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JP3672653B2 - Rv車の多目的フロア - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RV車(レジャー用多目的車)に関し、さらに詳しくは、RV車に使用可能な多目的フロアに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、種々の用途に利用できるRV車が注目されている。RV車においては、車室内を有効利用できるように様々な工夫がなされており、必要に応じ、例えば後席をフルフラット状態としたり、あるいは、後席を最前方位置に移動して荷物スペースを拡大することにより、多くの荷物を収容できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自転車、車椅子等のようなサイズの大きい荷物を搭載したり、多くの荷物を立体的に搭載するにはやはり無理があり、荷物によっては搭載が困難であったり、あるいは、全く搭載できないという問題があった。
【0004】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、サイズの大きい荷物が搭載できるばかりでなく、多くの荷物を立体的に搭載でき、かつ、積み降ろしの容易なRV車の多目的フロアを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、フロア両側に固定された一対のスライドレールと、該スライドレールに摺動自在に取り付けられ後席が載置されたスライダと、該スライダに取り付けられスライダを上記スライドレールにロックするロック部材とを有するRV車に搭載される多目的フロアであって、上記後席を取り外した上記スライダに固定される前部フロアと、該前部フロアに枢着された後部フロアと、該後部フロアに折り畳み自在に取り付けられた支承脚とを有し、上記後部フロアに取り付けられた操作部材を操作することにより上記ロック部材を上記スライドレールに対しロックあるいはアンロックするようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、上記後部フロアにロック手段を取り付け、上記操作部材を操作することにより上記ロック手段を車両フロアに対しロックあるいはアンロックするようにしたことを特徴とする。
【0007】
さらに、請求項3に記載の発明は、上記後部フロアに複数のアタッチメント取付部材を取り付け、所定のアタッチメントを取り付け可能としたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本発明にかかる多目的フロア2を搭載したRV車を示しており、図1は1脚の後席を取り外して大容量タイプの多目的フロア2を取り付けたもので、図2は2脚の後席のうち後方に配置された後席を取り外して小容量タイプの多目的フロア2を取り付けたものである。RV車のフロア両側には、一対のスライドレール4,4が固定されており、後席Sおよび本発明にかかる多目的フロア2はスライドレール4,4に摺動自在に取り付けられる。
【0011】
多目的フロア2は通常、脚部を折り畳んだ状態でRV車に収容されており、必要に応じ、図1および図2に示されるように、後方に引き出して使用される。後方への引き出しストロークは、図1の大容量タイプの多目的フロア2の方が図2の小容量タイプの多目的フロア2よりも大きく設定されている(L1>L2)。
【0012】
図3および図4に示されるように、本発明にかかる多目的フロア2は、スライドレール4,4に摺動自在に取り付けられたスライダ6,6に螺着される前部フロア8と、前部フロア8の後部に枢着された後部フロア10とを有している。
【0013】
前部フロア8は鉄板あるいは鋼板等の金属製プレートを略直方体状に加工したもので、前部フロア8の前縁および後縁には、前方および後方に向かって傾斜した前部フランジ8aおよび後部フランジ8bがそれぞれ一体的に形成されている。前部フロア8が取り付けられるスライダ6,6は、当初載置されていた後席を取り外して使用されるので、前部および後部フランジ8a,8bの間隔は、後席の対応するフランジの間隔と等しく設定される。
【0014】
一方、前部フロア8に枢着される後部フロア10は、矩形断面を有する複数の角パイプ(以後、単にパイプと称する)を互いに接続するとともに、接続されたパイプ上に鉄板あるいは鋼板等の金属製プレートを敷設したものである。すなわち、後部フロア10は、車両長手方向に平行に延在する左右2本のサイドパイプ12,14を有し、車両幅方向に延在する前部パイプ16と、後部パイプ18と、2本の中間パイプ20,22の両端がサイドパイプ12,14に接続されるとともに、中間パイプ20,22の中央部に中央パイプ24が接続され、かつ、後部中央に矩形切欠26aを有する略矩形のフロアプレート26が上記複数のパイプ12,14,16,18,20,22,24の上に固定されている。なお、サイドパイプ12,14と、前部および後部パイプ16,18とが互いに接続されるコーナー部には4本のアタッチメント取付パイプ28,…,28が立設されている。図3中、29は後部パイプ18の下面に取着されるクッション用ラバーを示している。
【0015】
また、サイドパイプ12,14の中間パイプ20との接続部位近傍の下面には、逆U字状のブラケット30,30を介して折り畳み自在の支承脚32,32の上端が枢着されている。支承脚32,32は角パイプよりなり、その下端にはコロ34,34が回動自在に取り付けられるとともに、支承脚32,32の下部は、連結軸36を介して互いに連結されている。連結軸36の上方の支承脚32,32には、第1リンク38,38の一端が枢着されるとともに、第1リンク38,38の他端は第2リンク40,40の一端に枢着されている。また、第2リンク40,40の他端は、サイドパイプ12,14の中間パイプ22との接続部位近傍に枢着されている。
【0016】
連結軸36の中央部には、ブラケット42を介して公知のガススプリング44の下端が枢着され、ガススプリング44の上端は、中央パイプ24の前部下面に枢着されている。
【0017】
図3および図5に示されるように、中央パイプ24の中間部下面には、L字状ブラケット46を介してフロアアンカ48が螺着されている。フロアアンカ48は、一対の離間した略平板状のベースプレート50,52と、このベースプレート50,52の間に回動自在に介装されたフック54と、このフック54と係合して回動させるフック回動片56とにより構成されている。
【0018】
フック54の回動軸58は、大径部58aと、大径部58aの両端に一体的に形成された一対の小径部58b,58bからなり、大径部58aはフック54に穿設された回動孔54aに挿通される一方、小径部58b,58bはベースプレート50,52に同軸上に穿設された支承孔50a,52aに挿通され、かしめられている。同様に、フック回動片56の回動軸60も大径部60aと、大径部60aの両端に一体的に形成された一対の小径部60b,60bからなり、大径部60aはフック回動片56に穿設された回動孔56aに挿通される一方、小径部60bはベースプレート50,52に同軸上に穿設された支承孔50b,52bに挿通され、かしめられている。
【0019】
また、フック54とフック回動片56には、それぞれ回動規制ピン62,64が取り付けられており、回動規制ピン62の両端は、ベースプレート50,52に穿設された円弧状規制溝50c,52cに遊挿される一方、回動規制ピン64の両端は、ベースプレート50,52に穿設された円弧状規制溝50d,52dに遊挿されている。尚、フック54とフック回動片56は、回動規制ピン62,64の一端にスプリング66の両端をそれぞれ係止することにより、互いに付勢されている。従って、フロアプレート26の切欠26aに設けられたレバー72を操作してフック回動片56を揺動させることにより、フック54を連動させることが可能で、フック54を車両フロアに固定されたストライカ73に対し嵌脱自在の構成とすることにより、本発明にかかる多目的フロア2を車両フロアに固定したり、車両フロアより解放することができる。
【0020】
このため、フック回動片56の上端は、スライダ6,6に設けられた後述するロックプレートをロックあるいはアンロックするワイヤ74,74の後端とともに、レバー72につながる連結軸76の前端にピン78により一体的に接続されている。また、連結軸76後部は、中央パイプ24の後部下面に固定されたL字状ブラケット80により摺動自在に支承されている。
【0021】
なお、上記ベースプレート50、52は、内ネジを有する円筒状の段付ナット68,68を、ベースプレート50,52の上部に穿設されたナット支承孔50e,52eに挿入するとともに、大径端部68a,68aをベースプレート50に溶接固定し、ボルト70、70を螺合せしめることにより、ブラケット46に固定される。
【0022】
また、上記ワイヤ74、74は、チューブ状ケーブル82,82にスライド自在に収容されるとともに、ケーブル82,82の後端は、中央パイプ24の中間部下面に固定されたL字状ブラケット84により保持されている。ワイヤ74,74を内部に収容したケーブル82,82は、中央パイプ24の底面に沿って前方に延び、中間パイプ20の底面に沿って左右に分岐し、さらにサイドパイプ12,14の下面に沿って前方に延びている。
【0023】
図6は、ケーブル82,82をパイプ下面に取着するストラップ86を示しており、円錐状頭部86aを中間パイプ20あるいはサイドパイプ12,14の底面に穿設された円孔88に嵌入せしめるとともに、締付部86bでケーブル82を保持するようにしたものであり、このストラップ86を使用することにより、ケーブル82,82は中間パイプ20およびサイドパイプ12,14の複数箇所に固定される。
【0024】
図4に示されるように、ケーブル82,82の前端は、略U字状に折曲されたブラケット90,90の後部壁に保持される一方、ワイヤ74,74の前端は、略L字状に折曲された揺動レバー92,92の垂直壁中間部に穿設された円孔92a,92aに係止されている。また、ブラケット90,90は、前部フロア8の対向する側壁内面に螺着されており、揺動レバー92,92の下端はピン94,94によりブラケット90,90に揺動自在に取り付けられている。
【0025】
スライダ6,6の各々は、正面から見て略逆L字状をなし、下端部の先端および後端にはローラ96,96が回動自在に取り付けられるとともに、上端部の先端および後端には、下方に傾斜した取付フランジ98,98が一体的に形成されている。各スライダ6の中央には、上下方向のガイド溝が形成されており、ロックプレート100がガイド溝に摺動自在に収容されている。スライダ6には、前後方向に延在する揺動アーム102の略中央部がピン104により揺動自在に取り付けられており、揺動アーム102の後端は、ピン106によりロックプレート100の上端部に連結されるとともに、揺動アーム102の先端には連携ピン108が植設されている。また、一端がスライダ6に係止されたコイルスプリング110の他端が、揺動アーム102の中央上部に形成された突設部102aに係止されており、ロックプレート100をコイルスプリング110の弾性力により下方に付勢することにより、ロックプレート100は、スライドレール4の底壁に穿設されたロック孔(図示せず)に嵌入する。
【0026】
揺動アーム102に植設された連携ピン108の上方に位置するスライダ6には矩形開口6aが穿設されており、揺動レバー92の後部より垂下せしめられた突起92bが矩形開口6aに嵌入され、連携ピン108の上方に配置されている。
【0027】
上記構成を有する本発明にかかる多目的フロア2の作用を以下説明する。
RV車に多目的フロア2を取り付ける場合、スライダ6,6から後席をまず取り外し、前部フロア8の前部および後部フランジ8a,8bをスライダ6,6の取付フランジ98,98に螺着する。つぎに、レバー72を後方に引っ張るとともに支承脚32,32を折り畳んだ状態で、多目的フロア2を最前方位置に配置し、レバー72から手を離すと、コイルスプリング110,110の付勢力によりロックプレート100,100が下降し、スライドレール4,4の対応するロック孔に嵌入することによりスライダ6,6がスライドレール4,4にロックされる一方、フロアアンカ48のフック54が車両フロアに固定されたストライカと嵌合し、多目的フロア2の浮き上がりが防止される。
【0028】
多目的フロア2に大きな荷物あるいは多数の荷物を積み込む場合、車両の後部ドアを上方に押し上げた後、レバー72を後方に引っ張ると、フロアアンカ48のフック54がフック回動片56とともに揺動し、フック54のストライカとの嵌合が解除される。また、ワイヤ74,74を介して揺動レバー92,92の後端が下降するので、揺動レバー92,92の後部より垂下した突起92b,92bが揺動アーム102,102の連携ピン108,108を下方に押圧する。その結果、揺動アーム102,102の後端とともにロックプレート100,100が上昇し、スライダ6,6のスライドレール4,4とのロックが解除される。
【0029】
かかる状態で、多目的フロア2を後方に引き出すと、支承脚32,32の自重とガススプリング44の作用で、支承脚32,32が徐々に下方に引き出され、図7に示されるように、支承脚32,32が垂直に立設せしめられると、第1リンク38と第2リンク40とが一直線となり、支承脚32,32がその状態に保持される。多目的フロア2が最後方位置に到達した時点でレバー72より手を離すと、スライダ6,6のロックプレート100,100がスライドレール4,4のロック孔と嵌合しスライダ6,6がロックされる。
【0030】
すべての荷物を多目的フロア2に搭載後、レバー72を後方に引き多目的フロア2を前方に押圧すると、スライダ6,6がスライドレール4,4に沿って摺動するとともに、支承脚32,32の下端に取り付けられたコロ34,34が接地面上を回転し、多目的フロア2は前方に移動する。支承脚32,32が車両後部に当接した時点あるいはその直前で、図7に示されるように、第1リンク38と第2リンク40との枢着部を矢印A方向に押圧し、多目的フロア2をさらに前方に押し込むと、図7の二点鎖線で示されるように、支承脚32,32が徐々に折り畳まれる。
【0031】
多目的フロア2が最前方位置に到達した時点でレバー72より手を離すと、スライダ6,6がスライドレール4,4にロックされるとともに、フロアアンカ48のフック54がストライカと嵌合する。
【0032】
なお、本発明にかかる多目的フロア2は、フロア面に直接荷物を搭載できるばかりでなく、後部フロア10の四隅に立設されたアタッチメント取付パイプ28,…,28を利用して、様々なアタッチメントを取り付けることができる。例えば、複数の棚板を有する載置棚の脚部をアタッチメント取付パイプ28,…,28に固定することにより、スキー板、サーフボード、テント、バッグ等多数の荷物を立体的に載置できるので、荷物の収納と取り出しが容易となる。
【0033】
また、図8に示されるように、支承脚32,32を折り畳んだ状態で荷物を載置することもできる。この場合、自転車、車椅子等の大型品の搬入および搬出が容易で、所定のアタッチメントを利用して自転車、車椅子等を固定することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、多目的フロアを、前部フロアと、該前部フロアに枢着された後部フロアと、該後部フロアに折り畳み自在に取り付けられた支承脚とで構成し、後席を取り外したスライダに前部フロアを固定するようにしたので、荷物の積み降ろしに際し、車両の後部ドアを上方に押し上げた後、多目的フロアを後方に引き出すことができるので、積み降ろしが容易である。また、後部フロアに操作部材を取り付け、該操作部材を操作することによりスライダに設けられたロック部材をスライドレールに対しロックあるいはアンロックするようにしたので、後席を取り外した後取り付ける多目的フロアに、スライドレールとのロック部材を設ける必要がない。
【0035】
また、請求項2に記載の発明によれば、後部フロアにロック手段を取り付け、操作部材を操作することによりロック手段を車両フロアに対しロックあるいはアンロックするようにしたので、車両運転中、後部フロアが浮き上がることがない
【0036】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、後部フロアに複数のアタッチメント取付部材を取り付け、所定のアタッチメントを取り付け可能としたので、アタッチメントを適宜選択することにより、大型の荷物が搭載できるばかりでなく、多くの荷物を立体的に搭載できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる大容量収納タイプの多目的フロアを取り付けたRV車の概略側面図である。
【図2】 本発明にかかる小容量収納タイプの多目的フロアを取り付けたRV車の概略側面図である。
【図3】 本発明にかかる多目的フロアの部分分解斜視図である。
【図4】 図3の多目的フロアの前部フロアとスライダとの位置関係を示す分解斜視図である。
【図5】 図3の多目的フロアに設けられたフロアアンカの分解斜視図である。
【図6】 図4に示されるスライダのロックプレートを操作するケーブルの取付状態を示す縦断面図である。
【図7】 図3の多目的フロアを後方に引き出した状態を示す側面図である。
【図8】 図3の多目的フロアに大型荷物を搭載する場合の概略側面図である。
【符号の説明】
2 多目的フロア
4 スライドレール
6 スライダ
8 前部フロア
10 後部フロア
12,14 サイドパイプ
16 前部パイプ
18 後部パイプ
20,22 中間パイプ
24 中央パイプ
26 フロアプレート
28 アタッチメント取付パイプ
32 支承脚
38 第1リンク
40 第2リンク
44 ガススプリング
48 フロアアンカ
72 レバー
74 ワイヤ
82 ケーブル
92 揺動レバー
100 ロックプレート
102 揺動アーム

Claims (3)

  1. フロア両側に固定された一対のスライドレールと、該スライドレールに摺動自在に取り付けられ後席が載置されたスライダと、該スライダに取り付けられスライダを上記スライドレールにロックするロック部材とを有するRV車に搭載される多目的フロアであって、
    上記後席を取り外した上記スライダに固定される前部フロアと、該前部フロアに枢着された後部フロアと、該後部フロアに折り畳み自在に取り付けられた支承脚とを有し、上記後部フロアに取り付けられた操作部材を操作することにより上記ロック部材を上記スライドレールに対しロックあるいはアンロックするようにしたことを特徴とするRV車の多目的フロア。
  2. 上記後部フロアにロック手段を取り付け、上記操作部材を操作することにより上記ロック手段を車両フロアに対しロックあるいはアンロックするようにしたことを特徴とする請求項1に記載のRV車の多目的フロア
  3. 上記後部フロアに複数のアタッチメント取付部材を取り付け、所定のアタッチメントを取り付け可能としたことを特徴とする請求項1に記載のRV車の多目的フロア
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