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JP4418337B2 - 床形成方法および床形成構造 - Google Patents
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Description

本発明は,床形成方法および床形成構造に関する。さらに詳しくは,例えばコンクリートスラブ床を鉄骨躯体に形成するための床形成方法および床形成構造に関する。
従来より、図10に示すように、デッキプレート101にコンクリート102を打設してなるデッキ合成スラブ床を、鉄骨躯体103を用いての形成は、例えばデッキプレート101を鉄骨躯体103に焼抜き栓溶接してなすのが一般的とされる。なお、図中、符号104は鉄筋を示し、符号105は小口ふさぎを示し、符号106は幅調整板を示す。
ところが、このような従来の手法による形成では、解体が容易ではなく、たとえ解体したとしても、鉄骨区体103に溶接の傷が付くため鉄骨躯体のリユース(再利用)、あるいはリデュースが困難になるといった問題がある。
この問題を解決するために、デッキプレートと鉄骨区体に予め孔をあけておき、ボルト等で固定して形成することが考えられる。しかしながら、この手法では、現場における建方精度などの影響によって、両者の孔を合わせることが困難な場合が生じる。
また、鉄骨躯体と床とを工場で予めパネル化することも考えられるが、この場合は重量が大きくなって現場まで運搬するのが困難になるといった問題を生ずる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、施工現場における工数を特に増大させることなく、鉄骨などの部材の再利用が容易な床形成方法および床形成構造を提供することを目的としている。
本発明の床形成方法は、デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成方法であって、鉄骨などの躯体にデッキプレートを取り付ける材を一定間隔で並列配置にて着脱自在に設ける手順と、前記板材の間隙をハット状部材により覆う手順と、前記材にデッキプレートを溶接にて取り付ける手順とを含んでいたり、あるいは鉄骨などの躯体にデッキプレートを取り付ける板材を一定間隔で並列配置にて着脱自在に設ける手順と、前記板材にデッキプレートを溶接にて取り付ける手順と、前記板材の境界を跨ぐようにして解体補助材を配設する手順とを含んでいたりすることを特徴とする。
本発明の床形成方法においては、前記部材を工場にて鉄骨などの躯体に取り付けるのが好ましい。
本発明の床形成構造は、デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成構造であって、鉄骨などの躯体に一定間隔で並列配置にて着脱自在に設けられたデッキプレートを取り付ける材と、前記板材の間隙を覆うハット状部材と、前記材に溶接にて取り付けられたデッキプレートとを備えていたり、あるいは鉄骨などの躯体に一定間隔で並列配置にて着脱自在に設けられたデッキプレートを取り付ける板材と、前記境界を跨ぐようにして配設された解体補助材と、前記板材に溶接にて取り付けられたデッキプレートとを備えていたりすることを特徴とする。
本発明の床形成構造においては、前記部材が、例えば板材とされ、それが鉄骨などの躯体にボルト・ナット留めにて取り付けられているものとされる。
また、本発明の床形成構造においては、ボルト・ナット留めの板材から突出している部分が、管材または筒条部材により覆われているのが好ましい。
本発明によれば、解体が容易な床を形成できるという優れた効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
図1に本発明の実施形態1に係る床形成方法が適用された床形成構造の要部を斜視図により示す。
同図に示すように、この床形成構造Kは、H形鉄骨からなる鉄骨躯体1に、デッキ合成スラブ床2(図2参照、以下単に床という)を形成するための床形成構造とされ、鉄骨躯体1の上部フランジ1aに予め取り付けられるプレート3,3に、床2の構成部材であるデッキプレート4を例えば焼抜き栓溶接3dを施して取り付けて床2を形成するものとされる。
ここで、床2は、デッキプレート4の上にコンクリート2aを打設し、さらにその上に床仕上げ材2bを設けるようにして形成される。
プレート3および鉄骨躯体1の対応位置にはボルト挿通用透孔(不図示である)が設けられており、これに挿通されるボルト3a(ボルトは、中ボルト、高力ボルト、ワンサイドボルト等、特に限定を受けない)とナット3bにより、プレート3は予め工場において鉄骨躯体1に接合される。ここで、プレート3の長さは後述する解体手順のおける解体が円滑になされるように調整されている。つまり、解体時に切断されるデッキプレート4の山4a,4aの間隔にマッチするようその長さが調整されている。
また、1つの鉄骨躯体1に取り付けられるプレート3同士の間隙3cは、ハット状プレート5の両裾を各プレート3に接合するようにして覆われるものとされる。ここで、図3に示すように、ハット状プレート5の高さ5aは、デッキプレート4の各山の高さと等しくされる。
また、デッキプレート4の形状は、溝広タイプでも溝狭タイプでもよく特に限定されない。小口形状も特に限定されない。
以下、実施形態1の床形成構造Kにおける施工手順と解体手順を説明する。
1.施工手順
(1)プレート3にデッキプレート4を焼抜き溶接3dにより取り付ける。このとき、図4に示すように、デッキプレート4は、単純支持形式によって大梁として用いられる鉄骨躯体1間毎に支持される。なお、図中、符号11は柱を示し、符号12は小梁を示す。また、図2に示すように、焼抜き溶接3dが施される位置は、上方から見て鉄骨躯体1と重ならない位置に設定される。これによって、溶接の際に鉄骨躯体1に傷が付くのを確実に防止することができる。
(2)ボルト3aの周りにコンクリート21が侵入しないように、プレート3上にボルト3aを囲うよう管材6を立設し、この管内に耐火および遮音性能に優れた材料(例:ロックウール)からなるつめもの(不図示である)を充填する。ここで、管材6は、鋼、樹脂、紙などを素材として形成することが可能である。また、管材6の軸長(プレート3からの高さ)は、コンクリート2aの厚みとほぼ等しくされる。
(3)コンクリート2aを打設した後、床仕上げ材2bを取り付ける。
2.解体手順
(1)図5に示すように、デッキプレート4の山4aの部分で床2(コンクリート2a、デッキプレート4)をコンクリートカッター等により切断する。なお、デッキプレート4の山4aの位置は、ボルト3aの配置から容易に知ることができる。
(2)直交方向については、ハット状プレート5の山の部分で床2をコンクリートカッター等により切断する。
(3)管材6内のつめものを取り出し、ボルト3aを緩めて抜き取る。
(4)予め埋設しておいた金物(不図示である)にワイヤー等を係合させ、前記手順1,2で切断された床版を吊り上げて撤去する。
このように、実施形態1の床形成構造Kは、鉄骨躯体1に直接床2、より具体的にはデッキプレート4を取り付けるのではなく、ボルト接合により機械式に鉄骨躯体1に取り付けられるプレート3に、例えば焼抜き栓溶接によりデッキプレート4を取り付けて床2を設けるものとしたので、溶接による傷を鉄骨躯体1に与えることなく床2を構造躯体1に設けることが可能となる。したがって、解体後に補修作業等を要することなく鉄骨躯体1をリユースすることが可能となる。
また、鉄骨躯体1のフランジ部1aに工場でプレート3をボルト接合しておくだけで、現場においてはデッキプレート4を従来通りの安価な焼抜き栓溶接で接合することができ、コスト上昇を抑えることができる。
また、床2より具体的にはコンクリートスラブを切断することで、床版自体をきれいに撤去することができ、解体の際の粉塵を抑えることができる。
また、撤去される床2(コンクリートスラブ)は板状であり、クラッシャにより壊した場合のようにサイズが不ぞろいのブロックにはならないので、効率よく撤去作業を行うことができる。
実施形態2
図6および図7に本発明の実施形態2に係る床形成方法が適用された床形成構造K1の要部を断面図および平面図でそれぞれ示す。実施形態2は実施形態1を改変してなるものであって、プレート3の位置でデッキプレート4を切断することなく解体の容易性を確保してなるものとされる。
具体的には、床形成構造K1は、図6および図7に示すように、解体補助部材21をプレート3,3の境界部分にプレート3,3を跨ぐようにして梁(または小梁)20の長手方向に沿って配設してなるものとされる。また、プレート3を梁(または小梁)20にボルト・ナット接合しているボルト3aの位置は、図7に示すように、デッキプレート4の谷4bに一致させられている。図7中、黒丸は焼抜き栓溶接を示す。
解体補助部材21は、図8に示すように、台形状の突出部23が対向させてデッキプレート4の谷4bのピッチに合わせて設けられた平板(図8(a)参照)22を、前記突出部23を下方に直角に折り曲げ成形してなるものとされる。平板22の水平部24はプレート3,3を跨ぐに足る幅を有するものとされ、また突出部23はデッキプレート4の山4aに水平部14内面を当接させた状態で、デッキプレート4の谷4bに密着状態で嵌め込まれるように形成されている。
以下、図9も参照しながら、実施形態2の床形成構造K1における施工手順と解体手順を説明する。
1.施工手順
(1)プレート3にデッキプレート4の中間部を焼抜き溶接により取り付ける。このとき、図9に示すように、デッキプレート4の中間部は、単純支持形式によって小梁に支持される。なお、デッキプレート4の谷のボルト3aに対応する箇所には、予め透孔4cが形成されている。
(2)ボルト3aの周りにコンクリート2aが侵入しないように、プレート3上にボルト3aを囲うよう管材6を立設し、この管内に耐火および遮音性能に優れた材料(例:ロックウール)からなるつめもの(不図示である)を充填する。ここで、管材6は、鋼、樹脂、紙などを素材として形成することが可能である。また、管材6の軸長(プレート3からの高さ)は、コンクリート2aの厚みとほぼ等しくされる。
(3)コンクリート2aを打設した後、床仕上げ材2bを取り付ける。
2.解体手順
(1)デッキプレート4の山4aの部分で床2(コンクリート2a、デッキプレート4)をコンクリートカッター等により切断する(図5参照)。なお、デッキプレート4の山4aの位置は、ボルト3aの配置から容易に知ることができる。
(2)直交方向については、解体補助部材21の水平部24で床2をコンクリートカッター等により切断する。
(3)管材6内のつめものを取り出し、ボルト3aを緩めて抜き取る。
(4)予め埋設しておいた金物(不図示である)にワイヤー等を係合させ、前記手順1,2で切断された床版を吊り上げて撤去する。
このように、実施形態2の床形成構造K1は、実施形態1と同様に、溶接による傷を梁20に与えることなく床2を構造躯体1に設けることが可能となる。したがって、解体後に補修作業等を要することなく梁20などの鉄骨躯体1をリユースすることが可能となる。
本発明は、鉄骨躯体に床を取り付ける場合に適用できる。
本発明の実施形態1に係る床形成構造の要部を示す分解斜視図である。 同構造の断面図である。 同構造に用いられるハット状フレームを示す斜視図である。 同構造の全体図である。 同構造の解体手順を模式的に示す図である。 本発明の実施形態2に係る床形成構造の要部を示す断面図である。 同平面図である。 同実施形態の解体補助部材の詳細図であって、同(a)は展開図を示し、同(b)は正面図を示す。 同実施形態の要部詳細断面図である。 従来の床形成構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 鉄骨躯体
2 床
3 プレート
3a ボルト
3b ナット
4 デッキプレート
5 ハット状プレート
6 管材
20 梁(または小梁)
21 解体補助部材
23 突出部
24 水平部
K 床形成構造

Claims (7)

  1. デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成方法であって、
    鉄骨などの躯体にデッキプレートを取り付ける材を一定間隔で並列配置にて着脱自在に設ける手順と、
    前記板材の間隙をハット状部材により覆う手順と、
    前記材にデッキプレートを溶接にて取り付ける手順
    とを含んでいることを特徴とする床形成方法。
  2. デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成方法であって、
    鉄骨などの躯体にデッキプレートを取り付ける板材を一定間隔で並列配置にて着脱自在に設ける手順と、
    前記板材にデッキプレートを溶接にて取り付ける手順と、
    前記板材の境界を跨ぐようにして解体補助材を配設する手順
    とを含んでいることを特徴とする床形成方法。
  3. 前記板材を工場にて鉄骨などの躯体に取り付けることを特徴とする請求項1または2記載の床形成方法。
  4. デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成構造であって、
    鉄骨などの躯体に一定間隔で並列配置にて着脱自在に設けられたデッキプレートを取り付ける材と、前記板材の間隙を覆うハット状部材と、前記材に溶接にて取り付けられたデッキプレートとを備えてなることを特徴とする床形成構造。
  5. デッキプレートにコンクリートを打設してなるデッキ合成スラブ床を形成する床形成構造であって、
    鉄骨などの躯体に一定間隔で並列配置にて着脱自在に設けられたデッキプレートを取り付ける板材と、前記境界を跨ぐようにして配設された解体補助材と、前記板材に溶接にて取り付けられたデッキプレートとを備えてなることを特徴とする床形成構造。
  6. 前記板材が、鉄骨などの躯体にボルト・ナット留めにて取り付けられていることを特徴とする請求項4または5記載の床形成構造。
  7. ボルト・ナット留めの板材から突出している部分が、管材または筒条部材により覆われていることを特徴とする請求項4または5記載の床形成構造。
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