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JP3778461B2 - シンボル読み取り装置 - Google Patents
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JP3778461B2 - シンボル読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば2次元バーコードリーダ等のデータシンボルを読み取るシンボル読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、POS(Point of Sales)システム等に用いられるバーコードリーダには、読み取り開口部内に位置づけられた紙や容器に印刷された文字、バーコード等の2次元データシンボルを含む面に照明光を照射し撮像光学系で2次元データシンボルを撮像素子に結像させるものが知られている。撮像素子から出力された画像情報は2値化され、その2値化データを基に2次元データシンボルの位置を確認し、2次元データシンボルの画像情報が抽出されてデコード等の所定の処理を施された後、ホストコンピュータ等の外部のハードウエアに転送される。
【0003】
このような2次元データシンボルは白黒のモザイクパターンが2次元的に配列されたものであり、高精度で読み出すためには、シンボルを読み取り開口内に完全に位置づけ、シンボル面に照明光を一定時間均一に照射して読み出すことが望ましい。従って操作者は、バーコードリーダを操作する際、筐体の位置決め、固定等に注意を払わなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが実際にバーコードリーダが用いられる際は、必ずしも読み取り開口をシンボル面に接触したまま一定時間筐体を固定してシンボルの読み取り動作が行われるわけではなく、操作者の手ぶれ等により筐体が揺れ、読み取り開口がシンボル面に固定されない場合がある。そのような状況でのシンボルの読み取りは失敗する可能性が高い。
【0005】
本発明は、以上の問題を解決するものであり、2次元データシンボルの読み取りを安定して行えることを目的としている。
【0006】
なお、本明細書では、「シンボル面」とはシンボル読み取り装置の開口部に位置づけられるシンボルを含む面をさし、「シンボルの読み取り」とは、読み取り開口部に位置づけられた面の撮像処理からシンボルの画像情報を抽出してデコードするまでの処理をさす。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシンボル読み取り装置は、コード化シンボルが形成されたシンボル面を筐体の一壁面に対向させ、シンボルを壁面に設けられた読み取り開口内に位置づけて読み取るシンボル読み取り装置であって、壁面に位置づけられたシンボル面に照明光を照射する光源と、シンボル面の光学情報を光電変換して電荷蓄積する撮像素子と、壁面の読み取り開口の周辺に設けられ、シンボル面と壁面との接触状態を感知する複数の隔設された感知素子とを有し、各感知素子の感知状態の組み合わせに応じて撮像素子の電荷蓄積時間と照明光の光度と撮像素子からの画素毎の電荷読み出しの少なくとも1つを制御する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
感知素子は、好ましくは読み取り開口の中心に対して点対称の位置に設けられている。
【0009】
本発明のシンボル読み取り装置は、例えば、撮像素子の基板に電圧を印加する位相を制御することにより撮像素子の電荷蓄積時間を制御する。
【0010】
本発明のシンボル読み取り装置は、例えば感知素子がいずれも接触を感知していない場合、撮像素子に第1の蓄積時間の間電荷蓄積し、照明光を第1の光度に設定し、撮像素子に蓄積された電荷をフィールドモードで読み出す。
【0011】
本発明のシンボル読み取り装置は、例えば感知素子が少なくとも1つ接触を感知している場合、撮像素子に第2の蓄積時間の間電荷蓄積し、照明光を第2の光度に設定し、撮像素子に蓄積された電荷をフィールドモードで読み出すことを特徴とする。
【0012】
本発明のシンボル読み取り装置は、例えば感知素子が全て接触を感知している場合、撮像素子に第2の蓄積時間の間電荷蓄積し、照明光を第2の光度に設定し、撮像素子に蓄積された電荷をフレームモードで読み出しで行う。
【0013】
好ましくは、第1の蓄積時間は第2の蓄積時間より短く、また第1の光度は第2の光度より明るい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る実施形態であるシンボル読み取り装置の斜視図である。筐体10はヘッド部10aと把持部10bから構成されている。底面11は矩形の読み取り開口12が形成された、ヘッド部10aの一壁面である。底面11には読み取り開口12の近傍に第1のスイッチ13および第2のスイッチ14が設けられている。第1のスイッチ13および第2のスイッチ14は、読み取り開口12の中心に対して互いに点対称に位置し、かつ読み取り開口12の角部を結ぶ対角線上に位置するよう配設されている。第1のスイッチ13および第2のスイッチ14は自己復帰型のオンオフスイッチであり、押されて先端部と底面11が均一になった時、オンとなるスイッチである。また、その先端部には例えばゴム製の滑り止め部材が設けられている。把持部10bの側面には読み取り動作を開始するためのトリガー15が設けられている。また、把持部10bのヘッド部10aと反対側の端部には、読み取り結果をホストコンピュータ等の不図示の外部装置へ送信するケーブル16が取り付けられている。
【0015】
図2は、本実施形態に係るシンボル読み取り装置のブロック図である。
CPU(中央演算処理装置)20はシンボル読み取り装置全体の制御を行う。第1のスイッチ13は、インバータ13aを介して論理回路であるNOR回路51、OR回路52、AND回路53に接続されており、第2のスイッチ14はインバータ14aを介してNOR回路51、OR回路52、AND回路53に接続されている。NOR回路51の出力信号はCPU20のポートP1 に、OR回路52の出力信号はポートP2 に、AND回路53の出力信号はポートP3 に入力される。また、トリガー15はインバータ15aに接続されており、インバータ15aの出力信号はCPU20のポートPSWに入力される。
【0016】
CPU20には、撮像回路30を構成する各回路、すなわち電源回路31、CCD駆動回路32、光源駆動回路33、信号処理回路34が接続されている。電源回路31を制御する電源回路駆動信号はポートPEN/から出力され、この出力信号に従って電源回路31からCCD35および撮像回路30の他の回路に電源が供給される。また、CCD駆動回路32および光源駆動回路33に対する制御信号は、それぞれポートS1 、S2 から出力される。尚、電源回路駆動信号はロー(L)の時電源回路31により各種回路への電源供給を行わせるアクティブローの信号である。
【0017】
光源駆動回路33から出力される制御信号に従って光源36が駆動されシンボル面に照明光が照射されシンボル面の反射光がCCD35に結像し、CCD駆動回路32から出力される制御信号に従ってCCD35が駆動され、シンボル面の光学像が光電変換される。CCD35から出力される光電変換されたシンボル面の画像情報すなわち全画素データは、信号処理回路34で2値化処理等を施されポートP4 に入力される。また、CCD駆動回路32からはシンボル情報の抽出時に用いられる同期信号(垂直、水平同期信号およびフィールドインデックス信号FI)が出力されポートP5 に入力される。CPU20では、ポートP4 に入力された全画素データをポートP5 に入力される同期信号に基づいてメモリ(図示せず)に格納する。
【0018】
また、CPU20では、ポートP5 に入力された同期信号(垂直、水平同期信号およびフィールドインデックス信号FI)に基づいて、ポートP4 に入力されたシンボル面の撮像情報からシンボルの情報が抽出され、抽出されたシンボル情報を基にデコード等の処理が施される。デコードに成功したシンボル情報はポートP6 から出力され、外部インタフェース38を介してホストコンピュータに送信される。
【0019】
図3は、本実施形態に用いられる従来公知のCCDの構成を示す概略図である。
図3において、各画素に対応するフォトダイオード60と垂直転送CCD61が交互に配置されている。すなわち、垂直方向Vに延びたフォトダイオード60と垂直転送CCD61が水平方向Hにおいて交互に配列されている。フォトダイオード60に発生した電荷は垂直転送CCD61に移動され、垂直転送CCD61において水平転送CCD62に転送され、水平転送CCD62に接続された端子から出力される。
【0020】
図4はフォトダイオード60と垂直転送CCD61の構成を示す拡大図である。本実施形態の垂直転送CCD61はV1 、V2 、V3 、V4 の4相の転送電極で構成されている。垂直方向Vに並んだフォトダイオード60は交互にV1 、V3 の電極に接続されている。すなわち、奇数番目のフォトダイオード(PD1 、PD3 、PD5 ...)は電極V1 に接続され、偶数番目のフォトダイオード(PD2 、PD4 、PD6 ...)は電極V3 に接続されている。各フォトダイオードに蓄積された電荷は、接続された電極に電圧が印加されると垂直転送CCD61に移動する。尚、奇数番目のフォトダイオードは読み出される画像の奇数フィールドに対応し、偶数番目のフォトダイオードは偶数フィールドに対応する。
【0021】
図5は本実施形態の撮像素子の断面図である。転送電極φVには電荷転送パルスが印加される。n型シリコン基板70の上にp型シリコン基板71が積層され、その上にn型のフォトダイオード60が配設されている。フォトダイオード60の近傍には垂直転送CCD61が形成され、垂直転送CCD61はアルミニウムから成る遮蔽部材62により遮光されている。フォトダイオード60の残留電荷は、n型シリコン基板70に数十ボルトの電圧(Vsub)を印加することにより基板側に移動し撮像素子から除去される。
【0022】
次に、フォトダイオード60の電荷蓄積時間の制御について説明する。n型シリコン基板70に基板方向掃き出し電圧Vsubが印加されている間、フォトダイオード60の残留電荷が除去され、電圧Vsubの印加を解除することによりフォトダイオード60の電荷蓄積が開始される。そして、所定時間経過後、電極V1 、V3 に電荷転送パルス信号電圧(TGパルス)が印加され、それまでフォトダイオード60に蓄積された電荷が垂直転送CCD61の電極に転送される。従って、n型シリコン基板70に基板方向掃き出し電圧Vsubを印加するタイミングを制御することにより、フォトダイオード60の電荷蓄積時間を任意に制御できる。
【0023】
従って、筐体が揺れている可能性が高い場合は電荷蓄積時間を短くするように設定し、筐体が固定されているために揺れている可能性が低い場合は電荷蓄積時間を長くするように設定し、筐体の状況に応じて電荷蓄積時間を設定すれば、常に信頼性の高い撮像情報を得ることができる。以下、このような制御下による電荷蓄積時間を「電子シャッタースピード」と呼ぶ。
【0024】
図6はフィールド読み出しの場合のタイミングチャート、図7はフレーム読み出しの場合タイミングチャートである。タイミングチャート中、FIはCCD駆動回路32が出力するフィールドインデックス信号であり、ハイが奇数フィールド、ローが偶数フィールドに対応する。
図6において、A6で基板電圧が印加され、フォトダイオード60(図3参照)の残留電荷が除去される。その後フォトダイオード60に電荷が蓄積されはじめ、B6で垂直転送CCD61の電極V1 、V3 (図3参照)に同時に電圧が印加されると、フォトダイオード60に蓄積された奇数フィールドおよび偶数フィールドの電荷が垂直転送CCD61に転送される。垂直転送CCD61では水平転送CCD62から数えて奇数番目のフォトダイオードとその隣の偶数番目のフォトダイオード(PD1 とPD2 、PD3 とPD4 .....)の電荷が加算され、水平転送CCD62に転送される。B6からD6の期間水平転送CCD62から電荷が出力され、1フィールドの画像情報として読み出される。
【0025】
次いで、C6で再び基板電圧が印加され、フォトダイオード60の残留電荷が除去された後、D6で垂直転送CCD61の電極V1 、V3 に同時に電圧が印加され、フォトダイオード60に蓄積された奇数フィールドおよび偶数フィールドの電荷が垂直転送CCD61に転送される。B6において垂直転送CCD61では加算した奇数番目のフォトダイオードとと偶数番目のフォトダイオードの組み合わせを替えて電荷が加算され(PD2 とPD3 、PD4 とPD5 .....)、水平転送CCD62に転送される。同様にD6からE6の期間水平転送CCD62から電荷が出力され、1フィールドの画像情報として読み出される。
【0026】
図7において、A7で基板電圧が印加され、フォトダイオード60の残留電荷がクリアされる。その後フォトダイオード60に電荷が蓄積されはじめ、B7で垂直転送CCD61の電極V1 にTGパルス信号が印加されると、フォトダイオード60に蓄積された奇数フィールドの電荷が垂直転送CCD61に転送され水平転送CCD62に転送される。同時にFIは奇数フィールドを示すハイ信号に切り替わる。B7からD7の期間水平転送CCD62から電荷が出力され、奇数フィールドの画像情報として読み出される。その間、C7で再び基板電圧が印加され、フォトダイオード60の残留電荷が除去される。D7で垂直転送CCD61の電極V3 にTGパルス信号が印加されると、フォトダイオード60に蓄積された偶数フィールドの電荷が垂直転送CCD61に転送され水平転送CCD62に転送される。同時にFIは偶数フィールドを示すロー信号に切り替わる。D7からF7の期間水平転送CCD62から電荷が出力され、偶数フィールドの画像情報として読み出される。
【0027】
従って、V1 、V3 の電圧印加の位相を制御することにより読み出しモードの切り替えすなわちフィールドモード、フレームモードの切り替えが行われる。
【0028】
フィールドモードで読み出す場合は、偶数フィールドの画素情報と奇数フィールドの画素情報を加算して処理するため、フレームモードによる読み出しに比べると画像情報量が半分に減少する反面、撮像時間(電荷蓄積時間から全画素データ分の読み出しが完了するまでに要する時間)がフレームモードの約半分ですむため筐体が揺れている可能性の高い場合には有効な読み取りモードである。
【0029】
一方、フレームモードで画像情報を読み出す場合は、画像情報量が多くデコードの精度が向上する反面、電荷蓄積時間および読み出しに要する時間がフィールドモードの2倍の時間を必要とする。従って、フレームモードで読み出す場合、読み取り開口をシンボル面により長時間位置づける必要があり、操作者の手振れ等による外乱に弱い。
【0030】
次に図8の真理値表1を用いて、第1のスイッチ13、第2のスイッチ14の状態に応じたCPU20における撮像回路30の制御処理について説明する。真理値表1において、各スイッチおよびポートP1 、P2 、P3 の値は「0」がロー電圧を示すロー信号であり、「1」がハイ電圧を示すハイ信号である。ポートS1 の値により電子シャッタースピード(電荷蓄積時間)が決定され、「1」が高速(短時間)、「0」が低速(長時間)を示す。ポートS2 の値は「1」が光源に高電圧を与え高照度にし、「0」が低電圧を与え低照度にすることを示し、ポートS3 の値は「1」がフィールドモードにより読み出され、「0」がフレームモードにより読み出されるようCCD35が駆動されることを示す。
【0031】
真理値表1の第1行目は、第1のスイッチ13、第2のスイッチ14が共にオフ状態の各ポートの値を示している。第1のスイッチ13、第2のスイッチ14がオフの場合、ハイ電圧がインバータ13a、14aに入力され、インバータ13a、14aからロー信号が出力されてNOR回路51、OR回路52、AND回路53に入力される。従ってNOR回路51から出力されてポートP1 に入力される信号はハイ、OR回路52から出力されポートP2 に入力される信号はロー、AND回路53から出力されてポートP3 に入力される信号はローとなる。
【0032】
真理値表1の第2行目は、第1のスイッチ13がオン、第2のスイッチ14がオフの状態の各ポートの値を示している。第1のインバータ13aからハイ信号が出力されて各論理回路に入力され、第2のインバータ14aからロー信号が出力されて各論理回路に入力される。従って、NOR回路51からポートP1 に入力される信号はロー、OR回路52から出力されポートP2 に入力される信号はハイ、AND回路53から出力されてポートP3 に入力される信号はローとなる。
【0033】
真理値表1の第3行目は、第1のスイッチ13がオフ、第2のスイッチ14がオンの状態の各ポートの値を示している。第1のインバータ13aからはロー信号が出力されて各論理回路に入力され、第2のインバータ14aからはハイ信号が出力されて各論理回路に入力される。従って、NOR回路51からポートP1 に入力される信号はロー、OR回路52から出力されポートP2 に入力される信号はハイ、AND回路53から出力されてポートP3 に入力される信号はローとなる。
【0034】
真理値表1の第4行目は、第1のスイッチ13、第2のスイッチ14が共にオン状態の各ポートの値を示している。第1のスイッチ13、第2のスイッチ14がオンの場合、ロー電圧がインバータ13a、14aに入力され、インバータ13a、14aからハイ信号が出力されてNOR回路51、OR回路52、AND回路53に入力される。従ってNOR回路51から出力されてポートP1 に入力される信号はロー、OR回路52から出力されポートP2 に入力される信号はハイ、AND回路53から出力されてポートP3 に入力される信号はハイとなる。
【0035】
ポートS1 の出力値はポートP1 の入力値により決定される。スイッチ13およびスイッチ14が共にオフの場合ポートS1 の出力値は「1」、すなわち電子シャッターのスピードが高速にセットされ、スイッチ13およびスイッチ14のうち少なくとも1つがオンの場合ポートS1 の出力値は「0」、すなわち電子シャッターのスピードが低速にセットされる。
【0036】
ポートS2 の出力値も同様にポートP1 の入力値により決定され、スイッチ13およびスイッチ14が共にオフの場合ポートS2 の出力値は「1」、すなわち光源に高電圧が与えられ高照度となり、スイッチ13およびスイッチ14のうち少なくとも1つがオンの場合ポートS2 の出力値は「0」、すなわち光源に低電圧が与えられ低照度となる。
【0037】
ポートS3 の出力値はポートP3 の入力値により決定される。スイッチ13およびスイッチ14が共にオンの場合ポートS3 の出力値は「0」、すなわちフレームモードによりシンボル面の画像情報が読み出され、スイッチ13およびスイッチ14が共にオフか若しくは一方のみオンの場合ポートS3 の出力値は「1」、すなわちシンボル面の画像情報がフィールドモードにより読み出される。
【0038】
図9はシンボル面の撮像処理からシンボルデータ送信までの処理フローである。尚、フロー中の「高速シャッタモード」「低速シャッターモード」とはシンボル面を撮像する際の撮像モードを意味し、「高速シャッタモード」は電荷蓄積時間を例えば1/1000秒にすると共に光源に与える電流を例えば20mA(ミリアンペア)にして照明光を明るくするモードであり、「低速シャッターモード」とは電荷蓄積時間を例えば1/200秒にすると共に光源に与える電流を例えば4mAにして照明光を暗くするモードである。
【0039】
処理フローの開始時、シンボル読み取り装置本体の電源はオンされており、CPU20は稼働状態にある。ステップ100では、ポートPEN/の初期化処理が行われ出力値が「1」にセットされる。すなわち、ステップ100では撮像回路30の電源はオフされる。
【0040】
ステップ101ではトリガースイッチ15が押されているか否か(オンしているか否か)を判断し、押されている(オンしている)場合はステップ102へ進み、押されていない(オンしていない)場合は新たな処理は行われない。すなわち、トリガースイッチ15が押されてシンボル読み取りの処理が開始される。ステップ102でポートPEN/に0がセットされ撮像回路30の電源がオンとなりステップ103へ進む。
【0041】
ステップ103においてポートP1 の値が確認され、「1」すなわち第1のスイッチ13および第2のスイッチ14のいずれもオフの場合はステップ104へ進み、高速シャッターモードにセットされる。一方ポートP1 の値が「0」、すなわち少なくとも一方がオンの場合はステップ105に進む。
【0042】
ステップ104で高速シャッタモードにセットされた後、ステップ106へ進み、ステップ106において読み出しモードがフィールドモードにセットされ、シンボル面の撮像が行われ、撮像により読み出されたシンボル面の画像情報に2値化処理や所定の画像処理が施された後メモリに格納され、ステップ110へ進む。
【0043】
その後ステップ110でメモリに格納されたシンボル面の画像情報を読み出し、その画像情報からデータシンボルに対応する画素データのみの抽出、すなわちシンボルの抽出処理が行われる。次いでステップ111において、ステップ110で抽出された画素データに対してデコード処理が施され、ステップ112でホストへ送信される。
【0044】
一方、ステップ105ではポートP2 の値が確認され、「1」すなわち第1のスイッチ13および第2のスイッチ14のうち少なくとも一方がオンの場合はステップ106に進み、低速シャッターモードにセットされる。一方、ポートP2 の値が「0」の場合はステップ103へ戻る。
【0045】
ステップ107で低速シャッターモードにセットされ、次いでステップ108でポートP3 の値が確認される。ポートP3 の値が「1」の場合、すなわち第1のスイッチ13および第2のスイッチ14が共にオンの状態であれば読み出しモードがフレームモードにセットされ、撮像が行われ、撮像により読み出されたシンボル面の画像情報に2値化処理や所定の画像処理が施された後メモリに格納され、ステップ110に進む。ステップ110以降の処理は上述の通りである。一方、ポートP3 の値が「0」の場合、すなわち第1のスイッチ13および第2のスイッチ14のいずれか一方がオンの状態であればステップ106に進む。ステップ106以降の処理は上述の通りである。
【0046】
尚、ステップ111においてデコード処理が成功した場合は、シンボル読み取り成功としてステップ112でシンボルの情報が外部のホストコンピュータへ送信される。デコード処理に失敗した場合は、ホストコンピュータへの送信は行われない。尚、シンボル読み取りの結果は、デコードの結果はブザーあるいは筐体に設けられた表示ランプ(図示せず)等により操作者に知らされる。
【0047】
以上のように本実施形態によれば、読み取り開口周辺に設けたスイッチの状態によりシンボル面と読み取り開口の接触状態を判断し、筐体が揺れている可能性が高い場合はシンボル面の撮像時間が短くてすむフィールドモードによる撮像が行われ、筐体が揺れている可能性が低い場合はシンボル面の画像情報量が多くその結果デコードの精度が高くなるフレームモードによる撮像が行われる。すなわち、読み取り開口周辺に設けたスイッチの状態に応じて読み取りモードを切り替え、その結果各読み取りモードの特性を生かした撮像が行われる。
【0048】
従って、常にシンボル面が最も安定して撮像されるよう撮像モードが設定されるため、撮像されたシンボル面からシンボル情報を抽出してデコードする際失敗する可能性が低減され、シンボル読み取り成功の確率が高くなる。
【0049】
本実施形態では、第1のスイッチ13および第2のスイッチ14は長方形の読み取り開口12の対角線上に位置し、かつ押されて先端部が底面11と均一になった場合にオンとなるスイッチである。従って、両スイッチを共にオンの状態に保持することにより読み取り開口12はシンボル面に密着し固定されるので、筐体の振れている可能性は極めて低いと判断することができる。
【0050】
また、第1のスイッチ13および第2のスイッチ14に、先端部が底面11と均一にならなくても押されるだけでオンとなるスイッチを用いて、読み取り開口12の対角線上に設けてもよい。両スイッチが共にオンの状態を維持したままバーコードリーダを操作することにより、仮に手振れが生じてもバーコードリーダは対角線を軸にした方向に振れることになるので、第1のスイッチ13および第2のスイッチ14が配設されている角部以外の角部がシンボル面と当接するためバーコードリーダの傾斜は極めて低く抑えられ、同様に筐体の振れは小さいと判断することができる。
【0051】
尚、本実施形態では底面11の設けるスイッチ数の増加に伴いCPU20におけるデコード等の各処理が繁雑となり迅速なデータ処理ができなくなるといったことを回避するためスイッチの数は2つ(第1のスイッチ13、第2のスイッチ14)にとどめられており、上述したスイッチを読み取り開口の対角線上に配置することによる効果を最も少ないスイッチ数で実現している。
【0052】
さらに、電子シャッタースピードを低速にする、すなわち電荷蓄積時間を長くする場合は照明光を暗くしているので消費電流を節約することができ経済的である。
【0053】
尚、本実施形態では高速シャッタモードにおいては電荷蓄積時間を1/1000秒に設定し光源に与える電流を20mAに設定し、低速シャッターモードにおいては電荷蓄積時間を1/200秒に設定し光源に与える電流を4mAに設定しているがこれに限るものではなく、シンボル面と読み取り開口の接触状態に応じて安定してシンボル面を撮像できる値であればよい。
【0054】
また、本実施形態では、スイッチが2箇所に設けられているがこれに限るものではなく、読み取り開口の中心に対して点対称の位置に複数箇所設けられていればよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば筐体の固定状態に応じて2次元シンボルの読み取りを安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシンボル読み取り装置の斜視図である。
【図2】本実施形態のシンボル読み取り装置のブロック図である。
【図3】本実施形態のシンボル読み取り装置に用いられるCCDの模式図である。
【図4】CCDのフォトダイオードと垂直転送CCDの構成を示す拡大図である。
【図5】CCDの層構造を示す断面図である。
【図6】フィールドモードによる画像情報の読み出しのタイミングチャートである。
【図7】フレームモードによる画像情報の読み出しのタイミングチャートである。
【図8】シンボル読み取り装置に内蔵されたCPUにおける演算処理の真理値表である。
【図9】本実施形態におけるシンボル読み出しの処理フローである。
【符号の説明】
10 筐体
12 読み取り開口部
13 第1のスイッチ
14 第2のスイッチ
15 トリガー
20 CPU
30 撮像回路
60 フォトダイオード
61 垂直転送CCD
62 水平転送CCD

Claims (4)

  1. コード化シンボルが形成されたシンボル面を筐体の一壁面に対向させ、前記シンボルを前記壁面に設けられた読み取り開口内に位置づけて読み取るシンボル読み取り装置であって、前記読み取り開口内に位置づけられたシンボル面に照明光を照射する光源と、シンボル面の光学情報を光電変換して電荷蓄積する撮像素子と、前記壁面の前記読み取り開口の周辺に設けられ、前記シンボル面と前記壁面との接触状態を感知する複数の隔設された感知素子とを有し、各感知素子の感知状態の組み合わせに応じて前記撮像素子の電荷蓄積時間と前記照明光の光度と前記撮像素子からの画素毎の電荷読み出しを制御する撮像制御手段を備え
    前記感知素子がいずれも接触を感知していない場合、前記撮像制御手段が、前記撮像素子に第1の蓄積時間の間電荷蓄積し、前記照明光を第1の光度に設定し、前記感知素子の少なくとも一部が接触を感知している場合、前記撮像制御手段が、前記撮像素子に前記第1の蓄積時間よりも長い第2の蓄積時間の間電荷蓄積し、前記照明光を前記第1の光度よりも暗い第2の光度に設定し、前記感知素子の少なくとも一部が接触を感知していない場合、前記撮像制御手段が、前記撮像素子に蓄積された電荷をフィールドモードで読み出すことを特徴とするシンボル読み取り装置。
  2. 前記感知素子が、前記読み取り開口の中心に対して点対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシンボル読み取り装置。
  3. 前記撮像素子の基板に電圧を印加する位相を制御することにより前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御することを特徴とする請求項1に記載のシンボル読み取り装置。
  4. 前記感知素子が全て接触を感知している場合、前記撮像制御手段が、前記撮像素子に蓄積された電荷をフレームモードで読み出すことを特徴とする請求項1に記載のシンボル読み取り装置。
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