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JP4093473B2 - 建設機械における燃料タンク - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械における燃料タンクの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械においては、燃料を貯溜するための燃料タンクが搭載されるが、該燃料タンクは容量が大きくスペースをとるものであるため、特に小型の機種にあっては、その配置スペースを確保するために種々の提案がなされている。
このような提案として、従来、燃料タンクを、座席の下方に配したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、燃料タンクは、架台フレームとフロアプレートとのあいだの空間部に配されることになるが、このものにおいて、タンク内の清掃等のメンテナンス作業を行うために燃料タンクを外部に取出したい場合には、フロアプレートや座席を取外さなければならず、面倒であって、作業性が大幅に低下する。
そこで、燃料タンクを架台フレームとフロアプレートとのあいだの空間部に配するにあたり、燃料タンクをフラットな形状のものとして、フェンダーを取外した状態で空間部の側方から燃料タンクを外部に引出すことができるように構成したものが提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3311970号公報
【特許文献2】
特開2001−288778号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献2のものは、燃料タンクを空間部の側方から外部に引出すことができる構成のため、フロアプレートや座席を取外さなくても燃料タンクのメンテナンス作業を行えることになって、作業性の向上が図れることになるが、このものにおいて、燃料タンクを架台フレームに固定するための固定バンドの一端側は、燃料タンクの引出し方向の手前に配されるバンド固定用ブラケットに着脱自在に取付けられている。このため、燃料タンクを空間部から引出す場合には、固定バンドを固定用ブラケットから取外すだけでなく、該固定用ブラケットも取外さなければ燃料タンクを引出すことができず、面倒であって、依然としてメンテナンス性に劣るという問題がある。さらに、外部に引出した燃料タンクは、再び空間部の定位置に戻す必要があるが、このときに簡単に位置決めできるようにすることが要求され、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、架台フレームとフロアープレートとのあいだの空間部に配される燃料タンクを、架台フレーム側に係止される固定バンドを介して架台フレームに固定支持すると共に、該固定バンドによる燃料タンクの固定を解除した状態で燃料タンクを空間部の側方から外部に出し入れできるように構成する一方、前記固定バンドを架台フレーム側に係止するための係止用部材を、燃料タンクを出し入れする方向に重ならない位置に配するにあたり、前記固定バンドの一端部には、架台フレーム側に設けた係止用フックに係脱自在に係止する係止棒が溶着され、他端部には、架台フレーム側に設けた係止用ブラケットの挿通孔に挿通せしめて緊締される螺子体が溶着されていて、前記螺子体の緊締を緩めた状態で係止棒を係止用フックから取外すことで螺子体を係止用ブラケットから取外すことなく燃料タンクの出し入れができるようにしたことを特徴とする建設機械における燃料タンクである。
そして、この様にすることにより、燃料タンクを空間部の側方から外部に出し入れするときに、固定バンドを係止するための係止用部材が邪魔にならず、係止用部材を取外す必要がなくなって、燃料タンクの出し入れを容易に行うことができ、作業性が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着される作業部4等の各部から構成されている等の基本的構成は従来通りである。
【0007】
5は前記上部旋回体の架台フレーム(旋回フレーム)であって、該架台フレーム5の左側前半部の上方には、架台フレーム5に立設される支持フレーム6を介してフロアプレート(運転席床板)7が支持されている。そしてこのフロアプレート7の上面には、オペレータが座するシート8やコンソールボックス9が載置されるシートサポート10、操作ペダル11等が配置されている。尚、以下の説明における前後左右は、シート8に座したオペレートから視たときの方向である。
【0008】
前記架台フレーム5とフロアプレート7とのあいだは空間部Sを存しているが、該空間部Sの後方は、隔壁13を介して上部旋回体3の後半部に配されるエンジン室14から区隔されている。また、空間部Sの右方には、作業部4が取付け支持される取付けフレーム15が立設されている。さらに、空間部Sの前方および左方はフェンダー16により覆蓋されているが、該フェンダー16は、架台フレーム5の下方から螺入されるボルト17を介して架台フレーム5に着脱自在に取付けられている。
【0009】
さらに、前記架台フレーム5とフロアプレート7とのあいだの空間部Sには、旋回モータ18、バッテリ19、燃料タンク20等の部材装置が収納されているが、該燃料タンク20は、その後面部20aが隔壁13に対面し、また左面部20bが架台フレーム5の左側縁部に略沿う状態で、空間部Sの後半部左側に配されている。尚、燃料タンク20の後面部20aの左側部分は、隔壁13よりも後方に突出している。また、燃料タンク20の前面部は、左右方向中央部が略フラット状に形成され、該フラット状部20dよりも左側の部分は前方に突出し、フラット状部20dよりも右側の部分は燃料タンク20の右方に配される旋回モータ18に干渉しないように凹んだ形状をしている。
【0010】
前記燃料タンク20は、樹脂成形により形成されるものであって、前記空間部Sに収納でき、且つ空間部Sへの出し入れを容易に行うことができるよう側面視においてフラットな形状をしている。また、燃料タンク20の左側後部には連結口20fが形成されており、該連結口20fには、先端側に給油口21が取り付けられた成形ホース22の基端側が連結用バンド22aを介して着脱自在に連結されている。この成形ホース22の先端側は、シートサポート10の左方を覆う左サイドカバー23に開設される開口23aまで伸びており、該開口23aから給油口21に給油することができるようになっている。さらに、燃料タンク20には、前面部のフラット状部20dから上面部20gに亘って、後述する左右の固定バンド24が係合する二本の凹溝20hが左右に並列する状態で形成されている。
【0011】
前記固定バンド24は、可撓性を有する薄板状の鋼板によって形成されており、燃料タンク20と接触する部分はラバーバンド24aによって被覆されている。この固定バンド24の一端側には、左右方向を向く係止棒25が溶着されており、また固定バンド24の他端側には、下半部に螺子部26aを有する螺子体26の上半部が溶着されている。
【0012】
一方、空間部Sとエンジン室14とを区隔する隔壁13は、前述したように燃料タンク20の後面部20aに対面しているが、該隔壁13には、燃料タンク20を設置した状態で該燃料タンク20の二本の凹溝20hの後方側の部位に、左右一対の係止用フック27が固着されている。そして、該係止用フック27に固定バンド24の係止棒25を引っ掛けることにより、固定バンド24の一端側を隔壁13に係脱自在に係止できるように構成されている。
【0013】
また、架台フレーム5には、燃料タンク20を設置した状態で該燃料タンク20の二本の凹溝20hの前方側の部位に、左右一対の係止用ブラケット28が固着されており、該係止用ブラケット28には、前記固定バンド24の螺子体26が挿通される挿通孔28aが穿設されている。そして、該挿通孔28aに螺子体26の螺子部26aを挿通せしめてダブルナット29で緊締することにより、固定バンド24の他端側を架台フレーム5に係止できるように構成されている。
【0014】
而して、燃料タンク20は、該燃料タンク20の凹溝20fに係合する固定バンド24の一端側を、係止用フック27に係止棒25を引っ掛けることで隔壁13に係止する一方、固定バンド24の他端側を、係止用ブラケット28に螺子体26を固定することで架台フレーム5に係止することにより、固定バンド24を介して架台フレーム5に固定支持されるようになっている。
尚、図中、30は燃料タンク20の下側に敷設されるゴム材等からなる弾性板である。
また、31は架台フレーム5に溶着される位置決め用のストッパープレートであって、該ストッパープレート31は、燃料タンク20の前面部のフラット状部20dの右端角部に当接するように設定されている。
【0015】
次いで、前記空間部Sに収納された燃料タンク20を、清掃等のメンテナンス作業時に外部に取出す場合について説明する。
まず、空間部Sの前方および左方を覆蓋するフェンダー16を架台フレーム5から取外す。これにより、空間部Sの側方(前側方および左側方)が開口して、外部から燃料タンク20を望める状態となる。
次に、固定バンド24の他端側の螺子体26に螺合するダブルナット29を弛めて、固定バンド24の締付けを緩める。この場合、螺子体26を係止用ブラケット28から取外す必要はなく、固定バンド24が弛んだ状態となれば良い。この状態で、固定バンド24の一端側の係止棒25を係止用フック27から取外して、固定バンド24による燃料タンク20の固定を解除する。さらに、連結用バンド22aを弛めて燃料タンク20の連結口20fから成形ホース22を取外す。しかる後、燃料タンク20を隔壁13に沿うようにして左側方に引出して、油圧ショベル1の外部に取出す。
【0016】
一方、前記外部に取出した燃料タンク20を空間部Sに収納する場合には、燃料タンク20の後面部20aを隔壁13に沿わせるようにして空間部S内に押入れると、燃料タンク20の前面部のフラット状部20dの右端角部がストッパープレート31に当接し、これにより燃料タンク20は位置決めされた状態で空間部Sに設置される。
次いで、固定バンド24を燃料タンク20の凹溝20hに係合するよう掛回してから、固定バンド24の一端側の係止棒25を係止用フック27に引っ掛け、その後、固定バンド24の他端側の螺子体26に螺合するダブルナット29を緊締することで、固定バンド24による燃料タンク20の固定がなされる。さらに、燃料タンク20の連結口20fに成形ホース22を連結して、連結用バンド22aで固定する。しかる後、フェンダー16を架台フレーム5に取付けることにより、燃料タンク20は空間部Sに固定支持された状態で収納されることになる。
【0017】
叙述の如く構成されたものにおいて、燃料タンク20は、架台フレーム5とフロアプレート7とのあいだの空間部Sに配されており、そして該空間部Sの側方を覆蓋するフェンダー16を取外した状態で、固定バンド24による燃料タンク20の固定を解除することにより、燃料タンク20を空間部Sの側方から外部に引出すことができ、これによって、タンク内の清掃等のメンテナンス作業を行う場合に、フロアプレート7やシート8を取外すことなく燃料タンク20を取り出せることになって、メンテナンスの作業性を大幅に向上させることができる。
しかもこのものにおいて、前記燃料タンク20を固定するための固定バンド24は、その一端側が隔壁13に取付けられた係止用フック27に、また他端側が架台フレーム5に取付けられた係止用ブラケット28にそれぞれ係脱自在に係止されているが、この場合、係止用フック27および係止用ブラケット28は燃料タンク20の後方および前方に設けられていて、何れも燃料タンク20の引出し方向(左側方)に重ならないように配されている。この結果、燃料タンク20を出し入れするときに、係止用フック27や係止用ブラケット28が邪魔になることはなく、係止用フック27や係止用ブラケット28を取外す必要がなくなって、さらなるメンテナンス性の向上に貢献できる。
さらに、燃料タンク20は、後面部20aが隔壁13に対面する状態で配されているから、該隔壁13に沿うようにして燃料タンク20を移動させることで、空間部Sに配される他の部材装置に干渉したりすることなく隔壁13によってガイドされた状態での燃料タンク20の出し入れを容易に行えることになって、より一層のメンテナンス性の向上が図れる。
しかもこのものにおいて、燃料タンク20を空間部Sに収納するとき、前述したように隔壁13に沿うようにして燃料タンク20を奥側に移動させると、燃料タンク20のフラット状部20dの右端角部がストッパープレート31に当接することになり、而して燃料タンク20の位置決めを簡単且つ正確に行うことができる。
【0018】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、燃料タンクが空間部の前半部に配されているものにおいても本発明を実施できるが、この場合、燃料タンクは空間部の前側方から出し入れする一方、固定バンドを架台フレーム側に係止するための係止用部材は、燃料タンクを出し入れする方向に重ならないように、燃料タンクの左右側方に配されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】架台フレームとフロアプレートとのあいだの空間部を示す平面図である。
【図3】図2のX矢視である。
【図4】図2のY矢視である。
【図5】図2のZ−Z断面図である。
【図6】(A)、(B)は燃料タンクの正面図、側面図である。
【図7】(A)、(B)は固定バンドの正面図、一部側面図、(C)は(A)のX−X断面図である。
【符号の説明】
5 架台フレーム
7 フロアプレート
13 隔壁
14 エンジン室
20 燃料タンク
24 固定バンド
27 係止用フック
28 係止用ブラケット
31 ストッパープレート
S 空間部

Claims (1)

  1. 架台フレームとフロアープレートとのあいだの空間部に配される燃料タンクを、架台フレーム側に係止される固定バンドを介して架台フレームに固定支持すると共に、該固定バンドによる燃料タンクの固定を解除した状態で燃料タンクを空間部の側方から外部に出し入れできるように構成する一方、前記固定バンドを架台フレーム側に係止するための係止用部材を、燃料タンクを出し入れする方向に重ならない位置に配するにあたり、前記固定バンドの一端部には、架台フレーム側に設けた係止用フックに係脱自在に係止する係止棒が溶着され、他端部には、架台フレーム側に設けた係止用ブラケットの挿通孔に挿通せしめて緊締される螺子体が溶着されていて、前記螺子体の緊締を緩めた状態で係止棒を係止用フックから取外すことで螺子体を係止用ブラケットから取外すことなく燃料タンクの出し入れができるようにしたことを特徴とする建設機械における燃料タンク。
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