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JP4354266B2 - エレベータの乗場装置 - Google Patents
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この発明は、エレベータの乗場装置、特に建物の火災時に火炎、煙による昇降路を経由した火災災害の拡大を防止する防火、防煙スクリーンが設けられたエレベータの乗場装置に関するものである。
図5、図6は、従来のエレベータの乗場装置を示すもので、図5は、乗場出入口の正面図、図6は、図5のA−A線に沿った断面図である。
図示のように、エレベータの昇降路1に形成された乗場2に、昇降路1に開口した出入口3が設けられている。また、出入口3には、その両側壁に設けられた三方枠縦枠4と、各三方枠縦枠の上端部に跨って設けられ、出入口3の縁部を形成する三方枠幕板5とからなる三方枠が設けられている。
三方枠の昇降路1側には乗場2の出入口3を開閉する乗場ドア6が設けられ、その下端部に設けられた敷居7に沿って下端部が開閉方向に案内されると共に、上端部に設けられたドア開閉装置8によって出入口3を開閉するようにされている。
また、三方枠幕板5の裏面にはスクリーンケース9が配設され、その内部には防火、防煙スクリーン10が巻き取り収納されている。
この防火、防煙スクリーン10の下端部にはスクリーン錘11が設けられてスクリーン錘11の下降動作を容易にし、建物の火災発生時に火災感知器等(図示せず)からの信号に応答して防火、防煙スクリーン10が三方枠縦枠4に上下方向に凹設された案内溝4aに沿って下降し、乗場2の開口部3を閉塞して昇降路1への火炎、煙の侵入を防止するようにしている。
また、スクリーン錘11は三方枠幕板の下面5aと乗場ドア6との間に設けられた上枠12の上面に設けられた上限ストッパ13によって上方への移動が規制されている。即ち、
防火、防煙スクリーン10のスクリーンケース9への巻き込み収納時に、スクリーン錘11の上端が上限ストッパ13の上端に形成されたL形折曲部13aに当接して、それ以上の上方への移動が規制されるようになっている。
更に、三方枠幕板5には乗場に対する表示器具14が配設されているが、その本体14aは三方枠幕板5の裏面に設けられ、その内部に収納されたランプの交換等を含む定期的な保守点検のため、三方枠幕板の下面5aに点検口15が設けられている。
また、表示器具本体14aの後方には塞ぎ板16が設けられ、その上端及び下端は三方枠幕板5にねじ止めされている。(例えば特許文献1参照)。
特願2002−200484号明細書(段落0016−0018、図1、図2)
従来のエレベータの乗場装置は以上のように構成され、三方枠幕板5の裏面に設けられた表示器具14の本体14aの保守点検用として、三方枠幕板5の下面5aに点検口15を設ける必要があったため、意匠性が悪く、コストが高くなるという問題点があった。
また、点検口15が防火、防煙スクリーン10の乗場側に位置するため、遮煙、遮炎性能が低下するという問題点もあった。
更に、点検口15からの保守点検作業が上向き姿勢となるため、作業が非常にやりずらいという問題点の他、十分な保守性を考慮すると、点検口15のサイズが大きくなり、三方枠縦枠4の幅B(図6)も大きくなるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、乗場ドアを開放し、昇降路側から表示器具及びその本体の保守点検を容易に行なうことができ、三方枠幕板の下面に点検口を設ける必要がないエレベータの乗場装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータの乗場装置は、エレベータの昇降路に開口した乗場の両側に設けられた三方枠縦枠及び上記両三方枠縦枠の上端部に跨って設けられた三方枠幕板を有する三方枠と、上記三方枠幕板に設けられた表示器具と、上記三方枠の上記昇降路側に設けられ、上端が上記表示器具の上端部近傍に達する高さを有し、上記乗場を開閉する乗場ドアと、この乗場ドアの上端より上部に配設され、上記乗場ドアを開閉するドア開閉装置と、このドア開閉装置の上端部より高い位置で上記三方枠幕板の上記昇降路側に配設されたスクリーンケース及びこのスクリーンケース内に巻き取り収納されると共に、要時に下降して上記乗場の開口部を閉塞する防火防煙スクリーンを有するスクリーン開閉機と、上記防火防煙スクリーンの下端部に設けられたスクリーン錘の上限位置を規制する上限ストッパとを備え、上記表示器具の保守点検時に上記上限ストッパを取り外し、上記スクリーン錘が上記ドア開閉装置の下端近傍に位置し得るようにしたものである。
この発明に係るエレベータの乗場装置は以上のように構成されているため、乗場ドアを開放し、スクリーン錘の上限ストッパを取り外してスクリーン錘をドア開閉装置の下端付近まで巻き上げることにより、昇降路側から表示器具及びその本体を保守点検することができる十分なスペースを確保することができ、昇降路側からの保守点検が可能となる結果、三方枠幕板の下面に点検口を設ける必要がない。
従って、三方枠縦枠4の幅を小さくすることができ、コスト低減及び乗場の意匠性の向上を図ることができると共に、遮煙、遮炎性能も向上することができる。
また、スクリーンケース9はドア開閉装置8の上端より高い位置に配設されているため、スクリーンケース内の開閉器の保守及びスクリーン破損時の取り替えが昇降路側から容易にできる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1(a)は、実施の形態1の構成を示すもので、図5のA−A線に沿った断面図に相当するものである。
また、図1(b)は、図1(a)の構成において、表示器具を保守点検するための手順として上限ストッパを取り外した状態を示す構成図、図1(c)は、同じく表示器具を保守点検する次の手順としてスクリーン錘をドア開閉装置の下端部近傍まで巻き上げると共に、表示器具の点検口蓋を取り外した状態を示す構成図である。
これらの図において、図5、図6と同一または相当部分には、それぞれ同一符号を付して説明を省略する。
図5、図6と異なる点は、乗場ドア6の上端が表示器具の本体14aの上端部近傍に達する高さとされ、ドア開閉装置8が乗場ドア6の上端より上部に配設されると共に、スクリーンケース9がドア開閉装置8の上端部より高い位置で三方枠幕板5の昇降路側に配設された点である。また、このような構成とすることに伴ない、塞ぎ板16は、その下端が図示のように、表示器具本体14aの上端部近傍で折り曲げられる構成とされ、その下端と三方枠幕板の下面5aとの間に点検口蓋17を設け、点検口蓋17の上下端はそれぞれ塞ぎ板16の下端及び三方枠幕板の下面5aにねじ止め等により固定されている。
このような構成において、表示器具14及び同本体14aの保守点検を行なう場合には、昇降路側から見た乗場出入口の正面図を図2に示すように、昇降路側から乗場ドア6を開放すると共に、図1(b)に示すように、スクリーン錘11の上限ストッパ13を取り外した状態で図1(c)に示すように、スクリーン錘11をドア開閉装置8の下端部近傍まで巻き上げ、表示器具の点検口蓋17を取り外す。
この状態では図1(c)にCで示すスペースが確保されるため、昇降路側から表示器具14及び表示器具本体14aの保守点検を行なうことができる。
従って、三方枠幕板5の下面5aに点検口15を設ける必要がなく、コスト削減及び乗場の意匠性の向上を図ることが可能となり、遮炎、遮煙性能も向上する。
また、スクリーンケース9の端部には、図2に示すように、開閉器9aが収納され、点検蓋9bがねじ止め等の手段で固定されているが、スクリーンケース9がドア開閉装置8の上端より高い位置に配設されているため、昇降路側から点検蓋9bを容易に取り外すことができ、内部の開閉器9aの保守を容易に行なうことができる。
また、防火、防煙スクリーン10が破損したような場合にも、昇降路側から容易に取り替え作業を行なうことができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。実施の形態2の通常の状態における構成は、図1(a)に示す構成と同じであるが、表示器具14及び同本体14aの保守点検時における構成が実施の形態1とは異なる。
図3(a)は、実施の形態2における表示器具14及び同本体14aの保守点検時における構成を示すもので、図1(a)と同一または相当部分にはそれぞれ同一符号を付して説明を省略する。
この図に示すように、表示器具14及び同本体14aの保守点検時には、図1(a)に示す状態から点検口蓋17を取り外し、更に、図3(a)に破線で示すように、この位置に固定されていた上限ストッパ13を取り外す。上限ストッパ13は図3(b)に平面図、図3(c)に正面図を示すように、上端13aがL形に折曲され、下端13bが上端とは逆方向にL形に折曲された形状とされ、下端13bにねじ止め用の孔13cが形成されている。
上限ストッパ13を取り外した状態でスクリーン錘11を図3に示すように、ドア開閉装置8の下端部近傍まで巻き上げ、スクリーン錘11の下方で三方枠縦枠4に、取り外した上限ストッパ13を図示の状態でねじ止めにより固定する。この結果、スクリーン錘11が降下しても、その下端が上限ストッパ13の上端13aと係合してそれ以上、下方への移動が阻止されるため、図1(c)のCと同様なスペースが確保でき、安全な状態で保守点検を行なうことができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて説明する。図4(a)は、実施の形態3における表示器具14及び同本体14aの保守点検時の状態を示すもので、点検口蓋17が取り外された状態を示している。また、図1(a)と同一または相当部分にはそれぞれ同一符号を付して説明を省略する。
図1(a)と異なる点は、図4(a)のD−D線から見た構成を図4(d)(e)に示すように、上限ストッパ13を固定用ねじ13bを中心として回転できる状態で上枠12に固定すると共に、ドア開閉装置8の下端部近傍の三方枠縦枠4に、図3(b)(c)に示す上限ストッパ13と同構造の安全ストッパ18を固定用ねじ18aを中心として回転できる状態で固定した点である。
なお、表示器具14及び同本体14aの保守点検時及び非点検時の安全ストッパ18の取付状態を図4(b)(c)に示している。詳細については後述する。即ち、上限ストッパ13は通常の状態では図4(e)に示すように、上端のL形折曲部13aの先端が表示器具14側に向くようにされており、スクリーン錘11は図1(a)に示すように、上限ストッパ13よりも下側に位置するようにされているため、スクリーン錘11が上方に移動しようとしても、その上端部がL形折曲部13aに当接してスクリーン錘11がそれ以上、上方に移動できないように規制されている。
この時、安全ストッパ18は図4(a)に示す状態、拡大図では図4(b)に示すような状態で、その先端が表示器具14側に向いているが、この位置にはスクリーン錘11が移動してこないため、安全ストッパ18は機能しない。また、この時、点検口蓋17は図1(a)に示すように、塞ぎ板16と三方枠幕板の下面5aとの間に装着されている。
表示器具14及び同本体14aの保守点検時には、図4(a)に示すように、点検口蓋17を取り外し、上限ストッパ13を図4(e)に矢印で示すように、固定用ねじ13bを中心として図において時計方向にほぼ90度回転させて図4(d)に示すようにL形折曲部13aの先端が一方の三方枠縦枠4側に向くようにすると共に、安全ストッパ18を図4(b)の状態から同図に矢印で示すように、固定用ねじ18aを中心として図において反時計方向にほぼ90度回転させて図4(c)に示す状態とする。
この状態でスクリーン錘11を図4(a)に示すように、安全ストッパ18よりも上方に移動させた後、安全ストッパ18を図4(c)の状態から図において時計方向にほぼ90度回転させて図4(b)に示す状態に戻す。
図4(a)は、この状態を示しており、スクリーン錘11は安全ストッパ18に規制されて、それより下方に下降できないため、図1(c)にCで示す保守点検用スペースが確保でき、安全に保守点検が行なえる。
実施の形態3では、安全ストッパ18と上限ストッパ13とを、それぞれ配設しているため、両者を上限ストッパ13で兼用していた実施の形態2のように、保守点検時に上限ストッパ13を取り外して上方位置に再取り付けするという作業がなく、各ストッパを単に回転させるのみで保守点検用のスペースを確保することができるため、保守性が一段と向上するものである。
この発明の実施の形態1の構成及び表示器具の保守点検時の手順を説明する図である。 実施の形態1における乗場出入口を昇降路側から見た正面図である。 この発明の実施の形態2の構成及び表示器具の保守点検時の手順を説明する図である。 この発明の実施の形態3の構成及び表示器具の保守点検時の手順を説明する図である。 従来のエレベータの乗場出入口を示す正面図である。 図5のA−A線に沿った断面図である。
符号の説明
1 昇降路、 2 乗場、 4 三方枠縦枠、 5 三方枠幕板、 6 乗場ドア、
7 敷居、 8 ドア開閉装置、 9 スクリーンケース、 10 防火、防煙スクリーン、 11 スクリーン錘、 12 上枠、 13 上限ストッパ、 14 表示器具、
14a 表示器具本体、 16 塞ぎ板、 17 点検口蓋、 18 安全ストッパ。

Claims (3)

  1. エレベータの昇降路に開口した乗場の両側に設けられた三方枠縦枠及び上記両三方枠縦枠の上端部に跨って設けられた三方枠幕板を有する三方枠と、上記三方枠幕板に設けられた表示器具と、上記三方枠の上記昇降路側に設けられ、上端が上記表示器具の上端部近傍に達する高さを有し、上記乗場を開閉する乗場ドアと、この乗場ドアの上端より上部に配設され、上記乗場ドアを開閉するドア開閉装置と、このドア開閉装置の上端部より高い位置で上記三方枠幕板の上記昇降路側に配設されたスクリーンケース及びこのスクリーンケース内に巻き取り収納されると共に、要時に下降して上記乗場の開口部を閉塞する防火防煙スクリーンを有するスクリーン開閉機と、上記防火防煙スクリーンの下端部に設けられたスクリーン錘の上限位置を規制する上限ストッパとを備え、上記表示器具の保守点検時に上記上限ストッパを取り外し、上記スクリーン錘が上記ドア開閉装置の下端近傍に位置し得るようにしたことを特徴とするエレベータの乗場装置。
  2. エレベータの昇降路に開口した乗場の両側に設けられた三方枠縦枠及び上記両三方枠縦枠の上端部に跨って設けられた三方枠幕板を有する三方枠と、上記三方枠幕板に設けられた表示器具と、上記三方枠の上記昇降路側に設けられ、上端が上記表示器具の上端部近傍に達する高さを有し、上記乗場を開閉する乗場ドアと、この乗場ドアの上端より上部に配設され、上記乗場ドアを開閉するドア開閉装置と、このドア開閉装置の上端部より高い位置で上記三方枠幕板の上記昇降路側に配設されたスクリーンケース及びこのスクリーンケース内に巻き取り収納されると共に、要時に下降して上記乗場の開口部を閉塞する防火防煙スクリーンを有するスクリーン開閉機と、上記防火防煙スクリーンの下端部に設けられたスクリーン錘の上限位置を規制する上限ストッパとを備え、上記表示器具の保守点検時に上記上限ストッパを取り外し、上記ドア開閉装置の下端近傍で上記三方枠縦枠に固定することにより、上記スクリーン錘が上記上限ストッパより下方に移動しないようにしたことを特徴とするエレベータの乗場装置。
  3. エレベータの昇降路に開口した乗場の両側に設けられた三方枠縦枠及び上記両三方枠縦枠の上端部に跨って設けられた三方枠幕板を有する三方枠と、上記三方枠幕板に設けられた表示器具と、上記三方枠の上記昇降路側に設けられ、上端が上記表示器具の上端部近傍に達する高さを有し、上記乗場を開閉する乗場ドアと、この乗場ドアの上端より上部に配設され、上記乗場ドアを開閉するドア開閉装置と、このドア開閉装置の上端部より高い位置で上記三方枠幕板の上記昇降路側に配設されたスクリーンケース及びこのスクリーンケース内に巻き取り収納されると共に、要時に下降して上記乗場の開口部を閉塞する防火防煙スクリーンを有するスクリーン開閉機と、上記三方枠縦枠に回転可能に装着され、所定位置で上記スクリーン錘の上限位置を規制すると共に、回転位置で上記スクリーン錘が上記上限位置を越えて上方に移動するのを許容する上限ストッパと、上記上限ストッパより上方で上記ドア開閉装置の下端部近傍の上記三方枠縦枠に回転可能に装着された安全ストッパとを備え、上記表示器具の保守点検時に上記上限ストッパを回転位置に設定すると共に、上記安全ストッパを所定位置に回転させ、上記スクリーン錘を上記安全ストッパの上方に移動させた状態で上記安全ストッパを回転位置に設定することにより、上記スクリーン錘が上記安全ストッパより下方に移動するのを防止するようにしたことを特徴とするエレベータの乗場装置。
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