JP4457839B2 - 熱融着性繊維 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の熱融着性繊維は、複数のポリマ成分からなる複合繊維であって、少なくとも一部が繊維表面に露出しているポリマ成分が、全酸成分のうち、テレフタル酸及び/又はその誘導体が75〜60モル%、他の芳香族ジカルボン酸成分が5モル%以上で構成され、グリコール成分がブチレングリコールのみからなり、融解温度が140〜190℃であるポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルのみからなることを特徴とする熱融着性繊維である。
その好ましい態様のひとつは、前記繊維が芯鞘型複合繊維であり、鞘成分が前記ポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルのみからなることである。
本発明におけるポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルは、全酸成分のうちテレフタル酸及び/又はその誘導体が75〜60モル%、他の芳香族ジカルボン酸成分が5モル%以上共重合されてなることが必要である。テレフタル酸成分以外の他の芳香族ジカルボン酸成分を共重合することにより、融解温度が下がるとともにガラス転移温度も下がる。ガラス転移温度が下がることにより、ポリマーはソフトな特性を示すこととなる。本発明において他の芳香族ジカルボン酸成分を5モル%以上共重合成分として用いることにより、ガラス転移点の降下を抑制することで、融着した際の接点が硬いものとなり、高温下での接点再溶融による軟化を防ぐ働きをする。他の芳香族ジカルボン酸成分は5モル%以上共重合されていることが必要であるが、特に剛性を必要とする固綿等の用途に用いる際には、全酸成分のうちテレフタル酸及び/又はその誘導体を除く共重合成分の全てに他の芳香族ジカルボン酸成分を使用しても良い。すなわち、全酸成分のうちテレフタル酸及び/又はその誘導体を75〜60モル%、他の芳香族ジカルボン酸成分を25〜40モル%用いることができる。
A.示差走査型熱量計(DSC)で窒素気流下、10℃/分の昇温速度で測定した。
B.上記のDSCで融解温度が確認出来ないものは融点顕微鏡を用い、10℃/分の昇温速度下で、融解開始温度と融解完了温度を観測し、下式で求めた。
融解温度(℃)=(融解開始温度+融解完了温度)/2
(2)耐熱ヘタリ性評価
適宜条件にて作成したクッション材から、130mm×25mm×10mmの形状に切り出して得られたサンプルの縦方向(130mm)の一端から20mmの領域を台上に固定し、残りの110mmを台から突出させた。次いで、この状態を維持したまま、90℃の温度に設定した恒温槽に8時間放置し、直方体の台から突出した部分の先端における垂れ下がり量(mm)を測定した。判定は次のとおりである。垂れ下がり量が12mm以下のものは耐熱性に優れていると評価できる。
◎;非常に良好(垂れ下がり量 9mm以下)
○;良好 (垂れ下がり量が 9mmより大きく12mm以下)
×;不良 (垂れ下がり量 12mmより大きい)。
JIS L−1015(1999)−8−5−1に示される方法により単繊維繊度の測定を行った。
o−クロロフェノール溶液中、25℃で測定した溶液粘度から算出した。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル65mol%とイソフタル酸35mol%を用い、グリコール成分としてブチレングリコール100mol%を用いてエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させ得られた固有粘度[η]が0.62である共重合ポリエステル(A成分、融点160℃)と、別に用意した固有粘度[η]が0.64でかつ融点が260℃のポリエチレンテレフタレート(PET、B成分)とを、紡糸温度280℃で紡糸口金から吐出させ、引取速度1500m/分にて、複合溶融紡糸し、芯成分がB成分からなり、かつ鞘成分がA成分からなる、芯鞘の複合比率が50:50の芯鞘型複合未延伸糸を得た。
実施例1と同様の製法によって、固有粘度[η]が0.62の共重合ポリエステル(A成分、融点160℃)を得た。この共重合ポリエステルを用いて、紡糸温度280℃で紡糸口金から吐出させ、引取速度1500m/分で、溶融紡糸し未延伸糸を得た。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル65mol%とフタル酸35mol%を用い、グリコール成分としてブチレングリコール100mol%を用いてエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させ固有粘度[η]が0.65である共重合ポリエステル(融点160℃)を得た。得られた共重合ポリエステルをA成分として使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で、芯鞘型複合繊維を得、次いで、実施例1同様の方法にてクッション材を得た。得られたクッション材の耐熱ヘタリ性を表1に示す。耐熱性は、10mmと良好な特性を示した。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル100mol%を用い、グリコール成分としてブチレングリコールを33mol%とエチレングリコール67mol%を用いてエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させ固有粘度[η]が0.66の共重合ポリエステル(融点178℃)を得た。得られた共重合ポリエステルをA成分の代わりに使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で、芯鞘型複合繊維を得、次いで、実施例1同様の方法でクッション材を得た。得られたクッション材の耐熱ヘタリ性を表1に示す。耐熱性は、15mmと垂れ下がり量が大きく、耐熱性に劣るものとなった。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル60mol%とイソフタル酸40mol%を用い、グリコール成分としてエチレングリコール100mol%を用いてエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させ固有粘度[η]が0.60の共重合ポリエステル(融点110℃)を得た。得られた共重合ポリエステルをA成分の代わりに使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で芯鞘型複合繊維を得、次いで、実施例1同様の方法でクッション材を得た。得られたクッション材の耐熱ヘタリ性を表1に示す。耐熱性は、27mmと極めて垂れ下がり量が大きく、耐熱性に劣るものとなった。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル60mol%とイソフタル酸40mol%を用い、グリコール成分としてエチレングリコール100mol%を用いてエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させ固有粘度[η]が0.60である共重合ポリエステル(融点110℃)を得た。得られた共重合ポリエステルをA成分の代わりに使用したこと以外は、実施例2と同様の方法にて、繊維を得、次いで、実施例1同様の方法にてクッション材を得た。得られたクッション材の耐熱ヘタリ性を表1に示す。耐熱性は30mmと極めて垂れ下がり量が大きく、耐熱性に劣るものとなった。
Claims (5)
- 複数のポリマ成分からなる複合繊維であって、少なくとも一部が繊維表面に露出しているポリマ成分が、全酸成分のうち、テレフタル酸及び/又はその誘導体が75〜60モル%、他の芳香族ジカルボン酸成分が5モル%以上で構成され、グリコール成分がブチレングリコールのみからなり、融解温度が140〜190℃であるポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルのみからなることを特徴とする熱融着性繊維。
- 繊維が芯鞘型複合繊維であり、鞘成分が前記ポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルのみからなる請求項1記載の熱融着性繊維。
- 全酸成分のうち、テレフタル酸及び/又はその誘導体が75〜60モル%、他の芳香族ジカルボン酸成分が5モル%以上で構成され、グリコール成分がブチレングリコールのみからなり、融解温度が140〜190℃であるポリブチレンテレフタレート系共重合ポリエステルのみからなることを特徴とする熱融着性繊維。
- 繊維が繊維長3〜100mmの短繊維である請求項1〜3のいずれかに記載の熱融着性繊維。
- 母材繊維が、請求項1〜4のいずれかに記載の熱融着繊維により接着されていることを特徴とするクッション材。
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