JP4794154B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
また、半田ペースト内に気泡が形成され、その気泡が半田バンプの破裂などを引き起こしたり、そのままペースト内に残留することにより、電気接続性を行う半田バンプとしての機能が低下してしまうこともあった。
そのために半田パッド内の金属間、半田バンプと半田バンプ間での強度、耐食性を改善する必要がある。
本願発明における複合層とは、Ni層、Ni合金層あるいはNi層、中間層、貴金属層を示している。
これらの複合層が半田パッド上の導体回路上に設けられて、該複合層上に、リフローなどを経て、半田バンプが形成される。それにより、半田パッド上には、複合層(Ni層−Ni合金層)−半田層(半田バンプ)という構造となる。ここで、Ni合金層が、半田層との密着性を向上させることができるのである。つまり、Ni合金層が剛性を高めるため、引張りに対する耐性が高められるのである。その結果として、ピール強度を向上させることができるのである。
このNi合金層は、その大きさに関わりなく、引張りに対する耐性が高められるのである。つまり、この場合には、半田パッドの大きさに関わりなく、Ni合金層は、ピール強度を向上させることができるのである。
これらの複合層を設け、該複合層上に、リフローして半田バンプを設けると、中間層及び貴金属層は、半田側に拡散してしまう。そのため、ニッケル層と半田バンプとの界面に、Niと半田組成金属からなるNi合金層が形成されるのである。
ここで、Ni合金層が、半田層との密着性を向上させることができるのである。つまり、Ni合金層が剛性を高めるため、引張りに対する耐性が高められるのである。その結果として、ピール強度を向上させることができるのである。
このNi合金層は、その大きさに関わりなく、引張りに対する耐性が高められるのである。つまり、この場合には、半田パッドの大きさに関わりなく、Ni合金層は、ピール強度を向上させることができるのである。
ここで、平均厚みを1.0μm未満にする。あるいは、平均厚みが2.5μmを越えると、Ni合金層として剛性は確保されるが、上記のNi合金層の厚みの範囲内にあるものと比べて、剛性が劣るため、引っ張り強度も劣ってしまうのである。
ここで、Pd層は、Ni拡散を抑制しNi合金層の形成を阻害する働きを持つ。
このため、Pd層の厚みが0.01μm未満では、Ni拡散を十分に抑制し得ず、Ni合金層の厚みを厚くしやすいのである。この場合、Ni合金層の平均厚みが2.5μmを越えてしまいやすく、そのために、Ni合金層の剛性が向上されにくくなるのである。
反対に、Pd層厚みが0.2μmを越えると、Ni拡散が抑制されるので、Ni合金層の形成が阻害されるため、Ni合金層の厚みを薄くしやすいのである。この場合、Ni合金層の平均厚みが0.01μm未満になりやすく、そのために、Ni合金層の剛性が向上されにくくなるのである。
特に、Pd層の厚みは、0.03〜0.15μmであることがより望ましい。この範囲内にすることにより、局所的な厚みのばらつきになったとしても、Pd層の厚みが、0.01〜0.2μmの範囲内となるからである。そのために、形成されたNi合金層が上述の所望の範囲内にすることをしやすく、そのために、Ni合金層としての剛性を高めやすいのである。
ここで、Pd層のPの含有量が2%未満あるいは、Pd層のPの含有量が7%を越えると、Pd層を均一にNi層に被覆できず、Pd層にポーラスが残る。Ni合金層の厚くなりやすくなり、その結果として形成されたNi合金層は、その機能を果たすことができるが、より剛性を向上させにくくなるのである。その端的な例として、Ni合金層の平均厚みが2.5μmを越えてしまうことがある。
図7(A)は、適量のPを含有する場合を示している。ここでは、Pd膜の形成には、無電解めっき処理により行われ、そのめっき液には還元剤として次亜リン酸系の薬液を用いる。その一例として、次亜リン酸ナトリウム(NaH2PO2)を用いる。まず、次亜リン酸イオン(H2PO2 −)63がニッケル層上に吸着される(図7(A)中(1))。次に、Niが触媒となり、次亜リン酸イオンに脱水素分解(H2PO2 −+2H→Pd+2H+)を起こさせる。この脱水素分解により発生した水素原子65は、Ni表面に吸着され活性化される(図7(A)中(2))。めっき浴中のPdイオン(Pd2+)がNi表面の水素から電子をもらいPd金属に還元(Pd2++2H→Pd+2H+)される(図7(A)中(3))。析出したPd金属が触媒になって、Ni表面に同じメカニズムでPdが析出していく(図7(A)中(4))。ここで、Pd−PのPは還元剤である次亜リン酸が共析出したものである。次亜リン酸がNiを触媒活性する働きがあるためNi表層上で選択性なくめっき、即ち、緻密なPd層を形成することができる。さらに、このとき、次亜リン酸の濃度を調整することにより、Pd層である皮膜内に、Pの含有量を調整することができるのである。
ここで、耐食層は、Au、Ag、Pt等の貴金属、又は、Snの中から少なくとも1種類以上で形成されるのがよい。これらの金属を用いるとNi合金層の形成が助長されるからである。
また、同一金属で置換めっき、無電解めっきあるいは置換めっき、無電解めっきによって2段階を経て耐食層を形成してもよい。それにより、下層のNi層の影響を受けることのない金属膜を形成できて、耐食性が向上され、半田バンプの形状、機能の低下などの影響を抑えることができるのである。
二成分系半田としては、Sn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag、Sn/Cu、Sn/Znなどである。また、三成分系半田としては、Sn/Ag/Cu、Sn/Ag/Sb、Sn/Cu/Pb、Sn/Sb/Cu、Sn/Ag/In、Sn/Sb/In、Sn/Ag/Bi、Sn/Sb/Bi等を用いることができるのである。これら三成分系半田としては、三成分が10wt%以上となるものでもよいし、主となる2つの成分で95wt%以上を占めて、残で1成分からなる半田であってもよい(例えば、Sn、Agの合計が97.5wt%、残がCuとなる三成分系半田)。
また、これ以外にも四成分以上からなる多成分系半田を用いてもよい。多成分系半田としては、例えば、Sn/Ag/Cu/Sb、Sn/Ag/Cu/Bi等がある。α線量を調整した半田を用いてもよい。
半田の成分とNiと合金を形成し得るものであれば、用いることができる。このNi合金層により、剛性が高められ、その結果として、半田のピール強度を向上させることができるのである。
その中でもNi−SnからなるNi合金層であることが望ましい。この合金にすることで剛性が高められるのである。また、Ni−Sn−Cu、Ni−Sn−Ag、Ni−Sn−Sb、Ni−Sn−Bi、Ni−Sn−ZnなどであるNi合金層であってもよい。これらの合金層でも半田のピール強度を向上させることができるのである。
また、これらの半田の融点としては、150〜350℃の間であることが望ましい。半田の融点が150℃未満であっても、逆に、半田の融点が350℃以上であっても、Ni合金層の形成しにくい場合がある。つまり、温度が低くてもNi合金が形成されにくいし、温度が高いとNiが分離してしまうので、Ni合金となりにくくなるからである。それ故に、上記の温度のものであれば、Ni合金が形成されやすいのである。
粗化層の形成方法としては、Cu−Ni−Pからなる合金層などの無電解めっき形成する方法、第二銅錯体と有機酸塩によってエッチングによって形成する方法や酸化還元によって形成する方法がある。場合によっては粗化層をSn、Znなどによって被覆してもよい。
ソルダーレジスト層としては、種々の樹脂を使用でき、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂の一部に(メタ)アクリル化した樹脂、これらの2種類以上用いた樹脂複合体であってもよい。樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、フェノキシ樹脂、オレフィン樹脂などである。
ソルダーレジスト層の形成には、予め粘度を調整してワニス上にしたものを塗布する。あるいは半硬化状態(Bステージ)にしたフィルム状にしたものを貼り付ける。もしくは、塗布した後に、フィルムを貼り付ける方法などによって行われてもよい。また、異なる2種類以上の樹脂により、複数層で形成してもよい。
特に、ソルダーレジスト層に開口を設けて半田バンプを形成する場合には、「ノボラック型エポキシ樹脂もしくはノボラック型エポキシ樹脂のアクリレート」からなり、「イミダゾール硬化剤」を硬化剤として含むものが好ましい。
上記イミダゾール硬化剤は、25℃で液状であることが望ましい。液状であれば均一混合できるからである。
このような液状イミダゾール硬化剤としては、1-ベンジル−2-メチルイミダゾール(品名:1B2MZ )、1-シアノエチル−2-エチル−4-メチルイミダゾール(品名:2E4MZ-CN)、4-メチル−2-エチルイミダゾール(品名:2E4MZ )を用いることができる。
上記ソルダーレジストの硬化前組成物は、溶媒としてグリコールエーテル系の溶剤を使用することが望ましい。
このような組成物を用いたソルダーレジスト層は、遊離酸素が発生せず、銅パッド表面を酸化させない。また、人体に対する有害性も少ない。
CH3O-(CH2CH2O) n −CH3 (n=1〜5)
このグリコールエーテル系の溶媒は、ソルダーレジスト組成物の全重量に対して10〜40wt%がよい。
以上説明したようなソルダーレジスト組成物には、その他に、各種消泡剤やレベリング剤、耐熱性や耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹脂、解像度改善のために感光性モノマーなどを添加することができる。
例えば、レベリング剤としてはアクリル酸エステルの重合体からなるものがよい。また、開始剤としては、チバガイギー製のイルガキュアI907、光増感剤としては日本化薬製のDETX−Sがよい。
さらに、ソルダーレジスト組成物には、色素や顔料を添加してもよい。配線パターンを隠蔽できるからである。この色素としてはフタロシアニングリーンを用いることが望ましい。
その一例として、半田パッドから露出した導体回路上に無電解めっきにてNiを含有した金属層を形成させる。めっき液の組成の例として硫酸ニッケル4.5g/l、次亜リン酸ナトリウム25g/l、クエン酸ナトリウム40g/l、ホウ酸12g/l、チオ尿素0.1g/l(PH=11)がある。脱脂液により、ソルダ−レジスト層開口部、表面を洗浄し、パラジウムなどの触媒を開口部に露出した導体部分に付与し、活性化させた後、めっき液に浸漬し、ニッケルめっき層を形成させた。
以下、本発明の実施例1について図を参照して説明する。
先ず、本発明の実施例1に係るプリント配線板の構成について図1を参照して説明する。本実施形態では、プリント配線板として多層プリント配線板について説明する。図1は該多層プリント配線板30の断面図を示している。多層プリント配線板30は、ICチップ70を搭載する半導体搭載用のプリント配線板である。多層プリント配線板30は、複数の基板31を積層してなり、各基板31には、スルーホール36、バイアホール38及び導体回路34が設けられている。多層プリント配線板30の上面側には、導体回路34Uが設けられ、下面側には、導体回路34Dが設けられている。上面側の導体回路34Uの表面側にはソルダーレジスト層50が設けられ、ソルダーレジスト層50の開口52により導体回路34Uの一部が露出され、ボンディングパッド42を構成している。一方、下面側の導体回路34Dの表面側にはソルダーレジスト層50が設けられ、ソルダーレジスト層50の開口52により導体回路34Dの一部が露出され、半田パッド44を構成している。半田パッド44上には、外部のプリント配線板への接続用の半田バンプ46が形成されている。多層プリント配線板の上面には、接着剤74を介してICチップ70が配置され、ICチップ70の端子76と、多層プリント配線板側のボンディングパッド42とはワイヤ72によりボンディング接続されている。
回路パターン34及びバイアホール38の形成されたプリント配線板31を用意する(図2(A))。プリント配線板31を接着剤33で接着する(図2(B))。プリント配線板31を積層してなる多層プリント配線板に通孔を穿設してスルーホール36を形成する(図2(C))。その後、開口52を有するソルダーレジスト層50を形成する(図3(A))。
実施例1−1では、半田バンプを構成する半田として、Cu1wt%、Ag2wt%、Sn97wt%合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.034μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Cu−Ni−Sn合Au層の平均厚みを2μmにした。この実施例1−1のニッケル層、Cu−Ni−Sn合金層、半田の電子顕微鏡写真を図9に示す。図中で、下側がニッケル層で、上側が半田、ニッケル層と半田層の界面に介在しているのがCu−Ni−Sn合金層である。
実施例1−2では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.126μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みを1.9μmにした。この実施例1−2のニッケル層、Cu−Ni−Sn合金層、半田の電子顕微鏡写真を図10に示す。
比較例1−1では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層を介在させずNi層の上にAu層を設けた。Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みは3.0μmになった。この比較例1−1のニッケル層、Cu−Ni−Sn合金層、半田の電子顕微鏡写真を図11に示す。この写真からも、Pd層を設けない比較例では、実施例1−1及び実施例1−2と比べて、Cu−Ni−Sn合金層が厚く、かつ、不均一になっていることが分かる。
比較例1−2では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.283μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みを3.5μmにした。この比較例1−2のニッケル層、Cu−Ni−Sn合金層、半田の電子顕微鏡写真を図12に示す。この写真からも、Pd層を必要以上に厚くした比較例1−2では、実施例1−1及び実施例1−2と比べて、Cu−Ni−Sn合金層が厚くなっていることが分かる。
比較例1−3では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を8wt%にした。この結果、Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みが4.0μmになった。このことから、P含有量が7%を越えると、Cu−Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例1−4では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を1wt%にした。この結果、Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みが4.2μmになった。このことから、P含有量が2%を下回ると、Cu−Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例1−5では、実施例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量4.5wt%にした。但し、比較例1−5では、Pd層の上にAu層を設けなかった。この結果、Cu−Ni−Sn合金層の平均厚みが5.2μmになった。このことから、耐食層を設けないとCu−Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
実施例1及び比較例1の半田バンプにピール試験を加えた結果を図13中に示す。
ここでは、150℃で1000時間置いた後に3Kgf/mmを加え、半田バンプが破断した内で、Ni層と半田パンプとの界面で破断が生じた場合を不良品としている。このことから、Pd層の厚みを0.01〜0.2μmにすることで、界面で100%の信頼性が得られることが明らかになった。
上述した実施例1では、半田バンプを構成する半田として、Cu1wt%、Ag2wt%、Sn97wt%合金を用いた。これにより、Ni層と半田バンプ界面にCu−Ni−Sn合金層を形成した。これに対して、参考例1では、半田としてSn95wt%、Ni5wt%合金を用いる。これにより、Ni層と半田バンプ界面にNi−Sn合金層を形成した。
参考例1−1では、Pd層の厚みを0.03μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを2μmにした。
参考例1−2では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを1.7μmにした。
比較例2−1では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層を介在させずNi層の上にAu層を設けた。Ni−Sn合金層の平均厚みは2.7μmになった。この結果からPd層を設けないと合金層が厚くなることが分かった。
比較例2−2では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.27μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを3.8μmにした。この結果から、Pd層を必要以上厚くすると合金層が厚くなることが分かった。
比較例2−3では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を8wt%にした。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが4.0μmになった。このことから、P含有量が7%を越えると、Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例2−4では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を1wt%にした。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが4.2μmになった。このことから、P含有量が2%を下回ると、Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例2−5では、参考例1−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量4.5wt%にした。但し、比較例1−5では、Pd層の上にAu層を設けなかった。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが5.2μmになった。このことから、耐食層を設けないとNi−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
参考例1及び比較例2の半田バンプにピール試験を加えた結果を図15中に示す。
実施例1と同様に150℃で1000時間置いた後に3Kgf/mmを加え、半田バンプが破断した内で、Ni層と半田パンプとの界面で破断が生じた場合を不良品としている。この結果から、Pd層の厚みを0.01〜0.2μmにすることで、界面で100%の信頼性が得られることが明らかになった。
上述した実施例1では、半田バンプを構成する半田として、Cu1wt%、Ag2wt%、Sn97wt%合金を用いた。これにより、Ni層と半田バンプ界面にCu−Ni−Sn合金層を形成した。これに対して、参考例2では、半田としてSn95wt%、Pb5wt%合金を用いる。これにより、Ni層と半田バンプ界面にNi−Sn合金層を形成した。
参考例2−1では、Pd層の厚みを0.03μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを2μmにした。
参考例2−2では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを1.7μmにした。
比較例3−1では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層を介在させずNi層の上に金層を設けた。Ni−Sn合金層の平均厚みは2.7μmになった。この結果からPd層を設けないと合金層が厚くなることが分かった。
比較例3−2では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.27μm、P含有量を4.5wt%とすることで、Ni−Sn合金層の平均厚みを3.8μmにした。この結果から、Pd層を必要以上厚くすると合金層が厚くなることが分かった。
比較例3−3では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を8wt%にした。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが4.0μmになった。このことから、P含有量が7%を越えると、Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例3−4では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量を1wt%にした。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが4.2μmになった。このことから、P含有量が2%を下回ると、Ni−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
比較例3−5では、参考例2−1と同じ半田合金を用いた。そして、Pd層の厚みを0.13μm、P含有量4.5wt%にした。但し、比較例1−5では、Pd層の上にAu層を設けなかった。この結果、Ni−Sn合金層の平均厚みが5.2μmになった。このことから、耐食層を設けないとNi−Sn合金層の厚みが厚くなることが分かった。
参考例2及び比較例3の半田バンプにピール試験を加えた結果を図17中に示す。
実施例1と同様に150℃で1000時間置いた後に3Kgf/mmを加え、半田バンプが破断した内で、Ni層と半田パンプとの界面で破断が生じた場合を不良品としている。この結果から、Pd層の厚みを0.01〜0.2μmにすることで、界面で100%の信頼性が得られることが明らかになった。
31 基板
34、34U、34D 導体回路
42 ボンディングパッド
44 半田パッド
46 半田バンプ
50 ソルダーレジスト層
52 開口
60 ニッケル層
62 パラジウム層
64 金層
68 合金層
70 ICチップ
72 ボンディングワイヤ
76 端子
Claims (7)
- ソルダーレジスト層の一部が開口された半田パッドが形成され、該半田パッドから露出し粗化層の形成された導体回路の表層に、複合層を介して外部接続用の半田バンプが前記半田パッドに固定される多層プリント配線板の製造方法であって:
導体回路の表層に、エッチングにより粗化層を形成する工程と;
ソルダーレジスト層の開口から露出した導体回路の表層に、少なくともNi層、リンを2〜7wt%含有し、厚みが0.01〜0.2μmの範囲であるPd層、耐食層からなる複合層を設ける工程と;
該複合層の上に半田を設ける工程と;
半田をリフローして半田バンプを形成すると共に、Ni層と半田バンプとの界面に、Cu−Ni−Sn合金層を作る工程と;
からなる多層プリント配線板の製造方法。 - 前記粗化層の平均粗度(Ra)は、0.02〜7μmである請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 前記半田はCu−Sn−Agから成る請求項1の多層プリント配線板の製造方法。
- 前記Cu−Ni−Sn合金層の厚みを1.0〜2.5μmにする請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 前記複合層は、前記導体回路の表層から、Ni層、Pd層、耐食層の順番に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 前記耐食層は、Au、Ag、Pt、Snのいずれから1種類以上が選ばれる請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 前記導体回路の表層の粗化層は、エッチングにより形成された請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
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