JP4133293B2 - 翼駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、翼本体に対して操舵翼を駆動する翼駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ケース及び前記ケースに対して移動するロッドを有したシリンダと、シリンダに連通した流体通路が外周部に形成されたマニホールド体とを有し、マニホールド体の長さ方向がシリンダの長さ方向に略平行になるようにマニホールド体がシリンダに固定された流体装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、翼本体及び前記翼本体に回動可能に連結された操舵翼を有した航空機の翼と、翼本体の内部に収納された前記流体装置とを備え、流体装置のケース及びロッドの一方が翼本体の厚さ方向の中央部に回動可能に連結され、流体装置のケース及びロッドの他方が操舵翼に回動可能に連結されて、翼本体に対して操舵翼を駆動する翼駆動装置が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−165103号公報(第2−4頁、第1−5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の翼駆動装置においては、流体装置が翼本体の厚さ方向の中央に配置されて、マニホールド体の長さ方向がシリンダの長さ方向に略平行になるようにマニホールド体がシリンダに固定されていたので、所定の厚さ以下の翼を備えた航空機に設置することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、従来と比較して薄い翼を備えた航空機に設置することができる翼駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の翼駆動装置は、翼本体及び前記翼本体に回動可能に連結された操舵翼を有した航空機の翼と、前記翼本体の内部に収納されて前記翼本体に対して前記操舵翼を駆動する翼駆動部とを備え、前記翼駆動部は、ケース及び前記ケースに対して移動するロッドを有したシリンダと、前記シリンダに連通した流体通路が外周部に形成されたマニホールド体を有する通路形成装置とから構成され、前記ケース及び前記ロッドの一方は、前記翼本体の厚さ方向の中央より前記翼本体の一面側で前記翼本体に回動可能に連結され、前記ケース及び前記ロッドの他方は、前記操舵翼のうちの前記翼本体に連結された部分より前記翼本体の他面側で前記操舵翼に回動可能に連結され、前記通路形成装置は、長さ方向が前記シリンダの長さ方向に略直交するように前記シリンダより前記翼本体の他面側で前記シリンダに固定された構成を有している。
【0008】
この構成により、本発明の翼駆動装置は、翼本体の厚さ方向の中央より翼本体の一面側でケース及びロッドの一方が翼本体に回動可能に連結され、操舵翼のうちの翼本体に連結された部分より翼本体の他面側でケース及びロッドの他方が操舵翼に回動可能に連結され、マニホールド体を有する通路形成装置の長さ方向がシリンダの長さ方向に略直交するようにシリンダより翼本体の他面側で通路形成装置がシリンダに固定されているので、従来と比較して翼本体の両面を近接させることができる。したがって、本発明の翼駆動装置は、従来と比較して薄い翼を備えた航空機に設置することができる。
【0009】
また、本発明の翼駆動装置は、前記翼は、前記航空機の主翼であり、前記翼駆動部は、前記翼本体の最も厚い部分より前記操舵翼側で前記翼本体の内部に収納された構成を有している。
【0010】
この構成により、本発明の翼駆動装置は、操舵翼及び該翼駆動装置間が短くなり、シリンダのロッドが短い小型の翼駆動装置にできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0012】
まず、本実施の形態に係る翼駆動装置の構成について説明する。
【0013】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る翼駆動装置100は、亜音速航空機などの航空機の主翼110を備えており、主翼110は、軸部121を有する翼本体120と、軸部131及び軸部132を有し軸部131で翼本体120に回動可能に連結された操舵翼130とを備えている。
【0014】
また、翼駆動装置100は、翼本体120の最も厚い部分より操舵翼130側で翼本体120の内部に収納されて翼本体120に対して操舵翼130を駆動する翼駆動部としての流体装置150を備えている。
【0015】
流体装置150は、ケース210と、ケース210の内部に収納されたピストン220と、ピストン220と一体に形成されてケース210に対して移動するロッドとしてのピストンロッド230とを有し、ケース210及びピストン220によってシリンダ室201及びシリンダ室202が形成されたシリンダ200を備えている。
【0016】
ここで、ケース210は、翼本体120の軸部121が挿入された穴210aが形成されており、軸部121を中心にして翼本体120に回動可能に連結されている。なお、翼本体120の軸部121は、翼本体120の矢印120aで示す厚さ方向の中央より翼本体120の一面122側に配置されている。即ち、ケース210は、翼本体120の矢印120aで示す厚さ方向の中央より翼本体120の一面122側で翼本体120に回動可能に連結されている。
【0017】
また、ピストンロッド230は、操舵翼130の軸部132が挿入された穴230aが形成されており、軸部132を中心にして操舵翼130に回動可能に連結されている。なお、操舵翼130の軸部132は、操舵翼130のうちの翼本体120に連結された部分である軸部131より翼本体120の他面123側に配置されている。即ち、ピストンロッド230は、軸部131より翼本体120の他面123側で操舵翼130に回動可能に連結されている。
【0018】
また、流体装置150は、内部及び外周部に複数の流体通路311が形成された円柱状のマニホールド体310と、貫通穴321が形成されて内部にマニホールド体310を収納した収納部320とを有し、流体通路311及び貫通穴321によって流体通路300a(図3参照)を構成した通路形成装置300を備えている。なお、収納部320は、ケース210と一体に形成されている。
【0019】
ここで、マニホールド体310は、矢印310aで示す長さ方向がシリンダ200の矢印200aで示す長さ方向に略直交するようにシリンダ200より翼本体120の他面123側でシリンダ200に固定されている。
【0020】
また、通路形成装置300は、図3から図7までに示すように、流体が供給される供給口300bと、流体が排出される排出口300cとが形成されている。
【0021】
また、通路形成装置300は、その内部にマニホールド体310を収納するとともに、マニホールド体310に対して移動することによって流体通路300aの連通状態を切り換える切換弁380と、マニホールド体310の内部に収納されて外部から入力される電気信号に応じて流体通路300aの連通状態を切り換える電磁弁390とを有している。
【0022】
また、流体装置150は、流体の逆流を防止する逆止弁510及び逆止弁520と、外部から入力される電気信号に応じた流体の給排を行う電気流体圧サーボ弁530と、流体通路300a内の流体の圧力を計測する圧力計550と、流体通路300a内の流体の圧力が所定の圧力を超えたときに流体通路300aの連通状態を変更するリリーフ弁560及びリリーフ弁570とを備えている。
【0023】
なお、逆止弁510、逆止弁520、電気流体圧サーボ弁530、圧力計550、リリーフ弁560及びリリーフ弁570は、通路形成装置300に固定されており、通路形成装置300の流体通路300aと連通している。
【0024】
ここで、逆止弁510は、通路形成装置300の供給口300b側から電気流体圧サーボ弁530側に流体を通過させて逆流を防止するようになっており、逆止弁520は、逆止弁510及び電気流体圧サーボ弁530側から電磁弁390側に流体を通過させて逆流を防止するようになっている。
【0025】
また、電気流体圧サーボ弁530は、外部から入力される電気信号に応じて、逆止弁510側から供給された流体を切換弁380に供給するとともに切換弁380側から供給された流体を通路形成装置300の排出口300cに排出するようになっている。
【0026】
また、電磁弁390は、外部から入力される電気信号に応じて、逆止弁520側から供給された流体を切換弁380に供給するか、通路形成装置300の排出口300cに排出するかを切り換えるようになっている。
【0027】
ここで、切換弁380は、電磁弁390によって流体が供給されるとき、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202と電気流体圧サーボ弁530とを連通させ、電磁弁390によって流体が供給されないとき、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202と通路形成装置300の排出口300cとを連通させるようになっている。
【0028】
また、圧力計550は、シリンダ200のシリンダ室201に連通する流体通路300a内の流体の圧力、及び、シリンダ200のシリンダ室202に連通する流体通路300a内の流体の圧力を計測するようになっている。
【0029】
また、リリーフ弁560及びリリーフ弁570は、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202の一方に連通する流体通路300a内の流体の圧力が所定の圧力を超えたときに、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202の一方に連通する流体通路300a内の流体を、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202の他方に連通する流体通路300aに通過させるようになっている。
【0030】
また、流体装置150は、通路形成装置300に固定されて外部との間で電気信号を中継するコネクタ610と、シリンダ200の内部に収納されてケース210に対するピストン220の位置を検出する位置検出器620と、通路形成装置300に固定されてコネクタ610及び位置検出器620の間で電気信号を中継するコネクタ630と、電気信号を通過させる複数の電線640とを備えている。
【0031】
なお、電線640は、電磁弁390、電気流体圧サーボ弁530、圧力計550、コネクタ610、位置検出器620及びコネクタ630を電気的に接続している。
【0032】
次に、本実施の形態に係る翼駆動装置の動作について説明する。
【0033】
流体装置150は、位置検出器620から出力される電気信号を電線640、コネクタ630及びコネクタ610を介して外部に出力するとともに、圧力計550から出力される電気信号を電線640及びコネクタ610を介して外部に出力する。
【0034】
したがって、例えば、図示していない外部のコンピュータは、位置検出器620及び圧力計550からコネクタ610を介して出力された電気信号や、図示していない操作装置から出力された電気信号に基づいて、電磁弁390を操作するとともに、電気流体圧サーボ弁530に入力する電気信号を算出し、算出した電気信号をコネクタ610及び電線640を介して電気流体圧サーボ弁530に入力することができる。
【0035】
電気流体圧サーボ弁530は、外部のコンピュータから電気信号が入力されると、外部のコンピュータから入力された電気信号に応じて、逆止弁510側から供給された流体を切換弁380に供給するとともに切換弁380側から供給された流体を通路形成装置300の排出口300cに排出する。
【0036】
また、電磁弁390は、外部のコンピュータから電気信号が入力されると、外部のコンピュータから入力された電気信号に応じて、逆止弁520側から供給された流体を切換弁380に供給するか、通路形成装置300の排出口300cに排出するかを切り換える。
【0037】
ここで、電磁弁390が、逆止弁520側から供給された流体を切換弁380に供給すると、切換弁380が、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202と電気流体圧サーボ弁530とを連通させるので、シリンダ200は、外部のコンピュータから電気流体圧サーボ弁530に入力された電気信号に応じて動作する。
【0038】
また、電磁弁390が、逆止弁520側から供給された流体を通路形成装置300の排出口300cに排出すると、切換弁380が、シリンダ200のシリンダ室201及びシリンダ室202と通路形成装置300の排出口300cとを連通させるので、シリンダ200は、外部から与えられた負荷に応じて動作する。
【0039】
そして、シリンダ200が動作すると、上述したように、操舵翼130が軸部131で翼本体120に回動可能に連結されており、翼本体120の軸部121を中心にして翼本体120にシリンダ200のケース210が回動可能に連結されており、操舵翼130の軸部132を中心にして操舵翼130にシリンダ200のピストンロッド230が回動可能に連結されているので、流体装置150は、翼本体120に対して軸部131を中心にして操舵翼130を矢印100aで示す方向に回動させる。
【0040】
以上に説明したように、翼駆動装置100は、翼本体120の矢印120aで示す厚さ方向の中央より翼本体120の一面122側でケース210が翼本体120に回動可能に連結され、操舵翼130のうちの翼本体120に連結された部分である軸部131より翼本体120の他面123側でピストンロッド230が操舵翼130に回動可能に連結され、マニホールド体310の矢印310aで示す長さ方向がシリンダ200の矢印200aで示す長さ方向に略直交するようにシリンダ200より翼本体120の他面123側でマニホールド体310がシリンダ200に固定されているので、従来と比較して翼本体120の一面122及び他面123を近接させることができる。したがって、翼駆動装置100は、従来と比較して薄い主翼110を備えた航空機に設置することができる。
【0041】
なお、翼駆動装置100は、本実施の形態において、翼本体120の矢印120aで示す厚さ方向の中央より翼本体120の一面122側でケース210が翼本体120に回動可能に連結され、操舵翼130のうちの翼本体120に連結された部分である軸部131より翼本体120の他面123側でピストンロッド230が操舵翼130に回動可能に連結される構成であったが、本発明によれば、翼本体120の矢印120aで示す厚さ方向の中央より翼本体120の一面122側でピストンロッド230が翼本体120に回動可能に連結され、操舵翼130のうちの翼本体120に連結された部分である軸部131より翼本体120の他面123側でケース210が操舵翼130に回動可能に連結される構成であっても良い。
【0042】
また、翼駆動装置100は、本実施の形態において、主翼110を備えていたが、本発明によれば、主翼110に代えて尾翼などの航空機の他の翼を備えていても良い。
【0043】
また、収納部320はケース210と一体に形成されているが、本発明によれば、収納部320はケース210と別体であってボルトで一体化していても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、従来と比較して薄い翼を備えた航空機に設置することができる翼駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る翼駆動装置の正面断面図である。
【図2】 図1に示す流体装置の正面断面図である。
【図3】 図1に示す流体装置の回路図である。
【図4】 図1に示す流体装置の外観斜視図である。
【図5】 図1に示す流体装置の上面図である。
【図6】 図1に示す流体装置の側面図である。
【図7】 図1に示す流体装置の背面図である。
【符号の説明】
100 翼駆動装置
110 主翼(翼)
120 翼本体
122 一面
123 他面
130 操舵翼
131 軸部(操舵翼のうちの翼本体に連結された部分)
150 流体装置(翼駆動部)
200 シリンダ
210 ケース
230 ピストンロッド(ロッド)
300 通路形成装置
310 マニホールド体
311 流体通路
Claims (3)
- 翼本体及び前記翼本体に回動可能に連結された操舵翼を有した航空機の翼と、前記翼本体の内部に収納されて前記翼本体に対して前記操舵翼を駆動する翼駆動部とを備え、
前記翼駆動部は、ケース及び前記ケースに対して移動するロッドを有したシリンダと、前記シリンダに連通した流体通路が外周部に形成されたマニホールド体を有する通路形成装置とから構成され、
前記ケース及び前記ロッドの一方は、前記翼本体の厚さ方向の中央より前記翼本体の一面側で前記翼本体に回動可能に連結され、前記ケース及び前記ロッドの他方は、前記操舵翼のうちの前記翼本体に連結された部分より前記翼本体の他面側で前記操舵翼に回動可能に連結され、
前記通路形成装置は、長さ方向が前記シリンダの長さ方向に略直交するように前記シリンダより前記翼本体の他面側で前記シリンダに固定されたことを特徴とする翼駆動装置。 - 前記通路形成装置は、収納部を有するとともに、前記収納部に対して移動することによって前記流体通路の連通状態を切り換える切換弁と、外部から入力される電気信号に応じて前記流体通路の連通状態を切り換える電磁弁とを有することを特徴とする請求項1に記載の翼駆動装置。
- 前記翼は、前記航空機の主翼であり、
前記翼駆動部は、前記翼本体の最も厚い部分より前記操舵翼側で前記翼本体の内部に収納されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の翼駆動装置。
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2002
- 2002-12-18 JP JP2002366911A patent/JP4133293B2/ja not_active Expired - Lifetime
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