JP4716738B2 - 管路の評価方法 - Google Patents
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Description
以上のような条件において、図6に示す管網に対して、メッシュ流量法により管網計算を行うには、まず、準備工程を行うため、図9に示すように、ステップ1(S001)として、図7および図8に示すような、管網の初期データの読み込みを行う。このとき、読み込むデータは、例えば、図7および図8に示すような数値データである。
次に、ステップ13(S013)において、算出した修正値Δm1、Δm2により、今回の計算に使用したメッシュ流量m1、m2の値(初回の計算の場合には初期値)を修正する。すなわち、k回目の計算時におけるMをMkと表したときに、次回の計算において使用するMk+1をMk+1=Mk+ΔMkとする。
そして、算出して得られた流量q、損失水頭h、有効水頭Pなどの値を記録する。なお、どの節点における有効水頭であるのかを説明上特定する必要がない場合には有効水頭Pと記している。
次に、評価対象管路の設定工程として、ステップ15(S015)において、評価の対象となる管路を消去していればもとの位置に戻すが、最初に行う計算は、評価対象となる管路を消去することなく正常な状態の管網に対して行っているので、そのままステップ16(S016)に進む。
正常な状態の管網から評価対象となる管路K2を削除すると、管路2が消去されたうえでの水源S、節点N、管路Kの連結関係すなわち管網のネットワーク関係を新たに構築する必要があるので、図9に示すように、ステップ2へ戻る。
その後、ステップ15において、今回は管路K2を消去した場合の計算を行ったため、管路K2を元の位置に戻す。
評価工程として、ステップ18では、管網全体に大きな影響を与える重要な管路はどれなのかを評価するための指標を算出する。ここでは、評価指標として、低圧化対象人口を求める。
上記準備工程において、ネットワーク関係を構築し、管路を複数のグループに分け、管網における各管路の流量を算出する計算式を上記ネットワーク関係に基づいて導出し、
上記計算工程において、上記計算式を用いて各管路の流量を算出し、算出した各管路の流量を、下記ヘーゼン・ウイリアムスの式(a)に代入して各管路の損失水頭を算出し、上記算出した各管路の損失水頭をもとに上記評価値を算出し、
上記設定工程において、各グループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループ内に含まれている管路を管網から削除し、
上記管路削除後、上記準備工程に戻り、評価対象グループ内の管路が削除された管網に対してネットワーク関係を新たに構築し、この新たなネットワーク関係に基づいて上記準備工程と上記計算工程とを行って評価値を算出し、
上記評価工程において、上記評価値を用いて、上記評価対象グループが管網に与える影響を評価するものである。
h:管路の損失水頭
r:管路の抵抗係数
q:管路の流量
これによると、管路を複数のグループに分け、これらグループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループごとに管路を消去して、評価対象グループが管網に与える影響を評価するため、バルブの開閉等によって同時に使用不能に陥る可能性のある複数の管路を1つのグループとすることで、従来の管路を一本ずつ消去する方法に比べて、実際の管網の状態により近い状態で管路を評価することができ、より正確な評価結果を得ることが可能になる。
上記準備工程において、ネットワーク関係を構築し、管路を複数のグループに分け、管網における各管路の流量を算出する計算式を上記ネットワーク関係に基づいて導出し、
上記計算工程において、上記計算式を用いて各管路の流量を算出し、算出した各管路の流量を、下記ヘーゼン・ウイリアムスの式(a)に代入して各管路の損失水頭を算出し、上記算出した各管路の損失水頭をもとに上記評価値を算出し、
上記設定工程において、各グループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループ内に含まれている管路における抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して評価対象グループ内の管路を水の流れ難い管路に設定変更し、
上記設定変更後、上記計算工程に戻り、上記評価対象グループ内の管路の抵抗係数を大きくした状態で、各管路の流量と損失水頭と評価値とを算出し、
上記評価工程において、上記評価値を用いて、上記評価対象グループが管網に与える影響を評価するものである。
h:管路の損失水頭
r:管路の抵抗係数
q:管路の流量
これによると、管路を複数のグループに分け、これらグループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループごとに管路の抵抗係数を通常時の抵抗係数よりも大きく設定して評価対象グループ内の管路を水の流れ難い管路に設定変更し、評価対象グループが管網に与える影響を評価するため、バルブの開閉等によって同時に使用不能に陥る可能性のある複数の管路を1つのグループとすることで、従来の管路を一本ずつ消去する方法に比べて、実際の管網の状態により近い状態で管路を評価することができ、より正確な評価結果を得ることが可能になる。
計算工程において、上記初期データとしての水源の水頭の値および各需要点の地盤高と、計算工程中に算出した管路の損失水頭とに基づいて、各需要点における有効水頭を求め、
上記各需要点における有効水頭を評価値とし、
評価工程において、評価対象グループ内の管路を断水した場合に圧力低下で断水の影響を受ける人口を示す低圧化対象人口を下記式(b)に基づいて求め、
LDa=Σ(Si×Fi) ・・・式(b)
上記式(b)において、
LDaは評価対象グループの低圧化対象人口であり、
Siは、各需要点に設定されている給水人口であり、初期データとしての各需要点からの単位時間当りの取出し水量と、一人且つ単位時間当りの水の使用量とから求められる値であり、
Fiは、各需要点における断水の有無に対応する値であり、各需要点における有効水頭が所定値以下となった場合は断水有りと判断して1とし、所定値より大きい場合は断水無しと判断して0とするものである。
図1に示すように、管網は、従来のものと同様に、水源S1と、複数の管路K1〜K8と、複数の節点N1〜N6(水の需要点に相当)とのネットワーク関係から構成されている。また、管網計算の際に与えられる初期データも図7および図8に示した初期データと同じである。
従来と同様に、ステップ1(S001)において管網の初期データを読み込み、ステップ2(S002)において管網のネットワーク関係を構築する。その後、ステップ3(S003)において、図1で示すように、各管路K1〜K8を、節点N1〜N6を介して接続されたもの同士の複数のグループG1〜G4に分ける。その後、ステップ4(S004)〜ステップ7(S007)によって、管網における各管路K1〜K8の流量q(K1)〜q(K8)を算出する計算式を導出する。この場合、正常な状態(完全な状態)の管網に対して行う最初の計算であるため、広さ優先木は従来の図12に示したものと同じであり、固定流量は従来の数3に示したものと同じであり、非線形連立方程式は従来の数6に示したものと同じであり、ヤコビ行列Jは従来の数9に示したものと同じである。尚、上記ステップ4(S004)〜ステップ7(S007)は、図9に示した従来のステップ3(S003)〜ステップ6(S006)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
計算工程は、上記準備工程で導出された計算式を用いて各管路K1〜K8の流量q(K1)〜q(K8)を算出し、算出した各管路K1〜K8の流量q(K1)〜q(K8)を、上記数1で示したヘーゼン・ウイリアムスの式に代入して各管路K1〜K8の損失水頭h(K1)〜h(K8)を算出し、上記算出した各損失水頭h(K1)〜h(K8)と予めデーターとして与えられているLWLおよび地盤高の値より、各節点N1〜N6における有効水頭P(N1)〜P(N6)および水源S1における有効水頭P(S1)を求める。
ステップ16(S016)において、最初に行う計算は、評価対象となるグループG1〜G4を消去することなく、正常な状態の管網に対して行っているので、そのままステップ17(S017)に進む。
に、評価対象グループG1の管路K4,K5,K8が消去された状態の管網における広さ優先木検索の結果を示す。この場合の管路K1〜K3、K6、K7、E1の固定流量aは数21のように示される。
その後、上記グループG1と同様に、図2のステップ17、ステップ18を経て、順次、各グループG2〜G4を評価対象グループとして1グループずつ消去していく。
(4)評価工程では、図2のステップ19(S019)において、上記数18に基づき、各グループG1〜G4を評価対象グループとして消去した場合の低圧化対象人口を算出する。例えば、グループG1を消去した場合、上記計算工程(S008〜S015)で求められた各節点N1〜N6の有効水頭P(N1)〜P(N6)に基づいてF1〜F6の値が下記表2のようになったとすると、グループG1を消去した場合の低圧化対象人口LDa(G1)は下記数29のようになる。尚、各節点N1〜N6における給水人口S1〜S6は従来と同じ値である。
管路の評価方法は、(1)準備工程と、(2)計算工程と、(3)評価対象グループの設定を行う設定工程と、(4)評価工程とで構成されている。このうち、(1)準備工程と(2)計算工程と(4)評価工程とは、先述した第1の実施の形態と同じ内容である。また、各管路K1〜K8の管路抵抗をr1〜r8と示す。
ステップ16(S016)において、最初に行う計算は、いずれのグループG1〜G4をも評価対象にしておらず、正常な状態の管網に対して行っているので、そのままステップ17(S017)に進む。
K1〜K8 管路
N1〜N6 節点(水の需要点)
G1〜G4 グループ
q(K1)〜q(K8) 各管路の流量
h(K1)〜h(K8) 各管路の損失水頭
P(N1)〜P(N6) 各節点における有効水頭(評価値)
LDa 低圧化対象人口
r 管路抵抗(抵抗係数)
c1〜c6 単位時間当りの取出し水量
W 一人当り且つ単位時間当りの水の使用量
Si 給水人口
Fi 断水の有無に対応する値
Claims (3)
- 任意の数の水源と、複数の水の需要点と、水源または需要点が両端に接続される複数の管路とのネットワーク関係から構成される管網にて、上記管網に影響を与える管路を評価する際に、評価を行うための準備工程と、準備工程の結果を用いて上記評価のために用いる評価値を算出する計算工程と、評価対象グループの設定を行う設定工程と、評価工程とを行う管路の評価方法であって、
上記準備工程において、ネットワーク関係を構築し、管路を複数のグループに分け、管網における各管路の流量を算出する計算式を上記ネットワーク関係に基づいて導出し、
上記計算工程において、上記計算式を用いて各管路の流量を算出し、算出した各管路の流量を、下記ヘーゼン・ウイリアムスの式(a)に代入して各管路の損失水頭を算出し、上記算出した各管路の損失水頭をもとに上記評価値を算出し、
上記設定工程において、各グループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループ内に含まれている管路を管網から削除し、
上記管路削除後、上記準備工程に戻り、評価対象グループ内の管路が削除された管網に対してネットワーク関係を新たに構築し、この新たなネットワーク関係に基づいて上記準備工程と上記計算工程とを行って評価値を算出し、
上記評価工程において、上記評価値を用いて、上記評価対象グループが管網に与える影響を評価することを特徴とする管路の評価方法。
h=r×q×|q|0.85 ・・・式(a)
h:管路の損失水頭
r:管路の抵抗係数
q:管路の流量 - 任意の数の水源と、複数の水の需要点と、水源または需要点が両端に接続される複数の管路とのネットワーク関係から構成される管網にて、上記管網に影響を与える管路を評価する際に、評価を行うための準備工程と、準備工程の結果を用いて上記評価のために用いる評価値を算出する計算工程と、評価対象グループの設定を行う設定工程と、評価工程とを行う管路の評価方法であって、
上記準備工程において、ネットワーク関係を構築し、管路を複数のグループに分け、管網における各管路の流量を算出する計算式を上記ネットワーク関係に基づいて導出し、
上記計算工程において、上記計算式を用いて各管路の流量を算出し、算出した各管路の流量を、下記ヘーゼン・ウイリアムスの式(a)に代入して各管路の損失水頭を算出し、上記算出した各管路の損失水頭をもとに上記評価値を算出し、
上記設定工程において、各グループの中から評価対象グループを決定し、評価対象グループ内に含まれている管路における抵抗係数をその管路の通常時の抵抗係数よりも大きく設定して評価対象グループ内の管路を水の流れ難い管路に設定変更し、
上記設定変更後、上記計算工程に戻り、上記評価対象グループ内の管路の抵抗係数を大きくした状態で、各管路の流量と損失水頭と評価値とを算出し、
上記評価工程において、上記評価値を用いて、上記評価対象グループが管網に与える影響を評価することを特徴とする管路の評価方法。
h=r×q×|q|0.85 ・・・式(a)
h:管路の損失水頭
r:管路の抵抗係数
q:管路の流量 - 初期データとして、水源の水頭と、各需要点の地盤高と、各需要点からの単位時間当りの取出し水量と、一人当り且つ単位時間当りの水の使用量とが与えられており、
計算工程において、上記初期データとしての水源の水頭の値および各需要点の地盤高と、計算工程中に算出した管路の損失水頭とに基づいて、各需要点における有効水頭を求め、
上記各需要点における有効水頭を評価値とし、
評価工程において、評価対象グループ内の管路を断水した場合に圧力低下で断水の影響を受ける人口を示す低圧化対象人口を下記式(b)に基づいて求め、
LDa=Σ(Si×Fi) ・・・式(b)
上記式(b)において、
LDaは評価対象グループの低圧化対象人口であり、
Siは、各需要点に設定されている給水人口であり、初期データとしての各需要点からの単位時間当りの取出し水量と、一人且つ単位時間当りの水の使用量とから求められる値であり、
Fiは、各需要点における断水の有無に対応する値であり、各需要点における有効水頭が所定値以下となった場合は断水有りと判断して1とし、所定値より大きい場合は断水無しと判断して0とすることをことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管路の評価方法。
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