JP3609673B2 - 連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物繁殖用の担持体として好適に使用できる連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
従来、ポリオレフィン系樹脂からなる連続気泡性架橋発泡体は、緩衝材等として多くの分野で使用されている。その製造方法としては、例えば、特開昭56−121739号公報に記載されているように、ポリオレフィン系樹脂を架橋発泡させた後に機械的変形を加えて気泡を連通する方法が挙げられる。しかしながら、該方法では、気泡壁が部分的に破泡することにより微細な連通孔が形成され、気泡が連通化するものであり、該方法により得られる連続気泡性架橋発泡体は、連続気泡率が高いものであっても通気性及び吸水性が低く、通気性、吸水性等が要求される用途、例えば、微生物繁殖用の担持体などには不適であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、通気性及び吸水性に優れ、特に、微生物繁殖用の担持体として好適に使用できる連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体(以下、「連続気泡性架橋発泡体(1)」と記す)の製造方法は、連続気泡率が70%以上、かつ、発泡倍率が10〜100倍である連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体(以下、「連続気泡性架橋発泡体(2)」と記す)を密閉容器に充填した後、密閉容器内を脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内を真空にする第1工程、前記密閉容器内に酸素ガス及び可燃ガスを、その分圧が0.05〜0.3MPaになるように注入する第2工程並びに前記酸素ガス及び可燃ガスに点火し、連続気泡性架橋発泡体(2)の通気度を1/10以下にし、連続気泡性架橋発泡体(1)を得る第3工程とからなることを特徴とする。
【0005】
本発明の製造方法の第1工程は、連続気泡性架橋発泡体(2)を密閉容器に充填した後、密閉容器内を脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内を真空にするものであり、連続気泡性架橋発泡体(2)は、ポリオレフィン系樹脂からなり、その連続気泡率が70%以上、かつ、発泡倍率が10〜100倍である。
【0006】
上記ポリオレフィン系樹脂としては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンを主成分とするエチレン−プロピレン共重合体、エチレンを主成分とするエチレン−酢酸ビニル共重合体、、エチレンを主成分とするエチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリプロピレン、プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン共重合体、プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体、ポリブテン等が挙げられ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。
【0007】
連続気泡性架橋発泡体(2)の連続気泡率が低くなると、得られる連続気泡性架橋発泡体(1)の連続気泡率も低くなり、通気性及び吸水性が低下するので、70%以上に限定され、好ましくは100%である。
尚、本発明でいう連続気泡率は、ASTM D1940−62Tに準拠して、連続気泡性架橋発泡体の独立気泡率(%)を測定し、100からその値を減じたものである。
【0008】
連続気泡性架橋発泡体(2)の発泡倍率は、小さくなると連続気泡率が低くなり易く、また、気泡壁が厚くなるので、後述する第3工程において連続気泡性架橋発泡体(2)の通気度を1/10にするのが困難になり、大きくなると後述する第3工程において連続気泡性架橋発泡体(2)がへたり易くなり、また、得られる連続気泡性架橋発泡体(1)もへたり易くなるので、10〜100倍に限定され、好ましくは20〜50倍である。
尚、本発明でいう発泡倍率は、連続気泡性架橋発泡体から試料を採取した後、該試料の重量及び体積を測定し、次式により算出した値である。
発泡倍率(倍)=試料の体積(cm3 )/試料の重量(g)
【0009】
連続気泡性架橋発泡体(2)の架橋度は特には限定されないが、小さくなると得られる連続気泡性架橋発泡体(1)の強度、耐候性等が低下し、大きくなると連続気泡率の高い連続気泡性架橋発泡体(2)が得られ難くなり、また、後述する第3工程において、連続気泡性架橋発泡体(2)の通気度を1/10にするのが困難になるので、40〜70%が好ましい。
【0010】
尚、本発明でいう架橋度は、連続気泡性架橋発泡体(1)又は(2)(架橋度は同じ)を用い、以下の方法により算出した値である。
連続気泡性架橋発泡体(1)又は(2)を約100mg採取して試料とし、該試料の乾燥重量を測定する。次に、試料を120℃のキシレン50ml中に入れて24時間放置した後、200メッシュの金網を透過させ、残存物の乾燥重量を測定し、次式により架橋度を算出する。
架橋度(%)={残存物の乾燥重量(mg)/試料の乾燥重量(mg)}×100
【0011】
また、連続気泡性架橋発泡体(2)は、その表面にスキン層があると連続気泡率の高いものが得られ難く、また、得られる連続気泡性架橋発泡体(1)の通気性及び吸水性が低くなるので、スキン層を有していないものが好ましい。スキン層を除去する方法としては特には限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、表層部分をスライスして取り除く方法が挙げられる。
【0012】
連続気泡性架橋発泡体(2)を得る方法としては、特には限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよい。例えば、上記ポリオレフィン系樹脂に熱分解型発泡剤の他、必要に応じて架橋剤、発泡助剤等を添加して混練し、所定形状に成形した後、加熱により架橋発泡し、そのスキン層を除去した後に機械的変形を加えて気泡を連通する方法、前記方法において、ポリオレフィン系樹脂としてシラン架橋性ポリオレフィン系樹脂を使用する方法等が挙げられる。
【0013】
上記熱分解型発泡剤としては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、p−トルエンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等が挙げられ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。中でも、アゾジカルボンアミドが発生ガス量、取扱いの安全性等が優れているので好ましい。熱分解型発泡剤の添加量は、所望の発泡倍率に応じて適宜調整されるが、通常は、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、5〜30重量部が好ましい。
【0014】
上記架橋剤としては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキセン−3等の有機過酸化物が挙げられ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。架橋剤の添加量は、所望の架橋度に応じて適宜調整されるが、通常は、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、0.05〜1重量部が好ましい。
【0015】
上記発泡助剤としては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、酸化亜鉛、尿素及びその誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等が挙げられ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。発泡助剤は熱分解型発泡剤の分解温度、速度等を調節するものであり、その添加量等は、所望の発泡倍率、気泡形状等に応じて適宜調整される。
【0016】
上記シラン架橋性ポリオレフィン系樹脂としては、上記ポリオレフィン系樹脂にシラン化合物がグラフトされたものである。
シラン化合物としては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジメトキシシラン、ビニルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0017】
上記密閉容器としては、内部を真空の状態にし得るものであれば特には限定されず、その形状、大きさ等は適宜決定してよい。
密閉容器内を脱気する方法としては特には限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、真空ポンプによる方法が挙げられる。
【0018】
本発明の製造方法の第2工程では、上記密閉容器内に酸素ガス及び可燃ガスを、その分圧が0.05〜0.3MPaになるように注入する。
【0019】
上記可燃ガスは、酸素ガスの存在下で燃焼可能なものであれば特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、水素ガス、メタンガス、プロパンガス等が挙げられる。
酸素ガスと可燃ガスの混合比は、燃焼可能な範囲であれば特には限定されないが、酸素ガス:可燃ガスが、体積比で1:1〜1:3が好ましい。
【0020】
酸素ガス及び可燃ガスの分圧は、低くなると後述する第3工程において連続気泡性架橋発泡体(2)の通気度を1/10にするのが困難になり、得られる連続気泡性架橋発泡体(1)の通気性及び吸水性が低下し、高くなると後述する第3工程において連続気泡性架橋発泡体(2)がへたり易くなるので、0.05〜0.3MPaに限定され、好ましくは0.08〜0.15MPaである。
【0021】
ガスの注入方法としては特には限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、酸素ガス及び可燃ガスを混合した状態でポンプにより注入する方法、酸素ガス及び可燃ガスを、それぞれ別のポンプにより注入する方法等が挙げられる。
尚、ガス注入直後はガスの分散状態が不均一であるので、注入後、数分間放置しておくのが好ましい。
【0022】
また、酸素ガス及び可燃ガスの分圧が上記範囲であれば、その他に不活性ガスが混在していてもよい。不活性ガスとしては特には限定されず、従来公知の任意のものが使用されてよく、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、炭酸ガス等が挙げられる。
【0023】
本発明の製造方法の第3工程では、密閉容器内に注入した上記酸素ガス及び可燃ガスに点火し、連続気泡性架橋発泡体(2)の通気度を1/10以下にし、連続気泡性架橋発泡体(1)を得る。
【0024】
上記点火方法としては特には限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、スパークスイッチなどでスパークさせる方法が挙げられる。
【0025】
得られる連続気泡性架橋発泡体(1)の通気度は、高くなると通気性及び吸水性が低下するので、連続気泡性架橋発泡体(2)の1/10以下に限定され、好ましくは1/15以下であり、さらに好ましくは1/20以下である。また、その値は1秒以下が好ましい。
【0026】
尚、本発明でいう通気度は、以下の方法により測定した値である。
まず、連続気泡性架橋発泡体(1)から、厚さ10mm×6.45mm2 の試料を採取し、該発泡体の厚さ方向に580gの荷重をかけ、その状態で発泡体厚さ方向に50cm3 の空気が通過する時間(秒)を、デンソメータ(東洋精機社製、商品名「B型ガーレ式デンソメータ」)を用いて測定した値である。
【0027】
連続気泡性架橋発泡体(1)の発泡倍率は、10〜100倍が好ましく、より好ましくは20〜50倍であり、上述した連続気泡性架橋発泡体(2)と同等であるのが好ましい。
【0028】
また、連続気泡性架橋発泡体(1)の平均気泡径は、小さくなると気泡が不均一になり易く、大きくなると粗大気泡が生じ易くなり、いずれも連続気泡性架橋発泡体(1)の通気性及び吸水性が不均一になるので、100〜2500μmが好ましく、より好ましくは500〜1500μmである。
尚、本発明でいう平均気泡径は、以下の方法により算出した値である。
まず、連続気泡性架橋発泡体(1)を、その厚さ方向略中央でスライスし、その断面写真を倍率約25倍に拡大する。該断面写真に直線をひき、直線上の一定長さL(実寸で約4〜5mm)中にかかる気泡の数Nを数え、L/Nを算出する。気泡を数える場合は、気泡壁が連通しているかどうかは問わず、気泡壁により囲まれた部分を1つの気泡とする。前記方法により断面写真任意部分におけるL/Nを算出し、得られた値の最大値を平均気泡径とする。
【0029】
上記より、連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体(1)としては、通気度が1秒以下、発泡倍率が10〜100倍及び平均気泡径が100〜2500μmであるのが好ましく、さらに、架橋度が40〜70%であるのがより好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を掲げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0031】
(実施例1)
低密度ポリエチレンにアゾジカルボンアミド及びジクミルパーオキサイドを添加し、混練した後、プレス金型に充填して所定形状に成形した。その後、加熱して架橋発泡させて架橋発泡体を得、該架橋発泡体のスキン層をスライスして除去した後、2本のロール間に数回通して圧縮して気泡を連通させ、連続気泡性架橋発泡体(2)を得た。連続気泡性架橋発泡体(2)は、連続気泡率が100%、発泡倍率が30.6倍、架橋度が60%及び通気度が8.9秒であった。
【0032】
上記連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス及び水素ガスが体積比1:2で混合された混合ガスを、その分圧が0.08MPa(全圧0.08MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させた後、空気と置換して本発明の連続気泡性架橋発泡体(1)を得た。
得られた連続気泡性架橋発泡体(1)は、発泡倍率が29.2倍、通気度が0.1秒及び平均気泡径が700μmであった。
【0033】
(実施例2)
酢酸ビニル含量が15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体にアゾジカルボンアミド及びジクミルパーオキサイドを添加し、混練した後、実施例1と同様にして、連続気泡性架橋発泡体(2)を得た。連続気泡性架橋発泡体(2)は、連続気泡率が90%、発泡倍率が40.9倍、架橋度が55%及び通気度が25.2秒であった。
【0034】
上記連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス、水素ガス及び窒素ガスが体積比1:2:3で混合された混合ガスを、酸素ガス及び水素ガスの分圧が0.12MPa(全圧0.23MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させた後、空気と置換して本発明の連続気泡性架橋発泡体(1)を得た。
得られた連続気泡性架橋発泡体(1)は、発泡倍率が39.1倍、通気度が0.5秒及び平均気泡径が1000μmであった。
【0035】
(実施例3)
アゾジカルボンアミド及びジクミルパーオキサイドの量を変えた以外は実施例1と同様にして、連続気泡性架橋発泡体(2)を得た。連続気泡性架橋発泡体(2)は、連続気泡率が100%、発泡倍率が85.4倍、架橋度が65%及び通気度が2.2秒であった。
【0036】
上記連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス、水素ガス及び二酸化炭素ガスが体積比1:2:7で混合された混合ガスを、酸素ガス及び水素ガスの分圧が0.05MPa(全圧0.17MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させた後、空気と置換して本発明の連続気泡性架橋発泡体(1)を得た。
得られた連続気泡性架橋発泡体(1)は、発泡倍率が70.6倍、通気度が0.12秒及び平均気泡径が1900μmであった。
【0037】
(比較例1)
実施例1と同様の連続気泡性架橋発泡体(2)を用い、該連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス、水素ガス及び窒素ガスが体積比3:6:1で混合された混合ガスを、酸素ガス及び水素ガスの分圧が0.41MPa(全圧0.45MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させたところ、連続気泡性架橋発泡体(2)がへたってしまい、連続気泡性架橋発泡体(1)は得られなかった。
【0038】
(比較例2)
実施例1と同様の連続気泡性架橋発泡体(2)を用い、該連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス、メタンガス及び窒素ガスが体積比6:3:1で混合された混合ガスを、酸素ガス及びメタンガスの分圧が0.03MPa(全圧0.033MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させたが、連続気泡性架橋発泡体(2)はほとんど変化しなかった。
【0039】
(比較例3)
低密度ポリエチレンにアゾジカルボンアミド及びジクミルパーオキサイドを添加し、混練した後、プレス金型に充填して所定形状に成形した。その後、加熱して架橋発泡させて架橋発泡体を得、該架橋発泡体のスキン層をスライスして除去した後、2本のロール間に数回通して圧縮して気泡を連通させ、連続気泡性架橋発泡体(2)を得た。連続気泡性架橋発泡体(2)は、連続気泡率が62%、発泡倍率が29.6倍、架橋度が70%及び通気度が7.3秒であった。
【0040】
上記連続気泡性架橋発泡体(2)を縦50cm×横50cm×深さ50cmの容器に充填して密閉した後、該容器内を真空ポンプを用いて充分に脱気し、連続気泡性架橋発泡体(2)の気泡内に至るまで真空にした。その後、酸素ガス、水素ガス及び窒素ガスが体積比1:2:3で混合された混合ガスを、酸素ガス及び水素ガスの分圧が0.10MPa(全圧0.20MPa)になるようにポンプで注入し、3分間放置した。次に、該容器内でスパークスイッチを用いてスパークさせて点火し、混合ガスを燃焼させた後、空気と置換して本発明の連続気泡性架橋発泡体(1)を得た。
得られた連続気泡性架橋発泡体(1)は、気泡が不均一であり、その発泡倍率が29.2倍、通気度が4.6秒及び平均気泡径が900μmであった。
【0041】
微生物繁殖用の担持体としての評価
実施例1の連続気泡性架橋発泡体(2)及び連続気泡性架橋発泡体(1)を用い、以下のようにして微生物繁殖用の担持体としての評価を行った。
水量5000cm3 、水温20℃、曝気量8000cm3 /分の中に、標準生ごみ160g及び以下の発泡体を投入し、回転数200rpmで連続攪拌した。7日経過ごとに標準生ごみ160gを新たに投入していき、浮遊物(直径1μm以上のもの)の浮遊量(mg/cm3 )を21日間にわたって測定した。その結果を表1に示した。
評価1:連続気泡性架橋発泡体(1)から約1cm四方の立方体状の試料を採取し、該試料を約1000cm3 用いた。
評価2:連続気泡性架橋発泡体(2)から約1cm四方の立方体状の試料を採取し、該試料を約1000cm3 用いた。
評価3:発泡体は用いなかった。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】
本発明の製造方法は上述の通りであるので、高い連続気泡率を有するだけでなく、通気性及び吸水性にも優れた連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を容易に得ることができる。また、該方法により得られる連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、通気性及び吸水性が必要とされる用途、特に、微生物繁殖用の担持体として好適に使用することができる。
Claims (1)
- 連続気泡率が70%以上、かつ、発泡倍率が10〜100倍である連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を密閉容器に充填した後、密閉容器内を脱気し、連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の気泡内を真空にする第1工程、前記密閉容器内に酸素ガス及び可燃ガスを、その分圧が0.05〜0.3MPaになるように注入する第2工程並びに前記酸素ガス及び可燃ガスに点火し、連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の通気度を密閉容器充填前の1/10以下にする第3工程とからなることを特徴とする、連続気泡性ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法。
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