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JP3706512B2 - 樹脂基板の貫通孔の加工方法 - Google Patents
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樹脂基板の貫通孔の加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置には樹脂基板をコア基板とし、コア基板の両面に所要の配線パターンを形成して半導体素子を搭載した製品がある。図5はコア基板の両面に配線パターンを形成した配線基板を形成する方法を示す。
図5(a)は樹脂基板10の両面に銅箔の接着あるいは銅めっきにより銅層12を被着形成したコア基板の断面図であり、図5(b)はコア基板に貫通孔14を形成した状態を示す。図5(c)は、次に、コア基板にめっきを施して貫通孔14の内面及びコア基板の表面にめっきによる導体層16を形成した状態である。図5(d)はコア基板の表面の導体層16をエッチングしてコア基板の表面に配線パターン18を形成した状態である。図5(e)はコア基板の表面にさらに樹脂の塗布により絶縁層20を形成し、ビア24により配線パターン18と電気的に接続して次層の配線パターン22を形成した状態である。これらのコア基板の両面に形成された配線パターン18、22は貫通孔14の内面に形成された導体層16を介して電気的に導通される。
【0003】
このように、コア基板の両面に配線パターンを形成して半導体素子を搭載する半導体装置の製造方法では、コア基板にまず貫通孔を形成する必要がある。コア基板に貫通孔を形成する方法としては一般にドリル加工が用いられている。しかしながら、ドリル加工で形成できる貫通孔14の孔径には限度があることから、より小径の貫通孔14を形成する方法としてレーザ光を利用する方法が行われるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
レーザ光を利用する方法によれば0.1mm程度の径寸法の貫通孔を形成することが可能であり、ドリル加工による場合にくらべてコア基板にはより高密度に貫通孔を形成することが可能である。
しかしながら、レーザ光を利用して貫通孔を形成する方法には以下のような問題点がある。図6は樹脂基板10の両面に銅層12を被着した被加工品にレーザ光を照射して貫通孔14を形成する従来方法を示す。図6(a)は被加工品をベース板26に支持してレーザ光を照射した状態で、図6(b)は被加工品に貫通孔14が形成された状態を示す。図のように、レーザ光を用いて貫通孔14を形成した場合は、たとえば、厚さ200μmのコア基板で、コア基板の上面での貫通孔14の径寸法が120μm、下面での径寸法が60〜70μmといったように、貫通孔の上部と底部とで径寸法が大きく異なるという問題がある。また、従来は貫通孔の底部での径寸法のばらつきが大きく、±30μm程度のばらつきがあった。
【0005】
このように、貫通孔の孔径がコア基板の上面と下面とで相違すると、貫通孔の内面にめっきが被着しにくくなり、貫通孔の内面に確実に導体層が形成されず、コア基板の両面に形成した配線パターンの導通不良が生じる。
また、図6(b)に示すように、レーザ光が照射される貫通孔14の下面がベース板26によって閉止されているため、貫通孔14の内面がレーザ光による飛散物によって汚れ、これによっても貫通孔の内面にめっきが被着しにくくなる。
また、図6(b)は貫通孔14の開口部の周縁に、レーザ光の照射時にばり12aが付着した様子を示す。このように、ばり12aが生じると銅層12をエッチングして微細な配線パターンを形成する妨げになる。
【0006】
上記のようにコア基板にレーザ光を照射して貫通孔を形成する場合、樹脂基板10の表面に銅層12があるとレーザ光によるエッチング速度が遅くなり、加工時間がかかるようになる。したがって、加工効率を上げるため、樹脂基板10の表面の銅層12を除去した後、レーザ加工によって貫通孔14を形成する方法も考えられる。図7は銅層12を除去した樹脂基板10にレーザ光を照射して貫通孔14を形成した状態を示す。しかしながら、図のように、樹脂基板10のみにレーザ光を照射した場合は、貫通孔14の開口部の周縁がレーザ光によって損傷14aを受け、所要の貫通孔14の形状に加工できないという問題がある。
【0007】
本発明はこれらの問題点を解消すべくなされたものであり、その目的とするところはレーザ加工によって樹脂基板に形成する貫通孔の孔径のばらつきを抑えてより小径の貫通孔を加工することを可能とし、また樹脂基板に形成する貫通孔の加工効率を向上させることができるレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、樹脂基板の両面に導体層が被着された被加工品に、一方の面側からレーザ光を照射して貫通孔を形成する樹脂基板の貫通孔の加工方法において、前記導体層が被着された被加工品の表面に、レーザ光によってエッチング可能であり、かつ、前記導体層を所定のパターンにパターニングして配線パターンを形成するレジストパターンを形成するための樹脂層を被着形成し、該樹脂層が被着された面とは反対の面側から被加工品にレーザ光を照射し、被加工品とともに前記樹脂層をエッチングして、被加工品に貫通孔を形成することを特徴とする。この方法の場合は、被加工品とともに樹脂層をエッチングすることによって貫通孔の抜け性が良好になって貫通孔が容易に加工できる。
【0009】
また、樹脂基板の両面に導体層が被着された被加工品に、一方の面側からレーザ光を照射して貫通孔を形成する樹脂基板の貫通孔の加工方法において、前記樹脂基板にレーザ光を照射する前工程として、前記樹脂基板の両面に被着された前記導体層を全面にわたってエッチングして導体層の厚さを薄くした後、前記導体層が被着された被加工品の表面に、レーザ光によってエッチング可能であり、かつ、前記導体層を所定のパターンにパターニングして配線パターンを形成するレジストパターンを形成するための樹脂層を被着形成し、該樹脂層が被着された面とは反対の面側から被加工品にレーザ光を照射し、被加工品とともに前記樹脂層をエッチングして、被加工品に貫通孔を形成することを特徴とする。導体層の厚さを薄くすることによってレーザ加工の加工効率を向上させることができ、また、レーザ光の照射時間を短縮することによって貫通孔をより高精度に加工することが可能になる
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第1の実施形態を示す説明図である。図1(a)は被加工品であるコア基板30をレーザ加工用のベース板26に支持した状態を示す。このレーザ加工装置では加工ステージ(不図示)に被加工品をエア吸着して支持し、加工ステージをレーザ光源に対し移動させて所定位置に貫通孔を形成する。ベース板26は加工ステージにコア基板30をセットするための支持基板であり、加工ステージに設けられているエア吸着用の吸着孔に連通する吸着孔が設けられている。
【0011】
本実施形態の加工方法で特徴とする構成は、被加工品であるコア基板30を、貫通孔14を形成する位置に合わせてあらかじめ逃げ孔32aを形成したパターン板32に支持してレーザ加工するようにした点にある。図1(a)はパターン板32を介してコア基板30をベース板26に支持し、レーザ光を照射している状態、図1(b)はレーザ加工によりコア基板30に貫通孔14を形成した状態を示す。
【0012】
図1(b)に示すように、パターン板32に形成する逃げ孔32aは貫通孔14の孔径よりも大径に形成し、コア基板30にレーザ光を照射して貫通孔14を形成した際に貫通孔14が完全に貫通するように形成する。コア基板30に形成する貫通孔14の配列はあらかじめ決められているから、これらの貫通孔14の平面配置に合わせてパターン板32に逃げ孔32aを形成する。パターン板32は材質がとくに限定されるものではない。たとえば、銅、アルミニウム、鉄等の金属板をエッチングして逃げ孔32aを形成したもの、あるいは樹脂板をエッチングして逃げ孔32aを形成したもの等が使用できる。また、パターン板32とベース板26とを別体に形成せず、ベース板26にポリイミド等の樹脂層を被着し、樹脂層をエッチングして逃げ孔32aを形成して、パターン板32が一体に被着されたベース板26を使用することもできる。
【0013】
ベース板26はコア基板30を貫通して貫通孔14を形成した際にレーザ光を受ける部位となる。本実施形態でベース板26でコア基板30を支持するようにしたのはレーザ加工装置の加工ステージに直接レーザ光が照射されないようにするためである。
また、本実施形態ではベース板26とは別にパターン板32を使用しているが、逃げ孔32aはコア基板30にレーザ光を照射した際に下面側の貫通孔14が完全に貫通して、下面側の貫通孔14を開放させるためのものであるから、パターン板32とベース板26とを一体物とし、貫通孔14を形成する位置に合わせて凹部状の逃げ孔32aを形成したパターン板32を使用し、ベース板26を使用しないことも可能である。このように、パターン板32に形成する逃げ孔32aはパターン板32を貫通する貫通孔であっても凹部状の穴であってもよい。逃げ孔32aの深さは適宜設定すればよいが、本実施形態では100μm程度の深さに設定した。
【0014】
このように、逃げ孔32aを形成したパターン板32を使用してコア基板30にレーザ光を照射して貫通孔14を形成する方法によれば貫通孔14が形成しやすくなり、コア基板30の上下面での貫通孔14の孔径のばらつきを小さくすることができる。本実施形態の方法によって実際にコア基板30に貫通孔14を形成した例では、コア基板の厚さ200μm、コア基板30の上面での孔径100μmの場合、コア基板30の下面での孔径が80μm程度となった。このように、本実施形態の方法によれば、コア基板30の上下面での貫通孔14の孔径の差を小さくすることができ、さらに貫通孔14の下面での孔径のばらつきを±10μm程度にまで小さくすることができ、貫通孔14をきわめて高精度に形成できるという効果がある。貫通孔14を孔径のばらつきなく、高精度に形成することができれば、コア基板30に高密度に貫通孔14を形成することが可能になる。
【0015】
また、コア基板30の上下面での貫通孔14の孔径の差が小さいことから、めっきにより貫通孔14の内面に確実に導体層を形成することができ、貫通孔14での導通不良を防止することが可能になる。また、逃げ孔32aを形成して貫通孔14の下面を開放したことにより、レーザ光によってコア基板30をエッチングする際に飛散する汚れが貫通孔14の内面に付着しにくくなり、これによってもめっきにより貫通孔14の内面に確実に導体層を被着することができるようになる。
【0016】
図2は本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第2の実施形態を示す説明図である。本実施形態では、被加工品であるコア基板30をメッシュシート34を介してベース板26に支持したことを特徴とする。本実施形態のメッシュシート34はステンレス等の金属からなるワイヤをメッシュ状に織ったもので、ワイヤ径が30〜70μm程度でメッシュ間隔が300μm程度のものを使用した。メッシュシート34を介してコア基板30を支持するのは、上記実施形態と同様にコア基板30にレーザ光を照射して貫通孔14を形成する際に、貫通孔14の下面が閉止されないようにして貫通孔14を形成しやすくするためである。メッシュシート34として貫通孔14の孔径よりも大きなメッシュ間隔のものを選択すれば、貫通孔14の下面がメッシュシート34によって閉止されることがなく、貫通孔14の下面を開放してコア基板30をレーザ加工することができる。
【0017】
メッシュシート34を使用した場合は、貫通孔14が形成される位置と同じ位置にメッシュシート34を構成しているワイヤが位置することがあり得る。しかし、ワイヤは断面形状が円形であるから、ワイヤと貫通孔14の下面との間には隙間が生じて貫通孔14がワイヤによって完全に閉止されることはない。
本実施形態の場合も、コア基板30に貫通孔14を形成した際に貫通孔14の下面が閉止されることがなく、高精度に貫通孔14を形成することができる。
【0018】
なお、本実施形態では金属ワイヤによって形成したメッシュシート34を使用したが、メッシュシートと同様に化学繊維や天然繊維によって形成した多孔質シートを使用することもできる。
上記メッシュシート34はコア基板30をベース板26にエア吸着可能にするとともに、レーザ加工によってコア基板30に容易に貫通孔14が加工できるようにするためのものである。紙、不織布等の多孔質シートを使用した場合もメッシュシートと同様にコア基板30をベース板26にエア吸着することができ、貫通孔14を容易に加工することができる。
これらのメッシュシートあるいは多孔質シートとして使用可能なものを材料別に例示すると以下のようになる。
金属繊維(ワイヤ)を使用するものとしては、ステンレス、アルミニウム、鉄等によって形成したメッシュ体、化学繊維を使用するものとしては、ポリエステル、ナイロン等の樹脂を使用した織布、不織布あるいはスポンジ等、天然繊維を使用するものとしては、麻、木綿、絹、パルプ(紙)等を使用した不織布、織布が使用できる。
【0019】
これらのメッシュシートおよび多孔質シートは被加工品をエア吸着によってベース板26に吸着支持できる程度のメッシュ度あるいは多孔質度を備えていればよい。金属のメッシュシートを使用する場合には、貫通孔14の孔径よりもメッシュ間隔が広いものを使用する必要があるが、化学繊維や天然繊維を使用したメッシュシートや多孔質シートの場合は、これらがレーザ光によって簡単に加工でき、レーザ加工の妨げにならないので、貫通孔14の孔径との関係でメッシュ度あるいは多孔質度を考慮する必要がない。
【0020】
図3は本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第3の実施形態を示す説明図である。本実施形態では、被加工品であるコア基板30の下面にレーザ光によって容易にエッチングされる樹脂層36を形成し、樹脂層36を介してベース板26にコア基板30を支持してレーザ加工することを特徴とする。
図3(a)はコア基板30にレーザ光を照射している状態、図3(b)はコア基板30に貫通孔14を形成した状態である。本実施形態の貫通孔の加工方法では、コア基板30にレーザ光を照射して貫通孔14を貫通させた際に、貫通孔14の下面の樹脂層36をレーザ光でエッチングして貫通孔14を加工する。樹脂層36はレーザ光で簡単にエッチングされるから、貫通孔14を貫通させた際に樹脂層36がエッチングされて貫通孔14の下面に凹部36aが形成される。
【0021】
このように、樹脂層36がエッチングされるようにして貫通孔14を形成すると貫通孔14の内面が真っ直ぐにエッチングされ、貫通孔14の孔径のばらつきが抑えられる。コア基板30とベース板26との間にレーザ光によって簡単にエッチングされる樹脂層36を介在させたのは、貫通孔14が閉止されずに容易に貫通されるようにするためである。
【0022】
なお、コア基板30とベース板26との間に樹脂層36を介在させる方法としては、ベース板26の表面に0.1mm程度の厚さの樹脂フィルムをセットする方法、コア基板30の下面にあらかじめ樹脂フィルムを被着して樹脂層36とする方法が可能である。コア基板30の下面に被着されている銅層12はエッチングにより所定の配線パターンに形成される。したがって、コア基板30を用いる配線基板の製造工程では、コア基板30の下面に銅層12を所定パターンでエッチングするレジストパターンを形成するための樹脂層を形成することが行われる。樹脂層はドライフィルム等の樹脂フィルムを貼付して形成されるから、上記樹脂層36として銅層12をパターニングするためにコア基板30にあらかじめ貼付した樹脂フィルムを使用することが可能である。
【0023】
銅層12をエッチングするレジストパターンを形成するための樹脂層36を利用して貫通孔14を形成する方法は、配線基板の製造工程で使用する樹脂層が利用できる点で有効である。
なお、樹脂層36を形成する方法としては、コア基板30の銅層12の表面に樹脂材をコーティングして形成することもできる。この樹脂層36はレジストパターンを形成するための樹脂層36に利用し、また貫通孔14を形成する際に利用することができる。
【0024】
図4は本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第4の実施形態を示す説明図である。本実施形態では、被加工品であるコア基板30にレーザ光を照射する前工程として、コア基板30の表面に被着されている銅層12の厚さを薄くするエッチング工程を施すことを特徴とする。コア基板30の樹脂基板10の両面に被着されている銅層12の厚さは、通常10μm〜20μm程度である。本実施形態では、まず化学的エッチングによって樹脂基板10の両面に被着している銅層12のの厚さを5〜7μm程度の厚さまで薄くした後、上述した実施形態と同様にしてコア基板30に貫通孔14を形成する。
【0025】
図4(a)は樹脂基板10の両面に銅層12が被着されたコア基板30を示す。図4(b)は化学的エッチングによって銅層12をエッチングして銅層12の厚さを薄くした状態である。図4(c)は樹脂層36を介してコア基板30をベース板26に支持し、レーザ光を照射してコア基板30に貫通孔14を形成した状態である。
本実施形態の貫通孔14の加工方法によれば、樹脂基板10の表面に被着された銅層12の厚さをより薄くした後、レーザ加工によって貫通孔14を形成したことによって、貫通孔14の加工効率を上げることが可能になる。レーザ加工によって貫通孔14を形成する場合、銅層12等の金属層はレーザ光によってエッチングされにくいから、銅層12の厚さが厚いと貫通孔14の加工効率が低下する。これに対し、本実施形態では銅層12の厚さを薄くすることによって貫通孔14をより効率的に加工することができる。
【0026】
また、貫通孔14を加工する場合に、コア基板30の上面と下面とで孔径が異なる理由として、貫通孔14がコア基板30の下面側までエッチングされていった際に、下層の銅層12の厚さが厚いとその銅層12をエッチングするために時間がかかり、その際に貫通孔14の内面がエッチングされ貫通孔14の形状が所定形状から外れてくることがある。この点で、本実施形態のように銅層12の厚さを薄くしてレーザ加工する方法であれば、貫通孔14の下面の銅層12が簡単にエッチングでき、貫通孔14の孔形状が所定形状から外れることを効果的に防止することができる。
また、樹脂基板10の両面に銅層12を被着させて残しておくことは、貫通孔14の開口部の周縁がレーザ光によってエッチングされることを防止し、図7に示すように貫通孔14の開口部の周縁に凹部ができるといったことを防止する効果がある。
【0027】
図4(c)ではコア基板30とベース板26との間に樹脂層36を介在させてコア基板30に貫通孔14を形成しているが、樹脂基板10の両面に被着した銅層12の厚さを薄くしてレーザ加工する場合は、貫通孔14の加工性が良好となることから、前述した図1〜3に示す加工方法によらずに、従来の加工方法を適用することが可能である。もちろん、前述した逃げ孔32aを備えたパターン板32を使用する方法等を利用することによってさらに高精度に貫通孔14を形成することが可能である。
【0028】
また、コア基板30に貫通孔14を形成した後、再度、銅層12をエッチングすることによって、銅層12の表面や貫通孔14の内面に付着した飛散物やばりを除去することができ、銅層12の厚さを薄く(3〜5μm)することによってより高密度に配線パターンを形成することが可能になる。もちろん、銅層12を完全にエッチングしてコア基板30の表面から除去することもできる。これらの操作はコア基板30の両面に配線パターンを形成する加工工程として適宜選択すればよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法によれば、上述したように、樹脂基板に高精度に貫通孔を形成することが可能となる。これにより、樹脂基板にきわめて小径の貫通孔を高密度に配置することが可能となり、半導体装置の小型化に好適に対応することが可能になる。また、貫通孔を精度よく形成できることから、貫通孔の内面にめっきにより導体層を形成することが確実にでき、貫通孔部分での導通不良といった問題を防止することができる。また、樹脂基板に貫通孔を形成する加工効率を向上させることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第1の実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第2の実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第3の実施形態を示す説明図である。
【図4】本発明に係るレーザ加工による樹脂基板の貫通孔の加工方法の第4の実施形態を示す説明図である。ける半導体装置の製造方法を示す説明図である。
【図5】コア基板の両面に配線パターンを備えた配線基板の製造方法を示す説明図である。
【図6】レーザ加工によって樹脂基板に貫通孔を形成する従来方法を示す説明図である。
【図7】レーザ加工によって樹脂基板に貫通孔を形成する従来方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 樹脂基板
12 銅層
14 貫通孔
16 導体層
18 配線パターン
20 絶縁層
22 配線パターン
24 ビア
26 ベース板
30 コア基板
32 パターン板
32a 逃げ孔
34 メッシュシート
36 樹脂層
36a 凹部

Claims (2)

  1. 樹脂基板の両面に導体層が被着された被加工品に、一方の面側からレーザ光を照射して貫通孔を形成する樹脂基板の貫通孔の加工方法において、
    前記導体層が被着された被加工品の表面に、レーザ光によってエッチング可能であり、かつ、前記導体層を所定のパターンにパターニングして配線パターンを形成するレジストパターンを形成するための樹脂層を被着形成し、
    該樹脂層が被着された面とは反対の面側から被加工品にレーザ光を照射し、被加工品とともに前記樹脂層をエッチングして、被加工品に貫通孔を形成することを特徴とする樹脂基板の貫通孔の加工方法。
  2. 樹脂基板の両面に導体層が被着された被加工品に、一方の面側からレーザ光を照射して貫通孔を形成する樹脂基板の貫通孔の加工方法において、
    前記樹脂基板にレーザ光を照射する前工程として、前記樹脂基板の両面に被着された前記導体層を全面にわたってエッチングして導体層の厚さを薄くした後、
    前記導体層が被着された被加工品の表面に、レーザ光によってエッチング可能であり、かつ、前記導体層を所定のパターンにパターニングして配線パターンを形成するレジストパターンを形成するための樹脂層を被着形成し、
    該樹脂層が被着された面とは反対の面側から被加工品にレーザ光を照射し、被加工品とともに前記樹脂層をエッチングして、被加工品に貫通孔を形成することを特徴とする樹脂基板の貫通孔の加工方法。
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