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JP4877040B2 - 郵便受け箱 - Google Patents
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Description

本発明は、郵便受け箱に関するものである。
従来、正面上部に投函口を設けるとともに投函口下方の取出口に取出し用扉を設けた郵便受け箱が知られている。そして、中でも、投函物の取出しを容易とするために、取出口の下端を軸として取出し用扉が外方に向かって回動自在とされ、取出し用扉の回動によって取出口が開閉される下開き式の取出し用扉が知られている。しかしながら、このような郵便受け箱は、取出し用扉の開閉の際に生じる不快な金属音や衝撃音、さらにその衝撃による損傷等の問題があった。そこで、この問題を解決するために、本発明者は郵便受け箱本体にダンパーを設けるとともに、取出し用扉の裏面下端部に突出部を設けて、取出し用扉の開放に従いこの突出部をダンパーの緩衝軸と接触させて、このダンパーの緩衝力で取出し用扉の開放を緩やかにした郵便受け箱を提案している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、郵便受け箱は玄関先に設置され人目にさらされるため、郵便受け箱としての投函物を収納するという機能はもちろんであるが、外観上、意匠性に富み、見映えのよい郵便受け箱が望まれてもいる。このような郵便受け箱としては、例えば、取出し用扉の前面を覆うように前面パネルを設け、そして前面パネルとして材質、形状、色等を適宜に選択し、さらに前面パネルに意匠を施すことで郵便受け箱の意匠性を向上させ見映えをよくするとともに、外部からの視認性を向上させることが考えられる。このように前面パネルを設けた取出し用扉は、一般的には従来の取出し用扉よりも重いものとなっているため、取出し用扉の開閉の際に生じる不快な金属音や衝撃音、さらにその衝撃による損傷等の問題はより深刻である。そこで、上記のようにダンパーを設けて取出し用扉の開放を緩やかにすることが考えられるが、この場合、取出し用扉に設けた前面パネルを傷つけないようにする必要がある。
特開2006−296890号公報
本発明は、以上の通りの背景から、取出し用扉に設けた前面パネルを傷つけることなく、取出し用扉の開閉の際に生じる不快な金属音や衝撃音を緩和するとともに、衝撃による損傷を防止することができる郵便受け箱を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するものとして以下のことを特徴とする。
第1には、投函物を取出すための取出口が郵便受け箱本体正面に形成され、前記取出口を開閉する下開き式の取出し用扉の前方に間隔を隔てて前面パネルが接続固定されている郵便受け箱であって、
取出口の左右縁部の少なくともいずれか一方の縁部にダンパーが配設され、取出し用扉の開放に従い取出し用扉の裏面下端部をダンパーの緩衝軸と接触させ、このダンパーの緩衝力で取出し用扉の開放を緩やかにし、また、郵便受け箱本体の底面前部に、幅方向全長にわたって、断面略L字状の立ち上がり部が設けられており、立ち上がり部先端のヒンジを介してつながる前記取出し用扉の開き角度を制限するストッパーとなり、かつ、受け箱内部への雨水のはね・侵入を防止する。
第2には、上記第1の発明の郵便受け箱において、下開き式の取出し用扉は、郵便受け箱本体にダンパー機構を有するヒンジを介して接続され、このダンパー機構を有するヒンジは、取出し用扉の閉方向に作動して取出し用扉の閉動作を緩やかにする。
上記第1の発明によれば、前面パネルが取出し用扉の前方に間隔を隔てて接続固定され、取出口の左右縁部の少なくともいずれか一方の縁部にダンパーが配設され、取出し用扉の開放に従って取出し用扉の裏面下端部をダンパーの緩衝軸と接触させているため、前面パネルとダンパーの緩衝軸と接触することはない。したがって、ダンパーの緩衝軸との接触による傷、破損等は生じない。また、取出し用扉の裏面下端部とダンパーの緩衝軸との接触により、ダンパーの緩衝力で取出し用扉の開放が緩やかになるので、取出し用扉の開閉の際に生じる不快な金属音や衝撃音が緩和され、衝撃による損傷も防止することができる。
上記第2の発明によれば、閉方向に作動するダンパー機構を有するヒンジにより取出し用扉の閉動作を緩やかにすることができるため、取出し用扉が勢いよく閉まることがなくなる。したがって、取出し用扉が閉まる前に不注意で取出口に指先を置いていた場合でも取出し用扉の閉動作が緩やかであるため指先を挟んでしまうことがない。また、取出し用扉を閉じた際の不快な金属音や衝撃音もさらに緩和され、衝撃による損傷も一層効果的に防止することができる。
本発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下に図面に沿ってその実施の形態について説明する。
図1は本発明の郵便受け箱の一実施形態の断面図であり、取出し用扉が閉じている状態を示し、図2は郵便受け箱の一実施形態の要部断面図であり、取出し用扉が開いている状態を示している。図3は郵便受け箱の全体斜視図であり、図4は郵便受け箱の要部断面斜視図である。
本発明の郵便受け箱は、正面に投函口3とその下方に取出口2を備えた郵便受け箱本体1を有している。投函口3は郵便受け箱本体1の正面の上部に長方形状で幅広に形成され、外部から郵便はがき、封筒、冊子などの投函物が投函される。投函口3下方の郵便受け箱本体1正面には一面にわたって開口した取出口2が形成され、この取出口2を塞ぐように開閉可能な取出し用扉4が設けられている。投函口3から投函された投函物は取出し用扉4を開けて郵便受け箱本体1の取出口2から取出すことができる。取出し用扉4は、外方に向かって回動自在とされ、取出し用扉4の回動によって取出口2が開閉される。また、取出し用扉4の裏面下端部41には、後方に突出する突出片42が取出し用扉4の幅方向の略全長にわたって形成されている。後述するが、取出し用扉4の開放に従い、取出し用扉4の裏面下端部41またはそこに形成された突出片42を、取出口2の左右縁部21b,21aの少なくともいずれか一方の縁部21b,21aに配設されたダンパー6の緩衝軸61に確実に接触させるようにする。
取出し用扉4の前方には、取出し用扉4の前面を覆うように間隔を隔てて矩形で平板状の前面パネル5が接続固定されている。前面パネル5と取出し用扉4との間には円柱状の連結具51が取出し用扉4前面の左右上下の位置の計4箇所に設けられ、この連結具51の両端部をそれぞれ前面パネル5および取出し用扉4に設けた連結具用孔に挿し込み、ナット等の止具52で固定することで前面パネル5を取出し用扉4に接続固定している。もちろん、これに限定されることなく、例えば、連結具51の両端部に螺合部を形成し、ねじ、ボルト等の止具52をそれぞれ前面パネル5の前面側および取出し用扉4の裏面側からねじ込み固定することで、前面パネル5を取出し用扉4に接続固定してもよい。前面パネル5は、アルミ板、木板、PMMA等の樹脂板等から形成され、郵便受け箱の意匠性を向上させ見映えをよくするとともに、外部からの視認性も向上させている。また、前面パネル5自体に意匠を施すことで、さらに外観上、意匠性に富んだ郵便受け箱とすることができる。
郵便受け箱本体1内部において、取出口2の左右縁部21b,21aの少なくともいずれか一方の縁部21b,21aに油圧式のダンパー6が配設されている。このダンパー6はその軸心部に緩衝軸61が挿入され、この緩衝軸61は上下方向に可動する。緩衝軸61の可動時にはダンパー6内に封入されたオイルの抵抗を受ける。したがって、取出し用扉4を開けた際には、その開放に従い、取出し用扉4の裏面下端部41またはそこに形成された突出片42をダンパー6の緩衝軸61に接触させて、緩衝軸61を押し上げることが重要である。緩衝軸61を押し上げることでダンパー6内に封入されたオイルの抵抗を受け、結果としてダンパー6の緩衝力を得、取出し用扉4の開放を緩やかにすることができる。以上のダンパー6はその緩衝軸61を取出し用扉4の裏面下端部41またはそこに形成された突出片42に確実に接触させるために、正面方向に対して傾斜をもって配設される。そして、ダンパー6の配設は、郵便受け箱本体1の側面13に設けられたダンパー保持部7に、例えば、ダンパー6に設けた係合爪をダンパー保持部7の係合爪受孔に挿し込んで係合させることで、配設することができる。
本発明における取出し用扉4は、ヒンジ8を介して郵便受け箱本体1に接続され回動自在に開閉される。郵便受け箱本体1の底面11の前部には、断面略L字状の立ち上がり部12が郵便受け箱本体1幅方向の全長にわたって形成され、この立ち上がり部12の郵便受け箱本体1幅方向の略中央の位置にヒンジ8の一端が取り付け固定される。ヒンジ8の他端は、その位置に対応するように、取出し用扉4の幅方向の略中央、裏面下端部41の上方の位置に取り付け固定される。立ち上がり部12にはダンパー6と干渉しないように挿通孔121が形成されており、ダンパー6を郵便受け箱本体1内部に配設する際には、この挿通孔121を通して固定される。立ち上がり部12は、取出し用扉4の開き角度の調整および取出し用扉4のストッパーとしての機能を有する。図2に示すように、取出し用扉4を開放した際、取出し用扉4の裏面下端部41に形成された突出片42をダンパー6と接触させた後、最終的にこの立ち上がり部12で受けるようにする。したがって、取出し用扉4の開き角度の調整は立ち上がり部12の角度を調整することによって実現できる。もちろん、取出し用扉4の裏面下端部41に形成された突出片42の突出の度合いを変えることによっても、取出し用扉4の開き角度を調整することができる。さらに、この立ち上がり部12は、雨水はね除け用としての機能も有する。具体的には、取出し用扉4の開放に従い、取出し用扉4の裏面に落下した雨水をその裏面下端部41で受け、そこからはね上がって郵便受け箱本体1内部に浸入するのを立ち上がり部12で阻止し、これにより投函物が濡れることを防止している。
以上のような郵便受け箱は、前面パネル5が取出し用扉4の前方に間隔を隔てて接続固定され、取出口2の左右縁部21b,21aの少なくともいずれか一方の縁部21b,21aにダンパー6が配設され、取出し用扉4の開放に従って取出し用扉4の裏面下端部41をダンパー6の緩衝軸61に接触させているため、前面パネル5がダンパー6の緩衝軸61に接触することはない。したがって、前面パネル5には、ダンパー6の緩衝軸61との接触による傷、破損等は生じない。また、取出し用扉4の裏面下端部41とダンパー6の緩衝軸61との接触により、ダンパー6の緩衝力で取出し用扉4の開放が緩やかになるので、取出し用扉4の開閉の際に生じる不快な金属音や衝撃音が緩和され、衝撃による損傷も防止することができる。
また、本発明は、取出し用扉4と郵便受け箱本体1とを接続するヒンジ8に閉方向に作動するダンパー機構を有するようにしてもよい。このような閉方向に作動するダンパー機構を有するヒンジ81は、いわゆるダンパーヒンジあるいはヒンジダンパーとも呼ばれ、ドア、門扉等向けとして市販されており、ドアの閉じ速度を制御可能にし、スムーズな開閉を実現している。本発明では、このような閉方向に作動するダンパー機構を有するヒンジ81を用いることにより、取出し用扉4の閉動作が緩やかになるように閉じ速度を制御し、取出し用扉4が勢いよく閉まることを防止することができる。したがって、取出し用扉4が閉まる前に不注意で取出口2に指先を置いていた場合でも取出し用扉4の閉動作が緩やかに制御されるため指先を挟んでしまうことがない。また、取出し用扉4を閉じた際の不快な金属音や衝撃音もさらに緩和され、衝撃による損傷も一層効果的に防止することができる。
本発明の郵便受け箱の一実施形態の断面図であり、取出し用扉が閉じている状態を示している。 郵便受け箱の一実施形態の要部断面図であり、取出し用扉が開いている状態を示している。 郵便受け箱の全体斜視図である。 郵便受け箱の要部断面斜視図である。
符号の説明
1 郵便受け箱本体
2 取出口
21a 右縁部
21b 左縁部
3 投函口
4 取出し用扉
41 裏面下端部
5 前面パネル
6 ダンパー
61 緩衝軸
8 ヒンジ
81 ダンパー機構を有するヒンジ

Claims (2)

  1. 投函物を取出すための取出口が郵便受け箱本体正面に形成され、前記取出口を開閉する下開き式の取出し用扉の前方に間隔を隔てて前面パネルが接続固定されている郵便受け箱であって、
    取出口の左右縁部の少なくともいずれか一方の縁部にダンパーが配設され、取出し用扉の開放に従い取出し用扉の裏面下端部をダンパーの緩衝軸と接触させ、このダンパーの緩衝力で取出し用扉の開放を緩やかにすること、及び、郵便受け箱本体の底面前部に、幅方向全長にわたって、断面略L字状の立ち上がり部が設けられており、立ち上がり部先端のヒンジを介してつながる前記取出し用扉の開き角度を制限するストッパーとなり、かつ、受け箱内部への雨水のはね・侵入を防止することを特徴とする郵便受け箱。
  2. 下開き式の取出し用扉は、郵便受け箱本体にダンパー機構を有するヒンジを介して接続され、このダンパー機構を有するヒンジは、取出し用扉の閉方向に作動して取出し用扉の閉動作を緩やかにすることを特徴とする請求項1に記載の郵便受け箱。
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