本発明の実施形態の説明をする前に本発明の原理について説明する。図1は本発明の原理図である。図1に示すように、監視システム10は、第2,第3,第4の情報テーブル12,16,20、装置制御処理部14、管理情報処理部16、処理実行前情報格納部22及び復旧制御部24を具備する。複数の外部装置4#i(i=1〜n)は第1の情報テーブル2#i(i=1〜n)を具備する。
装置制御処理部14は、複数の外部装置4#i(i=1,…,)に対して装置制御要求を行うとともに該装置制御要求に係わる処理実行情報を格納する第2の情報テーブル12を更新する。外部装置4#i(i=1,…,)は装置制御要求に基づいて装置情報を格納する第1の情報テーブル2#iを更新する。
管理情報処理部18は装置制御要求を外部装置4#i(i=1,…,)に対して行うとき、該装置制御要求に係わる要求内容及び該装置制御要求対象の外部装置4#i(i=1,…)を特定する管理情報を第3の情報テーブル16に格納する。処理実行前情報格納部22は、装置制御要求に係わる第2のテーブル12に格納された該装置制御要求を行う前の処理実行前情報を第4の情報テーブル20に格納する。
復旧制御部24は、装置制御要求に対する処理が異常終了した場合に、第3の情報テーブル16に格納された当該装置制御要求に係わる管理情報により特定される要求内容に基づいて、処理実行前又は処理実行後の装置状態にするための装置制御要求を外部装置4#i(i=1,…,)に対して実施するよう制御する。これにより、外部装置4#i(i=1,…,)を初期設定して復旧するのではなく、装置制御要求前の状態から復旧することができて迅速な復旧が可能となる。
図2は本発明の実施形態による監視システムを含む全体構成図である。監視システムは、複数の装置や他の監視システムを介して同期をとって動作する複数処理を行うシステムに適用される。ここでは、本実施形態では複数のNEと複数の伝送路により構成されるネットワークシステムを監視するネットワークオペレーションシステムの場合を例に説明する。図2に示すように、複数の監視システム50,100、監視システム50により監視される複数の外部装置52#A〜52#D及び伝送路により構成される伝送ネットワーク54、中継システム又は中継ネットワーク60及び他監視システム100により監視される複数の102#A〜102#D及び伝送路により構成される伝送ネットワーク104からネットワークシステムが構成されている。
監視システム(システムと略す)50は、本発明によるシステムである。他監視システム(他システムと略す)100は、本発明によるシステム又は従来のシステムであり、システム50が、装置102#A〜102#Dに対して、他システム100を介して装置制御要求を行う。装置52#A〜52#D及び102#A〜102#DはNEである。中継システム又は中継ネットワーク60は伝送ネットワーク54,104間を接続するネットワークである。
図3は図2中のシステム50の構成図である。システム50は、入出力部150、オペレーション処理部152、複数の処理部154#A,154#B、復旧制御入出力部156、復旧制御部158、実行情報テーブル160、管理IDテーブル162、処理管理情報テーブル164、業務名管理情報テーブル165、処理実行前情報テーブル166、復旧シナリオファイル168及び環境情報テーブル170を具備する。入出力部150,復旧制御入出力部156はパソコン等のコンピュータ上で動作するプログラムや周辺装置により実現される。オペレーション処理部152、処理部154#A,154#B及び復旧制御部158は、コンピュータ上で動作するプログラムにより実現される。このプログラムがコンピュータ上で動作するときに、プロセスと呼ぶ。テーブル160,162,164,166は、メインメモリや磁気ディスク等の周辺装置に格納される。復旧シナリオファイル168は磁気ディスク等の周辺装置に格納される。
入出力部150は、オペレーション処理部152に対して、帯域制限実行、帯域制限解除、パス設定、パス解放、統計情報出力の制御要求を行い、オペレーション処理部152からの制御要求結果を表示する。オペレーション処理部152は、入出力部150より制御要求を受けると、以下の処理を行うプロセスである。
(i) 制御要求に係わる処理を実行する際に、自プロセスが処理実行情報テーブル160を更新する場合、管理IDテーブル162を参照して、当該処理を特定するための一意的な管理IDを生成する。管理ID、プロセス番号、業務名IDより、処理管理情報テーブル164を検索し、一意的な処理管理番号を生成する。管理ID、プロセス番号、業務名ID、処理管理番号、実行結果=実行中、復旧実施可否=初期状態、処理管理情報テーブル164に書き込む。プロセス番号は当該プロセスを特定するための番号であり、例えば、制御要求を実行するプロセスの実行順にシリアルに付与された番号である。業務名IDは、当該制御要求の内容を特定するための番号であり、業務名としては、例えば、帯域制御実行、帯域制御解除、装置状態監視、エマージェンシー、パス設定、パス解放等があり、これらの業務名に対応して業務名IDが予め付与されており、業務名と業務名IDの関係が業務名テーブル165に格納されている。
(ii) 処理実行情報テーブル160の更新を行う前に処理実行情報テーブル160より更新に係わる処理実行前情報を取得する。管理番号ID、処理管理番号、装置制御状態及び処理実行前情報を処理実行前情報テーブル162に書き込むとともに、必要に応じて装置制御に係わる処理実行情報テーブル160を更新する。
(iii) 入出力部150より指示された制御要求について、当該要求に係わる処理を行う他プロセス、例えば、処理部154#A等のプロセスを起動する。尚、他プロセス154#Aを起動せずに、自プロセス152が他プロセスが行う装置制御を行っても良い。
(iv) 呼び出したプロセス154#Aの実行結果が正常終了であるとき、更に他のプロセスを呼び出す必要がある場合には、他のプロセス、例えば、処理部154#Bを起動する。
(v) プロセス154#Bの実行結果が正常終了であり、入出力部150から指示された制御要求に係わる処理が正常終了したとき、自プロセス152,他のプロセス154#A,154#Bが生成した処理実行前情報、処理管理情報、管理IDをそれぞれ処理実行前情報テーブル166、処理管理情報テーブル164、管理IDテーブル162から削除する。
処理部154#A,154#Bは、(i)オペレーション処理部152より起動されると、オペレーション処理部152と同様にして、処理管理情報を生成して処理管理番号テーブル164に書き込み、処理実行前情報を処理実行前情報テーブル164に書き込む。ii)装置52#A,52#B、他システム100等に対して、帯域制限実行、帯域制限解除、パス設定等、装置制御要求を行う。(iii)装置52#A,52#B、他システム100より正常終了が通知されると装置制御要求に係わる処理実行情報テーブル164を更新するとともに処理実行前情報の実行結果を実行済みに設定する。尚、処理実行情報テーブル160の更新は装置制御要求を行うとともにしても良い。(iv)親プロセスのオペレーション処理部152に処理結果(正常終了/異常終了)を通知する。
処理実行情報テーブル160は装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dへの装置制御要求等による処理実行後の帯域制限実行情報やパス設定情報等、処理実行情報を格納するテーブルである。管理IDテーブル162は実行中の管理IDを格納するテーブルである。
図4は処理管理情報テーブル164を示す図である。図4に示すように、処理管理情報テーブル164は、管理ID、処理管理番号、プロセス番号、業務名ID、実行結果及び復旧実施可否のカラムから構成される。管理ID、処理管理番号、プロセス番号、業務名IDは上述の通りである。実行結果は、異常終了(−1),初期状態(0),実行中(1),実行済み(2)が処理状態に応じて更新される。復旧実施可否は処理が異常終了した場合に、当該異常終了処理及び当該処理に同期する他の一連の処理について、復旧実施が可能であるか否を示す情報であり、初期状態(0)、復旧実施可(1)が設定される。業務名管理情報テーブル165は、業務名IDと業務名の関係を示す情報を格納するテーブルである。
図5は処理実行前情報テーブル166を示す図である。図5に示すように、処理実行前情報テーブル166は、管理ID、処理管理番号、自システム状態、装置制御状態情報及び他システム制御状態より構成される。管理ID及び処理管理番号は上述の通りである。自システム状態は処理に係わるテーブルの更新対象を示すものであり、処理が自システムの処理実行情報のみを更新する場合(0)、自システムに係わる装置制御をする場合(1)、他システムに係わる装置制御のみをする場合(2)及び自システムに係わる装置制御と他システムに係わる装置制御とを行う場合(3)のいずれに該当するかを示す状態番号情報が格納される。
装置制御状態は、自システム50が監視する装置52#A〜52#D毎に設けられ、装置制御に係わる情報を示すものであり、制御状態、装置番号、要求種別、及びルート番号、パケット数、図示しないパス設定などの処理実行情報、並びに制御シーケンス番号が格納される。制御状態は、未実行(0)、実行中(1)、実行済(2)などの処理実行状態を示す。装置番号はシステム50内のユニークな装置番号を示す。要求種別は、初期化、帯域制御実行、帯域制御解除等の装置制御要求の内容を示す。制御シーケンス番号は、初期化、閉塞設定、閉塞解除、帯域制限実行、帯域制御解除、パス設定についての端点生成、クロスコネクト生成などの要求種別単位の制御シーケンス番号を示す。
他システム制御状態は、他システム100が監視する装置102#A〜102#D毎に設けられ、装置制御に係わる情報を示すものであり、制御状態、システム番号、装置番号、要求種別、及びルート番号、パケット数、図示しないパス設定などの処理実行情報が格納される。制御状態は、上述と同様である。装置番号は他システム100内のユニークな装置番号を示す。要求種別は上述と同様である。ここでは、他システム100を介する制御要求を要求種別単位とし、制御シーケンス単位としていないことから、制御シーケンス番号は格納されない。尚、他システム100が複数存在する場合には、他システムを特定するための他システム番号が設定される。図15は後述する状態14の場合を例に記載したものである。
図6は復旧シナリオの一例を示す図である。復旧シナリオは、処理が異常した場合に、後述の個別復旧シナリオの制御手順を制御するための復旧手順を示す全体復旧シナリオと、業務名ID、処理管理番号及び制御シーケンス番号で示される処理についての復旧手順を示す個別復旧シナリオからなる。復旧シナリオには、処理実行前状態に復旧させる処理実行前シナリオ、処理実行後状態に更新する処理実行シナリオがある。
図6に示すように、例えば、帯域制御実行(業務名ID=10005)について、処理実行情報テーブル160を更新する処理である処理管理番号=1の時、装置制御前実行シナリオ、即ち、処理実行前情報テーブル166を元に処理実行情報テーブル160を処理実行前状態に復旧させる装置制御前実行シナリオ、自システム50の装置の帯域制御実行に係わる処理である処理管理番号=2のとき、帯域制御要求を行って処理実行後状態にする装置制御実行シナリオ、又は帯域解除要求を行うことにより装置及びテーブル160を処理実行前状態にする装置制御実行前シナリオ、他システム100の装置の帯域制御実行に係わる処理管理番号=3のとき、他システム100及びテーブル160を制御実行前状態にする他システム制御前実行シナリオ、他システムの装置及びテーブル160を制御実行状態にする装置制御実行シナリオ、又は他システムの装置及びテーブル160を制御実行前状態にする装置制御実行前状態シナリオが復旧シナリオファイル168に格納されている。復旧シナリオは、復旧プログラムを変更することなく、復旧シナリオファイル168を差し替えることにより復旧手順の変更が可能となる。尚、図示しないが、複数のサブシーケンスからなる装置制御については、サブシーケンスに対応する制御シーケンス番号毎に復旧手順が定義されている。
環境情報テーブル170は復旧条件を格納するテーブルである。復旧条件は、復旧方式、リトライ上限、待ち時間等の復旧に係わる条件である。復旧方式は、自動/手動復旧のいずれかであるかを指定するものである。管理処理番号及び業務名ID単位に自動/手動のいずれであるか、又はシステム全体で自動/手動のいずれかであるかなど、必要に応じて自動/手動で復旧する範囲が指定される。リトライ上限とは、復旧が失敗した場合にリトライする回数の上限を指定するものであり、管理処理番号及び業務名ID単位、あるいはシステム単位のように、リトライ回数の上限が指定される。待ち時間とは、次にリトライするまでの待ち時間を指定するものであり、管理処理番号及び管理ID単位、あるいはシステム単位のように、待ち時間が指定される。
復旧制御入出力部156は、復旧制御のマンマシンインタフェースを司るものである。復旧制御部158は、環境情報テーブル170に格納されている復旧条件に基づき、手動復旧の場合は復旧制御入出力部156からの復旧指示に従って、自動復旧の場合は自動により、(i)処理管理情報テーブル164に格納されている業務名ID及び処理管理番号並びに処理実行前情報テーブル166に格納されている要求種別、制御シーケンス番号及び装置番号より復旧対象を特定し、(ii)復旧対象に該当する復旧シナリオ168に定義された復旧手順に従って、処理部152,154#A,154#Bを起動して、処理実行前情報テーブル166の内容を元に処理実行情報テーブル160の復旧(自システムの復旧)並びに装置制御前の状態に復旧/装置制御実行、他システム制御前に復旧、他システムの装置制御実行を行う。
以下、図2のシステム50の動作説明をする。
(a) 正常処理
図7〜図10はシステム50の正常処理の場合の動作説明図であり、図7は入出力部159、オペレーション処理部152(プロセスA)、装置52#A,他システム100の装置100#Aの呼び出し関係を示す処理シーケンスチャートである。図8は図7の状態番号に対応する管理IDテーブル162及び処理管理番号テーブル164の内容を示す図である。図9は図7の状態番号に対応する処理実行前情報テーブル166の内容を示す図である。図10は図7の状態番号に対応する装置52#A及び他システム100の装置102#Aの処理実行情報を示す図である。
入出力部150は、オペレーション処理部(プロセスA)152に、制御要求、例えば、帯域制御実行を要求する(状態0)。プロセスAは制御要求を受け取る(状態1)。プロセスAは、図7及び図8に示すように、制御要求に係わる業務名に該当する業務名ID、例えば、「1005」より、管理IDテーブル162を検索して、一意的な管理ID(100)を生成するとともに、管理ID及び業務名IDを管理IDテーブル162に書き込む(状態2)。
プロセスAは、管理ID(100)、業務名ID(10005)、プロセスID(1001)を基づいて、処理管理情報テーブル164を検索して、一意的な処理管理番号(1)、例えば、「1」を生成するとともに、図8に示すように、処理管理情報テーブル164に、管理ID(100)、処理管理番号(1)、プロセス番号(1001)、業務名ID(10005)及び実行結果(実行中(1))を処理管理情報テーブル164に書き込む(状態3)。
プロセスAは、図9に示すように、管理ID、処理管理番号、自プロセスA152の更新に係わる処理実行前情報を処理実行情報テーブル160より取得し、管理ID(100)、処理管理番号(1)、自システム状態(1)とともに処理実行前情報テーブル166に書き込む(状態4)。プロセスA152は、処理実行情報テーブル160を更新する。
プロセスAは、処理A(プロセスB)52#Aを起動し、管理ID(100)及び業務名ID(10005)をプロセスBに渡す(状態5)。プロセスBは、管理ID(100)、業務名ID(10005)、プロセスID(1001)を基づいて、処理管理情報テーブル164を検索して、一意的な処理管理番号(2)を生成する。
プロセスBは、図8に示すように、処理管理情報テーブル164に、管理ID(100)、処理管理番号(2)、プロセス番号(1002)、業務名ID(10005)及び実行結果(実行中(1))を処理管理情報テーブル164に書き込む(状態6)。プロセスBは、管理ID、処理管理番号、自プロセスBの更新に係わる装置52#Aの処理実行前情報(ルート番号=NULL,パケット数=NULL)を処理実行情報テーブル160より取得し、図9に示すように、管理ID(100)、処理管理番号(2)、自システム状態(装置制御状態=2)、制御状態(実行中=1)、装置52#Aの装置番号=1、要求種別(帯域制御実行=3)、制御シーケンス番号(帯域制御実行=3)とともに処理実行前情報テーブル166に書き込む(状態7)。その後、装置50#Aに係わる処理実行情報(ルート番号=18,パケット数=2000)に処理実行情報テーブル160を更新する。尚、帯域制御実行のシーケンスが複数に分かれている場合には、制御シーケンス番号はその該当シーケンス番号となる。
プロセスBは、装置52#Aに対して、帯域制御実行の装置制御要求を行う。装置52#Aは、図9に示すように、プロセスBからの帯域制御実行の要求に基づいて、帯域制御実行して、該当する処理実行情報のテーブルを更新する。例えば、ルート番号5,規制パケット数=2000、規制状態=規制パケット有り(1)に更新する。装置52#Aは、処理が正常終了すると、装置制御結果(正常終了)をプロセスBに応答する(状態8)。プロセスBは、装置52#Aより正常終了が応答されると、管理ID(100),処理管理番号(2)に該当する処理管理番号情報の実行結果を終了(2)にする(状態9)。状態5−9のプロセスBにおける処理2が正常に終了する。プロセスBはプロセスAに正常終了した旨を返す(状態10)。
プロセスAは、処理A(プロセスB)52#Aを起動し、管理ID(100)及び業務名ID(10005)をプロセスBに渡す(状態11)。状態11−13は、状態5−7と同様である。
プロセスBは、他システム100に対して、他システム制御要求(帯域制御実行)を行う。他システム100は、図10に示すように、プロセスBからの帯域制御実行の要求に基づいて、装置102#Aに対して、帯域制御要求を行う。装置102#Aは、帯域制御実行の要求に従って、帯域制御実行して、該当する処理実行情報のテーブルを更新する。行の要求に基づいて、帯域制御実行して、該当する処理実行情報のテーブルを更新する。例えば、ルート番号18,規制パケット数=2000、規制状態=規制パケット有り(1)に更新する。
装置102#Aは、処理が正常終了すると、装置制御結果(正常終了)を他システム100に返す。他システム100は、装置102#Aより正常終了が応答されると、プロセスBに他システム制御要求結果(正常終了)をプロセスBに返す(状態14)。プロセスBは、他システム100より正常終了が応答されると、管理ID(100),処理管理番号(3)に該当する処理管理番号情報の実行結果を終了(2)にする(状態15)。プロセスBにおける状態11−15の処理3が正常に終了する。プロセスBはプロセスAに正常終了した旨を返す(状態16)。
プロセスAは、プロセスBより処理2,3について正常終了の実行結果が返ってきたので、管理ID(100)、処理管理番号(1),(2),(3)の処理実行前情報を処理実行前情報テーブル166から削除する(状態17)。プロセスAは、管理ID(100),処理管理番号(1),(2),(3)の処理管理情報を処理管理情報テーブル164から削除する(状態18)。更に、プロセスAは、管理ID(100)、業務名ID(10005)の管理IDを管理IDテーブル162より削除する。
(b) 異常処理
図11〜図14はシステム50の異常処理の場合の動作説明図であり、図11は入出力部159、オペレーション処理部152(プロセスA)、装置52#A,他システム100の装置100#Aの呼び出し関係を示す処理シーケンスチャートである。図12は図11の状態番号に対応する管理IDテーブル162及び処理管理番号テーブル164の内容を示す図である。図13は図11の状態番号に対応する処理実行前情報テーブル166の内容を示す図である。図14は図11の状態番号に対応する装置52#A及び他システム100の装置102#Aの処理実行情報を示す図である。
ここでは、プロセスBによる装置52#Aへの装置制御要求に対して装置52#Aにおいて正常終了したが、プロセスBによる他システム100への他システム制御要求に対して他システム100又は装置102#Aにおいて異常終了した場合を例に説明する。
入出力部150は、オペレーション処理部(プロセスA)152に、制御指示、例えば、帯域制御要求する(状態0)。図11〜図14に示すように、状態1−13は、図7〜図10中の状態1−13と同様である。プロセスBは、他システム100に対して、他システム制御要求(帯域制御実行)を行う。他システム100は、図11に示すように、プロセスBからの帯域制御実行の要求に基づいて、装置102#Aに対して、帯域制御要求を行うが異常終了したものとする。
異常終了の原因は、他システム100と復旧システム50を接続する通信回線の異常、他システム100のシステム異常、装置102#Aにおける装置異常、他システム100と装置102#Aを接続する通信回線の異常等である。プロセスBは、他システム100から異常の通知がされない又は一定時間内に応答がされないことにより、他システム制御が異常終了したことが分かる(状態14)。
他システム制御が正常終了した図10では、他システムの処理実行情報が更新されているが、異常終了した図14では、他システムの処理実行情報が更新されていない。装置102#Aについての処理実行情報は処理実行情報テーブル160において、ルート番号=18,パケット数=2000に更新されているが、処理実行前情報テーブル166において、処理実行前情報(ルート番号=NULL,パケット数=NULL)がセーブされている。
プロセスBは、管理ID(001)、プロセスID(1003)、業務名ID(10005)の処理管理情報の実行結果を実行済み(2)、復旧実施可否欄に復旧実施可(−1)に設定する(状態15)。プロセスBはプロセスAに処理3が異常終了した旨を返す(状態16)。プロセスAは、管理ID(001)、業務名ID(10005)の処理管理情報の中で実行結果が実行中(1)となっている、プロセスID(1001)の処理管理情報の復旧実施可否欄に復旧実施可(−1)に設定する(状態17)。
(c) 復旧シナリオの変更
図15は復旧シナリオの変更手順を示す図である。復旧シナリオは、装置制御のシーケンスが変更になった場合に、シナリオを差し替えられる。復旧制御入出力部156は、入れ替え復旧シナリオを生成する。復旧シナリオは、例えば、入れ替えるべき業務内容(業務名ID)毎に作成する。復旧制御入出力部(制御クライアント)156は、復旧制御部158の入れ替えプロセスに対して、復旧シナリオの入れ替え要求をする。
入れ替えプロセスは要求受付終了を制御クライアントに通知する。制御クライアントは復旧シナリオを入れ替えプロセスにファイル転送する。入れ替えプロセスは入れ替えるべき復旧シナリオに関する業務名IDに対応する差し替えにより影響を受ける業務を閉塞するように、オペレーション処理部152に指示する。オペレーション処理部152の業務閉塞プロセスは業務名IDに対応した業務の閉塞、すなわち、入出力部150から当該業務名IDについての制御要求があった場合でも要求を拒否し、入れ替えプロセスに正常終了を通知する。入れ替えプロセスは、復旧シナリオファイル168の該当復旧シナリオを差し替え復旧シナリオファイルに差し替える。
入れ替えプロセスは、業務閉塞プロセスに対して、業務名IDに対応した業務閉塞解除を指示する。業務閉塞プロセスは、業務名IDに対応した業務閉塞解除して、入れ替えプロセスに正常終了を通知する。入れ替えプロセスは制御クライアントに正常終了を応答する。このように、復旧シナリオファイル168に基づいて復旧することから、装置52#A〜52#Dの機能追加等によるシーケンスが変更した場合、復旧シナリオを差し替えるのみで復旧制御部158のプログラムを変更する必要がないので、容易に機能追加等に対応することができる。
(d) 復旧処理(第1実施形態)
第1実施形態では、複数の処理について、その処理の呼び出し順と処理の終了順が同じである場合、すなわち、呼び出された処理が終了してから、次処理を呼び出す場合における、異常終了時の復旧方法を説明する。
図16は、オペレーション処理部152(プロセスA)が装置52#Aに対して装置制御処理(処理A)を行い、処理が正常終了し、プロセスAは処理部A154#Aを起動し、処理Bが装置52#Bに対して装置制御(処理B−1)を行い、処理が正常終了し、更に装置52#Cに対して装置制御(処理B−2)を行い、処理が異常終了した場合を示している。
図17は図16の処理シーケンスにおける処理管理情報テーブル164の内容を示している。尚、処理管理情報テーブル164は、処理開始時刻を設定するフィールドが上述のテーブルに追加されて、実行履歴が残されている。プロセスAが装置52#Aに対して装置制御処理(処理A)を行い、正常終了したとき(状態1)の処理管理情報が、図17(a)に示すように、実行結果が実行中(1)、復旧実施可否が初期状態(0)となっている。
プロセスBが装置52#Bに対して装置制御処理(処理B−1)を行い、正常終了したとき(状態2)の処理管理情報が、図17(b)に示すように、実行結果が実行済(2)、復旧実施可否が初期状態となっている。更に、プロセスBが装置52#Cに装置制御処理(B−2)を行い、異常終了したとき(状態3)の処理B−2に係わる処理管理情報が、図17(c)に示すように、実行結果が異常終了(−1)、復旧実施可否が復旧実施可(1)となっている。プロセスAは、処理B−2より異常復帰すると(状態4)、図17(d)に示すように、処理A,B−1の処理管理情報の復旧実施可否を実施可(1)に設定する。
図18は本発明の第1実施形態による復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS2において、(2)に示すように、周期的に処理管理情報テーブル164の処理管理情報を監視しており、同一の管理IDについて、最後に生成された処理管理情報レコードの実行結果が異常終了(NG)「−1」となっているかをチェックする。同一の管理IDの処理管理情報については、入出力部150より制御要求がされた一纏まりの処理についての情報であり、これらの処理を復旧対象とするからである。処理がパラレルではなくシーケンシャルに行われることから、管理IDについての最終レコードにより処理全体が正常終了/異常終了のいずれかが判別される。
ステップS4において、NGがあるか否かが判断される。NGがあれば、ステップS6に進み、NGがなければ、ステップS2に戻る。ステップS6において、(4)に示すように、その最終レコードの「業務名ID」、「プロセス番号」、「処理開始時刻」、「復旧実施可否」を取得する。ステップS8において、業務名管理情報テーブル165を参照して、ステップS6で取得した「業務名ID」に対応する「業務名」を取得する。図18に示すように、業務名管理情報テーブル165には、業務名IDと対応する業務名が記憶されている。例えば、「業務名ID」が(10005)の業務名は帯域制御実行である。
図19は復旧対象一覧を示す図である。ステップS10において、(8)に示すように、復旧制御入出力部156に取得情報を表示し、(10)に示すように、処理対象項目名を選択させる。図は復旧対象表示画面の一例を示す図である。図19に示すように、復旧対象表示選択画面は、ステップS4で取得された全ての管理IDの最終処理管理情報レコードの業務名、プロセスID、処理開始時刻及び復旧可否が選択項目とともに復旧制御入出力部156に表示される。即ち、復旧対象となるものについては、現時点で復旧可能なもののみならず、復旧不可のものについても表示される。オペレータが復旧対象の業務名を選択する。例えば、オペレータは帯域制御実行の復旧を選択する。ステップS12において、選択された業務名について、復旧シナリオの実施要求を「処理管理番号」の降順に復旧実施プロセスに対して行う。
図20は復旧シナリオ実施の流れを示す図である。図21は、図16に示した処理B−2が異常終了、処理A,B−1が正常終了したときの図17中の3個の処理管理情報に基づく復旧シナリオ実施の場合を例としたものである。復旧シナリオは処理管理番号の降順に実施されることから、処理管理番号=3に該当する処理B−2について、最初に復旧実施が行われる。
復旧制御部158は、(2)に示すように、復旧対象となる処理管理情報のプロセスIDに該当する処理Bに処理B−2復旧シナリオ実施要求をする。プロセスBは、処理B−2についての処理管理情報の業務名ID(10005)、処理管理番号(3)より、復旧シナリオ168に定義された復旧シナリオを読み出す。例えば、復旧シナリオは、装置制御前の装置状態に復旧する制御手順を定義した装置制御前実行シナリオであるとする。
プロセスBは、(4)に示すように、処理B−2についての処理管理情報の管理ID、処理管理番号を元に処理実行前情報テーブル166を検索して該当する処理実行前情報を取得し、処理実行前情報から処理実行情報テーブル160を更新するとともに装置52#Cの状態を回復させる。例えば、復旧対象の業務名が「帯域制御実行」であり、処理実行前状態に復旧させる場合には、装置52#Cに対して「帯域制御解放」の装置制御要求を実行する。装置制御要求が複数制御シーケンスからなる場合は、復旧シナリオには、異常終了した各制御シーケンスからの復旧手順が定義されていることから、処理実行前情報テーブル166に格納されている制御シーケンスに該当する手順に従って装置52#Cの状態を回復させる。
復旧制御部156は、(6)に示すように、次の処理管理情報の実行結果が異常終了であるプロセスAに復旧シナリオ実施要求をする。プロセスAは、処理管理情報の処理管理番号の降順に従って、最降番の処理管理番号(3)の処理管理情報のプロセスIDに該当する処理Bの処理B−2について復旧実施済みであるので、(8)に示すように、回復処理の二重起動を行わずに復帰して、(10)に示すように、次の処理管理番号(2)の処理管理情報のプロセスIDに該当する処理Bの処理B−1について復旧シナリオ実施要求をする。
処理Bは、(12)に示すように、処理B−1の処理管理番号(2)についての処理管理情報及び処理実行前情報に元に、復旧シナリオに従って装置52#Bの装置状態を処理実行前に回復させる。処理B−1は正常終了していることから、処理B−1での装置制御要求とは逆のシーケンスに従って装置52#Bを復旧させるとともに処理実行前情報から処理実行情報テーブル160を更新する。これにより、装置52#Bの装置状態は処理実行前状態に復旧されるとともに、装置52#Bについての処理実行情報は処理実行情報テーブル160において処理実行前の状態に復旧される。処理Aは、(14)に示すように、処理Aについての処理管理番号(1)についての処理管理情報及び処理実行前情報に元に復旧シナリオに従って装置52#Aの装置状態を処理実行前に回復させるとともに処理実行前情報から処理実行情報テーブル160を更新する。
復旧処理が終了すると、図17(e)に示すように、復旧に係わる管理ID、処理管理情報及び処理実行前情報をテーブル162,164,166より削除する。尚、処理実行後状態に復旧させる場合には、復旧シナリオ168に従って、処理実行前情報を元に処理実行情報テーブル160を更新するとともに、装置制御が異常終了した装置102#Aに対して失敗した装置制御要求を再度実行し、装置制御が正常終了した装置52#Aに対して復旧処理をスキップする。
以上のように、初期設定を行うことなく、処理実行前情報を元に装置情報を処理実行前又は処理実行後に迅速に復旧することができる。復旧シナリオに基づいて復旧するので、復旧の手順が変更になっても、復旧シナリオを差し替えることにより容易に変更が可能となる。
(e) 復旧処理(第2実施形態)
第2実施形態の復旧処理方法は、第2実施形態の方法と異なり、呼び出された処理が実行中に他の処理が呼び出されて、呼び出された処理の順序と処理の終了順序とが異なる場合におけるものである。
図22は、オペレーション処理部152(プロセスA)が装置52#Aに対して装置制御を行い、処理Aが正常終了し、プロセスBは、処理B−1,B−2を順次呼び出し、処理B−1,B−2について並行処理が行われて、処理B−2が処理B−1よりも先に異常終了し、その後、処理B−1が異常終了した場合を示している。図23は、図22の処理シーケンスにおける処理管理情報テーブル164の内容を示している。
プロセスAが装置52#Aに対して装置制御処理(処理A)を行い、正常終了したとき(状態1)の処理管理情報が、図23(a)に示すように、実行結果が実行中(1)、復旧実施可否が初期状態(0)となっている。処理Bが装置52#Bに対して装置制御処理(処理B−1)を行っているが、実行中(状態2)の処理管理情報が、図23(b)に示すように、実行結果が実行済(2)、復旧実施可否が初期状態(0)となっている。更に、処理Bが処理B−1の実行中に装置52#Cに装置制御処理(B−2)を行い、異常終了したとき(状態3)の処理B−2についての処理管理情報が、図23(c)に示すように、実行結果が異常終了(−1)、復旧実施可否が復旧実施可(1)となっている。
プロセスAが処理B−2より異常終了が通知されたとき(状態4)、図23(d)に示すように、処理Aについての実行結果が異常終了(−1)、処理B−1についての処理管理情報の実行結果が実行中(1)であるため、復旧実施可否は初期状態(0)のままである。処理B−1が、装置52#Bに対する装置制御について、装置52#Bが装置52#Xに対して初期化処理中に異常発生により、異常終了したとき(状態2b)の処理B−1についての処理管理情報が、図23(e)に示すように、実行結果が異常終了(−1)、復旧実施可否が実施可能(1)となっている。プロセスAが処理B−1より異常終了が通知されたとき(状態5)、図23(f)に示すように、処理B−1についての処理管理情報の実行結果が異常終了(−1)となったため、処理Aについての復旧実施可否は実施可能(1)となる。
図24は本発明の第2実施形態による復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS20において、(2)に示すように、周期的に処理管理情報テーブル164の処理管理情報を監視しており、同一の管理IDについて、処理管理情報レコードの実行結果が異常終了(NG)「−1」となっているかをチェックする。同一の管理IDについて最終レコードに限らず全てのレコードについてチェックするのは、処理B−1,B−2が並列処理されるために、最後に起動された処理に対応する最終レコードが正常であっても、他の処理で異常となる場合があるからである。
ステップS22において、NGがあるか否かを判断する。NGがあれば、ステップS24に進み、NGがなければ、ステップS20に戻る。ステップS24において、同一の「管理ID」について、実行結果が異常終了(−1)の処理管理情報の復旧実施可否が全て実施可能(1)であるか確認する。ステップS26において、全て実施可能(1)あるか否か判別する。全て実施可能(1)であれば、ステップS28に進む。例えば、処理B−1が終了後には、復旧実施可否が全て実施可(1)となるので、ステップS28に進む。実施不可となるものがあれば、ステップS24に戻って、全て実施可能(1)となるまでウェイトする。
このように、処理B−1,B−2の呼び出し順序と終了順序とが異なることがある場合には、復旧対象となる業務の有無が、管理IDについての最終レコードではなく、全てのレコードについて実行結果が異常であるものの有無により判断され、復旧実施可能となるタイミングが、最終レコードが復旧実施可能となるタイミングでなく実行結果が異常である全てのレコードについて、復旧実施可能が設定されるタイミングである。ステップS28〜ステップS34の処理は、図18中のステップS6〜ステップS12までの処理と同じであるので説明を省略する。以上のように、第1実施形態と同様の効果がある。
(f) 復旧処理(第3実施形態)
第1及び第2実施形態では、オペレータが復旧を指示(手動)することにより行ったが、第3実施形態では、各業務名ID及びプロセス番号について、手動及び自動のいずれの方式により復旧を行うかを示す復旧方式識別、復旧が失敗してもリトライする上限(リトライ上限)、リトライするまでの待ち時間を、例えば、復旧制御入出力部156より入力し、復旧制御部158が環境情報テーブル170に格納する。
図25は処理の呼び出し関係を示す図であり、図16と同様である。図26は処理管理情報テーブル160の内容を示す図である。状態1−4は、図16中の状態1−4と同じであるが、状態1−4における処理管理情報は、処理A,B−1,B−2が業務名ID及びプロセス番号を元に環境情報テーブル170を検索して業務名ID及びプロセス番号に対応する復旧方式識別、リトライ上限及び待ち時間を取得して、処理管理情報テーブル160に、管理ID、処理管理番号、プロセス番号等とともに書き込むことから、復旧方式識別、リトライ上限及び待ち時間が図17中の処理管理情報に追加されている。
図27は本発明の第3実施形態による復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS50において、(2)に示すように、周期的に処理管理情報テーブル164の処理管理情報を監視しており、同一の管理IDについて、最終の処理管理情報レコードの実行結果が異常終了(NG)「−1」となっているかをチェックする。
ステップS52において、NGがあるか否かを判断する。NGがあれば、ステップS54に進み、NGがなければ、ステップS50に戻る。ステップS54において、(4)に示すように、同一の「管理ID」について、復旧方式識別が自動復旧(1)であるかチェックする。ステップS56において、自動復旧であれば、ステップS58に進む。手動復旧であれば、図18中のステップS6〜S12と同様の処理をする。尚、復旧失敗した場合には、リトライ上限及び待ち時間に応じて、復旧をリトライする。
ステップS58において、(6)に示すように、自動復旧対象の処理について、復旧シナリオの実施要求を行う。要求は処理管理番号の降順で行う。ステップS60において、復旧成功したか否か判別する。復旧成功したならば、自動復旧対象について復旧が終了したならが処理を終了し、自動復旧が終了していないものがあれば、ステップS61に進む。ステップS62において、全ての復旧対象について復旧が終了した否かを判別する。全ての復旧対象について復旧が終了していなければ、ステップS58に戻る。復旧が終了していれば、処理を終了する。
例えば、図26及び図27に示すように、プロセス番号1003,1002,1001については復旧方式が自動方式なので、自動により復旧される。尚、プロセスID1001のプロセスAが最初に異常終了し、プロセスID1002,1003のプロセスが起動されていないような場合、即ち、プロセス番号1001が最新レコードとして登録された状態で「実行結果」が「−1」となっている場合には、プロセスID1001について、自動復旧が設定されていても手動のみ有効とすることも可能である。
ステップS62において、リトライ上限が0になったか否かを判別する。リトライ上限が0になった場合は、処理を終了する。リトライ上限が0になっていなければ、ステップS70に進む。ステップS64において、(8)に示すように、処理管理情報テーブル164中の該当レコードのリトライ上限を1デクリメントする。ステップS72において、(10)に示すように、該当レコードの待ち時間の秒だけ待ってから、ステップS58に戻る。
以上のように、第1及び第2実施形態と同様の効果がある上に、自動で復旧すること及びリトライ上限を定めて復旧に失敗した場合には、リトライ上限までリトライすることにより、オペレータによる手動で復旧の指示を行う工数を省くことができるとともに、手動復旧と自動復旧を業務名IDやプロセスID毎に区別することができる。
(g) 復旧処理(第4実施形態)
第4実施形態では、第1〜第3実施形態ではシステム50及び装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dの復旧を同期を取って行っていたが、装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dと切り離してシステムの状態のみを復旧することを可能としている。システム50及び装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dの復旧の同期を取るとは、システム50と装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dの双方を復旧することをいい、システム50や装置52#A〜52#D,102#A〜102#Dの復旧に失敗すると、復旧を中断することをいう。システム50の復旧とは、処理実行情報テーブル160の復旧をいう。
図28に示すように、復旧制御入出力部156は、復旧対象一覧の中から復旧する業務名を選択することに加えて、当該選択した業務名について復旧種別フラグを選択することが可能となっている。復旧種別フラグは、装置と同期を取ってシステムの状態のみを復旧するモードと、装置と切り離してシステムの状態のみを復旧するモードがある。
図29は本発明の第4実施形態による復旧制御入出力部156及び復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS100において、復旧制御入出力部156は、図27に示すように、復旧対象一覧とともに復旧種別フラグを表示すると、オペレータは、復旧対象一覧から復旧する対象を選択するとともに、復旧種別フラグを選択して復旧要求をする。
ステップS102において、システム50内の復旧処理を行う。尚、ここでは、システム50内の最初に復旧処理を行うこととしているが、復旧対象の処理管理番号の降順による復旧処理を行った場合の該当の処理順においてシステム50内の復旧処理を行っても良い。ステップS104において、システム50内の応答は正常(システム50の復旧処理が成功)であるか否かを判別する。正常ならば、ステップS106に進む。異常ならば、ステップS114に進む。ステップS106において、処理管理番号の降順等の順序で装置や他システム(装置等)を上述した復旧シナリオに従って復旧処理を行う。ステップS108において、装置等からの応答は正常であるか否かを判別する。正常ならば、ステップS111に進む。異常ならば、ステップS110に進む。
ステップS110において、復旧種別フラグが「装置等と同期」が選択されているか否かを判別する。「装置等と同期」が選択されている場合には、ステップS114に進む。ステップS114において、処理を中断する。即ち、「装置等と同期」が選択されている場合には、復旧対象のシステム50又は装置等のどれか一つに復旧異常が発生した場合に、処理を中断する。「装置等と切り離してシステムの状態のみを復旧」が選択されている場合には、ステップS111に進む。一方、「装置等と切り離してシステムの状態のみを復旧」が選択されていない場合には、装置等のどれか一つの復旧異常が発生しても、他の装置等の復旧を行うことにより、一つの装置等が障害、システムと装置等を接続する通信回線に障害が発生していることにより、復旧異常が発生することも考えられることから、当該装置等を復旧対象から切り離して、復旧できる他の装置等を復旧するものである。
これにより、復旧された他の装置等に対して、装置制御要求や通信が可能となるからである。ステップS112において、全ての処理管理番号について復旧完了したか否かを判定する。復旧が完了した場合は処理を終了する。復旧が完了していない場合には、ステップS102に戻って、復旧の完了していないシステム50や装置等の復旧処理を行う。
尚、復旧処理を処理管理番号の降順に行う場合には、「装置等と切り離してシステムの状態のみを復旧」が選択されているとき、装置等の復旧処理が異常終了しても、次の降順のシステムや装置等に対する復旧処理を行う。以上のように、復旧が異常終了した装置を切り離して、他の装置及びシステムを優先的に復旧するので、システム50や復旧が正常終了した装置等に装置制御要求を実施することができる。
(h) 復旧処理(第5実施形態)
第5実施形態は、復旧種別フラグの「装置と切り離してシステムの状態のみを復旧する」の意義が第4実施形態と異なる。「装置と切り離してシステムの状態のみを復旧する」とは、装置等については復旧の対象外として、システム50のみを復旧対象とする復旧方式をいう。
図30は本発明の第5実施形態による復旧制御入出力部156及び復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS150〜S154の処理は、ステップS100〜S104の処理と同様である。ステップS156において、復旧種別フラグは「装置等と同期」が選択されているか否かを判別する。「装置等と同期」が選択されていなければ、装置等は復旧対象外として、ステップS158に進む。「装置等と同期」が選択されていれば、ステップS160に進む。
ステップS158において、全ての処理管理番号について復旧完了したか否かを判別する。復旧が完了すれば、終了する。復旧が完了していなければ、ステップS152に戻る。ステップS160において、装置等の復旧処理を実施する。ステップS162において、装置等からの応答が正常であるか否かを判別する、応答が正常であれば、ステップS158に進む。応答が正常でなければ、ステップS164に進む。ステップS164において、処理を中断する。このように、「装置等と同期」が選択されていない場合には、システム50のみの復旧処理を行うことによりシステム50を早く復旧して、システム50を復復旧処理以外の他の制御要求、例えば、装置状態監視等の業務を行うことができる。
(i) 復旧処理(第6実施形態)
第6実施形態は、復旧種別フラグは指定せずに、一定回数装置等と同期を取った復旧を試みても成功しない場合には、自動的に装置等と切り離してシステムの状態のみを復旧するものである。
図31は本発明の第6実施形態による復旧制御部158が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS200において、システム50内の復旧処理を行う。尚、ここでは、システム50の復旧処理を最初に行うようにしているが、上述したように、処理管理番号の降順に従って処理を行うようにしても良い。ステップS202において、システム50内の応答が正常であるか否かを判別する。システム50内の応答が正常であれば、ステップS204に進む。システム50内の応答が正常でなければ、ステップS210に進む。
ステップS204において、装置等の復旧処理を行う。ステップS206において、装置等から応答が正常であるか否かを判別する。応答が正常ならば、ステップS207に進む。応答が正常でなければ、ステップS210に進む。ステップS207において、装置等の復旧処理を行う。ステップS208において、全ての処理管理番号について復旧が完了したか否かを判別する。復旧が完了していなければ、ステップS200に戻る。復旧が完了したならば、処理を終了する。
ステップS210において、当該復旧処理について復旧失敗回数をカウントアップする。ステップS212において、復旧失敗回数が指定回数以下であれば、ステップS200に戻って、復旧が失敗したシステム50又は装置等の復旧処理を行う。復旧失敗回数が指定回数に達した場合には、ステップS214において、復旧失敗した装置等を復旧対象外として、システム50又は他の装置等の復旧を行う。このように、装置復旧に失敗した場合は自動で上限回数までリトライすることにより装置の迅速な復旧が可能となること、リトライにより復旧しない装置については切り離して他の装置及び自システム50の復旧をすることから他の装置を自動で復旧することができる。
(j) 復旧処理(第7実施形態)
第7実施形態は、復旧種別要求フラグは復旧処理要求を行う操作毎(管理ID)ではなく、特定の装置等に関する復旧要求部分にのみ適用するものである。特定の装置等が長時間復旧不可能な事、例えば、装置制御要求に対して異常終了したことにより、異常終了に係わる装置等が故障により長時間復旧不可能である事が、復旧前に予め分かっており、その装置等については復旧対象外として、システム50と切り離して状態管理を行いたいが、その他の装置等に対してはシステム50と状態を同期して状態復旧したい場合等に本実施形態が適用されるものである。
図32は本発明の第7実施形態による復旧処理を実施するための監視システム200のシステム構成図であり、図2中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。図に示すように、復旧対象外テーブル210が設けられている。復旧対象外テーブル210には、復旧対象外の装置等の装置番号が格納されている。装置番号は処理実行前情報テーブル166に登録された装置番号に対応するものである。復旧制御入出力部202より復旧対象外の装置番号をオペレータが入力し、復旧制御部204が復旧対象外テーブル210に登録する。
図33は本発明の第7実施形態による復旧制御部204が実施する復旧処理のフローチャートである。ステップS250において、システム50内の復旧処理を行う。ステップS252において、システム50内の応答が正常であるか否かを判別する。システム50内の応答が正常であれば、ステップS253に進む。システム50内の応答が正常でなければ、ステップS260に進む。
ステップS253において、装置等の復旧処理を行う。ステップS254において、装置等から応答が正常であるか否かを判別する。応答が正常ならば、ステップS256に進む。応答が正常でなければ、ステップS258に進む。ステップS256において、全ての処理管理番号について復旧が完了したか否かを判別する。復旧が完了していなければ、ステップS250に戻る。復旧が完了したならば、処理を終了する。
ステップS258において、当該異常終了した装置等が復旧対象外テーブル210に登録済みであるか否かを判定する。復旧対象外テーブル210に登録済みであれば、ステップS256に進む。復旧対象外テーブル210に登録済みでなければ、ステップS260に進む。ステップS260において、処理を中断する。このように、復旧対象外テーブル210に登録された装置等に対する復旧処理が異常終了しても、この装置等を無視して、他の装置等の復旧をシステム200と同期を取って行うことができる。尚、復旧対象外テーブル210に登録された装置等を復旧処理の対象外として処理することも可能である。このように、復旧ができないと予め分かっている装置については復旧の対象外として登録するので、復旧対象外の装置に無駄な復旧処理を行うことがないので、迅速且つ無駄の無い復旧が可能となる。
本発明は以下の付記を含む。
(付記1)
装置制御要求に基づいて装置情報を格納する第1の情報テーブルを更新する複数の外部装置に対して前記装置制御要求を行うとともに該装置制御要求に係わる処理実行情報を格納する第2の情報テーブルを更新する装置制御処理部と、
前記装置制御要求を前記外部装置に対して行うとき、該装置制御要求に係わる要求内容及び該装置制御要求対象の外部装置を特定する管理情報を第3の情報テーブルに格納する管理情報格納部と、
該装置制御要求に係わる前記第2のテーブルに格納された該装置制御要求を行う前の処理実行前情報を第4の情報テーブルに格納する処理実行前情報格納部と、
前記装置制御要求に対する処理が異常終了した場合に、前記第3の情報テーブルに格納された当該装置制御要求に係わる管理情報により特定される要求内容に基づいて、該処理実行前又は処理実行後の装置状態にするための装置制御要求を該外部装置に対して実施するよう制御する復旧制御部と、
を具備したことを特徴とする監視システム。
(付記2)
前記復旧制御部は、前記異常終了に係わる装置制御要求に対応する前記第4の情報テーブルに格納された処理実行前情報に基づいて、前記第2の情報テーブルを当該装置制御要求に係わる更新前の状態に自システムを復旧することを特徴とする付記1記載の監視システム。
(付記3)
制御要求を入力する入力部を更に具備し、前記装置制御処理部は前記制御要求について複数の前記外部装置に対する複数の装置制御要求を行い、前記管理情報格納部は、当該制御要求について前記装置制御要求の順序を示す処理管理番号を前記管理情報に付加して前記第3の情報テーブルに格納し、前記復旧制御部は前記第3の情報テーブルに格納された処理管理番号に基づいて前記装置制御要求の順序とは逆の順序で復旧することを特徴とする付記2記載の監視システム。
(付記4)
前記第3の情報テーブルに格納された管理情報に基づいて、前記装置制御要求が異常終了して復旧が完了していない制御要求の内容を表示する復旧出力部と、前記表示した制御要求の中で復旧の指示を入力する復旧入力部とを具備し、前記復旧制御部は前記復旧の指示された制御要求に係わる装置制御要求についての前記第3の情報テーブルに格納された管理情報及び前記第4の情報テーブルに格納された処理実行前情報に基づいて、外部装置の復旧を行うことを特徴とする付記2記載の監視システム。
(付記5)
前記管理情報格納部は、処理実行状態を示す実行状態情報を実行中に設定した実行状態情報を前記管理情報に付加して前記第3の情報テーブルに格納し、前記実行状態情報を前記外部装置における異常終了及び正常終了のいずれであるかを示す実行結果に更新し、前記復旧制御部は、前記実行状態情報に基づいて、復旧処理が実施できるか否かを判断して、復旧処理が実施できると判断される場合には、前記復旧を実施することを特徴とする付記3記載の監視システム。
(付記6)
前記管理情報格納部は、前記制御要求に係わる前記装置制御要求を一つの前記外部装置に対して複数回行う場合には、各装置制御要求の内容を特定する情報を前記管理情報に付加して前記第3の情報テーブルに格納し、前記復旧制御部は、前記装置制御要求の内容を特定する情報に基づいて前記装置制御要求の内容を特定して、該情報が前記第3の情報テーブルに格納された順とは逆の順序で該外部装置に対する復旧処理を実施することを特徴とする付記1記載の監視システム。
(付記7)
前記各装置制御要求について復旧の手順を定義する復旧シナリオを格納する復旧シナリオファイルを更に具備し、前記復旧制御部は、前記第3の情報テーブルに格納された管理情報により特定される装置制御要求に対応する前記復旧シナリオファイルに格納された復旧シナリオに基づいて復旧処理を実施することを特徴とする付記1記載の監視システム。
(付記8)
前記装置制御要求について、自動及び手動でいずれにより復旧するかを示す復旧方式を格納する環境情報テーブルを更に具備し、前記復旧制御部は、前記装置制御要求についての前記復旧方式が自動により復旧することを示す場合には、自動復旧することを特徴とする付記1記載の監視システム。
(付記9)
前記復旧制御部は、前記自システムの前記第2の情報テーブルの復旧を優先的に行うことを特徴とする付記3記載の監視システム。
(付記10)
前記復旧制御部は、前記復旧処理が前記外部装置に対する復旧処理が異常終了した場合に、当該外部装置の復旧を停止し、他の外部装置に対する復旧処理を行うことを特徴とする付記3記載の監視システム。
(付記11)
復旧対象外の外部装置を登録する第5のテーブルを更に具備し、前記復旧制御部は、前記第5のテーブルに登録されている復旧対象外の外部装置に優先して、復旧対象の外部装置に対して復旧処理を実施する行うことを特徴とする付記3記載の監視システム。