61 被処理物充填用パレット支持部
62 被処理物切り返し手段
63,66 コンベヤ
64 パレット把持反転装置
65 ホッパー
Claims (6)
- 複数の一次処理装置と集中二次処理設備とを備えた廃棄物処理システムを使用する廃棄物処理方法であって、各一次処理装置は、撹拌手段を備えた発酵分解槽を有するもので、生ゴミ等廃棄物発生場所毎又は複数の生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア毎に設置され、集中二次処理設備は、パレット単位で被処理物を取り扱うもので、当該パレットを立体的に収容する棚と当該棚に対するパレットの入出庫装置を備え、各一次処理装置の発酵分解槽に於いて廃棄物に通気性や水分の調整、発酵分解の促進等を図る副資材を加えた被処理物を撹拌発酵分解させる一次処理を行い、当該各一次処理装置から発酵分解槽内容物を回収して集中二次処理設備に搬入し、この集中二次処理設備に於いて前記回収物に他の未処理廃棄物を加えて撹拌した被処理物をパレットに収容して棚に入庫し、パレット内の被処理物を更に発酵分解させる二次処理を行う廃棄物処理方法に於いて、前記集中二次処理設備に、前記未処理廃棄物を種類別に分け入れる複数のホッパーが設けられ、これら各ホッパーから適宜の割合で取り出した未処理廃棄物を各一次処理装置からの回収物に加えて撹拌し、二次処理することを特徴とする、廃棄物処理方法。
- 複数の一次処理装置と集中二次処理設備とを備えた廃棄物処理システムを使用する廃棄物処理方法であって、各一次処理装置は、撹拌手段を備えた発酵分解槽を有するもので、生ゴミ等廃棄物発生場所毎又は複数の生ゴミ等廃棄物発生場所を含む特定エリア毎に設置され、集中二次処理設備は、パレット単位で被処理物を取り扱うもので、当該パレットを立体的に収容する棚と当該棚に対するパレットの入出庫装置を備え、各一次処理装置の発酵分解槽に於いて廃棄物に通気性や水分の調整、発酵分解の促進等を図る副資材を加えた被処理物を撹拌発酵分解させる一次処理を行い、当該各一次処理装置から発酵分解槽内容物を回収して集中二次処理設備に搬入し、この集中二次処理設備に於いて前記回収物に他の未処理廃棄物を加えて撹拌した被処理物をパレットに収容して棚に入庫し、パレット内の被処理物を更に発酵分解させる二次処理を行う廃棄物処理方法に於いて、前記各一次処理装置の発酵分解槽からの内容物回収に際し、発酵分解槽内に適当量の内容物を残すことを特徴とする、廃棄物処理方法。
- 前記各一次処理装置に、発酵分解槽内の一定容量を超える内容物を自動排出する排出手段と、当該排出手段から自動排出される内容物を受け入れる可搬容器とが設けられている、請求項2に記載の廃棄物処理方法。
- 前記廃棄物処理システムに於ける各一次処理装置に、運転状態検出装置と、当該検出装置の検出情報を発信する発信手段とが設けられ、各一次処理装置の前記発信手段から発信される情報を受信して全ての一次処理装置の運転状態を監視する集中管理装置が設けられている、請求項1〜3の何れかに記載の廃棄物処理方法。
- 前記集中二次処理設備では、二次処理が所定時間経過したパレット内被処理物を各一次処理装置からの回収物に加えて循環させることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の廃棄物処理方法。
- 前記集中二次処理設備では、完熟していないパレット内二次処理物を堆肥用処理済み物として搬出することを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の廃棄物処理方法。
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