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JP3608729B2 - 廃棄物処理方法及び廃棄物処理設備 - Google Patents
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JP3608729B2 - 廃棄物処理方法及び廃棄物処理設備 - Google Patents

廃棄物処理方法及び廃棄物処理設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ等の廃棄物を発酵分解して堆肥化したり減容乃至消滅させたりする廃棄物処理方法とその方法を実施するのに好適な廃棄物処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生ゴミ等廃棄物を発酵分解して堆肥化したり減容乃至消滅させる方法は種々提案されているが、従来の方法は、堆肥化処理専用の設備を使用して生ゴミ等廃棄物を堆肥化処理するか又は減容乃至消滅処理専用の設備を使用して生ゴミ等廃棄物を減容乃至消滅処理するものであった。しかして、1日当たり大量に発生する生ゴミ等廃棄物を堆肥化処理する場合は、製造される大量の堆肥用処理物の全量が最終的に堆肥として消費される需要背景が整っていなければならず、大抵の場合、この条件が満足出来ない為に堆肥化処理をあきらめて減容乃至消滅処理を行うことになり、資源の有効再利用という本来の目的を達成することが出来なかった。勿論、1日当たり大量に発生する生ゴミ等廃棄物の内の所要量のみを堆肥化処理専用の設備を使用して堆肥化処理し、残りの生ゴミ等廃棄物は、減容乃至消滅処理専用の設備を使用して減容乃至消滅処理することも考えられるが、設備コストが高くつき、実用的ではない。又、堆肥化処理する場合も、堆肥として需要が高まる時期とそうでない時期とがあり、堆肥化処理設備を効率よく稼働させることも困難であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る廃棄物処理方法を提供することを目的とするものであって、その方法の特徴を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、廃棄物とC/N比調整、水分調整、通気性改善等を図る副資材とから成る被処理物を撹拌する撹拌装置3と、撹拌された被処理物を収容したパレットPA〜PCを発酵分解処理の為に保管する自動倉庫14と、パレットPA〜PC内の被処理物の切り返しを行う切り返し装置20とを使用する廃棄物処理設備に於いて、自動倉庫14に保管された各パレットPA〜PCについてその保管場所、堆肥化処理か減容乃至消滅処理かの別、及び入庫日を記録しておくと共に、堆肥化処理と減容乃至消滅処理のそれぞれに対して何日おきに何回切り返しを行って発酵分解処理完了とするかを予め設定しておき、記録された入庫日を基準にして切り返し処理日に該当するパレットPA〜PCと発酵分解処理完了日に該当するパレットPA〜PCの有無を判別し、切り返し処理日に該当するパレットPA〜PC内の被処理物は、当該パレットPA〜PCを前記切り返し装置20に出庫して切り返し処理を行った後に再入庫し、発酵分解処理完了日に該当するパレットPA〜PC内の処理物は、それが堆肥化処理のもの(パレットPA)であるときは堆肥用処理物として出庫すると共に、それが減容乃至消滅処理のもの(パレットPB又はPC)であるときは他の被処理物と混合する副資材として前記撹拌装置3に戻すことを特徴とするものである。
【0004】
上記の本発明方法を実施するについて、堆肥用処理物として出庫する場合及び副資材として撹拌装置3に戻す場合の何れに於いても、その直前に前記切り返し処理を行うことが出来る。又、堆肥用処理物として出庫する場合、処理物を異物除去装置29に通して異物を除去した後、出庫することが出来る。更に、副資材として撹拌装置3に戻す場合も、処理物を異物除去装置29に通して異物を除去した後、撹拌装置3に戻すことが出来る。
【0005】
又、本発明は、上記本発明方法を実施するのに好適な廃棄物処理設備も提案する。この本発明設備の特徴は、廃棄物とC/N比調整、水分調整、通気性改善等を図る副資材とから成る被処理物を種類別に分けて収容する複数のホッパー1A〜1Eと、撹拌装置3と、前記ホッパー1A〜1E内の被処理物を所要量取り出して前記撹拌装置3へ供給する供給装置7と、前記撹拌装置3で撹拌された被処理物が収容されるパレットPと、被処理物が収容された実パレットPA,PBが廃棄物等発酵分解処理の為に保管される棚16と入出庫装置17とを備えた自動倉庫14と、当該自動倉庫14との間で実パレットPA〜PCを入出庫し得るパレット内被処理物の切り返し装置20と、前記自動倉庫14から出庫された実パレットPB又はPC内の処理物を副資材として前記撹拌装置3へ戻す処理物戻し用搬送手段30と、前記自動倉庫14から出庫された実パレットPA内の処理物を堆肥用処理物として搬出する堆肥用処理物搬送手段35とを備えている点にある。
【0006】
上記本発明設備を実施すについて、前記ホッパー1A〜1Eは、堆肥化処理用廃棄物と減容乃至消滅処理用廃棄物とを分けて収容するように構成したり、堆肥化処理用副資材と減容乃至消滅処理用副資材とを分けて収容するように構成することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の廃棄物処理設備の好適実施形態を図1〜図3に基づいて説明すると、図1に於いて、1A〜1Eはホッパーであって、収集された廃棄物や副資材等を種類別に分けて収容するものであり、それぞれロードセル等の重量検出用センサー2を介して支持されている。3は廃棄物等を混合する撹拌装置であり、回転駆動される撹拌翼等の撹拌手段と、不足水分を補充する為の散水管等の給水手段4、及び水分センサー5を備えており、ロードセル等の重量検出用センサー6を介して支持されている。前記ホッパー1A〜1Eの内、比重が小さく且つ使用量が多い副資材貯蔵用のホッパー1D,1Eは、撹拌装置3に収容物を直接供給出来るように撹拌装置3の真上に配設されている。
【0008】
7は供給装置であって、各ホッパー1A〜1Eの排出口に設けられた繰出手段8と、廃棄物等を収容する搬送用コンテナ9と、撹拌装置3に直接収容物を供給出来ない廃棄物等の貯蔵用ホッパー1A〜1Cに対する受入位置1a〜1cと前記撹拌装置3への廃棄物等搬出位置3aとで前記コンテナ9を停止させ得ると共に、コンテナストレージエリア10を備えたコンテナ循環搬送用コンベヤ11と、廃棄物等搬出位置3aで停止したコンテナ9内の廃棄物等を前記撹拌装置3へ移す移載手段12とから構成されている。尚、コンテナ循環搬送用コンベヤ11は、水平面上の循環経路を有するものであるが、図はこれを模式的に示している。前記移載手段12は、廃棄物等搬出位置3aで停止したコンテナ9を把持手段12aで把持して上昇すると共に上昇限でコンテナ9を反転させ、収容している廃棄物等を撹拌装置3内へ放出させた後、空のコンテナ9を元の廃棄物等搬出位置3aに戻すものであるが、廃棄物等搬出位置3aと撹拌装置3との相対位置関係等に応じて他の異なる構成の移載手段を使用しても良い。
【0009】
撹拌装置3で混合された被処理物は、搬送手段13により、図2に示す自動倉庫14の入庫用パレット支持部15に支持された空のパレットPに充填される。自動倉庫14は、倉庫設備として一般に知られているもので、パレットPを支持するパレット支持部16aを立体的に備えた棚16と、当該棚16に沿って走行可能な入出庫装置17とから成り、入出庫装置17は、昇降自在なキャレッジ18上にランニングフォーク等のパレット移載手段19を設けたものである。
【0010】
上記の自動倉庫14内には、前記入庫用パレット支持部15の他に、図3に示すように、切り返し装置20、再入庫用パレット支持部21、及び仮置き用パレット支持部22が設けられている。これら切り返し装置20、再入庫用パレット支持部21、及び仮置き用パレット支持部22は、前記入出庫装置17のパレット移載手段19を利用してパレットPをキャレッジ18との間で移載し得るように、棚16内の一部等を利用して、入出庫装置17の走行経路の一端側部に配設されている。尚、仮置き用パレット支持部22は、再入庫用パレット支持部21の近くの位置に設けられるものであって、例えば棚16が入出庫装置17の走行経路の左右両側に並設されている一般的な構成の場合、当該入出庫装置17の走行経路の左右両側で同一レベルに再入庫用パレット支持部21と仮置き用パレット支持部22とを振り分け並設することが出来る。又、仮置き用パレット支持部22には、支持されたパレットP内の被処理物に対し挿入抜出自在な性状検査用センサー(例えば温度センサーや水分センサー、又はこれら両者)23aや支持されたパレットPの総重量を検出する為のロードセル等の重量検出用センサー23b等が併設されている。24は検査用センサー23aを昇降駆動するシリンダーユニットである。
【0011】
切り返し装置20は、入出庫装置17で出庫されたパレットPを把持して略180度反転させることにより被処理物を排出させるパレット反転手段25と、排出された被処理物を受け入れる被処理物ホッパー26とを備えたもので、被処理物を排出して空になったパレットPは、入出庫装置17により再入庫用パレット支持部21に移載することが出来る。前記被処理物ホッパー26には、当該ホッパー26から排出される被処理物を前記再入庫用パレット支持部21に支持された空のパレットPに充填する戻し経路27aと搬送手段28へ送り出す搬出経路27bとを、回転方向の切り換えにより択一的に選択出来るベルトコンベヤから成る搬送方向切換手段27が併設されている。尚、被処理物ホッパー26には、被処理物の切り返し効果を高める為の撹拌手段26aが設けられている。
【0012】
前記搬送手段28には搬送方向切換手段31を介して異物除去装置29が接続されている。前記搬送方向切換手段31は、前記搬送方向切換手段27と同様のもので、被処理物を異物除去装置29へ搬送する経路31aと処理物戻し用搬送手段30へ搬送する経路31bとを、回転方向の切り換えにより択一的に選択出来るベルトコンベヤから成るものである。異物除去装置29は、一定粒度以下の処理物を透過させる円筒状篩い32をケーシング内に斜めに軸支して回転駆動出来るようにしたもので、円筒状篩い32を透過した異物篩い分け後の堆肥用処理物は、当該堆肥用処理物が充填される出荷用パレット33を利用する搬送手段35で搬出され、篩い分けられた異物は、異物搬出用パレット34で収集されて搬出される。勿論、堆肥用処理物や篩い分けられた異物をパレットに充填しないで、直接ベルトコンベヤ等により適当場所、例えば袋詰め装置や堆肥用処理物の最終検査装置等へ搬送するように構成することも出来る。
【0013】
異物除去装置29として、処理物を粒度別に篩い分ける構成のものを使用したが、選別する異物の性状に応じたものを採用すれば良い。又、選別する異物の性状毎に構成された複数の異物除去手段を直列状に組み合わせた異物除去装置であっても良い。何れにしても、堆肥用処理物として出荷されるものは、粒度をある程度揃える方が好ましいので、上記実施形態に於いて使用したような、処理物を粒度別に篩い分ける構成のものは必須と考えられる。しかして、廃棄物等が撹拌装置3に供給される前の適当な段階で金属片やポリ袋等の異物除去が行われている場合や、発生源との関係で金属片やポリ袋等の異物除去が必要でない廃棄物等を取り扱う場合は、異物除去装置29で除去された異物は、一定以上の粒度の被処理物、例えば通気性改善の為に混合された粒度の大きなウッドチップ等となるので、この場合は、図3に仮想線で示すように、異物除去装置29で除去された異物を処理物戻し用搬送手段36と処理物戻し用搬送手段30とを介して撹拌装置3に戻し、副資材の一部として再利用することも出来る。
【0014】
上記構成の廃棄物処理設備の使用して、定期的且つ大量に収集される生ゴミの堆肥化処理と減容乃至消滅処理、及び堆肥化には適さない汚泥の減容乃至消滅処理を行う場合について説明すると、一般的な生ゴミは、そのC/N比が10〜20と低く(窒素過多)、水分が80〜95%と非常に高くて通気性が悪いものであるから、その発酵分解の為の微生物が良好に生育するための環境から見ると、C/N比を25〜40程度に高め(炭素分の追加)、そして水分を低下させると共に通気性を改善する必要がある。そこで、C/N比が70〜80と高くて通気性に優れ、しかも安価で入手し易く且つ比較的完熟迄に要する期間が短い籾殻を生ゴミの堆肥化処理時の主たる副資材として添加する。汚泥の処理に際しても、当該汚泥の発酵分解を良好に促進させる為に同様の副資材が必要であるが、この汚泥処理に対しては、比較的完熟迄に要する期間の長いウッドチップ(おが屑、鉋屑、細断された剪定枝や刈り草等を含む)を主たる副資材として添加する。又、生ゴミ処理、汚泥処理の何れに対しても、微生物に対する養分補給として、安価で入手し易く且つ蛋白質、脂肪、ビタミン、ミネラルを含む米ぬかを従たる副資材として添加する。
【0015】
しかして、図1に示すように、大量に且つ定期的に収集される生ゴミはホッパー1Aに貯蔵し、同様に,大量に且つ定期的に収集される汚泥はホッパー1Bに貯蔵する。又、副資材の内、比重が大きく添加量が少ない米ぬかは、ホッパー1Cに貯蔵すると共に、比重が小さく添加量の多い籾殻とウッドチップとは、撹拌装置3に直接供給することが出来るホッパー1D,1Eに分けて貯蔵する。更に、上記各副資材の添加割合は、混合された被処理物のC/N比が25〜40程度に調整され且つ水分が50〜60%程度に調整されるように決定すれば良く、例えば生ゴミの堆肥化処理に対しては、生ゴミ250Kgに対し、米ぬか50Kg及び籾殻1mの割合で添加し、生ゴミの減容乃至消滅処理に対しては、生ゴミ250Kgに対し、米ぬか50Kg及びウッドチップ1mの割合で添加することが出来る。又、汚泥の減容乃至消滅処理に対しては、汚泥200Kgに対しウッドチップ1mの割合で添加することが出来る。尚、籾殻とウッドチップとは、使用量を容積で示したが、実際に使用する材料とその乾燥度等によって比重が異なるので、使用する前に1m相当の重量を計測しておく。
【0016】
自動倉庫14で使用されるパレットPは、例えば容積1.3m程度のボックス形パレットであって、金属製線材を使用して構成された剛性の高い荷運搬格納用のボックス形パレットの内側の底面及び側面に通気性と吸水性のあるシート(例えば厚手の織布や不織布等)やパネル又はボード(連続気泡の多孔質材から成るもの等)を貼付したものが望ましいが、若干の被処理物の洩れが許容されるならば、穴径2〜3mm迄の目の細かいネット状のシートを前記荷運搬格納用のボックス形パレットの内側の底面及び側面に貼付したものでも良い。しかしながら、このようなネット状のシートを使用する場合でも、前記ボックス形パレットの内側の底面には、先に説明したような通気性と吸水性のあるシートやパネル又はボードを貼付するのが望ましい。
【0017】
供給装置7に使用されるコンテナ9は、自動倉庫14で使用されるパレットPよりも容積が少なく且つ水漏れの無い容器状のもので、この実施形態では、生ゴミ250Kgと米ぬか50Kg、又は汚泥200Kgと米ぬか50Kgを収容出来る程度のサイズのものである。このようなコンテナ9が供給装置7のコンテナ循環搬送用コンベヤ11に於けるコンテナストレージエリア10に所要個数ストレージされている。
【0018】
ホッパー1Aに貯蔵された生ゴミの堆肥化処理を行う場合は、図1に示すコンテナ循環搬送用コンベヤ11を稼働させ、コンテナストレージエリア10で待機している1個のコンテナ9を生ゴミ貯蔵ホッパー1Aに対する受入位置1aまで搬送して停止させる。この状態で当該生ゴミ貯蔵ホッパー1Aから生ゴミ250Kgをコンテナ9に送出する。次に、生ゴミ250Kgを受け入れたコンテナ9を、コンテナ循環搬送用コンベヤ11により米ぬか貯蔵ホッパー1Cに対する受入位置1cまで搬送して停止させ、当該米ぬか貯蔵ホッパー1Bから米ぬか50Kgをコンテナ9に送出する。生ゴミ250Kgと米ぬか50Kgを受け入れたコンテナ9は、次にコンテナ循環搬送用コンベヤ11により廃棄物等搬出位置3aまで搬送して停止させ、移載手段12により当該コンテナ9内の生ゴミ250Kgと米ぬか50Kgを撹拌装置3に移し替る。空になって再びコンテナ循環搬送用コンベヤ11の廃棄物等搬出位置3aに戻されたコンテナ9は、コンテナ循環搬送用コンベヤ11によりコンテナストレージエリア10に戻し、その最後尾で待機させる。
【0019】
一方、撹拌装置3には、その上の籾殻貯蔵ホッパー1Dから籾殻を1m相当の重量分だけ繰出手段8により送出することにより、一パレット分の材料の撹拌装置3への供給が完了する。尚、各ホッパー1A,1B,1Dからの送出量は、各ホッパーが備える重量検出用センサー2が検出する総重量の変化に基づいて検出することが出来、繰出手段8を開いた後、そのホッパーの検出総重量が所定の送出量だけ−値となったとき、繰出手段8を閉じれば良い。
【0020】
生ゴミの減容乃至消滅処理を行うときは、一パレット分として、生ゴミ250Kgと米ぬか50Kgとを上記の堆肥化処理時と同様に撹拌装置3に供給すると共に、ウッドチップ貯蔵ホッパー1Eよりウッドチップを1m相当の重量分だけ撹拌装置3に供給する。又、汚泥の減容乃至消滅処理を行うときは、一パレット分として、生ゴミ250Kgに代えて汚泥200Kgを米ぬか50Kgと共に撹拌装置3に供給し、これにウッドチップ貯蔵ホッパー1Eよりウッドチップを1m相当の重量分だけ撹拌装置3に供給する。
【0021】
何れの場合も、上記のようにして一パレット分の廃棄物等が撹拌装置3に供給されたならば、当該撹拌装置3の内部の撹拌手段を作動させ、収容物を十分に撹拌して、全量の容積をパレットPの容積より適当に少なめの略1〜1.3m程度まで低減させる。換言すれば、撹拌装置3に供給する一パレット分の廃棄物等の総量は、撹拌後に1台のパレットPに収容出来る程度に決定し、この総量の範囲内で予め決定された混合割合に基づいて各廃棄物等の供給量を決定すれば良い。尚、撹拌装置3では、水分センサー5により混合被処理物の水分を検出させ、50〜60%よりも低いときは、給水手段4より撹拌装置3内に所要量の水を散水又は噴霧し、更に撹拌することにより、水分調整することが出来る。このときの水分センサー5による混合被処理物の水分検出は、使用する廃棄物等が異なったときのみ行い、後は常に同一量の給水により水分調整を行うことが出来る。勿論、混合被処理物のC/N比や通気性、養分量を好ましい範囲に維持することが出来るならば、籾殻やウッドチップ、米ぬか等の副資材の添加量を調整して混合被処理物の水分量を調整することも出来る。
【0022】
一方、自動倉庫14の入庫用パレット支持部15には、棚16内のパレット支持部16aに支持されていた空のパレットPが入出庫装置17により搬出されてセットされている。尚、入庫用パレット支持部15に対する空パレットの搬入方法は特に限定されない。しかして、上記のように撹拌装置3内で混合調整された一パレット分の被処理物は搬送手段13により搬出され、図2に示すように、自動倉庫14の入庫用パレット支持部15に支持された空のパレットPに充填される。以下、生ゴミの堆肥化用被処理物が充填されたパレットはPAと表示し、生ゴミの減容乃至消滅処理用被処理物が充填されたパレットはPBと表示し、そして汚泥の減容乃至消滅処理用被処理物が充填されたパレットはPCと表示するが、入庫用パレット支持部15の実パレットPA〜PCは、入出庫装置17により棚16内の空きパレット支持部16aに入庫される。撹拌装置3内が空になれば、次の一パレット分の被処理物の調整(廃棄物等の供給と混合)を開始することが出来る。
【0023】
以上の作業の繰り返しにより、被処理物が充填された実パレットPA〜PCが順次棚16の各パレット支持部16aに入庫され、保管されるが、この棚16の全てのパレット支持部16aには固定アドレスが付されており、その使用状況は、コンピューター利用の管理システムにより自動管理され、使用されていないパレット支持部16aがリストアップされた空きアドレスリスト、空パレットPの保管位置がリストアップされた空パレットアドレスリスト、生ゴミの堆肥化用被処理物が充填された実パレットPAの保管位置がリストアップされた生ゴミ堆肥化用実パレットアドレスリスト、生ゴミの減容乃至消滅処理用被処理物が充填された実パレットPBの保管位置がリストアップされた生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト、及び汚泥の減容乃至消滅処理用被処理物が充填された実パレットPCの保管位置がリストアップされた汚泥減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト等が自動作成される。各実パレットアドレスリストには、各アドレス毎に、入庫日、廃棄物や副資材等の材料別の使用量、切り返し履歴、被処理物の検査を行ったときはその検査日や検査結果等が記録されている。
【0024】
従って、入出庫装置17によって行われる、入庫用パレット支持部15へ搬入すべき空パレットPの出庫作業、入庫用パレット支持部15から空きパレット支持部16aへの実パレットPA又はPBの入庫作業等は、前記空パレットアドレスリストや空きアドレスリストに基づいて入出庫装置17が自動運転されることにより行われる。
【0025】
棚16に入庫保管された各実パレットPA〜PC内に於いては、収容された被処理物が自然に発酵分解することになるが、或る程度発酵分解が進むと切り返し(撹拌)を行って、重力で圧密化された被処理物をほぐして内部に十分な空気を取り込ませる等、実パレットPA〜PC内の発酵分解環境を改善する必要があるが、ここでは籾殻を副資材に使用した生ゴミの堆肥化処理時には、7日毎に4回の切り返しを行い、35日目に出荷するようにプログラムされ、ウッドチップを副資材に使用した生ゴミの減容乃至消滅処理時には、7日目に1回切り返しを行い、14日目に撹拌装置3へ戻すようにプログラムされ、ウッドチップを副資材に使用した汚泥の減容乃至消滅処理時には、7日毎に2回の切り返しを行い、21日目に撹拌装置3へ戻すようにプログラムされている。このプログラム上の設定日数は一例であって、廃棄物や副資材等の使用材料、パレットPの収容量、自動倉庫14内の雰囲気温度、湿度、通気性、等によって処理日数は異なり、限定されるものではない。具体的には、設置された実際の設備によりテスト運転した結果に基づいて各処理日数等を設定すれば良い。
【0026】
以下、図4〜図7のフローチャートに基づいて、毎日自動的に実行される切り返し作業プログラム、出荷作業プログラム、及び減容乃至消滅処理の為の処理残渣戻し作業プログラムについて説明する。これら各プログラムは、先に説明した新規入庫作業の終了後、又は新規入庫作業の前に、若しくは新規入庫作業に割り込んで実行される。尚、定常運転時には、仮置き用パレット支持部22に併設された被処理物性状検査用センサー23aや重量検出用センサー23bによる検査は行われない。
【0027】
切り返し作業プログラムが起動されると、図4のフローチャートに示す通り、全ての実パレットPA〜PCの中に入庫日から7日目、14日目、21日目、及び28日目に該当する切り返し対象のものが有るか否かが、前記生ゴミ堆肥化用実パレットアドレスリスト(全ての切り返し処理日が検索対象)、生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト(7日目のみが検索対象)、及び汚泥減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト(14日目のみが検索対象)に基づいて検索され(S1)、該当する実パレットがある場合は、当該実パレットPA又はPB若しくはPCを入出庫装置17により切り返し装置20に出庫する(S2)。この場合、該当する切り返し対象の実パレットPA〜PCが複数ある場合は、予め設定された優先順位に基づいて最優先のものを選定させて出庫する。切り返し装置20に出庫された実パレットPA〜PCは、パレット反転手段25に保持される。
【0028】
次に、切り返し装置20からの搬送方向切換手段27の搬送方向を戻し経路27a側に切り換え(S3)た後、切り返し装置20と搬送方向切換手段27とを1パレット分自動運転する(S4)。この結果、パレット反転手段25で保持された実パレットPA〜PCが180度反転し、収容されている被処理物が真下の被処理物ホッパー26内に放出され、切り返しが行われる。空になったパレットPは、パレット反転手段25で元の姿勢に戻される。被処理物ホッパー26内に放出された被処理物は、当該ホッパー26内から搬送方向切換手段27を経由して再入庫用パレット支持部21に予めセットされている空のパレットP内に再び充填される。一パレット分の自動運転が完了すれば(S5)、即ち、被処理物ホッパー26内に放出された被処理物の全部が空のパレットPに充填され終わったならば、再入庫用パレット支持部21の実パレットPA〜PCが入出庫装置17により仮置き用パレット支持部22に移し替られる(S6)。
【0029】
尚、1パレット分の自動運転が完了した時期は、例えば被処理物ホッパー26内に放出された被処理物の全部を空のパレットPに充填し終わるまでに要する予想時間より若干長く設定された設定時間の経過、又は被処理物ホッパー26から排出される被処理物がセンサーで検出されなくなったことによって判別することが出来る。このとき搬送方向切換手段27も停止し、ホッパー26内の撹拌手段26aも停止する。パレット反転手段25は既にホームポジションに復帰している。
【0030】
再入庫用パレット支持部21の実パレットPA〜PCを仮置き用パレット支持部22に移し替えた入出庫装置17は、切り返し装置20のパレット反転手段25に支持されている被処理物放出後の空パレットPを、空き状態の再入庫用パレット支持部21に移し替え(S7)、次の切り返し作業に備える。引き続き当該入出庫装置17は、仮置き用パレット支持部22に移し替られた被処理物切り返し後の実パレットPA又はPBを、切り返しの為に実パレットPA〜PCを出庫した元のパレット支持部16a又は、空きアドレスリストから検索された棚16の空きパレット支持部16aに再入庫する(S8)。この後、次の切り返し対象の実パレットPA又はPB若しくはPCが有るか否か(ステップS1で検索された切り返し対象の実パレットPA〜PCの内、未だ切り返し作業を行っていない実パレットPA〜PCがあるか否か)がチェックされ(S9)、有る場合は、ステップS2に戻ってその切り返し対象の実パレットPA又はPB若しくはPCの切り返し作業が開始される。無ければ、その日の切り返し対象の全ての実パレットPA〜PCに対する切り返し作業が終了することになる。
【0031】
次に、堆肥用処理物の出荷作業プログラムが実行されると、図5のフローチャートに示す通り、入庫日から35日目に該当する出荷対象の実パレットPAが前記生ゴミ堆肥化用実パレットアドレスリストに基づいて検索され(S10)、該当する実パレットPAがある場合は、当該実パレットPAを入出庫装置17により切り返し装置20に出庫する(S11)。この場合、該当する出荷対象の実パレットPAが複数ある場合は、予め設定された優先順位に基づいて最優先のものを選定させて出庫する。切り返し装置20に出庫された実パレットPAは、パレット反転手段25に保持される。
【0032】
次に、搬送方向切換手段27の搬送方向を搬出経路27b側に切り換え(S12)た後、切り返し装置20、搬送方向切換手段27、搬送手段28、及び異物除去装置29を一パレット分自動運転する(S13)。この結果、パレット反転手段25で保持された実パレットPAが180度反転し、収容されている被処理物が真下の被処理物ホッパー26内に放出され、切り返しが行われる。空になったパレットPは、パレット反転手段25で元の姿勢に戻される。被処理物ホッパー26内に放出された堆肥用処理物は、当該ホッパー26内から搬送方向切換手段27及び搬送手段28を経由して異物除去装置29に送られる。そしてこの異物除去装置29の円筒状篩い32により一定粒度以下の処理物のみが篩い分けられ、堆肥用処理物として出荷用パレット33で収集され、搬送手段35により搬送出荷される。残った一定粒度以上の異物は、異物搬出用パレット34で収集されて搬出される。
【0033】
尚、ステップS13による一パレット分の自動運転が完了した時期は、例えば切り返し装置20側では、その被処理物ホッパー26内の堆肥用処理物の全部が搬送手段28に送り出されるまでに要する予想時間より若干長く設定された設定時間の経過、又は被処理物ホッパー26から排出される被処理物がセンサーで検出されなくなったことによって判別し、異物除去装置29側では、当該異物除去装置29で一パレット分の堆肥用処理物全量の篩い分けに要する予想時間より若干長く設定された設定時間の経過、又は異物除去装置29から排出される被処理物がセンサーで検出されなくなったことによって判別することが出来る。従って、切り返し装置20側での一パレット分の自動運転が完了したとき、搬送方向切換手段27が停止し、ホッパー26内の撹拌手段26aも停止する。パレット反転手段25は既にホームポジションに復帰している。又、異物除去装置29側での一パレット分の自動運転が完了したとき、搬送手段28,搬送方向切換手段31、及び異物除去装置29が停止することになる。
【0034】
ステップS13による一パレット分の自動運転が完了すれば(S14)、切り返し装置20のパレット反転手段25に支持されている出荷後の空パレットPを、入出庫装置17により元のパレット支持部16a又は、空きアドレスリストから検索された棚16の空きパレット支持部16aに入庫する(S15)。この後、次の出荷対象の実パレットPAが有るか否か(ステップS10で検索された出荷対象の実パレットPAの内、未だ出荷作業を行っていない実パレットPがあるか否か)がチェックされ(S16)、有る場合は、ステップS11に戻ってその出荷対象の実パレットPAの出荷作業が開始される。無ければ、その日の出荷対象の全ての実パレットPAに対する出荷作業が終了することになる。このようにして出荷された堆肥用処理物は、実際に堆肥として使用するまでに、使用した廃棄物等の材料、特にC/N比、水分、通気性、養分等の調整の為に添加した副資材に応じて、完熟するまでの適当期間、適当設備で保存されることになる。尚、上記の出荷作業プログラムの実行によって出荷された実パレットPAの情報は、前記生ゴミ堆肥化用実パレットアドレスリストから消去され、空パレットアドレスリストに追記される。
【0035】
次に、減容乃至消滅処理の為の処理残渣戻し作業プログラムが実行されると、図6のフローチャートに示す通り、実パレットPBの中で入庫日から14日目に該当する処理残渣戻し対象の実パレットと、実パレットPCの中で入庫日から21日目に該当する処理残渣戻し対象の実パレットとが、前記生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト及び汚泥減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリストに基づいて検索され(S17)、該当する実パレットPB又はPCがある場合は、当該実パレットPB又はPCを入出庫装置17により切り返し装置20に出庫する(S18)。このような条件で出庫される実パレットPB又はPC内の被処理物は、その内の少なくとも主たる廃棄物である生ゴミ又は汚泥の全部又は大部分が所定の発酵分解処理日数を経過して発酵分解により消滅している状態であり、パレット内には未発酵分解状態の副資材等の処理残渣が残っている状態である。尚、該当する出荷対象の実パレットPB又はPCが複数ある場合は、予め設定された優先順位に基づいて最優先のものを選定させて出庫する。切り返し装置20に出庫された実パレットPB又はPCは、パレット反転手段25に保持される。
【0036】
次に、搬送方向切換手段27の搬送方向を搬出経路27b側に切り換える(S19)と共に、搬送方向切換手段31の搬送方向を戻し経路31b側に切り換え(S20)た後、撹拌装置3が空き状態で有るか否かをチェックし(S21)、新規の入庫作業中等で撹拌装置3が空いていないときは当該撹拌装置3が空くまで待機させ、撹拌装置3が空き状態であるとき、切り返し装置20、搬送方向切換手段27,31、及び搬送手段28,30を一パレット分自動運転する(S22)。この結果、パレット反転手段25で保持された実パレットPB又はPCが180度反転し、収容されている処理残渣が真下の被処理物ホッパー26内に放出され、切り返しが行われる。空になったパレットPは、パレット反転手段25で元の姿勢に戻される。被処理物ホッパー26内に放出された処理残渣は、当該ホッパー26内から搬送方向切換手段27、搬送手段28、搬送方向切換手段31、及び搬送手段30を経由して撹拌装置3に送られる。
【0037】
尚、ステップS22による一パレット分の自動運転が完了した時期は、例えば切り返し装置20側では、その被処理物ホッパー26内の堆肥用処理物の全部が撹拌装置3に到達するまでに要する予想時間より若干長く設定された設定時間の経過、又は搬送手段30の出口部で被搬送物がセンサーで検出されなくなったことによって判別することが出来る。しかして、ステップS22による一パレット分の自動運転が完了したとき(S23)、搬送方向切換手段27、搬送手段28、搬送方向切換手段31、及び搬送手段30が停止し、ホッパー26内の撹拌手段26aも停止する。切り返し装置20のパレット反転手段25は既にホームポジションに復帰しているので、当該パレット反転手段25に支持されている処理残渣排出後の空パレットPを、入出庫装置17により図2に示す入庫用パレット支持部15に移載する(S24)。
【0038】
この後、次の処理残渣戻し対象の実パレットPB又はPCが有るか否か(ステップS17で検索された処理残渣戻し対象の実パレットPB又はPCの内、未だ処理残渣戻し作業を行っていない実パレットPB又はPCがあるか否か)がチェックされ(S25)、有る場合は、ステップS18に戻ってその処理残渣戻し対象の実パレットPB又はPCに対する処理残渣戻し作業が開始される。無ければ、その日の処理残渣戻し対象の全ての実パレットPB又はPCに対する処理残渣戻し作業が終了することになる。
【0039】
一方、図7のフローチャートに示すように、ステップS22によって処理残渣が空の撹拌装置3に戻されたならば(S26)、生ゴミの減容乃至消滅処理の場合と汚泥の減容乃至消滅処理の場合とに分けて予め設定されている補給材料と補給量とに基づいて、戻された処理残渣の処理前の主たる廃棄物が生ゴミか汚泥かに応じて(処理残渣戻し作業プログラムによって出庫された実パレットがPBであったかPCであったかによって)、生ゴミ、汚泥、米ぬか、籾殻、及びウッドチップの内から必要な材料が所定量だけ、先に説明した新規入庫時の廃棄物等調合撹拌作業と同様の手順で撹拌装置3に補給される(S27)。そして撹拌装置3での処理残渣と補給材料との撹拌が終了すれば(S28)、撹拌装置3から搬送手段13により被処理物が搬出され、入庫用パレット支持部15にセットされている空パレットPに充填される(S29)。そして当該パレットが、生ゴミの減容乃至消滅処理用実パレットPB又は汚泥の減容乃至消滅処理用実パレットPCとして、処理残渣戻しの為に実パレットPB又はPCを出庫した元のパレット支持部16a又は、空きアドレスリストから検索された棚16の空きパレット支持部16aに再入庫する(S30)。
【0040】
尚、生ゴミ(又は汚泥)の減容乃至消滅処理の場合の発酵分解処理日数14日(又は21日後)後の処理残渣の量や組成は、前以って行われるテスト運転等による学習により予め知ることが出来るので、処理残渣に対し補給すべき材料や補給量は予め設定しておき、この設定に基づいて前記のように、撹拌装置3に戻された処理残渣に対する補給材料の補給を自動的に行わせることが出来るのであるが、場合によっては、撹拌装置3に戻された処理残渣の量を重量検出用センサー6を利用して計測し、この計測結果と予め設定された補給材料とから、どの補給材料をどれだけ補給すべきかを演算させ、この演算結果に基づいて、撹拌装置3に戻された処理残渣に対する補給材料の補給を自動的に行わせることも出来る。
【0041】
尚、上記の処理残渣戻し作業プログラムの対象となった実パレットPB又はPCの情報は、生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト又は汚泥減容乃至消滅処理用実パレットアドレスリスト上に於いて、使用材料が処理残渣と補給材料とから成る生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレットPB又は汚泥減容乃至消滅処理用実パレットPCとして、入庫日等と共に書き換えられる。
【0042】
以上に説明した定常運転時の切り返し作業、出荷作業、及び減容乃至消滅処理時の処理残渣戻し作業とは別に、以下に説明するような作業を行うことも出来る。即ち、切り返し後、棚16に再入庫される前に仮置き用パレット支持部22に移載された実パレットPA〜PC内の被処理物に対し、シリンダーユニット24で被処理物性状検査用センサー23aを下降挿入させ、当該センサー23aにより切り返し後の被処理物の温度や水分等の性状に関して必要な検査を行うことが出来る。又、重量検出用センサー23bによって、仮置き用パレット支持部22に移載された実パレットPの総重量を検出することが出来るので、この検出された実パレットPA〜PCの総重量から内容物(被処理物)の重量を判別し、被処理物の発酵分解の進み具合を知ることも出来る。勿論、切り返し対象の実パレットPA〜PCを切り返し装置20に出庫させないで先に仮置き用パレット支持部22に出庫し、必要な被処理物性状検査や重量検査後に切り返し装置20に移し替て切り返し作業を行うことも出来るし、切り返し作業とは関係なく、入出庫装置17により棚16から前記仮置き用パレット支持部22に実パレットPA〜PCを検査出庫し、上記の検査後に当該仮置き用パレット支持部22の実パレットPA〜PCを棚16に再入庫することも出来る。
【0043】
又、出荷対象の実パレットPA内の処理物や、所定の発酵分解処理日数を経過していない実パレットPA内の発酵分解処理途中の処理物も、上記の処理残渣戻し作業プログラムに従って、副資材として撹拌装置3に戻して再使用することも出来る。又、上記の処理残渣戻し作業プログラムの実行に際して、処理残渣を切り返し装置20から直接撹拌装置3に戻すのではなく、図3に仮想線で示すように、異物除去装置29で異物の篩い分け処理を行った後の処理残渣を、搬送手段35から分岐した搬送手段37と前記戻し用搬送手段30とを経由させて撹拌装置3に戻すようにしても良い。
【0044】
上記構成の廃棄物処理設備に於いて、図1に示すホッパー1Cに貯蔵した米ぬかに代えて、鶏糞その他の畜糞や各種搾り粕、魚のアラ等の蛋白質系の生ゴミ等も使用出来る。米ぬかに代えて鶏糞を使用して生ゴミの堆肥化処理と減容乃至消滅処理とを行う場合、生ゴミ200Kg、鶏糞50Kg、及び籾殻1mで所期の目的を達成出来た(発酵処理日数等は上記例と同じ)。勿論、汚泥の減容乃至消滅処理を行わない場合は、汚泥用に準備されたホッパー1Bは不要であり、省くことも出来る。更に、ジュース滓と魚のアラとが主たる廃棄物であるときの堆肥化処理と減容乃至消滅処理とを試みたが、この場合、ジュース滓貯蔵用ホッパー、魚のアラ貯蔵用ホッパー、及び副資材貯蔵用ホッパーを準備し、ジュース滓150Kgと魚のアラ100Kgとに副資材として細断された剪定枝や刈り草を1m加えてパレットPに充填し、自動倉庫14で保管して発酵分解処理した。勿論この場合、比重が小さく使用量が多い(嵩の高い)剪定枝や刈り草等の副資材貯蔵用ホッパーは、撹拌装置3に直接供給出来るように配設される。又、堆肥用処理物として出荷するまでの発酵分解処理日数と、減容乃至消滅処理のための処理残渣戻し作業までの発酵分解処理日数とは適宜設定される。
【0045】
尚、生ゴミの堆肥化処理に於いては、一般家庭から収集される生ゴミ、レストラン等の飲食産業界より収集される生ゴミ、スーパーやコンビニエンスストア等の飲食物販売業界より収集される生ゴミ等、その収集元によって組成が大きく異なる場合が有る。このような場合は、収集される生ゴミを、澱粉質系生ゴミ、蛋白質系生ゴミ、野菜系生ゴミ等、主たる養分別に分けて貯蔵用ホッパーに貯蔵し、これらを適宜組み合わせて堆肥化処理することが出来る。例えば、養分バランスの良い汎用性の高い堆肥用処理物を得たい場合は、澱粉質系生ゴミ:蛋白質系生ゴミ:野菜系生ゴミが1:1:1となるように取り出し、これに適当な副資材を添加して発酵分解処理の為の被処理物を調整することが出来、又、実物の栽培に好適な養分バランスの堆肥用処理物を得たい場合は、澱粉質系生ゴミ:蛋白質系生ゴミ:野菜系生ゴミが1:2:1となるように取り出し、これに適当な副資材を添加して発酵分解処理の為の被処理物を調整することが出来る。
【0046】
尚、堆肥化処理と減容乃至消滅処理の対象となる主たる廃棄物は、例示した生ゴミ、汚泥、ジュース滓、魚のアラに限定されず、これ以外の食品加工産業に於いて発生する加工残渣等、各種産業廃棄物も活用出来る。更に、これら主たる廃棄物に加えて当該廃棄物の発酵分解環境を改善すると共に、不足養分を補充して当該廃棄物の発酵分解を促進させる副資材としても、その地方で安価に入手し得るものを利用すれば良く、例示したものに限定されない。
【0047】
【発明の効果】
本発明の廃棄物処理方法及び廃棄物処理設備は以上のように実施することができるものであって、係る本発明の廃棄物処理方法によれば、堆肥化処理対象の被処理物と減容乃至消滅処理対象の被処理物とをそれぞれパレット単位で同じ自動倉庫内で保管し、堆肥化処理対象の被処理物は、所定のスケジュールで切り返しを行って堆肥用処理物として出荷出来る状態まで自動倉庫内で管理した後、自動出庫し、減容乃至消滅処理対象の被処理物は、所定のスケジュールで切り返しを行って所期の減容乃至消滅効果が得られるまで自動倉庫内で管理した後、その処理残渣を、他の廃棄物等と混合する副資材として自動的に撹拌装置に戻すのであるから、切り返し装置、撹拌装置、及び自動倉庫を堆肥化処理と減容乃至消滅処理とに兼用させることが出来、それぞれに専用の設備を必要とする場合に比較して、設備コストの大幅な削減を図ることが出来る。
【0048】
しかも、定期的且つ大量に収集される堆肥化に好適な生ゴミ等であっても、その時期での堆肥としての需要量を勘案して、その全量を堆肥化処理する、その内の任意の量だけを堆肥化処理して残りは減容乃至消滅処理する、その全量を減容乃至消滅処理する、の三処理方法から最適な処理方法を容易に選択して実行することが出来、廃棄物のリサイクルを図り且つ有機堆肥の提供という所期の目的を達成する為に堆肥化処理はしたものの、大量の堆肥用処理物の引き受け手がない為、その保管に苦慮するというような問題もなくなる。
【0049】
尚、請求項2に記載の方法によれば、堆肥化処理と減容乃至消滅処理の何れに於いても処理上必須の切り返し装置をパレットからの堆肥用処理物又は処理残渣の排出手段として利用することが出来、堆肥用処理物の出荷及び処理残渣の撹拌装置への戻しの為に専用の、パレットから収容物を取り出す為の手段を設ける必要がなくなると共に、堆肥用処理物の出荷及び処理残渣の撹拌装置への戻しの場合に自動倉庫の入出庫装置による該当パレットの出庫位置を別に設ける必要もなくなる。
【0050】
又、請求項3に記載の方法によれば、異物除去装置により異物を除去した状態で堆肥用処理物を出庫することが出来るので、異物として金属片やポリ袋等を除去出来るときは、堆肥用処理物の安全性及び品質を向上させることが出来、異物として一定粒度以上の処理物を除去出来るときは、粒度が揃った高品質の堆肥用処理物として出荷出来ると共に、除去された一定粒度以上の処理物を堆肥化処理の為の副資材として再利用することも出来る。
【0051】
請求項4に記載の方法構成によれば、減容乃至消滅処理の場合の処理残渣等、処理物を副資材として撹拌装置に戻す場合でも当該処理物に混ざる異物を除去するので、異物がいつまでもシステム中に残って漸増するようなことがなくなり、処理効率を高めることが出来る。
【0052】
以上の本発明方法を実施するについて、請求項5に記載の本発明設備を使用すれば、本発明方法を簡単且つ良好に実施することが出来る。この場合、請求項6に記載の構成によれば、堆肥化処理に好適な(従って、減容乃至消滅処理も可能な)廃棄物と、堆肥化処理には適さず減容乃至消滅処理せざるを得ない廃棄物とが供給される状況に於いて、堆肥化処理の為の被処理物を調整する要求があった場合、減容乃至消滅処理の為の被処理物を調整する要求があった場合の何れに於いても、廃棄物を的確に使い分けて目的に適合した被処理物を調整することが出来る。更に、請求項7に記載の構成によれば、廃棄物に混合させる副資材を、堆肥化処理と減容乃至消滅処理とに応じて使い分けることが簡単容易に行え、堆肥化処理と減容乃至消滅処理の何れもを良好に遂行させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物処理設備の前半の構成を説明するブロック線図である。
【図2】廃棄物処理設備の自動倉庫を説明する概略立面図である。
【図3】廃棄物処理設備の後半の構成を説明するブロック線図である。
【図4】切り返し作業プログラムを説明するフローチャートである。
【図5】堆肥用処理物の出荷作業プログラムを説明するフローチャートである。
【図6】処理残渣の撹拌装置への戻し作業プログラムを説明するフローチャートである。
【図7】同上プログラムに関連する撹拌装置側の制御プログラムを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1A〜1E 廃棄物等貯蔵用ホッパー
2,6,23b 重量検出用センサー
3 撹拌装置
4 給水手段
7 供給装置
8 繰出手段(供給装置)
9 搬送用コンテナ(供給装置)
11 コンテナ循環搬送用コンベヤ(供給装置)
12 移載手段(供給装置)
13,28,30,36,37 搬送手段
14 自動倉庫
15 入庫用パレット支持部(自動倉庫)
16 棚(自動倉庫)
17 入出庫装置(自動倉庫)
20 切り返し装置
21 再入庫用パレット支持部(自動倉庫)
22 仮置き用パレット支持部(自動倉庫)
23a 被処理物性状検査用センサー
25 パレット反転手段(切り返し装置)
26 被処理物ホッパー(切り返し装置)
27,31 搬送方向切換手段
29 異物除去装置
32 円筒状篩い(異物除去装置)
33 出荷用パレット
34 異物搬出用パレット
P パレット
PA 生ゴミ堆肥化処理用実パレット
PB 生ゴミ減容乃至消滅処理用実パレット
PC 汚泥減容乃至消滅処理用実パレット

Claims (7)

  1. 廃棄物とC/N比調整、水分調整、通気性改善等を図る副資材とから成る被処理物を撹拌する撹拌装置と、撹拌された被処理物を収容したパレットを発酵分解処理の為に保管する自動倉庫と、パレット内の被処理物の切り返しを行う切り返し装置とを使用する廃棄物処理設備に於いて、自動倉庫に保管された各パレットについてその保管場所、堆肥化処理か減容乃至消滅処理かの別、及び入庫日を記録しておくと共に、堆肥化処理と減容乃至消滅処理のそれぞれに対して何日おきに何回切り返しを行って発酵分解処理完了とするかを予め設定しておき、記録された入庫日を基準にして切り返し処理日に該当するパレットと発酵分解処理完了日に該当するパレットの有無を判別し、切り返し処理日に該当するパレット内の被処理物は、当該パレットを前記切り返し装置に出庫して切り返し処理を行った後に再入庫し、発酵分解処理完了日に該当するパレット内の処理物は、それが堆肥化処理のものであるときは堆肥用処理物として出庫すると共に、それが減容乃至消滅処理のものであるときは他の被処理物と混合する副資材として前記撹拌装置に戻すことを特徴とする、廃棄物処理方法。
  2. 堆肥用処理物として出庫する場合及び副資材として撹拌装置に戻す場合の何れに於いても、その直前に前記切り返し処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の廃棄物処理方法。
  3. 堆肥用処理物として出庫する場合、処理物を異物除去装置に通して異物を除去した後、出庫することを特徴とする、請求項1又は2に記載の廃棄物処理方法。
  4. 副資材として撹拌装置に戻す場合、処理物を異物除去装置に通して異物を除去した後、撹拌装置に戻すことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の廃棄物処理方法。
  5. 廃棄物とC/N比調整、水分調整、通気性改善等を図る副資材とから成る被処理物を種類別に分けて収容する複数のホッパーと、撹拌装置と、前記ホッパー内の被処理物を所要量取り出して前記撹拌装置へ供給する供給装置と、前記撹拌装置で撹拌された被処理物が収容されるパレットと、被処理物が収容された実パレットが廃棄物等発酵分解処理の為に保管される棚と入出庫装置とを備えた自動倉庫と、当該自動倉庫との間で実パレットを入出庫し得るパレット内被処理物の切り返し装置と、前記自動倉庫から出庫された実パレット内の処理物を副資材として前記撹拌装置へ戻す処理物戻し用搬送手段と、前記自動倉庫から出庫された実パレット内の処理物を堆肥用処理物として搬出する堆肥用処理物搬送手段とを備えた、廃棄物処理設備。
  6. 前記ホッパーは、堆肥化処理用廃棄物と減容乃至消滅処理用廃棄物とを分けて収容する複数のホッパーと、副資材を収容するホッパーとを備えている、請求項5に記載の廃棄物処理設備。
  7. 前記ホッパーは、廃棄物を収容するホッパーと、堆肥化処理用副資材と減容乃至消滅処理用副資材とを分けて収容する複数のホッパーとを備えている、請求項5又は6に記載の廃棄物処理設備。
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