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JP4881173B2 - 作業車両 - Google Patents
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JP4881173B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関を動力源とする発電装置を搭載した作業車両に関し、さらに詳しくは、発電装置の内燃機関の運転によって発生する燃焼ガスおよび昇温ガスなどの排気ガスを車外へ排出するための構造に関する。
典型的な従来技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この従来技術では、ラジエータを通過した空気は、その排気通路を塞ぐようにマフラが設けられているため、発電装置が収容される発電装置パッケージ内の空間の換気は、ラジエータユニットの排風によって押し込まれ、ラジエータユニットの排風が干渉を受けずに排出されるとともに、マフラの冷却および発電装置パッケージ内の換気が抑制されることを防止するために、作業車両であるトラックに、内燃機関と発電装置とが搭載され、内燃機関から生じた高温の排ガスがダクトを通ってマフラへ導かれ、排気口から外部へ排出される。また、ラジエータユニットに設けられるファンによって外気が吸引口から吸引され、内燃機関の内部で熱せられた水を循環させて、ラジエータによって冷却し、ラジエータを通過した空気は、隔壁の下方の排風部へ導かれた後、隔壁の通風口を介して、マフラが設けられる空間へ導かれ、排気口から外部へ排出している。
このような従来技術において、前記ラジエータユニットの排風が干渉を受けずに排出され、マフラの冷却および発電装置パッケージ内の換気が抑制されることを防止するために、ラジエータユニットの排風部上に隔壁を設け、この隔壁上にマフラを設置している。この隔壁には、ラジエータユニットの排風がマフラの冷却およびダクトの換気を助長するように、通風口が設けられる。
発電装置で生じた熱は、水を媒体としてラジエータユニットによって冷却し、一方では吸気口から吸気した冷風をパッケージ内に導き、ダクトを介して排出する。マフラの表面からの発熱は、ラジエータユニットの排風によって隔壁の通気口を介して外部へ排出され、このようにして発電装置に動力源として設けられる内燃機関の燃焼ガスおよび昇温ガスを車外へ排出している。
実開昭56−86854号公報
前記従来技術では、隔壁の下方にラジエータユニットを通過した排風が導かれる排風部が設けられ、隔壁に通風口が設けられ、隔壁上にマフラが設けられ、マフラの熱をラジエータユニットから前記通風口を介して導かれた排風によって回収し、熱回収後の排風を排気口から車外へ排出するように構成されている。
このような構成では、内燃機関の運転音は、ダクトを経て、前記マフラが収容される空間に導かれ、排気口から外部へ放出されるとともに、ラジエータユニットの送風音は、排風部および隔壁の通風口を介して前記マフラが設けられる空間へ導かれ、排気口から車外へ排出されるので、前記内燃機関の運転音およびラジエータユニットの送風音が外部へ放出され、外部へ大きな騒音を生じるという問題がある。
本発明の目的は、発電装置の運転による騒音を低減して、排気および排熱することができる作業車両を提供することである。
本発明は、車両本体の荷台に設置された荷箱内に、内燃機関によって発電機を駆動する発電装置が搭載され、前記発電装置から発生する排気を、前記発電装置から荷箱の外部へ導いて排出する排気誘導手段が設けられ
前記排気誘導手段は、前記内燃機関の燃焼ガスを前記荷箱の外部へ導く燃焼ガス誘導管と、前記内燃機関によって加熱された昇温ガスを前記荷箱の外部へ導く昇温ガス誘導管とを含み、
前記荷箱は、車両の前進方向に臨む前壁と、前壁の右側縁部から後方に連なる右側壁と、前壁の左側縁部から後方に連なる左側壁とを有し、
前記昇温ガス誘導管の一端部は、前記発電装置に接続され、前記昇温ガス誘導管の他端部は前記前壁に接続され、
前記前壁における前記昇温ガス誘導管の他端部が接続される部位には、前記昇温ガス誘導管に連通する透孔が形成され、
この透孔は、前壁から前方に突出しかつ下方に開放したカバー体によって覆われていることを特徴とする作業車両である。
本発明に従えば、作業車両の荷箱には、内燃機関によって発電機を駆動する発電装置が搭載され、現場へ移動して各種の作業機械を稼動するための電力を供給することができる。荷箱内に搭載された発電装置は、内燃機関によって発電機を駆動するように構成されるため、発電装置を運転すると、内燃機関から燃焼ガスおよび昇温ガスが発生する。これらの燃焼ガスおよび昇温ガスなどの排気は、排気誘導手段によって発電装置から荷箱の外部へ導かれるので、荷箱内の空気が燃焼ガスによって汚損されることが防がれるとともに、昇温ガスによって荷箱内の空気が加熱されて高温となることが防がれ、荷箱内の環境雰囲気の低下が防止される。
このように発電装置を運転しても荷箱内の環境が低下しないので、発電装置を荷箱内に搭載したままで運転することができ、現場での発電装置の荷箱への揚げ降ろし作業が不要となり、発電装置の揚げ降ろしのための労力および時間を削減して、作業効率を向上することができる。また、発電装置の排気が排気誘導手段によって荷箱の外部へ導かれるので、発電装置を運転する際に、換気のために荷箱に設けられる扉を開放したままにする必要がないので、発電装置の運転音が荷箱によって遮断され、外部への運転音の放出が防がれ、騒音が抑制される。
また本発明に従えば、内燃機関の燃焼ガスは燃焼ガス誘導管によって、また内燃機関によって加熱された昇温ガスは昇温ガス誘導管によって、前記荷箱の外部へそれぞれ導くように構成されるので、黒鉛などの粒子状物質(Particulate Matter;略称PM)、窒素酸化物(略称NOx)および未燃物質などの環境汚損物質を含有する燃焼ガスと、内燃機関の発熱によって周囲の空気が加熱された昇温ガスとが、混合することなしに、個別に分離して、荷箱から外部へ放出される。
これによって、燃焼ガスの一部が発電装置の前記昇温ガスの排出口から内部へ浸入し、燃焼ガスに含まれる粒子状物質が発電機およびその他の機器に付着し、発電機およびその他の機器を汚損してしまうことが防がれ、これによる発電装置の故障の発生を回避することができる。また、燃焼ガスおよび昇温ガスを、前記燃焼ガス誘導管および昇温ガス誘導管によって個別に排出することによって、燃焼ガス誘導管および昇温ガス誘導管を、燃焼ガスおよび昇温ガスの各性状、すなわちガスの温度、流量および成分などに適した材質および構造を個別に選択して、各ガス成分に対して耐性の高い管路を実現することが可能となり、ガス漏洩のない確実な排気の排出を長期に達成することができる。
また発電装置において発生した昇温ガスは、昇温ガス誘導管の一端部から他端部へ導かれ、荷箱の前壁に形成された透孔を介して外部へ放出される。カバー体は前壁から前方で前記透孔を覆い、かつ下方に開放しているので、前記透孔から放出された昇温ガスは、前壁とカバー体との間で下方に開放した空間を介して排出される。カバー体が下方に開放した状態で透孔を覆うように構成されるので、上方および前方から昇温ガス誘導管内に風雨および異物などの浸入を防ぐことができる。また、前壁に前記カバー体が設けられるので、透孔および昇温ガス誘導管の他端部の開口から排出する昇温ガスに車両走行時の気流または風圧が直接作用して、昇温ガスの排出が妨げられることが防がれ、円滑に昇温ガスを排出することができる。
さらに本発明は、前記燃焼ガス誘導管は、積載機器から荷箱にわたって前記昇温ガス誘導管内に挿通されていることを特徴とする。
本発明に従えば、昇温ガス誘導管内に燃焼ガス誘導管が挿通されるので、荷箱内に前記燃焼ガス誘導管を配設するための空間を必要とせず、荷箱内の排気誘導手段による占有空間を少なくすることができる。
本発明によれば、作業車両の荷箱に排気誘導手段が設けられることによって、発電装置から生じる燃焼ガスが荷箱の外部へ排出され、荷箱内の空気が内燃機関の燃焼ガスによって汚損されることが防がれるとともに、昇温ガスによって温度上昇することを抑制することができ、荷箱内の環境を良好に維持することができる。
また本発明によれば、燃焼ガス誘導管と昇温ガス誘導管とによって、内燃機関の燃焼室から排出される燃焼ガスと、内燃機関の発熱によって昇温された昇温ガスとを、荷箱の外部へ個別に排出することができるので、発電装置の燃焼ガスの混入による故障の発生を防止し、燃焼ガス誘導管および昇温ガス誘導管の劣化を抑制し、信頼性の高い発電装置からの排気の排出を実現することができる。
また、荷箱の前壁に透孔を形成して昇温ガス誘導管の他端部が接続し、透孔がカバー体によって覆われるので、昇温ガス誘導管内への風雨および異物の浸入を防ぎ、前記透孔を介して排出される昇温ガスへの前方からの気流または風圧の作用を少なくして、昇温ガスの円滑な排出を実現することができる。
さらに本発明によれば、昇温ガス誘導管内に燃焼ガス誘導管が挿通されることによって、前記燃焼ガス誘導管を荷箱内に配設するための空間が不要であり、荷箱内で排気誘導手段によって占有される空間を少なくして、各種の機器および機材を積載するためなどに利用することができる有効利用空間の減少を抑制することができる。
図1は本発明の一実施形態の作業車両1を示す一部の断面図であり、図2は排気誘導手段2の拡大断面図である。本実施形態の作業車両1は、車両本体3の荷台4に設置された荷箱5内に、内燃機関によって発電機を駆動する発電装置6が搭載され、前記発電装置6から発生する排気を、前記発電装置6から荷箱5の外部へ導いて排出する排気誘導手段2が設けられる。
前記荷箱5は、作業車両1の前進方向Aに臨む前壁10と、前壁10の右側縁部から後方に連なる右側壁11と、前壁10の左側縁部から後方に連なる左側壁12と、右側壁11の後方右側縁部および左側壁12の後方左側縁部に連なって後方に臨む後壁13(後述の図3参照)と、前壁10、右側壁11、左側壁12および後壁13の各上縁部に連なる天壁14と、前壁10、右側壁11、左側壁12および後壁13の各下縁部に連なる床15とを有する。
前記前壁10、右側壁11、左側壁12および後壁13は、ほぼ水平な底15に対して垂直に立ち上がり、右側壁11および左側壁12は前壁10に対して直角に連なり、後壁13は前壁10に平行であり、天壁14は底15に平行である。これらの前壁10、右側壁11、左側壁12および後壁13は、ジュラルミンおよびアルミニウム合金などの軽量金属から成る外板の内面に、化粧合板が内張りされたパネルによって実現される。また底15は、圧縮合板から成り、車両本体3の荷台4にボルトおよびナットなどによって固定され、この底15上に前記前壁10に近接して、前記発電装置6が搭載されている。
前記排気誘導手段2は、前記内燃機関25の燃焼ガスを前記荷箱5の外部へ導く燃焼ガス誘導管20と、前記内燃機関25によって加熱された昇温ガスを前記荷箱5の外部へ導く昇温ガス誘導管21とを含む。
前記発電装置6は、中空の大略的に直方体状のハウジング23と、ハウジング23内に収容される発電機24と、ハウジング23内に収容され、発電機24を駆動する内燃機関25とを有する。前記発電機24は、たとえばブラシレス回転界磁同期発電機によって実現される。また前記内燃機関25は、たとえば4サイクル水冷ディーゼルエンジンによって実現される。
前記発電装置6の一側部には、操作盤26、燃料レベルゲージ27および取手28が設けられる。また発電装置6の上部には、中央に燃料給油口29および吊下げ用フック部材30が設けられ、前記上部の長手方向一端部寄りに排気口31、排風口32およびラジエータ給水口33が設けられる。さらに発電装置6の正面部には、扉34、吸気口35、燃料ドレーン36、冷却水ドレーン37およびエンジンオイルドレーン38が設けられる。
前記排気口31には前記内燃機関25から燃焼ガスが導かれ、前記排風口32には前記内燃機関25のラジエータを通過して冷却水との熱交換によって熱回収した昇温ガスが導かれる。
前記燃焼ガス誘導管20は、発電装置6の排気口31から荷箱5の前壁10の上部付近にわたって前記昇温ガス誘導管21内に挿通される。前記昇温ガス誘導管21の一端部は、前記発電装置6の排風口32に接続され、前記昇温ガス誘導管21の他端部は前記前壁10の内面に設けられる直方体状のダクト40に接続される。
前記前壁10における前記昇温ガス誘導管21の他端部が接続される部位、すなわち前記ダクト40が固定位置には、前記ダクト40内の空間41を介して昇温ガス誘導管21に連通する透孔42が形成され、この透孔42は、前壁10から前進方向Aに突出しかつ下方に開放したカバー体43によって覆われる。
前記燃焼ガス誘導管20は、前述したように燃焼ガス誘導管21内をほぼ同軸に挿通して、ダクト40内を経て前壁10から突出し、前記カバー体43内で水平方向に直角に屈曲して、前記カバー体43から側方に突出する。
このような燃焼ガス誘導管20は、前記排気口31からダクト40内まで一直線に延びる第1誘導管20aと、第1誘導管20aの上端部に接続され、直角に屈曲した曲管から成る第2誘導管20bと、ダクト40内で第2誘導管20bに一端部が接続され、前壁10の前記透孔42を挿通して前壁10から外部へ突出する一直線状の第3誘導管20cと、カバー体43内で第3誘導管20cの他端部に接続され、直角に屈曲した曲管から成る第4誘導管20dと、カバー体43内で一端部が接続され、他端部がカバー体43から一側方に突出して一直線に延びる第5誘導管20eとを有する。
これらの第1〜第5誘導管20a〜20eは、ニッケル・クロム合金などの耐熱合金から成り、外径34mm、厚さ3.2mmの鋼管によって実現される。また、前記昇温ガス誘導管21は、たとえばアルミニウム合金から成り、外径300mmの蛇腹管によって実現される。このような蛇腹管を用いることによって、大きな放熱面積を確保することができ、ダクト40および前壁10への伝熱量を少なくすることができ、ダクト40および前壁10が加熱されることが防がれる。
前記燃焼ガス誘導管20が鋼管から成るので、燃焼ガス誘導管20と高温の排ガスとの接触による腐食に対して耐久性を向上することができる。
また、このような燃焼ガス誘導管20は、前記昇温ガス誘導管21内に間隔をあけて挿入されるので、高温の排気ガスによって加熱された燃焼ガス誘導管20から放射される熱を、昇温ガス誘導管21と燃焼ガス誘導管20との間を通過する昇温ガスによって回収し、断熱することができる。これによって荷箱5内の空気に燃焼ガス誘導管20の熱が伝達して荷箱5内の空気が加熱されることが防がれ、発電装置6の運転によって荷箱5内の雰囲気温度が上昇して作業環境が低下することが防がれる。
前記ダクト40は、大略的に中空の直方体状であって、たとえばアルミニウム合金から成り、天板40a、底板40b、第1〜第4側板40c〜40fを有する。天板40aは、昇温ガス誘導管21から放出される昇温ガスとの接触によって加熱されるため、荷箱5の天壁14の下方に僅な間隔ΔLをあけて近接して配置され、天壁14との間に空隙46を介在させて天板40aが天壁14に接触しないようにし、ダクト40によって天壁14が加熱されることを防止している。前記間隔ΔLは、たとえば30mm〜100mmに選ばれる。
前記天板40aの4つの周縁部には、第1〜第4側板40c〜40fの各上端部が直角に連なり、第1〜第4側板40c〜40fの下端部には前記底板40bの4つの周縁部が直角に連なる。この底板40bと前記天板40aとは平行であり、相互に対向する第1側板40cと第3側板40eとは平行であり、第2側板40dと第4側板40fとは平行である。
前記底板40bには、円形のガス流入孔46が形成され、ガス流入孔46の周縁部に、前記昇温ガス誘導管21の一端部が気密に接続され、昇温ガス誘導管21内を上昇してきた昇温ガスが前記ガス流入孔46を介してダクト40内の空間41に流入する。
前記第3側板40eは、透孔42を覆うようにして前壁10にブラケット47によって固定される。ブラケット47は、たとえばL形鋼から成り、ウエブが複数のビス48によって前壁10の前記透孔42に臨む周縁部に固定され、透孔42から面内方向に突出するフランジには、複数のビス49によって前記第3側板40eが固定される。第3側板40eには、ガス流出孔50が形成され、このガス流出孔50の周縁部が前記ブラケット47のフランジに複数のビス49によって固定される。昇温ガス誘導管21からダクト40内の空間41に流入した昇温ガスは、前記ガス流出孔50から流出し、透孔42を経てカバー体43内へ導かれ、カバー体43の開口から下方へ排出される。
ブラケッ47には、U字状の保持金具51の両端部がナット52によって固定される。保持金具51の両端部には、前記ナット52が螺着される外ねじが刻設され、燃焼ガス誘導管20の第3誘導管20eが挿入された状態で各ナット52を締め付け、第3誘導管20eが透孔42およびガス流出孔50のほぼ中心軸線上に位置決めされ、ブラケット47に締結される。
前記カバー体43は、天井部43a、前板部43b、一対の側板部43c,43dおよび3つの内折れ部43e,43f,43gを有する。天井部43aは、前記透孔42よりも上方に近接して前壁10から前進方向Aにほぼ水平に突出し、前壁10から前進方向Aに最も離れた遊端部に連なって前記前板部43bが形成される。前板部43bは、下方になるにつれて前進方向Aに傾斜し、下端部と前壁10との間に前記開口を形成している。
前記天井部43aの一側部には、一方の側板部43cが下方に直角に連なり、天井部43aの他側部には、他方の側板部43dが下方に直角に連なる。これらの側板部43c,43dは平行であり、各側板部43c,43d間でかつ前壁10と前板部43bとの間には、前記開口を介して大気に開放した排気空間53が形成され、この排気空間53に前記ダクト40から昇温ガスが排出され、大気に放散される。また、第5誘導管20eは、他方の側板部43dに形成される孔を貫通して突出し、燃焼ガスを右側壁11よりも外側方へ排出し、右側壁11の排煙に含まれるカーボンなどの粒子状物質(略称PM)の付着による汚損を防止している。
このようなカバー体43は、各内折れ部43e,43f,43gが前記透孔42を外囲するように配置され、各内折れ部43e,43f,43gが前壁10に複数のビス54によって固定され、透孔42内への風雨および塵埃などの浸入を防止している。
図3はガス誘導カバー60の構成を示す断面図である。前記燃焼ガス誘導管20および昇温ガス誘導管21の前記発電装置6側に配置される各一端部は、ガス誘導カバー60によって排気口31および排風口32に個別に接続される。
ガス誘導カバー60は、ハウジング23に排気口31および排風口32を外囲するようにして気密に着脱可能に設けられ、断面が逆凹状のカバー本体61と、カバー本体61に一体的に形成され、燃焼ガス誘導管20の一端部が接続される直円筒状の第1管継手62と、カバー本体61内で一対角線に沿って中心軸線から周縁部にわたって延びる中空箱状の燃焼ガス案内体63と、燃焼ガス案内体63に前記中心軸線上で一体的に形成され、昇温ガス誘導管21の一端部が接続される第2管継手64とを有する。前記燃焼ガス案内体63は、カバー本体61の内面に、たとえば溶接によって固定されている。
発電装置6内に収容される内燃機関25から延びる排気管66は、ハウジング23に設けられる前記排気口31に接続され、排気管66から排出される燃焼ガスは、排気口31から燃焼ガス案内体63内に導かれ、第2管継手64を経て燃焼ガス誘導管20に導かれる。燃焼ガス誘導管20および昇温ガス誘導管21の各一端部は、各管継手64,62に同軸に接続され、相互に半径線方向に間隔をあけて離間している。
内燃機関25のラジエータを通過して加熱された昇温ガスは、ハウジング23の排風口32から排出され、カバー本体61から第1管継手62を経て、昇温ガス誘導管21に導かれる。
このようなガス誘導カバー60は、耐熱性、耐腐食性および耐候性の高い材料、たとえばステンレス鋼板から成る。
図4は作業車両1の側面図であり、図5は作業車両1の平面図である。作業車両1は、荷箱5に前述の発電装置6とタイヤ交換機70とを搭載したロードサービスカーであって、夜間に民家が隣接する現場へ移動して、故障車両のタイヤ交換などの作業を行なうために用いられる。
作業車両1の荷箱5には、内燃機関25によって発電機24を駆動する発電装置6が搭載され、現場へ移動して前述のタイヤチェンジャ70などの各種の作業機械を稼動するための電力を供給することができる。荷箱5内に搭載された発電装置6は、内燃機関25によって発電機24を駆動するように構成されるため、発電装置6を運転すると、内燃機関25から燃焼ガスおよび昇温ガスが発生する。これらの燃焼ガスおよび昇温ガスなどの排気は、排気誘導手段2によって発電装置6から荷箱5の外部へ導かれるので、荷箱5内の空気が燃焼ガスによって汚損されることが防がれるとともに、昇温ガスによって荷箱5内の空気が加熱されて高温となることが防がれ、荷箱5内の環境雰囲気の低下が防止される。
このように発電装置6を運転しても荷箱5内の環境が低下しないので、発電装置6を荷箱5内に搭載したままで運転することができ、現場での発電装置6の荷箱5への揚げ降ろし作業が不要となり、発電装置6の揚げ降ろしのための労力および時間を削減して、作業効率を向上することができる。また、発電装置6の排気が排気誘導手段2によって荷箱5の外部へ導かれるので、発電装置6を運転する際に、換気のために荷箱5に設けられる扉を開放したままにする必要がないので、発電装置6の運転音が荷箱5によって遮断され、外部への運転音の放出が防がれ、騒音が抑制される。
内燃機関25の燃焼ガスは燃焼ガス誘導管20によって、また内燃機関25によって加熱された昇温ガスは昇温ガス誘導管21によって、前記荷箱5の外部へそれぞれ導くように構成されるので、黒鉛などの粒子状物質(Particulate Matter;略称PM)、窒素酸化物(略称NOx)および未燃物質などの環境汚損物質を含有する燃焼ガスと、内燃機関25の発熱によって加熱された昇温ガスとが、混合することなしに、個別に分離して、荷箱5から外部へ放出される。
これによって、燃焼ガスの一部が発電装置6の前記昇温ガスの排出口から内部へ浸入し、燃焼ガスに含まれる粒子状物質が発電機24およびその他の機器に付着し、発電機24およびその他の機器を汚損してしまうことが防がれ、これによる発電装置6の故障の発生を回避することができる。
また、燃焼ガスおよび昇温ガスが燃焼ガス誘導管20および昇温ガス誘導管21によって個別に排出されるので、燃焼ガス誘導管20および昇温ガス誘導管21を、燃焼ガスおよび昇温ガスの各性状、すなわちガスの温度、流量および成分などに適した材質および構造を個別に選択して、各ガス成分に対して耐性の高い管路を実現することが可能となり、ガス漏洩のない確実な排気の排出を長期に達成することができる。
さらに、昇温ガス誘導管21内に燃焼ガス誘導管20が間隔をあけて挿通されるので、荷箱5内に前記燃焼ガス誘導管20を配設するための空間を必要とせず、荷箱5内の排気誘導手段2による占有空間を少なくすることができる。
さらに、下方に開放したカバー体43によって透孔42を覆うように構成されるので、上方および前方から昇温ガス誘導管21内への風雨および異物などの浸入を防ぐことができる。また、前壁に前記カバー体43が設けられるので、透孔42および昇温ガス誘導管21の他端部の開口から排出する昇温ガスに車両走行時の気流または風圧が直接作用して、昇温ガスの排出が妨げられることが防がれ、円滑に昇温ガスを排出することができる。
本発明の一実施形態の作業車両1を示す一部の断面図である。 排気誘導手段2の拡大断面図である。 ガス誘導カバー60の構成を示す断面図である。 作業車両1の側面図である。 作業車両1の平面図である。
符号の説明
1 作業車両
2 排気誘導手段
3 車両本体
4 荷台
5 荷箱
6 発電装置
10 前壁
11 右側壁
12 左側
13 後壁
14 天壁
15 床
20 燃焼ガス誘導管
21 昇温ガス誘導管
23 ハウジング
24 発電機
25 内燃機関
26 操作盤
31 排気口
32 排風口
40 ダクト
41 ダクト40内の空間
42 透孔
43 カバー体
46 ガス流入孔
47 ブラケット
50 ガス流出孔
51 保持金具
53 排気空間
60 ガス誘導カバー
61 カバー本体
62 第1管継手
63 燃焼ガス案内体
64 第2管継手
A 前進方向

Claims (2)

  1. 車両本体の荷台に設置された荷箱内に、内燃機関によって発電機を駆動する発電装置が搭載され、前記発電装置から発生する排気を、前記発電装置から荷箱の外部へ導いて排出する排気誘導手段が設けられ
    前記排気誘導手段は、前記内燃機関の燃焼ガスを前記荷箱の外部へ導く燃焼ガス誘導管と、前記内燃機関によって加熱された昇温ガスを前記荷箱の外部へ導く昇温ガス誘導管とを含み、
    前記荷箱は、車両の前進方向に臨む前壁と、前壁の右側縁部から後方に連なる右側壁と、前壁の左側縁部から後方に連なる左側壁とを有し、
    前記昇温ガス誘導管の一端部は、前記発電装置に接続され、前記昇温ガス誘導管の他端部は前記前壁に接続され、
    前記前壁における前記昇温ガス誘導管の他端部が接続される部位には、前記昇温ガス誘導管に連通する透孔が形成され、
    この透孔は、前壁から前方に突出しかつ下方に開放したカバー体によって覆われていることを特徴とする作業車両。
  2. 前記燃焼ガス誘導管は、積載機器から荷箱にわたって前記昇温ガス誘導管内に挿通されていることを特徴とする請求項記載の車両の作業車両。
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