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JP4875900B2 - 複数ヘッド顕微鏡装置および複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法 - Google Patents
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JP4875900B2 - 複数ヘッド顕微鏡装置および複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法 - Google Patents

複数ヘッド顕微鏡装置および複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の顕微鏡ヘッドを用いて基板上のパターンなどの検査を行う複数ヘッド顕微鏡装置および複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法に関する。
液晶パネルの製造工程などでは、カラーフィルタ基板(CF)、電極基板(TFT)等の基板を1枚の大型ガラス基板から製造することが知られている。1枚の大型ガラス基板から複数のカラーフィルタ基板などを製造する場合には、大型ガラス基板上に複数の同一パターンが所定の間隔で規則正しい位置関係で描画され、後の工程で分割されて製品化される。このような大型ガラス基板の外観検査には、複数の顕微鏡ヘッドを備える複数ヘッド顕微鏡を用いることができる(例えば、特許文献1参照)。
従来の複数ヘッド顕微鏡には、大型ガラス基板を保持するステージを平面内において2軸方向に移動自在に構成し、このステージを跨ぐ門型フレームに2つの顕微鏡ヘッドを並んで配置し、隣り合う2つのパターンの同一部分を同時に観察できるように構成されたものがある。このため、顕微鏡ヘッドが1つの場合に比べて、顕微鏡ヘッドの移動方向におけるステージのストローク量が1/顕微鏡ヘッド数になる。
特開平8−171057号公報
しかしながら、従来の複数ヘッド顕微鏡は、1枚の大型ガラス基板上に並列に形成された同じパターンを同時に観察するように顕微鏡ヘッドが配置されているため、各顕微鏡ヘッドが移動可能な範囲は、パターンの配列の微小な変化に対応することはできるが、検査点が偏っていた場合などのように大型ガラス基板上の種々の検査ポイントに対して柔軟に対応させることができなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、複数の顕微鏡ヘッドを用いた検査を効率良く、かつ確実に行えるようにすることである。
上記の課題を解決する本発明は、ガラス基板が載せられるステージと、前記ステージをブリッジ状に跨ぐように配置された支持部材と、記支持部材の架設部に沿って移動範囲が重複するように移動自在に設けられた複数の光学ヘッドと、前記複数の光学ヘッドを前記架設部に沿って独立に移動させる駆動部と、前記ガラス基板上の検査点を前記各光学ヘッドに対して割り当て、それぞれに割り当てられた検査点に前記各光学ヘッドが移動するように前記駆動部を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突するか否かを前記駆動部の動作中に判断するとともに、衝突すると判断された際に一方の光学ヘッドを他方の光学ヘッドと衝突しない位置に移動させ、且つ他方の光学ヘッドを割り当てられた前記検査点の座標に移動させることを特徴とする複数ヘッド顕微鏡装置とした。
また、本発明は、ガラス基板上の検査領域に対し、移動範囲が重複するように移動自在に設けられた複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法であって、前記ガラス基板上の検査点を前記各光学ヘッドに対して割り当てる割り当て処理工程と、それぞれに割り当てられた検査点に前記各光学ヘッドを移動させる動作工程と、を有し、前記動作工程は、隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突するか否かを前記各光学ヘッドの動作中に判断する判断工程と、前記判断工程にて、衝突しないと判断される場合は前記割り当て処理工程にてそれぞれ割り当てられた前記検査点の座標に前記各光学ヘッドを移動させ、衝突すると判断された場合には一方の光学ヘッドを他方の光学ヘッドと衝突しない位置に移動させ、且つ他方の光学ヘッドを割り当てられた前記検査点の座標に移動させる工程と、を含むことを特徴とする複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法とした。
この複数ヘッド顕微鏡装置では、複数の光学ヘッドが支持部材の架設部に沿って独立して移動して各光学ヘッドによりガラス基板上の任意の検査点について検査を行うことができる。この隣り合う2つの光学ヘッド同士が衝突と判定された際に、一方の光学ヘッドを他方の光学ヘッドと衝突しない位置に移動させて衝突を回避する。
本発明によれば、複数の顕微鏡ヘッドが移動できる範囲を一部重複するように構成したので、基板上の任意の検査点に対して柔軟に対応することが可能になる。したがって、検査効率を向上させることができる。また、他軸方向において顕微鏡ヘッドの中間位置に近い場所の検査が可能になる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、複数ヘッド顕微鏡装置1は、ベース2を有し、ベース2上には一軸方向(以下、X方向という)に一対のガイドレール3が平行に敷設されている。これらガイドレール3の間には、モータ4の動力を伝達する軸5が平行に配置されている。軸5には、ステージ6が連結されており、モータ4を駆動させると、ステージ6がガイドレール3に沿ってX方向に移動する。基板搬送部であるステージ6の上面には、標本である大型のガラス基板Wを位置決めして載置する位置決めピン9と、位置決めピン9にガラス基板Wを押し付けるように移動自在な押し付けピン10とがそれぞれ複数突設されている。位置決めピン9と押し付けピン10とは、ガラス基板W上のパターンの中心間を結ぶ線分が、X方向、又はX方向に直交するY方向(他軸方向)に平行になるように配置されている。また、ステージ6の一端部には、リフトピン11が所定の間隔で突没自在に配設されている。これらリフトピン11は、ガラス基板Wを搬入搬出する際に持ち上げるリフターを構成する。
さらに、ベース2には、支持部材である門型フレーム20がY方向に平行にステージ6をブリッジ状に跨ぐように固定されている。門型フレーム20は、ベース2に固定される一対の脚部20Aと、脚部20Aの上部を繋ぐようにステージ6と平行に延びる架設部20Bとを有する。架設部20Bの上面には、リニアガイドレールにスライドブロックをスライド可能に連結させたリニアガイド21(駆動部)がY軸に平行に一対敷設されている。これらリニアガイド21には、Y軸ステージ22がスライド自在に所定の距離をもって取り付けられている。各Y軸ステージ22には、光学ヘッドである顕微鏡ヘッド30,40が1つずつ固定されている。
顕微鏡ヘッド30,40は、ガラス基板Wに形成されたパターンを結像する結像光学系と、パターンを照明する照明光学系と、像を観察するための観察系と、パターンにピントを合わせるための準焦装置等を有する。結像光学系は、複数の対物レンズ31が装着されたレボルバ32を転換させる転換機能と準焦機能とを有している。照明光学系は、落射照明機能を有し、観察系は、結像を可視化する観察装置(例えば、CCD(Charge Coupled Devices))33を備えている。また、対物レンズ31の転換・準焦は電動化されており、リモート制御できるようになっている。さらに、照明光学系の明るさ絞り(AS)、視野絞り(FS)、明視野/暗視野用の光学系の挿脱、微分干渉プリズム、アナライザなどの光学素子の挿脱も必要に応じて電動、空圧動等でリモート制御できるようになっている。
図3に複数ヘッド顕微鏡装置1の制御系のブロック図を示す。複数ヘッド顕微鏡装置1の全体の制御を司る検査制御装置50には、ローダ制御ユニット51が接続されている。ローダ制御ユニット51は、ロボットアームを備えた搬送ロボット52の制御を司る。搬送ロボット52は、ローダ制御ユニット51によって、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)制御される。また、顕微鏡ヘッド30,40の制御ユニット53A,53Bや、観察装置33も接続されており、光学系の調整や、観察装置33で取得した像を取り込めるようになっている。検査制御装置50には、画像処理ボード(不図示)が搭載されており、観察装置33から取り込んだ画像データは、表示手段であるモニタ54に表示される。さらに、検査制御装置50には、制御ユニット55が接続されている。制御ユニット55は、リフター(リフトピン11)と、ステージ6を移動させるモータ4のモータドライバ56と、顕微鏡ヘッド30,40をY方向に移動させる一対のリニアガイド21のモータドライバ57,58(駆動部)とが接続されており、例えば、PLC制御される。検査制御装置50が、モニタ54と、キーボード59、マウス60などの入力手段とを備える汎用のコンピュータである場合には、検査制御装置50と制御ユニット55とは、例えば、イーサネット(登録商標)接続により通信可能に構成される。
次に、本実施の形態の作用について説明する。なお、以下において、複数ヘッド顕微鏡装置1は、液晶パネルの製造におけるフォトリソ工程において、数種類の配線をガラス基板W上に形成するために線種と同数の成膜、レジスト塗布、パターン焼付け、現像、エッチングを行う際に、1サイクル毎に検査をする際に用いるものとして説明する。また、ガラス基板Wには、X方向に2つのパターンが形成される場合を例にして説明するが、パターンの配置や数、検査対象となる工程などは、これに限定されずに任意に選択できる。
図4に示すように、最初にガラス基板Wをステージ6上に載置する(ステップS101)。図3に示す搬送ロボット52が一枚のガラス基板Wをステージ6の上方に搬送したら、制御ユニット55がリフターを駆動させる。リフトピン11がステージ6の上面から突出し、ガラス基板Wの下面に当接してガラス基板Wを下方から支える。搬送ロボット52を後退させてガラス基板Wを搬送ロボット52からリフトピン11に移載したら、リフトピン11を下げて、ガラス基板Wをステージ6上に載せる。次に、ガラス基板Wの位置決めを行う(ステップS102)。押し付けピン10を移動させて、位置決めピン9にガラス基板Wの側面を押し付け、位置決めピン9と押し付けピン10とでガラス基板Wを挟むようにして位置決めする。
さらに、検査に必要な全ての検査点の座標情報等を含むレシピ情報を読み込み(ステップS103)、ガラス基板W上の検査点を各顕微鏡ヘッド30,40に対して割り当てる処理(検査点割り当て処理)を実施する(ステップS104)。この際に、例えば、図5に示すように、ガラス基板Wを顕微鏡ヘッド30の検査範囲R1と顕微鏡ヘッド40の検査範囲R2とに均等に割り振った場合を想定する。そして、各検査範囲R1,R2内にある検査点をその検査点が含まれる検査範囲R1,R2の顕微鏡ヘッド30,40の検査点群G1,G2に格納していき、全ての検査点をいずれか1つの顕微鏡ヘッド30,40に振り分ける。なお、この検査点割り当て処理は、ガラス基板Wを搬入する前に予め実施し、レシピ情報として記憶しておいても良い。この場合に、ステップS103に示すレシピ情報の読み込み処理では、顕微鏡ヘッド30,40毎に検査点群の読み込みのみを行う。
なお、図5の例では、ガラス基板W上の検査点の数及び配置がY方向に均等になっているので、2つの検査範囲R1,R2は略同じ大きさであるが、検査点が偏っていた場合には、検査範囲R1,R2は異なる大きさになる。
図4のステップS104で検査点の割り当てが終了したら、各顕微鏡ヘッド30,40がそれぞれ検査処理を実行する。検査処理は、顕微鏡ヘッド30,40毎の別スレッドとして実行され、各顕微鏡ヘッド30,40が並列(非同期)に動作する。例えば、顕微鏡ヘッド30の場合には、ステップS105Aに進んで、顕微鏡ヘッド30の動作処理が実施される。検査点割り当て処理で振り分けられた検査点群G1の中から、最初の検査点の座標が取得され、検査制御装置50が顕微鏡ヘッド30に対して移動指令を出す。このステップS105Aの処理の詳細については後に説明する。顕微鏡ヘッド30の移動が完了したら、検査点毎の検査処理を実行する(ステップS106A)。検査制御装置によって顕微鏡ヘッド30の対物レンズ31の選択や、ピント調整が行われ、観察装置33から取り込まれる画像が検査制御装置50で画像処理されてモニタ54に表示される。作業者は、モニタ54の画面を観察して、欠陥等の有無を確認する。なお、パターンマッチング等の画像処理によって判定を行っても良い。
顕微鏡ヘッド30について未検査点がある間は、ステップS107AからステップS105Aに戻り、前記の処理を繰り返す。全ての検査が終了したら(ステップS107AでNo)、検査終了状態に移行する(ステップS108A)。同様に、顕微鏡ヘッド40についても、全ての検査点を検査するまで、ステップS105B、ステップS106B、ステップS107Bに示す処理が実施され、全ての検査が終了したら検査終了状態に移行する(ステップS108B)。検査制御装置50は、各顕微鏡ヘッド30,40が非同期で動作している間、全ての顕微鏡ヘッド30,40が検査終了状態になったか否かの監視を行っており(ステップS109)、各顕微鏡ヘッド30,40が終了状態になったら、監視を止めて、そのガラス基板Wの検査処理を終了する。
ここで、ステップS105Aに示す顕微鏡ヘッド動作処理の詳細について、図6を参照して詳細に説明する。ここで、図6は、顕微鏡ヘッド30に対するフローチャートであり、顕微鏡ヘッド40に対するフローチャートとする場合には、符号30と符号40とを入れ替えれば良い。
最初に、顕微鏡ヘッド30は、保留解除待ちを行う(ステップS201)。初期状態では、保留解除されているので、このままステップS202以降の処理で衝突確認を行う。すなわち、ステップS202で他の顕微鏡ヘッド40の現在座標(以下、他ヘッド座標という)を取得する(ステップS202)、取得した他ヘッド座標と自身に与えられた検査点の座標(以下、目標座標という)とを比較し、各顕微鏡ヘッド30,40の機械的な幅を考慮した上で、移動したときに顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突するか否かを判定する。移動したときに顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突しないと判定したときには(ステップS203でNo)、ステータスを正常終了に設定する(ステップS204)。一方、移動したときに顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突すると判定したときには(ステップS203でYes)、ステータスを保留終了に設定する(ステップS205)。
なお、移動したときに顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突する場合とは、例えば、図5に示す検査点P1を顕微鏡ヘッド30で検査中に、顕微鏡ヘッド40を検査点P2に向けて移動させる場合であって、検査点P1,P2の間のY方向の距離が顕微鏡ヘッド30,40間の機械的な幅よりも小さい場合があげられる。
以上の処理で衝突確認を実施したら、図6のステップS206に進む。衝突確認の結果が正常終了であれば(ステップS206でYes)、移動先として指示された目標座標に移動し(ステップS207)、その後に他の顕微鏡ヘッド40に対して保留解除し(ステップS208)、ここでの処理を抜ける。
これに対して、衝突確認で保留終了した場合には(ステップS206でNo)、顕微鏡ヘッド30の移動動作を保留する(ステップS209)。すなわち、顕微鏡ヘッド30の移動を停止させ、目標座標には移動しない(以下、この状態を動作保留という)。動作保留する際には、他の顕微鏡ヘッド40が動作保留しているか否かを確認する(ステップS210)、他の顕微鏡ヘッド40が動作保留していないときには(ステップS210でNo)、ステップS201に戻る。このとき、顕微鏡ヘッド30は動作保留された状態を維持するので、他の顕微鏡ヘッド40が衝突しない位置に移動して顕微鏡ヘッド30の動作保留が解除されるまでステップS201のままで待機する。待機中に他の顕微鏡ヘッド40より保留解除の指示(ステップS208,S215)があったら、待機状態が解除される。
一方、他の顕微鏡ヘッド40が動作保留している場合には(ステップS210でYes)、全ての顕微鏡ヘッド30,40が動けない状態であるので、他の顕微鏡ヘッド40との間で動作優先順位を比較する(ステップS211)。動作優先順位とは、優先的に動作させる顕微鏡ヘッド30,40の順番を定めるもので、各顕微鏡ヘッド30,40に対して予め割り当てられている。また、動作優先順位は、各顕微鏡ヘッド30,40に対して割り当てずに、後に保留した方が優先度が高いというように、仕様として決めておいても良い。
顕微鏡ヘッド30の動作優先順位が他の顕微鏡ヘッド40よりも高い場合には(ステップS211でYes)、他の顕微鏡ヘッド30を衝突しない安全な位置(以下、待機位置という)まで移動させ(ステップS212)、その後に顕微鏡ヘッド30の保留解除をする(ステップS213)。この場合には、ステップS201に戻ってから前記の処理を実施する。ステップS204で正常終了に設定されるので、ステップS207に進んで目標座標に移動し、その後に他の顕微鏡ヘッド40の保留解除(ステップS208)の指示をして処理を抜ける。
一方、顕微鏡ヘッド30の動作優先順位が他の顕微鏡ヘッド40より低いときには(ステップS211でNo)、顕微鏡ヘッド30は待機位置まで移動し(ステップS214)、その後に他の顕微鏡ヘッド40の保留解除の指示をする(ステップS215)。この場合には、ステップS201に戻り、他の顕微鏡ヘッド40によって顕微鏡ヘッド30の保留の指示が解除されるまで待機する。
顕微鏡ヘッド40についての顕微鏡ヘッド動作処理(図4のステップS105B)も同様の処理を実施する。そして、全ての検査点に対して処理を実施したら、ガラス基板Wを搬送ロボット52で搬出する。新しいガラス基板Wが代わりに搬入され、前記した検査処理が再度実施される。
この実施の形態によれば、同一軸上にある2つの顕微鏡ヘッド30,40が独自に移動可能に、かつ移動可能範囲が一部重複するように構成したので、ガラス基板W上の検査点の数や配置に対応して柔軟な検査が可能になる。例えば、一方の移動可能範囲に属する検査点の数が他方の移動可能範囲に属する検査点の数よりも多い場合には、検査点が多い方の顕微鏡ヘッド30,40を頻繁に移動させることで検査を効率良く行うことができる。また、検査点の数が略均等になるように検査範囲R1,R2の大きさを変更することで、検査を効率良く行うことができる。
さらに、各顕微鏡ヘッド30,40は、現在の座標と移動先の目標座標とを比較することで各顕微鏡ヘッド30,40の衝突を防止するように構成したので、検査範囲が一部重複するような場合でも検査を安全に、かつ確実に実施することができる。
従来の複数ヘッド顕微鏡装置は、顕微鏡ヘッドを複数設けることで、ステージのストロークを小さくしており、基板を2軸方向に移動させる構成であるために装置の小型化には限界があったが、本実施の形態では、顕微鏡ヘッド30,40を積極的に移動させてガラス基板Wを一軸方向のみで移動するように構成したので装置の小型化が図れる。
なお、検査点割り当て処理において、検査点群に検査点座標を格納する順番は、任意に設定することができる。しかしながら、図5に矢印で示すように、2つの顕微鏡ヘッド30,40が互いに同一方向に移動するような順番に検査点座標を格納すると、動作保留が発生する頻度を減少でき、検査のスループットを向上できる。
また、図6に示した顕微鏡ヘッド動作処理を行うスレッドとは別のスレッドを構築しても良い。そのスレッドは、随時複数の顕微鏡ヘッド30,40の座標を取得して衝突の可能性判断を行う。もし、衝突の可能性が無いと判断した場合には、そのスレッドは、複数の顕微鏡ヘッド30,40のそれぞれのフローチャートの保留解除待ち処理(ステップS201)に対して、保留解除の指示を出す処理(ステップS208、S213,S215に該当する処理)を行う。このようなスレッドを持つことにより、他の顕微鏡ヘッドが衝突範囲外になった時点で、直ちに保留解除をして動作することが可能になるため、検査のスループットを向上できる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、前記の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図7に示すように、顕微鏡ヘッド30,40は、距離測定機61を1つずつ搭載している。各距離測定機61は、他の顕微鏡ヘッド30,40に向けて、かつ2つの距離測定機61が異なる位置に取り付けられている。図7においては、距離測定機61は高さ方向に異なる配置になっているが、X軸方向(図1参照)に異なる位置に配置しても良い。距離測定機61には、公知のレーザ距離測定機や、超音波距離測定機のように、非接触で、かつ顕微鏡ヘッド30,40間の距離を数mm〜数cmの単位で距離を測定できるものを用いる。なお、距離測定機61は、顕微鏡ヘッド30,40に搭載する代わりに、Y軸ステージ22(図1参照)に搭載しても良い。
この実施の形態の作用について説明する。第1の実施の形態と処置が異なる顕微鏡ヘッド動作処理のみについて説明する。なお、以下においては顕微鏡ヘッド30についての処理として説明するが、顕微鏡ヘッド40についても同様の処理が行われる。
図8に示すように、最初に顕微鏡ヘッド30の待機位置移動指示確認処理を行う(ステップS301)。この処理では、顕微鏡ヘッド30に対して待機位置移動指示が出ていたら、顕微鏡ヘッド30を待機位置まで移動させる。なお、初期段階では、待機位置移動指示は出ていないので、次の処理に移る。次に、ステップS302からの処理で衝突確認処理を行う。すなわち、検査制御装置50は、距離測定機61の値を取得する(ステップS302)。取得した値が指示された衝突警戒距離の範囲内か否かの確認をし、衝突警戒距離以内にない場合には(ステップS303でNo)、ステータスを正常終了に設定する(ステップS304)。その一方で、衝突警戒距離以内にある場合には(ステップS303でYes)、ステータスを保留終了に設定する(ステップS305)。
ステップS306では、衝突確認が正常終了したか否かの判定を行う。正常終了だった場合には(ステップS306でYes)、検査制御装置50は目標座標への移動開始を命令し、顕微鏡ヘッド30が移動を開始する(ステップS307)。ステップS313では、顕微鏡ヘッド30の移動が完了したか否かを判定し、移動が終了していない場合には(ステップS313でNo)、ステップS301に戻る。移動が終了したら(ステップS313でYes)、この処理を抜けて図4に示す処理が実行される。
一方、ステップS305で保留終了と設定された場合には、ステップS306からステップS308に進む。検査制御装置50は、目標座標への移動を保留し、顕微鏡ヘッド30に対して停止指示を出す。さらに、他の顕微鏡ヘッド40も動作保留中であるか否かを確認する(ステップS309)。他の顕微鏡ヘッド40が動作保留中でない場合には(ステップS309でNo)、他の顕微鏡ヘッド40が衝突警戒距離よりも離れるまで待機する。具体的には、ステップS313からステップS301に戻り、他の顕微鏡ヘッド40との位置関係が変わるまでの間、前記と同様の処理を繰り返す。一方、他の顕微鏡ヘッド40も動作保留中である場合には(ステップS309でYes)、動作優先順位の比較を行う(ステップS310)。動作優先順位の比較は、第1の実施の形態と同様に行われる。
顕微鏡ヘッド30の方が動作優先順位が高い場合には(ステップS310でYes)、他の顕微鏡ヘッド40に対して待機位置移動指示を出し(ステップS311)、ステップS313に進む。このときは、検査点座標への移動が完了していないので、ステップS301に戻り、前記の処理を繰り返す。他の顕微鏡ヘッド40は、待機位置に移動しているので、顕微鏡ヘッド30の衝突確認処理は正常終了する(ステップS304)。その結果、顕微鏡ヘッド30は、他の顕微鏡ヘッド40によりも先に目標座標に移動する。移動が完了したら、ここでの処理を終了する。
一方、他の顕微鏡ヘッド40の動作優先順位が高い場合には(ステップS310でNo)、顕微鏡ヘッド30に対して待機位置移動指示を出し(ステップS312)、他の顕微鏡ヘッド40が衝突警戒距離よりも離れるまで待機位置で待つ。具体的には、ステップS312からステップS301に戻り、前記の処理を繰り返す。このとき、顕微鏡ヘッド30が待機位置に移動したので、他の顕微鏡ヘッド40の衝突確認が正常終了する。その結果、他の顕微鏡ヘッド40が顕微鏡ヘッド30によりも先に検査点座標に移動し、他の顕微鏡ヘッド40における顕微鏡ヘッド動作処理が終了する。そして、他の顕微鏡ヘッド40の顕微鏡ヘッド動作処理が終了するときに顕微鏡ヘッド30の動作保留が解除され、その後顕微鏡ヘッド30が目標座標に移動する。
この実施の形態によれば、各顕微鏡ヘッド30,40に搭載された距離測定機61の測定結果に応じて、各顕微鏡ヘッド30,40毎に動作保留の必要性を判断するので、各顕微鏡ヘッド30,40の移動制御をより的確に実施でき、ガラス基板Wの検査のスループットが向上する。なお、第1の実施の形態と比較すると、第1の実施の形態では動作保留を解除するためには、保留解除を実施する決まったタイミングまで待つ必要があるが、顕微鏡ヘッド30,40間の距離が衝突警戒距離の範囲外になった時点で移動保留を解除することができるので、検査の効率が向上する。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、前記の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
この実施の形態で実施される処理を図9に示す。ステップS101からステップS103までは第1の実施の形態と同様の処理が実施される。ステップS104Aの検査点割り当て処理では、衝突危険領域を考慮して検査点の割り当てを行う。図10に示すように、衝突危険領域R3とは、その領域に顕微鏡ヘッド30,40が入ると隣り合う2つの顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突する可能性がある領域である。したがって、その幅は顕微鏡ヘッド30,40自体の機械的な幅に略等しい。顕微鏡ヘッド30,40毎に機械的な幅が異なる場合には、各顕微鏡ヘッド30,40の幅から算出される所定値が採用される。検査点を割り当てる際には、衝突危険領域R3以外の領域(顕微鏡ヘッド30の検査範囲R1、顕微鏡ヘッド40の検査範囲R2)にある検査点を対応する顕微鏡ヘッド30,40の検査点群G1,G2として最初に格納する。衝突危険領域R3内の検査点は、衝突危険領域検査点群G3として別に格納する。なお、図10で領域R1,R2は、ほぼ同じ面積になっているが、検査点の偏りによっては面積を異ならせ、衝突危険領域R3の位置も中央から偏った位置にしても良い。
次に、各々の顕微鏡ヘッド30,40が並列処理によって顕微鏡ヘッド動作処理(ステップS105A,S105B)を実施し、検査点ごと検査処理を実施する(ステップS106A,S106B)。ステップS107A,107B,S108A,S108Bを経て、検査範囲R1,R2のそれぞれの検査点を図10に矢印で示すように順番に検査する。全ての顕微鏡ヘッド30,40が検査終了状態になったら(ステップS109)、衝突危険領域R3の検査点を検査する(ステップS110)。具体的には、衝突危険領域R3に移動可能な顕微鏡ヘッド30,40(この場合には、衝突危険領域R3に隣り合う検査範囲R1,R2を有する顕微鏡ヘッド30,40)のうちで、いずれか1つの顕微鏡ヘッド30,40に対して衝突危険領域検査点群G3の検査点座標を順番に与え、各検査点について検査を実施させる。そして、全ての検査点についての検査を終了したら、そのガラス基板Wについて検査を終了する。
この実施の形態によれば、顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突する可能性のある領域の検査点については、後から1つの顕微鏡ヘッド30,40を使って検査を実施するようにしたので、顕微鏡ヘッド30,40同士が衝突することなく検査を行うことができる。
なお、本発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
光学ヘッドである顕微鏡ヘッドの数は、3つ以上でも良い。例えば、顕微鏡ヘッドが3つある場合には、全ての顕微鏡ヘッドの移動可能範囲が一部重複する構成か、隣り合う2つの顕微鏡ヘッドの移動可能範囲が一部重複し、両端の顕微鏡ヘッドの移動可能範囲は重複しない構成でも良い。この場合には、各顕微鏡ヘッドごとに並列処理が行われ、移動可能範囲が重複する顕微鏡ヘッドの間で顕微鏡ヘッド動作処理(ステップS105A,S105B)が実施される。
顕微鏡ヘッドの構成は、実施の形態に示すものに限定されない。標本もガラス基板Wに限定されない。
基板搬送部は、X方向にスライド移動するステージ6に限定されない。例えば、ガラス基板Wをエアーの吹き出しによって浮上させるベース部をX方向に沿って設けると共に、エアー浮上させたガラス基板Wを保持し、X方向に沿って移動させるスライダを配設したエアー浮上ステージであっても良い。
門型フレーム20をX軸方向に複数平行に配置し、各門型フレーム20に複数の顕微鏡ヘッド30,40を配設しても良い。検査に必要なガラス基板WのX方向へのストローク量を少なくすることができるので、装置の小型化や、検査のスループット向上が図れる。なお、門型フレーム20をX軸に平行移動自在に構成しても良い。この場合には、さらに装置の小型化や、検査のスループット向上が図れる。
本発明の実施の形態に係る複数ヘッド顕微鏡装置の概略構成を示す平面図である。 図1のA矢視図である。 複数ヘッド顕微鏡装置の制御ブロックを示す図である。 複数ヘッド顕微鏡装置における検査のフローチャートである。 顕微鏡ヘッドの動きの一例を説明するための模式図である。 顕微鏡ヘッド動作処理の詳細を示すフローチャートである。 顕微鏡ヘッドに距離測定機を設けた場合の概略図である。 顕微鏡ヘッド動作処理の詳細を示すフローチャートである。 複数ヘッド顕微鏡装置における検査のフローチャートである。 顕微鏡ヘッドの動きの一例を説明するための模式図である。
符号の説明
1 多数ヘッド顕微鏡装置
4 モータ(基板搬送部)
5 軸(基板搬送部)
6 ステージ(基板搬送部)
20 門型フレーム(支持部材)
30,40 顕微鏡ヘッド
21 リニアガイド(駆動部)
50 検査制御装置(ヘッド衝突防止制御部)
53A,53B モータドライバ(ヘッド衝突防止制御部)
57,58 モータドライバ(駆動部)
61 距離測定機
R3 衝突危険領域
W ガラス基板(基板)

Claims (12)

  1. ガラス基板が載せられるステージと、
    前記ステージをブリッジ状に跨ぐように配置された支持部材と、
    記支持部材の架設部に沿って移動範囲が重複するように移動自在に設けられた複数の光学ヘッドと、
    前記複数の光学ヘッドを前記架設部に沿って独立に移動させる駆動部と、
    前記ガラス基板上の検査点を前記各光学ヘッドに対して割り当て、それぞれに割り当てられた検査点に前記各光学ヘッドが移動するように前記駆動部を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突するか否かを前記駆動部の動作中に判断するとともに、衝突すると判断された際に一方の光学ヘッドを他方の光学ヘッドと衝突しない位置に移動させ、且つ他方の光学ヘッドを割り当てられた前記検査点の座標に移動させることを特徴とする複数ヘッド顕微鏡装置。
  2. 前記制御手段は、前記ガラス基板上の検査点を前記複数の光学ヘッドに対して振り分けて夫々の検査範囲を設定すると共に、前記各光学ヘッドに対して動作の優先順位を付与し、前記光学ヘッド同士が衝突すると判定された際に動作優先順位の低い前記一方の光学ヘッドを動作優先順位の高い前記他方に光学ヘッドと衝突しない位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  3. 前記制御手段は、前記夫々の検査範囲の他に前記隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突する可能性のある衝突危険領域を設定することを特徴とする請求項2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  4. 前記制御手段は、前記衝突危険領域に対して前記隣り合う2つの前記光学ヘッドのいずれか一つの光学ヘッドに検査点の座標を与えて検査を実施させることを特徴とする請求項3に記載の複数ヘッド顕微鏡装置
  5. 前記制御手段は、前記複数の光学ヘッドに対して夫々の検査範囲を均等に割り振って設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の複数ヘッド顕微鏡装置
  6. 前記制御手段は、前記複数の光学ヘッドに対して前記ガラス基板上の検査点の数がほぼ均等になるように夫々の検査範囲の大きさを設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  7. 前記制御手段は、前記制御手段は、前記夫々の検査範囲の他に前記隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突する可能性のある衝突危険領域を設定し、前記隣り合う2つの前記光学ヘッドで前記夫々の検査範囲を検査した後、前記衝突危険領域を検査することを特徴とする請求項2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  8. 前記制御手段は、前記隣り合う2つの光学ヘッドが衝突する衝突警戒距離以内あると判断場合に動作優先順位の低い前記一方の光学ヘッドに対して待機位置移動の指示を出すことを特徴とする請求項1又は2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  9. 前記制御手段は、前記隣り合う2つの光学ヘッドが互いに同一方向に移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  10. 前記制御手段は、前記隣り合う2つの光学ヘッド間の距離から衝突する可能性を判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  11. 前記制御手段は、前記隣り合う2つの光学ヘッドの座標を取得して衝突の可能性を判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の複数ヘッド顕微鏡装置。
  12. ガラス基板上の検査領域に対し、移動範囲が重複するように移動自在に設けられた複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法であって、
    前記ガラス基板上の検査点を前記各光学ヘッドに対して割り当てる割り当て処理工程と、
    それぞれに割り当てられた検査点に前記各光学ヘッドを移動させる動作工程と、
    を有し、
    前記動作工程は、
    隣り合う2つの前記光学ヘッド同士が衝突するか否かを前記各光学ヘッドの動作中に判断する判断工程と、
    前記判断工程にて、衝突しないと判断される場合は前記割り当て処理工程にてそれぞれ割り当てられた前記検査点の座標に前記各光学ヘッドを移動させ、衝突すると判断された場合には一方の光学ヘッドを他方の光学ヘッドと衝突しない位置に移動させ、且つ他方の光学ヘッドを割り当てられた前記検査点の座標に移動させる工程と、
    を含むことを特徴とする複数ヘッド顕微鏡装置の制御方法。
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