JP4241675B2 - 回路パターン形成装置および回路パターン形成方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の第1の形態は、絶縁性のパターンを形成する絶縁性溶液と、導電性のパターンを形成する導電性溶液とを基材に吐出することで、前記絶縁性溶液からなる絶縁ドットと前記導電性溶液からなる導電ドットとを前記基材に形成する液体吐出手段と、前記液体吐出手段の前記各溶液の吐出動作を制御する制御手段と、前記液体吐出手段と前記基材とを主走査方向に沿って相対的に移動させる移動手段と、を有し、前記導電ドット及び絶縁ドットの複数からなる回路パターンを形成する回路パターン形成装置であって、前記液体吐出手段は、前記主走査方向との交差方向に沿って前記絶縁性溶液を吐出するノズルが複数配置された第1ノズル列と、前記導電性溶液を吐出するノズルが前記交差方向に沿って複数形成された第2ノズル列とが並設され、かつ前記第1ノズル列が前記第2ノズル列より前記主走査方向において前方側に配置されてなり、前記制御手段は、前記基材上に、前記絶縁ドットと前記導電ドットとが近接して形成される際に、前記液体吐出手段による同一の主走査において、前記基材に対して前記液体吐出手段が相対的に移動する方向に位置する前記絶縁ドットを前記導電ドットより先に前記基材上に形成するよう制御することを特徴とする。
なお、本明細書において、絶縁性のパターンを形成する絶縁性溶液を、液体吐出ヘッドから基材に吐出することで基材に形成された絶縁性液体からなるドットを絶縁ドットと呼ぶ。同様に、導電性のパターンを形成する導電性溶液を、液体吐出ヘッドから基材に吐出することで基材に形成された導電性液体からなるドットを導電ドットと呼ぶ。
1.回路パターン形成装置の構成
2.制御系の構成
3.回路形成位置の制御
4.回路パターン形成に使用される材料
4−1.基材
4−2.導電パターン用溶液と絶縁パターン用溶液
5.回路パターン形成方法
まず本発明の実施形態として、基材上に絶縁パターンと導電パターンからなる回路パターンを形成するために使用される回路パターン形成装置を説明する。
また、本実施形態における回路パターン形成装置には、ホスト装置として不図示のパーソナルコンピュータが接続されている。このパーソナルコンピュータから送られた図形情報(回路パターン情報)に基づいて、回路パターン形成装置は、液体吐出ヘッド2,3の移動、各溶液の吐出、およびステージ103の移動などを行い、基材1の表面に回路パターンを形成する。
次に、本実施形態の回路パターン形成装置の制御系について説明する。
図3は、本実施形態の回路パターン形成装置における制御系の全体構成を概略的に示すブロック図である。機構部46は、液体吐出ヘッド2を搭載したキャリッジ109を主走査方向に移動させるためのCRリニアモータ101、基材1を搭載したステージ103を搬送するLFリニアモータ102などを備えている。
また、不図示のパソコンから受信した描画データは、一時メモリであるバッファメモリ45に記憶されたあと、主制御部44から指令を受けたメモリ制御部50の制御により、ヘッド制御部42に転送される。
ここで、バッファメモリ45は、液体吐出ヘッド2が主走査方向に1回走査して描画するために必要とされる1バンド分以上の描画データを格納し得る記憶容量を備えたメモリから構成されている。
次に、本実施形態の回路パターン形成装置における描画位置の制御方法について説明する。
図4(a)および(b)は、リニアエンコーダ111の出力信号を示す図である。図中、位相が90°ずれた2つの信号AおよびBは、リニアエンコーダ111より生成された信号である。このうち、図4(a)は、キャリッジ109が往路方向動作時に生成される信号AおよびBを示し、図4(b)は、キャリッジ109が復路方向動作時に生成される信号AおよびBを示している。図4(a)に示すように、信号Aの位相が信号Bの位相より90°進んでいるときは、キャリッジ109が往路方向に移動している状態にある。このため、この状態においては、各信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッジに応じてカウントアップを行う。また、図4(b)に示すように、位相が90°遅れているときは、キャリッジ109が復路方向に移動しているため、カウントダウンする。
同様にして、図5中の205〜208で構成される回路がBの立ち上がりおよび立ち下がりのタイミングを検出する部分である。Bの立ち上がりタイミングに同期したパルスが回路207から出力され、立ち下がりタイミングに同期したパルスが回路208から出力される。
図6において、最初Aの位相がBの位相より90°進んでいるので、移動方向信号DIRは、往方向を表すローレベルの信号となり、図6の途中から位相が逆に90°遅れているので移動方向信号DIRは、復方向を表すハイレベルの信号になっていることが分かる。また、カウント信号PLSは、A、B2つの信号の立ち上がりおよび立ち下がりのタイミングでパルスが出力される。
図8において、RAM300のアドレスおよびデータ(RAM)は、RAM300のアドレスとデータを表しており、RAM300に書き込まれている往復2ビットのデータがどのように書き込まれているかを表している。また、図8中の描画位置パルスは、ヘッド制御部42に描画タイミングを与えるパルス信号でキャリッジ109が移動すると、図8に示すように往路方向、復路方向で対応するビットが選択されて別々のパルス出力を得ることができる。
また、図8では、便宜上RAM300のデータと描画位置パルスは、往復1セットのみしか記述していないが、本実施形態のように液体吐出ヘッド2にノズル列が複数列(n列)ある場合、あるいは液体吐出ヘッド2が複数個(m個)ある場合には、RAM300のデータビット数を増やしてn列分あるいはmセット分のデータを発生させるようにすれば良い。
[4−1.基材]
本発明に使用される基材1は、形状的にはフィルム状、シート状、板状などの平面形状を有するものである。回路パターン層を形成する際、焼成する工程を含むため、耐熱性に優れたものが特に好ましい。また、平面形状でなくても、インクジェット方式による回路パターンの形成が可能であれば曲面形状を有するものでも使用可能である。材質的には、アルミナ、シリカなどを焼結させたセラミックス、また、ポリエステルフィルムや芳香族ポリアミドフイルム、ポリイミドフイルムのような熱可塑性樹脂フィルム、あるいは、ガラス繊維やポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維による織物や不織布に熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂を含浸硬化させシート状としたもの、また、通常の回路基板に用いられるガラスエポキシ積層板のような板状のもの、さらには、浸透性のある基材、紙や布のようなものを挙げることができる。なお、本発明において使用する基材は、親水性のある基材が望ましい。特に基材上に着弾した後述する溶液がその溶液の表面張力により濡れ広がらない程度に表面処理されているものが好ましい。また撥水性のある基材であっても、上記同様の表面処理を施してあるものであれば良い。
以下、本実施形態において使用する導電パターン用溶液および絶縁パターン用溶液について説明する。
本実施形態で使用される導電パターン用溶液は、水、導電性材料を含有するものである。本発明に係る導電パターン用溶液の調製用に使用される水としては、通常、工業用水を原料とし、脱イオン交換処理によって、陽イオン、陰イオンを除去したものが好ましい。導電パターン用溶液中における水の量は、その割合、または導電パターン用溶液に要求される特性に応じて広い範囲で決定されるが、一般には、導電パターン用溶液に対して、10〜98重量%の範囲であり、特に好ましいのは40〜90重量%の範囲である。
(第1の実施形態)
図9(a)ないし(h)は、本発明の第1の実施形態における回路パターン形成方法を説明するための概略工程図である。この第1の実施例では、図2に示したような液体吐出ヘッド2、すなわち絶縁用ノズルと導体用ノズルを並設したものを使用する。
まず第1層目のパターン形成を説明する。図9(a)に示すように、液体吐出ヘッド2を描画開始位置である基材1の左端(図面上左側)へ移動した後、上記絶縁パターン用溶液の液滴10は、液体吐出ヘッド2のノズル列30aのノズル20aから吐出し、基材上に絶縁ドットを形成する。上記導電パターン用溶液の液滴11は、液体吐出ヘッド2のノズル列30bのノズル20bから吐出して基材1上に着弾させ導電ドットを形成する。
すると、導電性溶液の液滴11の着弾位置が多少ずれたとしても、絶縁性溶液の液滴10が先に基材1上に着弾しているため、絶縁パターンが壁となって導電パターンの広がりを抑えることができ、図9(d)に示したように形成される。この後、加熱ヒータにより基材1を過熱して定着させると、図9(e)に示したような第1層目のパターン12が形成される。
まず、第2層目のパターン13の形成を行うため、液体吐出ヘッド2を描画開始位置(基材1の左端)へ移動させる。そして、液体吐出ヘッド2を描画方向(図面左から右)へと移動させながら、絶縁パターン用溶液の液滴10や導電パターン用溶液の液滴11を基材1上の互いに隣り合う位置に吐出する。つまり、第1層目のパターン12の形成と同様に図9(f)や(g)に示したように、導電パターンと絶縁パターンとを近接して形成する場合は、導電性溶液の液滴11よりも絶縁性溶液の液滴10が先に基材1上へ着弾するように吐出する。これにより、導電パターン用溶液の液滴11の着弾位置が多少ずれたとしても、絶縁パターン用溶液の液滴10が先に基材1上に着弾しているため、絶縁パターンが壁となって導電パターンの広がりを抑えることができる。その結果、第2層目の導電パターンの近傍に、第1層目の導電パターンが存在する場合でも、両導電パターンが接触することはなくなり、第2層目の導電パターンと第1層目の導電パターンを図9(h)に示すように、完全に絶縁した状態で形成することができる。
また、図9では絶縁パターン用溶液の液滴10や導電パターン用溶液の液滴の吐出開始位置を図面左側からとしたが、逆方向(図面右側)から吐出を開始しても良い。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図10(a)ないし(h)は、この第2の実施形態における回路パターン形成方法を説明するための概略工程図である。前述の第1の実施例では、液体吐出ヘッドの片方向(往方向のみ、あるいは復方向のみ)移動した時にパターン形成を行っていたのに対して、この第2の実施形態では、液体吐出ヘッドの両方向(往復)移動時にパターン形成を行うようにしている。この第2の実施形態では、図11の模式図に示すような液体吐出ヘッド3を使用する。
図11に示す液体吐出ヘッド3では、オリフィス面に絶縁性溶液の液滴を吐出するノズル20aを等間隔に配置した2本のノズル列(第1のノズル列)30a,30cと、導電性溶液の液滴を吐出する1本のノズル20bを等間隔に配列したノズル列(第2のノズル列)とを並設したものとなっている。この導電性の溶液を吐出するノズル列30bは、ノズル列30aと30cとの間に一定の間隔を介して並設されている。このように各ノズル列を配置することによって、液体吐出ヘッド3を図面左から右へと移動する場合と、図面の右から左へ移動する場合のいずれにおいても、常に絶縁パターン用溶液の液滴を吐出するノズル列(30aあるいは30c)を先行させることができるようになっている。
前述のように第2層目のパターン形成が終了したとき、液体吐出ヘッド3は基材1の右端に位置している。第3層目の描画は、この位置を描画開始位置として行う。すなわち、液体吐出ヘッド3を、基材1上の図中右端から左端へ向けて(往路方向へ)移動させる。そして、この液体吐出ヘッド3の移動に伴ってノズル列30cのノズル20aから絶縁性溶液の液滴10を、ノズル列30bのノズル20bから導電性溶液をそれぞれ吐出させながら描画を行う。つまり、この第3層目のパターン形成においても、第1層目のパターン形成と同様に、往路方向において先行するノズル列30cと、これより往路方向後方のノズル列30bとを用いて描画を行う。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
図12および図13(a)ないし(d)は、本発明の第3の実施形態における回路パターン形成方法を説明するための模式図である。
この第3の実施形態では、基材1上に着弾する絶縁性溶液の液滴10と、導電溶液の液滴11の順番が図13に示すようになっている。なお、この第3の実施形態では前述の図11に示す液体吐出ヘッド3を使用する。
図12は、説明を簡単にするため、液体吐出ヘッド3のノズル配置を5種類の記号で表している。絶縁パターン用溶液の液滴を吐出するノズル群は全部で4種類あり、ノズル列30aの2ノズルを(●)、ノズル列30cの2ノズルを(○)、ノズル列30aとノズル列30cの最上ノズルを(△)、ノズル列30aとノズル列30cの最下ノズルを(□)で表している。また導電パターン用溶液の液滴を吐出するノズルは、ノズル列30bの真中の2ノズル(網掛けにて示す)だけを使用する。
図13は、基材1上に着弾した液滴を模式的に表したものであり、例えば図12のノズル(●)から吐出された液滴は、図13(a)の液滴(●)に対応している。図13(a)は液体吐出ヘッド3の描画方向を図の左から右へ移動して描画した場合の例であり、図中の(1)〜(6)は着弾位置と着弾の順番を示している。なお、図13(a)に示す描画は、前述の第2の実施形態とほぼ同様の吐出位置制御によって行われる。
ここで、導電ドットに対して主走査方向側に位置する絶縁ドットとは、図13(c)のドット(12)とドット(11)(●)のように主走査方向に近接するドットのほかに、図14(c)のドット(5)とドット(4)(△)のように、主走査方向側に近接して形成されるドットの隣(主走査方向と交差する方向)に位置する絶縁ドット(導電ドットとに近接)も含まれる。
2,3 液体吐出ヘッド
10 絶縁性溶液の液滴
11 導電性溶液の液滴
12 第1層目のパターン
13 第2層目のパターン
14 第3層目のパターン
20a,20b ノズル
30a,30b,30c ノズル列
40 位置検出部
41 描画位置発生部
42 ヘッド制御部
44 主制御部
45 バッファメモリ
46 機構部
50 メモリ制御部
101 CRリニアモータ
102 LFリニアモータ
103 ステージ
106,107 原点センサ
109 キャリッジ
111,112 リニアエンコーダ
Claims (4)
- 絶縁性のパターンを形成する絶縁性溶液と、導電性のパターンを形成する導電性溶液とを基材に吐出することで、前記絶縁性溶液からなる絶縁ドットと前記導電性溶液からなる導電ドットとを前記基材に形成する液体吐出手段と、
前記液体吐出手段の前記各溶液の吐出動作を制御する制御手段と、
前記液体吐出手段と前記基材とを主走査方向に沿って相対的に移動させる移動手段と、を有し、前記導電ドット及び絶縁ドットの複数からなる回路パターンを形成する回路パターン形成装置であって、
前記液体吐出手段は、前記主走査方向との交差方向に沿って前記絶縁性溶液を吐出するノズルが複数配置された第1ノズル列と、前記導電性溶液を吐出するノズルが前記交差方向に沿って複数形成された第2ノズル列とが並設され、かつ前記第1ノズル列が前記第2ノズル列より前記主走査方向において前方側に配置されてなり、
前記制御手段は、前記基材上に、前記絶縁ドットと前記導電ドットとが近接して形成される際に、前記液体吐出手段による同一の主走査において、前記基材に対して前記液体吐出手段が相対的に移動する方向に位置する前記絶縁ドットを前記導電ドットより先に前記基材上に形成するよう制御することを特徴とする回路パターン形成装置。 - 前記液体吐出手段は、複数の前記第1ノズル列の間に、少なくとも1つ前記第2ノズル列が並設され、
前記移動手段は、前記液体吐出手段と前記基材との前記主走査方向における相対移動を、往路方向および復路方向に行い、
前記制御手段は、前記液体吐出手段の往路方向への相対移動および復路方向への相対移動において前記各ノズル列からの液滴の吐出を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の回路パターン形成装置。 - 前記液体吐出手段の位置を検出する位置検出手段と、
前記液体吐出手段が実行しようとする走査が往路方向への移動であるか復路方向への移動であるかを判別する移動方向判別手段と、を更に有し、
前記制御手段は、前記位置検出手段から出力される位置情報と、前記移動方向判別手段によって判別された移動方向と、前記基材に形成すべき前記回路パターンのデータとに応じて前記液体吐出手段の吐出動作を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の回路パターン形成装置。 - 絶縁性のパターンを形成する絶縁性溶液と、導電性のパターンを形成する導電性溶液とを基材に吐出することで、前記絶縁性溶液からなる絶縁ドットと前記導電性溶液からなる導電ドットとを前記基材に形成する液体吐出手段と、前記液体吐出手段と前記基材とを、主走査方向に沿って相対的に移動させる移動手段と、を有し、前記導電ドット及び絶縁ドットの複数からなる回路パターンを形成する回路パターン形成方法であって、
前記基材上に、前記絶縁ドットと前記導電ドットとが近接して形成される際に、前記液体吐出手段による同一の主走査において、前記基材に対して前記液体吐出手段が相対的に移動する方向に位置する前記絶縁ドットを前記導電ドットより先に前記基材上に形成することを特徴とする回路パターン形成方法。
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