Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4510342B2 - 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4510342B2 - 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子 - Google Patents

酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4510342B2
JP4510342B2 JP2001273746A JP2001273746A JP4510342B2 JP 4510342 B2 JP4510342 B2 JP 4510342B2 JP 2001273746 A JP2001273746 A JP 2001273746A JP 2001273746 A JP2001273746 A JP 2001273746A JP 4510342 B2 JP4510342 B2 JP 4510342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide insulator
semiconductor
plane
layer
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001273746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003081692A (ja
Inventor
雅司 川崎
勇男 大久保
肇 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001273746A priority Critical patent/JP4510342B2/ja
Publication of JP2003081692A publication Critical patent/JP2003081692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4510342B2 publication Critical patent/JP4510342B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス作製における基板および障壁層となる酸化物絶縁体材料とその形成方法並びに半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高付加価値な半導体デバイスを製造する目的で、ワイドギャップ半導体の結晶成長およびデバイス技術が急速に発展している。中でもIII族窒化物半導体である窒化ガリウム(GaN)を用いた青色発光素子やパワートランジスタ、高移動度デバイスなどが既に実用段階に入っている。また、酸化亜鉛(ZnO)は、実用的なキャリア移動度と導電率制御性を有する透明導電性酸化物であり、従来から透明導電膜として利用されてきた他、最近では我々が発明した透明トランジスタ(特開2000−150900号公報)によって液晶等の表示デバイスの高性能化に寄与することが期待されている。
【0003】
ZnOは紫外領域に相当するバンドギャップ(約3.2eV)を有する直接遷移型半導体であり、励起子結合エネルギーが60meVと極めて高く、室温においても励起子発光が観察されるため、これを利用すれば現在実用化されているGaNやZnSeよりも高効率・低消費電力な発光デバイスを実現出来る。これらのワイドギャップ半導体は、バルク単結晶基板の作製が困難であるため、デバイス作製時の基板としては主に異種基板が用いられている。サファイア基板を用いた場合、GaNやZnO薄膜との間には約18%の格子不整合が存在するため、結晶粒界や配向のゆらぎが顕著となる。このため、III族窒化物半導体では表面窒化およびAlNバッファ層を成長した後、高温で結晶成長が行われる。
【0004】
また、我々はRABOやRAO(BO)なる構造を有する酸化物絶縁体支持基板がこれらワイドギャップ半導体と格子不整合が極めて小さいことを見いだし、結晶性および特性に優れた半導体デバイスを発明した(特開2000−277534号公報参照)。
【0005】
また、III族窒化物半導体のエピタキシャル基板としては、6H−SiCやLiGaO、LiAlOなどが用いられている。
【0006】
支持基板の選択と同様に、電子デバイスの作製においてはこれらワイドギャップ半導体のバンドギャップエンジニアリングが不可欠である。例えばGaNの場合には、AlNおよびInNとの混晶半導体によって、相互にエピタキシャル成長可能で且つ制御されたバンドギャップを有する半導体層を得ることが出来る。以下、III族窒化物半導体とはGaN、AlN、InNおよびこれらの混晶を指すものとする。
【0007】
一方、ZnOもMgOおよびCdOとの混晶半導体によって、相互にエピタキシャル成長可能で且つ制御されたバンドギャップを有する半導体層を得ることが出来る。
【0008】
以下、酸化亜鉛系半導体とは、ZnOのみならずMg1−xZnOあるいはCd1−xZnOで表される混晶を含めるものとする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記に述べた異種基板およびバッファ層を介しての半導体結晶成長においては、以下のような問題が存在する。
【0010】
(1) ワイドギャップ半導体との格子不整合を約3%以下に低減出来るものの、同種基板を用いた場合と同様の高品質な薄膜結晶を得ることは困難である。
【0011】
(2) ZnO、GaNなどのウルツ鉱型結晶構造を有する半導体は極性結晶であり、自発分極や格子歪に起因した圧電分極による内部電界が存在する。種々の電子デバイスを作製する上でこれら内部電界を制御することが切望されているが、上記従来例で述べた基板では、成長面方位および格子歪を任意に制御することは出来ない。
【0012】
また、バンドギャップエンジニアリングに関しても、上記従来例の混晶を用いて大きなバンドギャップ差を有するヘテロ接合を作製することは困難であるという問題がある。具体的には、例えばAlN(バンドギャップ;6.2eV)はGaN(バンドギャップ;3.4eV)よりも格段に大きいバンドギャップを有するが、Al組成比の増大に伴って結晶性が劣悪となる。また、Mg1−xZnOにおいては、固溶限は約33%(バンドギャップ;3.9eV)であり、それ以上では結晶構造の異なるMgOに相分離を生じる。これらワイドギャップ半導体を用いてサブバンド間遷移を利用した量子カスケードレーザなどを作製する際には、サブバンド間のエネルギー差が発振波長を決めるため、ワイドギャップ障壁層の作製が困難であるという問題は広帯域動作の上記デバイスを実現する上で障害となる。
【0013】
本発明は、以上の課題に鑑み、ウルツ鉱構造半導体である酸化亜鉛系半導体、または、III族窒化物半導体と相互にエピタキシャル成長出来、上記ワイドギャップ半導体層の極性および格子整合の度合を精密に制御可能な酸化物絶縁体材料より成る基板、障壁層材料およびその形成方法を提供する。
【0014】
また、当該酸化物絶縁体材料を基板あるいは障壁層に用いることにより、上記ワイドギャップ半導体の特長を従来以上に発揮出来るデバイス、つまり半導体素子を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1の酸化物絶縁体材料は、ABOなる構成でウルツ鉱型の結晶構造を有すると共に、上記Aの元素がLi、NaおよびKの少なくとも1つを含み、且つ、上記Bの元素がAl、Gaの少なくとも1つを含み、且つ、上記Aの元素と上記Bの元素との和が3つ以上であり、上記ABO は、Li 1−x Na AlO 、Li 1−x Na GaO 、LiAl 1−y Ga およびNaAl 1−y Ga (0<x,y<1)のいずれか1つで、ZnOに対し、−4.1〜+4.7%の格子不整合する組成範囲を持つことを特徴とする。
【0016】
上記本発明の酸化物絶縁体材料によれば、歪んだウルツ鉱型の結晶構造を有し、同じくウルツ鉱型ワイドギャップ半導体である酸化亜鉛系およびIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長出来る。且つ、Aの元素およびBの元素の組成比を適切に選択することにより、結晶構造を保ったまま面内平均格子定数を厳密に制御することが出来る。これにより、酸化亜鉛系半導体およびIII族窒化物半導体の面内格子定数に一致する基板を得ることが出来、同種基板を用いた場合と同様の高品質な薄膜結晶を得ることが出来る。
【0017】
また、本発明の酸化物絶縁体材料は極性結晶であるため、基板として使用する際に結晶成長主面を適宜選択すれば、上記ワイドギャップ半導体の極性を制御することが可能である。また、Aの元素およびBの元素の組成比を適宜選択することにより、エピタキシャル成長する半導体層の格子歪を精密に制御することが可能となる。
【0018】
更に、本発明の酸化物絶縁体材料を薄膜として上記ワイドギャップ半導体上にエピタキシャル成長する際にも、酸化物絶縁体薄膜自身の格子歪を制御して半導体層界面にかかる分極電界を制御することが出来る。これにより、上記ワイドギャップ半導体内に発生する分極電界を制御することが出来、電子デバイス内における電荷制御を容易に行うことが出来る。
【0019】
特に好ましくは、上記ABOは、Li1−xNaAlO、Li1−xNaGaO、LiAl1−yGaおよびNaAl1−yGa(0<x,y<1)のいずれか1つである。この場合は、酸化物絶縁体の形成が容易であり、且つ、組成制御によって±5%の格子歪を制御出来る。
また、本発明の第2の酸化物絶縁体材料は、ABO なる構成でウルツ鉱型の結晶構造を有すると共に、上記Aの元素がLi、NaおよびKの少なくとも1つを含み、且つ、上記Bの元素がAl、Gaの少なくとも1つを含み、且つ、上記Aの元素と上記Bの元素との和が3つ以上であり、上記ABO は、Li 1−x Na AlO 、Li 1−x Na GaO 、LiAl 1−y Ga およびNaAl 1−y Ga (0<x,y<1)のいずれか1つで、GaNに対し、―2.4〜+6.6%の格子不整合する組成範囲を持つことを特徴とする。
上記本発明の酸化物絶縁体材料によれば、歪んだウルツ鉱型の結晶構造を有し、同じくウルツ鉱型ワイドギャップ半導体である酸化亜鉛系およびIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長出来る。且つ、Aの元素およびBの元素の組成比を適切に選択することにより、結晶構造を保ったまま面内平均格子定数を厳密に制御することが出来る。これにより、酸化亜鉛系半導体およびIII族窒化物半導体の面内格子定数に一致する基板を得ることが出来、同種基板を用いた場合と同様の高品質な薄膜結晶を得ることが出来る。
また、本発明の酸化物絶縁体材料は極性結晶であるため、基板として使用する際に結晶成長主面を適宜選択すれば、上記ワイドギャップ半導体の極性を制御することが可能である。また、Aの元素およびBの元素の組成比を適宜選択することにより、エピタキシャル成長する半導体層の格子歪を精密に制御することが可能となる。
更に、本発明の酸化物絶縁体材料を薄膜として上記ワイドギャップ半導体上にエピタキシャル成長する際にも、酸化物絶縁体薄膜自身の格子歪を制御して半導体層界面にかかる分極電界を制御することが出来る。これにより、上記ワイドギャップ半導体内に発生する分極電界を制御することが出来、電子デバイス内における電荷制御を容易に行うことが出来る。
特に好ましくは、上記ABO は、Li 1−x Na AlO 、Li 1−x Na GaO 、LiAl 1−y Ga およびNaAl 1−y Ga (0<x,y<1)のいずれか1つである。この場合は、酸化物絶縁体の形成が容易であり、且つ、組成制御によって±5%の格子歪を制御出来る。
【0020】
また、本発明の酸化物絶縁体材料の形成方法は、レーザ分子線エピタキシー法を用いて本発明の第1または第2の酸化物絶縁体材料を形成するための酸化物絶縁体材料の形成方法であって、LiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlO、KGaOおよびKAlOの中から選択された2つ以上の原料ターゲットを任意の比率でレーザアブレーションすることにより、Li1−(x+y)NaAl1−zGa(0≦x,y,z≦1)薄膜を形成することを特徴とする。
【0021】
上記構成の酸化物絶縁体材料の形成方法によれば、本発明の酸化物絶縁体材料を所望の組成で薄膜化しエピタキシャル成長させることが出来る。
【0022】
特に、上記複数の原料ターゲットに対するレーザアブレーションの周期を、上記酸化物結晶の単位分子層成長周期よりも短くする。すなわち、上記複数の原料ターゲットにレーザアブレーションを繰り返し、そのレーザアブレーションのパルス数を、上記酸化物絶縁体材料の単位分子層厚を構成するためのパルス数以下にする。これにより、構成元素が単位分子層内に均一に採り込まれて、薄膜内において均一な組成が実現される。
【0023】
本発明の第1の半導体素子は、本発明の第1の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体支持基板と、上記酸化物絶縁体支持基板の表面上に形成され、酸化亜鉛系より成る1層以上の半導体層とを備えたことを特徴とする。
【0024】
このような構成を含む酸化亜鉛系半導体素子によれば、本発明の酸化物絶縁体材料の特徴を生かして、酸化物絶縁体支持基板に対して格子不整合が極めて少ない高品質薄膜結晶の半導体層を得れることや、あるいは成長表面の選択および格子歪の導入で分極電界の大きさと方向を制御することが容易となる。
【0025】
また、上記酸化物絶縁体支持基板の材料と半導体層の材料とが同じ酸化物であるので、親和性が良く、高品質な薄膜結晶が得られる。
【0026】
また、本発明の第2の半導体素子は、本発明の第2の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体支持基板と、上記酸化物絶縁体支持基板の表面上に形成され、III族窒化物より成る1層以上の半導体層とを備えたことを特徴とする。
【0027】
このような構成を含むIII族窒化物半導体素子によれば、上記酸化物絶縁体支持基板は従来の例えばLiGaO基板やLiAlO基板を用いた場合に比べて格子整合の度合に柔軟性を有するため、酸化亜鉛系半導体素子の場合と同じく高品質薄膜結晶成長や分極電界制御がより容易となる。
【0028】
特に、本発明の第1,第2の半導体素子の構成を用いて分極電界を制御すれば、電界効果による2次元ガスの生成が容易となる。
【0029】
上記電界効果によって2次元正孔ガスを生成するためには、以下のような構成が好ましい。
【0030】
(1) 上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(001)面であり、上記酸化物絶縁体支持基板の(001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より大きく、上記(001)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[0001]方向であって、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめる。そして、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に引張り歪みが加えられていることがより好ましい。
【0031】
(2) 上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(00−1)面であり、上記酸化物絶縁体支持基板の(00−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より小さく、上記(00−1)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[000−1]方向であって、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめる。そして、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に圧縮歪みが加えられていることがより好ましい。
【0032】
(3) 上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(00−1)面であり、上記酸化物絶縁体支持基板の(00−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より大きく、上記(00−1)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[000−1]方向であって、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめる。そして、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に引張り歪みが加えられていることがより好ましい。
【0033】
(4) 上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(001)面であり、上記酸化物絶縁体支持基板の(001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より小さく、上記(001)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[0001]方向であって、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめる。そして、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に圧縮歪みが加えられていることがより好ましい。
【0034】
また、本発明の第3の半導体素子は、酸化亜鉛系より成る半導体層と、上記半導体層の表面上にエピタキシャル成長形成され、本発明の第1の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体薄膜とを備えことを特徴とする。
【0035】
このような構成を含む酸化亜鉛系半導体素子によれば、本発明の酸化物絶縁体材料の特徴を生かして、酸化物絶縁体薄膜に対して格子不整合が極めて少ない高品質薄膜結晶の半導体層を得れることや、あるいは成長表面の選択および格子歪の導入で分極電界の大きさと方向を制御することが容易となる。
【0036】
また、上記酸化物絶縁体薄膜の材料と半導体層の材料とが同じ酸化物であるので、親和性が良く、高品質な薄膜結晶が得られる。
【0037】
また、本発明の第4の半導体素子は、III族窒化物より成る半導体層と、上記半導体層の表面上にエピタキシャル成長形成され、本発明の第2の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体薄膜とを備えことを特徴とする。
【0038】
このような構成を含むIII族窒化物系半導体素子によれば、上記酸化物絶縁体薄膜は、III族窒化物より成る半導体層に対する格子整合の度合に柔軟性を有するから、酸化亜鉛系半導体素子の場合と同じく高品質薄膜結晶成長や分極電界制御がより容易となる。
【0039】
特に、本発明の第3,第4の半導体素子の構成を用いて分極電界を制御すれば、電界効果による2次元ガスの生成が容易となる。
【0040】
(1) 上記半導体層の表面が(000−1)面であり、上記酸化物絶縁体薄膜の(000−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より大きく、上記(000−1)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[00−1]方向であって、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめる。そして、上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に圧縮歪みが加えられていることがより好ましい。
【0041】
(2) 上記半導体層の表面が(0001)面であり、上記酸化物絶縁体薄膜の(0001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より小さく、上記(0001)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[001]方向であって、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめる。
そして、上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に引張り歪みが加えられていることがより好ましい。
【0042】
(3) 上記半導体層の表面が(0001)面であり、上記酸化物絶縁体薄膜の(0001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より大きく、上記(0001)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[001]方向であって、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめる。そして、上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に圧縮歪みが加えられていることがより好ましい。
【0043】
(4) 上記半導体層の表面が(000−1)面であり、上記酸化物絶縁体薄膜の(000−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より小さく、上記(000−1)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[00−1]方向であって、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめる。そして、上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に引張り歪みが加えられていることがより好ましい。
【0044】
上記構成により、極性結晶である半導体および絶縁体の分極電界の方向と大きさを制御することが出来、所望の導電型のキャリア制御が容易となる。
【0045】
本発明の酸化物絶縁体材料を用いた第1〜第4の半導体素子の応用は、電界効果による2次元正孔ガスを用いた発光素子に関するものである。
【0046】
すなわち、一実施例の半導体素子は、上記半導体層に接する第1,第2の電極と、上記酸化物絶縁体支持基板に接するゲート電極とを備え、上記第1の電極を上記ゲート電極に対して負電圧にバイアスすることにより、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に高移動度な2次元正孔ガスを生ぜしめ、上記第2の電極から注入した電子と結合させて発光を得ることを特徴とする。
【0047】
あるいは、一実施例の半導体素子は、上記半導体層に接する第1,第2の電極と、上記酸化物絶縁体薄膜に接するゲート電極とを備え、上記第1の電極を上記ゲート電極に対して負電圧にバイアスすることにより、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に高移動度な2次元正孔ガスを生ぜしめ、上記第2の電極から注入した電子と結合させて発光を得ることを特徴とする。
【0048】
反転層によるキャリア生成は、ZnOなどのように産業利用上付加価値の高い光学特性を有しているにもかかわらず、両伝導型を作製することが困難な半導体材料に極めて有効であり、本発明の酸化物絶縁体材料を用いれば、電界効果によって高移動度の正孔キャリアを容易に生成することが出来る。
【0049】
このような半導体発光素子である半導体素子においては、発光効率を向上させるために半導体層が光またはキャリアの閉じ込め機構を有する多層構造より成ることが好ましく、また上記半導体層が、井戸層および障壁層から成る量子井戸構造であることがより好ましい。
【0050】
更に、上記半導体素子の表面に発光を反射する1対の光共振器を設け、上記光共振器内において共振増幅された誘導放出光が上記光共振器の一方の光共振器面面から取り出される構造とすることにより、半導体レーザを作製出来る。
【0051】
特に、ZnOの高い励起子結合エネルギーを利用した紫外発光レーザは、III族窒化物を用いた半導体レーザよりも低消費電力で動作し、本発明の酸化物絶縁体材料を用いた電界効果によるp型層形成によって容易に実現される。
【0052】
本発明の酸化物絶縁体材料を用いた第1〜第4の半導体素子のもう一つの応用は、電界効果による2次元電子ガスを用いたトランジスタに関する。
【0053】
すなわち、一実施例の半導体素子は、上記半導体層に接するソース電極,ドレイン電極と、上記酸化物絶縁体支持基板に接するゲート電極とを備え、上記ゲート電極と上記ソース電極との間にバイアス電圧を印加することにより、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に形成された高移動度な2次元ガスの流れを制御して電界効果型のトランジスタ動作を得ることを特徴とする。
【0054】
あるいは、一実施例の半導体素子は、上記半導体層に接するソース,ドレイン電極と、上記酸化物絶縁体薄膜に接するゲート電極とを備え、上記ゲート電極と上記ソース電極との間にバイアス電圧を印加することにより、上記酸化物絶縁体薄膜に接する半導体層の界面に形成された高移動度な2次元ガスの流れを制御して電界効果型のトランジスタ動作を得ることを特徴とする。
【0055】
電界効果トランジスタである上記実施例の半導体素子においては、半導体−絶縁体構造をエピタキシャル成長によって形成しているため、欠陥等に起因する界面準位を生じにくく、清浄な接合界面が得られる。
【0056】
特に、本発明の酸化物絶縁体材料をゲート絶縁層に適用した場合、半導体層の内部電界を電子の蓄積が生じ易いように制御出来るため、キャリア密度と移動度が飛躍的に向上し、高速スイッチング動作可能な半導体素子を製造することが出来る。
【0057】
また、上記ゲート電極に印加するゲート電圧を低くすることが出来るので、半導体素子の低消費電力化に寄与する。
【0058】
特に、上記ワイドギャップ半導体を用いたトランジスタは可視光に対して透明であるため、開口率の高いディスプレイデバイスを高速に動作させることが出来る。
【0059】
本発明の第5の半導体素子は、酸化亜鉛系半導体より成る半導体井戸層と、本発明の第1の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体とによりヘテロ超格子構造が構成されていると共に、上記半導体井戸層に対して上記酸化物絶縁体を障壁層として用いていることを特徴とする。
【0060】
また、本発明の第6の半導体素子は、III族窒化物半導体より成る半導体井戸層と、本発明の第2の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体とによりヘテロ超格子構造が構成されていると共に、上記半導体井戸層に対して上記酸化物絶縁体を障壁層として用いていることを特徴とする。
【0061】
また、本発明の酸化物絶縁体材料を用いた第4,第5の半導体素子の応用は、サブバンド間光学遷移を利用した光学素子に関するものである。
【0062】
すなわち、一実施例の半導体素子は、2つの上記ヘテロ超格子構造と、2つの上記ヘテロ超格子構造によって挟まれた量子井戸構造とから成る発光層を備え、一方の上記ヘテロ超格子構造内に形成されたミニバンドから上記発光層内の第2サブバンドへキャリアを注入し、上記キャリアが上記発光層内の第1サブバンドへ緩和することによって発光を得る。
【0063】
あるいは、一実施例の半導体素子は、2つの上記ヘテロ超格子構造と、2つの上記ヘテロ超格子構造によって挟まれた量子井戸構造とから成る受光層を備え、一方の上記ヘテロ超格子構造内に形成されたミニバンドから上記受光層内の第1サブバンドへキャリアを注入し、上記キャリアが上記受光層内で光吸収によりの第2サブバンドへ励起されることによって光電流を誘起する。
【0064】
上記実施例の半導体素子によれば、このようなサブバンド間遷移光学素子は、サブバンド間でのキャリア緩和時間が超高速であることと、量子井戸構造により発振波長や検出波長を広範囲に制御することが可能であるため注目されているが、とりわけ産業的需要が大きい可視光〜近赤外の波長を実現するためには、バンドギャップの大きな障壁層を用いた超格子構造が必要であり、本発明の酸化物絶縁体材料を用いることで実現が容易となる。
【0065】
特に、量子カスケードレーザにおいては、量子井戸構造が多重量子井戸構造であることが好ましく、更に量子井戸構造が不純物ドーピングによって価電子制御されていることがより好ましい。
【0066】
一実施例の半導体素子は、上記量子井戸構造の井戸層のみに不純物ドーピングされている。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
【0068】
(実施形態1)
本発明の酸化物絶縁体材料としての一例としてのLi1−xNaAlO、Li1−xNaGaO、LiAl1−yGaおよびNaAl1−yGa(0<x,y<1)から成る薄膜を、レーザ分子線エピタキシー法によって作製した実施形態について示す。
【0069】
図1は本実施形態1において用いたコンビナトリアルレーザ分子線エピタキシー装置の概略構成図である。
【0070】
上記コンビナトリアルレーザ分子線エピタキシー装置では、超高真空に排気可能な成長室1の上部に基板ホルダ2が配置され、基板ホルダ2に基板3が固定されている。上記基板ホルダ2上部に配置された基板加熱ヒータ4により基板ホルダ2の裏面が加熱され、その熱伝導により基板3が加熱される。その基板ホルダ2直下には適当な距離を置いてターゲットテーブル5が配置されていて、ターゲットテーブル5上には原料ターゲット6が複数配置出来る。
【0071】
上記原料ターゲット6の表面は、成長室1の側面に設けられたビューポート7を通じ照射されるパルスレーザ光8によりレーザアブレーションされ、瞬時に蒸発した原料ターゲット6の原料が基板3上に堆積することにより薄膜が成長する。
【0072】
上記ターゲットテーブル5は回転機構を有し、パルスレーザ光8の照射シーケンスに同期して回転を制御することにより、異なるターゲット原料を薄膜上に積層することが可能となる。
【0073】
更に、上記基板3とターゲット6との間には図中左右方向に移動可能なマスクプレート9が設置され、基板3の所定領域を可動マスクによって覆うことが出来る。上記マスクプレート9をパルスレーザ光8の照射シーケンスおよびターゲットテーブル5の回転に同期させてスライドさせることにより、複数のターゲットを用いて組成を連続的に変化させた薄膜合成が可能となる。
【0074】
また、上記成長室1には複数のガスを導入出来るようガス導入管10が複数(図1では1本のみ図示している)設けられている。なお、参照番号1000で指示しているのは、プルーム(放出粒子群)である。
【0075】
本実施形態1においては、上記のコンビナトリアル手法により、2種の原料ターゲット6を用いて各々の原料ターゲット6の中間組成を有する酸化物絶縁体薄膜を1枚の基板3上に集積化した。
【0076】
図2に、2種の原料ターゲット6の組み合わせと作製された薄膜組成を示す。
【0077】
本実施形態1においては、基板3としてZnO単結晶基板を用い、そのZnO単結晶基板の(0001)面上において、酸化物絶縁体薄膜を1μm成長させた。
【0078】
また、レーザアブレーションを行うパルスレーザ装置として、KrFエキシマレーザ装置(波長:248nm,周波数:10Hz,出力:0.9mJ/cm)を用いると共に、基板加熱ヒータ4として、半導体レーザ(波長:804nm)を用いた。この半導体レーザによるレーザアブレーションの周期は50パルスである。また、上記半導体レーザは、基板ホルダ2の裏面でのスポット径および照射位置を制御して、基板温度が600℃になるように基板全体を均一に加熱する。
【0079】
本明細書では上記レーザアブレーションの周期を、酸化物絶縁体材料の単位分子層厚の成長に要するパルス数と定義する。
【0080】
また、薄膜成長中には酸素ガスを分圧1×10−4Torrとなるよう導入した。作製された組成傾斜を有する酸化物絶縁体薄膜は、X線マイクロアナライザによって薄膜中のNaあるいはGa組成を決定した。また、一括X線回折装置を用い、組成傾斜に沿って連続的に異相の有無および格子定数を決定した。
【0081】
X線マイクロアナライザの分析結果により、酸化物絶縁体薄膜の素子長さ方向の両端の組成は用いた2種の原料ターゲット組成に一致し、その間の組成は連続且つ線型に変化していることがわかった。
【0082】
また、一括X線回折の評価結果より異相ピークは確認されず、全組成領域において均一固溶していることがわかった。
【0083】
図3(a),図3(b)および図4(a),図4(b)に、一括X線回折によるa軸,b軸およびc軸長の組成依存性を示す。これより、図5(a),図5(b)で表される平均酸素−酸素間距離を求めた結果を図6(a),図6(b)に示す。この平均酸素−酸素間距離とウルツ鉱半導体結晶のa軸長のずれが格子不整合となる。
【0084】
図6の結果によれば、ZnOに対しては、全組成範囲で−4.1〜+4.7%の格子不整合を制御出来、特にLi0.6Na0.4AlOおよびLi0.35Na0.65GaOなる組成においてZnOとの格子不整合が極めて少ないことがわかった。
【0085】
また、GaNに対しては、全組成範囲で−2.4〜+6.6%の格子不整合を制御出来、特におよびLi0.32Na0.68AlOおよびLi0.1Na0.9GaOなる組成においてGaNとの格子不整合が極めて少ないことがわかった。
【0086】
上記の結果より、本発明の酸化物絶縁体材料は、以下の効果(1)〜(3)を奏することがわかる。
【0087】
(1) 酸化亜鉛系半導体およびIII族窒化物半導体の面内格子定数に対して極めて格子不整合が小さい酸化物絶縁体結晶を得ることが出来、高い結晶性を有する半導体/絶縁体ヘテロ接合を得ることが出来る。
【0088】
(2) ヘテロエピタキシャル成長により酸化亜鉛系半導体およびIII族窒化物半導体の格子歪を精密に制御することが可能であり、これらウルツ鉱型結晶の特性である圧電分極電界を制御することが可能である。
【0089】
(3) 本発明の酸化物絶縁体結晶自身も極性結晶であるため、酸化亜鉛系およびIII族窒化物半導体の自発分極を制御することが可能である。
【0090】
また、上記のような組成制御と全律固溶は、準安定状態の結晶を作製出来る結晶成長法によって実現される。特に、ターゲットと成長した膜の組成ずれが少ないパルスレーザ堆積(PLD)法が適しており、中でもパスルレーザ堆積を高真空チャンバ内で行うレーザ分子線エピタキシー法が適している。
【0091】
本実施形態1においては、本発明の酸化物絶縁体材料を薄膜として形成する方法を示したが、CZ(チョクラルスキー)法などによって作製されたバルク単結晶を基板として用いても、本実施形態1で示した効果を得ることが出来る。
【0092】
また、上記原料ターゲット6としては、例えばLiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlO、KGaOおよびKAlO等がある。これらの原料ターゲットの中から選択された2つ以上の原料ターゲットを任意の比率でレーザアブレーションすることにより、Li1−(x+y)NaAl1−zGa(0≦x,y,z≦1)薄膜を形成してもよい。
【0093】
(実施形態2)
本実施形態2では、本発明の酸化物絶縁体材料を基板および絶縁障壁層として用い、電界効果による反転p型ZnO層を形成して半導体素子の一例としての半導体発光素子を作製した。
【0094】
図7(a)〜(d)のそれぞれに、上記半導体発光素子の素子構造の一例を示す。
【0095】
図7(a)の半導体発光素子は、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.2Ga0.8からなる酸化物絶縁体支持基板11の(001)面上に、ZnO発光層12が[0001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。上記酸化物絶縁体支持基板11の(001)面の面内格子定数は、ZnO発光層12の酸化物絶縁体支持基板11側の表面の面内格子定数より大きい。このため、格子緩和していないZnOの面内には引張り歪が加えられている。すなわち、ZnO発光層12の酸化物絶縁体支持基板11側の表面内には引張り歪が加えられている。
【0096】
また、上記酸化物絶縁体支持基板11はZnO発光層12を成長後に研磨によって薄層化され、酸化物絶縁体支持基板11の図中下面にはゲート電極13を設けている。また、上記ZnO発光層12の図中上面および側面に接触するように、第1,第2のオーミック電極14,15を設けている。
【0097】
図7(b)の半導体発光素子は、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.8Ga0.2からなる酸化物絶縁体支持基板21の(00−1)面上に、ZnO発光層22が[000−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。上記酸化物絶縁体支持基板21の(00−1)面の面内格子定数は、ZnO発光層22の酸化物絶縁体支持基板21側の表面の面内格子定数より小さい。このため、格子緩和していないZnOの面内には圧縮歪が加えられている。すなわち、ZnO発光層22の酸化物絶縁体支持基板21側の表面内には圧縮歪が加えられている。
【0098】
また、上記酸化物絶縁体支持基板21はZnO発光層22を成長後に研磨によって薄層化され、酸化物絶縁体支持基板21の図中下面にはゲート電極23を設けている。また、上記ZnO発光層22の図中上面および側面に接触するように、第1,第2のオーミック電極24,25を設けている。
【0099】
図7(c)の半導体発光素子は、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのLi0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板31の(00−1)面上に、格子緩和したZnO発光層32が[000−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。そして、更にそのZnO発光層32上には、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.2Ga0.8からなる酸化物絶縁体薄膜36が[00−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体薄膜36のZnO発光層32側の表面の面内格子定数は、ZnO発光層32の酸化物絶縁体薄膜36側の表面の面内格子定数より大きい。このため、酸化物絶縁体薄膜36のZnO発光層32側の表面内には圧縮歪が加えられている。
【0100】
また、上記酸化物絶縁体薄膜36の図中上面にはゲート電極33を設けると共に、酸化物絶縁体薄膜36とZnO発光層32との間には第1,第2のオーミック電極34,35を設けている。この第1,第2のオーミック電極34,35は、ZnO発光層32に接触し、酸化物絶縁体薄膜36で被覆されている。尚、上記酸化物絶縁体支持基板31とZnO発光層32との格子不整合が極めて小さいので、ZnO発光層32の酸化物絶縁体支持基板31側の表面内に格子歪は加わらない。
【0101】
図7(d)の半導体発光素子は、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのLi0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板41の(001)面上に、格子緩和したZnO発光層42が[0001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。そして、更に本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.8Ga0.2からなる酸化物絶縁体薄膜46が[001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体薄膜46のZnO発光層42側の表面の面内格子定数は、ZnO発光層42の酸化物絶縁体薄膜46側の表面の面内格子定数より小さい。このため、酸化物絶縁体薄膜46のZnO発光層42側の表面内には引張り歪が加えられている。
【0102】
また、上記酸化物絶縁体薄膜46の図中上面にはゲート電極43を設けると共に、酸化物絶縁体薄膜46とZnO発光層42との間には第1,第2のオーミック電極44,45を設けている。この第1,第2のオーミック電極44,45は、ZnO発光層42に接触し、酸化物絶縁体薄膜46で被覆されている。尚、上記酸化物絶縁体支持基板41とZnO発光層42との格子不整合が極めて小さいので、ZnO発光層42の酸化物絶縁体支持基板31側の表面内に格子歪は加わらない。
【0103】
図7(a)〜(d)には、酸化物絶縁体支持基板11,…、ZnO発光層12,…および酸化物絶縁体薄膜16,…の各々における自発分極Psp、および、格子歪による圧電分極Ppeが示している。これら分極電界を考慮すると、図7(a)および図7(b)の構造においては、酸化物絶縁体支持基板11,21と接するZnO発光層12,22の界面に正孔が誘起され易いことが分る。また、図7(c)および図7(d)の構造においては、酸化物絶縁体薄膜36,46と接するZnO発光層32,42の界面に正孔が誘起され易いことが分る。
【0104】
図7(a)〜図7(d)の各々の素子構造においては、上記第1の電極14,…をゲート電極13,…に対して負電圧にバイアスすることによって、前述した正孔誘起界面に反転層が形成され、高移動度な2次元正孔ガスが生じる。上記第2の電極15から電子を注入したところ、図8に示す励起子による発光スペクトルが得られた。このように、本発明の酸化物絶縁体材料を基板あるいは絶縁障壁層として用いると、極性結晶であるZnOの分極電界を制御することが出来、反転p型層の形成が容易となる。
【0105】
本実施形態2においては、酸化物絶縁体支持基板あるいは薄膜とZnO層との格子不整合によって応力歪を与え圧電分極電界を制御したが、これらの応力歪は機械的あるいは人為的に与えても良い。すなわち、本実施形態2の発光素子を実装するステム接合面を湾曲させるなどの方法によって応力歪を与えても、本発明と同等の効果が得られる。
【0106】
また、本実施形態2においては、単層のZnO層を発光層として用いたが、光またはキャリアの閉じ込め機構を有する多層構造の発光層を用いてもよい。また半導体層が、井戸層および障壁層から成る量子井戸構造であってもよい。このような構成は、ZnOより広いバンドギャップを有するMgZnO混晶半導体を用いることで容易に実現され、発光効率が向上するので好ましい。
【0107】
また、本実施形態2の半導体発光素子は、自然放出光を放射する発光ダイオードであるが、ZnO層の側面あるいは上下面に発光を反射する1対の光共振器を設け、共振増幅された誘導放出光を光共振器の一方の光共振面から放射する半導体レーザ構造であってもよい。
【0108】
また、本発明の酸化物絶縁体材料は、ABOなる構成を有すると共に、上記Aの元素がLi、NaおよびKの少なくとも1つを含み、且つ、上記Bの元素がAl、Gaの少なくとも1つを含めばよい。上記ABOとしては、例えばLi1−xNaAlO、Li1−xNaGaO、LiAl1−yGaおよびNaAl1−yGa(0<x,y<1)などがある。
【0109】
(実施形態3)
本実施形態3では、本発明の酸化物絶縁体材料を基板および絶縁障壁層として用い、電界効果による蓄積n型ZnO層を形成して電界効果トランジスタを作製した。
【0110】
図9(a)〜図9(d)のそれぞれに、上記電界効果トランジスタの素子構造の一例を示す。
【0111】
図9(a)の電界効果トランジスタは、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.2Ga0.8からなる酸化物絶縁体支持基板51の(00−1)面上に、ZnOチャネル層52が[000−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体支持基板51の(00−1)面の面内格子定数は、ZnOチャネル層52の酸化物絶縁体支持基板51側の表面の面内格子定数より大きくなっている。このため、格子緩和していないZnOの面内には引張り歪が加えられている。すなわち、ZnOチャネル層52の酸化物絶縁体支持基板51側の表面内には引張り歪が加えられている。
【0112】
また、上記酸化物絶縁体支持基板51はZnOチャネル層52を成長後に研磨によって薄層化され、酸化物絶縁体支持基板51の図中下面にはゲート電極53を設けている。また、上記ZnOチャネル層52の図中上面および側面に接触するように、ソース電極54およびドレイン電極55を設けている。
【0113】
図9(b)の電荷効果トランジスタは、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.2Ga0.8からなる酸化物絶縁体支持基板61の(001)面上に、ZnOチャネル層62が[0001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体支持基板61の(001)面の面内格子定数は、ZnOチャネル層62の酸化物絶縁体支持基板61側の表面の面内格子定数より小さい。このため、格子緩和していないZnOの面内には圧縮歪が加えられている。すなわち、ZnOチャネル層62の酸化物絶縁体支持基板61側の表面内には圧縮歪が加えられている。
【0114】
また、上記酸化物絶縁体支持基板61はZnOチャネル層62を成長後に研磨によって薄層化され、酸化物絶縁体支持基板61の図中下面にはゲート電極63を設けている。また、上記ZnOチャネル62の図中上面および側面に接触するように、ソース電極64およびドレイン電極65を設けている。
【0115】
図9(c)の電荷効果トランジスタは、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのLi0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板71の(001)面上に、格子緩和したZnOチャネル層72が[0001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。更に、そのZnOチャネル層72上には、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.2Ga0.8からなる酸化物絶縁体薄膜76が[001]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体薄膜76のZnOチャネル層72側の表面の表面内格子定数は、ZnOチャネル層72の酸化物絶縁体薄膜76側の表面の面内格子定数より大きい。このため、酸化物絶縁体薄膜76のZnOチャネル層72側の表面内には圧縮歪が加えられている。
【0116】
また、上記酸化物絶縁薄膜76の上面にはゲート電極73を設けると共に、酸化物絶縁体支持基板71とZnOチャネル層72との間にはソース電極74およびドレイン電極75を設けている。上記ソース電極74およびドレイン電極75は、ZnOチャネル層72に接触し、酸化物絶縁体薄膜76で被覆されている。尚、Li0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板71とZnOチャネル層72との格子不整合は極めて小さいので、ZnOチャネル層72の酸化物絶縁体支持基板71側の表面に格子歪は加わらない。
【0117】
図9(d)の電界効果トランジスタは、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのLi0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板81の(00−1)面上に、格子緩和したZnOチャネル層82が[000−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。更に、そのZnOチャネル層82上には、本発明の酸化物絶縁体材料の一例としてのNaAl0.8Ga0.2からなる酸化物絶縁体薄膜86が[00−1]方向に1000Åエピタキシャル成長されている。この酸化物絶縁体薄膜86のZnOチャネル層82側の表面の面内格子定数は、ZnOチャネル層82の酸化物絶縁体薄膜86側の表面の面内格子定数より小さい。このため、酸化物絶縁体薄膜86のZnOチャネル層82側の表面内には引張り歪が加えられている。
【0118】
また、上記酸化物絶縁薄膜86の上面にはゲート電極83を設けると共に、酸化物絶縁体支持基板81とZnOチャネル層82との間にはソース電極84およびドレイン電極85を設けている。上記ソース電極84およびドレイン電極85は、ZnOチャネル層82に接触し、酸化物絶縁体薄膜86で被覆されている。尚、Li0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板81とZnOチャネル層82との格子不整合は極めて小さいので、ZnOチャネル層82の酸化物絶縁体支持基板81側の表面に格子歪は加わらない。
【0119】
図9(a)〜(d)には、酸化物絶縁体支持基板51,…、ZnOチャネル層52,…および酸化物絶縁体薄膜56,…の各々の自発分極Psp、および、格子歪による圧電分極Ppeを示している。これら分極電界を考慮すると、図9(a)および図9(b)の構造においては、酸化物絶縁体支持基板51,61と接するZnOチャネル層52,62の界面に電子が誘起され易いことが分る。また、図9(c)および図9(d)の構造においては、酸化物絶縁体薄膜76,86と接するZnOチャネル層72,82の界面に電子が誘起され易いことが分る。
【0120】
図9(a)〜図9(d)における各々の素子構造においては、上記ソース電極54,…をゲート電極5,…に対して正電圧にバイアスすることによって前述した電子誘起界面に蓄積層が形成され、高移動度な2次元電子ガスが生じる。上記ソース電極55,…とドレイン電極56,…の間に電圧を印加したところ、図10に示すトランジスタ特性が得られた。このように、本発明の酸化物絶縁体材料を基板あるいは絶縁障壁層として用いると、極性結晶であるZnOの分極電界を制御することが出来、蓄積N型層の形成が容易となる。
【0121】
本実施形態3の電界効果トランジスタは所謂ディープディプリーション型であるが、、実施形態2と同様の構成を用いてZnOチャネル層52,…の界面に反転p型層を形成し、2次元正孔ガスをキャリアとして用いるエンハンスメント型の電界効果トランジスタ構成としても、本発明の効果が損なわれることはない。
【0122】
また、本実施形態においても実施形態2と同様に、圧電分極電界を制御するための応力歪は機械的あるいは人為的に与えてもよい。
【0123】
(実施形態4)
本実施形態では、本発明の酸化物絶縁体材料を基板および障壁層として用い、ZnO量子井戸層とのヘテロ超格子構造を形成して発振波長1.55μmの量子カスケードレーザを作製した。
【0124】
図11(a),図11(b)に、本発明の実施の一形態の量子カスケードレーザの概略構成図を示す。
【0125】
上記量子カスケードレーザでは、図11(a)に示すように、酸化物絶縁体材料の一例としてのLi0.6Na0.4AlOからなる酸化物絶縁体支持基板100上に、第1クラッド層101、発光層としての活性領域102、および第2クラッド層103が順次積層されている。上記酸化物絶縁体支持基板100の図中下面にはオーミック電極104が形成されていると共に、第2クラッド層103の図中上面にはおよび105が形成されている。また、上記第1,第2クラッド層101,103は、Gaを3×1017cm−3ドープしたMg0.2Zn0.8O(バンドギャップ3.7eV)を用いて形成されている。
【0126】
上記活性領域102は、図11(b)に示すように、ZnO/Li0.6Na0.4AlOからなる第1のヘテロ超格子層110、ZnO/Li0.6Na0.4AlOからなる量子井戸活性層111、およびZnO/Li0.6Na0.4AlOからなる第2のヘテロ超格子層112で構成されている。
【0127】
図12は、上記量子カスケードレーザの動作を説明するための概略図である。
【0128】
上記量子井戸活性層111におけるZnO井戸層の幅は、図12に示すように、量子井戸層内に形成される第2サブバンドから第1サブバンドへの遷移エネルギーが1.55μmに相当するエネルギー(0.8eV)を満たすよう選択した。
【0129】
上記第1のヘテロ超格子層110におけるZnO井戸層の幅は、量子カスケードレーザに所定の電界を印加した時に、超格子構造内において形成されるミニバンドから量子井戸層内の第2サブバンドへ電子が共鳴トンネリングするよう選択した。同様に、第2のヘテロ超格子層112におけるZnO井戸層の幅は、量子カスケードレーザに所定の電界を印加した時に、量子井戸活性層111内の第1サブバンドからヘテロ超格子層112のミニバンドへ電子が共鳴トンネリングするよう選択した。
【0130】
上記の積層構造を導波路長が500μmとなるように加工し、加工後の積層構造の端面に共振器ミラーを形成して、オーミック電極104,105間に電流を流したところ、波長1.55μmの誘導放出光が得られた。
【0131】
本実施形態4の量子カスケードレーザは、井戸層材料にGaNなどのIII族窒化物半導体を用いても実現することが可能であるが、サブバンド間遷移の緩和時間はZnOの方が短かいため、超高速動作させるためにはZnO井戸層を用いることが好ましい。
【0132】
また、発振波長が、光通信において重要な紫外〜遠赤外波長に対応するサブバンド間遷移を得るためには、量子井戸活性層120の障壁層は井戸層であるZnOに比して十分なバンドギャップを有する必要があり、MgZnO障壁層ではこの要求を満たすことが出来ない。しかし、本発明の酸化物絶縁体材料を障壁層に用いると、ZnO井戸層に対する格子不整合が極めて小さくなり、且つ、所望のバンドギャップを有する障壁層を形成することが出来る。
【0133】
従って、本実施形態4で示したように、産業利用上の需要が大きい波長帯の超高速光学素子、例えば960nmや1μm等の超高速光学素子を高品質且つ容易に作製することが出来る。言うまでもないが、本発明の酸化物絶縁体材料を用いた半導体素子の波長帯が960nmや1μmに限定されない。
【0134】
また、本発明の酸化物絶縁体材料による障壁層とZnO井戸層とのヘテロ超格子構造は、本実施形態の量子カスケードレーザのみならず、受光素子や光−光スイッチなどへ適用することが可能である。
【0135】
本実施形態4では、上記第1,第2のヘテロ超格子層110,112で挟まれた量子井戸活性層111なる積層構造は2周期以上繰り返して積層されていなかったが、1,第2のヘテロ超格子層で挟まれた量子井戸活性層なる積層構造は2周期以上繰り返して積層されていてもよい。
【0136】
【発明の効果】
本発明の酸化物絶縁体材料によると、ウルツ鉱型ワイドギャップ半導体である酸化亜鉛系およびIII族窒化物半導体に対して格子不整合が極めて小さい基板や薄膜を得ることが出来、高品質な薄膜結晶を得ることが出来る。
【0137】
また、極性面や格子歪を制御して上記半導体内に発生する分極電界を制御することが出来、電子デバイス内における電荷制御を容易に行うことが出来る。
【0138】
本発明の酸化物絶縁体材料の形成方法によると、上記酸化物絶縁体材料を所望の組成で薄膜化し酸化亜鉛系およびIII族窒化物半導体と相互にエピタキシャル成長させることが出来る。
【0139】
本発明の酸化物絶縁体材料を用いた半導体素子によると、電界効果による2次元ガスの生成が容易となる。このことにより、反転層によるp型層が容易に形成出来、単極性半導体であるZnOを用いてキャリア注入による高効率な紫外発光素子を作製することが出来る。
【0140】
また、電界効果トランジスタに適用することで、半導体の内部電界を電子の蓄積が生じ易いように制御出来るため、低消費電力で高速スイッチング動作可能なトランジスタを製造することが出来る。また、ウルツ鉱型ワイドギャップ半導体井戸層に対しエネルギー障壁の格段に高いヘテロ超格子構造を実現出来るため、産業上需要の高い波長帯でのサブバンド間遷移光学素子を作製することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はコンビナトリアルレーザ分子線エピタキシー装置の概略構成図である。
【図2】 図2は原料ターゲットと薄膜組成との関係をに示す表である。
【図3】 図3は実施形態1において作製したコンビナトリアル薄膜におけるa軸,b軸およびc軸長の組成依存性を示すグラフである。
【図4】 図4は実施形態1において作製したコンビナトリアル薄膜におけるa軸,b軸およびc軸長の組成依存性を示すグラフである。
【図5】 図5は本発明の酸化物絶縁体材料の結晶構造を示す模式図である。
【図6】 図6は本発明の酸化物絶縁体結晶の平均酸素-酸素間距離を示すグラフである。
【図7】 図7は実施形態2の半導体発光素子の素子構造概略図である。
【図8】 図8は実施形態2の半導体発光素子の発光スペクトルを示すグラフである。
【図9】 図9は実施形態3の電界効果トランジスタの素子構造概略図である。
【図10】 図10は実施形態3の電界効果トランジスタの素子特性を示すグラフである。
【図11】 図11は実施形態4の量子カスケードレーザの構造概略図である。
【図12】 図12は実施形態4の量子カスケードレーザの動作を説明するための図である
【符号の説明】
11,21,31,41 酸化物絶縁体支持基板
12,22,32,42 ZnO発光層
36,46,76,86 酸化物絶縁体薄膜
51,61,71,81 酸化物絶縁体支持基板
52,62,72,82 ZnOチャネル層
100 酸化物絶縁体支持基板
101 第1クラッド層
102 活性領域
103 第2クラッド層
110 第1ヘテロ超格子層
111 量子井戸活性層
112 第2ヘテロ超格子層
1000 プルーム(放出粒子群)

Claims (34)

  1. ABOなる構成でウルツ鉱型の結晶構造を有すると共に、上記Aの元素がLi、NaおよびKの少なくとも1つを含み、且つ、上記Bの元素がAl、Gaの少なくとも1つを含み、且つ、上記Aの元素と上記Bの元素との和が3つ以上であり、
    上記ABO は、Li 1−x Na AlO 、Li 1−x Na GaO 、LiAl 1−y Ga およびNaAl 1−y Ga (0<x,y<1)のいずれか1つで、ZnOに対し、−4.1〜+4.7%の格子不整合する組成範囲を持つことを特徴とする酸化物絶縁体材料。
  2. ABOなる構成でウルツ鉱型の結晶構造を有すると共に、上記Aの元素がLi、NaおよびKの少なくとも1つを含み、且つ、上記Bの元素がAl、Gaの少なくとも1つを含み、且つ、上記Aの元素と上記Bの元素との和が3つ以上であり、
    上記ABO は、Li 1−x Na AlO 、Li 1−x Na GaO 、LiAl 1−y Ga およびNaAl 1−y Ga (0<x,y<1)のいずれか1つで、GaNに対し、―2.4〜+6.6%の格子不整合する組成範囲を持つことを特徴とする酸化物絶縁体材料。
  3. レーザ分子線エピタキシー法を用いて請求項1または2に記載の酸化物絶縁体材料を形成するための酸化物絶縁体材料の形成方法であって、
    LiGaO、LiAlO、NaGaO、NaAlO、KGaOおよびKAlOの中から選択された2つ以上の原料ターゲットを任意の比率でレーザアブレーションすることにより、Li1−(x+y)NaAl1−zGa(0≦x,y,z≦1)薄膜を形成することを特徴とする酸化物絶縁体材料の形成方法。
  4. 請求項3に記載の酸化物絶縁体材料の形成方法において、
    上記複数の原料ターゲットにレーザアブレーションを繰り返し、そのレーザアブレーションのパルス数は、上記酸化物絶縁体材料の単位分子層厚を構成するためのパルス数以下であることを特徴とする酸化物絶縁体材料の形成方法。
  5. 請求項1に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体支持基板と、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面上に形成され、酸化亜鉛系より成る1層以上の半導体層とを備えたことを特徴とする半導体素子。
  6. 請求項2に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体支持基板と、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面上に形成され、III族窒化物より成る1層以上の半導体層とを備えたことを特徴とする半導体素子。
  7. 請求項5または6に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(001)面であり、
    上記酸化物絶縁体支持基板の(001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より大きく、
    上記(001)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[0001]方向であって、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  8. 請求項5または6に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(00−1)面であり、
    上記酸化物絶縁体支持基板の(00−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より小さく、
    上記(00−1)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[000−1]方向であって、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  9. 請求項5または6に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(00−1)面であり、
    上記酸化物絶縁体支持基板の(00−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より大きく、
    上記(00−1)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[000−1]方向であって、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  10. 請求項5または6に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体支持基板の表面が(001)面であり、
    上記酸化物絶縁体支持基板の(001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面の面内格子定数より小さく、
    上記(001)面上に形成された上記半導体層の成長方向が[0001]方向であって、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  11. 請求項7または9に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に引張り歪みが加えられていることを特徴とする半導体素子。
  12. 請求項8または10に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の上記酸化物絶縁体支持基板側の表面内に圧縮歪みが加えられていることを特徴とする半導体素子。
  13. 酸化亜鉛系より成る半導体層と、
    上記半導体層の表面上にエピタキシャル成長形成され、請求項1に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体薄膜とを備えことを特徴とする半導体素子。
  14. III族窒化物より成る半導体層と、
    上記半導体層の表面上にエピタキシャル成長形成され、請求項2に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体薄膜とを備えことを特徴とする半導体素子。
  15. 請求項13または14に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の表面が(000−1)面であり、
    上記酸化物絶縁体薄膜の(000−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より大きく、
    上記(000−1)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[00−1]方向であって、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  16. 請求項13または14に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の表面が(0001)面であり、
    上記酸化物絶縁体薄膜の(0001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より小さく、
    上記(0001)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[001]方向であって、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元正孔ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  17. 請求項13または14に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の表面が(0001)面であり、
    上記酸化物絶縁体薄膜の(0001)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より大きく、
    上記(0001)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[001]方向であって、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  18. 請求項13または14に記載の半導体素子において、
    上記半導体層の表面が(000−1)面であり、
    上記酸化物絶縁体薄膜の(000−1)面の面内格子定数が、上記半導体層の上記酸化物絶縁体薄膜側の表面の面内格子定数より小さく、
    上記(000−1)面上に形成された上記酸化物絶縁体薄膜の成長方向が[00−1]方向であって、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に2次元電子ガスを生ぜしめることを特徴とする半導体素子。
  19. 請求項15または17に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に圧縮歪みが加えられていることを特徴とする半導体素子。
  20. 請求項16または18に記載の半導体素子において、
    上記酸化物絶縁体薄膜の上記半導体層側の表面内に引張り歪みが加えられていることを特徴とする半導体素子。
  21. 請求項7、8、11および12のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体層に接する第1,第2の電極と、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接するゲート電極とを備え、
    上記第1の電極を上記ゲート電極に対して負電圧にバイアスすることにより、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に高移動度な2次元正孔ガスを生ぜしめ、上記第2の電極から注入した電子と結合させて発光を得ることを特徴とする半導体素子。
  22. 請求項15、16、19および20のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体層に接する第1,第2の電極と、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接するゲート電極とを備え、
    上記第1の電極を上記ゲート電極に対して負電圧にバイアスすることにより、上記酸化物絶縁体薄膜に接する上記半導体層の界面に高移動度な2次元正孔ガスを生ぜしめ、上記第2の電極から注入した電子と結合させて発光を得ることを特徴とする半導体素子。
  23. 請求項21または22に記載の半導体素子において、
    上記半導体層が、光またはキャリアの閉じ込め機構を有する多層構造より成ることを特徴とする半導体素子。
  24. 請求項21乃至23のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体層が、井戸層および障壁層から成る量子井戸構造を含むことを特徴とする半導体素子。
  25. 請求項21乃至24のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体素子の表面には発光を反射する1対の光共振器が設けられ、上記光共振器内において共振増幅された誘導放出光が上記光共振器の一方の光共振器面面から取り出されることを特徴とする半導体素子。
  26. 請求項7乃至12のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体層に接するソース電極,ドレイン電極と、
    上記酸化物絶縁体支持基板に接するゲート電極とを備え、
    上記ゲート電極と上記ソース電極との間にバイアス電圧を印加することにより、上記酸化物絶縁体支持基板に接する上記半導体層の界面に形成された高移動度な2次元ガスの流れを制御して電界効果型のトランジスタ動作を得ることを特徴とする半導体素子。
  27. 請求項15乃至20のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記半導体層に接するソース,ドレイン電極と、
    上記酸化物絶縁体薄膜に接するゲート電極とを備え、
    上記ゲート電極と上記ソース電極との間にバイアス電圧を印加することにより、上記酸化物絶縁体薄膜に接する半導体層の界面に形成された高移動度な2次元ガスの流れを制御して電界効果型のトランジスタ動作を得ることを特徴とする半導体素子。
  28. 酸化亜鉛系半導体より成る半導体井戸層と、
    請求項1に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体と
    によりヘテロ超格子構造が構成されていると共に、上記半導体井戸層に対して上記酸化物絶縁体を障壁層として用いていることを特徴とする半導体素子。
  29. III族窒化物半導体より成る半導体井戸層と、
    請求項2に記載の酸化物絶縁体材料からなる酸化物絶縁体と
    によりヘテロ超格子構造が構成されていると共に、上記半導体井戸層に対して上記酸化物絶縁体を障壁層に用いていることを特徴とする半導体素子。
  30. 請求項28または29に記載の半導体素子において、
    2つの上記ヘテロ超格子構造と、2つの上記ヘテロ超格子構造によって挟まれた量子井戸構造とから成る発光層を備え、
    一方の上記ヘテロ超格子構造内に形成されたミニバンドから上記発光層内の第2サブバンドへキャリアを注入し、上記キャリアが上記発光層内の第1サブバンドへ緩和することによって発光を得ることを特徴とする半導体素子。
  31. 請求項28または29に記載の半導体素子において、
    2つの上記ヘテロ超格子構造と、2つの上記ヘテロ超格子構造によって挟まれた量子井戸構造とから成る受光層を備え、
    一方の上記ヘテロ超格子構造内に形成されたミニバンドから上記受光層内の第1サブバンドへキャリアを注入し、上記キャリアが上記受光層内で光吸収によりの第2サブバンドへ励起されることによって光電流を誘起することを特徴とする半導体素子。
  32. 請求項30または31に記載の半導体素子において、
    上記量子井戸構造が多重量子井戸構造であることを特徴とする半導体素子。
  33. 請求項30乃至32のいずれか1つに記載の半導体素子において、
    上記量子井戸構造が不純物ドーピングによって価電子制御されていることを特徴とする半導体素子。
  34. 請求項33に記載の半導体素子において、
    上記量子井戸構造の井戸層のみに不純物ドーピングされていることを特徴とする半導体素子。
JP2001273746A 2001-09-10 2001-09-10 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子 Expired - Fee Related JP4510342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273746A JP4510342B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273746A JP4510342B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003081692A JP2003081692A (ja) 2003-03-19
JP4510342B2 true JP4510342B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=19098919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273746A Expired - Fee Related JP4510342B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4510342B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349584A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Sharp Corp 酸化物半導体発光素子
JP4660748B2 (ja) * 2003-10-03 2011-03-30 独立行政法人物質・材料研究機構 蛍光x線分析方法および蛍光x線分析装置
JP5344445B2 (ja) * 2005-11-11 2013-11-20 独立行政法人産業技術総合研究所 半導体素子
JP5177954B2 (ja) * 2006-01-30 2013-04-10 キヤノン株式会社 電界効果型トランジスタ
JP5216276B2 (ja) * 2006-08-30 2013-06-19 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
US7651896B2 (en) 2006-08-30 2010-01-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
JP5633804B2 (ja) * 2010-11-26 2014-12-03 独立行政法人産業技術総合研究所 ペロブスカイト型の複合酸化物をチャンネル層とする電界効果トランジスタ及びその製造方法と、これを利用したメモリ素子
CN114823287B (zh) * 2022-04-29 2024-10-18 杭州富加镓业科技有限公司 一种在非故意掺杂衬底上制备同质外延氧化镓薄膜的方法及分子束外延设备
US20260018865A1 (en) * 2022-07-01 2026-01-15 Riken Zinc oxide-based quantum cascade laser element

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69800719T2 (de) * 1997-01-30 2001-10-25 Nippon Telegraph And Telephone Corp., Tokio/Tokyo LiGa02 Einkristall, Einkristallinessubstrat und Verfahren zu ihrer Herstellung
JPH10321942A (ja) * 1997-05-14 1998-12-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子
JP2001072498A (ja) * 1999-07-08 2001-03-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 酸化物単結晶薄膜およびその加工方法
JP4090716B2 (ja) * 2001-09-10 2008-05-28 雅司 川崎 薄膜トランジスタおよびマトリクス表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003081692A (ja) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920836B2 (ja) 半導体素子
TWI228337B (en) Device having nitride hetero structure and manufacturing method thereof
US7176479B2 (en) Nitride compound semiconductor element
US5981980A (en) Semiconductor laminating structure
US20120064653A1 (en) Nitride semiconductor device and method for growing nitride semiconductor crystal layer
JP4447755B2 (ja) ZnO系酸化物半導体層の成長方法およびそれを用いた半導体発光素子の製法
WO2008029915A1 (en) Semiconductor light emitting device and process for producing the same
US6649434B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device having ZnO based oxide semiconductor layer
JP6341551B2 (ja) 真空チャネルトランジスタおよびその製造方法
JPH06152072A (ja) 半導体レーザ
JP4510342B2 (ja) 酸化物絶縁体材料およびその形成方法並びに半導体素子
JPH11243253A (ja) 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法、窒化物系iii−v族化合物半導体成長用基板および窒化物系iii−v族化合物半導体成長用基板の製造方法
KR20080059163A (ko) 산화 아연계 화합물 반도체 소자
JP2017126637A (ja) 窒化物半導体素子およびそれを用いた量子カスケードレーザ
JP3767660B2 (ja) 積層構造体及びそれを用いた化合物半導体デバイス
US8946727B2 (en) Zinc oxide based compound semiconductor device
JP5561629B2 (ja) 半導体光素子
JP2003224071A (ja) 窒化物系半導体の製造方法及びそれを用いた窒化物半導体素子
JP2003273400A (ja) 半導体発光素子
JP4210748B2 (ja) 酸化亜鉛基積層構造体
JP2007073873A (ja) 半導体素子
JPH1022568A (ja) 半導体装置
Cho Current state and future challenge in Molecular Beam Epitaxy (MBE) research
JP4770060B2 (ja) 窒化物系半導体光素子の作製方法
JP4865584B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees