JP4369577B2 - インダクティブスイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インダクティブスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の盗難防止システムにおいては、例えば、ボンネット等の開閉を検知する手段として、本出願人によってインダクティブスイッチが提案されている(特願平11−302530号明細書)。
上記インダクティブスイッチは、コイルを有し、固定側に取り付けられる第1コア部材と、可動側に第1コア部材と対向させて取り付けられる第2コア部材とを有し、異常な開閉を検知したときに、警報ランプや警報ブザー等の警報手段を作動させるために使用される。このインダクティブスイッチは、自動車の盗難防止システムの盗難検知手段として用いるときには、例えば、第1コア部材をエンジンルーム内の固定部材に取り付ける。一方、第2コア部材は、車体への取り付けを考慮して、予めねじ等の固定手段を設けておき、この固定手段によって、第1コア部材に対応する位置、例えば、ボンネット側の補強リブに取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記インダクティブスイッチは、前記のように自動車の盗難防止システムの盗難検知手段として用いた場合、ボンネットの隙間からドライバー等をこじ入れ、第1コア部材や第2コア部材を無理に外し、誤作動させたり作動不能にすることが可能である。このため、上記インダクティブスイッチは、自動車の盗難防止システムに用いるには、外部からの接触に対する防護機能が十分ではなかった。
【0004】
本発明は上記インダクティブスイッチを改良したもので、第1あるいは第2のコア部材に対する外部からの接触を遮断し、信頼性を高めたインダクティブスイッチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記目的を達成するため、電気絶縁性の磁性体から成り、コイル溝に巻回したコイルをリング状にモールドした第1のコア部材と、電気絶縁性の磁性体から成り、前記第1のコア部材のリング状の内側に上下に挿通可能に設けられ、前記第1のコア部材と協働して磁気回路を形成する第2のコア部材とを備え、前記第1のコア部材に前記第2のコア部材が挿通あるいは引き抜かれて相対的に接近したり離れたりする作動に際して、前記第1のコア部材と前記第2のコア部材との相対位置を検知するインダクティブスイッチであって、前記第1のコア部材及び前記第2のコア部材の周囲を覆い、外部からの接触を遮断するためにキャップ状に形成され、前記第2のコア部材がキャップ状の内側に取り付けられる遮断部材を設けた構成としたのである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインダクティブスイッチを自動車の盗難防止システムの盗難検知手段として用いる場合の一実施形態を図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。
インダクティブスイッチ1は、図1に示すように、第1コア部材2、第2コア部材5及び遮断部材6を備え、第1コア部材2と第2コア部材5とが相対的に接近したり離れたりする作動に際して、両部材2,5間の相対位置を検知する。
【0008】
第1コア部材2は、円筒状のボビン3の上部に設けられ、コイル溝3aに巻回したコイル2aが電気絶縁性の軟磁性体からなるコア2bによってリング状にモールドされ、内部に第2コア部材5が挿通される。第1コア部材2は、ボビン3の取付筒部3bでエンジンルーム内の取付ベースBseに取り付けられる。ここで、ボビン3は、図示しないが、一端がコイル2aに接続されたバスバー4の他端が、図1に示すように、下筒3c内に延出している。
【0009】
第2コア部材5は、第1コア部材2と協働して磁気回路を形成する。第2コア部材5は、挿通孔5aを有する円筒状の部材で、遮断部材6を介して第2の部材であるボンネットBnt、より具体的には第1コア部材2に対応するボンネットBntの補強リブRに取り付けられる。第2コア部材5は、第1コア部材2のコア2bと同じく電気絶縁性の軟磁性体からなり、軟磁性材料、例えば、Ni−Zn系フェライトやMn−Zn系フェライト等の軟磁性フェライト粉末を、ナイロンやポリフェニレンスルフィド(PPS)等の合成樹脂中に所定量混入して成形したものや、Ni−Zn系フェライトあるいはMn−Zn系フェライト等の軟磁性材料にバインダー剤を混ぜて焼結したものを用いることができる。前記軟磁性材料の含有率は10体積%以上、70体積%以下とする。
【0010】
遮断部材6は、図1に示すように、キャップ状に成形された本体6aの上部に係合突起6bが複数形成され、中央にはねじ孔6cを有する支持部6dが下方へ突出させて形成されている。
インダクティブスイッチ1は以上のように構成され、第1コア部材2は、開口Opに取付筒部3bを挿着して取付ベースBseに取り付けられる。
【0011】
一方、第2コア部材5は、以下のようにしてボンネットBntの補強リブRに取り付けられる。先ず、係合突起6bを補強リブRに形成した係合孔Hに係合させて遮断部材6を、補強リブRに取り付ける。次に、第2コア部材5を支持部6dに位置決めし、挿通孔5aに挿通したボルト7で遮断部材6に取り付ける。
これによりインダクティブスイッチ1は、図1に示すように、本体6aがキャップ状に形成された遮断部材6によって第1コア部材2及び第2コア部材5の周囲が覆われる。このため、インダクティブスイッチ1は、ボンネットBntの隙間からドライバー等をこじ入れても、遮断部材6によって第1コア部材2や第2コア部材5との接触が遮断されているので、第1コア部材2や第2コア部材5を外したり、壊したりすることができない。従って、インダクティブスイッチ1は、外部からの接触に対する防護機能が増し、信頼性が向上する。
【0012】
ここで、インダクティブスイッチ1に設ける遮断部材は、図2に示す遮断部材10のように、補強リブRの内部に埋め込むと、外部からの接触を遮断する効果が一層高まる。遮断部材10は、図2に示すように、キャップ状に成形された本体10aの下部外周に係合突起10bが複数形成され、中央にはねじ孔10cを有する支持部10dが下方へ突出させて形成されている。
【0013】
ここで、遮断部材10に関する説明を含め以下の説明においては、インダクティブスイッチ1と同一の構成部分については同一の符号を使用することで重複した説明を省略する。
また、図1及び図2に示すボンネットBntの補強リブRを、図3に示すように、インダクティブスイッチ1を取り囲むように下方へリング状に突出させて遮断部材12としてもよい。この場合、第2コア部材5は、支持部材13を介して補強リブRに取り付ける。支持部材13は、基板13aの中央にねじ孔13bを有する支持部13cが形成されている。このように構成すると、インダクティブスイッチ1は、遮断部材12による外部からの接触を遮断する効果がより一層高まる。
【0014】
一方、インダクティブスイッチは、図4に示すインダクティブスイッチ20のように、第1コア部材21と第2コア部材25とを対向配置し、ボンネットBntの開閉によって第1コア部材21と第2コア部材25とが接近したり離れたりする際の、第1コア部材21と第2コア部材25との位置を検知するタイプであっても良い。
【0015】
このとき、第1コア部材21は、円板状に成形され、円筒状のボビン22の上部に形成した凹部22aに配置されている。第1コア部材21は、コイル21aが電気絶縁性の軟磁性体からなるコア21bによってモールドされている。第1コア部材21は、ボビン22の取付筒部22bでエンジンルーム内の取付ベースBseに取り付けられる。ここで、ボビン22は、図示しないが、一端がコイル21aに接続されたバスバー23の他端が、図示のように下筒22c内に延出している。
【0016】
第2コア部材25は、中央にねじ孔25aを有する円板状の部材で、遮断部材26を介して第2の部材であるボンネットBntの補強リブRに取り付けられる。第2コア部材25は、第1コア部材21のコア21bと共に、インダクティブスイッチ1で用いる電気絶縁性の軟磁性体から形成されている。
遮断部材26は、図4に示すように、キャップ状に成形された本体26aの上部に係合突起26bが複数形成され、中央にはねじ孔26cが形成されている。
【0017】
インダクティブスイッチ20は以上のように構成され、第1コア部材21は、開口Opに取付筒部22bを挿着して取付ベースBseに取り付けられる。
一方、第2コア部材25は、以下のようにしてボンネットBntの補強リブRに取り付けられる。先ず、係合突起26bを補強リブRに形成した係合孔Hに係合させて遮断部材26を、補強リブRに取り付ける。次に、第2コア部材25を下方から遮断部材26に位置決めし、挿通孔25aに挿通したボルト27で遮断部材26に取り付ける。
【0018】
これによりインダクティブスイッチ20は、図4に示すように、本体26aがキャップ状に形成された遮断部材26によって第1コア部材21及び第2コア部材25の周囲が覆われる。このため、インダクティブスイッチ20は、インダクティブスイッチ1と同様に、遮断部材26によって第1コア部材21や第2コア部材25との接触が遮断され、外部からの接触に対する防護機能が増し、信頼性が向上する。
【0019】
尚、上記実施形態は、本発明のインダクティブスイッチを自動車の盗難防止システムの盗難検知手段として用いる場合について説明した。しかし、本発明のインダクティブスイッチは、第1及び第2のコア部材を、それぞれ相対的に接近したり離れたりする第1及び第2の部材に取り付け、前記第1のコア部材と前記第2のコア部材との相対位置を検知するものであれば、例えば、自動車や家屋等のドアの開閉を検知する手段、チャイルドシートの装着,未装着の検知やチャイルドシートの正規な装着を検知する手段、トランクリッドの開閉を検知する手段、収納型シートの正規な装着を検出する手段、シートが最適な状態に設定されているかを確認するための検出手段等に使用可能で、上記実施形態に限定されるものではない。
【0020】
このとき、本発明のインダクティブスイッチ、例えば、図1に示すインダクティブスイッチ1は、走行に伴って振動が作用する自動車で使用することから、遮断部材6と取付ベースBseとの間に広めの隙間を設け、振動によって遮断部材6が取付ベースBseと衝突しないように配慮している。
しかし、本発明のインダクティブスイッチは、振動の影響を考慮しなくてもよい場所で使用するときには、インダクティブスイッチ1の遮断部材6を以下のように形成する。即ち、図5に示すように、遮断部材8は、遮断部材6の本体6aに比べて第1コア部材2を一層広く覆うように、本体8aの下方へ延びる長さを長く設定する。このような遮断部材8を使用すると、インダクティブスイッチ1は、第1コア部材2や第2コア部材5に対する外部からの接触を遮断する効果が一層向上し、より信頼性が高くなる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1,2の発明によれば、第1あるいは第2のコア部材に対する外部からの接触を遮断し、信頼性を高めたインダクティブスイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインダクティブスイッチの第1の実施形態を示す断面正面図である。
【図2】図1のインダクティブスイッチを、遮断部材の変形例と共に示す断面正面図である。
【図3】図1のインダクティブスイッチを、遮断部材の他の変形例と共に示す断面正面図である。
【図4】本発明のインダクティブスイッチの第2の実施形態を示す断面正面図である。
【図5】図1に示すインダクティブスイッチの変形例を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1 インダクティブスイッチ
2 第1コア部材
2a コイル
3 ボビン
4 バスバー
5 第2コア部材
6 遮断部材
7 ボルト
8 遮断部材
10,12 遮断部材
20 インダクティブスイッチ
21 第1コア部材
22 ボビン
23 バスバー
25 第2コア部材
2 遮断部材
27 ボルト
Bnt ボンネット(第2の部材)
Bse 取付ベース(第1の部材)
R 補強リブ
Claims (1)
- 電気絶縁性の磁性体から成り、コイル溝に巻回したコイルをリング状にモールドした第1のコア部材と、
電気絶縁性の磁性体から成り、前記第1のコア部材のリング状の内側に上下に挿通可能に設けられ、前記第1のコア部材と協働して磁気回路を形成する第2のコア部材と
を備え、
前記第1のコア部材に前記第2のコア部材が挿通あるいは引き抜かれて相対的に接近したり離れたりする作動に際して、前記第1のコア部材と前記第2のコア部材との相対位置を検知するインダクティブスイッチであって、
前記第1のコア部材及び前記第2のコア部材の周囲を覆い、外部からの接触を遮断するためにキャップ状に形成され、前記第2のコア部材がキャップ状の内側に取り付けられる遮断部材が設けられることを特徴とするインダクティブスイッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33758799A JP4369577B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | インダクティブスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33758799A JP4369577B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | インダクティブスイッチ |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2001155603A JP2001155603A (ja) | 2001-06-08 |
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Family
ID=18310061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33758799A Expired - Fee Related JP4369577B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | インダクティブスイッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
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|---|---|---|---|---|
| JP6822738B2 (ja) * | 2016-09-30 | 2021-01-27 | ダイハツ工業株式会社 | セキュリティスイッチ取付構造 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33758799A patent/JP4369577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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