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JP4849004B2 - 加熱装置、加熱方法及び塗布、現像装置並びに記憶媒体 - Google Patents
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加熱装置、加熱方法及び塗布、現像装置並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えばレジスト液が塗布された基板例えば半導体ウエハWやLCD基板(液晶ディスプレイ用ガラス基板)等に対して加熱処理を行う加熱装置、加熱方法及び塗布、現像装置並びに記憶媒体に関する。
半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)や、LCD(液晶ディスプレイ)用のガラス基板に対してレジストパターンを形成する装置として、ウエハに対してレジストを塗布し、また露光後のウエハを現像する塗布、現像装置が用いられている。この装置内には、ベーク装置等と呼ばれている加熱装置が組み込まれており、例えばレジストを塗布したウエハを加熱する装置にあっては、レジスト中の溶剤を乾燥させる役割を果たしている。
この加熱装置としては、例えば特許文献1に、図13に示す装置が提案されている。この装置は、一方側がウエハWを搬入出するために開口する扁平な加熱室1と、前記ウエハWを上方側及び下方側から加熱するように、前記加熱室1に設けられた熱板11,12と、前記加熱室1の開口側に隣接するように設けられ、熱板11,12で加熱されたウエハWを冷却するための冷却プレート13とを備え、冷却プレート13の上方側の位置と加熱室2の内部との間でワイヤ14,15により搬送するように構成されている。
このような装置では、ウエハを加熱する熱板の上方領域をカバーで覆って気流の通路を形成し、この通路の一方の開口から他方側に流れる、いわば一方向流の気流を形成しながら加熱処理を行うことにより、レジストから昇華した昇華物がパーティクルとしてウエハWに付着することを低減でき、またオーバーヘッドタイムを削減して高いスループットを確保することができるという効果がある。
ところで塗布、現像装置に複数の上述の加熱装置を組み込む場合、1台の加熱装置においては1時間当たりの処理枚数が例えば35枚程度のスループットを得ることができるが、前記塗布、現像装置ではさらに高スループット化が要請されており、このため1台の加熱装置において1時間当たりの処理枚数が例えば45枚程度のさらなるスループットの向上が求められている。これに対応するためにはウエハWの加熱処理や粗熱取り以外の作業時間(オーバーヘッドタイム)をさらに削減することが必要であり、このためには基板搬送手段による加熱装置に対する処理前のウエハWの受け渡しと処理後のウエハWの受け取りとの時間を短縮することも有効であると考えられるが、上述の特許文献1にはこの点については何ら言及されていない。
特開2007−69178号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、加熱装置において、スループットの向上を図ることができる技術を提供することにある。
このため本発明の加熱装置は、塗布膜が塗布された基板を加熱処理するための、基板搬送手段により基板が搬送される加熱装置において、
水平軸のまわりに回動し、回動軸が互いに平行になるように前後に配置された一対の回動体と、
これら回動体の間に架け渡されて周回軌道に沿って移動し、互いの離間距離が基板の幅よりも大きい一対のタイミングベルトと、
前記一対のタイミングベルトにその両端が夫々接続されると共に各々前記回動軸と平行に伸び、その上に基板を載置して基板の搬送路に沿って搬送するために、搬送路に沿って互に離間して配置した複数の搬送部材であるワイヤと、
前記搬送路の上流端に設けられ、前記基板搬送手段とワイヤとの間で基板の受け渡しを行なうための搬入用受け渡し部と、
前記搬送路の上流端と下流端との間にて基板の搬送路の下方側及び上方側に夫々設けられた、基板を加熱するための第1の熱板及び第2の熱板と、
前記熱板の下流側に設けられ、前記基板搬送手段とワイヤとの間で基板の受け渡しを行うための搬出用受け渡し部を構成し、前記熱板により加熱された基板をその上に載置して冷却するための冷却プレートと、
この冷却プレートを前記ワイヤよりも下方位置と上方位置との間で昇降させるための昇降機構と、を備え、
前記冷却プレートには、ワイヤの配列に対応してワイヤに沿って伸びる溝部が形成され、前記冷却プレートが上昇して前記溝部内にワイヤが潜り込み、これによりワイヤ上の基板が当該冷却プレート上に受け渡されることを特徴とする。
また前記タイミングベルトを前記周回軌道に沿って移動させるために、前記一対の回動体の少なくとも一方を回転駆動させるためのモータを備えるように構成してもよい。さらに前記搬送路部材のタイミングベルトは、少なくともその外表面に、N極とS極とが交互に配列される電磁石が設けられるように構成され、前記タイミングベルトを前記周回軌道に沿って移動させるための、N極とS極とが交互に配列されると共に磁性の切り替えが行われる駆動電磁石を備えるように構成してもよく、このような構成では電磁石の反発作用により前記タイミングベルトは駆動電磁石により非接触で駆動される。
また加熱装置は、基板を下方側から加熱するために搬送路部材の下方側に設けられた第1の熱板と、基板を上方側から加熱するために、前記第1の熱板と対向するように設けられた第2の熱板と、を備えることが望ましい。さらに加熱装置は、前記搬送路部材の移動方向から見て左右側の一方に設けられ、第1の熱板と第2の熱板との間にガスを吐出して前記基板の幅をカバーできる幅の気流を形成するためのガス吐出部と、前記搬送路部材の移動方向から見て左右側の他方に設けられ、前記第1の熱板と第2の熱板との間からガスを吸引するための基板の幅をカバーできる幅に形成された吸引排気口と、を備えるように構成してもよい。さらに前記搬出用受け渡し部は、熱板により加熱された基板を冷却するための冷却プレートを備えるように構成することもできる。
さらに本発明の塗布、現像装置は、複数の基板を収納したキャリアが搬入出されるキャリアブロックと、前記キャリアから取り出された基板の表面にレジストを塗布する塗布部と、基板を加熱する加熱部と、加熱された基板を冷却する冷却部と、露光後の基板を現像する現像処理部と、を含む処理ブロックと、この処理ブロックと露光装置との間で基板の受け渡しを行なうインターフェース部と、を備えた塗布、現像装置において、前記加熱部として、前記加熱装置を用いることを特徴とする。
更にまた本発明の加熱方法は、基板搬送手段により基板が搬送される加熱装置にて、塗布膜が塗布された基板を加熱処理する加熱方法において、
水平軸のまわりに回動し、回動軸が互いに平行になるように前後に配置された一対の回動体と、
これら回動体の間に架け渡されて周回軌道に沿って移動し、互いの離間距離が基板の幅よりも大きい一対のタイミングベルトと、
前記一対のタイミングベルトにその両端が夫々接続されると共に各々前記回動軸と平行に伸び、その上に基板を載置して基板の搬送路に沿って搬送するために、搬送路に沿って互に離間して配置した複数の搬送部材であるワイヤと、を備えた加熱装置を用い、
前記搬送路の上流側に設けられた搬入用受け渡し部を介して前記基板搬送手段から基板をワイヤの上に受け渡す工程と、
次いで前記ワイヤにより基板を下流側に移動させ、基板の搬送路の下方側及び上方側に夫々設けられた第1の熱板及び第2の熱板により当該基板に対して熱処理を行う工程と、
次いで前記ワイヤにより基板を前記熱板の下流側に位置する搬出用受け渡し部の上方に移動させる工程と、
続いてワイヤの配列に対応してワイヤに沿って伸びる溝部が形成された、搬出用受け渡し部を構成する冷却プレートをワイヤの下方側から上昇させて前記溝部内にワイヤを潜り込ませ、これによりワイヤ上の基板を当該冷却プレート上に受け渡して基板を冷却する工程と、
しかる後、前記冷却プレートから前記基板搬送手段に基板を受け渡す工程と、
次いで基板が載置されていないワイヤを、前記搬出用受け渡し部から搬入用受け渡し部に戻るように周回軌道に沿って移動させる工程と、を含むことを特徴とする。



さらにまた本発明の記憶媒体は、塗布膜が塗布された基板を加熱処理するための加熱装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記プログラムは、前記加熱方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、基板搬送手段から搬入用受け渡し部に順次基板を受け渡し、この基板を順次下流側に移動させ、この基板が移動する間に、当該基板に対して熱処理を行ない、こうして熱処理が終了した基板を順次搬出用受け渡し部を介して前記基板搬送手段に受け渡している。このため本発明の加熱装置では、基板に対して流れ作業状態で熱処理を行うことができ、これにより複数の基板に対して熱処理を途切れることなく連続して行うことができるため、スループットの向上を図ることができる。また1つの加熱装置に対しては前記基板搬送手段によりアクセスされる箇所は、搬入用受け渡し部と搬出用受け渡し部との2箇所であるため、基板搬送手段の負荷が軽減され、スループットの向上を図ることができる。
本発明の加熱装置の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、前記装置の一実施の形態の概略斜視図を示し、図2は同平面図、図3は同側面図である。この加熱装置は、ウエハWに対して熱処理を行うための図中Y方向に伸びる加熱領域2と、この加熱領域2の長さ方向(Y方向)の一方側に設けられた搬入用受け渡し部21と、前記加熱領域2の長さ方向の他方側に設けられた搬出用受け渡し部22とを備えている。
前記加熱領域2は、例えばその長さ方向の大きさは、複数枚例えば3枚のウエハWが長さ方向に配列できる程度に設定され、その幅方向(図中X方向)の大きさは、例えば1枚のウエハWに対して加熱処理を行なうために適した大きさに設定されている。そしてウエハWは、搬送路部材3の上に載置されて前記加熱領域2内を、搬入用受け渡し部21を上流側、搬出用受け渡し部22を下流側とすると、前記上流側から下流側に搬送されるように構成されている。前記搬送路部材3は、水平軸のまわりに回動し、回動軸が互いに平行になるように前後に配置された一対の回動体31,32の間に架け渡されて周回軌道に沿って移動するように構成され、こうしてウエハWの搬送路を形成するものである。具体的には、搬送路部材3は、前記回動軸と平行に伸び、その上にウエハWが載置される複数の棒状の搬送部材と、前記搬送部材の両端に接続され、前記周回軌道に沿って移動する一対のタイミングベルト33,33とを備えており、前記タイミングベルト33,33は前記回動体31,32の間に巻き掛けられている。
前記搬送部材は前記回動体31,32の回動軸と平行に伸び、ウエハWを載置して搬送する多数のワイヤ4よりなる。例えばこのワイヤ4の長さは、例えば図2に示すように加熱領域2の幅方向の長さをカバーする程度に設定されている。このようなワイヤ4は、例えばアラミド繊維(例えばデュポン社製ケプラー等)等の合成繊維や、炭化ケイ素繊維(例えば日本カーボン社製ニカロン等)、炭素繊維(例えば東レ社製等)等のセラミック繊維等の、23℃〜250℃にてウエハWを熱処理しても熱により変性しない耐熱性の材質により構成され、例えば直径が0.5mm程度の太さのものが用いられ、ウエハWは互いに並行に設けられた2本のワイヤ4,4に保持されて搬送される。
また前記ワイヤ4には、例えば図4に示すように、例えばセラミックスや石英等により構成された基板ガイド41が設けられており、外部の基板搬送手段5からワイヤ4にウエハWが受け渡されるときには、この基板ガイド41がウエハWの外縁近傍に位置し、ウエハWの位置ずれを防止した状態で受け渡されるようになっている。さらにワイヤ4には、例えばセラミックスや石英等により構成されたプロキシミティ部材42が設けられており、これによりウエハWは、ワイヤ4から例えば0.5mm〜1.0mm程度の僅かに浮上した状態で保持されるようになっている。
前記一対の回動体31,32は、それらの回動軸が、加熱領域2の幅方向に互いに平行に伸びるように設けられている。これら回動体31,32の長さは加熱領域2の幅方向の長さをカバーする程度に設定され、一方の回動体31が前記搬入用受け渡し部21の上流側に位置し、他方の回動体32が前記搬出用受け渡し部22の下流側に位置するように、互いに加熱領域2を挟んで対向するように夫々設けられている。こうして前記搬入用受け渡し部21は、搬送路部材3により形成された搬送路の上流端に設けられ、搬出用受け渡し部22は前記搬送路の下流端に設けられることになる。前記回動体31は、例えば図1に示すように、モータMにより回転駆動される駆動プーリよりなり、前記回動体32は従動プーリよりなる。そして回動体31,32の長さ方向の両端には、夫々タイミングベルト33,33が巻き掛けられ、このタイミングベルト33,33に前記一対のワイヤ4が所定の間隔で設けられることになる。モータMは後述する制御部110により駆動制御される。
こうして回動体31,32を回転駆動することにより、ワイヤ4が、搬入用受け渡し部21から加熱領域2を通って搬出用受け渡し部22側に移動し、次いで再び搬入用受け渡し部21に戻るように周回軌道に沿って移動される。なお図1は搬送路部材3を説明するための斜視図であり、図示の便宜上後述する上部側の熱板や、タイミングベルト33,33の周回軌道の内部に設けられた部材等を省略して描いている。
前記加熱領域2には、例えば前記ワイヤ4の下方側及び上方側に、例えば窒化アルミニウム(AlN)や炭化ケイ素(SiC)製の熱板61,62が夫々設けられている。このうち下方側の熱板61は第1の熱板に相当するものであって、ワイヤ4の周回軌道の内側に設けられ、上方側の熱板62は第2の熱板に相当するものである。これら熱板61,62は、例えばその長さ方向の大きさは、前記加熱領域2に長さ方向に配列された複数枚例えば3枚のウエハWをカバーできる程度に設定され、その幅方向(図中X方向)の大きさは、例えば1枚のウエハWに対して加熱処理を行なうために適した大きさに設定されている。こうして上下の熱板61,62同士の間にウエハWの加熱空間63が形成され、この加熱空間63の高さ方向の距離L1(図5参照)は、例えば5mm程度に設定される。
またこの熱板61,62の幅方向の一端側には例えば図5に示すように、前記加熱空間65にガスを供給するためのガス吐出部71が、前記熱板61,62の長さ方向の全体に亘って、これら熱板61,62同士の隙間を塞ぐように、熱板61,62と接触して設けられている。前記ガス吐出部71は、前記ワイヤ4の通過領域をなす隙間71aを備えており、例えば前記隙間71aの上側と下側とから前記加熱空間63に向かってガスを吐出するように構成されている。例えば前記ガス吐出部71は、図示しない多数の小孔が吐出口として、加熱領域2の長さ方向に沿って夫々一定の間隔をおいて設けられており、この吐出口を介してガスが前記加熱空間63に吐出されるようになっている。ガス吐出部71はガス供給管71b、バルブV1を介して、クリーンなパージ用ガス例えば窒素ガスなどの不活性ガスが貯留されているガス供給源71cに接続されている。このようなガス吐出部71にはパージ用ガスの加熱手段を設けてもよく、例えば加熱手段としては、ガス吐出部71の内部に伝熱板を設けると共に、この伝熱板に一端側が熱板61(又は62)に接続されたヒートパイプを接続して、熱板61(又は62)の熱をヒートパイプにより伝熱板に供給してパージ用ガスを加熱するものでもよいし、ガス供給管71bの出口付近に設けたヒータによりパージ用ガスを加熱するものであってもよい。
一方この熱板61,62の幅方向の他端側には排気部72が接続されている。前記ガス吐出部71と排気部72とは、ウエハWが加熱領域2内にあるときに、ウエハWを挟んでウエハWの移動方向から見て右側と左側に夫々設けられており、これによりウエハWの直径(幅)をカバーし、さらに加熱空間63を前記右側から左側へ、即ちウエハWの一端側から他端側へと流れるいわば一方向流ともいうべき気流を形成できるように設けられている。
この排気部72は、前記熱板61,62の長さ方向の全体に亘って、これら熱板61,62同士の隙間を塞ぐように、熱板61,62と接触して設けられている。また排気部72は、図5に示すように、前記ワイヤの通過領域をなす隙間72aを備えており、さらに例えば隙間72aの上側と下側から前記加熱空間63内の雰囲気を排気するための図示しない吸引排気口が加熱領域2の長さ方向に沿って形成されている。この吸引排気口は例えば前記ガス吐出部71と対向するように例えばスリット状に形成してもよいし、小孔を加熱領域2の長さ方向に沿って夫々一定の間隔をおいて設けたものであってもよい。このような排気部72は排気管72b、バルブV2を介して、排気手段72c例えばエジェクタに接続されている。
ここで前記ガス吐出部71の隙間71aや、排気部72の隙間72aは夫々例えば3mm程度に形成され、これら隙間71a,72aに前記ワイヤ4が入り込むようになっていて、前記タイミングベルト33,33はガス吐出部71や、排気部72の外側に位置するように構成されている。また前記ガス供給管71b、排気管72b等は、ワイヤ4の周回移動を阻害しないように設けられている。前記バルブV1、V2は後述する制御部110により制御されるように構成されている。
この際、前記ガス吐出部71、排気部72を加熱領域2の長さ方向に複数に分割して設け、夫々にガス供給路と排気路とを接続するように構成してもよい。この場合、搬入用受け渡し部21の近傍領域では溶剤の揮発量が多く、搬出用受け渡し部22の近傍領域では加熱処理終了直前であって溶剤の揮発量が少なくなることから、溶剤の揮発が多い領域と溶剤の揮発の少ない場所とにおいて、供給するガスの流量や排気量を変えるように構成してもよい。
前記搬入用受け渡し部21は、例えばワイヤ4の周回軌道の内側領域に設けられた第1の冷却プレート81を備えている。この第1の冷却プレート81は、ウエハWと略同じ直径を有する略円形板状に例えばアルミニウムにより形成され、その裏面側に設けられた図示しない冷却機構により、ウエハWを粗冷却するように構成されている。
前記第1の冷却プレート81には、前記ワイヤ4が潜り込むための溝部81aが、ワイヤ4が第1の受け渡し位置にあるときの、2本のワイヤ4,4に対応する位置に形成されている。ここで第1の受け渡し位置とは、図2及び図3に示すように、ワイヤ4が第1の冷却プレート81の上方側に位置し、基板搬送手段5からワイヤ4上にウエハWを受け渡すときの位置である。なお図1には溝部81aは描いておらず、図3には図示の便宜上溝部81aを大きく描いている。
また前記ワイヤ4の周回軌道の内側領域には、前記第1の冷却プレート81を昇降させるための、第1の昇降ピン機構82が設けられており、複数の昇降ピン82aが昇降自在に構成されていて、こうして第1の冷却プレート81はワイヤ4に対して相対的に昇降自在に構成されている。なお冷却プレート81を昇降させずに、ワイヤ4を昇降させることにより、冷却プレート81をワイヤ4に対して相対的に昇降自在に構成するようにしてもよい。さらに第1の冷却プレート81の周縁部の例えば4ヵ所には、図1及び図2に示すように当該冷却プレート81の中心部に向けて切欠部81bが形成されている。この切欠部81bは、後述するように、前記基板搬送手段5と第1の冷却プレート81との間でウエハWの受け渡しを行なうときに必要なものである。
また前記搬出用受け渡し部22は搬入用受け渡し部21と同様に構成され、例えばワイヤ4の周回軌道の内側領域に、第2の冷却プレート83が設けられている。この第2の冷却プレート83は第1の冷却プレート81と同様に構成され、前記ワイヤ4が潜り込むための溝部83aが、ワイヤ4が第2の受け渡し位置にあるときの、2本のワイヤ4,4に対応する位置に形成されている。ここで第2の受け渡し位置とは、図2及び図3に示すように、ワイヤ4が第2の冷却プレート83の上方側に位置し、ワイヤ4から基板搬送手段5にウエハWを受け渡すときの位置である。そして第2の冷却プレート83には溝部83aと切欠部83bとが形成されると共に、昇降ピン84aを昇降させる第2の昇降ピン機構84が設けられている。図3中85は、昇降ピン機構82,84が設けられるベースプレートである。
ここで前記基板搬送手段5の保持アーム51の形状について説明する。前記保持アーム51は、例えば図3及び図6に示すような、水平な馬蹄形状をなしており、保持アーム51の前方には切欠部53が形成されている。保持アーム51の内周の大きさは、前記第1及び第2の冷却プレート81,83の直径よりも若干大きく形成されており、この内周における下部には内方へ向かう4つの突片54が設けられ、これらの突片54上にウエハWが保持される。この突片54は、前記冷却プレート81,83の外周の切欠部81b,83bと対応する位置に設けられている。なお図6(b)の冷却プレート81,83では溝部81a,83aが省略されている。
保持アーム51は昇降自在かつ進退自在、鉛直軸周りに回転自在及び前記Y方向に移動自在に構成され、第1の冷却プレート81にウエハWを受け渡す際には、先ずワイヤ4を前記第1の受け渡し位置に位置させ、冷却プレート81とワイヤ4との間から保持アーム51が退却できるように、ワイヤ4を冷却プレート81の溝部81a内に下降させ、冷却プレート81をワイヤ4の上方側に位置させる。ここで溝部81aの大きさは冷却プレート81とワイヤ4との間から保持アーム51が退却できる程度に設定されている。
そしてウエハWを保持した保持アーム51を搬入用受け渡し部21の第1の冷却プレート81の上方側に進入させる。ここで冷却プレート81の外周の切欠部81bは、夫々保持アーム51の突片54と対応する位置に設けられていることから、保持アーム51が冷却プレート81に対して上方から覆い被さるように下降することで、保持アーム51上のウエハWが冷却プレート81に受け渡される。ウエハWを受け渡した保持アーム51は、ワイヤ4の上方側まで下降して、前方の切欠部53が溝部81aの外側を通り抜けるように手前側に後退して退去するようになっている。
一方搬出用受け渡し部22では、ワイヤ4によりウエハWを前記第2の受け渡し位置へ搬送してから、ワイヤ4を溝部83a内に下降させることにより第2の冷却プレート83をワイヤ4の上方側まで上昇させて、当該第2の冷却プレート83にウエハWを受け渡し、次いで第2の冷却プレート83とワイヤ4の間に基板搬送手段5を進入させてから上昇させることにより、第2の冷却プレート83のウエハWを保持アーム51に受け渡す。ウエハWを受け取った保持アーム51は、そのまま後退して退去する。
そしてこの加熱装置は、当該装置にて行われる現像処理のレシピの管理や、基板搬送手段5との受け渡し、パージガスの供給や排気、搬送路部材3の駆動の制御を行うコンピュータからなる制御部110を備えている。この制御部110は、例えばコンピュータプログラムからなるプログラム格納部を有しており、プログラム格納部には、現像装置全体の作用、つまりウエハWに対して所定の現像処理が実施されるようにステップ(命令)群を備えた例えばソフトウェアからなるプログラムが格納される。そしてこれらプログラムが制御部110に読み出されることにより、制御部110によって現像装置全体の作用が制御される。なおこのプログラムは、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
次にこの加熱装置にて行なわれる加熱処理について、図7及び図8を用いて説明する。先ずワイヤ4を前記第1の受け渡し位置に位置した状態で停止させ、基板搬送手段5により、表面に塗布膜であるレジスト膜が塗布されたウエハW1を搬入し、ウエハW1を搬入用受け渡し部21にて、既述のように第1の冷却プレート81を介してワイヤ4上に受け渡す。
つまり先ず図7(a)に示すように、既述の手法にてウエハWを第1の冷却プレート81に受け渡した後、図7(b)に示すように、第1の冷却プレート81を下降させて、第1の冷却プレート81上のウエハWをワイヤ4に受け渡す。次いで第1の冷却プレート81をさらに下降させ、図7(c)に示すように、ウエハWを保持するワイヤ4を加熱領域2側へ移動させる。加熱領域2の加熱空間63内は、ウエハWがワイヤ4により搬送されるまでに、熱板61,62により加熱され、例えば100℃程度になっている。
加熱空間63内にウエハWがワイヤ4により保持された状態で搬入されると、バルブV1が開かれ、ガス供給源71cからガス供給管71bにパージ用ガスが供給される。当該パージ用ガスはガス吐出部71で略100℃に加熱されて、図示しない吐出口から加熱空間63内へ向けて吐出される。この吐出口からパージ用ガスの吐出が開始されるのと略同時に、バルブV2が開き、排気手段72cにより排気部72を介して加熱空間63内の排気が行なわれる。
こうして図5中、矢印で示すように、ガス吐出部71から供給されたパージ用ガスは加熱空間63の上部側熱板61と下部側熱板62との間を、搬出用受け渡し部22側から見てウエハWの左側から右側に流れ、ウエハWの周囲を通過した後に、排気部72に流入し、外部へ除去される。前記ウエハWは加熱空間63内をワイヤ4により保持された状態で移動していき、熱板61,62とは直接接触していないが、熱板61,62により伝熱性材料により構成された加熱空間63を介して上下方向から加熱されると共に、加熱されたパージ用ガスがウエハWの表面に沿って流れることでウエハWを予め設定したプロセス温度で加熱できるように構成されている。
ここで、前記加熱空間63の一方側に設けられたガス吐出部71からは、ウエハWの幅をカバーできる幅の気流が形成され、加熱空間63の他方側に設けられた吸引排気口(図示せず)もウエハWの幅をカバーできる幅に構成されているので、ウエハWの周囲には、ウエハWの幅をカバーできる幅の一方向流が形成される。このように熱板61,62の熱と一方向流とにより、ウエハWに塗布されたレジスト液の加熱、乾燥が行われて、ウエハWにレジスト膜が形成される。
このようにして加熱領域2内を移動しながら熱処理されたウエハW1は、図8(a)に示すように、搬出用受け渡し部22にて一旦移動を停止する。つまりウエハW1を保持したワイヤ4を前記第2の受け渡し位置に位置させて停止する。なお図8中W2はウエハW1の後続のウエハであり、W3はウエハW2の後続のウエハであって、このように所定のタイミングで順次基板搬送手段5から搬入用受け渡し部21に対してウエハWの受け渡しが行われる。
そして図8(b)に示すように、第2の冷却プレート83を上昇させ、当該冷却プレート83とウエハW1下面とを接触させるか、冷却プレート83上面とウエハW下面との間に、例えば0.1mm程度の隙間を形成した状態で、冷却プレート83によりウエハWを冷却し、ウエハW1の粗熱取りを行なう。そして粗熱取りが終了した後、冷却プレート83を介して、既述のように基板搬送手段5にウエハW1を受け渡す。ここで所定の加熱時間を確保するために、加熱領域2のウエハW1の移動方向の長さを調整してもよいし、ウエハW1の移動速度を制御するようにしてもよいし、途中で一旦停止するようにしてもよい。ウエハWを受け渡したワイヤ4は、再び搬入用受け渡し部21まで前記周回軌道に沿って移動する。
このような加熱装置はスループットの向上を図ることができる。つまり前記加熱装置では、基板搬送手段5から搬入用受け渡し部21に所定のタイミングで順次ウエハWが受け渡される。そして搬入用受け渡し部21に受け渡されたウエハWは、加熱領域2を移動しながら既述のように加熱処理が行われ、次いで搬出用受け渡し部22に搬送される。この搬出用受け渡し部22においては、加熱処理後のウエハWが所定のタイミングで順次搬送されることになり、この加熱処理後のウエハWは所定のタイミングで基板搬送手段5に受け渡される。
ここで本発明の加熱装置は加熱領域2において3枚のウエハWが移動方向に配列できる程度の大きさに設定されているので、従来の加熱装置を横に3個配列する場合とスループットを比較すると、いずれの場合も加熱処理に要する時間はほぼ同じであるので、本発明の加熱装置において1枚のウエハWに対して加熱処理が終了するタイミングで、順次ウエハWを搬入用受け渡し部21から搬入するようにすれば、本発明の加熱装置は従来の3個の加熱装置を用いて処理を行う場合に比べてスループットが大きくなる。
つまり本発明の加熱装置は、ウエハWを移動させながら処理を行っており、前記所定のタイミングで搬入用受け渡し部21から順次ウエハWを搬入することによって、複数枚のウエハWに対して加熱処理を途切れることなく連続して行うことができるからである。これに対して従来の3個の加熱装置では基板搬送手段5による処理済みのウエハWの搬出と、処理前のウエハWの搬入という工程が必要であり、これらの工程を実施する時間は加熱処理を行うことができないため、その分スループットが低下してしまう。
また従来の構成の加熱装置では、夫々の加熱装置に対して基板搬送手段5によりウエハWの受け渡しと受け取りとが行われているので、3個の加熱装置が配列されているときには、基板搬送手段5のアクセスポイントは3箇所となる。これに対して本発明では加熱装置は搬入用受け渡し部21と搬出用受け渡し部22とを備えており、基板搬送手段5によるアクセスポイントは2箇所となる。このように基板搬送手段5によるアクセスポイントが少なくなるので、基板搬送手段5の負担が軽減され、この点からもスループットの向上を図ることができる。
さらにまた本発明では例えば2個の基板搬送手段5を用意して、加熱装置へのウエハWの搬入と、加熱装置からのウエハWの搬出とを別個の基板搬送手段で行なうようにしてもよく、この場合にはさらに基板搬送手段5の負担が軽減される。つまりこの場合には基板搬送手段5は長さ方向(Y方向)へは移動しなくて済むため、この移動分の搬送時間が短縮され、また一方の基板搬送手段5はウエハWの搬入のみ、他方の基板搬送手段5はウエハWの搬出のみを夫々請け負っているので、従来のように処理済みのウエハWを搬出してから、処理前のウエハWの搬入を行なう場合に比べて基板搬送手段5の作業工程数が減少するからである。
ここで従来の加熱装置において、2個の基板搬送手段5を用いてウエハWの受け渡しを行ったとしても、既述のように従来の加熱装置ではアクセスポイントが多く、また処理済みのウエハWの搬出後に処理前のウエハWの搬入を行なわなければならないので、結果として基板搬送手段5の作業工程は本発明の基板搬送手段5よりも大きく、従来の基板搬送手段5の負担は本発明の基板搬送手段5よりも大きい。
続いて本発明の他の実施の形態について図9を用いて説明する。この実施の形態が上述の実施の形態と異なる点は、ワイヤ4のタイミングベルト91,91がリニアモータにより周回軌道に沿って周回移動する点である。この例では、既述の回動体31の駆動プーリの代わりに第1のプーリ92、回動体32の従動プーリの代わりに第2のプーリ(図示せず)が設けられ、これら第1のプーリ92と第2のプーリとの間にタイミングベルト91,91が巻き掛けられている。前記第1のプーリ92及び第2のプーリの位置や大きさは、上述の搬送路部材3の回動体31,32と夫々同じである。
前記タイミングベルト91,91は、少なくともその外表面に、N極とS極とが交互に配列される電磁石を備えている。またタイミングベルト91,91の周回軌道の一部例えば周回軌道の下部の直線部位には、前記タイミングベルト91,91を移動させるための駆動電磁石93が設けられている。この駆動電磁石93は、上記タイミングベルト91,91の移動時には、当該タイミングベルト91,91と僅かな隙間を介して接するように設けられている。前記駆動電磁石93は、N極とS極とが交互に配列されると共に、磁性の切り替えが行われる電磁石により構成され、制御部7により磁性の切替が制御されるようになっている。また前記タイミングベルト91,91の、駆動電磁石93に対する面には例えば山形の凹部94が形成される一方、駆動電磁石93のタイミングベルト91,91と対する面には、前記タイミングベルト91,91の凹部94と適合する形状の突部95が形成されている。
このような構成では、駆動電磁石93を作動させ、駆動電磁石93の磁性を切り替えることによって、タイミングベルト91,91が駆動電磁石93から僅かに浮上した状態で、磁石の吸着と反発の作用と、第1及び第2のプーリの回転により、前記第1の周回軌道に沿って周回移動するように構成されている。
続いて前記加熱装置を組み込んだ塗布、現像装置に、露光部(露光装置)を接続したレジストパターン形成システムの一例について簡単に説明する。図10は前記システムの平面図であり、図11は同システムの斜視図である。この装置には、キャリアブロックS1が設けられており、このブロックS1では、載置台101上に載置された密閉型のキャリア100から受け渡しアームCがウエハWを取り出して、当該ブロックS1に隣接された処理ブロックS2に受け渡すと共に、前記受け渡しアームCが、処理ブロックS2にて処理された処理済みのウエハWを受け取って前記キャリア100に戻すように構成されている。
前記処理ブロックS2には、図11に示すように、この例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行なうための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト液の塗布処理を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成処理を行なうための第4のブロック(TCT層)B4を下から順に積層して構成されている。
第2のブロック(BCT層)B2と第4のブロック(TCT層)B4とは、各々反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する塗布部をなす反射防止膜形成ユニットと、この塗布ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱・冷却系の処理ユニット群と、前記反射防止膜形成ユニットと処理ユニット群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行なう搬送アームA2,A4とにより構成されている。
第3のブロック(COT層)B3においても、前記薬液がレジスト液であることを除けば同様の構成であり、レジスト液を塗布する塗布部をなす塗布ユニットと、加熱・冷却系の処理ユニット群として、レジスト液が塗布されたウエハWを を加熱する加熱部と、加熱された基板を冷却する冷却部とが設けられており、前記加熱部として本発明の加熱装置が組み込まれている。
一方、第1の処理ブロック(DEV層)B1については、例えば一つのDEV層B1内に現像処理部をなす現像ユニット102が2段に積層されている。そして当該DEV層B1内には、これら2段の現像ユニット102にウエハWを搬送するための搬送アームA1が設けられている。つまり2段の現像ユニット102に対して搬送アームA1が共通化されている構成となっている。また加熱・冷却系の処理ユニット群として、露光処理後のウエハWを加熱する加熱部や、現像処理後のウエハWを加熱する加熱部、加熱されたウエハWを冷却する冷却部が設けられている。
さらに処理ブロックS2には、図10及び図12に示すように、棚ユニットU5が設けられ、この棚ユニットU5の各部同士の間では、前記棚ユニットU5の近傍に設けられた昇降自在な第1の受け渡しアームD1によってウエハWが搬送される。
キャリアブロックS1からのウエハWは前記棚ユニットU5の一つの受け渡しユニット、例えば第2のブロック(BCT層)B2の対応する受け渡しユニットCPL2に受け渡しアームCによって順次搬送される。第2のブロック(BCT層)B2内の搬送アームA2は、この受け渡しユニットCPL2からウエハWを受け取って各ユニット(反射防止膜ユニット及び加熱・冷却系の処理ユニット群)に搬送し、これらユニットにてウエハWには反射防止膜が形成される。
その後、ウエハWは棚ユニットU5の受け渡しユニットBF2、受け渡しアームD1、棚ユニットU5の受け渡しユニットCPL3及び搬送アームA3を介して第3のブロック(COT層)B3に搬入され、レジスト膜が形成される。更にウエハWは、搬送アームA3により棚ユニットU5の受け渡しユニットBF3に受け渡される。なおレジスト膜が形成されたウエハWは、第4のブロック(TCT層)B4にて更に反射防止膜が形成される場合もある。この場合は、ウエハWは受け渡しユニットBF3から受け渡しアームD1、受け渡しユニットCPL4を介して搬送アームA4に受け渡され、反射防止膜が形成された後、搬送アームA4により受け渡しユニットTRS4に受け渡される。
一方DEV層B1内の上部には、棚ユニットU5に設けられた受け渡しユニットCPL11から棚ユニットU6に設けられた受け渡しユニットCPL12にウエハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。レジスト膜やさらに反射防止膜が形成されたウエハWは、受け渡しアームD1により受け渡しユニットBF3、TRS4を介して受け渡しユニットCPL11に受け渡され、ここからシャトルアームEにより棚ユニットU6の受け渡しユニットCPL12に直接搬送され、インターフェイスブロックS3に取り込まれることになる。なお図12中のCPLが付されている受け渡しユニットは、温調用の冷却ユニットを兼ねており、BFが付されている受け渡しユニットは、複数枚のウエハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次いで、ウエハWはインターフェイスアームBにより露光装置S4に搬送され、ここで所定の露光処理が行われた後、棚ユニットU6の受け渡しユニットTRS6に載置されて処理ブロックS2に戻される。戻されたウエハWは、第1のブロック(DEV層)B1にて現像処理が行われ、搬送アームA1により棚ユニットU5における受け渡しアームCのアクセス範囲の受け渡し台に搬送され、受け渡しアームCを介してキャリア100に戻される。なお図10においてU1〜U4は各々加熱部と冷却部とを積層した熱系ユニット群である。
以上において、熱板61,62は、温度の異なるゾーンに分けて構成してもよい。上述の例では長さ方向に3枚のウエハWが配列される程度の大きさで加熱領域2を構成しているので、例えば熱板61,62を3つのゾーンに分割して構成し、搬入用受け渡し部21側から搬出用受け渡し部22に向けて徐々に温度が低くなるように夫々の熱板61,62の温度を制御するようにしてもよい。この場合においても加熱領域2を通過するウエハWの熱履歴は同じになり、また加熱領域2では、搬入用受け渡し部21側では溶剤の揮発量が多く、搬出用受け渡し部22側では溶剤の揮発量が少なくなるので、搬出用受け渡し部22側の熱板61,62の温度を低くしても加熱処理の進行の程度に問題はなく、また搬出用受け渡し部22に受け渡されるまでにウエハWの温度が徐々に低下していることから、搬出用受け渡し部22における粗熱取りに要する時間を短縮することができる。
このように熱板61,62のゾーンを分けることによって、不要な加熱を抑制することができる上、加熱量の段階的向上もできるため、加熱プロセスの自由度が広がるというメリットがある。また熱板61,62のゾーンの分割に合わせて、ガス吐出部71と排気部72とを加熱領域2の長さ方向に分割して設けるように構成してもよい。
また本発明では、加熱装置の構成は、ウエハWの搬送路を形成する搬送路部材3が周回軌道に沿って移動し、前記搬送路の上流端に搬入用受け渡し部21を設けると共に、前記搬送路の下流端に搬出用受け渡し部22を設け、前記搬送路の上流端と下流端との間にウエハWを加熱するための熱板31(32)を備える構成であれば、加熱領域2の大きさ等は上述の例には限られない。またワイヤ4を周回軌道に沿って移動させるための駆動機構も上述の例に限られないし、熱板は少なくとも上方側熱板31、下方側熱板32の一方を有する構成であればよい。さらにガス吐出部71や排気部72を設けることにより、いわば一方向流の気流を形成しながら加熱処理を行うことができ、レジストから昇華した昇華物がパーティクルとしてウエハWに付着することを低減できるという効果があるが、必ずしもこれらガス吐出部71や排気部72は設ける必要はない。
さらにまた搬入用受け渡し部21や搬出用受け渡し部22の構成も上述の例に限らず、搬入用受け渡し部21に第1の冷却プレート81を設けるようにすると、加熱処理を行う前のウエハWの温度が揃えられ、複数のウエハWにおいて均一に加熱処理を行うことができるという利点があるが、必ずしも第1の冷却プレート81を設ける必要はない。
以上において本発明の加熱装置は、レジスト液塗布後露光処理前のウエハWの加熱処理(ベーキング処理)以外に、露光処理後現像処理前のウエハWの加熱処理(PEB)や、現像処理後のウエハWの加熱処理(POST)にも適用することができる。また本発明は、基板の表面にレジストを塗布する塗布部と、露光後の基板を現像する現像処理部とを異なる単位ブロックに設ける場合のみならず、処理ブロックの同じエリア内に設ける場合にも適用され、半導体ウエハW以外に、例えばLCD基板、マスク基板などの処理にも適用できる。
本発明に係る加熱装置の一実施の形態を示す概略斜視図である。 前記加熱装置を示す平面図である。 前記加熱装置を示す側面図である。 前記加熱装置に設けられるワイヤを示す斜視図である。 前記加熱装置の熱板とワイヤとを示す前面図である。 前記加熱装置にウエハを搬送する基板搬送手段を示す平面図と斜視図である。 前記加熱装置の作用を説明するための工程図である。 前記加熱装置の作用を説明するための工程図である。 前記加熱装置の他の例を示す断面図と斜視図である。 前記加熱装置が組み込まれるレジストパターン形成システムの実施の形態を示す平面図である。 前記レジストパターン形成システムの実施の形態を示す斜視図である。 前記レジストパターン形成システムの実施の形態を示す側面図である。 従来の加熱装置を示す断面図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
20 キャリア
S1 キャリアブロック
S2 処理ブロック
S3 インターフェイスブロック
S4 露光装置
2 加熱領域
21 搬入用受け渡し部
22 搬出用受け渡し部
3 搬送路部材
31,32 回動体
5 基板搬送手段
4 ワイヤ
61,62 熱板
63 加熱空間
110 制御部

Claims (7)

  1. 塗布膜が塗布された基板を加熱処理するための、基板搬送手段により基板が搬送される加熱装置において、
    水平軸のまわりに回動し、回動軸が互いに平行になるように前後に配置された一対の回動体と、
    これら回動体の間に架け渡されて周回軌道に沿って移動し、互いの離間距離が基板の幅よりも大きい一対のタイミングベルトと、
    前記一対のタイミングベルトにその両端が夫々接続されると共に各々前記回動軸と平行に伸び、その上に基板を載置して基板の搬送路に沿って搬送するために、搬送路に沿って互に離間して配置した複数の搬送部材であるワイヤと、
    前記搬送路の上流端に設けられ、前記基板搬送手段とワイヤとの間で基板の受け渡しを行なうための搬入用受け渡し部と、
    前記搬送路の上流端と下流端との間にて基板の搬送路の下方側及び上方側に夫々設けられた、基板を加熱するための第1の熱板及び第2の熱板と、
    前記熱板の下流側に設けられ、前記基板搬送手段とワイヤとの間で基板の受け渡しを行うための搬出用受け渡し部を構成し、前記熱板により加熱された基板をその上に載置して冷却するための冷却プレートと、
    この冷却プレートを前記ワイヤよりも下方位置と上方位置との間で昇降させるための昇降機構と、を備え、
    前記冷却プレートには、ワイヤの配列に対応してワイヤに沿って伸びる溝部が形成され、前記冷却プレートが上昇して前記溝部内にワイヤが潜り込み、これによりワイヤ上の基板が当該冷却プレート上に受け渡されることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記タイミングベルトを前記周回軌道に沿って移動させるために、前記一対の回動体の少なくとも一方を回転駆動させるためのモータを備えることを特徴とする請求項記載の加熱装置。
  3. 前記タイミングベルトは、少なくともその外表面に、N極とS極とが交互に配列される電磁石が設けられ、
    前記タイミングベルトを前記周回軌道に沿って移動させるための、N極とS極とが交互に配列されると共に磁性の切り替えが行われる駆動電磁石を備えることを特徴とする請求項記載の加熱装置。
  4. 前記ワイヤの移動方向から見て左右側の一方に設けられ、第1の熱板と第2の熱板との間にガスを吐出して前記基板の幅をカバーできる幅の気流を形成するためのガス吐出部と、
    前記ワイヤの移動方向から見て左右側の他方に設けられ、前記第1の熱板と第2の熱板との間からガスを吸引するための基板の幅をカバーできる幅に形成された吸引排気口と、を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の加熱装置。
  5. 複数の基板を収納したキャリアが搬入出されるキャリアブロックと、
    前記キャリアから取り出された基板の表面にレジストを塗布する塗布部と、基板を加熱する加熱部と、加熱された基板を冷却する冷却部と、露光後の基板を現像する現像処理部と、を含む処理ブロックと、
    この処理ブロックと露光装置との間で基板の受け渡しを行なうインターフェース部と、を備えた塗布、現像装置において、
    前記加熱部として、請求項1ないしのいずれか一に記載の加熱装置を用いることを特徴とする塗布、現像装置。
  6. 基板搬送手段により基板が搬送される加熱装置にて、塗布膜が塗布された基板を加熱処理する加熱方法において、
    水平軸のまわりに回動し、回動軸が互いに平行になるように前後に配置された一対の回動体と、
    これら回動体の間に架け渡されて周回軌道に沿って移動し、互いの離間距離が基板の幅よりも大きい一対のタイミングベルトと、
    前記一対のタイミングベルトにその両端が夫々接続されると共に各々前記回動軸と平行に伸び、その上に基板を載置して基板の搬送路に沿って搬送するために、搬送路に沿って互に離間して配置した複数の搬送部材であるワイヤと、を備えた加熱装置を用い、
    前記搬送路の上流側に設けられた搬入用受け渡し部を介して前記基板搬送手段から基板をワイヤの上に受け渡す工程と、
    次いで前記ワイヤにより基板を下流側に移動させ、基板の搬送路の下方側及び上方側に夫々設けられた第1の熱板及び第2の熱板により当該基板に対して熱処理を行う工程と、
    次いで前記ワイヤにより基板を前記熱板の下流側に位置する搬出用受け渡し部の上方に移動させる工程と、
    続いてワイヤの配列に対応してワイヤに沿って伸びる溝部が形成された、搬出用受け渡し部を構成する冷却プレートをワイヤの下方側から上昇させて前記溝部内にワイヤを潜り込ませ、これによりワイヤ上の基板を当該冷却プレート上に受け渡して基板を冷却する工程と、
    しかる後、前記冷却プレートから前記基板搬送手段に基板を受け渡す工程と、
    次いで基板が載置されていないワイヤを、前記搬出用受け渡し部から搬入用受け渡し部に戻るように周回軌道に沿って移動させる工程と、を含むことを特徴とする加熱方法。
  7. 塗布膜が塗布された基板を加熱処理するための加熱装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、請求項に記載された加熱方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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