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JP4045906B2 - 電磁調理器で使用されるローラ付き調理鍋 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動させながら食材を加熱するための調理鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に食材の炒め物をフライパンで作るとき、調理人はフライパンを揺動させる。フライパンが揺動され、フライパンに入れられた食材を均等に加熱することができる。
【0003】
近年、図11に示すような電磁調理器30が多く販売されている。電磁調理器30は耐熱セラミックの板(以下、プレートと記載)34とそのプレート34の下に加熱コイル32が設けられている。食材を入れる器12が鉄製のフライパン40や鍋をプレート34の上に置く。加熱コイル32で発生した磁束がフライパン40や鍋の器12に渦電流を発生させ、器12を加熱する。鍋料理などで吹きこぼれがあってもプレート34を拭くだけで、簡単に掃除ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
フライパン40を揺動させるときに、フライパン40を持ち上げる必要がある。電磁調理器30で使用できるフライパン40は鉄製であるため、アルミ製のフライパンなどと比較すると、フライパン40が重くなる。フライパン40が重いため、長時間の調理で腕が疲れる。フライパン40をプレート34上に置いたままフライパン40を揺動させると、プレート34の表面に傷が付く。プレート34を簡単に掃除できてもフライパン40を揺動させたときの傷によって電磁調理器30の見た目が損なわれる。
【0005】
電磁調理器30以外にガスコンロを用いて料理される場合が多い。ガスコンロにはフライパン40などの器12を支持する五徳がある。炒め物の調理の場合、五徳からフライパン40を持ち上げて、フライパン40を揺動させる。長時間の調理を行うさい、腕が疲れ、フライパン40の揺動を確実に行えない場合がある。揺動ができないことによって、食材を均等に加熱できない場合がある。
【0006】
特開平11−137443号公報に、鍋を均一に加熱する調理器が開示されている。鍋の器にカラーを設け、鍋の取っ手とカラーをガスコンロに設けられた装置に支持させ、鍋を揺動させる調理器である。公報に開示された調理器は鍋を揺動させて調理できるが、ガスコンロを電磁調理器に変更した場合、漏れ磁束が多く、食材を加熱することができない。
【0007】
本発明の目的は、上記のように電磁調理器で使用するフライパンを含む調理鍋を揺動させるときの腕の疲れを軽減したり、電磁調理器のプレートに傷が付き、電磁調理器の見た目が損なわれたりするのを防ぐ調理鍋を提供することにある。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
本発明の調理鍋の要旨は、電磁調理器で使用される調理鍋において、前記調理鍋の外周側面または鍋底外周コーナーの1乃至複数箇所に、金属または耐熱性樹脂からなる回転器または摺動器を取り付けたことを特徴とする。電磁調理器のプレートに回転器または摺動器を当てた状態で調理鍋を揺動させることによって、調理鍋を楽に揺動できる。
【0009】
前記回転器はローラまたは球体を含む。
【0010】
前記摺動器は舟形またはそり形の耐熱性樹脂を含む。
【0011】
前記摺動器は、前記鍋底外周コーナーにコーティングされた耐熱性樹脂を含む。
【0012】
電磁調理器の要旨は、食材が入れられた器を載置するための耐熱性のプレートと、前記プレートの下に設けられ、前記器を加熱するための磁束を発生する加熱コイルと、を含む電磁調理器において、前記プレートの端部に回転器を設けたことを特徴とする。回転器に調理鍋の器を乗せて揺動することによって、調理鍋を楽に揺動できる。
【0013】
前記回転器はローラまたは球体を含む。
【0014】
本発明の加熱調理器の要旨は、五徳を含む加熱調理器において、該五徳に金属または耐熱性樹脂からなる回転器を設けたことを特徴とする。調理鍋を五徳の回転器に当てた状態で調理鍋を揺動させることによって、調理鍋を楽に揺動できる。
【0015】
前記回転器は、ローラまたは球体を含む。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の調理鍋に係る実施の形態について図面を用いて説明する。調理鍋は、フライパンや鍋などを含み、説明ではフライパンを使用する。
【0017】
図1に示す本発明のフライパン10は、食材を入れる器12と、器12の外側面20に設けられた回転器18と、を含む。回転器18はローラ14と、そのローラ14を支持する支持部16とを含む。支持部16が器12の外周側面20または器12の底面(鍋底)22の外周コーナー24に取り付けられる。外周コーナーは、フライパン10の器12の底面22と外周側面20との間の曲面形状の部分である。底面22は平らである。フライパン10には棒状体で構成される把持部26が設けられる。調理人は把持部26を手で持ってフライパン10を揺動させる。
【0018】
フライパン10は、図2に示す電磁調理器30での調理に使用する。したがって、器12は鉄製である。電磁調理器30は、フライパン10の器12を加熱する加熱コイル32と加熱コイル32上のプレート34を含む。プレート34は耐熱性のセラミック板で、プレート34上に器12を乗せる。フライパン10の回転器18は、プレート34に器12をおいたときに、回転器18によって器12が傾かないような位置にする。すなわち、回転器18は、器12の底面22と同一面または底面22よりも高い位置に設ける。
【0019】
ローラ14は、耐熱性の樹脂を使用する。例えば、フッ素系樹脂である。樹脂であるので、後述する方法でフライパン10を揺動させたときに電磁調理器30のプレート34を傷つけにくい。
【0020】
フライパン10の使用方法について説明する。器12の中に食材を入れて電磁調理器30のプレート34上に載置し、加熱する。必要に応じて把持部26を持って器12を揺動させる。揺動させるときに、図2に示すように器12の底面22がプレート34から離れるように器12を少し持ち上げ、回転器18のローラ14がプレート34から離れないようにする。したがって、揺動中に腕が疲れにくい。揺動したときにローラ14が回転し、プレート34を傷つけることはない。プレート34にローラ14が当たっているので、プレート34から器12が離れすぎることはなく、漏れ磁束が少ない。
【0021】
上記の実施の形態は回転器を設けたが、回転器を設けないフライパンの実施の形態について説明する。図3に示すように、フライパン42は、外周側面20と底面22との間が曲面状の器12と、器12の曲面状の部分24に形成された樹脂44とを含む。この樹脂44は摺動器になる。電磁調理器でフライパン42が使用できるように、器12は、底面22が平らであり、かつ鉄製である。フライパン42には棒状体で構成される把持部26が設けられ、調理人は把持部26を手で持ってフライパン42を揺動させる。図3において、器12の外周側面20の部分が曲面である場合、その外周側面20を上記の曲面状の部分24に含める。
【0022】
調理時に器12が加熱されるため、樹脂44は、その熱で溶融しない樹脂、例えばフッ素系樹脂を使用する。フッ素系樹脂は滑りがよいので、後述するフライパン42の揺動が楽である。
【0023】
フライパン42を載置する電磁調理器は、従来技術で説明した図11の電磁調理器30でも良い。フライパン42を使用した調理方法は、電磁調理器30のプレート34上にフライパン42を載置し、器12の中の食材を加熱する。フライパン42を揺動させるときに、器12に設けられた樹脂44をプレート34に当たるようにする。器12の他の部分はプレート34から離れるようにする。フライパン34を揺動するときに、鉄製の器12が直接プレート34に接触しないので、プレート34が傷つかない。
【0024】
図4に示すように、電磁調理器46のプレート34の表面に樹脂48を設けても良い。プレート34自体は加熱されないが、プレート34上の器12が加熱されるため、その熱で溶解しない樹脂、例えば滑りの良いフッ素系樹脂を使用する。プレート34表面の樹脂48は、フライパン42の樹脂44より硬度を硬くすることによって、プレート34表面の樹脂48が傷つかない。
【0025】
フライパン42の器12の曲面状の部分24に設けられた樹脂44とプレート34上に設けられた樹脂48とで、スムーズにフライパン42を揺動させることができる。
【0026】
電磁調理器具について説明する。図5に示す電磁調理器36は、食材が入れられた器12を磁束によって加熱するための加熱コイル32と、加熱コイル32上に設けられ、器12を乗せるプレート34と、プレート34の端部に設けられた回転部と、を含む。
【0027】
回転器はローラ38やボールである。例えば、プレート34の端部に回転軸を設け、回転軸にローラ38を回転可能に取り付ける。ローラ38は、プレート34における器12を載置する面と同じか低い高さにする。プレート34の外方においては、ローラ38の一部がはみ出すようにする。したがって、プレート34に器12を載置したときに器12が傾くことはなく、またローラ38の一部がはみ出しているために後述するようなフライパン40の揺動が可能である。
【0028】
フライパン40などを揺動するとき、後述するように、フライパン40などの位置がプレート34の端部にくる。プレート34の端部にフライパン40などが置かれてもフライパン40などを加熱できるように、プレート34の端部の下方に加熱コイル32を設ける。
【0029】
プレート34の高さは、電磁調理器36を調理用のテーブルに置いてフライパン40などを揺動させたときに、フライパン40がテーブルに当たらない程度の高さにする。プレート34の端部は直角にし、ローラ38を取り付け、図5のように、フライパン40を傾けて揺動できるようにする。
【0030】
この電磁調理器36を使用した調理方法について説明する。電磁調理器36のプレート34上にフライパン40の器12を乗せて、器12の中の食材を加熱する。図5に示すように、フライパン40を揺動させるときに、フライパン40の器12を傾けて、プレート34の端部に設けられたローラ38に載置する。器12の底がプレート34に当たらないようにしてフライパン40を揺動させる。ローラ38によってスムーズにフライパン40を揺動することができる。プレート34を傷つけることはない。
【0031】
ガスコンロなどの加熱調理器の実施の形態を説明する。加熱調理器の五徳は、調理用鍋を載置するガスコンロの五徳である。ガスコンロと五徳が一体になったものも本発明の加熱調理器に含める。図6や図7に示すように、五徳50は、リング状の部材52と、そのリング状の部材52上に設けられ、フライパンなどの調理鍋を支持する支持部54と、を含む。五徳50において支持部54に回転器を設ける。支持部54は周知のようにほぼL字型の板であり、この支持部54に穴を開け、穴に棒状部材を通す。穴の位置は、L字型の角の近傍である。棒状部材を軸として、棒状部材にローラ56を取り付ける。このローラ56や棒状部材が回転器である。ローラ56は金属および耐熱性樹脂である。
【0032】
ローラ56の位置は、支持部54の高さと同じかそれ以下にする。五徳50の外方向に対しては、ローラ56の一部が支持部54からはみ出るようにする。フライパンの器を傾けて揺動させるときに、器12の底面がローラ56に当たる。支持部54に単に器12を載置するときは、器12の底面はローラ56に当たらない。
【0033】
上記の五徳50を有するガスコンロでの調理方法は、五徳50の上にフライパン40を載置し、器12の中の食材を加熱する。フライパン40を揺動させるときは、図8に示すように、フライパン40を傾けて、フライパン40の器12の底面がローラ56に当たるようにする。器12の底面をローラ56に当てながらフライパン40を揺動させることによって、フライパン40を持つ料理人の手が疲れにくい。長時間の調理も楽である。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について種々の場合について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されることはない。例えば、図1のフライパン10に設ける回転器18を複数個にしても良い。一般的に手でフライパン10を揺動させると、フライパン10は複数方向に揺動する。回転部18が1つであるとフライパン10を揺動させたときに器12が電磁調理器30のプレート34に当たる可能性が高いが、複数の回転部18を設けることによって、器12がプレート34に当たるのを確実に防ぐ。
【0035】
図1の回転器18はローラ14を使用したが、図9(a)のフライパン70のように、ボール72を使用した回転器76であっても良い。回転器76は、ボール72と、ボール72の一部を覆い、器12の外周側面20または鍋底コーナー24に取り付けられる支持部74とで構成される。図1のローラ14と同様に、ボール72を電磁調理器のプレートの当てながらフライパン70を揺動させる。回転器76は複数個でも良い。
【0036】
図3において樹脂44を器12に形成して摺動器を設けたが、図9(b)に示す摺動器84であっても良い。摺動器84は、舟形またはそり形の樹脂80と樹脂80を支持し鍋底コーナー24に取り付けられる支持部82を含む。樹脂80はフッ素系樹脂などの耐熱性の樹脂である。樹脂80を電磁調理器のプレートの当てながらフライパン78を揺動させる。摺動器84は複数個でも良い。
【0037】
五徳においては、支持部に回転器を設けずに、図10に示すような新たな回転器を設けても良い。その回転器は、支持棒62にローラ60が設けられたものである。ローラ60の高さは、五徳58の支持部54と同じが少し低い高さにする。
【0038】
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、フライパンなどの調理鍋の器に回転器を設けたことによって、楽にフライパンの揺動ができる。フライパンを揺動させたときに電磁調理器のプレートを傷つけることはない。また、回転部のローラやボールによって、スムーズにフライパンを揺動させることができる。
【0040】
フライパンなどの器に樹脂を設けた場合も、スムーズにフライパンを揺動させることができ、腕が疲れにくく、プレートを傷つけにくい。
【0041】
電磁調理器のプレートの端部に回転部を設けた場合も、フライパンの揺動が楽にできる。プレートにフライパンなどの器を直接付けずにフライパンなどを揺動させることができるので、プレートを傷つけることはない。
【0042】
加熱調理器であるガスコンロの五徳に回転部を設けた場合、フライパンの揺動が楽にでき、長時間の調理でも疲れにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理器具がフライパンであり、フライパンの側面図である。
【図2】図1のフライパンを電磁調理器で揺動するときの図である。
【図3】本発明の調理器具がフライパンであり、フライパンの側面図である。
【図4】図3のフライパンをプレートに樹脂を設けた電磁調理器で揺動させるときの図である。
【図5】本発明の調理器具が電磁調理器であり、電磁調理器でフライパンを揺動させるときの図である。
【図6】本発明の調理器具がガスコンロの五徳であり、その五徳の上面図である。
【図7】図6の五徳の側面図である。
【図8】図6および図7の五徳でフライパンを揺動させるときの図である。
【図9】図1の他の実施形態を示す図であり、(a)は球体を使用した図であり、(b)は舟形またはそり形の樹脂を使用した図である。
【図10】図6および図7の五徳の他の実施形態を示す上面図である。
【図11】従来のフライパンおよび電磁調理器を示す図である。
【符号の説明】
10,40,40,70,78:フライパン(調理鍋)
12:器
14,38,56,60:ローラ
16,54,74,82:支持部
18:回転器
20:外周側面
22:底面(鍋底)
24:曲面状の部分(鍋底外周コーナー)
26:把持部
30,36,46:電磁調理器
32:加熱コイル
34:プレート
44,48:樹脂
50,58:五徳
52:リング状の部分
62:支持棒
72:ボール(球体)
80:舟形またはそり形の樹脂
84:摺動器

Claims (1)

  1. 電磁調理器で使用される器の底面が平らな調理鍋において、前記の外周側面の1箇所に、耐熱性樹脂からなるローラを取り付け、該ローラは器の底面と同一面または底面よりも高い位置に設けられ、器の底面を電磁調理器のプレートの上にのせたときに、ローラによって器が傾かないように構成し、器を揺動するときに、器を持ち上げてローラをプレートに接触させるローラ付き調理鍋。
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