JP3628787B2 - 遊技機のコーナー止め具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は遊技球を使用するパチンコ機やメダルを使用するスロットマシーン等のような遊技機の外枠に用いられるコーナー止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の外枠は上下に相対峙する一対のブナ材のような木材からなる横板部と、左右に相対峙する一対のブナ材のような木材からなる縦板部とで、遊技板を取り込むための収容空間を角形に形成しており、前枠が組みつけられた状態でパチンコ店の島にはめ込まれて釘で取り付けられる。この外枠の各角部にはコーナー止め具が用いられている。このコーナー止め具は外枠の横板部の内側面と外枠の縦板部の内側面との双方に跨がってあてがわれており、ねじが外側より横板部や縦板部を貫通して止め具に締結されることにより、止め具が横板部と縦板部とを直交した突き合わせ状態で一体に結合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、外枠には、遊技板に多数の遊技釘や入賞口及び役物等を有するゲージ盤、発光表示部や役物を制御する電気回路ユニット、賞球機構、上皿セット、下皿セット、玉発射装置等の各種機能部品の全部が組みつけられており、その組みつけ総重量は18〜20kg程度になるのが一般的である。このようなことから、コーナー止め具としては、板厚1.2mmの鉄板に金型を押し付けるプレス加工を施すことで、所定のコーナ形状に形成されている。このため、金属製の止め具を製作するには、プレス加工時に発生する衝撃や騒音及び振動が付近住民に公害を与えないようにする大掛かりな付帯設備を必要とし、コストダウンを図るにも限度がある。
【0004】
そこで、この発明は衝撃や騒音及び振動等の防止を図る大掛かり付帯設備を用いることなく、外枠の横板部と縦板部との結合を図り、品質信頼性を向上することができる遊技機のコーナー止め具を提供しようとするものである。また、遊技機が使用済みとなった場合に、その遊技機をセメントプラントに有効に活用し得る遊技機のコーナー止め具を提供しようとする目的も有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1のコーナー止め具は、上下一対の木材からなる横板部と左右一対の木材からなる縦板部と縦板部の下部前側に形成された切欠部に組み込ませられた木材からなる前板とによって遊技板の角形の収容空間を形成した外枠における内側の4つの角部で外枠に外枠の外側からねじで取り付けられる合成樹脂からなるコーナー止め具において、外枠における上側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、一側壁とこの一側壁の一端より側方に延設された他側壁とが一体に形成され、一側壁の外側面と他側壁の外側面とが互いに直角に交差し、一側壁の内側面と他側壁の内側面とが半円弧面のアーチ部により連接され、その内側面に突出する複数条のリブが一側壁の端面からアーチ部を経由して他側壁の端面まで延びており、複数条のリブ間には溝を有し、各リブの部分には一側壁の外側面および他側壁の外側面に別々にあてがわれた外枠の横板部および縦板部を横板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから横板部の貫通孔および縦板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから縦板部の貫通孔を経由する複数のねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が一側壁及び他側壁に貫通するように形成され、外枠における下側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、一側壁とこの一側壁の一端より側方に延設された他側壁と、これらの一側壁の前側縁及び他側壁の前側縁相互に連接された前側壁とが一体に形成され、一側壁の外側面と他側壁の外側面とが互いに直角に交差し、一側壁の内側面と他側壁の内側面とが半円弧面のアーチ部により連接され、その内側面に突出する複数条リブが一側壁の端面からアーチ部を経由して他側壁の端面まで延びており、複数条のリブ間およびリブと前側壁との間のそれぞれに溝を有し、各リブの部分には一側壁の外側面および他側壁の外側面に別々にあてがわれた外枠の横板部および縦板部を横板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから横板部の貫通孔および縦板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから縦板部の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入する複数のねじ用孔が一側壁及び他側壁に貫通するように形成され、前側壁には外枠の前板を前板の前面のねじの頭部を収納する窪みから前板の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成されたことを特徴としている。この請求項1のコーナー止め具によれば、外枠の内側における上側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具が互いに同一形状であり、外枠の内側における下側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具が互いに同一形状であるので、当該2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具のそれぞれを合成樹脂で成形するための型の個数が2個でよく、一側壁の外側面と他側壁の外側面とが互いに直角に交差しているので、外枠の横板部および縦板部とを直角に組み立てることができ、一側壁の内側面と他側壁の内側面とが半円弧面のアーチ部により連接されているので、一側壁と他側壁との連結部分の剛性が高く、複数条のリブが一側壁と他側壁との双方にわたり延設してあるので、コーナー止め具の形状保持力が向上して、枠体を組みつけた場合の剛性が一段と高くなり、ねじ用孔がリブの部分において一側壁または他側壁に貫通するように形成してあるので、当該一側壁の厚さと他側壁の厚さとを薄くして軽量化を図っても、ねじに対する止めしろを十分に確保することができて、ねじによるコーナー止め具と枠体とを適切に締結することができ、外枠の横板部および縦板部とコーナー止め具とを横板部または縦板部の外側からねじで結合した場合、ねじの頭部が縦板部の外側面の窪みまたは縦板部の外側面の窪みに収納されるので、ねじの頭部が縦板部の外側面または縦板部の外側面に突出しないという利点がある。また、外枠の内側における下側の2つの角部に用いられるコーナー止め具にあっては、前側壁が一側壁の前側縁及び他側壁の前側縁相互に連接され、この前側壁には外枠の前板を前板の前面のねじの頭部を収納する窪みから前板の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成されているので、外枠における横板部と縦板部と前板とコーナー止め具とを適切に結合することができ、前板とコーナー止め具と結合したねじの頭部が前板の前面の窪みに収納されるので、ねじの頭部が前板の前面に突出しないという利点がある。請求項2のコーナー止め具は、上下一対の木材からなる横板部と左右一対の木材からなる縦板部と縦板部の下部前側に形成された切欠部に組み込ませられた木材からなる前板とによって遊技板の角形の収容空間を形成した外枠の4つの角部で外枠に外枠の外側からねじで取り付けられる合成樹脂からなるコーナー止め具において、外枠における上側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、外側壁とこの外側壁に所定間隔を以て相対峙した内側壁とこれらの外側壁と内側壁とを互いに連結した背壁とが一体に形成され、外側壁と内側壁と背壁とが外枠の横板部および縦板部を挿入するための断面コ字形の曲溝を形成し、曲溝の屈曲部分において、外側壁の内側面は直角になっており、内側壁の内側面はアーチ部分を形成し、外側壁の外側面には曲溝に挿入された外枠の横板部および縦板部を締結するねじの頭部を収納する窪みと当該ねじのねじ部を挿入する貫通孔とが形成され、内側壁には上記ねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成され、枠における下側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、外側壁とこの外側壁に所定間隔を以て相対峙した内側壁とこれらの外側壁と内側壁とを互いに連結した背壁と内側壁の開口縁にわたり連結した前側壁とを一体に形成し、外側壁と内側壁と背壁とが外枠の横板部および縦板部を挿入するための断面コ字形の曲溝を形成し、曲溝の屈曲部分において、外側壁の内側面は直角になっており、内側壁の内側面はアーチ部分を形成し、外側壁および内側壁には曲溝に挿入された外枠の横板部および縦板部を締結するねじの頭部を収納する窪みと当該ねじのねじ部を挿入する貫通孔とが形成され、内側壁には上記ねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成され、前側壁には外枠の前板を前板の前面のねじの頭部を収納する窪みから前板の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成されたことを特徴としている。この請求項2のコーナー止め具によれば、コーナー止め具が外枠の横板部と縦板部とを包持した状態で強固に結合することができ、外枠の横板部、縦板部、前板とコナー止め具を結合した場合、ねじの頭部がコーナー止め具における外側壁の外側面の窪みまたは前側壁の前面の窪みに収納されるので、ねじの頭部が縦板部の外側面または縦板部の外側面または前側壁の前面に突出しないという利点がある。請求項3のコーナ止め具は、請求項1または請求項2に記載のコーナー止め具を構成する合成樹脂が、遊技店から使用済み遊技機として破棄された廃棄台をセメントプラントに利用する際の圧縮減容時に固相から液相に変化する熱可塑性合成樹脂であることを特徴としている。この請求項3のコーナー止め具によれば、4つの角に合成樹脂からなるコーナー止め具を使用した枠体を含む遊技機が使用済みとして破棄された場合に、その破棄された遊技機としての廃棄台をセメントプラントに有効に活用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は遊技機の外枠の第1実施形態の例としてパチンコ機の外枠を示している。この図において、外枠1は上下一対の横板部2,3と、左右一対の縦板部4,5と、前板6とを有している。これらの横板部2,3、縦板部4,5及び前板6は、ブナ材のような木材より製材された板が用いられている。横板部2,3の前後幅L1と縦板部4,5の前後幅L2とは、ほぼ同一寸法に形成してある。上下一対の横板部2,3が所定間隔を以て平行に相対峙して上下に配置されており、これらの横板部2,3間には各縦板部4,5を挿入配置してあり、更に、下側の横板部3と各縦板部4,5との前面側には前板6を配置してある。
【0007】
この実施形態では、一方の縦板部4の上下端が横板部2,3の右端内側に突き合わせてあると共に、他方の縦板部5の上下端が横板部2,3の左端に突き合わせてあり、更には前板6が縦板部4,5の下部前側に形成された切欠部7,8に組み込ませられたことにより、前板6よりも上部において、各横板部2,3と各縦板部4,5とがその内側に角形の収容空間9を形成している。この収容空間9は、前板6側の下部に図2に示す下皿セット33や図外の玉発射装置を収容し、その上部に図5に示すゲージ盤42bを収容する大きさになっている。
【0008】
外枠1の4つの角部にはコーナー止め具(以下、止め具と称する)10,11,12,13を木ねじのようなねじ14により内側に固定してある。各ねじ14の頭部は横板部2,3及び縦板部4,5の外側面に座繰り加工された窪み15に収納されていて、横板部2,3及び縦板部4,5の外側面より外側に未突出な状態になっている。各ねじ14の頭部と窪み15の底面との間には図外のワッシャを介在させてあり、各ねじ14を締結した際に、ねじ14の頭部が窪み15の底面に食い込むことを防止している。止め具10〜13の中で、上側の2つの止め具10,11は互いに同一形状になっており、左側の止め具11は右側の止め具10を90度左回転して取り付けられている。また、下側の止め具12,13は互いに同一形状に形成してあり、左側の止め具13は右側の止め具12を90度右回転して取り付けられている。各止め具10〜13は後述するセメントプラントへの利用に際する圧縮減容時の温度遷移が所定の範囲に入る例えばABSやポリカボネート等の熱可塑性合成樹脂により形成されている。
【0009】
上側に用いられる止め具10,11では図3にも示したように、一側壁16と、この一側壁16の一端より側方に延設された他側壁17とが一体に形成されている。一側壁16の外側面16aと他側壁17の外側面17aとは直角に交差している。一側壁16の内側面と他側壁17の内側面とが半円弧面のアーチ部18により連接されており、その内側面にはリブ19を複数条突設してある。各リブ19は一側壁16の端面からアーチ部18を経由して他側壁17の端面まで延びており、リブ19間には溝20を有する。
【0010】
各リブ19の部分において、複数のねじ用孔21が一側壁16及び他側壁17に貫通するように形成してある。各ねじ用孔21の孔径はねじ14のねじ部の先端外形より大きな寸法で、かつ当該ねじ部の中間側外形より小さな寸法になっており、つまり、各ねじ用孔21はねじ14のねじ部の先端が挿入された状態でねじ14を締結することにより、ねじ14のねじ部がねじ用孔21の孔壁面にねじ切りを行って食い込むような形状に形成されている。
【0011】
この図3での止め具10を図1の外枠1の右上角部に使用する場合は、一側壁16を横壁として外枠1の横板部2にねじ14で締結すると共に、他側壁17を縦壁として外枠1の縦板部4にねじ14で締結するようになっている。
【0012】
また、図3での止め具11を図1の外枠1の左上角部に使用する場合は、一側壁16を縦壁として外枠1の縦板部5にねじ14で締結すると共に、他側壁17を横壁として外枠1の横板部2にねじ14で締結するようになっている。
【0013】
一方、下側に用いられる止め具12,13では図4にも示したように、一側壁22と、この一側壁22の一端より側方に延設された他側壁23と、これらの一側壁22の前側縁及び他側壁23の前側縁相互に連接された前側壁24とが一体に形成されている。一側壁22の外側面22aと他側壁23の外側面23aとは直角に交差している。一側壁22の内側面と他側壁23の内側面とが半円弧面のアーチ部25により連接されており、その内側面にはリブ26を複数条突設してある。このリブ26は一側壁22の端面からアーチ部25を経由して他側壁23の端面まで延びており、リブ26と前側壁24との間には溝27を有する。各リブ26の部分において、複数のねじ用孔28が一側壁22及び他側壁23に貫通するように形成してある。各ねじ用孔28の孔径はねじ14のねじ部の先端外形より大きな寸法で、かつ当該ねじ部の中間側外形より小さな寸法になっており、つまり、各ねじ用孔28はねじ14のねじ部の先端が挿入された状態でねじ14を締結することにより、ねじ14のねじ部がねじ用孔28の孔壁面にねじ切りを行って食い込むような形状に形成されている。
【0014】
この図4での止め具12を図1の外枠1の右下角部に使用する場合は、一側壁22を横壁として外枠1の横板部3にねじ14で締結すると共に、他側壁23を縦壁として外枠1の縦板部4にねじ14で締結するようになっている。
【0015】
また、図4での止め具13を図1の外枠1の左下角部に使用する場合は、一側壁22を縦壁として外枠1の縦板部5にねじ14で締結すると共に、他側壁23を横壁として外枠1の横板部3にねじ14で締結するようになっている。
【0016】
また、前記止め具12,13の前側壁24にはねじ用孔29を形成してあり、当該ねじ用孔29は外枠1の前板6を止め具12,13に締結するためのねじ14を食い込ませるような孔径を有する。
【0017】
この実施形態の外枠1を組み立てるには、一対の横板部2,3を上下に所定間隔を以て平行に相対峙して配置して、当該一対の横板部2,3間に各縦板部4,5を挿入配置すると共に、縦板部4の上下端を横板部2,3の右端内側に突き合わせる一方、縦板部5の上下端を横板部2,3の左端に突き合わせた状態において、建具用の万力のような押さえ治具で一対の横板部2,3を外側より内側に向けて締め付けて仮組を行う。
【0018】
この状態において、図3に示した止め具10を図1の外枠1の右上角部の内側にあてがう。このとき、止め具10の一側壁16を横壁として外枠1の横板部2にあてがうと共に、他側壁17を縦壁として外枠1の縦板部4にあてがう。そして、ねじ14を横板部2の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具10の横壁としての一側壁16のねじ用孔21に締結すると共に、上記とは別のねじ14を縦板部4の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具10の縦壁としての他側壁17のねじ用孔21に締結することにより、止め具10で外枠1の横板部2と縦板部4とを一体に結合する。
【0019】
また、図3に示した止め具11を図1の外枠1の左上角部の内側にあてがう。このとき、止め具11の一側壁16を縦壁として外枠1の縦板部5にあてがうと共に、他側壁17を横壁として外枠1の横板部2にあてがう。そして、ねじ14を横板部2の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具10の横壁としての他側壁17のねじ用孔21に締結すると共に、上記とは別のねじ14を縦板部5の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具10の縦壁としての一側壁16のねじ用孔21に締結することにより、止め具10で外枠1の横板部2と縦板部5とを一体に結合する。
【0020】
また、図4に示した止め具12を図1の外枠1の右下角部の内側にあてがう。このとき、止め具12の前側壁24を外枠1の切欠部7の縦縁に沿わせて配置する一方、止め具12の一側壁22を横壁として外枠1の横板部3にあてがうと共に、他側壁23を縦壁として外枠1の縦板部4にあてがう。そして、ねじ14を横板部3の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具12の横壁としての一側壁22のねじ用孔28に締結すると共に、上記とは別のねじ14を縦板部4の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具12の縦壁としての他側壁23のねじ用孔28に締結することにより、止め具12で外枠1の横板部3と縦板部4とを一体に結合する。
【0021】
また、図4に示した止め具13を図1の外枠1の左下角部の内側にあてがう。このとき、止め具13の前側壁24を外枠1の切欠部8の縦縁に沿わせて配置する一方、止め具13の一側壁22を縦壁として外枠1の縦板部5にあてがうと共に、他側壁23を横壁として外枠1の横板部3にあてがう。そして、ねじ14を横板部3の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具13の横壁としての他側壁23のねじ用孔28に締結すると共に、上記とは別のねじ14を縦板部5の外側より窪み15、窪み15の底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具13の縦壁としての一側壁22のねじ用孔28に締結することにより、止め具13で外枠1の横板部3と縦板部5とを一体に結合する。
【0022】
更に、外枠1の前板6の左右端部を左右一対の縦板部4,5の切欠部7,8に挿入すると共に、前板6の下端面を外枠1の横板部3の前側内面上に搭載する。この状態において、ねじ14を前板6の外側より当該前板6の左右端部の前面に形成された図外の窪み、当該窪みの底部に形成された図外の貫通孔を経由して止め具12,13の前側壁24のねじ用孔29に締結することにより、止め具12,13で外枠1の前板6と横板部3と縦板部5とを一体に結合する。
【0023】
要するに、この実施形態の構造によれば、止め具10〜13が図外の遊技板の収容空間9を形成する外枠1の角部で、外枠1の横板部2,3に取り付けられる横壁16,22又は17,23と、この横壁16,22又は17,23の一端より側方に延設されて外枠1の縦板部4,5に取り付けられる縦壁17,23又は16,22とを合成樹脂により一体に形成された形状になっているので、止め具10〜13が外枠1の横板部2,3と縦板部4,5とを強固に結合することができる。
【0024】
しかも、止め具10〜13を型を用いて合成樹脂成形できるので、従来のような金属製の止め具をプレス加工で製作する場合のような、衝撃や騒音及び振動が付近住民に公害を与えないようにする大掛かりな付帯設備が不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0025】
とりわけ、この実施形態の構造によれば、図3〜4に示すように、止め具10〜13がリブ19,26を備えており、各リブ19,26が一側壁16,22と他側壁17,23との双方にわたり延設してあるので、止め具10〜13の形状保持力が向上して、枠体1の組みつけ剛性を一段と高くすることができる。
【0026】
また、この実施形態の構造によれば、図3〜4に示すように、ねじ用孔21,28がリブ19,26の部分において止め具10〜13の一側壁16,22と他側壁17,23とに貫通するように形成してあるので、当該一側壁16,22の厚さと他側壁17,23の厚さとを薄くして軽量化を図っても、ねじ14に対する止めしろを十分に確保することができて、ねじ14による止め具10〜13と枠体1とを適切に締結することができる。
【0027】
一方、前記のように止め具10〜13を用いて組み立てられた外枠1には、図2に示すように、前枠30が開閉可能に装着される。この前枠30には上皿セット31、玉発射装置のグリップ32を有する下皿セット33、トップランプカバー等のような前飾り34及びガラス35を取り付けてあり、前枠30を閉じることにより、前枠30が外枠1の前板6よりも上方の収容空間9を閉鎖、被覆する。また、上皿セット31とガラス35とを前枠30より前方に開いて、図外のゲージ盤を前枠30に形成された窓30aより前枠30の内部に挿入して、前枠30に組みつけられたバックプレート36に装着する。そして、上皿セット31とガラス35とを前枠30に対して閉じると共に、前枠30を外枠1に対して閉じて、上皿セット31に図外の遊技球を入れ、グリップを遊技者が一方向に回転操作することにより、パチンコ遊技を行うことが可能となる。また、外枠1の前板6の前面には化粧板37が取り付けられている。この化粧板37は前板6の前面及び横板部3の前端面に重ね合わされた状態において、ねじ14と同様な図外のねじを枠体1の裏側より止め具12,13の前側壁24及び前板6を貫通して化粧板37に締結することにより、枠体1に固定されている。この化粧板37を締結したねじの先端は化粧板37の前面に未突出な状態になっている。
【0028】
また、この実施形態の構造によれば、止め具10〜13をセメントプラントへの利用に際する圧縮減容時の温度遷移が所定の範囲に入る熱可塑性合成樹脂により形成してあるので、枠体1を含む遊技機が使用済みとして破棄された場合に、その破棄された遊技機としての廃棄台をセメントプラントに有効に活用することができる。
【0029】
この遊技機のセメントプラントを利用したリサイクルは、図5に示すように、各地の遊技店41から使用済み遊技機として破棄された廃棄台42をトラック43で集荷場44に運搬して集荷する。
【0030】
この集荷された廃棄台42は機枠42a(図2の前枠30、上皿セット31、グリップ32、下皿セット33、前飾り34、ガラス35、バックプレート36及び化粧板37等が取り付けられた外枠1に相当する)にゲージ盤42bが組み込まれたままの状態のものと、機枠42aからゲージ盤42bが取り外された状態のものとがある。
【0031】
このように機枠42a単体、ゲージ盤42b単体、ゲージ盤42bを含む機枠42a等の各種形態を有して集荷された廃棄台42は、集荷場44において、電線42c、ガラス42d(図2のガラス35に相当する)、電子タイプや機械タイプのセンタ役物と呼ばれる表示器や打球ユニット及びアタッカーユニット等の機能部品42eを廃棄台42から取り外す。
【0032】
この図5の例では、電線42c、ガラス42d、機能部品42e等が取り外された廃棄台42を所定のトレー45に規則的に積載した状態でトラック46に積み込んでセメントプラント47に運搬して廃棄台置き場47aにトレー45ごと荷下ろしする。
【0033】
そして、セメントプラント47に荷下ろしされたトレー45をフォークリフト48で破砕機49の受入口を構成するホッパ49a上に持ち上げた状態で持ち込み、その状態において、フォークリフト48のトレー45を掛け止め支持していたアタッチメント48aを操作して前傾状態とし、トレー45から廃棄台42をホッパ49aの内部に落下投入する。
【0034】
このホッパ49aに廃棄台42を投入することにより、破砕機49が廃棄台42を細かな片42fに破砕し、その破砕片42fを破砕機49の排出口49bからその下に敷設されたベルトコンベア50に排出する。
【0035】
このベルトコンベア50が破砕片42fを後述の減容圧縮機53側に搬送する過程で、その途中に設置された電磁石51aを備えた磁力選別機51がベルトコンベア50に乗って搬送される破砕片42f中の鉄系金属42gを吸着して当該破砕片42f中から除去する。
【0036】
この磁力選別機51は電磁石51aの外側を囲むゴムのような非磁性の無端帯51bを有しており、その無端帯51bを通して電磁石51aの磁力で鉄系金属42gを無端帯51bの外側面に吸着し、無端帯51bの一方向への移動に伴い、その上に乗った鉄系金属42gが電磁石51aから離れるのに従って、無端帯51b上の鉄系金属42gに作用する磁力が減少して最後に全く作用しなくなり、無端帯51bが鉄系金属42gを屑置き場52に運搬して落下排出する。
【0037】
上記磁力選別機51で吸着されなかった破砕片42fはベルトコンベア50で減容圧縮機53のチップサイロ53aにその上方より落下投入される。
【0038】
この減容圧縮機53はチップサイロ53aの下部に連接された截頭円錐形のケーシングの内部に螺旋状のスクリューコンベアを有する減容圧縮部53bを備えており、この減容圧縮部53bのスクリューコンベアがその駆動回転でチップサイロ53aより減容圧縮部53bのケーシングの内径の大きな後端の内部に破砕片42fを取り込むと共に、この取り込んだ破砕片42fをケーシングの内径の小さな先端側に搬送する過程において、スクリューコンベアとケーシングとで破砕片42fを圧縮することにより、その圧縮工程で発生する熱で破砕片42f中の熱可塑性合成樹脂を軟化させると共に破砕片42fの容積を圧縮して塊状の減容固化体54を形成する。
【0039】
そして、減容圧縮機53で塊状に固められた減容固化体54をセメント原料の焼成炉を構成するロータリキルン55の後端に形成された入口55aよりロータリキルン55の内部に投入する。
【0040】
つまり、前記実施形態の構成によれば、図1に示す止め具10〜13を、図5に示す減容圧縮機53で破砕片42fを圧縮減容する時の温度遷移が所定範囲に入る、ABSやポリカーボネート等の熱可塑性合成樹脂にて形成してあるので、破砕片42f中の止め具10〜13がほぼ一様の温度遷移で固相から液相に変化して、減容固化体54をロータリキルン55に投入した際のばらけを阻止する安定な状態に形成して、セメントプラントを健全に運転することができる。
【0041】
図6は第2実施形態を示し、この図において、止め具60は外側壁61と、この外側壁61に所定間隔を以て相対峙した内側壁62と、これらの外側壁61と内側壁62とが互いに連結された背壁63とを前述の熱可塑性合成樹脂にて一体に形成してあって、外側壁61と内側壁62と背壁63とが断面コ字形の曲溝64を形成している。この曲溝64の屈曲部分において、外側壁61の内側面は90度になっており、内側壁の内側面はアーチ部分65を形成している。
【0042】
この曲溝64の一方の溝64aを形成する外側壁61、内側壁62及び背壁63の部分が第1実施形態の一側壁16,22を構成し、他方の溝64bを形成する外側壁61、内側壁62及び背壁63の部分が第1実施形態の他側壁17,23を構成している。
【0043】
外側壁61の両端部の外側面には複数の窪み66を座繰り加工してあり、各窪み66がねじ67の頭部を外側壁61の外側面より外側に未突出な状態に収容するようになっている。各窪み66の底面にはねじ67のねじ部を未接触に挿入し得る大きさの貫通孔68を形成してある。
【0044】
内側壁62の両端部には複数のねじ用孔69を前記貫通孔68と同軸上に形成してあって、各ねじ用孔69はねじ67のねじ部の先端が挿入された状態でねじ67を締結することにより、ねじ67のねじ部がねじ用孔69の孔壁面にねじ切りを行って食い込むような形状に形成されている。
【0045】
前記曲溝64に直交した状態で挿入される外枠1の横板部70の端部の外側面と縦板部71の端部の外側面とには、切欠部72,73を有段形成してあるが、各切欠部72,73は止め具60の外側壁61の厚さとほぼ同一の段差を形成している。
【0046】
横板部70の切欠部72の長さは、横板部70の端部を曲溝64の一方の溝64aに挿入した際、仮想線L3で示すように横板部70の端面70aが外側壁61の内面に突き当たる寸法になっている。
【0047】
また、縦板部71の切欠部73の長さは、縦板部71の端部を曲溝64の他方の溝64bに挿入した際、仮想線L4で示すように縦板部71の端面71aが前記曲溝64の一方の溝64aに収納された横板部70の内側面に突き当たる寸法になっている。
【0048】
前記切欠部72,73において、横板部70と縦板部71には、ねじ67を挿入するため貫通孔74,75が止め具60のねじ用孔69と位置を対応するように形成されている。
【0049】
この実施形態の構造によれば、横板部70の端部を曲溝64の一方の溝64aに挿入すると共に、縦板部71の端部を曲溝64の他方の溝64bに挿入して、横板部70の端部に縦板部71の端面71aを突き合わせることにより、図7に示すように横板部70と縦板部71とが枠体1の互いに直交した1つの角部を形成することができる。
【0050】
この状態において、ねじ67を止め具60の外側壁61の外側より窪み66及び貫通孔68を経由して横板部70及び縦板部71の貫通孔74,75に挿入して止め具60の内側壁62のねじ用孔69に締結することにより、止め具60の外側壁61と内側壁62及び背壁63が外枠1の横板部70と縦板部71とを包持して強固に結合することができる。
【0051】
なお、図6において、止め具60の内側壁62の開口縁にわたり図4に示す前側壁24に相当する前側壁を形成すれば、当該前側壁で図1に示す前板6をねじで固定することもできる。
【0052】
前記各実施形態では、ねじ14,67をねじ用孔21,28,29,69にねじ切りするように取り付ける場合を図例して説明したが、止め具10〜13,60をボルト・ナットで締結しても同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の組み立てられた外枠を示す斜視図。
【図2】第1実施形態の前枠等が組みつけられた外枠を示す斜視図。
【図3】第1実施形態の上側の止め具を示す斜視図。
【図4】第1実施形態の下側の止め具を示す斜視図。
【図5】第1実施形態のリサイクルの工程図。
【図6】第2実施形態を示す分解斜視図。
【図7】第2実施形態の組み立てられた状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 外枠
2,3,70 横板部
4,5,71 縦板部
10〜13,60 止め具
16,22 横壁又は縦壁を構成する一側壁
17,23 縦壁又は横壁を構成する他側壁
61 横壁又は縦壁を構成する外側壁
62 横壁又は縦壁を構成する内側壁
Claims (3)
- 上下一対の木材からなる横板部と左右一対の木材からなる縦板部と縦板部の下部前側に形成された切欠部に組み込ませられた木材からなる前板とによって遊技板の角形の収容空間を形成した外枠における内側の4つの角部で外枠に外枠の外側からねじで取り付けられる合成樹脂からなるコーナー止め具において、外枠における上側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、一側壁とこの一側壁の一端より側方に延設された他側壁とが一体に形成され、一側壁の外側面と他側壁の外側面とが互いに直角に交差し、一側壁の内側面と他側壁の内側面とが半円弧面のアーチ部により連接され、その内側面に突出する複数条のリブが一側壁の端面からアーチ部を経由して他側壁の端面まで延びており、複数条のリブ間には溝を有し、各リブの部分には一側壁の外側面および他側壁の外側面に別々にあてがわれた外枠の横板部および縦板部を横板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから横板部の貫通孔および縦板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから縦板部の貫通孔を経由する複数のねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が一側壁及び他側壁に貫通するように形成され、外枠における下側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、一側壁とこの一側壁の一端より側方に延設された他側壁と、これらの一側壁の前側縁及び他側壁の前側縁相互に連接された前側壁とが一体に形成され、一側壁の外側面と他側壁の外側面とが互いに直角に交差し、一側壁の内側面と他側壁の内側面とが半円弧面のアーチ部により連接され、その内側面に突出する複数条リブが一側壁の端面からアーチ部を経由して他側壁の端面まで延びており、複数条のリブ間およびリブと前側壁との間のそれぞれに溝を有し、各リブの部分には一側壁の外側面および他側壁の外側面に別々にあてがわれた外枠の横板部および縦板部を横板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから横板部の貫通孔および縦板部の外側面のねじの頭部を収納する窪みから縦板部の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入する複数のねじ用孔が一側壁及び他側壁に貫通するように形成され、前側壁には外枠の前板を前板の前面のねじの頭部を収納する窪みから前板の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成されたことを特徴とする遊技機のコーナー止め具。
- 上下一対の木材からなる横板部と左右一対の木材からなる縦板部と縦板部の下部前側に形成された切欠部に組み込ませられた木材からなる前板とによって遊技板の角形の収容空間を形成した外枠の4つの角部で外枠に外枠の外側からねじで取り付けられる合成樹脂からなるコーナー止め具において、外枠における上側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、外側壁とこの外側壁に所定間隔を以て相対峙した内側壁とこれらの外側壁と内側壁とを互いに連結した背壁とが一体に形成され、外側壁と内側壁と背壁とが外枠の横板部および縦板部を挿入するための断面コ字形の曲溝を形成し、曲溝の屈曲部分において、外側壁の内側面は直角になっており、内側壁の内側面はアーチ部分を形成し、外側壁の外側面には曲溝に挿入された外枠の横板部および縦板部を締結するねじの頭部を収納する窪みと当該ねじのねじ部を挿入する貫通孔とが形成され、内側壁には上記ねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成され、枠における下側の2つの角部に1つずつ用いられるコーナー止め具は、互いに同一形状であって、外側壁とこの外側壁に所定間隔を以て相対峙した内側壁とこれらの外側壁と内側壁とを互いに連結した背壁と内側壁の開口縁にわたり連結した前側壁とを一体に形成し、外側壁と内側壁と背壁とが外枠の横板部および縦板部を挿入するための断面コ字形の曲溝を形成し、曲溝の屈曲部分において、外側壁の内側面は直角になっており、内側壁の内側面はアーチ部分を形成し、外側壁および内側壁には曲溝に挿入された外枠の横板部および縦板部を締結するねじの頭部を収納する窪みと当該ねじのねじ部を挿入する貫通孔とが形成され、内側壁には上記ねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成され、前側壁には外枠の前板を前板の前面のねじの頭部を収納する窪みから前板の貫通孔を経由するねじのねじ部を締結または挿入するねじ用孔が形成されたことを特徴とする遊技機のコーナー止め具。
- コーナー止め具を構成する合成樹脂が、遊技店から使用済み遊技機として破棄された廃棄台をセメントプラントに利用する際の圧縮減容時に固相から液相に変化する熱可塑性合成樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遊技機のコーナー止め具。
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| JP33470395A JP3628787B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 遊技機のコーナー止め具 |
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