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JP3715080B2 - 座標入力装置 - Google Patents
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JP3715080B2 - 座標入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書込面上に書き込まれた書込画を画像表示装置に受け渡す座標入力装置に関し、書込面上の書込点の検出精度を低下させることなく該書込面の面積を拡大することのできる座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像をディスプレイなどの表示手段に表示する画像表示装置に接続され、例えば、そのディスプレイの画面上に重ねられたタッチパネルなどの書込面に書き込まれた書込点を特定してその画像表示装置に送出する座標入力装置が知られており、その書込面に書き込まれた書込画を画像表示装置による画像と重ねて表示させることが行なわれている。
【0003】
この種の座標入力装置としては、例えば、特開平8−305481号公報に記載されており、この座標入力装置は、表面弾性波方式により書込点を検出するようになっている。
この座標入力装置は、図7に示すように、ディスプレイの画面に重ねられる透明ガラス基板1を備え、その透明ガラス基板1の一側辺の上下に表面弾性波の発信および受信用の1組みのトランスデューサ2、3が取り付けられる一方、その一側辺と直交する一水平辺(側辺)の左右にも同様に1組みのトランスデューサ4、5が取り付けられており、その透明ガラス基板1の4辺には発信トランスデューサ2、4が発信する表面弾性波の一部を内方に反射するとともに反射されてきた表面弾性波を受信トランスデューサ3、5方向に反射する反射部を並設された反射アレイ6、7が形成されている。この座標入力装置は、一定周期で繰り返し透明ガラス基板1内を掃引するように伝播される表面弾性波が、入力ペン8のゴムなどの先端によりガラス基板1が押えられたときに遮断または減衰されることによって書込画を入力することができる。
【0004】
詳細には、透明ガラス基板1内を伝播される表面弾性波は、トランスデューサ2〜5を取り付けられた各辺(基準点)から反射アレイ6、7の反射部の各々までの距離に対応して発信から受信までに掛かる時間が異なるので、表面弾性波の受信信号を正規化して距離を時間軸に表すことができる。これを利用して、座標入力装置は、そのトランスデューサ2、3が検出した表面弾性波の伝播を遮断または減衰された基準点からの距離(位置)をX軸(横方向)、トランスデューサ4、5が検出した距離をY軸(縦方向)として、透明ガラス基板1内の書込点を特定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の座標入力装置にあっては、X軸およびY軸方向に表面弾性波を一定周期で伝播させて書込点を検出し特定するので、書込面の面積を大きくすると、表面弾性波を伝播させる一周期が長くなってしまい入力ペン8による書込に追従することができなくなる。
【0006】
また、X軸およびY軸方向に伝播させる表面弾性波は、その距離に応じて反射アレイ6、7により分離される回数が多くなって減衰されるので、書込面を一定以上の面積にすることができない。この問題を解消するためには、反射アレイ6、7により表面弾性波を分離する比率を小さくすることが考えられるが、これでは反射アレイ6、7により反射され本来の経路を伝播してきた表面弾性波の受信レベル自体が低下してしまい、他の経路を伝播する表面弾性波の影響を受けてS/N比が低下し精度よく書込点を検出することができなくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、表面弾性波を伝播させる書込面の面積を大きくしても書込点を精度よく検出できるようにすることにより、書込面の大面積化を可能にして、表面弾性波を利用する座標入力装置の適用範囲の拡大を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、表面弾性波を伝播可能な板材により構成され該板材の表面を書込面として画像を書き込む書込部材と、前記書込部材の書込面外方の4辺に配設され該書込部材のX軸方向またはY軸方向に伝播する表面弾性波の一部を直交方向に反射する反射部を並設した反射アレイと、前記書込部材の一側辺側に配設され該側辺と直交する一方の前記反射アレイの端部側から該書込部材に伝播させる表面弾性波を発信する発信手段と、前記発信手段と同一側辺側に配設され該側辺と直交する他方の反射アレイにより反射されて該書込部材を伝播されてくる表面弾性波を受信する受信手段と、前記受信手段の受信信号を受け取って前記書込面に書き込まれた書込点の前記書込部材の一側辺からの位置を検出して該書込点の座標を特定する書込座標特定手段とを備え、前記発信手段と前記受信手段を前記書込部材のX軸方向に直交する側辺およびY軸方向に直交する側辺の各々に配設して前記書込面上の書込点のX軸およびY軸の座標を特定する座標入力装置において、前記書込部材の書込面を挟んで平行にX軸方向またはY軸方向に並設された一方の前記反射アレイの反射部を該並設方向の途中で表面弾性波を反対方向に反射するように対称に形成し、前記発信手段および受信手段を前記反射部を対称に形成された前記反射アレイの両端側の両側辺側に配設し、前記書込部材は、反射アレイの外方に、前記反射アレイと平行に延在して表面弾性波の伝播を制限する制限部材を備えることを特徴とするものである。
【0009】
本発明では、発信手段から発信されX軸方向およびY軸方向に伝播する表面弾性波は、反射アレイの反射部により一部づつがY軸方向およびX軸方向に反射されて書込面内を伝播しX軸方向およびY軸方向に掃引した後に、その書込面を挟んで平行に形成された反射アレイの反射部により再度X軸方向およびY軸方向の逆方向に反射されて受信手段に順次受信される。このとき、X軸方向またはY軸方向の一方の反射アレイは、その途中で対称になるように反射部を並設されているので、その両端側に配設された発信手段からの表面弾性波は、その途中までは書込面内方向に反射されて書込面内を対称に掃引した後に、同様に対称に形成されたその書込面を挟んで平行の反射アレイの反射部により再度逆方向に反射されて両端側に配設された受信手段に順次受信される。したがって、書込部材の書込面は2分割され、X軸またはY軸の表面弾性波の伝播する経路が短くされる。なお、反射部を対称に形成された途中以降の表面弾性波は逆方向に反射される。
また、書込部材の反射アレイの側辺側外方には表面弾性波の伝播を制限する制限部材が設けられているので、反射部を対称になるように形成された途中以降で書込面と逆方向に反射された表面弾性波はこれ以上伝播することを制限される。したがって、受信手段が異なる側面側に配設された発信手段からの表面弾性波を受信してしまうことがない。
【0010】
請求項1に記載の発明は、表面弾性波を伝播可能な部材により構成され該部材の表面を書込面とする書込部材と、表面弾性波を発信する複数の発信手段と、前記複数の発信手段のそれぞれに対応し、前記表面弾性波を受信する複数の受信手段と、前記発信手段が発信した表面弾性波を書込面上に伝搬する方向に反射するように並設された複数の反射部を、所定位置を境界として対称となるように設けた第1の反射アレイと、前記第1の反射アレイにより反射された表面弾性波を受信手段に反射するように並設された複数の反射部を、所定位置を境界として対称となるように設けた第2の反射アレイと、前記受信手段から受信信号を受け取って、前記書込面上の書込点の位置を検出して該書込点の座標を特定する書込座標特定手段と、を備えた座標入力装置において、前記第1の反射アレイ、及び、前記第2の反射アレイの前記所定位置に表面弾性波の伝播を制限する制限部材を介装したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記発信手段と、該発信手段に対応する受信手段と、は書込面を囲む矩形領域の有する四辺のうち、いずれかの同じ一辺に設置されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記矩形領域の対向する二辺のそれぞれに、前記発信手段と、該発信手段に対応する受信手段と、が設けられ、それぞれの前記発信手段は、前記矩形領域の四辺のうち、前記発信手段と該発信手段に対応する受信手段とが設けられた以外の二辺のいずれか同じ一方の辺側に設置され、それぞれの前記受信手段は、もう一方の辺側に設置されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記第1の反射アレイは前記発信手段が設置された側の一辺に設置され、前記第2の反射アレイは前記受信手段が設置された側の一辺に設置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記第1の反射アレイはアレイの両端から、それぞれの前記発信手段が発信する表面弾性波を入力されることを特徴とするものである。
この請求項1乃至5に記載の発明では、反射部を対称となるように形成された反射アレイ中の途中には、表面弾性波の伝播を制限する制限部材が介装されるので、その途中以降に表面弾性波が伝播することを制限される。したがって、受信手段が異なる側面側に配設された発信手段からの表面弾性波を受信してしまうことがない。
【0011】
本発明は、前記書込部材の書込面を挟んで平行にX軸方向またはY軸方向に並設された双方の反射アレイの反射部を該並設方向の途中で表面弾性波を反対方向に反射するように対称に形成したことを特徴とするものである。
本発明では、X軸方向およびY軸方向の双方の反射アレイがその途中で対称になるように反射部を並設されているので、発信手段からの表面弾性波は、X軸方向およびY軸方向の双方共にその途中までは書込面内方向に反射されて書込面内を対称に掃引した後に、同様に対称に形成されたその書込面を挟んで平行の反射アレイの反射部により再度逆方向に反射されて両端側に配設された受信手段に順次受信される。したがって、書込部材の書込面は4分割され、X軸およびY軸の表面弾性波の伝播する経路が短くされる。
【0012】
本発明は、更に、前記発信手段および受信手段を書込部材を挟んで同一の軸線上で対向しないように配設したことを特徴とするものである。
本発明では、発信手段および受信手段は書込部材を挟んで同一の軸線上で対向しないように配設されているので、受信手段が異なる側面側に配設された発信手段からの表面弾性波を直接受信してしまうことがない。したがって、受信手段が異なる側面側に配設された発信手段からの表面弾性波を受信してしまうことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明に係る座標入力装置の第1実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、上述した従来技術と同様な構成には同一の符号を付して説明する。
【0015】
図1および図2において、10は画像表示システムであり、画像表示システム10は、画像表示装置に座標入力装置を搭載する形式により構築されており、ユーザが設定する各種条件などの入力操作をする操作部11と、画像を表示するディスプレイ部12と、ディスプレイ部12に表示する画データを記憶する画像メモリ(RAM)13と、ユーザがディスプレイ部12に表示させる画像(書込画)を書き込む入力部14と、画像表示システムとして動作する上で必要な基本プログラムと共に本発明を実行する上で必要な制御プログラムを格納されているROM15と、ROM15内のプログラムに従って各部を統括制御する制御部(CPU)16と、により構築されている。
【0016】
操作部11は、ユーザが操作する不図示のキーボードやマウスと共に、磁気ディスクなどを装着して画データを読出可能な画像読出部を備えており、キーボードなどからディスプレイ部12に表示させる画像を指定したり加工したりすることができる。なお、スキャナなどを接続してディスプレイ部12に表示させる画像として原稿から画データを読み取るようにしてもよい。
【0017】
ディスプレイ部12は、制御部16から送られてきた画像メモリ13内の画データなどを表示する大画面のPDP(Plasma Display Panel)を備えており、そのPDP上の表示画面と略同一形状の透明ガラス基板(書込部材)1上に書き込まれた書込画(書込点)の座標を検出して制御部16に送出する入力部14が取り付けられている。
【0018】
画像メモリ13は、操作部11を操作して磁気ディスクなどから読み出したディスプレイ部12に表示する画データを一時記憶するようになっており、入力部14で書き込まれた書込画の画データを原画像とは別個に、または原画像と合成した画データを一時記憶するようになっている。
入力部14は、図3に示すように、ディスプレイ部12のPDP画面に重ねられ表示画像を透過する透明ガラス基板1に、発信および受信用のトランスデューサ4、5、21〜24(発信手段および受信手段)が取り付けられるとともに、透明ガラス基板1の4辺の縁部には表面を伝播してきた表面弾性波を反射する反射アレイ7a、7b、25a、25b、26a、26bが形成されている。
【0019】
この入力部14のトランスデューサ4、5および反射アレイ7a、7bは、従来技術で図7により説明したように、トランスデューサ4、5が透明ガラス基板1の下側の一側辺側の左右に取り付けられているとともに、反射アレイ7a、7bが透明ガラス基板1のY軸方向となる左右の2辺の縁部に形成されている。反射アレイ7a、7bは、PDP画面を透過する透過面(書込面)1aを介して表面弾性波の一部づつを反射する反射部の各々がトランスデューサ4、5に向かう方向で対面するように45゜に傾斜されて並列されている。このため、入力部14は、発信用トランスデューサ4が発信して透明ガラス基板1の表面を伝播させる表面弾性波を反射アレイ7aが反射部の各々で一部づつ透過面1aに向けて直角に反射し、その透過面1aを伝播してきた表面弾性波を反射アレイ7bが同様に再度直角に反射することにより、受信用トランスデューサ5に発信用トランスデューサ4が発信した表面弾性波を受信させることができる。このとき、発信用トランスデューサ4から発信された表面弾性波は、Y軸方向に並列された反射アレイ7aの反射部により順次X軸方向に反射された後にそれぞれ透明ガラス基板1の透過面1aを伝播して対面する反射アレイ7bにより再度反射されるので、透明ガラス基板1の透過面1a内をX軸方向に伝播する表面弾性波によりY軸方向に掃引してその表面弾性波を受信用トランスデューサ5により受信させることができる。したがって、入力部14は、発信用トランスデューサ4が発信した表面弾性波を受信用トランスデューサ5が受信するまでを一周期として、表面弾性波の発信及び受信を繰り返すことにより、透明ガラス基板1の透過面1a内をY軸方向に掃引することができる。
【0020】
一方、この入力部14のX軸方向の掃引用としては、従来技術で説明した図7のトランスデューサ2、3および反射アレイ6に代えて透明ガラス基板1の左右側の一側辺側の上下に発信用トランスデューサ21、23および受信用トランスデューサ22、24が各々対向するように取り付けられているとともに、反射アレイ25a、25b、26a、26bが透明ガラス基板1のX軸方向となる上下の2辺の縁部側に左右対称となるように設けられている。反射アレイ25a、25bおよび反射アレイ26a、26bは、反射アレイ7a、7bと同様に透明ガラス基板1の透過面1aを介して各々の反射部がトランスデューサ21〜24に向かう方向で対面するように45゜に傾斜されて並列されている。このため、この入力部14のX軸方向の掃引は、透明ガラス基板1の透過面1aを左右に2分割する鉛直中心線(図3中の一点鎖線)を境界にして、発信用トランスデューサ21、23が発信する表面弾性波をX軸方向に並列された反射アレイ25a、26aの各々の反射部が順次Y軸方向に反射して透明ガラス基板1の透過面1a内を伝播させた後にその表面弾性波を反射アレイ25b、26bが再度反射して発信用トランスデューサ21、23に受信させることにより、透明ガラス基板1の透過面1a内をY軸方向に伝播する表面弾性波によりX軸方向の左右側から中心に向かって掃引することができる。したがって、入力部14は、透明ガラス基板1の透過面1a内のX軸方向の掃引においては、発信用トランスデューサ21、23が発信した表面弾性波を受信用トランスデューサ22、24が受信するまでを一周期として、表面弾性波の発信及び受信を繰り返すことにより、透明ガラス基板1の透過面1a内をX軸方向に掃引することができる。
【0021】
そして、入力部14は、透明ガラス基板1の透過面1a内を入力ペン8のゴムなどの先端により押えられたときには、繰り返し発信用トランスデューサ4、21、23が発信して透過面1a内を掃引する表面弾性波の一部(図3中、太い実線の矢印で示す部分)の伝播が遮断または減衰され、その表面弾性波を受信した受信用トランスデューサ5、22、24の受信信号は時間軸に対応させることができるので、その受信用トランスデューサ3、22、24からの受信信号を受け取った制御部16は、受信信号レベルが他よりも低下した掃引開始時(基準点)からの位置を入力ペン8により押えられた位置として検出することができ、X軸及びY軸の検出位置により入力ペン8による書込点の座標を特定することができる。すなわち、制御部16が書込座標特定手段を構成している。なお、反射アレイ7a、7b、25a、25b、26a、26bは、図中には反射部を大きめに図示して視認できるようにしているが、実際にはその1つが書込点を検出する1画素となるので、入力部14が検出可能な書込画の画素密度に対応するように形成されている。
【0022】
このように本実施形態では、入力部14による透過面1a内のX軸方向の掃引用として、鉛直中心線を中心に左右対称に、発信用トランスデューサ21、23および受信用トランスデューサ22、24を各々対向させて透明ガラス基板1の側辺側に取り付けるとともに、反射アレイ25a、25bおよび反射アレイ26a、26bは発信用トランスデューサ21、23が発信した表面弾性波を透過面1a内を伝播させるように反射した後に受信用トランスデューサ22、24に受信させる。したがって、透過面1a内のX軸方向の掃引は、透過面1aを2分割して、表面弾性波を短い経路を伝播させることにより行なうことができ、透過面1aを1組みのトランスデューサにより掃引して書込点を検出する構成よりも大きな表面弾性波の受信レベルで検出することができる。この結果、透明ガラス基板1の透過面1aを大面積にした場合でも書込点の座標を精度よく特定することができる。
【0023】
また、受信用トランスデューサ22、24は、発信用トランスデューサ21、23に対向して発信されて伝播される表面弾性波を直接受信してしまうことがなく、S/N比が低下してしまうことがない。
次に、図4は本発明に係る座標入力装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述第1実施形態と同様に画像表示システム10における入力部14としてディスプレイ部12に取り付けられているので、図1および図2を流用して、同様な構成には同一の符号を付して簡単に説明する。
【0024】
図1および図2における入力部14は、図4に示すように、ディスプレイ部12のPDP画面に重ねられ表示画像を透過する透明ガラス基板1に、発信および受信用のトランスデューサ21〜24、31〜34(発信手段および受信手段)が取り付けられるとともに、透明ガラス基板1の4辺の縁部には表面を伝播してきた表面弾性波を反射する反射アレイ25a、25b、26a、26b、35a、35b、36a、36bが形成されている。
【0025】
この入力部14のY軸方向の掃引用としては、上述実施形態におけるトランスデューサ4、5および反射アレイ7a、6bに代えて透明ガラス基板1の上下側の一側辺側の左右に発信用トランスデューサ31、33および受信用トランスデューサ32、34が各々対向するように取り付けられているとともに、反射アレイ35a、35b、36a、36bは透明ガラス基板1のY軸方向となる左右の2辺の縁部側に上下対称となるように設けられており、反射アレイ35a、35bおよび反射アレイ36a、36bは反射アレイ25a、25b、26a、26bと同様に透明ガラス基板1の透過面1aを介して各々の反射部がトランスデューサ31〜34に向かう方向で対面するように45゜に傾斜されて並列されている。
【0026】
このため、入力部14は、Y軸方向の掃引においてもX軸方向の掃引と同様に、透明ガラス基板1の透過面1aを上下に2分割する水平中心線(図4中の一点鎖線)を境界にして、発信用トランスデューサ31、33が発信する表面弾性波をY軸方向に並列された反射アレイ35a、36aの各々の反射部が順次X軸方向に反射して透明ガラス基板1の透過面1aを伝播させた後にその表面弾性波を反射アレイ35b、36bが再度反射して発信用トランスデューサ31、33に受信させることにより、透明ガラス基板1の透過面1a内をX軸方向に伝播する表面弾性波によりY軸方向の上下側から中心に向かって掃引することができる。
【0027】
したがって、入力部14は、透明ガラス基板1の透過面1a内のX軸方向およびY軸方向の掃引共に、発信用トランスデューサ21、23、31、33が発信した表面弾性波を受信用トランスデューサ22、24、32、34が受信するまでをX軸方向およびY軸方向の各々の掃引の一周期として、表面弾性波の発信及び受信を繰り返すことにより、透明ガラス基板1の透過面1a内をX軸方向およびY軸方向に掃引することができる。
【0028】
このように本実施形態では、上述実施形態の作用効果に加え、入力部14による透過面1a内のY軸方向の掃引においても、透過面1aを上下にも2分割することにより、短い経路の表面弾性波の伝播により行なうことができる。したがって、透過面1aを全体で上下左右の4分割にしてX軸方向およびY軸方向に掃引することができる。この結果、透明ガラス基板1の透過面1aを上述実施形態よりも大面積にした場合でも書込点の座標を精度よく特定することができる。
【0029】
次に、図5は本発明に係る座標入力装置の第3実施形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述第2実施形態と同様に画像表示システム10における入力部14としてディスプレイ部12に取り付けられているので、図1および図2を流用して、同様な構成には同一の符号を付して簡単に説明する。
図1および図2における入力部14は、図5に示すように、ディスプレイ部12のPDP画面に重ねられ表示画像を透過する透明ガラス基板1に、発信および受信用のトランスデューサ21〜24、31〜34が取り付けられるとともに、透明ガラス基板1の4辺の縁部には表面を伝播してきた表面弾性波を反射する反射アレイ25a、25b、26a、26b、35a、35b、36a、36bが形成されている。
【0030】
この入力部14の透明ガラス基板1には、反射アレイ25a、25b、26a、26b、35a、35b、36a、36bよりも外方の側辺側で平行に延在するように表面弾性波の伝播を制限する制限部材、例えば、入力ペン8先端と同材質のゴム板41が取り付けられており、発信用トランスデューサ21、23、31、33が発信した表面弾性波が各々から離隔する反射アレイ26a、25a、36a、35aの反射部により透明ガラス基板1の側辺方向に反射された後にその端面で再度反射されて、透過面1a内を伝播して反射アレイ26b、25b、36b、35bの反射部により反射され受信トランスデューサ22、24、32、34に受信されてしまうことを防止するようになっている。
【0031】
このように本実施形態では、上述実施形態の作用効果に加え、反射アレイ26a、25a、36a、35aの反射部を各々対称に形成することにより、図5中、太い白抜きの矢印で示すように途中から透明ガラス基板1の側辺方向に反射される表面弾性波は、それ以上伝播することをゴム板41により制限される。したがって、発信用トランスデューサ21、23、31、33が発信した表面弾性波を受信トランスデューサ24、22、34、32が受信してしまうことを防止することができ、S/N比を向上させることができる。
【0032】
次に、図6は本発明に係る座標入力装置の第4実施形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述第2実施形態と同様に画像表示システム10における入力部14としてディスプレイ部12に取り付けられているので、図1および図2を流用して、同様な構成には同一の符号を付して簡単に説明する。
図1および図2における入力部14は、図6に示すように、ディスプレイ部12のPDP画面に重ねられ表示画像を透過する透明ガラス基板1に、発信および受信用のトランスデューサ21〜24、31〜34が取り付けられるとともに、透明ガラス基板1の4辺の縁部には表面を伝播してきた表面弾性波を反射する反射アレイ25a、25b、26a、26b、35a、35b、36a、36bが形成されている。
【0033】
この入力部14の透明ガラス基板1には、少なくとも反射アレイ25aと26a、および、反射アレイ35aと36aの間に表面弾性波の伝播を制限する制限部材、例えば、入力ペン8先端と同材質のゴム片51が取り付けられており、
発信用トランスデューサ21、23、31、33が発信した表面弾性波が各々から離隔する反射アレイ26a、25a、36a、35aの反射部により透明ガラス基板1の側辺方向に反射されることをなくすようになっている。
【0034】
このように本実施形態では、ゴム板41よりも小さなゴム片51により上述第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、書込部材の書込面内をX軸方向または/およびY軸方向の両端側から対称に表面弾性波を伝播させるので、書込面を2分割または4分割して表面弾性波により掃引することができ、その表面弾性波の伝播する経路を短くすることができる。したがって、表面弾性波を伝播させる一周期を同等以下のまま、かつ、表面弾性波の受信レベルを同等以上のまま、大きな面積にされた書込面上の書込点を検出してその座標を精度よく特定することができ、電子黒板や大画面のディスプレイ等にも表面弾性波を利用する座標入力装置を取り付けることができる。
【0036】
また、表面弾性波の発信手段および受信手段を書込部材を挟んで同一の軸線上で対向しないように配設したり、必要のない部位での表面弾性波の伝播を制限することにより、異なる側面側から伝播されてくる表面弾性波を直接受信してしまうことをなくすことができ、S/N比が低下してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座標入力装置の第1実施形態を適用した画像表示システムを示す図であり、その概略全体構成を示すブロック図である。
【図2】その画像表示装置を示す斜視図である。
【図3】その本実施形態の要部を示す平面図である。
【図4】本発明に係る座標入力装置の第2実施形態の要部を示す平面図である。
【図5】本発明に係る座標入力装置の第3実施形態の要部を示す平面図である。
【図6】本発明に係る座標入力装置の第4実施形態の要部を示す平面図である。
【図7】その従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 透明ガラス基板(書込部材)
4、21、23、31、33 発信トランスデューサ(発信手段)
5、22、24、32、34 受信トランスデューサ(受信手段)
7a、7b、25a、25b、26a、26b、35a、35b、36a、36b 反射アレイ
8 入力ペン
10 画像表示システム
11 操作部
12 ディスプレイ部
13 画像メモリ
14 入力部
15 ROM
16 制御部(書込座標特定手段)
41 ゴム板(制限部材)
51 ゴム片(制限部材)

Claims (5)

  1. 表面弾性波を伝播可能な部材により構成され該部材の表面を書込面とする書込部材と、
    表面弾性波を発信する複数の発信手段と、
    前記複数の発信手段のそれぞれに対応し、前記表面弾性波を受信する複数の受信手段と、
    前記発信手段が発信した表面弾性波を書込面上に伝搬する方向に反射するように並設された複数の反射部を、所定位置を境界として対称となるように設けた第1の反射アレイと、
    前記第1の反射アレイにより反射された表面弾性波を受信手段に反射するように並設された複数の反射部を、所定位置を境界として対称となるように設けた第2の反射アレイと、
    前記受信手段から受信信号を受け取って、前記書込面上の書込点の位置を検出して該書込点の座標を特定する書込座標特定手段と、を備えた座標入力装置において、
    前記第1の反射アレイ、及び、前記第2の反射アレイの前記所定位置に表面弾性波の伝播を制限する制限部材を介装したことを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記発信手段と、該発信手段に対応する受信手段と、は書込面を囲む矩形領域の有する四辺のうち、いずれかの同じ一辺に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記矩形領域の対向する二辺のそれぞれに、前記発信手段と、該発信手段に対応する受信手段と、が設けられ、
    それぞれの前記発信手段は、前記矩形領域の四辺のうち、前記発信手段と該発信手段に対応する受信手段とが設けられた以外の二辺のいずれか同じ一方の辺側に設置され、
    それぞれの前記受信手段は、もう一方の辺側に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の座標入力装置。
  4. 前記第1の反射アレイは前記発信手段が設置された側の一辺に設置され、
    前記第2の反射アレイは前記受信手段が設置された側の一辺に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の座標入力装置。
  5. 前記第1の反射アレイはアレイの両端から、それぞれの前記発信手段が発信する表面弾性波を入力されることを特徴とする請求項4に記載の座標入力装置。
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