JP3770862B2 - シャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のプレートとヒンジ部材からなるシャッタ用開閉板と、前記シャッタ用開閉板を摺動自在に保持するガイド溝を有するガイドレールとから構成されるシャッタに関する。特に、前記シャッタ用開閉板の摺動方向に沿って前記ガイド溝が湾曲しているものに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に、複数の帯板状のプレート1をヒンジ部材2で屈曲自在に連結したシャッタ用開閉板10と、前記シャッタ用開閉板10の両端縁部を摺動自在に保持するガイド溝3が形成された一対のガイドレール4とから構成されるシャッタを示している。
【0003】
前記シャッタ用開閉板10は、図14に示されるように、透明合成樹脂材からなるプレート1と、互いに回動自在に嵌り合うC字状の内筒21と外筒22とからなるヒンジ部材2とから構成されており、前記プレート1は、前記内筒21及び外筒22の外周面に突出形成された保持部23によって前記ヒンジ部材2に結合されている。
【0004】
前記ガイドレール4は、図13に示されるように、直線状のストレート部材41と円弧状のカーブ部材42とが交互に連結された構成となっており、前記ガイドレール4の側面には、図14に示されるように、前記ヒンジ部材2を挿通可能な断面U字状のガイド溝3が全長にわたって形成されている。また、前記ガイド溝3の湾曲部Cの曲率は、前記シャッタ用開閉板10が摺動するときに、前記プレート1及びヒンジ部材2が前記ガイド溝3に引っ掛からないように設定されている。
【0005】
上記のような構成であるから、前記シャッタ用開閉板10の下端部に設けられた取っ手11を持って前記ガイドレール3に沿って前記シャッタ用開閉板10を移動させると、図14に示されるように、前記シャッタ用開閉板10は、ストレート部材41においては前記ヒンジ部材2を介して隣接するプレート1相互が直線となる姿勢で摺動し、前記カーブ部材42においては前記湾曲部Cに沿って屈曲しながらスムーズに摺動される。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−147139号公報(第3頁―4頁)
【特許文献2】
特開2002−155680号公報(第7図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記シャッタは、図14に示されるように、前記シャッタ用開閉板10の両端縁部がガイド溝3に挿入保持される構成であるから、ガイド溝3に沿って前記シャッタ用開閉板10をスムーズに摺動させるためには、前記シャッタ用開閉板10のプレート1の板幅Wと前記ガイド溝3の湾曲部Cの曲率との相関関係に従ってシャッタを設計する必要がある。
【0007】
例えば、前記ガイド溝3の湾曲部Cの曲率を大きく設定する場合には、前記シャッタ用開閉板10のプレート1は板幅Wが小さいものを選択しなければならないし、逆に、前記板幅Wが大きなプレート1を用いる場合には、前記湾曲部Cの曲率を小さく設定しなければならない。このような制限があるため、前記シャッタ用開閉板10の摺動方向に沿って前記ガイドレール4が湾曲する構成のシャッタにおいては、使用目的や設置場所に合わせてシャッタを自由に設計することができないという問題がある。
【0008】
また、前記プレート1の板幅Wを小さくすれば前記シャッタ用開閉板10に必要なプレート1及びヒンジ部材2の数が増大するから前記シャッタ用開閉板10の組立てに手間がかると共に製造コストも高くなる。逆に、前記湾曲部Cの曲率を大きくすれば前記ガイド溝3の精度維持が難しく前記カーブ部材42の製造に手間がかかるため製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、『帯板状の複数のプレート相互をヒンジ部材によって屈曲自在に連結させたシャッタ用開閉板と、前記シャッタ用開閉板の両端縁部を摺動自在に挿入保持すると共に前記シャッタ用開閉板の摺動方向に湾曲する湾曲部を備えたガイド溝を有する一対のガイドレールとからなるシャッタ』において、前記ガイド溝の湾曲部の曲率と前記プレートの板幅との相関関係に制限されることなく自由にシャッタを設計できるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『前記ガイド溝は、対向する一対の溝側壁を有する断面U字状であり、前記湾曲部における曲率半径が小さい第1溝側壁の高さが、前記湾曲部における曲率半径が大きい第2溝側壁よりも小さくなるように形成され、
前記シャッタ用開閉板は、前記プレートの両端が前記第1溝側壁の高さ以上であって前記第2溝側壁の高さ未満の位置に設定されるように前記ヒンジ部材の長さよりも短く形成される』ことを特徴とするものである。
これによれば、シャッタ用開閉板の両端縁部をガイド溝に保持させるとき、ヒンジ部材の両端は第1溝側壁と第2溝側壁との間に収容された状態で前記ガイド溝に保持されるが、前記ヒンジ部材よりも短いプレートの両端は第1溝側壁の端縁よりも内側に位置することになるから前記プレートが第1溝側壁に当接又は引っ掛かることがない。
そのため、前記シャッタ用開閉板が前記ガイド溝の湾曲部を通過するとき、前記プレートは前記第1溝側壁を乗り越えて前記湾曲部をショートカットする形で通過することができる。
また、前記プレートの両端は第2溝側壁とは常に重なり合った状態で前記ガイド溝内を摺動するから、前記ガイドレールとプレートとの間に隙間が生じることがない。
【0011】
*2項
1項において、『前記ヒンジ部材は、前記プレートを回動自在に保持する柱状のプレート保持部材と、前記プレート保持部材の両端部に取り付けられる円柱状のキャップ部材とから構成されている』ことを特徴とするものでは、前記ヒンジ部材の両端に円柱状のキャップ部材が取り付けられることによって、前記ガイド溝の湾曲部の曲率が大きい場合においても、前記ガイド溝に前記ヒンジ部材が引っ掛かりにくく前記シャッタ用開閉板を前記ガイド溝に沿ってスムーズに摺動させることができる。
ここで、前記プレート保持部材の端縁からの前記キャップ部材の突出高さを前記第1溝側壁の高さと略同じ長さとしたものでは、前記プレートとプレート保持部材とを同じ長さに設定できるため、前記シャッタ用開閉板の組立ての際に前記プレートの位置決めが容易である。
【0012】
*3項
2項において、『前記キャップ部材は、前記シャッタ用開閉板の摺動方向に沿って回動可能なローラを具備する』ことを特徴とするものでは、前記ローラの回動によって前記シャッタ用開閉板とガイド溝との間に生じる抵抗が軽減されるため、前記シャッタ用開閉板を前記ガイド溝に沿ってより一層スムーズに摺動させることができる。
【0013】
*4項
1項ないし3項のいずれかにおいて、『前記ガイドレールは、直線状のストレート部材と、前記ストレート部材相互を連結すると共に前記シャッタ用開閉板の摺動方向に沿って湾曲するガイド溝が形成されたブロック状のジョイント部材とから構成される』ことを特徴とするものでは、前記ジョイント部材の一つの外周面に湾曲するガイド溝を切削等によって形成すればよいから、前記ストレート部材を湾曲させて形成するカーブ部材よりも製造が容易である。また、前記ストレート部材を湾曲させる場合のように、前記ガイド溝の歪曲又は変形が生じにくい。
そのため、前記ガイドレールの製造コストが低く且つ変形や歪みの少ない高精度のガイド溝を形成することができる。また、前記ジョイント部材はブロック状であるから、従来例のカーブ部材のように長尺のものよりもガイドレールの組立てが容易である。
【0014】
*5項
4項において、『前記ジョイント部材は、前記ストレート部材と連結端面と同形の外周面を有し前記ストレート部材相互を直角姿勢で連結する直方体である』ことを特徴とするものでは、前記ストレート部材と直方体状のジョイント部材とからガイドレールが構成されるから、前記ガイドレール本体は、見かけ上、湾曲部を有しない立体構造を有することとなる。そのため、機械を収容する工作室や倉庫などの他の構造物への取付けが容易である。
【0015】
*6項
4項又は5項において、『前記ジョイント部材の第2溝側壁は、前記キャップ部材の半径よりも大きな曲率半径を有する』ことを特徴とするものでは、前記シャッタ用開閉板が前記ジョイント部材を通過するときに、前記キャップ部材が前記ガイド溝の湾曲部に嵌り込むことなく摺動方向に移動されるから、前記シャッタ用開閉板を前記ジョイント部材に引っ掛かることなく、前記ガイド溝に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【0016】
【発明の効果】
上記のような構成であるから本発明は次の特有の効果を有する。
本発明のシャッタは、シャッタ用開閉板がガイド溝の湾曲部を通過するときに、前記シャッタ用開閉板を構成する各プレートが前記ガイド溝の第1溝側壁を乗り越えて前記湾曲部をショートカットする形で通過することができるから、前記ガイド溝の湾曲部の曲率と前記プレートの板幅との相関関係に制限されることなく自由にシャッタを設計することができる。
【0017】
また、前記ガイドレールとプレートとの間に隙間が生じないから、前記シャッタ用開閉板の内側又は外側から水などが噴射される場合に前記シャッタ用開閉板の反対側に水などが流入又は流出しにくい。
【0018】
さらに、前記プレートの板幅を大きくすると共に前記ガイド溝の湾曲部の曲率を大きくすることができるから、前記シャッタ用開閉板の組立て及び前記ガイドレールの製造が容易であり且つ製造コストを低減させることができる。
【0019】
ここで、透明なプレートを用いて前記シャッタ用開閉板を介して反対側を透視できる構成としたシャッタの場合には、前記プレートの板幅を大きくすることで前記ヒンジ部材の数を減少されて前記シャッタ用開閉板の透明度が高くなるから、シャッタの内側又は外側を前記シャッタ用開閉板を介してより鮮明に透視することができる。
【0020】
また、2項のものによれば、ヒンジ部材がプレート保持部材とその両端に取り付けられるキャップ部材とからなることで、ガイド溝の湾曲部の曲率が大きい場合においても、シャッタ用開閉板を前記ガイド溝に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【0021】
また、3項のものによれば、キャップ部材にローラを具備させることで、前記ローラの回動によって前記ガイド溝に対するシャッタ用開閉板の摺動抵抗が軽減されるため、シャッタ用開閉板を前記ガイド溝に沿ってより一層スムーズに摺動させることができる。
【0022】
また、4項のものによれば、直線状のストレート部材と湾曲するガイド溝を有するジョイント部材とを連結させた構成のガイドレールとすることで、前記ガイドレールの製造コストが低く且つ変形や歪みの少ない高精度のガイド溝を形成させることができる。また、前記ジョイント部材はブロック状であるから長尺のカーブ部材を用いるものよりもガイドレールの組立てが容易である。
【0023】
また、5項のものによれば、直方体状のジョイント部材によってストレート部材相互を直角に連結させた構成のガイドレールとしたことで、ガイドレール本体は、見かけ上、湾曲部を有しない立体構造となるから、機械を収容する工作室や倉庫などの他の構造物への取付けが容易である。
【0024】
また、6項のものによれば、ジョイント部材の第2溝側壁の曲率半径をキャップ部材の半径よりも大きくすることで、キャップ部材が前記ジョイント部材6の湾曲部に嵌り込ないから、シャッタ用開閉板をガイド溝に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
本発明実施の形態の一例であるシャッタを図1に示している。
この例のシャッタは、複数の帯板状のプレート1をヒンジ部材2によって屈曲自在に連結したシャッタ用開閉板10と、前記シャッタ用開閉板10の両端縁部を挿入保持するガイド溝3が形成された逆U字状の一対のガイドレール4とから構成されている。前記ガイドレール4は、図1に示されるように、直線状のストレート部材41と円弧状のカーブ部材42とを交互に連結させたものであり、シャッタの前面側に位置するストレート部材41は後方に傾斜した姿勢で土台フレーム44に連結されている。また、前記シャッタの後面側には前面側から摺動されてきたシャッタ用開閉板10を受け止める支持棧43が取り付けられている。
【0026】
*ガイドレール4
前記ストレート部材41及びカーブ部材42は、図2に示されるように、正方形断面を有するアルミニウム製の柱状体であり、側面には長手方向に沿って前記シャッタ用開閉板10を保持するガイド溝3と前記ガイド溝3よりも溝幅の狭い凹溝40とが形成されている。前記ガイドレール4の中心には円筒状の中空部45が長手方向に沿って形成されており、四隅の角柱部分はガイドレール4の軽量化を図るために中空部46が形成されている。
【0027】
前記ガイド溝3は、図2及び図5に示されるように、湾曲部Cにおける曲率半径が小さい第1溝側壁31,33と前記第1溝側壁31,33に対向すると共に前記曲率半径が大きな第2溝側壁32とを有しており、前記ガイド溝3の溝底部34の中央には長手方向に沿って浅い凹部35が形成されている。
【0028】
前記ストレート部材41には、前記溝底部34からの高さが等しい第1溝側壁33と第2溝側壁32とを有するガイド溝3が形成されており、前記カーブ部材42には、高さの異なる前記1溝側壁31と第2溝側壁32とからなるガイド溝3が形成されている。この例のカーブ部材42では、図2に示されるように、前記第1溝側壁31の高さH1は前記第2溝側壁32の高さH2の2分の1程度となるように形成されている。
【0029】
また、前記カーブ部材42は、図4に示されるように、円弧状の湾曲部Cと、前記ストレート部材41に連続する直線部分とからなっており、前記直線部分の長さは、前記プレート1が前記ストレート部材41の第1溝側壁33に引っ掛かることがないように設定されている。
【0030】
*シャッタ用開閉板10
前記シャッタ用開閉板10は、透明合成樹脂材からなる複数のプレート1と、前記プレート保持部材20と前記プレート保持部20の両端に嵌入されたキャップ部材5とからなるヒンジ部材2とから構成されている。前記プレート保持部材20は、互いに回動自在に嵌り合う環状の内筒21と断面C字状の外筒22と前記内筒21及び外筒22の外周面から突出形成されて前記プレート1の端縁を保持する溝部が形成された保持部23とからなっている。
【0031】
前記プレート1は、図3及び図5に示されるように、前記プレート保持部材20よりも短く形成されており、前記プレートの両端縁が前記キャップ部材5の両端よりも所定の長さSだけ短くなるように前記プレート保持部材20の保持部23に移動阻止状態に保持されている。ここで、前記所定の長さSは、前記カーブ部材42の第1溝側壁31の高さH1よりも長く且つ前記第2溝側壁32の高さH2よりも短くなるように設定されている。
【0032】
前記キャップ部材5は、図3に示されるように、前記プレート保持部材20の内筒21に内嵌される取付け部52と前記プレート保持部材20の両端から外側に突出する円柱部51とから構成されている。前記円柱部51は、前記シャッタ用開閉板10の前記ガイド溝3の溝幅方向への揺動を防止できるように前記ガイド溝3の溝幅よりも少しだけ小さい直径を有するように形成されている。
また、前記シャッタ用開閉板10の下端部のプレート1には、前記シャッタ用開閉板10を摺動させるための取っ手11が取り付けられている。
【0033】
*シャッタ用開閉板10の摺動について
次に上記シャッタ用開閉板10を前記ガイド溝3に沿って摺動する場合について図4及び図5を用いて説明する。
図1の閉状態から前記取っ手11を持って前記シャッタ用開閉板10を上方へと摺動させると、前記シャッタ用開閉板10は前記ガイド溝3に沿って図4中の矢印の方向へと移動される。このとき、前記シャッタ用開閉板10は、前記ストレート部材41を通過するときは前記プレート1が前記ガイド溝3の第1溝側壁31と第2溝側壁32との間に収容された状態で摺動される。そして、前記プレート1に先行するヒンジ部材2が前記カーブ部材41の湾曲部Cを通過すると、図4に示されるように、前記プレート1は、前記ヒンジ部材2に引っ張られる形で湾曲方向へと屈曲され、前記第1溝側壁31を乗り越えて前記ガイド溝3から前記湾曲部Cの曲率半径の中心方向へ飛び出して、ショートカットする形で前記湾曲部Cを通過する。
【0034】
そして、前記プレート1の後方に続くヒンジ部材2が前記湾曲部Cを通過し終えると、図5に示されるように、前記プレート1は再び前記第1溝側壁と第2溝側壁32との間に収容された状態で前記ガイド溝3に沿って摺同方向へと摺動される。
また、開状態から前記シャッタ用開閉板10を逆方向へと摺動させて前記シャッタを閉状態とするときにも、前記プレート1は前記湾曲部Cにおいて同様に動作する。
【0035】
上記のような構成であるから、この例のシャッタでは、前記シャッタ用開閉板10が前記カーブ部材42の湾曲部Cを通過するときに、前記プレート1が前記湾曲部Cをショートカットして前記ガイド溝3に引っ掛かることなくスムーズに通過することができるから、従来例のように、前記湾曲部Cの曲率と前記プレート1の板幅Wとの相関関係に制限されることなく、使用目的に合わせて板幅Wの小さなプレート1から大きなプレート1までを自由に選択することができる。
【0036】
そのため、上記シャッタ用開閉板10のように、大きな板幅Wの透明合成樹脂材からなるプレート1を用いる場合には、前記シャッタ用開閉板10を構成する前記ヒンジ部材2の数が減少されて前記プレート1の占有面積が大きくなるため、前記シャッタ用開閉板10の透明度が高くシャッタの内側又は外側をより鮮明に透視することができる。また、前記シャッタ用開閉板10の構成部材の数が少なくなることで前記シャッタ組み立てが容易であると共に製造コストが低減される。
この例のものでは、前記ガイド溝3の湾曲部Cが短いため、前記カーブ部材42の製造が容易であり且つ製造コストを低減することができる。
【0037】
前記プレート1の両端は、第2溝側壁32と常に重なり合っていて前記ガイドレール4とプレート1の端縁との間に隙間が生じないから、前記シャッタ用開閉板10の内側又は外側から水などを噴射する場合に前記シャッタ用開閉板10の反対側に水などが流入又は流出しにくいと共に外観も良い。
この例のものでは、前記プレート保持部材20の両端に円柱部51を備えたキャップ部材5がとからが取り付けられているため、前記湾曲部Cが短く曲率が大きくても前記シャッタ用開閉板10を前記ガイド溝3に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【0038】
*その他の実施の形態
図6には、直線状のストレート部材41と立方体状のジョイント部材6とからなるガイドレール4を有するシャッタを示している。
この例のシャッタは、透明合成樹脂材からなる帯板状のプレート1と前記プレート1相互を屈曲自在に連結する柱状のヒンジ部材2とからなるシャッタ用開閉板10と、ストレート部材41と前記ストレート部材41相互を直角に連結するジョイント部材6とからなり前記シャッタ用開閉板10の両端縁部を摺動自在に保持するガイド溝3が形成されたガイドレール4とから構成されている。前記ガイド溝3は、前述の例と同様に、対向する第1溝側壁31と第2溝側壁32とを有する断面U字状であり、前記第1溝側壁31は前記ガイド溝3の全長にわたって前記第2溝側壁32の高さH2の2分の1程度の高さH1となるように形成されている。
【0039】
前記ストレート部材41は、前述の実施例と同様に、正方形断面を有するアルミニウム製の柱状体であり側面にはガイド溝3と凹溝40が長手方向に沿って形成されており、前記凹溝40の端縁には内側に向かって一対の突片が突出形成されている。また、前記正方形断面の中心と四隅には中空部45,46がそれぞれ形成されている。
【0040】
前記ジョイント部材6は、図7及び図8に示されるように、前記ストレート部材41の連結端面と同形の外周面60a〜60fを有するアルミニウム製の立方体であり、1つの外周面60aには前記ストレート部材41のガイド溝3に連続するように湾曲部Cを有するガイド溝30が切削によって形成されている。
【0041】
対向する外周面の一方の外周面60b,60eの中央部には前記ストレート部材41とジョイント部材6とを結合するための締付けネジ7の頭部71及びネジ部72を挿通可能な大径孔61が穿設されており、他方の外周面60c,60dの中央部には前記ジョイント部材6の内部において前記大径孔61に連通すると共に前記締付けネジ7のネジ部72のみを挿通する小径孔62が穿設された構成となっている。また、前記大径孔61は、前記締付けネジ7の頭部71を収容できる深さを有しており、前記小径孔62には前記締付けネジ7と螺合するネジ部が形成されている。
【0042】
前記ガイド溝30は、図12に示されるように、前記湾曲部Cの曲率半径Rが前記ガイド溝30内を摺動するキャップ部材5のローラ50の半径rよりも大きくなるように設定されている。この例のものにおいては、前記局率半径Rは前記外周面60aの一辺の長さの2分の1程度に設定されている。
【0043】
前記シャッタ用開閉板10は、帯板状の複数のプレート1と、隣接するプレート1相互を屈曲自在に連結するプレート保持部材20と前記プレート保持部20の両端に取り付けられるローラ50を有するキャップ部材5とからなるヒンジ部材2とから構成されている。また、この例のものでは、前記プレート1と前記プレート保持部材20とは同じ長さに形成されている。
【0044】
前記プレート1は、透明合成樹脂材から形成されており、前記プレート1の表面には、後述する前記プレート保持部材20の一対の側溝24に形成された凸条部25に回動自在に係合される断面半円形の凹溝が形成されている。
【0045】
前記プレート保持部材20は、図9に示されるように、上下に細長い断面形状を有するアルミニウム製の柱状体であり、その上部には前記プレート1の端縁部を回動自在且つ抜け止め状態に保持する一対の側溝24が左右対称に形成されている。また、中心部には前記プレート保持部材20の軽量化を図ると共に前記キャップ部材5の取付け部52が嵌入される中空部27が形成されている。
【0046】
前記プレート保持部材20の両端には、前記プレート1の長手方向からの脱出を阻止する脱出阻止板53と、回動自在のローラ50と取付け部52とからなるキャップ部材5が取り付けられている。
【0047】
前記脱出阻止板53は、図9に示されるように、前記プレート保持部材20の断面形状と略一致する薄肉の金属板であって、中央部には前記キャップ部材5の取付け部52を挿通する挿通孔530が形成されており、前記挿通孔530の上方には、前記プレート保持部材20の中空部27に係合する突起531が押出しによって形成されている。
【0048】
前記ローラ50は、図9及び図11に示されるように、前記ガイド溝3の第1溝側壁の高さH1と略同じ肉厚を有しており、前記脱出阻止板53と共に前記プレート保持部材20の両端に取り付けることによって、前記プレート1の両端縁が前記ローラ50の両端よりも前記第1溝側壁31の高さH1よりも長く前記第2溝側壁32の高さH2よりも短い長さTだけ短くなるように設定されている。
【0049】
上記のような構成であるから、前記シャッタ用開閉板10をガイド溝3に沿って摺動させると、前述の実施例と同様に、前記プレート1は前記ジョイント部材6及びこれに連続するストレート部材41において前記第1溝側壁31を乗越えて前記湾曲部Cをショートカットするから、前記ガイド溝3に引っ掛かることなくスムーズに通過できる。そのため、前記湾曲部Cの曲率と前記プレートの板幅Wとの相関関係に関わりなく、使用目的に合わせて前記プレート1の板幅Wを自由に選択することができる。
【0050】
この例のものでは、直線状のストレート部材41相互を立方体状のジョイント部材6によって直角姿勢に連結しているから、前記ガイドレール4本体は、見かけ上、湾曲部を有しない立体構造となるため、機械を収容する工作室や倉庫などの既存の建物や直線部材のみからなる構造物に取り付けやすい。また、図6に示されるように、前記ガイドレール4に沿って前記シャッタの側面部を被覆する壁板部材8を取り付ける場合に、前記壁板部材8を前記ガイドレール4に合わせて円弧状に加工する必要がないから、前記壁板部材8の加工が容易である。
【0051】
前記湾曲部Cは、前記ジョイント部材6の外周面60aに切削によって形成されているから、前記ストレート部材41を湾曲させて作成するカーブ部材42よりも、前記ガイド溝30の変形や歪みが少ない精度の高い湾曲部Cを形成することができる。また、図8に示されるように、前記大径孔61から前記ジョイント部材6に挿通された締め付けネジ7を前記中空部45に捩じ込むことで前記ジョイント部材6とストレート部材41とを連結できるため、前記ガイドレール4を容易に組み立てることができる。
【0052】
この例のものでは、前記キャップ部材5に回動自在のローラ50を備えているから、前記ローラ50の回動によって前記シャッタ用開閉板10のガイド溝3に対する摺動抵抗が軽減されるため、前記シャッタ用開閉板10をより一層スムーズに摺動させることができる。また、前記ローラ50は、前記第1溝側壁31の高さH1と略同じ肉厚に設定することで、前記ローラ50に脱出防止板53の肉厚を加えた長さTが前記第1溝側壁31の高さH1よりも長く且つ前記第2溝側壁32の高さいH2よりも短い長さに設定されているから、前記プレート保持部材20とプレート1とを同じ長さに形成することができる。そのため、前記シャッタ用開閉板10を組み立てるときの前記プレート1の位置決めが容易である。
【0053】
この例のものでは、前記湾曲部Cの第2溝側壁32の曲率半径Rは前記ローラ50の半径rよりも大きいため、前記ローラ50が前記湾曲部Cに嵌り込んで前記ガイド溝30に引っ掛かることがないため、前記シャッタ用開閉板10をスムーズに摺動させることができる。
【0054】
*その他
本発明のシャッタは上記の実施の形態に限られるものではない。
前述の例において、ストレート部材41とカーブ部材42とからなるガイドレール4は、前記カーブ部材42のみ高さの異なる前記第1溝側壁31と第2溝側壁32を有するガイド溝3を形成させているが、前記ストレート部材41のガイド溝にも同様に第1溝側壁31の高さH1が前記第2溝側壁の高さH2よりも低くなるように形成してもよい。
【0055】
また、ストレート部材41相互をジョイント部材6によって連結させたものでは、前記ストレート部材41は全長にわたって高さの低い第1溝側壁31が形成されているが、前記ジョイント部材6の隣接するガイド溝3のみを高さの低い前記第1溝側壁31となるように形成させたものであってもよい。
【0056】
前述の例において、前記ジョイント部材6は正方形の外周面60a〜60fを有する立方形状であり前記ストレート部材41相互を直角姿勢に連結しているが、前記ストレート部材41が結合される2つの連結端面の角度を調節することで、前記ストレート部材41相互を様々な角度で連結させることができる。前記ジョイント部材6の形状についても、前述の立方体や直方体状だけに限られるものではなく、前記ストレート部材41に結合可能な連結端面を有するブロック体であれば角睡状であっても球状であってもよい。また、前記連結端面の形状も、前記ガイドレール4の断面形状と同形でなくてもよい。
【0057】
前述の例において、前記ヒンジ部材2は、前記プレート保持部材20とその両端に取付けられたキャップ部材5とから構成されているが、前記ヒンジ部材2は、図14に示される従来例のように、前記キャップ部材5を有しない構成のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態におけるシャッタの斜視図である。
【図2】本発明実施の形態に用いられるガイドレールを示した斜視図である。
【図3】本発明実施の形態に用いられるシャッタ用開閉板の説明図である。
【図4】シャッタ用開閉板の摺動状態を示す説明図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【図6】本発明実施の形態のその他のシャッタを示す斜視図である。
【図7】図6のシャッタに用いられるジョイント部材の斜視図である。
【図8】ジョイント部材とガイドレールとの結合方法を示す説明図である。
【図9】図6のシャッタに用いられるシャッタ用開閉板の説明図である。
【図10】シャッタ用開閉板の摺動状態を示す説明図である。
【図11】図9のY−Y断面図である。
【図12】ジョイント部材のガイド溝とローラとの関係を示す説明図。
【図13】従来のシャッタを示す斜視図である。
【図14】従来のシャッタ用開閉板の摺動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
(1)・・・プレート
(10)・・・シャッタ用開閉板
(2)・・・ヒンジ部材
(20)・・・プレート保持部材
(3)(30)・・・ガイド溝
(31)・・・第1溝側壁
(32)・・・第2溝側壁
(4)・・・ガイドレール
(41)・・・ストレート部材
(42)・・・カーブ部材
(5)・・・キャップ部材
(50)・・・ローラ
(6)・・・ジョイント部材
(60a)(60b)(60c)(60d)(60e)(60f)・・・外周面
Claims (6)
- 帯板状の複数のプレート相互をヒンジ部材によって屈曲自在に連結させたシャッタ用開閉板と、前記シャッタ用開閉板の両端縁部を摺動自在に挿入保持すると共に前記シャッタ用開閉板の摺動方向に湾曲する湾曲部を備えたガイド溝を有する一対のガイドレールとからなるシャッタにおいて、
前記ガイド溝は、対向する一対の溝側壁を有する断面U字状であり、前記湾曲部における曲率半径が小さい第1溝側壁の高さが、前記湾曲部における曲率半径が大きい第2溝側壁よりも小さくなるように形成され、
前記シャッタ用開閉板は、前記プレートの両端が前記第1溝側壁の高さ以上であって前記第2溝側壁の高さ未満の位置に設定されるように前記ヒンジ部材の長さよりも短く形成されることを特徴とするシャッタ。 - 請求項1に記載のシャッタにおいて、
前記ヒンジ部材は、前記プレートを回動自在に保持する柱状のプレート保持部材と、前記プレート保持部材の両端部に取り付けられる円柱状のキャップ部材とから構成されていることを特徴とするシャッタ。 - 請求項2に記載のシャッタにおいて、
前記キャップ部材は、前記シャッタ用開閉板の摺動方向に沿って回動可能なローラを具備することを特徴とするシャッタ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のシャッタにおいて、
前記ガイドレールは、直線状のストレート部材と、前記ストレート部材相互を連結すると共に前記シャッタ用開閉板の摺動方向に沿って湾曲するガイド溝が形成されたブロック状のジョイント部材とから構成されることを特徴とするシャッタ。 - 請求項4に記載のシャッタにおいて、
前記ジョイント部材は、前記ストレート部材と連結端面と同形の外周面を有し前記ストレート部材相互を直角姿勢で連結する直方体であることを特徴とするシャッタ。 - 請求項4又は5に記載のシャッタにおいて、
前記ジョイント部材の第2溝側壁は、前記キャップ部材の半径よりも大きな曲率半径を有することを特徴とするシャッタ。
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- 2002-10-10 JP JP2002297422A patent/JP3770862B2/ja not_active Expired - Lifetime
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