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JP3942346B2 - 扉装置 - Google Patents
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JP3942346B2 - 扉装置 - Google Patents

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JP3942346B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、戸袋の両端に設けた第1開口と第2開口のそれぞれから扉体が出入りする扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等の交通機関の乗降場に設置する可動柵では、開口時における間口寸法は一般に、車両等の乗降口間口寸法に車両等の停止位置誤差を加味した寸法になっている。また1開口毎に独立した両開きの可動柵における可動扉は、据付基礎部に対して固定されたストロークで開閉している。
【0003】
停止位置誤差を大きく設定した場合は、車両等の乗降口間隔が固定のため、可動柵開口部の間口寸法を大きくしなければならず、隣接した戸袋との干渉により扉の収納が困難になる。このため、従来の可動柵では、図10、図11および図12に示すように扉自身が2段階に伸び縮するように構成し、戸袋のサイズを小さくしつつ開口間口を大きくできるようにしたものがある。なお、図10は可動柵の上面を、図11は扉を閉じた状態での正面を、図12は扉を開いて戸袋に格納した状態での正面をそれぞれ示している。
【0004】
この可動柵1000では、扉が外扉1001と内扉1002で構成されており、扉を開いて戸袋1003の中に格納する際には、外扉1001の中に内扉1002が収容されるようになっている。一方、扉を閉じる場合には、外扉の中から内扉が伸展するようになっている。
【0005】
また図13、図14に示すように、戸袋1013内で、扉1011同士の後端部が戸袋の厚み方向で重なるように構成することで、開口間口の拡大を図ったものもある。なお、図13は、可動柵の上面を、図14は、可動柵の扉を閉じた状態における正面をそれぞれ表している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図10等に示すように、2段階に伸縮可能な扉を用いたものでは、構造が複雑になるという問題があった。一方、図13等に示すように、扉同士の後端が戸袋の中で戸袋の厚み方向に重なるようにしたものでは、戸袋が厚くなるとともに、複数の可動柵を連設した際に、扉が一直線に並ばないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、戸袋が薄くかつ開口間口を大きくとることのできる扉装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の発明に存する。
[1]戸袋(111)の両端に設けた第1開口(112)と第2開口(113)のそれぞれから扉体が出入りする扉装置において、
所定の直線上を進退移動可能に支持された第1扉体(200)であって前記第1開口(112)を通じて前記戸袋(111)から出没するものと、前記第1扉体(200)の移動軌跡の延長上を進退移動可能に支持された第2扉体(300)であって前記第2開口(113)を通じて前記戸袋(111)から出没するものと、前記第1扉体(200)を進退移動させる第1駆動機構(220)と、前記第2扉体(300)を進退移動させる第2駆動機構(320)とを備え、
前記第1駆動機構(220)は、前記戸袋(111)の側に固定された第1固定部(221、223)と、第1移動部(225)と、前記第1移動部(225)を前記第1固定部(221、223)に対して直線的に相対移動させる第1移動機構(222、225)と、前記相対移動のための駆動力を発生する第1駆動部(224)とを有するものであり、
前記第2駆動機構(320)は、前記戸袋(111)の側に固定された第2固定部(321、323)と、第2移動部(325)と、前記第2移動部(325)を前記第2固定部(321、323)に対して直線的に相対移動させる第2移動機構(322、325)と、前記相対移動のための駆動力を発生する第2駆動部(324)とを有するものであり、
前記第1扉体(200)は、前記戸袋(111)へ入る際の進行方向側となる後端部の一部から前記進行方向の側に向けて突出しかつ前記第1駆動機構(220)と連結される第1連結部(210)を有し、
前記第2扉体(300)は、前記戸袋(111)へ入る際の進行方向側となる後端部の一部から前記進行方向の側に向けて突出しかつ前記第2駆動機構(320)と連結される第2連結部(310)を有し、
前記第1連結部(210)の前記第1扉体(200)からの突出位置と前記第2連結部(310)の前記第2扉体(300)からの突出位置とを、前記第1扉体(200)および第2扉体(300)が進退移動する際に形成される前記第1連結部(210)の移動軌跡と前記第2連結部(310)の移動軌跡とが同一平面内でかつ平行になるように設定し
前記第1扉体(200)と前記第2扉体(300)に沿う上下のフレーム(901、911)の横にそれぞれ案内レール(902、912)を設け、該案内レール(902、912)に前記第1扉体(200)および前記第2扉体(300)を支持するガイドローラ(903、913)をそれぞれ横から係合させ、
前記第1扉体(200)および前記第2扉体(300)の揺動を防止する為のガイドレール(905、915)を前記フレーム(901、911)の上面または下面に取り付けたことを特徴とする扉装置。
【0017】
前記本発明は次のように作用する。
進退移動のための力を第1駆動機構(220)から受けとる第1連結部(210)を、第1扉体(200)の後端部の一部から没入時の進行方向に突出させているので、第1扉体(200)のほとんどを戸袋(111)から出現させることができる。第2扉体(300)についても同様である。
【0018】
また第1連結部(210)の第1扉体(200)からの突出位置と第2連結部(310)の第2扉体(300)からの突出位置とを、第1扉体(200)および第2扉体(300)が進退移動する際に形成される第1連結部(210)の移動軌跡と第2連結部(310)の移動軌跡とが同一平面内でかつ平行になるように設定してある。その結果、第1扉体(200)と第2扉体(300)を戸袋(111)内のいくら奥まで収容しても、第1連結部(210)と第2連結部(310)とが互いに衝突することはない。
【0019】
すなわち、戸袋(111)に格納した際の第1扉体(200)および第2扉体(300)の停止位置を、当該停止位置で第1連結部(210)の先端が第2連結部(310)の先端よりも第2扉体(300)の後端部側へ進行した位置に設定することができる。
【0020】
たとえば、第1連結部(210)と第2連結部(310)と第1扉体(200)と第2扉体(300)とが同一平面内に位置する場合には、第1連結部(210)の先端と第2扉体(300)の後端とが接触するかあるいは第2連結部(310)の先端と第1扉体(200)の後端とが接触する直前まで近接させて戸袋(111)内に収納することができる。これにより、戸袋(111)の全長を短くすることができ、その分、開口間口を大きくすることができる。
【0021】
また第1連結部(210)および第2連結部(310)が、第1扉体(200)および第2扉体(300)の存する平面と異なる平面に存するようにすれば、各扉体を戸袋(111)のいくら奥まで格納しても第1連結部(210)と第2扉体(300)とが接触したり、第2連結部(310)と第1扉体(200)とが接触することはない。このため、第1扉体(200)と第2扉体(300)の後端同士が接触する直前まで、これらの扉体を戸袋(111)の奥深くまで収納することができ、より一層、開口間口を大きくとることができる。
【0022】
なお、第1連結部(210)と第2連結部(310)とが同一平面内にあるので、連結部が異なる平面内にある場合に比べて戸袋(111)を薄くすることができる。たとえば、第1連結部(210)と第2連結部(310)を第1扉体(200)の表面の側に揃えて配置すれば、第1駆動機構(220)と第2駆動機構(320)の双方を第1扉体(200)の一方の側面の側に配置することになる。これにより、第1連結部(210)および第1駆動機構(220)と第2連結部(310)および第2駆動機構(320)とを扉体の表側と裏側に分けて配置する場合に比べて、戸袋(111)を薄くすることができる。
【0023】
第1駆動機構(220)としては、戸袋(111)の側に固定された第1固定部(221、223)と、第1移動部(225)と、第1移動部(225)を第1固定部(221、223)に対して直線的に相対移動させる第1移動機構(222、225)と、相対移動のための駆動力を発生する第1駆動部(224)とを有するものを用いるとよい。同様に、第2駆動機構(320)としては、戸袋(111)の側に固定された第2固定部(321、323)と、第2移動部(325)と、第2移動部(325)を第2固定部(321、323)に対して直線的に相対移動させる第2移動機構(322、325)と、相対移動のための駆動力を発生する第2駆動部(324)とを有するものを用いる。
【0024】
たとえば、移動機構を無端のベルトとし、駆動部によってこの無端のベルトを周回させ、当該ベルトの所定箇所に移動部を取り付けたものであってもよい。またねじ送り機構により移動部を進退移動させるようにしてもよい。すなわち、固定部に支持されたボールねじ(222、322)であって少なくとも対応する扉体の連結部を進退移動させるべき範囲にわたって延設されたものと、このボールねじ(222、322)に螺合されたナット部材(225、325)とにより移動機構を構成する。そしてボールねじ(222、322)とナット部材(225、325)のうちのいずれか一方を回動可能に他方を回動不能に支持し、これらのうち回動可能な方を駆動部によって回転させ、移動部をナット部とともに進退移動するように構成する等である。
【0025】
なお、本扉装置は、プラットホーム(10)上の側縁に沿って立設され、列車の通る軌道側とプラットホーム(10)側とを仕切るための可動ホーム柵装置(100)に好適である。また、この場合、少なくとも第1駆動機構(220)および第2駆動機構(320)を第1扉体(200)および第2扉体(300)に対して軌道側と反対側、すなわちプラットホーム(10)の内側よりに配置したものでは、装置の設置および保守点検作業を柵の内側(反軌道側)からできるので、作業の安全性を高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
図1から図7は、本発明の一実施の形態を示している。
図2、図3は、本発明にかかる扉装置を適用した可動ホーム柵装置100を正面から、図4は可動ホーム柵装置100を上面から、図5は可動ホーム柵装置100を側方から見た様子をそれぞれ示している。
【0027】
可動ホーム柵装置100は、プラットホーム10上の側縁に沿って立設され、プラットホーム10の脇に延びる線路(軌道)上の定位置に停止する列車との間に柵を形成して、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。可動ホーム柵装置100は、1または2以上の両開き扉装置110とこれらの両端に配置された片開き扉装置120とから構成される。なお図2〜図4では、両開き扉装置110を1つだけ有するものを示してある。
【0028】
両開き扉装置110および片開き扉装置120の戸袋111、121はそれぞれ、全体的には扁平な矩形箱型に形成されており、各戸袋111、121の下端がプラットホーム10の基礎上に固設されている。
【0029】
プラットホーム10上には、所定位置に停車した列車の各乗降ドア(図示省略)と対応する箇所に開口間口が来るように両開き扉装置110および片開き扉装置120が配置される。なお列車は通常、定位置に停止するのだが、この基準となる定位置に対して所定範囲内の許容誤差が設定されている。この誤差に対応するため、可動ホーム柵装置100の開口間口は、列車の有する乗客ドアの開口枠の幅よりも広く設定されている。
【0030】
片開き扉装置120は、片方にだけ開口を有する戸袋121と、先の開口を通じて出没する1枚の扉122と、この扉122を進退移動させるための図示省略した駆動機構とを備えている。両開き扉装置110は、両端に開口を有する戸袋111と、第1扉体200と、第2扉体300と、第1扉体200を進退移動させるための機構部を成す第1駆動機構220と、第2扉体300を進退移動させるための駆動部を成す第2駆動機構320とを備えている。
【0031】
第1扉体200と第2扉体300は、同じ直線上を進退移動するようになっており、戸袋111へ没入する際の進行方向先頭側になる各扉体200、300の後端同士が対向するようになっている。すなわち、第1扉体200と第2扉体300は同一平面内にあり、第1扉体200の移動軌跡の延長上を第2扉体300が進退移動するようになっている。
【0032】
図1は、両開き扉装置110の構成を概略図示したものである。また図7は、第1開口112側の戸袋端部を破断して戸袋111の内部を見た様子の概略図である。図示するように、戸袋111の一端に設けた第1開口112を通じて出没する第1扉体200は、所定の厚みを有する平板矩形状を成している。第1扉体200の後端部のうち、上端近傍の一部から、第1扉体200が戸袋111へ入る際の進行方向側(矢印201で示す方向)に向けて第1連結部210が突出している。
【0033】
第1連結部210は、図6に示すように、第1扉体200の後端から第1扉体200と同一平面内で扉の没入時進行方向へ所定量だけ矩形状に突出した扉体突出部211と、この扉体突出部211に一端側を重ねてねじ止めされ、かつ他端側が扉体突出部211よりも扉の没入時進行方向へさらに突出した矩形平板状の連結ベース部212とから成る。
【0034】
戸袋111のうち第1開口112を設けた端部と反対側の端部に設けた第2開口113を通じて出没する第2扉体300は、第1扉体200と同様に所定の厚みを有する平板矩形状を成している。第2扉体300の後端部のうち、下端近傍の一部からは、第2扉体300が戸袋111へ入る際の進行方向側(矢印202で示す方向)に向けて第2連結部310が突出している。
【0035】
第2連結部310は、図6に示すように、第2扉体300の後端下部から第2扉体300と同一平面内で扉の没入時進行方向へ所定量だけ矩形状に突出した扉体突出部311と、扉体突出部311に一端側を重ねてねじ止めされ、かつ他端側が扉体突出部311よりも扉の没入時進行方向へさらに突出した矩形平板状の連結ベース部312とから成る。
【0036】
連結ベース部212および連結ベース部312は、プラットホーム10に設置された状態で扉体突出部211、311の表裏面のうち軌道のある側と反対の面に取り付けられてある。
【0037】
戸袋111のうち第1扉体200および第2扉体300を挟んで反軌道側の内側上部には、第1連結部210に対応する高さで戸袋111のほぼ幅一杯に渡って水平(第1扉体200および第2扉体300が進退する方向)に延設された上部フレーム221が設けてある。なお戸袋111の内部には、各部を支持する構造体を成すフレームが設けてあり、上部フレーム221はその一部を成している。
【0038】
この上部フレーム221の上面には、開閉移動する第1扉体200を案内するための第1扉用ガイドレール231が取り付けてある。連結ベース部212には、第1扉用ガイドレール231に係合する被案内部としての第1扉用ガイドローラ232が取り付けてある。第1扉体200の荷重のほとんどは、第1扉用ガイドローラ232および第1扉用ガイドレール231を介して上部フレーム221で受ける構造になっている。
【0039】
第1扉体200の後端の下端部には、第1扉用L字型部材240が取り付けてある。第1扉用L字型部材240は、L字の水平部240bを第1扉体200の下端側にしかつL字の水平部240bを扉の没入時進行方向に向けた状態でL字の垂直部分240aが第1扉体200の後端下部にねじ止めされている。
【0040】
第1扉用L字型部材240の水平部240bの底面には下方に向けて第1扉用補助ガイドローラ242が取り付けてある。戸袋111の内側底部には、第1扉用補助ガイドローラ242の係合相手となる第1扉用補助ガイドレール241が設けてある。第1扉体200の上部を第1扉用ガイドローラ232で支持するとともに第1扉体200の下部を第1扉用補助ガイドローラ242で支持することにより、第1扉体200の揺動を抑制するようになっている。
【0041】
上部フレーム221の下面の両端近傍には第1扉用固定部材223が取り付けてあり、第1駆動機構220を構成する第1扉用ボールねじ222の両端部が第1扉用固定部材223によって回動可能に支持されている。
【0042】
第1扉用ボールねじ222は、第2開口113の側の基端部が電動モータからなる第1扉用駆動部224に所定の減速機構を介して接続されている。第1扉用駆動部224は第1扉用固定部材223に固定されている。第1連結部210の連結ベース部212には、第1扉用ボールねじ222に螺合されたナット部材を含む第1扉用移動部225が固定されている。第1扉用移動部225のナット部材は回動不能になっている。
【0043】
第1扉用駆動部224が第1扉用ボールねじ222を回動させると、回動不能に支持されたナット部を含む第1扉用移動部225が第1扉用ボールねじ222に対して相対的に回転して第1扉用ボールねじ222に沿って水平に移動する。第1扉用移動部225と第1連結部210とが固着されているので、第1扉体200は、第1扉用移動部225の水平移動に伴って水平に進退移動するようになっている。
【0044】
第1扉用ボールねじ222は、少なくとも第1扉体200を進退移動させるべき所定範囲に対応した長さ(第1扉体200の開閉行程距離以上の長さ)があり、第1扉体200の移動に従って第1扉用移動部225が進退移動する範囲をカバーする位置に配置されている。
【0045】
戸袋111のうち第1扉体200および第2扉体300を挟んで反軌道側の内側下部には、第2連結部310に対応する高さで戸袋111のほぼ幅一杯に渡って水平に延設された下部フレーム321が設けてある。この下部フレーム321の下面には、開閉移動する第2扉体300を案内するための第2扉用ガイドレール331が取り付けてある。連結ベース部312には、第2扉用ガイドレール331に係合する被案内部としての第2扉用ガイドローラ332が取り付けてある。第2扉体300の荷重のほとんどは、第2扉用ガイドローラ332および第2扉用ガイドレール331を介して下部フレーム321で受ける構造になっている。
【0046】
第2扉体300の後端の上端部には、第2扉用L字型部材340が取り付けてある。第2扉用L字型部材340は、L字の水平部340bを第2扉体300の上端側にしかつL字の水平部340bを扉の没入時進行方向に向けた状態でL字の垂直部分340aが第2扉体300の後端上部にねじ止めされている。第2扉用L字型部材340の水平部340bの上面には上向きに第2扉用補助ガイドローラ342が取り付けてある。戸袋111の内側上部には、第2扉用補助ガイドローラ342の係合相手となる第2扉用補助ガイドレール341が設けてある。第2扉体300の下部を第2扉用ガイドローラ332で支持するとともに第2扉体300の上部を第2扉用補助ガイドローラ342で支持することにより、第2扉体300の揺動が抑制されるようになっている。
【0047】
下部フレーム321の上面には、その両端近傍に第2扉用固定部材323が取り付けてあり、第2駆動機構320を構成する第2扉用ボールねじ322の両端部が第2扉用固定部材323によって回動可能に支持されている。
【0048】
第2扉用ボールねじ322は、第1開口112の側の基端部が、電動モータからなる第2扉用駆動部324に所定の減速機構を介して接続されている。第2扉用駆動部324は、第2扉用固定部材323に固定されている。第2連結部310の連結ベース部312には、第2扉用ボールねじ322に螺合されたナット部材を含む第2扉用移動部325が固定されている。第2扉用移動部325のナット部材は回動不能になっている。
【0049】
第2扉用駆動部324が第2扉用ボールねじ322を回動させると、回動不能に支持された第2扉用移動部325が第2扉用ボールねじ322に対して相対的に回転して第2扉用ボールねじ322に沿って水平に移動する。第2扉用移動部325と第2連結部310とが固着されているので、第2扉体300は、第2扉用移動部325の水平移動に伴って水平に進退移動するようになっている。
【0050】
なお第2扉用ボールねじ322は、少なくとも第2扉体300を進退移動させるべき所定範囲に対応した長さ(第2扉体300の開閉行程距離以上の長さ)があり、第2扉体300の移動に従って第2扉用移動部325が進退移動する範囲をカバーする位置に配置されている。
【0051】
上述のような構成の第1駆動機構220、第2駆動機構320は、第1扉体200および第2扉体300に対して軌道のある側と反対側に配置してある。また第1扉用駆動部224および第2扉用駆動部324は、各種の電気部品を実装した図示省略の制御盤によって制御するようになっている。
【0052】
次に作用を説明する。
図8は、第1扉体200および第2扉体300の双方を戸袋111の中に完全に格納した停止位置に移動した状態を模式的に示したものである。なお図8では、第1駆動機構220および第2駆動機構320やガイドレール等の記載は省略してある。
【0053】
停止位置では、第1連結部210の連結ベース部212の部分が相手方となる第2扉体300と同一平面上になく、側方(図の手前…反軌道側)になる。同様に第2連結部310の連結ベース部312の部分が相手方となる第1扉体200と同一平面上になく、側方(図の手前…反軌道側)になる。さらに、第2扉用L字型部材340の水平部340bが第1扉体200の上端よりも上方に位置し、第1扉用L字型部材240の水平部240bが第2扉体300の下端よりもさらに下側にあるので、これらが相手方の扉と衝突することはない。
【0054】
したがって、第1扉体200の後端と第2扉体300側の扉体突出部311とが接触する直前または第2扉体300の後端と第1扉体200側の扉体突出部211とが接触する直前まで、第1扉体200と第2扉体300とを近づけることができる。また第1駆動機構220と第2駆動機構320を第1扉体200および第2扉体300の表裏面のうちいずれか一方の側に揃えて配置したので、第1駆動機構220と第2駆動機構320とを扉体の表面側と裏面側に分けて配置する場合に比べて、戸袋111の厚みを薄くすることができる。
【0055】
さらに第1駆動機構220および第2駆動機構320を第1扉体200や第2扉体300に対して軌道と反対側、すなわちプラットホームの内側寄りに配置したので、本装置の設置および保守点検作業を柵の内側(反軌道側)から行うことができ、作業の安全性を高めることができる。
【0056】
このほか、第1連結部210および第2連結部310を第1扉体200および第2扉体300の後端部からそれぞれの扉体の没入時進行方向に突出させているので、各扉体200、300のほとんど全長を戸袋111から出現させて開口間口を閉じることができる。すなわち、閉じた際に戸袋111の中に残る部分が少ないので、扉の出現長に対する戸袋111の全長の比率を小さくすることができる。
【0057】
以上説明した実施の形態では、第1連結部210の連結ベース部212の部分と第2連結部310の連結ベース部312の部分とを第1扉体200および第2扉体300と異なる平面上に位置するようにしたが、第1連結部210および第2連結部310のすべてが第1扉体200および第2扉体300と同一平面になるようにしてもよい。
【0058】
この場合、第1連結部210と第2連結部310の上下方向における位置をずらしてあるので、これらが互いに衝突することはない。したがって、第1連結部210と第2連結部310を同じ高さに設定すると第1扉体200の後端と第2扉体300の後端との間の最小距離が第1連結部210と第2連結部310の全長を加えた長さ以上になるが、第1連結部210と第2連結部310を上下方向にずらしてあるので、第1連結部210または第2連結部310のうちいずれか長い一方の長さにまで最小距離を減らすことができる。
【0059】
なお、第1連結部210と第2連結部310のすべてを第1扉体200および第2扉体300と異なる平面に配置してもよい。たとえば、第1扉体200および第2扉体300の後端の側部から第1連結部210や第2連結部310を突出させれば、突出部の全長を連結ベース部212および連結ベース部312のあった平面内におくことができる。これにより、第1扉体200の後端と第2扉体300の後端とが接触する直前まで第1扉体200と第2扉体300を近づけて格納することが可能になり、戸袋111の全長をより一層短くし、開口間口を大きくすることができる。
【0060】
さらに実施の形態では、第1駆動機構220および第2駆動機構320をナット部とボールねじとから成るねじ送り機構で構成したが、たとえば、扉の移動行程距離にわたって架設した無端のベルトを駆動部によって周回させ、当該ベルトの所定箇所に移動部を取り付け、この移動部を各扉体の連結部に連結するような構成としてもよい。
【0061】
また実施の形態では、上部フレーム221、下部フレーム321の上面あるいは下面に荷重を支えるための案内レール231、331を設け、この案内レール231、331にガイドローラ232、332を上下方向から係合させるようにしたが、図9に示すようにフレーム901、911の横に案内レール902、912を設け、この案内レールにガイドローラ903、913を横から係合させるように構成してもよい。
【0062】
なお図9に示すものでは、揺動を防止する為のガイドレール905、915を先のフレーム901、911の上面または下面に取り付けてある。これにより、戸袋の高さを低くできるとともに、扉体の下端をプラットホームの上面に近づけることができる。
【0063】
このほか実施の形態では、本発明にかかる扉装置を、プラットホーム上の側縁に沿って立設し、列車の通る軌道側とプラットホーム側とを仕切るための可動ホーム柵装置に適用したが、両端から扉が出没するものであれば、他の用途に用いるものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明にかかる扉装置によれば、第1扉体後端からの第1連結部の突出位置と第2扉体後端からの第2連結部の突出位置を、第1扉体および第2扉体が進退移動する際に形成される第1連結部の移動軌跡と第2連結部の移動軌跡とが同一平面内でかつ平行になるように設定したので、第1扉体と第2扉体を戸袋の中でいくら近づけても、第1連結部と第2連結部とが互いに衝突することがない。
【0065】
したがって、第1連結部、第2連結部、第1扉体および第2扉体を同一平面内においた場合でも、第1連結部の先端と第2扉体の後端とが接触する直前かあるいは第2連結部の先端と第1扉体の後端とが接触する直前まで、扉体同士を近接させて戸袋内に収納することができ、開口間口に対する戸袋全長の比率を小さくすることができる。
【0066】
また第1連結部および第2連結部が、第1扉体および第2扉体の存する平面と異なる平面に存するようにしたものでは、第1扉体と第2扉体の後端同士が接触する直前まで、扉体を戸袋の奥深くまで収納することができ、より一層、開口間口を大きくとることができ、開口間口に対する戸袋全長の比率を小さくすることができる。
【0067】
さらに第1連結部、第1駆動機構、第2連結部、第2駆動機構を扉体の表裏面のうちのいずれか一方の側に集めて配置してあるので、戸袋を薄くすることができる。
【0068】
またプラットホーム上の側縁に沿って立設され、列車の通る軌道側とプラットホーム側とを仕切るための可動ホーム柵装置に本扉装置を適用したものでは、少なくとも第1駆動機構および第2駆動機構を第1扉体および第2扉体に対して軌道側と反対側に配置することにより、装置の設置および保守点検作業を柵の内側から行うことが可能となり、作業の安全性を高めることができる。また、揺動を防止する為のガイドレールを上下のフレームの上面または下面に取り付けたので、戸袋の高さを低くできるとともに、扉体の下端をプラットホームの上面に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置における戸袋内の概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態であって扉を閉じたものを示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態であって扉を開いたものを示す正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態を示す上面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置において両開き扉装置および第2扉体の後端から突出する第1連結部、第2連結部の取り付け状況を示す上面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置の戸袋内部を側方から見た様子を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る扉装置を適用した可動ホーム柵装置において双方の扉体を格納した状態における戸袋内部の様子を示す説明図である。
【図9】横からガイドレールに係合するように構成した扉装置の戸袋内部を側方から見た様子を示す説明図である。
【図10】従来から使用されている両開きの扉装置であって2段式の扉を備えたものを示す上面図である。
【図11】図10で示した扉装置の扉を閉じた状態を示す正面図である。
【図12】図10で示した扉装置の扉を開いた状態を示す正面図である。
【図13】従来から使用されている両開きの扉装置であって扉の後端同士が戸袋内部で戸袋の厚み方向に重なり合うように構成されたものを示す上面図である。
【図14】従来から使用されている両開きの扉装置であって扉の後端同士が戸袋内部で戸袋の厚み方向に重なり合うように構成されたものを示す正面図である。
【符号の説明】
10…プラットホーム
100…可動ホーム柵装置
110…両開き扉装置
111…戸袋
112…第1開口
113…第2開口
120…片開き扉装置
121…戸袋
122…扉
200…両開き扉装置
200…第1扉体
210…第1連結部
211…扉体突出部
212…連結ベース部
220…第1駆動機構
221…上部フレーム
222…第1扉用ボールねじ
223…第1扉用固定部材
224…第1扉用駆動部
225…第1扉用移動部
231…第1扉用ガイドレール
232…第1扉用ガイドローラ
240…第1扉用L字型部材
240a…垂直部分
240b…水平部
241…第1扉用補助ガイドレール
242…第1扉用補助ガイドローラ
300…第2扉体
310…第2連結部
311…扉体突出部
312…連結ベース部
320…第2駆動機構
321…下部フレーム
322…第2扉用ボールねじ
323…第2扉用固定部材
324…第2扉用駆動部
325…第2扉用移動部
331…第2扉用ガイドレール
332…第2扉用ガイドローラ
340…第2扉用L字型部材
340a…垂直部分
340b…水平部
341…第2扉用補助ガイドレール
342…第2扉用補助ガイドローラ

Claims (1)

  1. 戸袋の両端に設けた第1開口と第2開口のそれぞれから扉体が出入りする扉装置において、
    所定の直線上を進退移動可能に支持された第1扉体であって前記第1開口を通じて前記戸袋から出没するものと、前記第1扉体の移動軌跡の延長上を進退移動可能に支持された第2扉体であって前記第2開口を通じて前記戸袋から出没するものと、前記第1扉体を進退移動させる第1駆動機構と、前記第2扉体を進退移動させる第2駆動機構とを備え、
    前記第1駆動機構は、前記戸袋の側に固定された第1固定部と、第1移動部と、前記第1移動部を前記第1固定部に対して直線的に相対移動させる第1移動機構と、前記相対移動のための駆動力を発生する第1駆動部とを有するものであり、
    前記第2駆動機構は、前記戸袋の側に固定された第2固定部と、第2移動部と、前記第2移動部を前記第2固定部に対して直線的に相対移動させる第2移動機構と、前記相対移動のための駆動力を発生する第2駆動部とを有するものであり、
    前記第1扉体は、前記戸袋へ入る際の進行方向側となる後端部の一部から前記進行方向の側に向けて突出しかつ前記第1駆動機構と連結される第1連結部を有し、
    前記第2扉体は、前記戸袋へ入る際の進行方向側となる後端部の一部から前記進行方向の側に向けて突出しかつ前記第2駆動機構と連結される第2連結部を有し、
    前記第1連結部の前記第1扉体からの突出位置と前記第2連結部の前記第2扉体からの突出位置とを、前記第1扉体および第2扉体が進退移動する際に形成される前記第1連結部の移動軌跡と前記第2連結部の移動軌跡とが同一平面内でかつ平行になるように設定し
    前記第1扉体および第2扉体に沿う上下のフレームの横にそれぞれ案内レールを設け、該案内レールに前記第1扉体および第2扉体を支持するガイドローラをそれぞれ横から係合させ、
    前記第1扉体および第2扉体の揺動を防止する為のガイドレールを前記フレームの上面または下面に取り付けたことを特徴とする扉装置。
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