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JP3683297B2 - 設計支援装置 - Google Patents
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JP3683297B2 - 設計支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、壁が壁パネルから構成される住宅を設計するための設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅の設計においても設計支援装置としてのCAD(computer aided design) システムが用いられるようになった。
従来の住宅設計用のCAD システムにおいては、オペレータの指示のもとに、住宅の設計をアシストすることができ、住宅の設計の省力化を図ることができた。特に、設計された住宅を様々な図面として出力することができ、図面の製作等において、大きく省力化を図ることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、住宅の設計においては、住宅の強度を保つために柱や梁や耐力壁等の躯体の強度を設計時に確保する必要があり、これら躯体の強度や配置を設定する必要がある。
また、住宅には、例えば、床、壁、屋根等が床パネルや壁パネルや屋根パネル等のパネルから構成されるパネル工法によって構築されるものがある。
【0004】
上記パネル工法においては、柱や梁があまり用いられずに、主に上記各パネルにより住宅の強度を保つようになっている。
従って、上記パネル工法からなる住宅を設計する際には、住宅の強度を保つように壁等の配置を決める必要があるとともに、配置された壁に壁パネルを割り付けていく必要がある。
【0005】
しかし、従来の一般的な住宅用のCAD システムにおいては、必ずしもパネル工法に対応したものではなく、パネルの割り付けの機能を有するとは限らなかった。
また、CAD システム上において、パネルの割り付けを可能としても、単に、設計された壁に所定の形状の壁パネルを割り付けただけでは、所定の強度を有する壁パネルの組み合わせから得られる最も高い強度を得られるとは限らなかった。
【0006】
また、単に、壁に所定の形状の壁パネルを割り付けただけでは、施工性の面で問題がでる可能性があり、最悪の場合には、建築現場で壁パネルの割り付けを変更しなければ、実際に施工できない可能性もある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、パネル工法により構築される住宅を設計するに際し、壁に壁パネルを割り付ける前に、壁の領域を壁パネルの割り付けに最適な状態となるように設定することができる設計支援装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の設計支援装置は、壁が壁パネルから構成される建築物を設計するための設計支援装置であって、図1に示すように、建築物の各壁が設置される位置を示す耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置と、上記壁の上部において取り合いを生じる床や屋根等の壁の高さを規制する規制部位の配置及び上記規制部位の形状とを記憶した設計データ記憶手段aと、上記建築物の必要強度から、上記設計データ記憶手段aに記憶された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置において、上記規制部位を支持する必要がある耐力壁線及び支持壁線と上記規制部位を支持しない間仕切り壁線とを規定する手段と、上記設計データ記憶手段aに記憶された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置と上記規制部位の配置とに基づいて、上記耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上に配置される上記規制部位を求める直上規制部位検索手段bとを具備してなることを上記課題の解決手段とした。
【0009】
また、上記直上規制部位検索手段bにより検索された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上に配置される規制部位の形状を上記設計データ記憶手段aから抽出し、上記規制部位を支持する必要がある種類の壁線である耐力壁線及び支持壁線の場合に、上記直上の規制部位までの高さを求め、該高さを壁の高さとして壁の領域を生成するとともに、上記規制部位を支持しない種類の壁線である間仕切り壁線の場合に、予め設定された所定の高さの壁の領域を生成する壁領域生成手段cを具備してなることを上記課題の解決手段とした。
【0010】
【作用】
上記請求項1記載の構成によれば、上記設計データ記憶手段aに記憶された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置には、規制部位を支持する必要がある種類の壁線である耐力壁線及び支持壁線と規制部位を支持しない種類の壁線である間仕切り壁線とを規定する手段が建築物の必要強度から求めた、各壁線の種類が記憶されている。直上規制部位検索手段bが、上記設計データ記憶手段aに記憶された各壁線の配置と上記規制部位の配置とに基づいて、上記各壁線の直上に配置される上記規制部位を求める。すなわち、各壁線上に配置される壁の上部との取り合いを生じる床、屋根等を求める。
そして、上記壁領域生成手段cが、耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上の規制部位の形状を上記設計データ記憶手段aから求めるとともに、上記規制部位の形状に基づいて、耐力壁線及び支持壁線において、床から上記直上の規制部位までの高さを求め、該高さを壁の高さとして壁の領域を生成し、間仕切り壁線において、予め設定された所定の高さの壁の領域を生成する。
【0011】
従って、耐力壁線、支持壁線、間仕切り壁線といった壁線の種類により、壁の構造を明確にすることによって、パネル工法からなる建築物を設計する際に、建築物の強度を保つよう壁等の配置を決めることができ、実際に壁を構築する際に強度上の問題が発生するのを防止することができる。
また、壁に壁パネルを割り付ける際に必要となる壁の領域を自動的に生成することができ、容易に壁パネルを割り付けることができる。
そして、上記壁領域生成手段cが、壁の種類に基づいて、上記規制部位まで壁の領域を上方に延長するか、それとも予め決められた高さまで壁の領域を上方に延長するかを決定することになる。
【0012】
すなわち、躯体として住宅の強度を保つ壁の場合には、上部構造物を支持するために、壁の高さが上部構造物の下端まで達している必要があるのに対して、上部構造物を支持しない壁の場合には、壁の高さが上部構造物の下端まで達している必要がないので、壁の高さを予め設定した高さ、例えば、天井面までの高さとしても、構造上問題がない。
なお、上記「課題を解決するための手段」及び「作用」の欄においては、図1の符号を参照して説明したが、本発明が図1によって限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例の図面を参照して説明する。
なお、この実施例の設計支援装置は、床、壁、屋根等がパネル(図等に床パネル及び壁パネルの略図を図示)から構築される住宅の設計に用いられるものである。
また、上記パネルは、たとえば、木製の芯材を矩形枠状に組んで、枠体を形成し、該枠体の少なくとも一面に面材を貼設したものである。
【0014】
また、上記設計支援装置は、住宅の間取りや各種建具や各種仕上部材等の配置(住宅の意匠)を入力するための意匠入力機能と、上記意匠入力において、床、壁、屋根等にパネルを配置するとともに、その他の躯体となる部材や該部材及び上記パネルに付随する部材を配置し、かつ、住宅の必要強度をチェックする構造決定機能と、上記意匠入力及び構造決定において割り付けられた部材に基づいて、設計される住宅の見積りを求める積算機能とを有するものである。
【0015】
そして、図2に示すように、本実施例の設計支援装置は、CAD システムとしていわゆる一般的なコンピュータシステムとしてのシステム構成を有するものであり、図示しないCPU(central processing unit)、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)等から構成される演算処理装置(コンピュータ本体)1と、ハードディスクドライブ等からなる記憶装置2と、キーボード及びマウス、タブレット、デジタイザーなどのポインティングデバイスからなる入力装置3と、CRTディスプレイ等のディスプレイからなる表示装置4と、プリンタやプロッター等からなるハードコピーの出力装置5とを有するものである。
【0016】
上記記憶装置2には、設計支援装置で用いられる各種プログラムや、該プログラムで用いられる各種データが記憶されている。
上記各種プログラムは、本発明に係わる部分を除いて、基本的に、周知のCAD システムとしてのものであり、設計支援装置上での住宅の設計を行うためのものである。
また、上記各種データとしては、上記設計支援装置上での住宅の設計に際して、住宅に割り付けられる各種部材のデータであり、例えば、各種部材の形状や、価格等の様々なデータが記憶されている。
【0017】
また、記憶装置2には、上記意匠入力、構造決定、積算等の各段階において行われた設計の操作により生じた設計のデータが記憶されている。
さらに、この実施例においては、上記意匠入力機能において、間取りを決定するに際して、設計すべき住宅の部屋の領域(居間、食堂、台所、トイレ、バス、居室、収納、その他基本的に壁で囲まれる領域が含まれる)が入力されるとともに、上記部屋の外周線が壁線10(図3に図示)とされ、また、壁線10上には、窓、出入口、通路等の開口部(図示略)が配置され、該開口部を含む壁線10の配置が設計データファイル2aとして記憶されている。
【0018】
また、この実施例においては、図3に示すように、上記構造決定機能において、予め設定されたロジックにより、壁線10を、耐力壁線10a、支持壁線10b、間仕切り壁線10c等に種類分けするようになっており、上記設計データファイル2aの壁線10の配置には、上記開口部や壁線10の種類が記憶されている。
【0019】
ここで、上記壁線10の種類について説明する。
壁線10は、該壁線10上に配置される壁の構造的分類に基づいて、耐力壁線10a、支持壁線10b、間仕切り壁線10c等に分類される。
上記耐力壁線10a上には、基本的に水平荷重及び垂直荷重を支持する耐力壁が配置される。なお、耐力壁は、耐力壁線10a上の全ての部分に配置されるものではない。例えば、耐力壁線10a上に窓、出入口、通路等のような開口部が配置される場合には、該開口部の部分が耐力壁とされることはない。
【0020】
また、上記支持壁線10b上には、基本的に垂直荷重を支持する支持壁が配置される。また、耐力壁線10aの場合と同様に、支持壁線10b上の全ての部分に支持壁が配置されるとは限らない。
間仕切り壁線10c上には、特に荷重を支持しない間仕切り壁が配置される。
なお、壁には、垂直ではなく、斜めに配置されるものがあり、このような斜めの壁については、上記設計データファイル2aの壁線10の配置のデータに壁が斜めであることを示すデータと、壁の傾き等のデータが登録されるようになっている。
【0021】
また、上記記憶装置2には、上述のように設計された住宅のデータが記憶されているが、そのうちの二階以上の床の配置、屋根の配置、ルーフバルコニーの配置は、壁の高さを規制する規制部位の配置とされ、上記規制部位の配置や規制部位の形状のデータが設計データファイル2aに記憶されている。
【0022】
すなわち、上記耐力壁線10aもしくは支持壁線10b上の壁は、床や屋根を支持する壁であり、その上端部が床や屋根に接合された状態となっている必要があり、上記壁の上端の高さが上記床や屋根に規制されることになる。
この実施例においては、上記床や屋根も床パネルや屋根パネルにより構成されるようになっているので、上記規制部位の配置や形状のデータとしては、床や屋根にそれぞれ配置された床パネルや屋根パネルの下面のデータとして記憶されている。
【0023】
上記演算処理装置1は、周知のCAD システムとしての機能を有するとともに、この実施例においては、上記記憶装置2に記憶された壁線10の配置のデータにおいて、各壁線10の種類を認識するようになっている。
すなわち、演算処理装置1は、記憶装置2に記憶された壁線10の配置のデータから各壁線10の種類を読み込むようになっている。
そして、壁線10が間仕切り壁線のように上部構造物を支持しない壁線10の場合には、床から上部構造物の下端より下方の予め設定された高さまでを壁の領域として生成する機能を有する。
【0024】
また、演算処理装置1は、壁線10が耐力壁線10aや支持壁線10bのように、上部構造物を支持する壁線10の場合には、次に各壁線10の直上の上部構造物(規制部位)を上記記憶装置2に記憶された上記規制部位の配置のデータから検索し、各壁線10の直上の規制部位を認識する機能を有する。
そして、各壁線10の直上の規制部位の形状を上記記憶装置1に記憶された上記規制部位10の形状のデータから検索するようになっている。
そして、演算処理装置1は、上記壁線10を含む床から上記規制部位の下端までの面を壁領域として生成する機能を有する。
【0025】
次に、以上のような構成の設計支援装置における壁の領域の生成方法を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、例えば、図3に示すような壁線10の配置を記憶装置2の設計データファイル2aから読み込む(ステップS1)。
次に、読み込まれた一つの壁線10の配置データに壁が斜めであることを示すデータが含まれるかどうかを判定する(ステップS2)。
【0026】
そして、斜めであることを示すデータがある場合には、設計データファイル2aに登録された斜めの壁のデータに基づいて斜めの壁領域を生成する(ステップS3)。
なお、壁線10は、壁線10同士の交点で分割された状態となっており、上記一つの壁線10とは、交点で分割された壁線10を示すものである。
そして、上記ステップS2において、上記壁線10のデータに壁が斜めであることを示すデータがない場合には、上記壁線10の種類が間仕切り壁線(上部構造物を支持しない全ての壁線を含む)か否かを判定する(ステップS4)。
【0027】
そして、壁線10の種類が間仕切り壁線10cの場合には、図5に示すように、予め設定された高さを壁の高さL1とし、上記壁線10(図5において壁線10の位置を破線の壁線位置11で示した)に沿って床から予め設定された高さまでを間仕切り壁の壁領域12aとして生成する(ステップS5)。
なお、図5において、符号13は、床領域を示し、符号14は、屋根領域15(図8に図示)の下面を示す。
【0028】
なお、上記壁線10の直上の規制部位の形状を読み込み、該規制部位の下端の高さが、上記予め設定された高さL1より低い場合には、壁領域12aの高さを修正し、上記規制部位の下端の高さを壁の高さとして、壁領域12aを生成する。
また、上記規制部位が、屋根の場合には、壁上に後述する結合桁16(図6に図示)が配置される場合があり、この場合には、壁の高さを上記規制部位の下端に結合桁16を配置した状態で、結合桁16の下端までとして、壁領域12aを生成する。
【0029】
そして、上記ステップS4において、壁線10の種類が間仕切り壁線10cでない場合、すなわち、壁線10の種類が支持壁線10bか耐力壁線10aの場合には、次に、上記壁線10の直上の規制部位の配置を読み込み(ステップS6)、壁線10上の規制部位を検索する(ステップS7)。
そして、上記壁線10の直上の規制部位が屋根かどうか判定する(ステップS8)。
【0030】
そして、上記壁線10の直上の規制部位が屋根の場合には、次に上記壁線が屋根の傾斜に直交しているか否かを判定する(ステップS9)。
すなわち、壁線10上に壁を配置した場合に、壁の上辺が屋根の傾斜に直交して水平となるか、屋根の傾斜に沿って斜めになるかを判定する。
そして、上記壁線10が屋根の傾斜に直交している場合には、図6及び図7に示すように、壁の上辺が水平な矩形状の壁領域12bを生成することになるが、この際には、図6に示すように壁の上端に屋根の傾斜を吸収するように上面が斜面となった結合桁16を配置する必要がある。
【0031】
そこで、まず、上記記憶装置2の設計データファイル2aの規制部位の形状から上記壁線10の直上における屋根の下面14の高さを求めるとともに、該高さから結合桁16の高さを減算して、壁領域12bの高さL2とする。
なお、屋根下面14の高さは、この実施例において、床領域13上面からの高さではなく、地面17からの高さで示されるので、壁領域12bの高さL2は、実際には屋根下面14の高さから結合桁16の高さと、地面17から床領域13上面までの高さL3を減算したものである。
そして、図6及び図7に示すように壁線10に沿って床領域13上面から上記高さL2までの壁領域12bを生成する(ステップS10)。
なお、図7においては、壁領域12bを面で示したが、この段階において、壁領域12bを厚みを持つものとしても、平面としても良い。
【0032】
また、上記ステップS9において、壁線10が屋根の傾斜に直交していない場合には、上記記憶装置2の設計データファイル2aの規制部位の形状から上記壁線10の直上の屋根領域15の下面の高さを求める。
この際に、上記屋根領域15の下面14の高さは、図8に示すように屋根の傾斜に沿って斜めのものとなる。
そして、上記壁線10に沿って床から上記屋根領域15の下面14までの高さを壁領域12cとして生成する(ステップS11)。
【0033】
この際の壁領域12cは、図9に示すように、矩形状とはならずに、上辺が傾斜した形状となる。
そして、上記ステップS8において、上記壁線10の直上の規制部位が屋根でない場合には、次に、上記規制部位が床か否かを判定する(ステップS12)。
そして、上記規制部位が床の場合には、図10に示すように、上記記憶装置2の設計データファイル2aの規制部位の形状から上記壁線10の直上における床から上階床領域13aの下面18までの高さを求める。
【0034】
なお、生成すべき壁領域12dの高さL4は、地面17から上階床領域13aの上面までの高さL5から下の床領域13の上面までの高さL3と、上階床領域13aの厚みとを減算したものである。
そして、壁線10に沿って床から上記高さL4までの壁領域12dを生成する(ステップS13)。
【0035】
なお、上階床領域13aに配置される床パネルの厚みは、強度上の問題により異なる場合があり、厚みを厚くする場合には、図11に示すように上階床領域13aの上面から下方に床領域13aの厚みが延びることになるので、上記壁領域12dの高さL4は、配置される床パネルの種類により異なることになる。
また、厚みの厚い床パネルは、図11の床領域13aに示すように外壁に掛止さられる部分が、切り欠かれて切り欠き部19とされている場合があるので、壁パネルの種類により、壁が内壁か外壁かによっても壁領域12dの高さL4が変更される場合がある。
【0036】
次に、上記ステップS12において、上記規制部位が床でない場合には、次に、上記規制部位がルーフバルコニー20か否かを判定する(ステップS14)。
そして、上記規制部位がルーフバルコニー20の場合には、図12に示すように、基本的に上記床の場合と同様にルーフバルコニー20を形成する床パネル(ルーフバルコニー床領域13c)の下面までの壁領域12eを生成する(ステップS15)。
【0037】
すなわち、図13に示すように、上記規制部位が床の場合と同様に生成すべき壁領域12eの高さL7は、地面17からルーフバルコニー床領域13cの上面までの高さL8から下の床領域13の上面までの高さL3と、ルーフバルコニー床領域13cの厚みL9を減算したものである。
なお、図14、図15及び図16に示すように、ルーフバルコニー20においても床と同様にルーフバルコニー床領域13cを形成する床パネルの厚みの違いや、床パネルの外壁掛止部に切り欠き部19が形成される場合があり、床パネルの種類により床下面の高さが異なることになる。
また、ルーフバルコニー床領域13cにおいては、図15に示すように、上記切り欠き部19が内壁側に形成される場合もあり、床パネルの配置によっても壁領域12eの高さに影響がでる場合もある。
【0038】
そして、上記ステップS14において、規制部位がルーフバルコニー20でもない場合にはエラー処理を行う(ステップS16)。
そして、壁領域12a〜12eの生成処理が終わっていない壁線10が残っている否かを判定し(ステップS17)、残っている場合には、上記ステップS2に戻って、全ての壁線10上において壁領域12a〜12eを生成するまで、繰り返し壁領域12a〜12eの生成を行う。
そして、生成された壁領域12a〜12eには、壁パネルが割り付けられ、壁の構造が決定されることになる。
【0039】
以上のように、この実施例の設計支援装置によれば、壁の配置を示す壁線10の配置のデータと、該壁の種類を示す壁線10の種類のデータと、該壁線10上に配置されて壁の上端を規制する規制部位の配置のデータと、該規制部位の形状のデータとから、壁の高さを求めるとともに、該壁の高さに基づいて壁パネルを割り付けるべき壁領域12a〜12eを生成するので、壁パネルを割り付ける際には、上記壁の領域が全て壁パネルで埋まるように、壁パネルを割り付けるだけで良い。
【0040】
すなわち、壁パネルを割り付ける段階で、壁と壁に支持される床や屋根の構造を考慮する必要がなくなり、単に形状が決められた領域に、所定の形状の壁パネルを配置していくだけで、壁パネルの割り付けを行うことができ、壁パネルの割り付け処理を容易なものとすることができる。
また、この際には、上部構造物にあまり影響を受けない間仕切り壁と、その他の壁とを区別して処理することにより、壁領域の生成を容易なものとしている。
また、上部構造物に影響を受ける耐力壁や支持壁の場合には、壁線の直上部分の形状だけを抽出することにより、容易に壁の領域の上部形状を決めることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の請求項1記載の設計支援装置によれば、上記設計支援装置は、壁が壁パネルから構成される建築物を設計するためのものであって、設計データ記憶手段に、壁の配置を示す耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置と、床や屋根等の壁の高さを規制する規制部位の配置及び上記規制部位の形状とが記憶され、上記耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置には、規制部位を支持する必要がある種類の壁線である耐力壁線及び支持壁線と規制部位を支持しない種類の壁線である間仕切り壁線とを規定する手段が建築物の必要強度から求めた、各壁線の種類が記憶されており、上記直上規制部位検索手段が、耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上に配置される規制部位を検索し、上記壁領域生成手段が、検索された規制部位の高さを求めるとともに、該高さに基づいて壁領域を生成することになる。
【0042】
従って、耐力壁線、支持壁線、間仕切り壁線といった壁線の種類により、壁の構造を明確にすることによって、パネル工法からなる建築物を設計する際に、建築物の強度を保つよう壁等の配置を決めることができ、実際に壁を構築する際に強度上の問題が発生するのを防止することができる。
また、壁パネルを割り付ける際には、壁と床や屋根との接合部の取り合い等を考慮する必要がなく、単に上述のように生成された壁領域に、該壁領域を埋め尽くすように壁パネルを配置していくだけで良く、壁パネルの割り付け作業の省力化を図ることができる。
また、壁領域は、上述のように規制部位の形状のデータから壁領域の高さを求めているので、実際の壁パネルによる壁の構築の際に、壁パネルが設置できない等の施工上の問題が発生するのを防止することができる。
【0043】
また、上記壁領域生成手段は、上記壁線の種類が上記規制部位を支持するものの場合、すなわち、耐力壁線、支持壁線の場合にだけ、上述のように床から規制部位までの高さを求め、該高さに基づいて壁領域を生成するものとし、上記壁線の種類が上記規制部位を支持しないものの場合は、規制部位の高さを求めずに所定の高さの壁領域を生成するものとすることにより、間仕切り壁用の壁領域を容易に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計支援装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の設計支援装置を説明するためのブロック図である。
【図3】上記実施例の設計支援装置に記憶された壁線の配置及び壁線の種類を説明するための図面である。
【図4】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図6】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図7】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図8】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図9】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図10】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図11】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図12】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図13】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図14】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図15】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【図16】上記設計支援装置による壁領域の生成方法を説明するための図面である。
【符号の説明】
1 演算処理装置(直上規制部位検索手段b、壁領域生成手段c)
2 記憶装置(設計データ記憶手段a)
2a 設計データファイル
10 壁線
12a、12b、12c、12d、12e 壁領域
13 床領域
15 屋根領域(規制部位)
13a 上階床領域(規制部位)
13b ルーフバルコニー床領域(規制部位)

Claims (1)

  1. 壁が壁パネルから構成される建築物を設計するための設計支援装置であって、
    建築物の各壁が設置される位置を示す耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置と、上記壁の上部において壁との取り合いを生じる床や屋根等の壁の高さを規制する規制部位の配置及び上記規制部位の形状とを記憶した設計データ記憶手段と、
    上記建築物の必要強度から、上記設計データ記憶手段に記憶された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置において、上記規制部位を支持する必要がある耐力壁線及び支持壁線と上記規制部位を支持しない間仕切り壁線とを規定する手段と、
    上記設計データ記憶手段に記憶された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の配置と上記規制部位の配置とに基づいて、上記耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上に配置される上記規制部位を求める直上規制部位検索手段と、
    上記直上規制部位検索手段により検索された耐力壁線、支持壁線又は間仕切り壁線の直上に配置される規制部位の形状を上記設計データ記憶手段から抽出し、上記規制部位を支持する必要がある耐力壁線及び支持壁線の場合に、上記直上の規制部位までの高さを求め、該高さを壁の高さとして壁の領域を生成するとともに、上記規制部位を支持しない間仕切り壁線の場合に、予め設定された所定の高さの壁の領域を生成する壁領域生成手段とを具備してなることを特徴とする設計支援装置。
JP27386594A 1994-11-08 1994-11-08 設計支援装置 Expired - Fee Related JP3683297B2 (ja)

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