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JP3799764B2 - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents
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JP3799764B2 - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性平版印刷版を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理する現像処理槽と、を有する感光性平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、感光性平版印刷版の処理時間を短縮することが望まれてきている。そして、感光性平版印刷版を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理する現像処理槽と、を有する感光性平版印刷版処理装置で、搬送速度が1.5m/分程度で、現像処理時間が15秒程度の現像パス長が0.4m程度のものが知られている。そして、これは、現像処理時間が15秒程度と短いため、現像温度を上げて現像液の活性を上げて短い現像処理時間でも現像が完了するようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、より現像処理時間を短くするために、現像液の温度を上げると、現像液からの蒸発が早まり現像液が濃縮され、現像液を貯留する槽などにスラッジが発生しやすくなる。そして、スラッジが発生してしまうと、発生したスラッジが、槽などに固着し急速に固くなったり、感光性平版印刷版に付着して印刷版をダメにしたりするなどの問題が起きる。また、各処理槽に貯留されている処理液、空気酸化により処理液が劣化しやすい。特に現像液は、劣化が急速に進み、現像感度が不安定になり、液寿命が短くなる。そのため、各処理槽を密閉構造にする方法もあるが、処理槽が大きくなりやすく、また、完全に密閉することは困難である。
【0004】
そこで、現像液の劣化やスラッジの発生を抑制するために、現像液の交換や補充を頻繁に大量に行わなければならない。また、発生したスラッジなどを頻繁に洗浄しなければならない。
【0005】
第一の発明の目的は、上記課題を解決するもので、現像処理時間の短縮を図りながら、現像液の劣化やスラッジの発生を抑制し、現像液の現像感度の安定化を図り、液寿命を長期化させることである。
【0006】
第二の発明の目的は、現像液を廃棄することなく、現像処理槽を洗浄することが簡単にでき、また、現像液の交換や補充が簡単にできるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための事項の全てにより達成される。以下、各請求項について説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略することがある。
【0012】
本発明の感光性平版印刷版処理装置は、感光性平版印刷版を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理して、前記現像液を底部に設けられた現像液用出口から回収する現像処理槽と、前記現像液を貯留する現像液貯留容器と、前記現像液貯留容器から現像液を前記現像処理槽に供給する現像液供給管と、前記現像処理槽の現像液出口から回収された現像液を前記現像液貯留容器に送ることと排出することとを選択できる現像液回収管と、を有することを特徴とする。
本発明の作用は以下の通りである。感光性平版印刷版を現像処理している間は、現像液貯留容器に貯留されている現像液を現像液供給管から現像処理槽に供給して、現像処理槽が、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理して、前記現像液を回収して、現像液回収管が前記現像処理槽で回収された現像液を前記現像液貯留容器に送ることで、感光性平版印刷版を現像処理することができる。また、現像処理槽の洗浄時は、現像液の大部分が現像液貯留容器に貯留されている状態で、現像液回収管が前記現像処理槽で回収された現像液や洗浄液を排出するようにすることで、洗浄のために汚れた現像液や洗浄液を排出することができ、簡単に現像処理槽を洗浄でき、かつ、現像液の大部分が現像液貯留容器に貯留されているので、大部分の現像液を再度利用することができる。また、現像液の交換は、現像液貯留容器ごと交換したり、現像液貯留容器から交換したりなどすることで、簡単にできる。また、現像液の補充は、現像液貯留容器に補充したり、現像液回収管が現像処理槽で補充された現像液を前記現像液貯留容器に送ったりするなどで、簡単にできる。また、現像液が、感光性平版印刷版の搬送路に開かれている現像処理槽ではなく、現像液貯留容器に貯留されているので、現像液貯留容器の開口を小さくすることで、現像液の蒸発を少なくでき、また、酸化による現像液の劣化を抑制でき、地震などで他の槽に現像液が混ざり込むことを防止できる。また、現像処理槽とは別に現像液貯留容器が設けられているので、現像処理槽と現像液貯留容器とは、その配置や構造に自由度が高く、省スペース化を図ることができる。
【0013】
なお、前記現像液回収管が、当該現像液回収管の途中に、前記現像処理槽で回収された現像液を前記現像液貯留容器に送ることと排出することとを選択するコックを有することが、簡単な構造であるので好ましい。
【0016】
また、本発明の感光性平版印刷版処理装置は、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に水洗水を供給して水洗処理して、前記水洗液を回収する水洗処理槽と、前記水洗水を貯留する水洗水貯留容器と、前記水洗水貯留容器から水洗水を前記水洗処理槽に供給する水洗水供給管と、前記水洗処理槽で回収された水洗水を前記水洗水貯留容器に送ることと排出することとを選択できる水洗水回収管と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の感光性平版印刷版処理装置は、前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に後処理液を供給して後処理して、前記後処理液を回収する後処理槽と、前記後処理液を貯留する後処理液貯留容器と、前記後処理液貯留容器から後処理液を前記後処理槽に供給する後処理液供給管と、前記後処理槽で回収された後処理液を前記後処理液貯留容器に送ることと排出することとを選択できる後処理液回収管と、を有することを特徴とする。
【0024】
〔用語などの説明〕
後処理とは、現像処理され、水洗処理された感光性平版印刷版にさらにする処理のことで、ガム引き処理、リンス処理などが挙げられる。後処理液とは、後処理のための処理液のことで、例えば、ガム引き処理ではガム液、リンス処理ではリンス液が該当する。
【0025】
現像時間とは、感光性平版印刷版に、現像液が最初に接触してから、次の処理液が最初に接触するまでの時間のことで、例えば、現像処理の後に水洗処理する場合は、感光性平版印刷版に、現像液が最初に接触してから、水洗水が最初に接触するまでの時間のことである。
【0026】
現像パス長とは、搬送手段により搬送されている感光性平版印刷版に、現像液が最初に接触してから、次の処理液が最初に接触するまでの距離のことで、例えば、現像処理の後に水洗処理する場合は、搬送手段により搬送されている感光性平版印刷版に、現像液が最初に接触してから、水洗水が最初に接触するまでの距離のことである。
【0027】
現像液の活性は、現像液の温度を上げることや、現像液の成分を活性な成分にすることや、現像液のpHを調整することなどにより、上げることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に関する具体例の一例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0029】
実施形態1
本実施形態の感光性平版印刷版処理装置は、感光性平版印刷版を現像処理する処理装置である。以下、本実施形態の感光性平版印刷版処理装置について、本実施形態の感光性平版印刷版処理装置の概略構成図である図1に基づいて、説明する。
【0030】
本実施形態の感光性平版印刷版処理装置には、現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを収容する外枠60が設けられている。そして、外枠60は、直方体の天面がない形状の枠であり、この直方体の天面に該当する蓋50と共に内部を実質的に密閉するものである。そして、感光性平版印刷版処理装置の外枠60には、搬送手段により所定の搬送路19に沿って搬送されている感光性平版印刷版の搬送を邪魔しないように、感光性平版印刷版の入口68及び出口69が設けられている。また、外枠60の内側を現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とに区切るために、区画壁62と区画壁63とが設けられている。そして、外枠60の内壁61と区画壁62とにより現像処理槽20が区画され、区画壁62と区画壁63とにより水洗処理槽30が区画され、区画壁63と外枠60の内壁64とにより後処理槽40が区画されている。
【0031】
そして、搬送ローラ対11〜14が現像処理槽20内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。また、搬送ローラ対15、16が水洗処理槽30内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。また、搬送ローラ対17、18が後処理槽40内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。そして、区画壁62の上方の搬送ローラ対14、15が、現像液と水洗水とを区画している。また、区画壁63の上方の搬送ローラ対16、17が、水洗水と後処理液とを区画している。そして、搬送ローラ対11〜18は、感光性平版印刷版を搬送する搬送手段であり、感光性平版印刷版を、所定の搬送路19に沿って、一定の搬送速度で搬送する。
【0032】
現像処理槽20は、その内部に、搬送ローラ対11〜14により搬送されている感光性平版印刷版に現像液を供給する現像液供給ノズル21が、搬送ローラ対11〜13の各々の下流側に、設けられている。そして、現像液供給用ポンプ25が、現像処理槽20に貯留している現像液を、すり鉢状の底の最低部に設けられた現像液用出口26から、途中にこの現像液供給用ポンプ25を設けた現像液供給管24を介して、現像液供給ノズル21に供給する。そして、現像処理槽20は、この現像液供給ノズル21により感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理し、そして、落下した現像液を貯留する。
【0033】
また、水洗処理槽30は、その内部に、搬送ローラ対15、16により搬送されている感光性平版印刷版に水洗水を供給する水洗水供給ノズル31が、搬送ローラ対15の下流側に設けられている。そして、水洗水供給用ポンプ35が、水洗処理槽30に貯留している水洗水を、すり鉢状の底の最低部に設けられた水洗水用出口36から、途中にこの水洗水供給用ポンプ35を設けた水洗水供給管34を介して、水洗水供給ノズル31に供給する。そして、水洗処理槽30は、この水洗水供給ノズル31により感光性平版印刷版に水洗水を供給して水洗処理し、そして、落下した水洗水を貯留する。
【0034】
また、後処理槽40は、その内部に、搬送ローラ対17、18により搬送されている感光性平版印刷版に後処理液を供給する後処理液供給ノズル41が搬送ローラ対17の下流側に設けられている。そして、後処理液供給用ポンプ45が、後処理槽40に貯留している後処理液を、すり鉢状の底の最低部に設けられた後処理液用出口46から、途中にこの後処理液供給用ポンプ45を設けた後処理液供給管44を介して、後処理液供給ノズル41に供給する。そして、後処理槽40は、この後処理液供給ノズル41により感光性平版印刷版に後処理液を供給して後処理し、そして、落下した後処理液を貯留する。
【0035】
また、外枠60の上部を囲むようにパッキング65が設けられており、このパッキング65を介して取り外し自在な蓋50が乗せられ、この蓋50と外枠60とにより、現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを、感光性平版印刷版の入口68及び出口69と、現像液用出口26と、水洗水用出口36と、後処理液用出口46とを除いて、蓋50と共に内部を密閉する、すなわち、外部から実質的に密閉する。
【0036】
また、搬送ローラ対11〜18からなる搬送手段による感光性平版印刷版の搬送速度は2.5m/分以上5m/分以下であり、感光性平版印刷版の現像時間が11秒以下5秒以上であり、感光性平版印刷版の現像パス長が1m以下0.2m以上であり、現像液の活性を上げても、現像液を貯留する現像処理槽が外部から密閉されているので、現像液の蒸発や現像液の劣化やスラッジの発生が抑制され、現像液の交換や補充の頻度や量を少なくすることができつつ、現像処理槽20を小型化できる。また、現像液を貯留する現像処理槽20と水洗水を貯留する水洗処理槽30と後処理液を貯留する後処理槽40とが、外部から実質的に密閉されているので、現像液と水洗水と後処理液の蒸発や劣化やスラッジの発生が抑制され、現像液と水洗水と後処理液の交換や補充の頻度や量を少なくすることができる。また、単に蓋を開くだけで、簡単に現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを洗浄したり、簡単に現像液と水洗水と後処理液の交換や補充をしたりすることができる。
【0037】
実施形態2
本実施形態の感光性平版印刷版処理装置は、感光性平版印刷版を現像処理する処理装置である。以下、本実施形態の感光性平版印刷版処理装置について、本実施形態の感光性平版印刷版処理装置の概略構成図である図2に基づいて、説明する。
【0038】
本実施形態の感光性平版印刷版処理装置には現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを収容する外枠60が設けられている。そして、外枠60は、直方体の天面がない形状の枠であり、この直方体の天面に該当する蓋50と共に内部を実質的に密閉するものである。そして、感光性平版印刷版処理装置の外枠60には、搬送手段により所定の搬送路19に沿って搬送されている感光性平版印刷版の搬送を邪魔しないように、感光性平版印刷版の入口68及び出口69が設けられている。また、外枠60の内側を現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とに区切るために、区画壁62と区画壁63とが設けられている。そして、外枠60の内壁61と区画壁62とにより現像処理槽20が区画され、区画壁62と区画壁63とにより水洗処理槽30が区画され、区画壁63と外枠60の内壁64とにより後処理槽40が区画されている。
【0039】
そして、搬送ローラ対11〜14が現像処理槽20内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。また、搬送ローラ対15、16が水洗処理槽30内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。また、搬送ローラ対17、18が後処理槽40内に感光性平版印刷版の所定の搬送路19に沿って設けられている。そして、区画壁62の上方の搬送ローラ対14、15が、現像液と水洗水とを区画している。また、区画壁63の上方の搬送ローラ対16、17が、水洗水と後処理液とを区画している。そして、搬送ローラ対11〜18は、感光性平版印刷版を搬送する搬送手段であり、感光性平版印刷版を、所定の搬送路19に沿って、一定の搬送速度で搬送する。
【0040】
また、本実施形態の感光性平版印刷版処理装置には、現像液を貯留する現像液貯留容器22と、水洗水を貯留する水洗水貯留容器32と、後処理液を貯留する後処理液貯留容器42とを収容する貯留容器外枠70が設けられている。そして、外枠70は、直方体の天面がない形状の枠であり、この直方体の天面に該当する蓋80と共に内部を実質的に密閉するものである。そして、貯留容器外枠70には、現像液を貯留する現像液貯留容器22と、水洗水を貯留する水洗水貯留容器32と、後処理液を貯留する後処理液貯留容器42とに区切るために、区画壁72と区画壁73とが設けられている。そして、外枠70の内壁71と区画壁72とにより現像液貯留容器22が区画され、区画壁72と区画壁73とにより水洗水貯留容器32が区画され、区画壁73と外枠70の内壁74とにより後処理液貯留容器42が区画されている。
【0041】
また、現像処理槽20は、その内部に、搬送ローラ対11〜14により搬送されている感光性平版印刷版に現像液を供給する現像液供給ノズル21が、搬送ローラ対11〜13の各々の下流側に、設けられている。そして、現像液供給用ポンプ25が、現像液貯留容器22に貯留している現像液を、現像液貯留容器22の底に設けられた現像液貯留容器出口23から、途中にこの現像液供給用ポンプ25を設けた現像液供給管24を介して、現像液供給ノズル21に供給する。
【0042】
そして、現像処理槽20は、この現像液供給ノズル21により感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理し、そして、落下した現像液をすり鉢状の底により回収する。現像処理槽20のすり鉢状の底に現像液用出口26が設けられている。そして、現像液用出口26から現像液貯留容器22の現像液貯留容器入口29まで、途中に切り替えコック27が設けられた回収管28が設けられている。そして、現像処理槽20のすり鉢状の底から回収された現像液は、現像液用出口26から途中に切り替えコック27が設けられた回収管28を介して、現像液貯留容器入口29より現像液貯留容器22に戻す。
【0043】
なお、切り替えコック27は、簡単な構造のもので、現像処理槽20で回収された現像液を、現像液貯留容器22に送ることと排出することとを選択するものである。そして、現像処理時には、切り替えコック27を、現像処理槽20で回収された現像液を現像液貯留容器22に送るように切り替えることで、現像液を循環させながら、感光性平版印刷版を連続的に現像処理する。
【0044】
また、現像処理槽20の洗浄時は、現像処理槽20に在った現像液を全て現像液貯留容器22に送った後、切り替えコック27を、回収管28が現像処理槽で回収された現像液や洗浄液を排出するように切り替えることで、洗浄のために汚れた現像液や洗浄液を排出することができ、簡単に現像処理槽を洗浄でき、また、洗浄のために現像液を廃棄する必要がなく、洗浄中の現像液の劣化も良好に抑制できる。
【0045】
また、現像液の交換時は、現像液貯留容器22ごと交換したり、現像液貯留容器22から交換したりなどすることで、簡単にできる。
【0046】
また、現像液の補充は、現像液貯留容器22に補充したり、切り替えコック27が、現像処理槽20で回収された現像液を現像液貯留容器22に送るように切り替えることで、回収管28が現像処理槽20で補充された現像液を現像液貯留容器22に送ったりするなどで、簡単にできる。
【0047】
また、現像液は実質的に密閉されている開口の小さい現像液貯留容器22に貯留されているので、現像液の蒸発を少なくでき、酸化による現像液の劣化を防止でき、地震などで他の槽に現像液が混ざり込むことを防止できる。
【0048】
また、水洗処理槽30は、その内部に、搬送ローラ対14、15により搬送されている感光性平版印刷版に水洗水を供給する水洗水供給ノズル31が、搬送ローラ対14の下流側に設けられている。そして、水洗水供給用ポンプ35が、水洗水貯留容器32に貯留している水洗水を、水洗水貯留容器32の底に設けられた水洗水貯留容器出口33から、途中にこの水洗水供給用ポンプ35を設けられた水洗水供給管34を介して、水洗水供給ノズル31に供給する。
【0049】
そして、水洗処理槽30は、この水洗水供給ノズル31により感光性平版印刷版に水洗水を供給して水洗処理し、そして、落下した水洗水をすり鉢状の底により回収する。水洗処理槽30のすり鉢状の底に水洗水用出口36が設けられている。そして、水洗水用出口36から水洗水貯留容器32の水洗水貯留容器入口39まで、途中に切り替えコック37が設けられた回収管38が設けられている。そして、水洗処理槽30のすり鉢状の底から回収された水洗水は、水洗水用出口36から途中に切り替えコック37が設けられた回収管38を介して、水洗水貯留容器入口39より水洗水貯留容器32に戻す。
【0050】
なお、切り替えコック37は、簡単な構造のもので、水洗処理槽30で回収された水洗水を、水洗水貯留容器32に送ることと排出することとを選択するものである。そして、水洗処理時には、切り替えコック37を、水洗処理槽30で回収された水洗水を水洗水貯留容器32に送るように切り替えることで、水洗水を循環させながら、感光性平版印刷版を連続的に水洗処理する。
【0051】
また、水洗処理槽30の洗浄時は、水洗処理槽30に在った水洗水を全て水洗水貯留容器32に送った後、切り替えコック37を、回収管38が水洗処理槽で回収された水洗水や洗浄液を排出するように切り替えることで、洗浄のために汚れた水洗水や洗浄液を排出することができ、簡単に水洗処理槽を洗浄でき、また、水洗水を廃棄する必要なく、洗浄中の水洗水の劣化も良好に抑制できる。
【0052】
また、水洗水の交換時は、水洗水貯留容器32ごと交換したり、水洗水貯留容器32から交換したりなどすることで、簡単にできる。
【0053】
また、水洗水の補充は、水洗水貯留容器32に補充したり、切り替えコック37が、水洗処理槽30で回収された水洗水を水洗水貯留容器32に送るように切り替えることで、回収管38が水洗処理槽30で補充された水洗水を水洗水貯留容器32に送ったりするなどで、簡単にできる。
【0054】
また、水洗水は実質的に密閉されている開口の小さい水洗水貯留容器32に貯留されているので、水洗水の蒸発を少なくでき、地震などで他の槽に水洗水が混ざり込むことを防止できる。
【0055】
また、後処理槽40は、その内部に、搬送ローラ対15、16により搬送されている感光性平版印刷版に後処理液を供給する後処理液供給ノズル41が搬送ローラ対15の下流側に設けられている。そして、後処理液供給用ポンプ45が、後処理液貯留容器42に貯留している後処理液を、後処理液貯留容器42の底に設けられた後処理液用出口46から、途中にこの後処理液供給用ポンプ45を設けられた後処理液供給管44を介して、後処理液供給ノズル41に供給する。
【0056】
そして、後処理槽40は、この後処理液供給ノズル41により感光性平版印刷版に後処理液を供給して後処理し、そして、落下した後処理液をすり鉢状の底により回収する。後処理槽40のすり鉢状の底に後処理液用出口46が設けられている。そして、後処理液用出口46から後処理液貯留容器42の後処理液貯留容器入口49まで、途中に切り替えコック47が設けられた回収管48が設けられている。そして、後処理槽40のすり鉢状の底から回収された後処理液は、後処理液用出口46から途中に切り替えコック47が設けられた回収管48を介して、後処理液貯留容器入口49より後処理液貯留容器42に戻す。
【0057】
なお、切り替えコック47は、簡単な構造のもので、後処理槽40で回収された後処理液を、後処理液貯留容器42に送ることと排出することとを選択するものである。そして、後処理時には、切り替えコック47を、後処理槽40で回収された後処理液を後処理液貯留容器42に送るように切り替えることで、後処理液を循環させながら、感光性平版印刷版を連続的に後処理する。
【0058】
また、後処理槽40の洗浄時は、後処理槽40に在った後処理液を全て後処理液貯留容器42に送った後、切り替えコック47を、回収管48が後処理槽で回収された後処理液や洗浄液を排出するように切り替えることで、洗浄のために汚れた後処理液や洗浄液を排出することができ、簡単に後処理槽を洗浄でき、また、後処理液を廃棄する必要がなく、洗浄時の後処理液の劣化も良好に抑制できる。
【0059】
また、後処理液の交換時は、後処理液貯留容器42ごと交換したり、後処理液貯留容器42から交換したりなどすることで、簡単にできる。
【0060】
また、後処理液の補充は、後処理液貯留容器42に補充したり、切り替えコック47が、後処理槽40で回収された後処理液を後処理液貯留容器42に送るように切り替えることで、回収管48が後処理槽40で補充された後処理液を後処理液貯留容器42に送ったりするなどで、簡単にできる。
【0061】
また、後処理液は実質的に密閉されている開口の小さい後処理液貯留容器42に貯留されているので、後処理液の蒸発を少なくでき、地震などで他の槽に後処理液が混ざり込むことを防止できる。
【0062】
また、貯留容器外枠70及び区画壁72、73の上部にはパッキング75が設けられており、このパッキング75を介して取り外し自在な蓋80が乗せられ、この蓋80と外枠70とにより、現像処理槽20と後処理槽30と後処理槽40とを、現像液貯留容器入口29及び現像液貯留容器出口23と、水洗水用入口39及び水洗水用出口36と、後処理液用入口49及び後処理液用出口46とを除いて、蓋50と共に内部を密閉する、すなわち、外部から実質的に密閉する。
【0063】
そして、各処理の際、感光性平版印刷版に供給された各処理液は各処理槽に留まることなく回収され、各処理液の貯留容器に送られるので、劣化しにくい。
【0064】
また、外枠60の上部を囲むようにパッキング65が設けられており、このパッキング65を介して取り外し自在な蓋50が乗せられ、この蓋50と外枠60とにより、現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを、感光性平版印刷版の入口68及び出口69と、現像液用出口26と、水洗水用出口36と、後処理液用出口46とを除いて、蓋50と共に内部を密閉する、すなわち、外部から実質的に密閉する。
【0065】
また、現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40との外枠60と、貯留容器外枠70とが、それぞれ別なので、その配置、構造に自由度が高く、省スペース化を図ることができる。
【0066】
また、搬送ローラ対11〜16からなる搬送手段による感光性平版印刷版の搬送速度は2.5m/分以上5m/分以下であり、感光性平版印刷版の現像時間が11秒以下5秒以上であり、感光性平版印刷版の現像パス長が1m以下0.2m以上であり、現像液の活性を上げても、現像液を貯留する現像液貯留容器22が外部から密閉されているので、現像液の蒸発や現像液の劣化やスラッジの発生が抑制され、現像液の交換や補充の頻度や量を少なくすることができつつ、現像処理槽20を小型化できる。また、現像液を貯留する現像液貯留容器22と水洗水を貯留する水洗水貯留容器32と後処理液を貯留する後処理液貯留容器42とが、外部から実質的に密閉されているので、現像液と水洗水と後処理液の蒸発や劣化やスラッジの発生が抑制され、現像液と水洗水と後処理液の交換や補充の頻度や量を少なくすることができる。また、単に蓋を開くだけで、簡単に現像処理槽20と水洗処理槽30と後処理槽40とを洗浄したり、簡単に現像液と水洗水と後処理液の交換や補充をしたりすることができる。
【0067】
【実施例】
実施例1
実施形態1の感光性平版印刷版処理装置で、感光性平版印刷版の搬送速度2.8m/分にし、現像パス長を0.46mにし、現像時間を約9.9秒にして、現像液と水洗水と後処理液の交換や補充を従来と同様にして、感光性平版印刷版を連続的に処理した。
【0068】
その結果、現像液と水洗水と後処理液の蒸発、劣化及びスラッジの発生を良好に抑制でき、良好な処理ができた。
【0069】
実施例2
実施形態2の感光性平版印刷版処理装置で、感光性平版印刷版の搬送速度2.8m/分にし、現像パス長を0.46mにし、現像時間を約9.9秒にして、現像液と水洗水と後処理液の交換や補充を従来と同様にして、感光性平版印刷版を連続的に処理した。
【0070】
その結果、現像液と水洗水と後処理液の蒸発、劣化及びスラッジの発生を良好に抑制でき、良好な処理ができた。
【0071】
【発明の効果】
第一の発明の効果は、現像液の蒸発や劣化やスラッジの発生を抑制することである。
【0072】
第二の発明の効果は、現像液を廃棄することなく、現像処理槽を洗浄することが簡単にでき、また、現像液の交換や補充が簡単にできることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の感光性平版印刷版処理装置を示す概略構成図。
【図2】実施形態2の感光性平版印刷版処理装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
11〜18 搬送ローラ対
19 搬送路
20 現像処理槽
30 水洗処理槽
40 後処理槽
50 蓋
60 外枠
65 パッキング
70 貯留容器外枠
75 パッキング
80 蓋

Claims (9)

  1. 感光性平版印刷版を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に現像液を供給して現像処理して、前記現像液を底部に設けられた現像液用出口から回収する現像処理槽と
    記現像液を貯留する現像液貯留容器と、
    前記現像液貯留容器から現像液を前記現像処理槽に供給する現像液供給管と、
    前記現像処理槽の現像液出口から回収された現像液を前記現像液貯留容器に送ることと排出することとを選択できる現像液回収管と、
    を有することを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
  2. 前記現像処理槽の洗浄時は、前記現像液回収管を前記現像液貯留容器に送るように選択して前記現像処理槽の現像液を前記現像液貯留容器に送った後、前記現像液回収管を排出するように選択することを特徴とする請求項1に記載の感光性平版印刷版処理装置。
  3. 前記現像液の補充時は、前記現像液回収管を前記現像液貯留容器に送るように選択して前記現像処理槽に補充された現像液を前記現像液貯留容器に送ることを特徴とする請求項1に記載の感光性平版印刷版処理装置。
  4. 前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に水洗水を供給して水洗処理して、前記水洗液を回収する水洗処理槽と、
    前記水洗水を貯留する水洗水貯留容器と、
    前記水洗水貯留容器から水洗水を前記水洗処理槽に供給する水洗水供給管と、
    前記水洗処理槽で回収された水洗水を前記水洗水貯留容器に送ることと排出することとを選択できる水洗水回収管と、
    を有することを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
  5. 前記水洗処理槽の洗浄時は、前記水洗水回収管を前記水洗水貯留容器に送るように選択して前記水洗処理槽の水洗水を前記水洗水貯留容器に送った後、前記水洗水回収管を排出するように選択することを特徴とする請求項4に記載の感光性平版印刷版処理装置。
  6. 前記水洗水の補充時は、前記水洗水回収管を前記水洗水貯留容器に送るように選択して前記水洗処理槽に補充された水洗水を前記水洗水貯留容器に送ることを特徴とする請求項4に記載の感光性平版印刷版処理装置。
  7. 前記搬送手段により搬送されている前記感光性平版印刷版に後処理液を供給して後処理して、前記後処理液を回収する後処理槽と、
    前記後処理液を貯留する後処理液貯留容器と、
    前記後処理液貯留容器から後処理液を前記後処理槽に供給する後処理液供給管と、
    前記後処理槽で回収された後処理液を前記後処理液貯留容器に送ることと排出することとを選択できる後処理液回収管と、
    を有することを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
  8. 前記後処理槽の洗浄時は、前記後処理液回収管を前記後処理液貯留容器に送るように選択して前記後処理槽の後処理液を前記後処理液貯留容器に送った後、前記後処理液回収管を排出するように選択することを特徴とする請求項7に記載の感光性平版印刷版処理装置。
  9. 前記後処理液の補充時は、前記後処理液回収管を前記後処理液貯留容器に送るように選択して前記後処理槽に補充された後処理液を前記後処理液貯留容器に送ることを特徴とする請求項7に記載の感光性平版印刷版処理装置。
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