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JP4413458B2 - 空気式防舷材 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は空気式防舷材に係わり、更に詳しくは防舷材本体の一方の鏡部のみにマンホールを形成した空気式防舷材において、防舷材本体を水平に吊り下げることが出来ると共に、水上に浮かばせた防舷材本体を両鏡部で繋留させることが出来る空気式防舷材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、長楕円形状に形成して成る空気式防舷材には、防舷材本体の両方の鏡部にマンホール(作業員等の出入り出来る穴)を形成すると共に、このマンホールをそれぞれ塞ぐための少なくとも一種類以上のバルブを備えた口金と、防舷材本体を吊り下げ、または繋留させるための吊具とをそれぞれ設けた空気式防舷材と、防舷材本体の片側の鏡部のみにマンホールを形成すると共に、このマンホールを塞ぐための少なくとも一種類以上のバルブを備えた口金と、防舷材本体を吊り下げ、または繋留させるための吊具とを設けた空気式防舷材とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、防舷材本体の両方の鏡部にマンホール、及び少なくとも一種類以上のバルブを備えた口金,更には防舷材本体を吊り下げ、または繋留させるための吊具を設けた空気式防舷材の場合には、マンホールを塞ぐ口金及び口金を取付けるための口金取付け金具、更には吊具及び吊具を取付けるための吊具取付け金具が二組必要となるため、部品費が高くなると共に、取付け作業も多くなると言う問題があった。
【0004】
また、マンホールを設けるための加工や、口金取付け金具の取付け加工、マンホールを設けるために必要となる鏡部の補強加工が両側で必要となるため加工費用が高くなると言う問題があった。
【0005】
また、防舷材本体の片側の鏡部にマンホール及び口金を設けた空気式防舷材の場合には、マンホールを設けるための部品費及び加工費が約半分となるが、吊具を防舷材本体の片方のみしか取付けられない構造になっているため、防舷材本体の運搬時等には水平に保って吊り下げることが出来ず、運搬中に傾く等の問題があり、また水面に浮かべて防舷材本体の両側の鏡部から繋留索をとって繋留することが出来ず、従って繋留する場合には、チェーンネットを掛けて繋留する等、多くの手間と時間がかかると言う問題があった。
【0006】
この発明の目的は、防舷材本体の一方の鏡部のみにマンホールを形成した空気式防舷材であっても、防舷材本体を水平に吊り下げることが出来ると共に、水上に浮かばせた防舷材本体を両鏡部で繋留させることが出来、構成が簡単で安価に製造することが出来る空気式防舷材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、防舷材本体(1) のマンホール(4) を形成した一方の鏡部(2a)に、口金取付け金具(5) を介して口金(6) を取付け、この口金(6) に少なくとも一種類以上のバルブ(7),(8) を取付け、前記口金取付け金具(5) の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成し、前記口金取付け金具(5) に締結部材(11)を介して取付られたカバープレート(10)に防舷材本体(1) を吊下げるための吊具(12)を固定し、前記防舷材本体(1) の他方の鏡部(2b)に、吊具取付け金具(23)を鏡部(2b)の外部に露出させて埋設し、この吊具取付け金具(23)の中心部に取付け用のネジ穴(16)を形成し、このネジ穴(16)に、リング状に形成した吊具(17)をネジ部(17a) を介して取付けて前記防舷材本体(1) を水平に吊り下げ可能に構成し、前記吊具取付け金具(23)の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成すると共に、この補強材(3a)および吊具取付け金具(23)の内側の前記可撓性材料(3b)内に補強材(3c)を埋設したことを要旨とするものである。
【0009】
このように、防舷材本体の一方の鏡部に、口金取付け金具を介して少なくとも一種類以上のバルブを取付けた口金と、前記防舷材本体を吊下げるための吊具とを設けると共に、他方の鏡部に吊具取付け金具を埋設し、該吊具取付け金具に吊具を取付けたことにより、防舷材本体を水平に吊り下げることが出来ると共に、水上に浮かばせた防舷材本体を両鏡部で繋留させることが出来るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、この発明を実施した防舷材本体の一方の鏡部のみにマンホールを形成した空気式防舷材の正面図、図2は図1のA部の拡大断面図、図3は図1のB部の拡大断面図を示し、長楕円形状に形成された防舷材本体1は、直胴部1aと、直胴部1aの両側の鏡部2a,2bとで筒状の密閉袋体に構成され、構成材料としては、金属コードまたは繊維コード等の補強材3aと補強材3aを覆うゴム等の可撓性材料3bとで構成されている。
【0012】
前記防舷材本体1の一方の鏡部2aには、図2に示すように、マンホール4に口金取付け金具5を介して口金6を取付け、この口金6には、エアーバルブ7及び安全弁8等の少なくとも一種類以上のバルブを取付けてある。
【0013】
なお、前記口金取付け金具5の近傍に設けたビード9には、防舷材本体1内に埋設される前記補強材3aが掛回されている。また、10は、口金取付け金具5にボルト等の締結部材11を介して取付けられたカバープレートを示し、このカバープレート10の略中心部には、吊具12が一体的に固定されている。
【0014】
また、前記防舷材本体1の他方の鏡部2bには、図3に示すように、筒状部13aとプレート13bとから成る吊具取付け金具13が埋設されており、この吊具取付け金具13のプレート13bには、取付けフランジ14aを備えた吊具14がボルト等の締結部材15を介して固定され、この吊具14は、プレート13bに形成したネジ部(図示省略)に鏡部2bの外部から締結部材15により取付けている。
【0015】
また、9は筒状部13aの近傍に設けたビード、3aは補強材であり、一方の鏡部2aと同様な構成である。
【0016】
なお、防舷材本体1の他方の鏡部2bの吊具取付け金具13等の金属部材は、一方の鏡部2aの口金6等の金属部材に比べて形態が小型であり、軽量であるので、部品コストは非常に安価なものとなる。
【0017】
図4は、防舷材本体1の他方の鏡部2bにおける吊具の他の実施形態を示し、この実施形態は、防舷材本体1の他方の鏡部2bに、取付け用のネジ穴16を中心部に形成した吊具取付け金具23が鏡部2bの外部に露出させて埋設してあり、そして、前記取付け用のネジ穴16に、リング状の吊具17がネジ部17aを介して取付けてある。
【0018】
なお、9は吊具取付け金具23の近傍に設けたビード、3a,3cは補強材であり、その他の構成は上記第1実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0019】
このように、防舷材本体1の一方の鏡部2aに、口金取付け金具5を介して少なくとも一種類以上のバルブを取付けた口金6と、防舷材本体1を吊り下げるための吊具12とを設け、他方の鏡部2bに、防舷材本体1を吊り下げるための吊具14または17を設けたことにより、防舷材本体1を水平に吊り下げることが出来ると共に、水上に浮かばせた防舷材本体1を両鏡部で繋留させることが出来るものである。
【0020】
また、マンホール4を有する一方の鏡部2aの構造は、ビード外径が大きく、また大きな穴があるので、強度上補強材3aの配列構造が複雑で、配列数も多くなるが、吊具取付け金具13または23のある他方の鏡部2bは、マンホールが全く無く、またビード径が小さいので、補強材3a,3cの配列構造は簡単で配列数も少ない。
【0021】
従って、両側の鏡部2a,2bにマンホールを有する空気防舷材に比べて加工コストを低減させることが出来るものである。
【0022】
【発明の効果】
この発明は上記のように、直胴部(1a)と、直胴部(1a)の両側の鏡部(2a,2b) とで筒状の密閉袋体に構成し、構成材料としては、補強材(3a)と補強材(3a)を覆う可撓性材料(3b)とで構成してなる長楕円形状の防舷材本体(1) の一方の鏡部(2a)のみに作業員等が出入り可能なマンホール(4) を形成した空気式防舷材において、
前記防舷材本体(1) のマンホール(4) を形成した一方の鏡部(2a)に、口金取付け金具(5) を介して口金(6) を取付け、この口金(6) に少なくとも一種類以上のバルブ(7),(8) を取付け、前記口金取付け金具(5) の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成し、前記口金取付け金具(5) に締結部材(11)を介して取付られたカバープレート(10)に防舷材本体(1) を吊下げるための吊具(12)を固定し、前記防舷材本体(1) の他方の鏡部(2b)に、吊具取付け金具(23)を鏡部(2b)の外部に露出させて埋設し、この吊具取付け金具(23)の中心部に取付け用のネジ穴(16)を形成し、このネジ穴(16)に、リング状に形成した吊具(17)をネジ部(17a) を介して取付けて前記防舷材本体(1) を水平に吊り下げ可能に構成し、前記吊具取付け金具(23)の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成すると共に、この補強材(3a)および吊具取付け金具(23)の内側の前記可撓性材料(3b)内に補強材(3c)を埋設したので、以下のような優れた効果を奏するものである。
(a).マンホールの無い鏡部にも吊具を設けたので、防舷材本体の長手方向両側の鏡部にマ ンホールを設けたものと同様に、防舷材本体を水平に吊り下げることが可能であり、水 上に浮かばせた防舷材本体を両鏡部で繋留させることが出来る。
(b).マンホールの無い鏡部の吊具取付け金具等の金属部材は、形状及び構造が簡単である ので、加工費も安く、安価に製造出来る。
(c).マンホールの無い他方の鏡部は、穴による欠損部がなく、ビードの外径も小さいので 、強度上設計の簡略化が可能であり、従って補強材の配列構造が簡単となり、配列数も 少ないので、防舷材本体の加工コストを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した空気式防舷材の正面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】図1のB部の拡大断面図である。
【図4】吊具の他の実施形態を示す図3と同様な図である。
【符号の説明】
1 防舷材本体 1a 直胴部
2a 一方の鏡部 2b 他方の鏡部
3a,3c 補強材 3b 可撓性材料
4 マンホール 5 口金取付け金具
6 口金 7 エアーバルブ
8 安全弁 9 ビード
10 カバープレート 11 締結部材
12 吊具 13a 筒状部
13b プレート 13 吊具取付け金具
14a 取付けフランジ 14 吊具
15 締結部材 16 取付け用のネジ穴
17 リング状の吊具 17a ネジ部
23 吊具取付け金具

Claims (1)

  1. 直胴部(1a)と、直胴部(1a)の両側の鏡部(2a,2b) とで筒状の密閉袋体に構成し、構成材料としては、補強材(3a)と補強材(3a)を覆う可撓性材料(3b)とで構成してなる長楕円形状の防舷材本体(1) の一方の鏡部(2a)のみに作業員等が出入り可能なマンホール(4) を形成した空気式防舷材において、
    前記防舷材本体(1) のマンホール(4) を形成した一方の鏡部(2a)に、口金取付け金具(5) を介して口金(6) を取付け、この口金(6) に少なくとも一種類以上のバルブ(7),(8) を取付け、前記口金取付け金具(5) の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成し、前記口金取付け金具(5) に締結部材(11)を介して取付られたカバープレート(10)に防舷材本体(1) を吊下げるための吊具(12)を固定し、前記防舷材本体(1) の他方の鏡部(2b)に、吊具取付け金具(23)を鏡部(2b)の外部に露出させて埋設し、この吊具取付け金具(23)の中心部に取付け用のネジ穴(16)を形成し、このネジ穴(16)に、リング状に形成した吊具(17)をネジ部(17a) を介して取付けて前記防舷材本体(1) を水平に吊り下げ可能に構成し、前記吊具取付け金具(23)の近傍に設けたビード(9) に、防舷材本体(1) 内に埋設した補強材(3a)を掛回して構成すると共に、この補強材(3a)および吊具取付け金具(23)の内側の前記可撓性材料(3b)内に補強材(3c)を埋設したことを特徴とする空気式防舷材。
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