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JP4463799B2 - 溶融金属供給方法 - Google Patents
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本発明は、溶融金属供給方法に関する。
多数のダイキャストマシーンを使ってアルミニウムの成型が行われる工場では、工場内ばかりでなく、工場外からアルミニウム材料の供給を受けることが多い。この場合、溶融した状態のアルミニウムを収容した取鍋等の容器を材料供給側の工場から成型側の工場へと搬送し、溶融した状態のままの材料を各ダイキャストマシーンへ供給することが行われている。
特公平4−6464号公報
本発明は、溶融金属を収容した容器が待ち状態となることを極力減らし、エネルギ損失を抑えることができる溶融金属供給方法を提供することを目的としている。
本発明に係る方法は、溶融金属を保持する保持炉を有する第1の工場と金属を溶融する炉を有する第2の工場とが公道を介して離れたところに設けられ、前記第2の工場の炉で溶融した溶融金属を前記第1の工場の前記保持炉に供給する方法であって、前記第2の工場の炉から密閉可能な容器内に溶融金属を収容し、前記溶融金属を収容した容器をトラックに載せて前記公道を介して前記第1の工場に搬送し、前記第1の工場に搬送された容器を車輌に載せて前記保持炉に搬送し、前記容器に加圧用の気体を供給することで、前記容器内に収容された溶融金属を前記容器に取付けられた配管を介して前記保持炉に供給することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る金属供給システムの全体構成を示す図である。
同図に示すように、第1の工場10と第2の工場20とは例えば公道30を介して離れた所に設けられている。
第1の工場10には、ユースポイントとしてのダイキャストマシーン11が複数配置されている。各ダイキャストマシーン11は、溶融したアルミニウムを原材料として用い、射出成型により所望の形状の製品を成型するものである。その製品としては例えば自動車のエンジンに関連する部品等を挙げることができる。また、溶融した金属としてはアルミニウム合金ばかりでなくマグネシウム、チタン等の他の金属を主体とした合金であっても勿論構わない。各ダイキャストマシーン11の近くには、ショット前の溶融したアルミニウムを一旦貯留する保持炉(手元保持炉)12が配置されている。この保持炉12には、複数ショット分の溶融アルミニウムが貯留されるようになっており、ワンショット毎にラドル13或いは配管を介して保持炉12からダイキャストマシーン11に溶融アルミニウムが注入されるようになっている。また、各保持炉12には、容器内に貯留された溶融アルミニウムの液面を検出する液面検出センサ(図示せず)や溶融アルミニウムの温度を検出するための温度センサ(図示せず)が配置されている。これらのセンサによる検出結果は各ダイキャストマシーン11の制御盤もしくは第1の工場10の中央制御部16に伝達されるようになっている。
第1の工場10の受け入れ部には、後述する容器100を受け入れるためのパレット17が配置されている。受け入れ部のパレット17で受け入れられた容器100は、配送車18により所定のダイキャストマシーン11まで配送され、容器100から保持炉12に溶融アルミニウムが供給されるようになっている。供給の終了した容器100は配送車18により再び受け入れ部のパレット17に戻されるようになっている。
第1の工場10には、アルミニウムを溶融して容器100に供給するための第1の炉19が設けられており、この第1の炉19により溶融アルミニウムが供給された容器100も配送車18により所定のダイキャストマシーン11まで配送されるようになっている。
第1の工場10には、各ダイキャストマシーン11において溶融アルミニウムの追加が必要になった場合にそれを表示する表示部15が配置されている。より具体的には、例えばダイキャストマシーン11毎に固有の番号が振られ、表示部15にはその番号が表示されており、溶融アルミニウムの追加が必要になったダイキャストマシーン11の番号に対応する表示部15における番号が点灯するようになっている。作業者はこの表示部15の表示に基づき配送車18を使って容器100をその番号に対応するダイキャストマシーン11まで運び溶融アルミニウムを供給する。表示部15における表示は、液面検出センサによる検出結果に基づき、中央制御部16が制御することによって行われる。
第2の工場20には、アルミニウムを溶融して容器100に供給するための第2の炉21が設けられている。容器100は容量、配管長、高さ、幅等の異なる複数種が用意されている。例えば第1の工場10内のダイキャストマシーン11の保持炉12の容量等に応じて、容量の異なる複数種がある。この第2の炉21により溶融アルミニウムが供給された容器100は、フォークリフトにより搬送用のトラック32に載せられる。トラック32は公道30を通り第1の工場10の受け入れ部のパレット17の近くまで容器100を運び、これらの容器100はフォークリフトによりパレット17に受け入れられるようになっている。また、受け入れ部にある空の容器100はトラック32により第2の工場20へ返送されるようになっている。
第2の工場20には、第1の工場10における各ダイキャストマシーン11において溶融アルミニウムの追加が必要になった場合にそれを表示する表示部22が配置されている。表示部22の構成は第1の工場10内に配置された表示部15とほぼ同様である。表示部22における表示は、例えば通信回線33を介して第1の工場10における中央制御部16が制御することによって行われる。なお、第2の工場20における表示部22においては、溶融アルミニウムの供給を必要とするダイキャストマシーン11のうち第1の工場10における第1の炉19から溶融アルミニウムが供給されると決定されたダイキャストマシーン11はそれ以外のダイキャストマシーン11とは区別して表示されるようになっている。例えば、そのように決定されたダイキャストマシーン11に対応する番号は点滅するようになっている。これにより、第1の炉19から溶融アルミニウムが供給されると決定されたダイキャストマシーン11に対して第2の工場20側から誤って溶融アルミニウムを供給するようなことをなくすことができる。また、この表示部22には、上記の他に中央制御部16から送信されたデータも表示されるようになっている。
次に、このように構成された金属供給システムの動作を説明する。
中央制御部16では、各保持炉12に設けられた液面検出センサを介して各保持炉12における溶融アルミニウムの量を監視している。ここで、ある保持炉12で溶融アルミニウムの供給の必要性が生じた場合に、中央制御部16は、その保持炉12の「固有の番号」、その保持炉12に設けられた温度センサにより検出された保持炉12の「温度データ」、その保持炉12の形態(後述する。)に関する「形態データ」、その保持炉12から溶融アルミニウムがなくなる最終的な「時刻データ」、公道30の「トラフィックデータ」、その保持炉12で要求される溶融アルミニウムの「量データ」及び「気温データ」等を、通信回線33を介して第2の工場20側に送信する。第2の工場20では、これらのデータを表示部22に表示する。これらの表示されたデータに基づき作業者が経験的に上記保持炉12から溶融アルミニウムがなくなる直前に保持炉12に容器100が届き、且つその時の溶融アルミニウムが所望の温度となるように該第2の工場20からの容器100の発送時刻及び溶融アルミニウムの発送時の温度を決定する。或いはこれらのデータを例えばパソコン(図示せず)に取り込んで所定のソフトウェアを用いて上記保持炉12から溶融アルミニウムがなくなる直前に保持炉12に容器100が届き、且つその時の溶融アルミニウムが所望の温度となるように該第2の工場20からの容器100の発送時刻及び溶融アルミニウムの発送時の温度を推定してその時刻及び温度を表示するようにしてもよい。或いは推定された温度により第2の炉21を自動的に温度制御しても良い。容器100に収容すべき溶融アルミニウムの量についても上記「量データ」に基づき決定してもよい。
発送時刻に容器100を載せたトラック32が出発し、公道30を通り第1の工場10に到着すると、容器100がトラック32から受け入れ部のパレット17に受け入れられる。
その後、受け入れられた容器100は、パレット17と共に配送車18により所定のダイキャストマシーン11まで配送され、容器100から保持炉12に溶融アルミニウムが供給される。
図2に示すように、この例では、レシーバタンク101から高圧空気を密閉された容器100内に送出することで容器100内に収容された溶融アルミニウムが配管102から吐出されて保持炉12内に供給されるようになっている。なお、図2において、103は加圧バルブ、104はリークバルブである。
ここで、保持炉12の高さは各種のものがあり、配送車18に設けられた昇降機構により配管102の先端が保持炉12上の最適位置となるように調節可能になっている。しかし、保持炉12の高さによっては昇降機構だけでは対応できない場合がある。そこで、本システムにおいては、保持炉12の形態に関する「形態データ」として、保持炉12の高さや保持炉12までの距離に関するデータ等を予め第2の工場20側に送り、第2の工場20側ではこのデータに基づき最適な形態、例えば最適な高さの容器100を選択して配送している。なお、供給すべき量に応じて最適な大きさの容器100を選択して配送してもよい。
このように本実施形態では、第1の工場10側からの要求に応じて、溶融アルミニウムを容器100に収容し、該容器100を要求のあった保持炉12に配送するように構成したので、最適な時刻に最適な温度で最適な量の溶融アルミニウムを最適な容器100を用いて配送することが可能となる。従って、エネルギ損失を極力抑えつつユースポイントに応じた形態の容器100を用いて溶融アルミニウムを配送することが可能となる。
ここで、上記のパレット17についてさらに詳細に説明する。このパレット17は容器100といわばボルトとナットのように組み合わせることで別段の作用効果を奏するものである。
図3はこのパレット17を概略的に示す図である。このパレット17はプレート41と、プレート41を下方から支持して持ち上げることができるように配置された支持部42と、プレート41上に配設され、加圧気体を送るとともに容器をリーク(復圧)することができる調圧機構220とを具備している。この例では調圧機構220は加圧タンク223、加圧バルブ221、リークバルブ230を少なくとも備えている。221bは配管とのジョイント、223bは圧力計である。このような調圧機構の構成は任意であり、減圧タンク、真空ポンプなどを備えてもよい。
またプレート41にはプレートに搭載する搭載物(例えば容器100)を回転することができる回転機構であるターンテーブル43を備えている。44はターンテーブルを回転するためのモータである。さらにターンテーブル43上には搭載物の重量を測定するための圧電性素子などの感圧センサ45を備えている。
プレート41はパレット17に例えば容器100などの搭載物を搭載するための搭載面を備えた板状の構造を有している。プレート41の機械強度を向上するために、プレート内部に伸長方向がプレートの法線方向と平行なハニカム構造などの補強構造を採用してもよい。この例ではプレート41の支持部42は、プレート41を下方から機械的に支持する脚であるが、板状の支持部を採用してもよい。また支持部の配設個数は積載物の重量など必要に応じて定めればよい。
この支持部は例えば荷台が上下動する車両18やフォークリフトなどによってすくい上げることができるように、プレート下面と地面との間に所定の空間を保持するように、またこの空間に荷台を挿入することができるように配置されている。
さらにプレート41には、加圧気体を供給するための調圧機構220が搭載されている。この例では加圧タンク223を搭載しているが、所定の空間を減圧することができる減圧機構を搭載してもよい。
このような構成を採用することにより、パレット17に搭載する対象物を加圧したり、減圧したりすることができるようなる。
図4はパレット17に容器100を搭載した様子を概略的に示す図である。また図5はパレット17を荷台51が昇降する配送車18により持ち上げた様子を示す図である。
このパレット17のようにあらかじめ加圧機構や減圧機構などの調圧機構を搭載することにより、容器100のみを交換すれば容器100からの溶融金属供給が行えるようになる。この構成では容器100と調圧機構220とが固定されている場合に比べ生産性を向上することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、「固有の番号」、「温度データ」、「化学組成データ」、「形態データ」、「時刻データ」、「トラフィックデータ」、「量データ」及び「気温データ」等を通信回線33を介して第2の工場20側に送信するようにしていたが、これらの少なくとも1つ、或いは他の、第1の工場側の需要を示す何らかのデータを第2の工場側に伝達するようにしてもよい。そして、第2の工場側ではこの需要に応じた何らかのパラメータ、例えば時刻、温度、量、容器の形態等を最適化して溶融金属を第1の工場側に配送すればよい。従って、第2の工場側には必ずしも表示部を設ける必要はなく、例えばパソコンを用いた制御で対応するようにしても勿論構わない。また第1の工場内の溶解炉で生産される溶融金属組成を、第2の工場内の溶解炉で生産される溶融金属組成に応じて調整したり、整合させることができるように、第1の工場で生産される溶融金属の組成を、第2の工場側に予め送るようにしてもよい。これにより複数の工場で生産された溶融金属を混合して使用する場合でも、その組成を最適に保つことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る金属供給システムの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る容器と保持炉との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るパレットを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るパレットに容器を搭載した様子を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るパレット荷台が昇降する配送車により持ち上げた様子を示す図である。
符号の説明
10 第1の工場
11 ダイキャストマシーン
12 保持炉
13 ラドル
16 中央制御部
17 パレット
18 配送車
19 第1の炉
20 第2の工場
21 第2の炉
30 公道
32 トラック
100 容器

Claims (3)

  1. 溶融金属を保持する保持炉を有する第1の工場と金属を溶融する炉を有する第2の工場とが公道を介して離れたところに設けられ、前記第2の工場の炉で溶融した溶融金属を前記第1の工場の前記保持炉に供給する方法であって、
    前記第2の工場の炉から密閉可能な容器内に溶融金属を収容し、
    前記溶融金属を収容した容器をトラックに載せて前記公道を介して前記第1の工場に搬送し、
    前記第1の工場に搬送された容器を配送車に載せて前記保持炉に搬送し、
    前記容器とは独立し、かつ、前記容器に加圧用の気体を送出するための経路上にリークバルブが設けられた加圧機構より、前記容器に加圧用の気体を供給することで、前記容器内に収容された溶融金属を前記容器に取付けられた配管を介して前記保持炉に供給する
    ことを特徴とする溶融金属供給方法。
  2. 請求項1に記載の溶融金属供給方法であって、
    前記保持炉には、前記溶融金属の液面を検出する液面検出センサが配置され、
    このセンサによる検出結果は制御盤に伝達される
    ことを特徴とする溶融金属供給方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の溶融金属供給方法であって、
    前記溶融金属が、溶融アルミニウムであることを特徴とする溶融金属供給方法。
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