JP4092705B2 - ストリーム送信装置および受信装置、ならびに送受信方法 - Google Patents
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Description
符号化装置1において、映像や音声その他の付加情報信号は、対応するエンコーダ101〜103により圧縮および符号化が行われる。多重化器104は、これらのエレメンタリーストリーム(メディア別のストリーム)をパケット化して多重化し、1本の多重化ストリームとして出力する。
この時、各メディアを同期させるための時刻情報として、発振器105によって駆動されるクロックカウンタ106の値が使用される。使用方法の一つ目は、クロックカウンタ106の現在の値が、時刻基準参照値として多重化ストリームに埋め込まれる。二つ目は、各メディアを復号すべき時刻、および提示すべき時刻が、タイムスタンプとして付加される。
復号装置5は、多重化ストリームを受け取り、分離器504で各メディア別のエレメンタリーストリームに分離して、対応するデコーダ501〜503に供給する。さらに、分離器504は、多重化ストリームに埋め込まれた時刻基準参照値が到着した瞬間に、当該時刻基準参照値を基準時刻再生器507に供給する。
そのため、基準時刻再生器507は、分離器504から供給される時刻基準参照値をもとに、符号化装置1にあるクロックカウンタ106の値が、正確にクロックカウンタ506で再現されるように制御を行う。
分離器504から供給された時刻基準参照値と自己のクロックカウンタ506との差分、すなわち誤差を演算して、急激な周波数変動を防ぐための低域通過フィルタ508を通じてD/A変換器509でアナログ電圧信号に変換し、VCO505へ当該電圧信号を供給する。VCO505は、印加する電圧により発振周波数を制御できる電圧制御発振器であって、自己のクロックカウンタ506が時刻基準参照値に比べて遅れ気味の場合には発振周波数を上昇させる方向に、進み気味の場合には発振周波数を減少させる方向にそれぞれ制御される。このようにして、復号装置5のクロックカウンタ506には、符号化装置1のクロックカウンタ106と同一の時刻が再生される。このような時刻再生機構を、一般的にPLL(Phase Locked Loop)と呼んでいる。
PCRは、時間解像度27MHzの時刻値を42ビットで表示する。PCRの基本部33ビットが時間解像度90kHzの値を示し、拡張部9ビットは時間解像度27MHzの値を0〜299の値で示す。すなわち、27MHzでカウントアップされる拡張部の値が300に達した時点で、拡張部の値は0にリセットされ、基本部の値が1つインクリメントされる。
(1)当該TSパケットのPID(パケットID)が、PCRを付加することを事前に示し合わせたPIDであること、
(2)アダプテーションフィールド制御(2ビット)の上位1ビットが「1」であること、
(3)アダプテーションフィールド長の値が1以上であること、
(4)PCRフラグが「1」であること、
であり、以上の条件を満たすTSパケットにPCRが含まれる。
図16は、TSパケット中の各フィールドの位置を示した配置図の例である。
この例では、PCR専用のTSパケットを用いている。メディア毎のTSパケット(188バイト)中に、PCR専用のパケットがある。PCRを含むパケットにおける各フィールドは、図のような構成をとる。
しかしながら、この同期手法を有効に動作させるためには、符号化装置1から復号装置5までの伝送遅延が常に一定でなければならない。換言すれば、符号化装置1から出力される多重化ストリームは、そのままの時刻間隔を保持して復号装置5に入力される必要がある。例えば、ISO/IEC13818−1では、PCRの伝送遅延揺らぎは±0.5μsecを超えてはならないと規定されている。
しかしながら、一般的にディジタル伝送網3を介してパケットないしセルを伝送する際には、その遅延時間が一定とならず不規則に変動する、いわゆる遅延揺らぎを生じることが知られている。そして、これらの遅延揺らぎを受けた多重化ストリームをそのまま復号装置5に入力すると、前述のPLL回路によりVCO505の発振周波数が不規則に揺らぎ、クロックカウンタ506で正確な時刻が再生できない。また、VCO505の発振周波数は、アナログ映像出力を生成する回路の基準クロックとしても用いられるため、その結果として、出力画像の歪や色ずれなどの問題を引き起こすことが指摘されている。
また、受信装置4にバッファを持ち、遅延揺らぎを平滑化した上で復号装置5に伝達する各種の手法が提案されている。平滑化の代表的な手法としては、アダプティブクロック方式が知られている。
アダプティブクロック方式では、ネットワークから受信したデータを一旦FIFOバッファに格納する。そして、FIFOバッファ内に滞留するデータが常に一定量(通常は、全バッファ量の半分)に保たれるように、FIFOバッファからの読み出し速度を調整する。このようにして遅延揺らぎが平滑化されるが、その結果として、短周期の遅延揺らぎを平均化して出力しているに過ぎず、遅延揺らぎの長周期成分が残留することになる。その結果、PCRの伝送遅延揺らぎを±0.5μsecに抑えることはできない、という問題がある。
また、ATM回線などで供給される網共通クロックを使用する方法も考えられる。網共通クロックは、1つのクロック発振源から全端末に一斉に配信され、揺らぎや誤差を生じない。この網共通クロックを使用して、例えば網共通クロックを基にPCRと同じ時間解像度(27MHz)のクロックを各端末で生成し、送信装置はこのクロックとPCRとの差分を多重化ストリームに載せて送ることで、受信装置では、この差分情報を基にバッファで遅延を吸収したり、PCRの値を書き換えてジッタを補正することができる。しかしながら、PCRと同じ時間解像度のクロックを発生させるためにPLL回路が必要であること、複数のチャネルの複数PCRに対応するためにはパケットのID番号を識別して個別に情報を管理しなくてはならないこと、あるいは符号化装置がリセットしてPCRが不連続となった場合には、送信装置と受信装置のジッタ補正装置もリセットして初期動作を繰り返さなくてはならないため、装置規模が大きくなったり、動作が不安定になったりするという問題があった。
また、送信装置と受信装置の同期計時器に含まれるクロックカウンタは、共通のクロックを分周した信号によりカウントアップされる基本部と内部の発振器でカウントアップされる拡張部で構成される。
また、符号化装置から出力される多重化ストリーム中の付加情報パケットを示すビット列を含むパケットを検出し、当該パケットにおける付加情報パケットを示すビット列を書き換える違反パケットフィルタを設ける。
このように、同期計時器におけるクロックカウンタの基本部は、網共通クロックを基にして動作し、拡張部はPCRと同一の内蔵発振器を基にして動作するため、送信側と受信側で誤差を生じることがなく、かつPCRと同一の27MHzの時間解像度の時刻情報を生成することができる。従って、同期計時器の時刻情報を時刻基準参照値修正のための正確な時計として用いることができる。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例を示す送信装置および受信装置を用いた多重化ストリーム伝送システムの構成図である。
送信装置2において、多重化ストリーム送信部201が従来の送信装置(図14の送信装置2に相当)と同等の機能を提供し、この前段に付加情報重畳部202を設置する。また、受信装置4においては、多重化ストリーム受信部401が従来の受信装置(図14の受信装置4に相当)と同等の機能を提供し、この後段に時刻基準参照値補正部402を設置する。
以下、付加情報重畳部202および時刻基準参照値補正部402の詳細な動作について説明する。
網共通クロック211は、送信装置2と受信装置4が共通して得ることができるクロックである。図2では、網共通クロック211はディジタル伝送網3(具体的には、ATM網)から供給され、多重化ストリーム送信部201を通じて得られるものとする。同期計時器210は、この網共通クロック211に同期して、PCRと同一の時間解像度である27MHzで計時を行うものである。
同期計時器210において、クロックカウンタの拡張部217eは27MHzの時間解像度を持ち、PCRと同一の9ビット長を持つ。一方、クロックカウンタの基本部217bは90kHzの時間解像度を持ち、ビット長は想定される遅延揺らぎの最大値に対してカウンタのクリアが起こらない程度とする。例としては、遅延揺らぎの最大値を±100msecとすると、90kHzの時間解像度で100msecは13ビット程度に相当するから、基本部217bは15ビット程度を用意するとよい。
このように、同期計時器210におけるクロックカウンタの基本部は、19.44MHzの網共通クロックを基にして動作し、拡張部はPCRと同一の27MHzの内蔵発振器を基にして動作するため、送信側と受信側で誤差を生じず、かつ、PCRと同一の27MHzの時間解像度の時刻情報を作り出すことができる。従って、同期計時器210および410の時刻情報を時刻基準参照値修正のための正確な時計として用いることができる。
そして、外部からの参照に応じて、それぞれのクロックカウンタから時刻情報218を読み出して、現在時刻223として出力する。
(1)アダプテーションフィールド制御(2ビット)の上位1ビットが「1」であること、
(2)アダプテーションフィールド長の値が1以上であること、
(3)PCRフラグが「1」であること、
を検出する。上記(1)〜(3)が全て真であるときはPCRを含み、そうでないときはPCRを含まない。
符号化装置1により生成される一般的なヌルパケットでは、ISO/IEC13818−1の規定に従って、ユニット開始表示フィールドおよびスクランブル制御フィールドのいずれも値は「0」である。そこで、付加情報パケットはヌルパケット(188バイト)の形態をとりながらも、ユニット開始表示フィールドないしスクランブル制御フィールドのいずれかの値を「1」とすることで、一般的なヌルパケットとの区別を可能にする。ここでは、スクランブル制御フィールドの上位1ビットを「1」としている。そして、ヌルパケットのペイロード部に、バッファB231から読み出した時刻情報(基本部および拡張部)を収容する。
付加情報パケットと時刻基準参照値を含むパケットとの関係は、図5に示すように、付加情報パケット、時刻基準参照値を含むパケットの順序で連続して伝送される。
一連の動作が終了したならば、再び多重化ストリーム受取器220から1箇のパケットをバッファA230に格納し、同様の処理を繰り返し行う。多重化ストリーム送信部201は、多重化ストリームのパケットを通信路符号化してディジタル伝送網3に送り出す。
図6においても、網共通クロック411はディジタル伝送網3(具体的には、ATM網)から供給され、多重化ストリーム受信部401を通じて得られるものとする。同期計時器410は、この網共通クロック411に同期して、PCRと同一の時間解像度である27MHzで計時を行うものである。
受信装置4のうちの時刻基準参照値補正部402は、バッファ430、付加情報パケット検出器440、多重化ストリーム送出器480、入力スイッチ420、出力スイッチ470、時刻基準参照値読出器461、時刻基準参照値補正器463、時刻基準参照値書戻器464、時刻差分演算器450、同期計時器410、および時刻情報レジスタ442から構成される。
図3の同期計時器210とほぼ同様の動作を行うが、「初期セット」機構を持つ点のみが図3と異なる。外部から初期セット443の値が与えられると、クロックカウンタの基本部417bに該当値がセットされる。ただし、拡張部417eにはセットされない。
バッファ430は、多重化ストリームパケットが1箇だけ格納できる容量を持っている(新たなパケットの入力により、バッファの内容は上書きされる)。また、入力スイッチ420および出力スイッチ470は、スイッチを閉じる(オンにする)毎に多重化ストリームパケットを1箇ずつ入出力する機能を有する。
送信装置2よりディジタル伝送網3を経由して到着した信号は、多重化ストリーム受信部401で通信路復号化される。このようにして得られた多重化ストリームは、先ず入力スイッチ420が閉じられ、1箇のパケットがバッファ430に導かれる(ステップS1)。次に、付加情報パケット検出器440は、バッファ430に格納されたパケットが付加情報パケットか否かを判別する(ステップS2)。ISO/IEC13818−1に規定されたヌルパケットを使用する本例においては、当該パケットがヌルパケットであり、かつスクランブル制御フィールドの上位1ビットが「1」であれば、付加情報パケットと判断される。
バッファA430の内容が付加情報パケットの場合には、付加情報パケット検出器440はバッファ430に格納されたパケットから時刻情報を読み出し、基本部と拡張部をそれぞれ時刻情報レジスタ442に格納する(ステップS4)。
なお、受信装置4が稼動し始めてから初めて到着した付加情報パケットであった場合に限り(ステップS5)、クロックカウンタの「初期セット」を行う(ステップS6)。すなわち、時刻情報レジスタ442のうち基本部の値を、クロックカウンタの基本部417bにセットして、一連の動作を終了する。
ただし、ディジタル伝送網3の伝送損失によるパケットロスが原因で、付加情報パケットに続くパケットに時刻基準参照値が含まれない可能性がある。そのため、時刻基準参照値を含むか否かを確認して(ステップS8)、万が一時刻基準参照値が含まれない場合には、ステップS9をスキップして時刻基準参照値の補正動作を中止し、出力スイッチ470を閉じてバッファ430に格納されたパケットを取り出し、多重化ストリーム送出器480に伝達して(ステップS10)、一連の動作を終了する。
異常がない場合には、時刻基準参照値を補正するための動作を行う(ステップS9)。
(1)時刻基準参照値読出器461は、バッファ430に格納されたパケットの時刻基準参照値を読み出して出力する。具体的には、TSパケットのPCRフィールドからPCRの値を読み出す。
(2)時刻差分演算器450は、同期計時器410より得られる現在時刻415の値から、時刻情報レジスタ442の値を減算し、差分値451として出力する。それぞれの値は基本部と拡張部から構成されるので、差分値の演算は、基本部の1が拡張部の300に相当することを考慮して行われる。差分値451は符号付きの値となって、後述のように、多重化ストリームが伝送中に受けた遅延揺らぎ(27MHzの時間解像度で計測した値)に相当する。
(3)時刻基準参照値補正器463は、時刻基準参照値462の値(具体的には、PCRの値)に差分値451を加算する。
それぞれの値は基本部と拡張部とから構成されるので、この演算も基本部の1が拡張部の300に相当することを考慮して行われる。これにより、多重化ストリームが伝送中に受けた遅延揺らぎに対応して、時刻基準参照値462が補正される。
映像、音声など複数のメディア情報が多重化されたストリームでは、複数メディアを同期再生するために、それぞれのメディア情報を復号、ないし提示するタイミングを指定したタイムスタンプが存在する。例えば、MPEG−2ストリームでは、復号タイミングであるDTS(Decoding Time Stamp)、および提示タイミングであるPTS(Presentation Time Stamp)が、映像情報や音声情報のそれぞれに付加される。
伝送遅延揺らぎが復号装置5に与える影響として、一つには、これまで述べてきたPCRの揺らぎに起因してシステムクロックが揺らぐ問題、もう一つには、多重化ストリームの到着の一時的な遅れが原因でデコーダ501〜503のバッファが空になり(バッファアンダーラン)、復号すべきデータが未到着であるため符号化を停止せざるを得なくなる問題がある。ここで、デコーダ501〜503のバッファに滞留する多重化ストリームの量を増加させれば、バッファアンダーランが起こる可能性をより小さくできる。
このように、PCRの値から常に一定値を減算することにより、復号装置のバッファアンダーランの可能性を減少させ、その結果として、遅延揺らぎの影響を抑えることができる。
図8に戻り、最後に、出力スイッチ470を閉じてバッファ430に格納されたパケットを取り出し、多重化ストリーム送出器480に伝達して(ステップS10)、一連の動作を終了する。なお、時刻差分演算器450以降、多重化ストリーム送出器480からパケットが出力されるまでは、処理時間が一定となる構成(ハードウェアによる構成など)を採用する。
一連の動作が終了したならば、再びステップS1に戻り、入力スイッチ420から1箇のパケットがバッファ430に格納されて、同様の処理を繰り返し行う。
図9において、例えば時刻情報が「100:10」と表記されている場合には、時刻情報の基本部が100、拡張部が10であることを意味している。
図9(A)は、1つ目の付加情報パケットが送られた場合を示している。
いま、図9(A)において、送信側のクロックカウンタ212が‘100:0’の時に、PCRの値‘0:0’を含むTSパケットが入力されたとする。その結果、ディジタル伝送網3上では、「‘100:0’」の付加情報パケットと、PCR「‘0:0’」を含むTSパケットの2つが伝送される。
受信側では、最初に受けた付加情報パケットであるから、クロックカウンタ412の基本部に「‘100’」を初期セットする(443)。クロックカウンタ412の拡張部は、その構造上、網共通クロックを216分周した90kHzによりリセットされることが決定されているため、拡張部を初期セットすることはできない。ここでは、初期セットを行った際の拡張部の値がたまたま10であったとする。この影響については後述する。
クロックカウンタ412の基本部は、初期セットされた値‘100’を起点とし、網共通クロック411を216分周した90kHzによってカウントアップされる。PCR「‘0:0’」を含むTSパケットは、そのまま復号装置5へ出力される。
この場合、PCRが「‘100:0’」のままTSパケットを復号装置5へ転送すると、復号装置5が遅延揺らぎの影響を受ける。従って、遅延揺らぎを補正するためには、パケットの到着が遅れた分を補正し、PCRに10:0を加えて「‘110:0’」として復号装置5へ転送しなければならない。
さて、パケットの到着が10:0遅れたため、クロックカウンタ412の値は‘210:10’になっている。その結果、時刻差分演算器450は、クロックカウンタ412の値から付加情報パケットの値を減算し、値‘10:10’を得る。時刻基準参照値補正器463は、読み出したPCRの値‘100:0’に‘10:10’を加算して‘110:10’とし、書き戻す。このようにして、遅延揺らぎ分を補正した時刻基準参照値が、復号装置5へ伝達される。
ATM網で供給される網共通クロックは、原子時計などの信頼性の高いクロック供給源を持ったATM網の使用を前提とし、ほぼ正確な27MHzが得られるものとする。これに対して、ISO/IEC13818−1の規定においては、符号化装置の持つ発振器は±30ppm、すなわち27MHz±810Hz以内の偏差が許容されている。
この誤差を、ISO/IEC13818−1の規定である±0.5μsec以内に抑えるためには、
(810/(27×106))×j≦0.5×10−6
j≦0.016
となり、16ミリ秒以内の遅延揺らぎに対しては、本発明による方式でISO/IEC13818−1の規定を満たす遅延揺らぎ吸収が可能である。
これに対して、本発明における同期計時器210および410は、多重化ストリームに含まれる時刻基準参照値とは独立して動作するため、多重化ストリームにおいて時刻基準参照値が不連続となった場合にも、遅延揺らぎ吸収動作を継続することができる。また、複数チャネルに複数の時刻基準参照値が存在する多重化ストリームであっても、ID番号などによって個別のチャネルを区別する必要がなく、遅延揺らぎ補正を一括して処理できる。
図10は、本発明の第2の実施例を示す付加情報パケットと時刻基準参照値を含むパケットとの位置関係図である。
図10と第1の実施例の図5とを比較すると、図2の付加情報混合器250から出力されるパケットの送信順序が逆順となっている。すなわち、時刻基準参照値を含むパケット、付加情報パケット、の順序で送信されるものとする。
図11と第1の実施例の図6に示した受信装置4とを比較すると、次の3点のみが異なっている。すなわち、
(a)多重化ストリームパケットを格納するバッファを、バッファA430およびバッファB431の2つに増設したこと、
(b)入力スイッチ420および出力スイッチ430に、上記の2つのバッファを切り替えてパケット入出力するための選択機能を追加したこと、
(c)付加情報パケットフィルタ475を設置したこと、このフィルタは、バッファA430から出力されるパケットが付加情報パケットか否かを判定し、付加情報パケットであれば当該パケットを破棄する機能を持つ。
送信装置2よりディジタル伝送網3を経由して到着した信号は、多重化ストリーム受信部401で通信路復号化される。このようにして得られた多重化ストリームは、先ず入力スイッチ420が閉じられ、1箇のパケットがバッファ430に導かれる(ステップS21)。次に、付加情報パケット検出器440は、バッファ430に格納されたパケットが時刻基準参照値を含むか否かを判別する(ステップS22)。ISO/IEC13818−1に規定されたヌルパケットを使用する本例においては、当該パケットがヌルパケットであり、かつスクランブル制御フィールドの上位1ビットが「1」であれば、付加情報パケットと判断される。付加情報パケットの場合には、バッフア430からパケットを出力し、フィルタ475で破棄される(ステップS23)。
次に、バッファA430からパケットを出力する(ステップS32)。
図13は、本発明の第3の実施例を示す送信装置の一部の構成図である。
本実施例においては、第1の実施例および第2の実施例の図2と比較して、多重化ストリーム受取器220とバッファA230との間に、違反パケットフィルタ225を設置する点のみが異なっている。
違反パケットフィルタ225は、符号化装置1から入力された多重化ストリームパケットの中に、付加情報パケットと混同するようなパケットが存在した場合、当該パケットを強制的に書き換える機能を持っている。
そこで、違反パケットフィルタ225は、スクランブル制御フィールドが‘00’ではないヌルパケットが符号化装置1から入力された場合には、当該フィールドを強制的に‘00’に書き換える。これにより、受信装置4における付加情報パケットとの混同を防ぎ、装置を安定に動作させることができる。
なお、第3の実施例において、送信装置の他の動作については、第1および第2の実施例と同様であるので、説明を省略する。
Claims (7)
- 一つ以上のディジタル信号のビットストリームがパケット化されて時分割多重化され、かつ時刻基準参照値が付加された多重化ストリームをディジタル伝送網を介して伝送するストリーム送信装置において、
受信装置と共通のクロック信号をカウントして動作する同期計時器と、
時刻基準参照値を含むパケットの到来時刻を前記同期計時器から取得し、ISO/IEC13818−1で規定されるヌルパケットの形態であるがユニット開始表示フィールドもしくはスクランブル制御フィールドのいずれかの値が1でペイロード部に前記到来時刻を格納した付加情報パケットを生成し、該付加情報パケットを、前記時刻基準参照値を含むパケットと連続で送信する付加情報生成手段と
を具備することを特徴とするストリーム送信装置。 - 一つ以上のディジタル信号のビットストリームがパケット化されて時分割多重化され、かつ時刻基準参照値が付加された多重化ストリームをディジタル伝送網を介して受信するストリーム受信装置において、
送信装置と共通のクロック信号をカウントして動作する同期計時器と、
送信装置から送信されたパケットから、ISO/IEC13818−1で規定されるヌルパケットの形態であるがユニット開始表示フィールドもしくはスクランブル制御フィールドのいずれかの値が1でペイロード部に前記時刻基準参照値を含むパケットの到来時刻を格納した付加情報パケットを検出して当該到来時刻を読み出した後、当該パケットを破棄する付加情報読み出し手段と、
時刻基準参照値を含むパケットを検出して、時刻基準参照値を読み出す時刻基準参照値読み出し手段と、
前記付加情報読み出し手段から得た到来時刻と前記同期計時器から取得した時刻の差分を演算する時刻差分演算手段と、
該時刻差分演算手段で得た差分値を、前記時刻基準参照値に加算することで遅延揺らぎの影響を補正する時刻基準参照値補正手段と、
補正した時刻基準参照値をパケットに書き戻して出力する時刻基準参照値書き戻し手段とを備えることを特徴とするストリーム受信装置。 - 請求項1に記載のストリーム送信装置であって、
前記同期計時器が使用する共通のクロック信号は、網共通クロック信号を用いることを特徴とするストリーム送信装置。 - 請求項2に記載のストリーム受信装置であって、
前記同期計時器が使用する共通のクロック信号は、網共通クロック信号を用いることを特徴とするストリーム受信装置。 - 請求項1もしくは請求項3のいずれかに記載のストリーム送信装置であって、
符号化装置から出力される前記多重化ストリーム中の付加情報パケットを示すビット列を含むパケットを検出し、当該パケットにおける付加情報パケットを示すビット列を書き換えるパケットフィルタ手段を備えたことを特徴とするストリーム送信装置。 - 一つ以上のディジタル信号のビットストリームがパケット化されて時分割多重されるとともに、時刻基準参照値が付加された多重化ストリームをディジタル伝送網を介して伝送するストリーム送受信方法において、
送信装置および受信装置の双方に備えられた同期計時器が、共通のクロック信号をカウントして動作し、
送信装置では、時刻基準参照値を含むパケットの到来時刻を前記同期計時器から取得し、ISO/IEC13818−1で規定されるヌルパケットの形態であるがユニット開始表示フィールドもしくはスクランブル制御フィールドのいずれかの値が1でペイロード部に前記到来時刻を格納した付加情報パケットを生成し、該付加情報パケットを、前記時刻基準参照値を含むパケットと連続で送信し、
受信装置では、前記付加情報パケットを検出して前記到来時刻を読み出した後、当該付加情報パケットを破棄し、かつ時刻基準参照値を含むパケットを検出して、該時刻基準参照値を読み出し、前記読み出した到来時刻と同期計時器から取得した時刻の差分を演算し、該差分値を時刻基準参照値に加算することで、遅延揺らぎの影響を補正し、補正した時刻基準参照値をパケットに書き戻して出力することにより、ディジタル伝送網で生じた伝送遅延の揺らぎに対応して、受信した多重化ストリームに含まれる時刻基準参照値を修正することを特徴とするストリーム送受信方法。 - 請求項6に記載のストリーム送受信方法であって、
前記同期計時器は基本部と拡張部からなり、
基本部は、共通のクロック信号、ないしそれを一定値で分周した分周信号によりカウントアップされ、
拡張部は、内蔵された発振器によりカウントアップされ、前記基本部をカウントアップする信号と同一の信号によりリセットされることを特徴とするストリーム送受信方法。
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