JP3679915B2 - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3679915B2 JP3679915B2 JP06296998A JP6296998A JP3679915B2 JP 3679915 B2 JP3679915 B2 JP 3679915B2 JP 06296998 A JP06296998 A JP 06296998A JP 6296998 A JP6296998 A JP 6296998A JP 3679915 B2 JP3679915 B2 JP 3679915B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axis
- axis current
- frequency
- coordinate system
- output voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流を任意の周波数の交流に変換するインバータと、このインバータにより駆動される電動機とから主回路が構成される電力変換装置に係り、特に電動機の発生する電流およびトルクを安定化できるようにした電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、誘導電動機等の電動機は、本来、電流が干渉するため、共振点が存在する。通常、出力電圧の大きさと位相とが自由に制御できるVVVF動作領域では、電流制御によって共振を抑制し、安定な動作を得ることができる。
【0003】
しかしながら、出力電圧の大きさを固定する、あるいは出力電圧を最大に利用するCVVF動作領域では、その出力電圧の大きさが一意に決まり、電流制御を施すことが不可能である。
【0004】
この場合、電動機の特性から、与えるべき電圧を計算して出力電圧を与える制御方式、すなわち電圧フィードフォワード制御が用いられている。
【0005】
このような電圧フィードフォワード制御においては、インバータの出力周波数付近に存在する電流の共振の影響が、電動機の発生するトルクに現われて、電流やトルクが不安定化する現象が見られる。
【0006】
例えば、トルク指令を急変した際に、電流やトルクに脈動が確認される。これは、トルク指令に含まれる共振周波数成分が、電流やトルクに現われるためである。
【0007】
そこで、このような問題を回避するために、トルク指令を緩やかに変化させることで、同共振周波数の成分を含まないトルク指令を与えるようにしている。逆に言えば、電流の共振のために、トルク応答が制限されている。
【0008】
図17は、CVVF動作の一例である、従来の1パルスベクトル制御を適用した電力変換装置の構成例を示すブロック図である。
【0009】
なお、1パルスモードは、正弦波半周期に1パルスの電圧を出力するため、その出力電圧の大きさは、直流リンク電圧Vdcによって一意に決まる。
【0010】
図17において、単相電源1の単相交流を、単相コンバータ2により直流に変換し、直流コンデンサ3により平滑し、さらにインバータ4により交流に変換して、誘導電動機6を駆動する主回路構成となっている。
【0011】
この場合、単相コンバータ2から直流コンデンサ3への電流に、電源周波数の2倍周波数の高調波を含むため、直流リンク電圧Vdcは電源周波数の2倍の周波数で脈動する。
【0012】
一方、インバータ4を動作させて誘導電動機6を駆動する制御方式の一つとしては、いわゆるベクトル制御方式がある。ベクトル制御は、電流・電圧・磁束をベクトル量として制御する方式であり、dq軸として定義される回転する座標系(以下、dq軸座標系と称する)上で制御を行なう。d軸は磁束軸と呼ばれ、q軸はトルク軸と呼ばれる。
【0013】
ベクトル制御は、例えば“「電機機器工学II」、電気学会”等により公知の技術であり、多くの方式が存在する。例えば、その一つとして、滑り角周波数ωs を適切に制御することで誘導電動機6の2次磁束をd軸に一致させる滑り周波数形ベクトル制御と呼ばれる構成のものがある。
【0014】
次に、かかるベクトル制御の構成について、具体的に説明する。
【0015】
図17において、トルク基準Tm **は1次遅れフィルタ27に入力されて、トルク指令値Tm * が得られる。また、2次磁束指令値φ2d * とトルク指令値 Tm * とを入力とする滑り角周波演算器10によって、滑り角周波数基準ωs * が計算され、速度検出器7によって検出されたモータ速度ωr と加算されることにより、インバータ4の出力角周波数ωi が算出される。
【0016】
このインバータ4の出力角周波数ωi は、積分器11によって積分され、固定座標系a軸から回転座標系d軸までの位相角基準値θi * となる。
【0017】
一方、2次磁束指令値φ2d * を入力とするd軸電流指令演算器12によって、d軸電流指令値Id * が算出される。
【0018】
また、q軸電流指令演算器13では、2次磁束指令値φ2d * とトルク指令 Tm * とを入力として、q軸電流指令値Iq * が算出される。
【0019】
さらに、d軸電圧指令演算器14とq軸電圧指令演算器15では、d軸電流値Id * とq軸電流指令値Iq * とを入力として、これらの電流を流すために必要なd軸出力電圧,q軸出力電圧としてそれぞれ与えるべき値(以下、d軸電圧指令値,q軸電圧指令値と称する)Vd * ,Vq * が算出される。
【0020】
このd軸電圧指令値,q軸電圧指令値Vd * ,Vq * は、例えば以下のような式に従って算出される。
【0021】
【数1】
【0022】
一方、座標系変換器16では、dq軸回転座標系上での電圧指令値Vd * , Vq * から、電圧指令値の大きさ|V|とd軸から出力電圧までの位相角の基準値(位相角基準)θv * が算出される。
【0023】
そして、このdq軸座標系上での出力電圧の位相角基準θv * は、固定座標系a軸から回転座標系d軸までの位相角基準θi * と加算されて、固定座標系上での出力電圧位相角θi となる。
【0024】
さらに、ゲート制御器17では、出力電圧位相角θi によりゲート信号を発生する。
【0025】
なお、図17では、インバータ4が1パルスで動作する場合のベクトル制御系を構成している。そして、1パルス時のベクトル制御に関しては、例えば“「電圧固定モードでのベクトル制御」、H7電気学会産業応用部門全国大会、No.196”により公知である。
【0026】
すなわち、インバータ4が1パルスモードであるとすると、dq軸出力電圧の大きさ|V|は、以下のような式により、直流リンク電圧Vdcによって一意に決まる。
【0027】
【数2】
【0028】
一方、直流電圧検出器8により検出された直流リンク電圧Vdcは、係数変換器24に入力される。
【0029】
係数変換器24では、上記(2)式に従って、直流リンク電圧Vdcに係数をかけて、|V|FIX が演算される。
【0030】
磁束指令補正器9では、dq軸座標系上での与えるべき出力電圧指令値の大きさ|V|と、実際に出力する直流リンク電圧の大きさ|V|FIX とを比較し、両者が一致するように2次磁束基準φd ref を補正して、2次磁束指令値φ2d * が出力される。
【0031】
以上が、1パルスモードにおけるベクトル制御の概要である。
【0032】
ところで、トルクTm の応答は、トルク基準Tm **を入力とするフィルタ27の時定数により制限されている。そして、このフィルタ27の時定数を上げることで、電流の不安定化が現われる。このため、電流が安定化する範囲の時定数を設定することが必要である。
【0033】
以上のトルク指令急変における電流の不安定化は、電流共振の影響の一つである。そして、この電流共振の影響は、別なシステムにおいても確認することができる。
【0034】
すなわち、単相電源(交流電源)1から単相コンバータ2によって直流を得るシステムでは、単相コンバータ2から直流コンデンサ3に流れる電流に高調波が重畳するため、直流リンク電圧が脈動する。そして、この直流リンク電圧の脈動が、誘導電動機6の制御に対する外乱として作用する。
【0035】
この場合、脈動の周波数は、電流が単相の場合、電源周波数Fsoの2倍の周波数2Fsoである。そして、この周波数に、インバータ4の出力周波数、すなわち誘導電動機6の共振周波数が近くなる場合に、相電流のビート現像とトルクのリプルが発生して問題となる。この問題は、総じてビート現象と称されている。
【0036】
例えば、“「コンバータ・インバータシステムにおけるビート現象の抑制法」電気学会論文誌D部門Vol.109 No.5 P.363”では、相電流のビート現象に関して、その原因が相電圧に重畳する正負間のアンバランス電圧にあるとして、このアンバランスを除去する制御方式が提案されている。
【0037】
以下に、従来のビート現象を抑制するための具体的な構成について説明する。
【0038】
図18は、従来のビートレス制御を適用した電力変換装置の構成例を示すブロック図であり、図17と同一要素には同一符号を付して示している。
【0039】
図18において、単相電源1の単相交流を、単相コンバータ2により直流に変換し、さらにインバータ4により交流に変換して、誘導電動機6を駆動するシステムとなっている。
【0040】
一方、滑り周波数制御器29によって滑り角周波数基準ωs * が計算され、速度検出器7により検出されたモータ角周波数ωr と加算されることにより、インバータ4の出力角周波数基準ωi * が算出される。
【0041】
また、電圧検出器8によって検出された直流リンク電圧Vdcは、平均値演算器28により平均値Vdcが算出され、変動量演算器19によってその平均値からの変動量ΔVdcが演算される。そして、この変動量ΔVdcを平均値Vdcで割った値が、振幅位相補償器23に入力される。
【0042】
振幅位相補償器23では、入力となる電源周波数Fsoの2倍周波数2Fsoの正弦波の振幅と位相を補償した正弦波が出力される。この出力は、インバータ角周波数への補償値Δωi であり、インバータ角周波数基準ωi * に加算されて、インバータ出力角周波数ωi となる。そして、このインバータ出力角周波数ωi は積分器11により積分されて、ab軸座標系上での出力電圧の位相角θi となり、ゲート制御器17への入力となる。
【0043】
ところで、従来は、ビート現象は、出力電圧の正負間のアンバランスによって発生するものと考えられ、その抑制法としては、出力電圧の正負間アンバランスを除去する手段を提供するものである。
【0044】
しかしながら、ビート現象は、誘導電動機本来の電流共振周波数と、外乱として作用する直流リンク電圧の脈動の周波数とが一致するために発生するものと考えるべきである。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の電力変換装置においては、誘導電動機の本質的な特性である電流共振の影響により、電流およびトルクが不安定化することで、トルクの速応性が制限されている。
【0046】
また、直流リンク電圧の脈動に起因するビート現象の抑制に関しても、現象の本質を見抜いておらず、電流の共振を抑制するという観点からの補償は行なわれていない。
【0047】
本発明の目的は、インバータのCVVF動作における電流を安定化し、トルクリプルを抑制することが可能な電力変換装置を提供することにある。
【0048】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に対応する発明では、単相交流電源出力を整流してインバータの直流側に直流を入力するコンバータと、前記直流を任意の周波数の交流に変換するインバータと、当該インバータにより駆動される電動機とから主回路を構成し、
d軸に直交する軸をq軸とするdq軸回転座標上で前記インバータの制御を行なうベクトル制御手段を備えて構成される電力変換装置において、
前記ベクトル制御手段として、
磁束指令値に基づいて、d軸電流指令値を演算する手段と、
前記磁束指令値とトルク指令値とに基づいて、q軸電流指令値を演算する手段と、
前記d軸電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて、当該電流を流すために必要なd軸出力電圧として与えるべき値を演算する手段と、
前記d軸電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて、当該電流を流すために必要なq軸出力電圧として与えるべき値を演算する手段と、
前記d軸出力電圧として与えるべき値とq軸出力電圧として与えるべき値とに基づいて、dq軸座標系上での出力電圧の位相角を演算する手段と、
前記インバータの出力周波数に基づいて、ab軸固定座標系とdq軸回転座標系との位相角を演算する手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角と、前記ab軸固定座標系とdq軸回転座標系との位相角とに基づいて、前記インバータのゲートを制御する手段と、
前記d軸電流またはq軸電流の少なくとも一方の電流と、前記d軸電流指令値またはq軸電流指令値の少なくとも一方の指令値とに基づいて、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算するものであって、前記q軸電流指令値とq軸電流との偏差であるq軸電流偏差を演算する手段と、前記q軸電流偏差に基づいて、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段を備えた前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段の入力側に付加し、前記d軸電流偏差またはq軸電流偏差をフィルタ処理するものであって、前記コンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動と同一の周波数成分付近のみを抽出するフィルタ処理手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角の基準値へ重畳する手段とを備えている。
【0049】
請求項1の発明の電力変換装置においては、次のような作用効果が得られる。
1)d軸電流またはq軸電流の少なくとも一方の電流と、d軸電流指令値またはq軸電流指令値の少なくとも一方の指令値とを基に、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算し、この補償量をdq軸座標系上での出力電圧の位相角の基準値へ重畳することにより、電流およびトルクを安定化することができる。
2)q軸電流指令値とq軸電流との偏差を演算し、このq軸電流偏差を基にdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算することにより、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合に、その周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することができる。
3)コンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動と同一の周波数成分付近のみを抽出するフィルタ処理手段とすることにより、上記請求項3、請求項6の発明の電力変換装置と同様に、電流およびトルクを安定化することができる。
4)直流リンク電圧が脈動する場合、その脈動周波数域のみをフィードバックすることにより、他の周波数帯の特性に何ら変化を与えずに、直流リンク電圧の脈動に起因したビート現象を抑制することができる。
【0050】
また、請求項2の発明では、前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記q軸電流偏差に基づいてdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段としては、
前記コンバータの整流に起因して発生する直流リンク電圧の脈動の周波数よりも前記インバータの出力周波数がある値以上低い場合には、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を零とする手段から構成する。
【0051】
従って、請求項2の発明の電力変換装置においては、直流リンク電圧の脈動の周波数よりもインバータの出力周波数がある値以上低い場合には、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を零とすることにより、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合にはその周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することができる。
【0052】
さらに、請求項3の発明では、前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記q軸電流偏差に基づいてdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段としては、
前記q軸電流偏差を入力とし、当該q軸電流偏差を比例ゲイン倍して前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量として演算する手段と、
前記コンバータの整流に起因して発生する直流リンク電圧の脈動の周波数と前記インバータの出力周波数とがほぼ一致する付近で、前記比例ゲインを正または負に変化させる手段と、
から構成する。
【0053】
従って、請求項3の発明の電力変換装置においては、q軸電流偏差を比例ゲイン倍してdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量として演算し、コンバータの整流に起因して発生する直流リンク電圧の脈動の周波数とインバータの出力周波数とがほぼ一致する付近で、比例ゲインを正または負に変化させることにより、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合に、その周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することができる。
【0054】
一方、請求項4の発明では、前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段の入力側に、前記d軸電流偏差またはq軸電流偏差をフィルタ処理するものであって、前記インバータの出力周波数付近の周波数成分のみを抽出するフィルタ処理手段を設けた。
【0055】
従って、請求項4の発明の電力変換装置においては、フィルタ処理する手段を、インバータの出力周波数付近の周波数成分のみを抽出するフィルタ処理手段とすることにより、電流およびトルクを安定化することができる。さらに、電流不安定化の根元たるインバータの出力周波数域のみをフィードバックすることにより、他の周波数帯の特性に何ら変化を与えずに、電流を安定化することができる。
【0056】
また、請求項5の発明では、前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記コンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動の周波数と同一の周波数成分を前記d軸電流指令値に重畳する手段を付加して成る。
【0057】
従って、請求項5の発明の電力変換装置においては、交流電源出力を整流してインバータの直流側に直流を入力するコンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動の周波数と同一の周波数成分をd軸電流指令値に重畳することにより、電流共振を抑制することが可能となるため、電流およびトルクを安定化することができる。また、直流リンク電圧が脈動する条件下で、故意にd軸電流を脈動させることにより、トルク電流やトルクの脈動を完全に抑制することができる。
【0058】
一方、請求項6の発明では、前記請求項5に記載の電力変換装置において、
前記d軸電流指令値に重畳する手段としては、
直流リンク電圧の脈動を抽出する手段と、
前記脈動の振幅を補償する手段と、
前記振幅を補償された脈動量に対し位相を補償する手段と、
前記振幅と位相が補償された値を前記d軸電流指令値へ重畳する手段と、
から構成する。
【0059】
従って、請求項6の発明の電力変換装置においては、直流リンク電圧の脈動を抽出し、この脈動の振幅を補償し、さらに位相を補償し、この振幅と位相が補償された値をd軸電流指令値へ重畳することにより、電流共振を抑制することが可能となるため、電流およびトルクを安定化することができる。また、直流リンク電圧が脈動する条件下で、故意にd軸電流を脈動することにより、トルク電流やトルクの脈動を完全に抑制することができる。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
(第1の実施の形態:請求項1乃至請求項3に対応)
図1は、本実施の形態による電力変換装置の構成例を示すブロック図であり、図17と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0074】
図1において、電流検出器5により、誘導電動機6に流れる相電流Iu ,Iw を検出する。
【0075】
また、座標系変換器20により、電流検出器5によって検出された相電流Iu ,Iw を、dq軸座標系上でのd軸電流値Id ,q軸電流値Iq に変換する。
【0076】
一方、座標系変換器20からのd軸電流値Id と、前記d軸電流指令値Id * との偏差をとり、この偏差をd軸電流制御器21へ入力する。
【0077】
d軸電流制御器21では、以下の(3)式に示すような比例制御や、(4)式に示すような比例積分制御を行なう。
【0078】
【数3】
【0079】
【数4】
【0080】
以上により、d軸電流制御器21からの出力は、dq軸座標系上における出力電圧の位相角の補償量Δθv となる。
【0081】
このd軸電流制御器21からの出力であるdq軸座標系上での出力電圧の位相角補償量Δθv を、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角の基準値(位相角基準)θv * と加算して、dq軸座標系上における出力電圧の位相角θv を得る。
【0082】
そして、この位相角θv を、前記固定座標系a軸に対する回転座標系d軸までの位相角基準θi * と加算して、固定座標系上での出力電圧の位相角θi を得る。
【0083】
さらに、ゲート制御器17は、この出力電圧の位相角θi により、インバータ4のゲート信号を発生する。
【0084】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換装置の作用(dq軸電流と誘導電動機6の発生トルクが安定化できる原理)について、図2乃至図6を用いて説明する。
【0085】
まず、はじめに誘導電動機6の特性について述べる。
【0086】
誘導電動機6の特性方程式は、以下のような式で表わされる。
【0087】
【数5】
【0088】
【数6】
【0089】
簡単のため、電流に関する特性方程式を抜き出す。
【0090】
【数7】
【0091】
この系は2次系であり、固有周波数ωn 、減衰率ζは、以下のように表わされる。
【0092】
【数8】
【0093】
【数9】
【0094】
ある誘導電動機を例にとると、R12/σL1 =55[rad/s]程度であり、オーダーとしてωi =8.8[Hz]程度に相当する。
【0095】
中高速では、R12/σL1 項をωi に対して無視すると、以下のような近似式が得られる。
【0096】
【数10】
【0097】
【数11】
【0098】
減衰率ζは、0.1付近と非常に小さくなるため、共振系となる。共振周波数は、およそインバータ周波数付近である。
【0099】
図2は、ある誘導電動機のq軸出力電圧からq軸電流までのボード線図の一例を示す図である。
【0100】
なお、q軸電流までのボード線図を示すのは、q軸電流がトルク電流とも呼ばれ、トルクの過渡応答に大きく影響するためである。また、図2は、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzの場合を示している。
【0101】
図2から、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzであるため、100Hz付近に共振が存在し、100Hz付近のゲインが局所的に大きいことが確認できる。
【0102】
ここで、d軸電流の偏差を、dq軸座標系上での出力電圧の位相角へ補償する場合について考える。
【0103】
d軸電流制御器21は、(3)式のように比例制御であるとする。また、説明の簡単のため、dq軸座標系上での出力電圧の位相角θv * が90度であると仮定すると、dq軸座標系上での出力電圧の位相角の補償量Δθv とdq軸出力電圧との関係は、次のようになる。
【0104】
【数12】
【0105】
上記(7)式と(12)式とより、特性方程式は、次式のように書き換えられる。
【0106】
【数13】
【0107】
この状態における固有周波数ωn と減衰率ζが、次のように求められる。
【0108】
【数14】
【0109】
【数15】
【0110】
前述と同様に、R12/σL1 <<ωi を仮定し、固有周波数ωn と減衰率ζを近似すると、次のような式が得られる。
【0111】
【数16】
【0112】
【数17】
【0113】
以上から、比例ゲインKp によって、減衰率ζを操作することができることがわかる。
【0114】
図3は、比例ゲインKp を0とした場合と、負の値をとった場合のq軸出力電圧Vq からq軸電流Iq までのボード線図の一例を示す図である。
【0115】
図3から、比例ゲインKp を零から負として与えることにより、共振のピークが低く抑制されていく様子が確認できる。
【0116】
以上は、誘導電動機6の特性の中で、1次電流の抑制のみについて考慮している。実際には、2次磁束の特性が干渉するのであるが、2次磁束の応答は非常に遅いため、極低周波の領域のみが干渉される。よって、電流の共振点付近が干渉されることは実用上ないと言える。
【0117】
実際、図2および図3に示すボード線図は、磁束の特性を考慮した完全な誘導電動機を想定するものである。
【0118】
図4および図5は、本実施の形態の有効性を示すシミュレーションの一例を示す図である。
【0119】
図4は、d軸電流の偏差をdq軸座標系上での出力電圧の位相角へフィードバック補償しない場合のトルク指令値ステップ応答である。
【0120】
図4に示すように、トルク指令値Tm * が急変するため、そこに含まれる電流共振周波数成分が、トルク電流やトルクの脈動となって現われている。
【0121】
図5は、d軸電流の偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバック補償する場合のトルク指令値ステップ応答である。
【0122】
図5に示すように、トルク電流やトルクの脈動が抑制されていることが確認できる。
【0123】
図6は、交流電車システムにおけるシミュレーションの一例を示す図である。
【0124】
交流電車では、単相コンバータ2の整流に起因して、直流リンク電圧Vdcが電源周波数の2倍の周波数で脈動する。図6の例は、60Hz電源を想定したものであるため、直流リンク電圧Vdcは120Hzで脈動している。この例では、インバータ4の出力周波数も120Hz付近にある。電流の共振点は、通常インバータ4の出力周波数付近に存在する。
【0125】
よって、直流リンク電圧Vdcの120Hzの脈動と電流の共振周波数とがほぼ一致するため、大きなトルク電流リプルやトルクリプルが発生している。また、誘導電動機6の相電流Iu にも大きなビートが生じていることが確認できる。
【0126】
これらが、いわゆるビート現象である。t=0.2[s]までは、Kp =0として、フィードバック補償を無効化している。Kp =0の領域に対し、Kp <0とすることにより、トルク電流やトルクの脈動が抑制されていることが確認できる。
【0127】
以上により、電流の共振を抑制し、電流の安定化を図ることができる。また、トルクは、2次磁束と1次電流との外積により決まる。そして、2次磁束の応答は遅いため、電流を安定化することによって、トルクの安定化を図ることができる。
【0128】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、d軸電流指令値Id * とd軸電流値Id との偏差を演算し、このd軸電流偏差を基に、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量Δθv を演算するようにしているので、電流の安定化を図ることが可能となり、トルク応答の高速化を期待することができる。
【0129】
その波及効果として、例えば電車への応用とする場合には、トルク応答が高速化されることで、車輪がレールに対して滑らずに制御を行なう空転抑制制御において、より小さな空転状態において補償を行なうことが可能となり、速度の向上や高加減速運転を実現することができる。
【0130】
また、交流電車においては、ビート現象であるトルク脈動を抑制することが可能となる。これにより、騒音の低減、機械系および電気系の故障率の低下を期待することができる。
【0131】
その結果、電車の乗客にとっては、乗り心地の改善効果が得られることになる。
【0132】
(第2の実施の形態:請求項4、請求項5に対応)
図7は、本実施の形態による電力変換装置の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0133】
なお、本実施の形態において、単相コンバータ2により制御される直流リンク電圧Vdcが脈動をしているものとする。単相電源1であり、単相コンバータ2を用いて交直変換する場合には、電源周波数Fsoの2倍の周波数2Fsoにより直流リンク電圧Vdcが脈動する。そして、前述したように、この直流リンク電圧Vdcの脈動は、誘導電動機6の相電流Iu ,Iw のビートやトルクTm の脈動となって現われる。
【0134】
図2において、直流電圧検出器8によって検出された直流リンク電圧Vdcを、脈動正弦波抽出器25に入力する。
【0135】
脈動正弦波抽出器25では、直流リンク電圧Vdcの脈動分の正弦波ΔVdcを抽出して出力する。
【0136】
そして、この出力された正弦波ΔVdcを、振幅位相補償器23に入力してその振幅をK倍し、さらに位相をPだけ補償する。この振幅および位相が補償された正弦波は、d軸電流指令値Id * への重畳量ΔId * となる。
【0137】
図8は、直流リンク電圧の脈動量ΔVdcとd軸電流指令値への重畳量ΔId * との関係の一例を示す概念図である。
【0138】
図8では、脈動正弦波抽出器25により抽出された脈動の正弦波ΔVdcに対して、振幅がK倍され、位相がPだけ遅れた補償の様子を示している。
【0139】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換装置の作用(電流あるいはトルクが安定化すること)について、図9およびを用いて説明する。
【0140】
直流リンク電圧Vdcが脈動する条件下では、トルクTm の脈動を抑制するためには、dq軸座標系上でのq軸電流、すなわちトルク電流Iq を一定に制御することが必要である。トルクは、1次電流と2次磁束との外積で表わされる。
【0141】
ベクトル制御は、d軸と2次磁束軸とを一致させて制御を行なうため、トルクは以下のように表わすことができる。
【0142】
【数18】
【0143】
このうち、2次磁束の応答は比較的遅く、数百ms程度の時定数である。直流リンク電圧Vdcの脈動が100Hzあるいは120Hzであるため、その2次磁束への影響は極く小さい。このため、トルク電流Iq を一定に制御することにより、トルク脈動を抑制することができる。
【0144】
ここでは、直流リンク電圧Vdcが脈動する条件下で、トルク電流Iq を一定に制御する原理について示す。
【0145】
ベクトル制御と同様に、dq軸回転座標系を導入する。ベクトル制御が施されるため、d軸は、2次磁束軸に一致するものとする。
【0146】
【数19】
【0147】
【数20】
【0148】
【数21】
【0149】
ここで、d軸から出力電圧までの位相角基準θv * は、トルク指令Tm * の大きさやロータ周波数Fr 等に依存し、80[deg]から110[deg]付近の値をとる。
【0150】
θv * =90[deg]の場合を例外として、直流リンク電圧の脈動ΔVdcは、d軸出力電圧Vd ,q軸出力電圧Vq の脈動ΔVd ,ΔVq となって現われる。
【0151】
ただし、その影響の度合いは、d軸から出力電圧までの位相角基準θv * 、すなわちトルク指令Tm * やロータ周波数Fr といった状況に依存して変化することになる。
【0152】
以上により、直流リンク電圧Vdcの脈動によって、d軸出力電圧Vd とq軸出力電圧Vq が脈動することがわかる。
【0153】
次に、これらd軸出力電圧Vd ,q軸出力電圧Vq の脈動の影響が、d軸電流Id ,q軸電流Iq に与える影響について示す。
【0154】
図10は、2次磁束の特性を省いたd軸電流Id ,q軸電流Iq に関する特性の一例を示すブロック図である。
【0155】
前述のように、トルクTm を一定に制御するためには、トルク電流Iq を一定に制御することが不可欠である。
【0156】
図10から、q軸出力電圧Vq 、d軸電流Id 、q軸電流Iq との関係は、仮想的なq軸電流基準をIq2とすることにより、以下のように表わすことが可能である。
【0157】
【数22】
【0158】
【数23】
【0159】
トルク電流Iq は、仮想的なトルク電流基準Iq2に対して、1次遅れの関係にある。これより、トルク電流Iq を一定にするためには、仮想的なトルク電流基準Iq2を一定にすることが不可欠である。一方、仮想的なトルク電流基準Iq2は、q軸出力電圧Vq とd軸電流Id との差により表わされる。
【0160】
前述のように、q軸出力電力Vq は、直流リンク電圧Vdcの脈動によって、その脈動と同一の周波数により脈動する。このため、仮想的なトルク電流基準Iq2を一定にするためには、d軸電流Id を直流リンク電圧Vdcの脈動の周波数と同一の周波数により脈動させることが必要となる。
【0161】
以上により、直流リンク電圧Vdcが脈動する条件下で、トルクTm を一定に制御するためには、d軸電流Id を直流リンク電圧Vdcの脈動周波数により脈動させることが不可欠であることになる。
【0162】
従って、d軸電流指令値Id * は、直流リンク電圧Vdcの脈動と同一の周波数の脈動分を重畳することによって、トルクTm の脈動を抑制することが可能となる。
【0163】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果が得られるのに加えて、単相電源1出力を整流してインバータ4の直流側に直流を入力する単相コンバータ2の整流に起因する直流リンク電圧Vdcの脈動の周波数と同一の周波数成分をd軸電流指令値Id * に重畳するようにしているので、電流共振を抑制することができるため、電流およびトルクを安定化することが可能となる。
【0164】
また、直流リンク電圧Vdcが脈動する条件下で、故意にd軸電流を脈動させるようにしているので、トルク電流およびトルクの脈動を完全に抑制することが可能となる。
【0165】
(第3の実施の形態:請求項6に対応)
図11は、本実施の形態による電力変換装置の構成例を示すブロック図であり、図1および図17と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0166】
図11において、電流検出器5により、誘導電動機6に流れる相電流Iu , Iw を検出する。
【0167】
また、座標系変換器20により、電流検出器5によって検出された相電流Iu ,Iw を、dq軸座標系上でのd軸電流値Id ,q軸電流値Iq に変換する。
【0168】
一方、座標系変換器20からのq軸電流値Iq と、前記q軸電流指令値Iq * との偏差であるq軸電流偏差をとり、このq軸電流偏差をq軸電流制御器22へ入力する。
【0169】
q軸電流制御器22では、以下の(24)式に示すような比例制御や、(25)式に示すような比例積分制御を行なう。
【0170】
【数24】
【0171】
【数25】
【0172】
以上により、q軸電流制御器22からの出力は、dq軸座標系上における出力電圧の位相角の補償量Δθv となる。
【0173】
このq軸電流制御器22からの出力であるdq軸座標系上での出力電圧の位相角補償量Δθv を、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角の基準値(位相角基準)θv * と加算して、dq軸座標系上における出力電圧の位相角θv を得る。
【0174】
そして、この位相角θv を、前記固定座標系a軸に対する回転座標系d軸までの位相角基準θi * と加算して、固定座標系上での出力電圧の位相角θi を得る。
【0175】
さらに、ゲート制御器17は、この出力電圧の位相角θi により、インバータ4のゲート信号を発生する。
【0176】
次に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換装置の作用(dq軸電流と誘導電動機6の発生トルクが安定化できる原理)について説明する。
【0177】
前記第1の実施の形態の場合と同様に、q軸電流Iq をdq軸座標系上での出力電圧の位相角へフィードバックした場合の1次電流に関する特性方程式は、以下のような式で表わすことができる。
【0178】
【数26】
【0179】
系の固有周波数ωn と減衰率ζは、以下のように表わされる。
【0180】
【数27】
【0181】
【数28】
【0182】
前述と同様に、R12/σL1 <<ωi を仮定し、固有周波数ωn と減衰率ζを近似すると、次のような式が得られる。
【0183】
【数29】
【0184】
【数30】
【0185】
以上から、比例ゲインKp によって、固有周波数ωn を操作することができることがわかる。
【0186】
図12は、比例ゲインKp を0とした場合と、正の値と負の値をとった場合のq軸出力電圧Vq からq軸電流Iq までのボード線図の一例を示す図である。
【0187】
図12から、比例ゲインKp を正とすることによって共振周波数を上昇させ、比例ゲインKp を負とすることによって共振周波数を下降させることが可能であることがわかる。
【0188】
以上により、外乱が特定の周波数を持つ場合に、電流の共振周波数が外乱の周波数を避けるように制御することができる。このため、外乱の影響によって電流が不安定化する影響を抑制することができ、電流、すなわちトルクを安定化することができる。
【0189】
図13は、交流電車システムにおけるシミュレーションの一例を示す図である。
【0190】
交流電車では、単相コンバータ2の整流に起因して、直流リンク電圧Vdcが電源周波数の2倍の周波数で脈動する。図13の例は、60Hz電源を想定したものであるため、直流リンク電圧Vdcは120Hzで脈動している。この例では、インバータ4の出力周波数も120Hz付近にある。電流の共振点は、通常インバータ4の出力周波数付近に存在する。
【0191】
よって、直流リンク電圧Vdcの120Hzの脈動と電流の共振周波数とがほぼ一致するため、大きなトルク電流リプルやトルクリプルが発生している。また、誘導電動機6の相電流Iu にも大きなビートが生じていることが確認できる。
【0192】
これらが、いわゆるビート現象である。t=0.2[s]以上では、q軸電流フィードバックの比例ゲインKp を正として与えている。これは、前述のように、共振周波数を上昇させる効果がある。
【0193】
これにより、直流リンク電圧Vdcの120Hzの脈動と電流共振周波数とが離れるために、トルク電流リプルやトルクリプルが抑制されていることが確認できる。また、誘導電動機6の相電流のビートも抑制されていることが確認できる。
【0194】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、q軸電流指令値Iq * とq軸電流値Iq との偏差を演算し、このq軸電流偏差を基にdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量Δθv を演算するようにしているので、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合に、その周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することが可能となる。
【0195】
その波及効果として、例えば電車への応用とする場合には、トルク応答が高速化されることで、車輪がレールに対して滑らずに制御を行なう空転抑制制御において、より小さな空転状態において補償を行なうことが可能となり、速度の向上や高加減速運転を実現することができる。
【0196】
また、交流電車においては、ビート現象であるトルク脈動を抑制することが可能となる。これにより、騒音の低減、機械系および電気系の故障率の低下を期待することができる。
【0197】
その結果、電車の乗客にとっては、乗り心地の改善効果が得られることになる。
【0198】
(第4の実施の形態:請求項7に対応)
本実施の形態による電力変換装置は、前記q軸電流値Iq とq軸電流指令値 Iq * との偏差であるq軸電流偏差をq軸電流制御器22へ入力し、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する部分に関しては、前記第3の実施の形態の場合と同様であり、q軸電流制御器22の補償法に関する部分のみが異なるものである。
【0199】
すなわち、前記第3の実施の形態においては、q軸電流偏差をdq軸座標系上での出力電圧の位相角へフィードバックすることにより、電流の共振周波数を変化させることができる点について示したが、本実施の形態の電力変換装置においては、q軸電流制御器22中の比例ゲインKp に関して、例えば図14に示すような値を設定するものとする。
【0200】
図14は、例えば直流リンク電圧Vdcが100Hzで脈動していると仮定した場合の図を示している。
【0201】
図14では、インバータ4の出力周波数Fi が100[Hz]のやや手前100−α[Hz](α>0)まで比例ゲインKp を0とし、インバータ4の出力周波数Fi が100−α[Hz]を超えた時点から比例ゲインKp を正とすることを示している。
【0202】
ここで、比例ゲインKp =0とすることは、何ら補償を行なわないことと等価である。
【0203】
【数31】
【0204】
以上により、インバータ4の出力周波数Fi が100−α[Hz]よりも低い領域では、電流の共振周波数を操作せず、インバータ4の出力周波数が100−α[Hz]よりも高い領域では、電流の共振周波数をより高くすることができる。
【0205】
電流の共振周波数は、前述のようにインバータ4の出力周波数Fi とほぼ一致する。よって、直流リンク電圧Vdcが100Hzで脈動するような条件下では、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzから離れるに従って、電流の不安定化は抑制される。
【0206】
従って、インバータ4の出力周波数Fi が100−α[Hz]まで何ら制御を行なわず、電流の共振が問題となる領域において、比例ゲインKp を正に与えることにより、電流共振周波数と直流リンク電圧Vdcの脈動周波数とが一致することを避け、電流を安定化することができる。
【0207】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、直流リンク電圧Vdcの脈動の周波数よりもインバータ4の出力周波数がある値以上低い場合には、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を零とするようにしているので、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合にはその周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することが可能となる。
【0208】
(第5の実施の形態:請求項8に対応)
本実施の形態による電力変換装置は、前記q軸電流値Iq とq軸電流指令値 Iq * との偏差であるq軸電流偏差をq軸電流制御器22へ入力し、dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する部分に関しては、前記第3の実施の形態の場合と同様であり、q軸電流制御器22の補償法に関する部分のみが異なるものである。
【0209】
すなわち、前記第3の実施の形態においては、q軸電流偏差をdq軸座標系上での出力電圧の位相角へフィードバックすることにより、電流の共振周波数を変化させることができる点について示したが、本実施の形態の電力変換装置においては、q軸電流制御器22中の比例ゲインKp に関して、例えば図15に示すような値を設定するものとする。
【0210】
図15は、例えば直流リンク電圧Vdcが100Hzで脈動していると仮定した場合の図を示している。
【0211】
図15では、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzまで比例ゲインKp を負とし、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzを超えた時点から比例ゲインKp を正とすることを示している。
【0212】
【数32】
【0213】
以上により、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzよりも低い領域では、電流の共振周波数をより低くし、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzよりも高い領域では、電流の共振周波数をより高くすることができる。
【0214】
電流の共振周波数は、前述のようにインバータ4の出力周波数Fi とほぼ一致する。よって、直流リンク電圧Vdcが100Hzで脈動するような条件下では、電流の共振周波数が100Hzから離れるに従って、電流の不安定化は抑制される。
【0215】
従って、インバータ4の出力周波数Fi が100Hzとなる点を境にして、比例ゲインKp の正負を入れ替えることにより、電流共振周波数と直流リンク電圧Vdcの脈動周波数とが一致することを避け、電流を安定化することができる。
【0216】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、q軸電流偏差を比例ゲインKp 倍してdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量として演算し、単相コンバータ2の整流に起因して発生する直流リンク電圧Vdcの脈動の周波数とインバータ4の出力周波数とがほぼ一致する付近で、比例ゲインKp を正または負に変化させるようにしているので、電流共振の周波数を可変に制御できるため、外乱が特定の周波数を持つ場合に、その周波数を避けることで、電流およびトルクを安定化することが可能となる。
【0217】
(第6の実施の形態:請求項9乃至請求項12に対応)
図16は、本実施の形態による電力変換装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0218】
図1の第1の実施の形態では、d軸電流値Id とd軸電流指令値 Id * との偏差であるd軸電流偏差をd軸電流制御器21へ直接に入力しているのに対して、本実施の形態では、図16に示すように、d軸電流値Id とd軸電流指令値Id * との偏差であるd軸電流偏差を、フィルタ26によりフィルタ処理してd軸電流制御器21へ入力している点が異なる。
【0219】
すなわち、d軸電流指令値Id * からd軸電流Id を差し引いてd軸電流偏差dIdを演算し、このd軸電流偏差dIdをフィルタ26へ入力する。
【0220】
そして、フィルタ26の出力dIdFをd軸電流制御器21へ入力し、その出力がdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量Δθv となる。
【0221】
ここで、フィルタ26は、直流分をカットするハイパス特性を有するものとしている。このハイパス特性を有するフィルタ26としては、例えば以下のような伝達関数を持つものとする。
【0222】
【数33】
【0223】
ただし、gはカットオフ周波数である。
【0224】
以上により、dq軸電流のフィードバックの影響が角電流値、磁束量、トルクといった状態量の直流分に対して影響を与えず、特定な脈動成分や過渡的な振動にのみ作用する。
【0225】
よって、定常特性に影響を与えずに、電流あるいはトルクの安定化を図ることができる。
【0226】
上述したように、本実施の形態の電力変換装置では、安定化したい周波数帯のみをフィードバックするようにしているので、他の周波数域の特性を変化させずに、電流を安定化することが可能となる。
【0227】
特に、この場合、直流分をカットしてフィードバックするようにしているので、定常状態での特性に何ら変化を与えずに、電流を安定化することが可能となる。
【0228】
(変形例1)
上記においては、フィルタ16として、直流分をカットするハイパス特性を有するものとしているのに対して、本例では、フィルタ16として、単相コンバータ2の整流に起因する直流リンク電圧Vdcの脈動と同一の周波数成分付近のみを抽出するバンドパス特性を有するものとしている。
【0229】
バンドパス特性を有するフィルタ26としては、例えば以下のような伝達関数を持つものとする。
【0230】
【数34】
【0231】
ただし、Fは特性周波数、QはいわゆるバンドパスフィルタのQ値である。
【0232】
ここで、例えば直流リンク電圧Vdcが100Hzで脈動しているとすると、以下のような設定を行なうものとする。
【0233】
【数35】
【0234】
以上により、dq軸電流のフィードバックは、直流リンク電圧Vdcの脈動周波数成分のみに作用する。
【0235】
よって、他の特性に何ら影響を与えずに、直流リンク電圧Vdcの脈動の影響のみをdq軸電流フィードバックによって抑制することができる。
【0236】
上述したように、本電力変換装置でも、安定化したい周波数帯のみをフィードバックするようにしているので、他の周波数域の特性を変化させずに、電流を安定化することが可能となる。
【0237】
特に、この場合、直流リンク電圧Vdcが脈動する場合に、その脈動と同一周波数域のみをフィードバックするようにしているので、他の周波数帯の特性に何ら変化を与えずに、直流リンク電圧Vdcの脈動に起因したビート現象を抑制することが可能となる。
【0238】
(変形例2)
前述の(35)式では、バンドパスフィルタの特性周波数を、直流リンク電圧Vdc等の特定な外乱の周波数に設定することにより、特定外乱の影響を抑制しているのに対して、本例では、バンドパスフィルタの特性周波数をインバータ4の出力周波数付近の周波数に設定するものとしている。
【0239】
【数36】
【0240】
以上により、バンドパスフィルタは、インバータ4の出力周波数Fi [Hz]付近の信号のみを抽出する。前述のように、電流共振数はインバータ4の出力周波数Fi 付近であるため、特にこのインバータ4の出力周波数Fi [Hz]が問題となる。
【0241】
よって、dq軸電流のフィードバックは電流共振周波数付近の周波数成分のみに作用するため、他の基本特性に影響を与えずに電流の安定化を図ることができる。
【0242】
上述したように、本電力変換装置でも、安定化したい周波数帯のみをフィードバックするようにしているので、他の周波数域の特性を変化させずに、電流を安定化することが可能となる。
【0243】
特に、この場合、電流不安定化の根元たるインバータ4の出力周波数域のみをフィードバックするようにしているので、他の周波数帯の特性に何ら変化を与えずに、電流を安定化することが可能となる。
【0244】
(その他の実施の形態)
(a)前記第1の実施の形態では、電動機の一例として、誘導電動機を駆動するシステムに本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、永久磁石電動機、同期電動機、リラクランス電動機等、他の電動機を駆動するシステムについても、本発明を同様に適用して前述の場合と同様な作用効果を得ることが可能であることは言うまでもない。
【0245】
(b)前記第6の実施の形態では、本発明をd軸電流偏差に対してフィルタ処理を行なう場合について説明したが、これに限らず、前記図11に示すようなq軸電流偏差に対してフィルタ処理を行なう場合についても、本発明を同様に適用して前述の場合と同様な作用効果を得ることが可能であることは言うまでもない。
【0246】
(c)前記第1の実施の形態、または第3の実施の形態では、d軸電流とd軸電流指令値とに基づいて、またはq軸電流とq軸電流指令値とに基づいて、dq軸座標系上での出力電圧を制御する場合について説明したが、これに限らず、d軸電流およびq軸電流と、d軸電流指令値およびq軸電流指令値とに基づいて、dq軸座標系上での出力電圧を制御することも可能であることは言うまでもない。
【0247】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電力変換装置によれば、インバータのCVVF動作における電流を安定化し、トルクリプルを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】インバータ周波数100[Hz]時のq軸出力電圧からq軸電流までのボード線図。
【図3】d軸出力電圧の偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバックする場合のq軸出力電圧からq軸電流までのボード線図。
【図4】d軸電流偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバック補償しない場合のトルク指令値のステップ応答の一例を示す図。
【図5】d軸電流偏差をdq軸座標系上での出力電圧の位相角へフィードバック補償する場合のトルク指令値のステップ応答の一例を示す図。
【図6】直流リンク電圧が脈動する条件下で、d軸電流偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバック補償する場合の応答の一例を示す図。
【図7】本発明による電力変換装置の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図8】直流リンク電圧の脈動量と、d軸電流指令値への重畳量との関係の一例を示す図。
【図9】dq軸座標系上における出力電圧と出力電圧基準、出力電圧脈動との関係を示す図。
【図10】誘導電動機のdq軸電流に関する特性の一例を示すブロック図。
【図11】本発明による電力変換装置の第3の実施の形態を示すブロック図。
【図12】q軸電流の偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバックする場合のq軸出力電圧からq軸電流までのボード線図。
【図13】直流リンク電圧が脈動する条件下で、q軸電流偏差をdq軸出力電圧の位相角へフィードバック補償する場合の応答の一例を示す図。
【図14】本発明の第4の実施形態の電力変換装置を説明するための図。
【図15】本発明の第5の実施形態の電力変換装置を説明するための図。
【図16】本発明による電力変換装置の第6の実施の形態を示すブロック図。
【図17】従来の1パルスベクトル制御を適用した電力変換装置の構成例を示すブロック図。
【図18】従来のビートレス制御を適用した電力変換装置の構成例を示すブロック図システム構成図。
【符号の説明】
1…単相電源、
2…単相コンバータ、
3…直流コンデンサ、
4…インバータ、
5…電流検出器、
6…誘導電動機、
7…速度検出器、
8…電圧検出器、
9…磁束指令補正器、
10…滑り周波数演算器、
11…積分器、
12…d軸電流指令演算部、
13…q軸電流指令演算器、
14…d軸電圧指令演算器、
15…q軸電圧指令演算器、
16…座標系変換器、
17…ゲート制御器、
19…変動量演算器、
20…座標系変換器、
21…d軸電流制御器、
22…q軸電流制御器、
23…振幅位相補償器、
24…係数変換器、
25…脈動正弦波抽出器、
26…フィルタ、
27…フィルタ、
28…平均値演算器、
29…滑り周波数制御器。
Claims (6)
- 単相交流電源出力を整流してインバータの直流側に直流を入力するコンバータと、前記直流を任意の周波数の交流に変換するインバータと、当該インバータにより駆動される電動機とから主回路を構成し、
d軸に直交する軸をq軸とするdq軸回転座標上で前記インバータの制御を行なうベクトル制御手段を備えて構成される電力変換装置において、
前記ベクトル制御手段として、
磁束指令値に基づいて、d軸電流指令値を演算する手段と、
前記磁束指令値とトルク指令値とに基づいて、q軸電流指令値を演算する手段と、
前記d軸電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて、当該電流を流すために必要なd軸出力電圧として与えるべき値を演算する手段と、
前記d軸電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて、当該電流を流すために必要なq軸出力電圧として与えるべき値を演算する手段と、
前記d軸出力電圧として与えるべき値とq軸出力電圧として与えるべき値とに基づいて、dq軸座標系上での出力電圧の位相角を演算する手段と、
前記インバータの出力周波数に基づいて、ab軸固定座標系とdq軸回転座標系との位相角を演算する手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角と、前記ab軸固定座標系とdq軸回転座標系との位相角とに基づいて、前記インバータのゲートを制御する手段と、
前記d軸電流またはq軸電流の少なくとも一方の電流と、前記d軸電流指令値またはq軸電流指令値の少なくとも一方の指令値とに基づいて、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算するものであって、前記q軸電流指令値とq軸電流との偏差であるq軸電流偏差を演算する手段と、前記q軸電流偏差に基づいて、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段を備えた前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段の入力側に付加し、前記d軸電流偏差またはq軸電流偏差をフィルタ処理するものであって、前記コンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動と同一の周波数成分付近のみを抽出するフィルタ処理手段と、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角の基準値へ重畳する手段と、
を備えてなることを特徴とするた電力変換装置。 - 前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記q軸電流偏差に基づいてdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段としては、
前記コンバータの整流に起因して発生する直流リンク電圧の脈動の周波数よりも前記インバータの出力周波数がある値以上低い場合には、前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を零とする手段から成ることを特徴とする電力変換装置。 - 前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記q軸電流偏差に基づいてdq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段としては、
前記q軸電流偏差を入力とし、当該q軸電流偏差を比例ゲイン倍して前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量として演算する手段と、
前記コンバータの整流に起因して発生する直流リンク電圧の脈動の周波数と前記インバータの出力周波数とがほぼ一致する付近で、前記比例ゲインを正または負に変化させる手段と、
から成ることを特徴とする電力変換装置。 - 前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記dq軸座標系上での出力電圧の位相角への補償量を演算する手段の入力側に、前記d軸電流偏差またはq軸電流偏差をフィルタ処理するものであって、前記インバータの出 力周波数付近の周波数成分のみを抽出するフィルタ処理手段を設けたことを特徴とする電力変換装置。 - 前記請求項1に記載の電力変換装置において、
前記コンバータの整流に起因する直流リンク電圧の脈動の周波数と同一の周波数成分を前記d軸電流指令値に重畳する手段を付加して成ることを特徴とする電力変換装置。 - 前記請求項5に記載の電力変換装置において、
前記d軸電流指令値に重畳する手段としては、
直流リンク電圧の脈動を抽出する手段と、
前記脈動の振幅を補償する手段と、
前記振幅を補償された脈動量に対し位相を補償する手段と、
前記振幅と位相が補償された値を前記d軸電流指令値へ重畳する手段と、
から成ることを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06296998A JP3679915B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06296998A JP3679915B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電力変換装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11262300A JPH11262300A (ja) | 1999-09-24 |
| JP3679915B2 true JP3679915B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=13215692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06296998A Expired - Fee Related JP3679915B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3679915B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2717096C1 (ru) * | 2016-10-11 | 2020-03-18 | Сименс Акциенгезелльшафт | Эксплуатация вентильного преобразователя для соединения выполненной для работы на переменном напряжении электрической машины с сетью переменного напряжения |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3699663B2 (ja) | 2001-05-24 | 2005-09-28 | 勲 高橋 | インバータ制御方法およびその装置 |
| JP5060393B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2012-10-31 | 株式会社日立製作所 | インバータ制御装置 |
| JP5417195B2 (ja) * | 2010-01-19 | 2014-02-12 | 国産電機株式会社 | 永久磁石モータのトルクリプル抑制制御装置、電動パワーステアリングシステム |
| JP6060778B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-01-18 | 株式会社デンソー | 回転機の制御装置 |
| CN114094853B (zh) * | 2021-10-19 | 2023-11-03 | 许继集团有限公司 | 一种pwm整流器直接电压控制方法及系统 |
| CN116014804B (zh) * | 2023-02-28 | 2023-06-23 | 东南大学 | 一种并网逆变器无参预测电流控制方法 |
| CN119315801B (zh) * | 2024-10-10 | 2025-12-02 | 株洲中车时代电气股份有限公司 | 一种轨道牵引变流器控制方法及轨道牵引变流器 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP06296998A patent/JP3679915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2717096C1 (ru) * | 2016-10-11 | 2020-03-18 | Сименс Акциенгезелльшафт | Эксплуатация вентильного преобразователя для соединения выполненной для работы на переменном напряжении электрической машины с сетью переменного напряжения |
| US10666177B2 (en) | 2016-10-11 | 2020-05-26 | Siemens Aktiengesellschaft | Operating an inverter for coupling an electric machine, designed for operation on AC voltage, with an AC voltage network |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11262300A (ja) | 1999-09-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100321087B1 (ko) | 전력변환장치 | |
| US6642689B2 (en) | Control apparatus for power converter | |
| CN103812410B (zh) | 交流电动机的控制装置 | |
| JP4507493B2 (ja) | 交流電動機の速度制御装置 | |
| US7034493B2 (en) | Motor control apparatus and motor control method | |
| JP4750553B2 (ja) | 電動機制御装置 | |
| JP3586078B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| KR102586189B1 (ko) | 전기자동차용 영구자석 동기전동기의 고효율 운전 제어 장치 및 그 제어 방법 | |
| JP3679915B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| JP3310193B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| JP4906980B1 (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
| CN103907282A (zh) | 功率变换装置 | |
| JP4596906B2 (ja) | 電動機の制御装置 | |
| JP6897790B2 (ja) | 電動機の制御方法及び電動機の制御装置 | |
| JP3277138B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| KR960001956B1 (ko) | 전기 모터 회전 속도 제어 시스템 | |
| JP4230793B2 (ja) | 電力変換装置 | |
| JP2021118625A (ja) | センサレスモータ制御装置 | |
| JPH10201242A (ja) | 電流形変換器 | |
| JP3538057B2 (ja) | 速度センサレス制御を用いた電気車制御装置 | |
| JP3229216B2 (ja) | ビートレス制御装置 | |
| JP3702188B2 (ja) | 速度センサレスベクトル制御装置 | |
| JP3840030B2 (ja) | 電気車の駆動制御装置 | |
| Obitsu et al. | The Role of Filters in Sensorless Vector Control Systems for Induction Motors Using Rotor-Flux-Induced Voltage Method | |
| JP4730997B2 (ja) | 誘導電動機の制御装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040323 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040524 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050510 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050516 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |