JP3765488B2 - メールサーバ - Google Patents
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Description
【発明の利用分野】
この発明は、電子メールサーバに関し、メールサーバが通信機能を停止する場合等に、他のメールサーバを代替として使用するための処理に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2000−76154
【0004】
特許文献1は、電子メール機能付通信端末装置において、情報を設定すべき相手装置が多数ある時でも、電子メールにより遠隔から相手装置の情報を設定することができる旨を開示している。
【0005】
インターネットファクシミリ装置などの電子メールクライアントは、送受信時に使用する所定のメールサーバ(SMTPサーバ、POPサーバ等)をあらかじめ登録しておくことができる。しかしながら、メールクライアントが電子メールの送受信する際に、メールサーバが保守作業中であったり、予測外の障害が生じたりすると、そのメールサーバは使用できず、電子メールを送受信することができない。また再送信などで送信を行うことができても、送信が遅れることになる。
【0006】
【発明の課題】
この発明では、メールクライアントが電子メールを送受信する際に、所定のメールサーバが障害等で使用できない状態にあるときには、他のメールサーバを用い電子メールの送信を速やかに行うようにすることにある(請求項1,2)。
【0007】
【発明の構成】
この発明のメールサーバは、メールクライアントが使用する他のメールサーバの動作状況を確認し、該メールサーバの動作状況が正常から異常に変化したことを検出するための確認手段と、前記他のメールサーバのメールクライアントに関する情報を記憶するためのクライアント情報記憶手段と、前記確認手段が他のメールサーバの動作状況が正常から異常に変化し、正常に動作していないことを検出すると、メールクライアントが使用するメールサーバを前記他のメールサーバから変更して自機を代替メールサーバとするための設定変更情報を、前記クライアント情報記憶手段に記憶されたメールクライアントに送信するための送信手段とを設ける(請求項1)。
【0008】
また好ましくは、前記確認手段は、動作状況の確認を所定時間毎に行うようにする。さらに好ましくは、前記確認手段は、前記他のメールサーバに対して自機当ての電子メールを送信し、そのメールが正常に受信できるか否かに基づいて、前記他のメールサーバの動作状況を確認する。
【0009】
さらに好ましくは、前記確認手段が他のメールサーバの動作状況が異常から正常へ変化したことを検出すると、前記送信手段は、使用するメールサーバを前記他のメールサーバへ変更するための復旧情報を前記メールクライアントへ送信する(請求項2)。
【0010】
【発明の作用と効果】
この発明では、メールクライアントが使用するメールサーバの動作状況を他のメールサーバにより確認し、動作状況が変化すれば使用するメールサーバを変更することとして、メールサーバを変更するための設定変更情報をメールクライアントに送信する。障害等によりメールサーバの動作状況が変化するとこれを検出し、メールクライアントのメールサーバの設定変更を迅速に行い、電子メールの送受信が不可能になる事態を避けることができる。この設定変更情報には、メールサーバのドメイン名やIPアドレス、メールアドレス情報等を含める。メールクライアントはこの情報を用い、メールサーバの設定を変更し、電子メールの送受信時には代替のメールサーバを使用する。メールクライアントは代替のメールサーバを介して電子メールを送受信するので、速やかに送信処理を行うことができ(請求項1,2)、障害等からの復旧時には元のメールサーバを用いて送信処理を行うことができる(請求項2)。
【0011】
なお動作状況の確認を所定時間毎に行うと、動作状況の変化を速やかに検出してこれに対応し、代替のメールサーバによる電子メールの送受信を可能にして、電子メールの送受信ができない事態を防止できる。
【0012】
またメールクライアントの使用するメールサーバに対し、自機当ての電子メールを送信すると、メールサーバの動作状況の変化を検出でき、急な障害等により電子メールの送受信が不可能になった場合や、障害等からの復旧を速やかに検出することができる。
【0013】
この発明では、メールクライアントの使用するメールサーバの動作状況が正常から異常、あるいは異常から正常に変化したことを検出し、メールサーバの設定変更情報をメールクライアントに速やかに送信する。そのため障害等によりメールサーバが使用できない場合等に電子メールの送受信が不可能になる事態を避けることができ、メールサーバが復旧すれば元のメールサーバを使用することができる(請求項1,2)。
【0014】
【実施例】
図1〜図7に実施例を示す。図1に示すLAN1内において、2はメールクライアントのパーソナルコンピュータやインターネットファクシミリ装置等で、4は、メールクライアント2からの電子メールを、送信先のメールサーバまで送信するためのメールサーバ(第1SMTPサーバ)である。6はメールサーバ4の代替えとして機能するためのメールサーバ(第2SMTPサーバ)で、実施例では、第1SMTPサーバと第2SMTPサーバとをLAN1内に接続する。8は、ユーザのアクセスにより、そのユーザへのメールを引き渡すためのPOPサーバである。なお10は、インターネット12とLAN1とを接続するためのルータである。
【0015】
図2にメールサーバ4の主な構成を示すと、20は主制御装置(CPU)で、22はプログラム等を記憶するためのROM、24はクライアント情報や処理中のデータ等を記憶するためのRAM、25はハードディスク等の補助記憶で、クライアント情報等をバックアップ用に記憶する。26は、メールクライアントが指定した送信先へ、電子メールを送信するためのメール送信部である。28はメールサーバ設定変更情報作成部で、電子メールの送信を別のメールサーバに代替えさせる場合に、メールクライアント2に送信するためのメールサーバの変更情報や復旧情報を作成する。なお設定変更情報には、代替のメールサーバのドメイン名やIPアドレス等のほか、代替のメールサーバが動作を開始する時刻情報等を含める。30はLANインターフェースで、LAN1に接続するためのものである。LAN1には、ルータ10や、複数のメールクライアント2,200、メールサーバ6(第2SMTPサーバ)、POPサーバ8等が接続される。LAN1内での通信は、LANインターフェース30を介して電子メール形式で行われる。なお、図2はメールサーバ4の主な構成を示したが、メールサーバ6等の他のメールサーバの構成も同様である。
【0016】
メールサーバ4は、メールクライアント2から電子メールを受け取り、メールクライアント2の指定する送信先へ、メール送信部26からLAN1、ルータ10を介し送信する。またメールサーバ4や6は、メールサーバの設定変更情報を、メールサーバ変更設定メールや変更復旧設定メールとして、LAN1を介し配下のメールクライアント2,200へ送信する。
【0017】
図3及び図4を用い、この実施例の動作を説明する。この実施例では、メールサーバ4(第1SMTPサーバ)がメールクライアント2のメールサーバとして動作しており、メールサーバ4に障害など予期できない事態が発生した場合に対応する。実施例では、メールクライアント2は電子メール送信用のメールサーバ情報を記憶しており、メールサーバ4,6は配下にあるメールクライアント情報を記憶している。ここでメールサーバ情報は、メールサーバのドメイン名やIPアドレス等であり、メールクライアント情報は、メールサーバ配下のメールクライアントのリストで、各メールクライアントのドメイン名やIPアドレス、メールアドレス情報等である。そしてメールクライアント2は、電子メールをメールサーバ4経由で送信している。
【0018】
この実施例では、メールクライアントの使用するメールサーバに、障害など予測できない事態が発生した場合に対応する。図に示すように、使用中のメールサーバを第1SMTPサーバとし、第2SMTPサーバは第1SMTPサーバの動作状態を確認し、動作状態の変化を検出する。動作状態の変化は、第1SMTPサーバが動作中に装置異常や障害の発生等が生じた場合の他、異常状態から正常に動作するように復旧した場合も含める。
【0019】
図において、メールサーバ6(第2SMTPサーバ)は、メールサーバ4(第1SMTPサーバ)の動作状態の確認を継続的に行う(ステップS40)。動作状態の確認は、メールサーバ6が所定時間毎に(例えば5分に1回)、メールサーバ4に対し自機宛てのメールを送信し、このメールが正常に受信できればメールサーバ4が正常に動作していると判断する等による。正常に受信できないときには、メールサーバ4に障害が発生したとする。またメールサーバ4に障害等が発生した場合にも、所定時間毎に自機へのメールを送信し続けることにより、メールの受信ができたか否かで、メールサーバ4の復旧を検出することができる。
【0020】
このように、動作状態の検出を所定時間毎に繰り返すことにより(ステップS41)動作状態の変化を検出し、動作状態が正常から異常へ変化したときには、メールサーバの代替情報(設定変更情報)をメールクライアント2へ通知し(ステップ42)、メールクライアント2は受信した情報に従い送信用メールサーバの設定を変更し(ステップS43)、例えばメールサーバ6等の他のメールサーバを使用して電子メールの送信を行う。
【0021】
動作状態の検出が、異常から正常への変化であるときは、メールサーバ4の送信機能が復旧したものとして、例えば元のメールサーバへの変更等のメールサーバの代替情報をメールクライアント2へ通知し(ステップS44)、メールクライアント2は受信した情報に従い送信用メールサーバの設定を変更する(ステップS45)。このように他のメールサーバにより、使用中のメールサーバの動作状態を常に確認しているため、突然メールサーバに障害等が発生しても、速やかに他の送信用メールサーバへと設定を変更することができる。
【0022】
上記実施例においては、メールクライアントが送信に使用する第1SMTPサーバを、第2SMTPサーバに変更する場合について説明したが、SMTPサーバに限る必要はない。メールクライアントが電子メールを受信するためにPOP(Post Office Protocol)や、IMAP(Internet Message Access Protocol)を使用指定している場合には、メールクライアントに設定されたPOPサーバやIMAPサーバに関するメールサーバ情報(メールサーバのIPアドレス、ドメイン名、メールアカウント情報等)を変更すればよい。この場合、プロトコルの性質上、メールサーバ内のメールボックスにある未受信メールも代替サーバに移す。また、メールサーバ変更設定メールに時刻を指定することが望ましい。
【0023】
図5に、LAN1に接続された複数のメールサーバ4,6が、メールクライアント情報等を共有する実施例を示す。図5では、各メールサーバにメールクライアント情報をそれぞれ持たせるのではなく、例えばメールクライアント情報等をデータベース化し、データを共通化して、各メールサーバからアクセスできるようにする。図において、32は例えばデータベース・サーバやLAN管理用パーソナルコンピュータ等に設けたメモリ等である。メモリ32には、メールクライアント2等のメールアドレス等のクライアント情報を含むクライアントリストの他、各メールサーバ4,6での送信待ち行列や、通信管理記録や、認証情報及び再送情報等を格納する。これらの情報をメールサーバ間等で共有することにより、例えば送信待ち行列から未処理の送信ジョブを代替のメールサーバに引き継ぐこと等の処理を、円滑に行うことができる。
【0024】
なお図5の実施例では、専用のデータベースを設け、これにメールクライアント情報等を共通化してデータベース化したものである。そのほか、各メールサーバの持つクライアント情報、例えば図5の第1SMTPサーバのクライアントリストと、第2SMTPサーバのクライアントリストとを別々のハードウエアにミラーリングして2重に記憶し、各メールサーバからのアクセスを可能にしても良い。この実施例では、メールサーバ間での負荷の分散が可能になり、またメールクライアントとメールサーバの情報を、一元的かつ集中的に共有し管理できるので、信頼性の高い処理を行うことができる。
【0025】
なお、図6、図7に参考例として、メールサーバからメールクライアントへ送信する、設定変更メールを示す。図6に、メールサーバを代替のサーバに設定変更することを通知するための設定変更メール40を示し、図7に代替のメールサーバから元のサーバへ設定を戻すことを通知するための復旧設定メール42を示す。図6において、メール40のヘッダ部分に、第2SMTPサーバ(代替のサーバ:メールサーバ6)からメールクライアントであるインターネットファクシミリに対するメールであること、「Subject」部にサーバのメンテナンスに関する情報であることが記載されている。このメール40は、第1SMTPサーバ(メールサーバ4)の配下のすべてのメールクライアントに対し送信される。代替のサーバ情報は、メール40の本文部分に記載され、代替となる第2SMTPサーバ(メールサーバ6)のドメイン名とIPアドレス及び代替の開始時刻とが記載されている。
【0026】
図7に示す復旧設定メールは、復旧した第1SMTPサーバ(メールサーバ4)からメールクライアントであるインターネットファクシミリに送信される。図8のメールと同様に、本文部分に復旧するメールサーバ4のドメイン名とIPアドレスと復旧時刻とが記載されているが、元のメールサーバ4に復旧する場合には、復旧時刻のみを記載しても良い。
【0027】
このように実施例によれば、障害等による突然の送受信機能停止の場合には、他のメールサーバがこれを速やかに検出し、メールクライアントに代替のメールサーバ情報を送信する。メールクライアントは、この情報に従いメールサーバを変更し、代替のメールサーバを使用して電子メールの送受信を継続して行うことができる。そのため、元のメールサーバの復旧作業等の間、電子メールの送受信ができない、あるいは送受信が遅滞するという事態を防止することができる。そして、メールサーバの復旧後は速やかに元の設定に戻すことができるので、ユーザにとって便利で、メールが送受信できないという事態を避けることができる。さらに、各メールサーバの有するメールクライアント情報を、例えばデータベース化する等により、クライアントや送信に関する情報の共有化が図れ、代替のメールサーバによる処理の引継等を速やかに行うことができる。なお、実施例のメールサーバはLAN内に接続されているが、LAN外に設けたものであっても良い。さらに実施例のメールシステムは、1つのLAN内に限定される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例での、LAN内でのメールクライアントとメールサーバとの接続関係を示す図
【図2】 実施例のメールサーバの構成を示すブロック図
【図3】 実施例での、メールクライアントとメールサーバとの接続を示す図
【図4】 実施例での、代替のメールサーバを用い、使用中のメールサーバの動作状況を管理する動作を示す図
【図5】 別の実施例での、複数のメールサーバによるメールクライアント情報の共有を示す図
【図6】 参考例のメールサーバ変更設定メールを示す図
【図7】 参考例のメールサーバ復旧設定メールを示す図
【符号の説明】
1 LAN
2,200 メールクライアント
4 第1SMTPサーバ
6 第2SMTPサーバ
8 POPサーバ
10 ルータ
12 インターネット網
20 CPU
22 ROM
24 RAM
25 補助記憶
26 メール配送部
28 設定変更情報作成部
30 LANインターフェース
32 メモリ
40 メールサーバ変更設定メール
42 メールサーバ復旧設定メール
Claims (2)
- メールクライアントが使用する他のメールサーバの動作状況を確認し、該メールサーバの動作状況が正常から異常に変化したことを検出するための確認手段と、
前記他のメールサーバのメールクライアントに関する情報を記憶するためのクライアント情報記憶手段と、
前記確認手段が他のメールサーバの動作状況が正常から異常に変化し、正常に動作していないことを検出すると、メールクライアントが使用するメールサーバを前記他のメールサーバから変更して自機を代替メールサーバとするための設定変更情報を、前記クライアント情報記憶手段に記憶されたメールクライアントに送信するための送信手段とを設けた、メールサーバ。 - 前記確認手段が他のメールサーバの動作状況が異常から正常へ変化したことを検出すると、前記送信手段は、使用するメールサーバを前記他のメールサーバへ変更するための復旧情報を前記メールクライアントへ送信することを特徴とする、請求項1のメールサーバ。
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