JP4828682B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はSOI構造の半導体集積回路に係り、特に高集積、高速及び高信頼なSOI構造のショートチャネルのC−MOS半導体装置に関する。
従来、SOI構造のNチャネル及びPチャネルのMIS電界効果トランジスタからなるC−MOS半導体装置に関しては、SOI基板下の導電体(半導体基板又は下層配線)に当該MIS電界効果トランジスタのオフ電圧と異なる電圧が印加される場合、SOI基板底面にバックチャネルが生じ、バックチャネルリークが発生する現象があり、これを改善するために、一導電型半導体基板上には一導電型SOI基板に反対導電型のMIS電界効果トランジスタを形成し、一導電型半導体基板に形成した反対導電型不純物領域上には反対導電型のSOI基板に一導電型のMIS電界効果トランジスタを形成し、当該MIS電界効果トランジスタのオフ電圧を一導電型半導体基板及び反対導電型不純物領域に印加していた。しかし、反対導電型不純物領域は一導電型のMIS電界効果トランジスタにセルフアラインには形成されず、且つ特別の電圧印加領域を設けなければならなかったことから、高集積化に難があったこと、SOI構造にMIS電界効果トランジスタを形成するため、ソースドレイン領域の接合容量、空乏層容量等の低減はできるが、ソースドレイン領域及びゲート電極等の抵抗は低減できず、微細化している割りには高速化が達成できなかったこと等の欠点があった。
そこで、各要素の抵抗を低減でき、より高速化が可能で、しかもバックチャネルリークを完全に制御できる高集積且つ高信頼なSOI構造のC−MOS半導体装置を形成できる手段が要望されている。
【0002】
【従来の技術】
図12は従来の半導体装置の模式側断面図で、SIMOX(Separati−on by Implanted Oxygen)法によって形成された酸化膜を利用したSOI構造のC−MOSの半導体集積回路の一部を示しており、51はn型のシリコン(Si)基板、52はSIMOX形成酸化膜、53はn型のSOI基板、、54はp型のSOI基板、55は素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜、56はn型ソースドレイン領域、57はp型ソースドレイン領域、58はn+ 型ソースドレイン領域、59はp+ 型ソースドレイン領域、60はp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)、61はp+ 型不純物領域(コンタクト領域)、62はゲート酸化膜(SiO2)、63はゲート電極(polySi/WSi)、64は下地酸化膜、65はサイドウオール、66は不純物ブロック用酸化膜、67はPSG膜、68はバリアメタル(Ti/TiN )、69はプラグ(W)、70はバリアメタル(Ti/TiN )、71はAlCu配線、72はバリアメタル(Ti/TiN )を示している。
同図においては、n型のシリコン基板51内に底部を酸素イオンの注入により形成された酸化膜52により、側面部を素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜55により島状に絶縁分離された薄膜のn型のSOI基板53及びp型のSOI基板54が形成され、このp型のSOI基板54にはゲート電極63にセルフアライン形成されたn型ソースドレイン領域56、サイドウオール65にセルフアライン形成されたn+ 型ソースドレイン領域58からなるLDD構造のNチャネルのMIS電界効果トランジスタが形成され、且つp型のSOI基板54下にはSIMOX形成酸化膜52を介してp型不純物領域(バックゲート電極)60が幅広く形成され、p+ 型不純物領域(コンタクト領域)61を介して接地電圧が印加され、一方n型のSOI基板53にはゲート電極63にセルフアライン形成されたp型ソースドレイン領域57、サイドウオール65にセルフアライン形成されたp+ 型ソースドレイン領域59からなるLDD構造のPチャネルのMIS電界効果トランジスタが形成され、且つn型のSOI基板53下にはSIMOX形成酸化膜52を介してn型のシリコン基板51(これもバックゲート電極となる)には電源電圧が印加されている(図示せず)構造に形成されている。
したがって、周囲を絶縁膜で囲まれたソースドレイン領域を形成できることによる接合容量の低減、SOI基板を完全空乏化できることによる空乏層容量の低減及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減等により通常のバルクウエハーに形成するNチャネル及びPチャネルのMIS電界効果トランジスタからなるC−MOSに比較し、高速化及び低電力化が可能であり、また、SOI構造のNチャネル及びPチャネルのMIS電界効果トランジスタ特有の問題であるバックチャネルリークを半導体基板及び反対導電型不純物領域にそれぞれ電源電圧及び接地電圧を印加し、それぞれオフ状態に保つことにより防止し、高信頼性も可能となっている。
しかし、n型のSOI基板に形成するPチャネルのMIS電界効果トランジスタのバックチャネルゲート電極はn型シリコン基板そのものを利用し、n型シリコン基板の背面から電源電圧を印加すればよいので面積の増加はなく、問題はないが、p型のSOI基板に形成するNチャネルのMIS電界効果トランジスタのバックチャネルゲート電極はn型シリコン基板に形成したp型の不純物領域を使用するため、それぞれ特別のコンタクト領域が必要となるので集積度が上がらないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来例に示されるように、SOI構造のNチャネル及びPチャネルのMIS電界効果トランジスタ特有の問題であるバックチャネルリークを、一導電型半導体基板及び反対導電型不純物領域をそれぞれのバックチャネルゲート電極とし、それぞれに電源電圧及び接地電圧を印加し、それぞれオフ状態に保つことにより防止することはできるが(半導体基板が反対導電型になれば印加電圧を反対にすればよい)、反対導電型不純物領域をバックチャネルゲート電極とする方は当該MIS電界効果トランジスタより広い反対導電型不純物領域を設け、半導体基板表面から所定の電圧を印加するコンタクト領域を形成しなければならなかったため、高集積なSOI構造のショートチャネルのC−MOS半導体装置を形成できなかったことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に選択的に設けられた反対導電型の半導体層(SOI基板)と、前記半導体層(SOI基板)に設けられた一導電型のMIS電界効果トランジスタと、前記MIS電界効果トランジスタ及び前記MIS電界効果トランジスタの直下の前記半導体基板の一部を画定するトレンチと、前記トレンチに埋め込まれた第2の絶縁膜と、画定された前記半導体基板の一部に設けられた反対導電型の不純物領域と、を備え、前記不純物領域が、前記MIS電界効果トランジスタのソース領域の直下の一部で接続されている本発明の半導体装置によって解決することができる。
【0005】
【作 用】
即ち、本発明の半導体装置においては、n型のシリコン基板内に酸素イオンの注入により形成された酸化膜上に、一対のメタルソースドレイン領域が設けられ、このメタルソースドレイン領域間にメタルソースドレイン領域の一部に接してp型のSOI基板が設けられ、対向するメタルソースドレイン領域にそれぞれ接してp型のSOI基板にn+ 型ソースドレイン領域が設けられ、このn+ 型ソースドレイン領域に接してn型ソースドレイン領域が設けられており、またp型のSOI基板上及び対向するメタルソースドレイン領域の側壁にはゲート酸化膜が設けられ、このゲート酸化膜を介してバリアメタルを有するゲート電極が平坦に埋め込まれており、且つメタルソース領域の一部は酸化膜の開孔を介してp+ 型不純物領域(コンタクト領域)に接続され、p型不純物領域(バックチャネルゲート電極)にソース電圧を印加しており、周囲を素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜によって完全に絶縁分離されている構造を有するNチャネルのMIS電界効果トランジスタが形成されている。一方n型のシリコン基板内に酸素イオンの注入により形成された酸化膜上に、一対のメタルソースドレイン領域が設けられ、このメタルソースドレイン領域間にメタルソースドレイン領域の一部に接してn型のSOI基板が設けられ、対向するメタルソースドレイン領域にそれぞれ接してn型のSOI基板にp+ 型ソースドレイン領域が設けられており、またn型のSOI基板上及び対向するメタルソースドレイン領域の側壁にはゲート酸化膜が設けられ、このゲート酸化膜を介してバリアメタルを有するゲート電極が平坦に埋め込まれており、周囲を素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜によって完全に絶縁分離されている構造を有するPチャネルのMIS電界効果トランジスタが形成されており、且つバックチャネルゲート電極となるn型のシリコン基板には電源電圧が印加されている。(本発明のメタルソースドレイン領域とは通常のメタルソースドレイン領域とは異なり、不純物領域を含まない金属膜又は合金膜のみからなる領域である。)
したがって、NチャネルのMIS電界効果トランジスタにおいては、酸化膜が埋め込まれた素子分離領域形成用トレンチにセルフアラインにp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)が形成でき、しかもメタルソース領域直下でソース電圧を印加できるメタルソース領域との直接接続が形成できるため、ゲート電極にオン電圧が印加されているときはソース電圧も上昇するため、バックチャネルゲート電極もオン電圧が印加されることになり、少ないながらもバックチャネル電流を流すことができ、ゲート電極にオフ電圧が印加されているときはソース電圧には接地電圧が印加されることになり、バックチャネルリークを完全に防止できるため、ゲート電極に連動させたSOI構造のNチャネルのMIS電界効果トランジスタが得られ、しかも特別な電圧印加領域を形成せずにすむため、かなり微細に形成できる。一方PチャネルのMIS電界効果トランジスタにおいては、n型のシリコン基板をバックチャネルゲート電極とし、電源電圧が常に印加されているので、ゲート電極にオン電圧が印加されているときもオフ電圧が印加されているときもかわらずにバックチャネルリークを防止することができる。
また、完全空乏化したSOI基板にはチャネル領域、低濃度のソースドレイン領域(PチャネルのMIS電界効果トランジスタは形成なし)及び極めて微小な高濃度のソースドレイン領域のみを形成し、大部分のソースドレイン領域を不純物領域ではなく、低抵抗な導電膜(金属膜又は合金膜)で形成できるため、空乏層容量の除去、接合容量の低減(ほとんど零)及びソースドレイン領域の抵抗の低減が可能であり、さらに不純物によるソースドレイン領域をゲート電極の形成前に形成できるので、低融点金属からなる低抵抗なゲート電極の形成も可能であり、そのうえ高誘電率を有するTa2O5 をゲート酸化膜として使用できるため、ゲート酸化膜の厚膜化が可能で、ゲート電極とSOI基板間の微小な電流リークの改善及びゲート容量の低減も可能である。
即ち、極めて高集積、高信頼及び高速な半導体集積回路の形成を可能としたバックチャネルゲート電極を有するSOI構造のC−MOS半導体装置を得ることができる。
【0006】
【実施例】
以下本発明を、図示実施例により具体的に説明する。
図1は本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図、図2は本発明の半導体装置における第2の実施例の模式側断面図、図3は本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図、図4は本発明の半導体装置における第4の実施例の模式側断面図、図5〜図11は本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図である。
全図を通じ同一対象物は同一符号で示す。
図1は本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図で、SIMOX法によって形成された酸化膜を利用したSOI構造のC−MOSの半導体集積回路の一部を示しており、1は1015cm-3程度のn型のシリコン基板、2は0.1μm程度のSIMOX形成酸化膜(SiO2)、3は厚さ0.1μm 程度のn型のSOI基板、4は厚さ0.1μm 程度のp型のSOI基板、5は素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜(SiO2)、6は1017cm-3程度のn型ソースドレイン領域、7は1020cm-3程度のn+ 型ソースドレイン領域、8は1020cm-3程度のp+ 型ソースドレイン領域、9a は厚さ0.4μm 程度のNチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルソース領域、9b は厚さ0.3μm 程度のNチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルドレイン領域、9c は厚さ0.3μm 程度のPチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルソース領域、9d は厚さ0.3μm 程度のPチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルドレイン領域、10は15nm程度のゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )、11は20nm程度のバリアメタル(TiN )、12はゲート長0.2 μm程度のゲート電極(Al)、13は0.8μm 程度の燐珪酸ガラス(PSG )膜、14は50nm程度のバリアメタル(Ti/TiN )、15はプラグ(W)、16は50nm程度のバリアメタル(Ti/TiN )、17は0.8 μm程度のAlCu配線、18は50nm程度のバリアメタル(Ti/TiN )、19は1016cm-3程度のp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)、20は1020cm-3程度のp+ 型不純物領域(コンタクト領域)を示している。
同図においては、n型のシリコン基板1内に酸素イオンの注入により形成された酸化膜2上に、一対のメタルソースドレイン領域(9a、9b)が設けられ、このメタルソースドレイン領域(9a、9b)間にメタルソースドレイン領域(9a、9b)の一部に接してp型のSOI基板4が設けられ、対向するメタルソースドレイン領域(9a、9b)にそれぞれ接してp型のSOI基板4にn+ 型ソースドレイン領域7が設けられ、このn+ 型ソースドレイン領域7に接してn型ソースドレイン領域6が設けられており、またp型のSOI基板4上及び対向するメタルソースドレイン領域(9a、9b)の側壁にはゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )10が設けられ、このゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )10を介してバリアメタル(TiN )11を有するゲート電極(Al)12が平坦に埋め込まれており、且つメタルソース領域9aの一部は酸化膜2の開孔を介してp+ 型不純物領域(コンタクト領域)に接続され、p型不純物領域(バックチャネルゲート電極)にソース電圧を印加しており、周囲を素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜(SiO2)5によって完全に絶縁分離されている構造を有するNチャネルMIS電界効果トランジスタが形成されている。一方n型のシリコン基板1内に酸素イオンの注入により形成された酸化膜2上に、一対のメタルソースドレイン領域(9c、9d)が設けられ、このメタルソースドレイン領域(9c、9d)間にメタルソースドレイン領域(9c、9d)の一部に接してn型のSOI基板3が設けられ、対向するメタルソースドレイン領域(9c、9d)にそれぞれ接してn型のSOI基板3にp+ 型ソースドレイン領域8が設けられており、またn型のSOI基板3上及び対向するメタルソースドレイン領域(9c、9d)の側壁にはゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )10が設けられ、このゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )10を介してバリアメタル(TiN )11を有するゲート電極(Al)12が平坦に埋め込まれており、周囲を素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜(SiO2)5によって完全に絶縁分離されている構造を有するPチャネルMIS電界効果トランジスタが形成されている。(ここではn型のシリコン基板がバックチャネルゲート電極となっており、図示されてはいないが、電源電圧が印加されている。)
したがって、NチャネルMIS電界効果トランジスタにおいては、酸化膜が埋め込まれた素子分離領域形成用の深いトレンチにセルフアラインにp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)が形成でき、しかもメタルソース領域直下でソース電圧を印加できるメタルソース領域との直接接続が形成できるため、ゲート電極にオン電圧が印加されているときはソース電圧も上昇するため、バックチャネルゲート電極もオン電圧が印加されることになり、少ないながらもバックチャネル電流を流すことができ、ゲート電極にオフ電圧が印加されているときはソース電圧には接地電圧が印加されることになり、バックチャネルリークを完全に防止できるため、ゲート電極に連動させたSOI構造のNチャネルMIS電界効果トランジスタが得られ、しかも特別な電圧印加領域を形成せずにすむため、かなり微細に形成できる。一方PチャネルMIS電界効果トランジスタにおいては、n型のシリコン基板をバックチャネルゲート電極とし、電源電圧が常に印加されているので、ゲート電極にオン電圧が印加されているときもオフ電圧が印加されているときもかわらずにバックチャネルリークを防止することができる。
また、SOI基板にはチャネル領域、低濃度のソースドレイン領域(PチャネルMIS電界効果トランジスタは形成なし)及び極めて微小な高濃度のソースドレイン領域のみを形成し、大部分のソースドレイン領域を不純物領域ではなく、低抵抗な導電膜(金属膜又は合金膜)で形成できるため、接合容量の低減(ほとんど零)及びソースドレイン領域の抵抗の低減が可能であり、さらに不純物によるソースドレイン領域をゲート電極の形成前に形成できるので、低融点金属(Al)からなる低抵抗なゲート電極の形成も可能であり、そのうえ高誘電率を有するTa2O5 をゲート酸化膜として使用できるため、ゲート酸化膜の厚膜化が可能で、ゲート電極とSOI基板間の微小な電流リークの改善及びゲート容量の低減も可能である。この結果、高集積、高信頼及び高速を併せ持つSOI構造のC−MOS半導体装置を得ることができる。
【0007】
図2は本発明の半導体装置における第2の実施例で、図1同様SIMOX法によって形成された酸化膜を利用したSOI構造のC−MOSの半導体集積回路の一部を示しており、1〜8、13〜20は図1と同じ物を、21はゲート酸化膜(SiO2)、22はゲート電極(polySi/WSi)、23は下地酸化膜(SiO2)、24はサイドウオール(SiO2)、25は不純物ブロック用酸化膜(SiO2)、26はp型ソースドレイン領域を示している。
同図においては、Nチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタ共に従来と同じサイドウオールを利用したLDD構造を有するMIS電界効果トランジスタが形成されており、メタルソースドレイン領域を形成していないために、NチャネルMIS電界効果トランジスタのソース領域のプラグをp+ 型不純物領域まで延在して設けている以外は図1と同じ構造のSOI構造のC−MOS半導体装置が形成されている。
本実施例においては、従来型のMIS電界効果トランジスタを使用しても、高速性は落ちるものの、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0008】
図3は本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図で、図1同様SIMOX法によって形成された酸化膜を利用した、低電圧駆動と高電圧駆動のMIS電界効果トランジスタを内蔵するSOI構造のC−MOSの半導体集積回路の一部を示しており、2〜18、26は図1及び図2と同じ物を、10a は高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )、12a は高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極(Al)、27はp型シリコン基板、28はn型不純物領域(バックチャネルゲート電極)、29はn+ 型不純物領域(コンタクト領域)を示している。
同図においては、低電圧駆動のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタと高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタが設けられ、NチャネルMIS電界効果トランジスタのバックチャネルゲート電極となるp型のシリコン基板27に接地電圧を印加し(図示せず)、低電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタ(ゲート長が短い)のバックチャネルゲート電極となるn型不純物領域28にn+ 型不純物領域29を介し、メタルソース領域9cからソース電圧(低電源電圧)を印加し、高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタ(ゲート長が長い)のバックチャネルゲート電極となるn型不純物領域28にn+ 型不純物領域29を介し、メタルソース領域9eからソース電圧(高電源電圧)を印加している以外は図1同様の構造に形成されている。
本実施例においては、使用する半導体基板はp型に限定され、n型不純物領域をバックチャネルゲート電極とする制約を受けるが、低電圧及び高電圧駆動のC−MOSにおいても、第1の実施例の効果を得ることができる。(ただしPチャネルMIS電界効果トランジスタとNチャネルMIS電界効果トランジスタの効果は反対になる)
【0009】
図4は本発明の半導体装置における第4の実施例の模式側断面図で、SIMOX法によって形成された酸化膜及び貼り合わせ用の酸化膜を利用した、低電圧駆動と高電圧駆動のMIS電界効果トランジスタを内蔵するSOI構造のC−MOSの半導体集積回路の一部を示しており、2〜18、26、27、29は図1、図2及び図3と同じ物を、30は貼り合わせ用の酸化膜(SiO2)、31はn型半導体層(バックチャネルゲート電極)を示している。
同図においては、p型シリコン基板27上に酸化膜30を介して貼り合わせられ、薄膜化されたn型シリコン基板内に酸素イオンを注入することにより形成した酸化膜によって、n型シリコン基板を上層部のn型のSOI基板3(一部はp型化されたSOI基板4となる)と下層部のn型半導体層31に分離したもので、p型のSOI基板4に低電圧駆動のNチャネルMIS電界効果トランジスタが、n型のSOI基板3に低電圧及び高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタが設けられ、NチャネルMIS電界効果トランジスタのバックチャネルゲート電極となるn型半導体層31にn+ 型不純物領域29を介し、メタルソース領域9aからソース電圧(接地電圧)を印加し、低電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタ(ゲート長が短い)のバックチャネルゲート電極となるn型半導体層31にn+ 型不純物領域29を介し、メタルソース領域9cからソース電圧(低電源電圧)を印加し、高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタ(ゲート長が長い)のバックチャネルゲート電極となるn型半導体層31にn+ 型不純物領域29を介し、メタルソース領域9eからソース電圧(高電源電圧)を印加している以外は図3同様の構造に形成されている。
本実施例においては、下地の半導体基板の種類によらずに、SIMOX酸化膜下の半導体層を単なる導電体として、所望のソース電圧を印加でき、低電圧及び高電圧駆動のC−MOSにおいても、第1の実施例の効果を得ることができる。(ただしPチャネルMIS電界効果トランジスタとNチャネルMIS電界効果トランジスタの効果は反対になる)
【0010】
なお本願発明は上記説明に限定されることなく、例えば、メタルソースドレイン領域の形成には、金属膜でも、合金膜でも、バリアメタルを含む2種以上の金属膜によってもよいし、ゲート電極は通常のポリサイドゲート(polySi/WSi)でもよく、またバックチャネルゲート電極へのコンタクト領域としての高濃度の不純物領域に関しては、n型の場合はショットキーバリアを改善し、オーミックな配線体との接続をとるためには現時点では必ず必要であるが、p型の場合には省略することは可能である。
【0011】
次いで本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施例について図5〜図11及び図1を参照して説明する。ただし、ここでは本発明の半導体装置の形成に関する製造方法のみを記述し、一般の半導体集積回路に搭載される各種の素子(他のトランジスタ、抵抗、容量等)の形成に関する製造方法の記述は省略する。
図5
n型のシリコン基板1に10nm程度の熱酸化膜(SiO2)32を形成する。次いで1018cm−2程度のドーズ量の酸素をイオン注入する。次いでN2雰囲気、約1250℃で1時間程度のアニールをおこない約0.1μm程度のn型SOI基板3及び約0.1μm程度のSIMOX形成酸化膜2を形成する。(市販のSOIウエハーを使用してもよい。)
図6
次いで化学気相成長法により0.2μm程度の窒化膜(Si3N4)33を成長する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、窒化膜33、酸化膜32、n型のSOI基板3、SIMOX形成酸化膜2及びn型のシリコン基板1(0.5μm程度)を選択的に異方性ドライエッチングしてトレンチを形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長酸化膜(Si02)を成長し、異方性ドライエッチングして、トレンチに埋め込み素子分離領域5を形成する。
図7
次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、SIMOX形成酸化膜2下のn型のシリコン基板1に選択的に硼素をイオン注入する。連続してn型のSOI基板3に選択的に硼素をイオン注入する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで1100℃程度のN2アニールを加えることによりp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)19の形成及びn型のSOI基板3の一部をp型のSOI基板4に変換する。
図8
次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、窒化膜33を選択的に異方性ドライエッチングして、メタルソースドレイン形成領域を開孔する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)、酸化膜が埋め込まれたトレンチ5及び窒化膜33をマスク層として、p型のSOI基板4に燐をイオン注入する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで950℃で30分程度のN2アニールを加えることにより横方向に拡散させ、n型ソースドレイン領域6を形成する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)、酸化膜が埋め込まれたトレンチ5及び窒化膜33をマスク層として、p型のSOI基板4に砒素をイオン注入する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)、酸化膜が埋め込まれたトレンチ5及び窒化膜33をマスク層として、n型のSOI基板3に砒素をイオン注入する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで900℃で20分程度のN2アニールを加えることにより横方向に拡散させ、n+型ソースドレイン領域7及びp+型ソースドレイン領域8を形成する。
図9
次いで酸化膜32及び直下のSOI基板(3、4)を異方性ドライエッチングする。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、NチャネルMIS電界効果トランジスタのソース形成領域下のp型不純物領域(バックチャネルゲート電極)19の一部に硼素をイオン注入する。連続してSIMOX形成酸化膜2を選択的に異方性ドライエッチングする。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで900℃でl0分程度のN2アニールを加えることにより、p+型不純物領域(コンタクト領域)20を形成する。次いでタングステン膜(W)をスパッタにより成長する。次いで化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing 以後CMPと略称する)により平坦に埋め込み、メタルソースドレイン領域(9a、9b、9c、9d)を形成する。
図10
次いで次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、酸化膜を埋め込んだ素子分離領域形成用トレンチ5の一部の酸化膜(ゲート電極の接続用の引き出し部)を0.2μm程度異方性ドライエッチングし、連続して残された窒化膜33及び酸化膜32を異方性ドライエッチングする。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで15nm程度のゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5)
10を成長する。次いで20nm程度のバリアメタル(TiN)11及び0.2μm程度のゲート電極となるAl膜12を連続スパッタにより成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)により平坦に埋め込み、ゲート電極12を形成する。
図11
次いで化学気相成長により、0.8μm程度の燐珪酸ガラス(PSG)膜13を成長する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、PSG膜13を異方性ドライエッチングして選択的に電極コンタクト窓を開孔する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いでスパッタにより、バリアメタルとなるTi、TiN14を順次成長する。次いで化学気相成長のブランケット法により全面にタングステン膜を成長し、異方性ドライエッチングして埋め込みプラグ(W)15を形成する。
図1
次いでスパッタにより、バリアメタルとなるTi、TiN16を順次成長する。次いでスパッタにより、配線となるAl(数%のCuを含む)17を0.8μm程度成長する。次いでスパッタにより、バリアメタルとなるTi、TiN18を順次成長する。次いで通常のフォトリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、バリアメタル、Al(数%のCuを含む)及びバリアメタルを異方性ドライエッチングしてAlCu配線17を形成し、半導体装置を完成する。
なお上記製造方法においては、一部の工程において異方性のドライエッチングにより埋め込み層を形成しているが、これらの工程をすべて化学的機械研磨(CMP)によりおこなっても差し支えないし、またPチャネルMIS電界効果トランジスタの閾値電圧の決定に際して、n型のSOI基板そのままを使用しているが、燐のイオン注入によりSOI基板の濃度を制御してもよい。
また、上記製造方法においては、SOI構造を形成するのにSIMOX形成した酸化膜を使用しているが、2枚の半導体基板を、酸化膜を介して貼り合わせる、いわゆる貼り合わせSOIウエハーを使用しても本願発明は成立する。
【0012】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の半導体装置によれば、一導電型半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた一導電型及び反対導電型のSOI基板に一部を接して、メタル層からなるメタルソースドレイン領域がそれぞれ形成され、各SOI基板には不純物拡散層からなるソースドレイン領域がそれぞれ形成され、メタルソースドレイン領域間のSOI基板上に高誘電率のゲート酸化膜を介して低抵抗金属のゲート電極が埋め込まれた構造を有する一導電型及び反対導電型のMIS電界効果トランジスタが形成され、且つ一導電型のMIS電界効果トランジスタには、直下部の一導電型半導体基板に形成された反対導電型不純物領域をバックチャネルゲート電極とし、メタルソース領域が接続されてソース電圧が印加され、反対導電型のMIS電界効果トランジスタには、一導電型半導体基板をバックチャネルゲート電極とし、定電圧が印加されたSOI構造のCーMOS半導体装置が形成されている。
したがって、SOI構造において、メタルソースドレイン領域の形成によるソースドレイン領域の低抵抗化及び接合容量の削減、高誘電率のTa2O5 のゲート酸化膜使用によるゲート電極とSOI基板間の微小な電流リークの改善及びゲート容量の低減、完全空乏化したSOI基板の使用による空乏層容量の除去、メタルソース領域と接続したバックチャネルゲート電極(不純物領域)の微細な形成によるバックチャネルリークの制御等が可能である。
即ち、極めて高集積、高信頼且つ高速な半導体集積回路の形成を可能とするバックチャネルゲート電極を有するSOI型のC−MOS半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図
【図2】 本発明の半導体装置における第2の実施例の模式側断面図
【図3】 本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図
【図4】 本発明の半導体装置における第4の実施例の模式側断面図
【図5】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図6】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図7】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図8】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図9】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図10】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図11】 本発明の半導体装置における製造方法の一実施例の工程断面図
【図12】 従来の半導体装置の模式側断面図
【符号の説明】
1 n型のシリコン(Si)基板
2 SIMOX形成酸化膜(SiO2)
3 n型のSOI基板
4 p型化されたSOI基板
5 素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜(SiO2)
6 n型ソースドレイン領域
7 n+ 型ソースドレイン領域
8 p+ 型ソースドレイン領域
9a NチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルソース領域(W)
9b NチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルドレイン領域(W)
9c PチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルソース領域(W)
9d PチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルドレイン領域(W)
9e 高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルソース領域(W)
9f 高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのメタルドレイン領域(W)
10 ゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )
10a 高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート酸化膜(SiO2/Ta2O5 )
11 バリアメタル(TiN )
12 ゲート電極(Al)
12a 高電圧駆動のPチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極(Al)
13 燐珪酸ガラス(PSG )膜
14 バリアメタル(Ti/TiN )
15 プラグ(W)
16 バリアメタル(Ti/TiN )
17 AlCu配線
18 バリアメタル(Ti/TiN )
19 p型不純物領域(バックチャネルゲート電極)
20 p+ 不純物領域(コンタクト領域)
21 ゲート酸化膜(SiO2)
22 ゲート電極(polySi/WSi)
23 下地酸化膜(SiO2)
24 サイドウオール(SiO2)
25 不純物ブロック用酸化膜(SiO2)
26 p型ソースドレイン領域
27 p型のシリコン(Si)基板
28 n型不純物領域(バックチャネルゲート電極)
29 n+ 型不純物領域(コンタクト領域)
30 貼り合わせ用酸化膜(SiO2)
31 n型半導体層(バックチャネルゲート電極)
32 酸化膜(SiO2)
33 窒化膜(Si3N4 )
Claims (2)
- 一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に選択的に設けられた反対導電型の半導体層(SOI基板)と、前記半導体層(SOI基板)に設けられた一導電型のMIS電界効果トランジスタと、前記MIS電界効果トランジスタ及び前記MIS電界効果トランジスタの直下の前記半導体基板の一部を画定するトレンチと、前記トレンチに埋め込まれた第2の絶縁膜と、画定された前記半導体基板の一部に設けられた反対導電型の不純物領域と、を備え、前記不純物領域が、前記MIS電界効果トランジスタのソース領域の直下の一部で接続されていることを特徴とする半導体装置。
- 前記MIS電界効果トランジスタが、前記半導体層(SOI基板)に離間して設けられた不純物拡散層による不純物ソースドレイン領域と、前記不純物ソースドレイン領域に一部を接して前記半導体層(SOI基板)の両側に設けられた金属層あるいは合金層によるメタルソースドレイン領域とからなるソースドレイン領域と、前記メタルソースドレイン領域間の前記半導体層(SOI基板)上にゲート酸化膜を介して埋め込まれたゲート電極とにより構成されていることを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載の半導体装置。
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