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JP4902386B2 - イグニッションスイッチ装置 - Google Patents
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JP4902386B2 - イグニッションスイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発信手段からのIDコードが予め登録された正規のものであると判別されることを条件としてエンジンの始動を許可するイグニッションスイッチ装置に関するものである。
近年多発する車両の盗難防止を図るために、運転者が携帯しつつ車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、そのIDコードを受信し得る受信手段とを備え、当該受信手段にて受信したIDコードが正規のものであることを条件として、エンジン始動を含む車両の各種操作を可能とした所謂スマートエントリーシステムが提案されている。例えば、二輪車におけるスマートエントリーシステムの場合、発信手段(電子キー)を携帯した運転者が車両に近づくと、その発信手段から発信されたIDコードを受信手段が受信し、予め登録した正規のものであるか否かが判定されるとともに、正規のものである場合に限りエンジン始動操作を可能としている。
然るに、上記の如きスマートエントリーシステムを具備した二輪車においては、従来、正規のIDコードを受信したと判定されたことを条件として回動操作可能な操作ノブを有し、当該操作ノブを回動操作することによりエンジンの始動が可能とされたイグニッションスイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるイグニッションスイッチ装置は、正規のIDコードが受信されるまでは操作ノブの回動操作が規制されているとともに、その規制された状態で強引に回転操作しようとしたときに当該操作ノブを空回りさせるトルクリミッタ機構が配設されている。
このトルクリミッタ機構により、第三者が盗難やいたずら等の目的で強引に操作ノブを回動操作しようとした場合、操作ノブをロータに対して相対的に回動させることにより空回りさせることができ、第三者が不正にエンジン始動を行ってしまうのを防止することが可能とされていた。
特開2005−112048号公報
しかしながら、上記従来のイグニッションスイッチ装置においては、第三者による操作ノブに対する不正な回動操作を抑制し得ることができるものの、いたずら等を目的として第三者が操作ノブを過大な力で強引に引っ張った場合、当該操作ノブと連結された内部の構成要素(ロータ等)が破壊されてしまうという問題があった。特に、例えば操作ノブの略中央からメカキー等を一体的に延設させ、当該操作ノブ及びメカキーがロータとしてのキーシリンダから取り外し可能なものに適用した場合、メカキーがキーシリンダのタンブラに係止した状態で、操作ノブを過大な力で強引に引っ張ると、当該タンブラ等が破壊されてしまうという不具合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作ノブを過大な力で強引に引っ張った場合であっても、当該操作ノブと連結された内部の構成要素が破壊されてしまうのを回避することができるイグニッションスイッチ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、運転者が回動操作可能な操作ノブと、該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段とを具備したイグニッションスイッチ装置において、当該メカキーが一体的に形成された伝達部を有するとともに、前記ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成り、且つ、前記操作ノブは、前記伝達部側に延設された板バネを有し、該板バネの先端が当該伝達部と当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると前記板バネが弾性変形して操作ノブの伝達部に対する連結が解かれることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、運転者が回動操作可能な操作ノブと、該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段とを具備したイグニッションスイッチ装置において、前記操作ノブは、前記ロータ側に延設された板バネを有し、該板バネの先端が当該ロータと当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると前記板バネが弾性変形して操作ノブのロータに対する連結が解かれることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のイグニッションスイッチ装置において、前記板バネには、前記伝達部材又はロータに対する前記操作ノブの回動を規制する回動規制部が形成されるとともに、前記操作ノブに所定値以上の回動方向の荷重が付与されると当該板バネが弾性変形して前記回動規制部による規制が解かれ、当該操作ノブが前記伝達部材又はロータに対して相対的に回動して空回りし得ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のイグニッションスイッチ装置において、前記回動規制部は、前記板バネから前記伝達部材又はロータの側面に形成された凹部に対して突出した凸部から成り、当該凹部に凸部が嵌合して当該伝達部材又はロータに対する前記操作ノブの回動が規制されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると板バネが弾性変形して操作ノブの伝達部に対する連結が解かれるので、操作ノブを過大な力で強引に引っ張った場合であっても、タンブラに係止されたメカキー及び該メカキーと一体の伝達部をキーシリンダ側に残しつつ操作ノブのみが取り外されることとなり、当該操作ノブと連結された内部の構成要素であるキーシリンダ等が破壊されてしまうのを回避することができる。
また、板バネの弾性変形を利用して操作ノブの伝達部に対する連結を解くよう構成されているので、簡単な構成で且つ容易に、操作ノブの伝達部に対する連結が解かれる引っ張り荷重を設定することができるとともに、操作ノブの径方向寸法に余裕がないものに容易に適用することができる。
更に、ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成るとともに、伝達部には当該メカキーが一体的に形成されているので、操作ノブがメカキーの把持部を兼用することとなり、電池切れ等による発信手段からのIDコードの発信が不能となった際もメカキーによる他の操作を可能とすることができる。
請求項2の発明によれば、操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると板バネが弾性変形して操作ノブのロータに対する連結が解かれるので、操作ノブを過大な力で強引に引っ張った場合であっても、操作ノブのみが取り外されることとなり、当該操作ノブと連結された内部の構成要素が破壊されてしまうのを回避することができる。
また、請求項1と同様、板バネの弾性変形を利用して操作ノブの伝達部に対する連結を解くよう構成されているので、簡単な構成で且つ容易に、操作ノブの伝達部に対する連結を解くための引っ張り荷重を設定することができるとともに、操作ノブの径方向寸法に余裕がないものに容易に適用することができる。
請求項3の発明によれば、板バネには、伝達部材又はロータに対する操作ノブの回動を規制する回動規制部が形成されるとともに、操作ノブに所定値以上の回動方向の荷重が付与されると当該板バネが弾性変形して回動規制部による規制が解かれ、当該操作ノブが伝達部材又はロータに対して相対的に回動して空回りし得るので、回動方向(操作方向)に過大な荷重が付与された場合も、当該操作ノブと連結された内部の構成要素が破壊されてしまうのを回避することができる。
また、板バネは、引っ張り方向の過大な荷重付与による内部の構成要素の破壊回避機能と、回動方向の過大な荷重付与による内部の構成要素の破壊回避機能とを併せ持つこととなり、これら機能を板バネに兼用させることにより部品点数の削減及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項4の発明によれば、回動規制部は、板バネから伝達部材又はロータの側面に形成された凹部に対して突出した凸部から成り、当該凹部に凸部が嵌合して当該伝達部材又はロータに対する操作ノブの回動が規制されているので、より簡単な構成で且つ容易に、操作ノブの伝達部又はロータに対する連結を解くための引っ張り荷重を設定することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置は、二輪車におけるエンジン始動及び停止を制御するためのものであり、図1及び図2に示すように、シリンダボディから成るイグニッションスイッチ本体1と、その上部に形成された操作ノブ2とから主に外観が構成されている。このうち操作ノブ2は、エンジンEを始動させ得るオン位置、エンジンEを停止させるオフ位置、ハンドルバーをロックさせるステアリングロック位置の間で回動可能とされている。
また、本実施形態に係るイグニッションスイッチ装置は、図7に示すように、運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段12と、車両側に配設されて発信手段15からのIDコードを受信し得る受信手段13と、該受信手段13で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段14とを有している。
発信手段12は、電波などにより常時IDコードを発信し得るもので、かかる発信手段12を携帯した運転者が車両に近づいて所定の認証操作を行うと、車両側のアンテナ等から成る受信手段13が当該IDコードを受信し得るよう構成されている。判定手段14は、予め登録されたIDコードと受信手段13にて受信したIDコードとを比較して、これらが合致していれば正規のIDコードを受信したと判定するものである。
また、操作ノブ2は、図2に示すように、メカキーKが一体的に形成されているとともに、イグニッションスイッチ本体1内には、複数のタンブラを有して正規のメカキーKを挿通し得るキーシリンダ4(ロータ)が配設されている。かかるキーシリンダ4は、メカキーKが挿通されない状態では、タンブラが外方に突出して回動が規制されるとともに、メカキーKが挿通された状態では、タンブラが内部に引き込まれ、外方との係合が解かれて、回動が可能とされている。
上記キーシリンダ4の下部には、当該キーシリンダ4と共に回動し得る作動子5が配設されており、当該作動子5から延びた延設部5aには、突出状態とされることにより図示しないハンドルバーの回動軸と係合して当該ハンドルバーをロックし得るロックバーRと、イグニッションスイッチ7を構成する可動部材9とが連結されている。例えば、操作ノブ2をオフ位置からステアリングロック位置まで回動操作すると、ロックバーRが突出状態となってハンドルバーをロックするとともに、操作ノブ2をオフ位置からオン位置まで回動操作すると、可動部材9の回動に伴って可動接点9aが動作し、基板8上の固定接点(不図示)と接触、離間し得るようになっている。
尚、イグニッションスイッチ7は、図7に示すように、エンジンE(具体的にはエンジンEを制御するECU)と電気的に接続されており、当該イグニッションスイッチ7にて所定回路が形成されると、エンジンEの始動を許可した状態となるよう構成されている。そして、エンジンEの始動を許可した状態にて、別個配設されたスタートボタン(不図示)を押圧操作すれば、エンジンEが始動する。即ち、キーシリンダ4に正規のメカキーKを挿通して操作ノブ2を回動操作すれば、その回動操作に伴ってキーシリンダ4が回動し、二輪車のエンジンの始動を許可した状態とし得るようになっているのである。
一方、イグニッションスイッチ本体1内には、キーシリンダ4の回動を規制するとともに、判定手段14により受信手段13で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該キーシリンダ4の回動の規制を解除する規制手段6が配設されている。より具体的には、規制手段6は、判定手段14と電気的に接続されるとともに、先端6bbが作動子5に形成された切欠5bと係合する位置と係合が解かれた位置との間で揺動するアーム6bと、該アーム6bの基端6baと接続されたプランジャ6aaを有するソレノイド6aとを有している。
しかして、判定手段14により受信手段13にて受信したIDコードが正規のものであると判定されると、ソレノイド6aに対して通電がなされ、当該通電によりプランジャ6aaを吸引して同図下方へ移動させる。これにより、アーム6bの基端6baも下方へ押し下げられ、当該アーム6bが軸Lを中心に揺動して、先端6bbが切欠5bから離間するので、作動子5及びキーシリンダ4のロックが解除される。この状態で、操作ノブ2をオン位置まで回動操作すれば、キーシリンダ4の回動によりエンジンEの始動が許可された状態となる。
尚、作動子5に形成された切欠5bは、キーシリンダ4のオン位置及びステアリングロック位置に対応した位置に形成されており、アーム6bの先端6bbが係止することにより、オン位置又はステアリングロック位置にあるキーシリンダ4の回動を規制してロックし得るようになっている。然るに、キーシリンダ4がオン位置及びステアリングロック位置にあるときは、タンブラの移動が規制されているため、メカキーKのキーシリンダ4からの抜き取りが規制されることとなる。
ここで、本実施形態における操作ノブ2は、図3〜5に示すように、上部が凸状2aaに形成された摘み部2aから成るとともに、その摘み部2aの内部に形成された収容空間2bには、メカキーKを下方に延設させた状態の伝達部3が収容されている。尚、メカキーKは、伝達部3に対して例えばインサート成形にて一体的に形成されるとともに、スプリングピンP等にて強固に固定されている。
また、操作ノブ2における収容空間2bからは伝達部3側に延設された複数の板バネ10(本実施形態においては4方から延設した板バネ10)が形成されており、これら板バネ10間に伝達部3が位置している。板バネ10の先端には、それぞれ内側に向かって屈曲加工されて屈曲部10aが形成されているとともに、当該屈曲部10aは、板バネ10に荷重が付与されない自然状態(板バネ10が弾性変形しない状態)で伝達部3の下面まで至る寸法とされている。
これにより、板バネ10が屈曲部10aにて伝達部3を抱き込んで連結することとなり、板バネ10に対し弾性変形すべき所定荷重が付与されるまでは、伝達部3が屈曲部10aと干渉して操作ノブ2から離脱してしまうのを回避するので、操作ノブ2に対する伝達部3の抜け止めを図ることができる。しかして、伝達部3は操作ノブ2と一体部品とされ、操作ノブ2を回動操作するのに伴って伝達部3が回動し、メカキーKを介してキーシリンダ4を回動可能とされる。
更に、板バネ10は、操作ノブ2に所定値以上の引っ張り荷重が付与されると拡径方向(伝達部3から離間する方向)に弾性変形して操作ノブ2の伝達部3に対する連結が解かれるようになっている。即ち、図2で示す如きメカキーKがキーシリンダ4のタンブラに係止された状態において、操作ノブ2が同図中上方へ引っ張られると、屈曲部10aに伝達部3の下面が干渉し、その引っ張り荷重が所定値に達すると、当該屈曲部10aが外側に押し広げられ、板バネ10を外側へ弾性変形させて連結が解かれるようになっているのである。
これにより、規制手段6によりキーシリンダ4の回動が規制された状態(タンブラがメカキーKを係止した状態)で、第三者がいたずら等を目的として操作ノブ2を過大な力で強引に引っ張った場合であっても、タンブラに係止されたメカキーK及び該メカキーKと一体の伝達部3をキーシリンダ4側に残しつつ操作ノブ2のみが取り外されることとなり、当該操作ノブ2と連結された内部の構成要素であるキーシリンダ4等が破壊されてしまうのを回避することができる。
また更に、板バネ10のそれぞれには、伝達部材3に対する操作ノブ2の回動を規制する回動規制部としての凸部11が形成されるとともに、操作ノブ2に所定値以上の回動方向の荷重が付与されると当該板バネ10が弾性変形して凸部11による規制が解かれ、当該操作ノブ2が伝達部材3に対して相対的に回動して空回りし得るよう構成されている。
具体的には、回動規制部としての凸部11は、図6に示すように、板バネ10から伝達部材3の側面に形成された凹部3bに対して突出したものから成るとともに、当該凹部3bに凸部11が嵌合して当該伝達部材3に対する操作ノブ2の回動が規制されている。そして、規制手段6によりキーシリンダ4の回動が規制された状態で、操作ノブ2に所定値以上の回動方向の荷重が付与されると凸部11が凹部3bから乗り上げ、板バネ10が外側に弾性変形するので、操作ノブ2の回動に対する規制が解かれ、当該操作ノブ2が伝達部材3に対して相対的に回動して空回りする。
従って、規制手段6によりキーシリンダ4の回動が規制された状態で、操作ノブ2に対して回動方向(操作方向)に過大な荷重が付与された場合も、当該操作ノブ2が空回りして伝達部3及びメカキーKへ過大な荷重が伝達されるのを回避することができるので、操作ノブ2と連結された内部の構成要素(本実施形態においてはキーシリンダ4など)が破壊されてしまうのを回避することができる。また、本実施形態によれば、板バネ10は、引っ張り方向の過大な荷重付与による内部の構成要素(キーシリンダ4など)の破壊回避機能と、回動方向の過大な荷重付与による内部の構成要素(キーシリンダ4など)の破壊回避機能とを併せ持つこととなり、これら機能を板バネ10に兼用させることにより部品点数の削減及び製造コストの低減を図ることができる。
尚、伝達部3の側面に形成された凹部3bは、上下方向に延びる溝形状とされているため、操作ノブ2に対して引っ張り方向の過大な荷重が付与された場合、凸部11は当該溝形状に沿って単に摺動することとなり、凹部3bから乗り上げることがないよう設定されている。従って、操作ノブ2に対して引っ張り方向の過大な荷重が付与された際には、凸部11が凹部3bから乗り上げる際の荷重が付与されないようになっている。
上記実施形態によれば、板バネ10の弾性変形を利用して操作ノブ2の伝達部に対する連結を解くよう構成されているので、簡単な構成で且つ容易に、操作ノブ2の伝達部3に対する連結が解かれる引っ張り荷重を設定することができるとともに、屈曲部10aが伝達部3と干渉しない位置となるまで板バネを操作ノブ2の径方向に僅かに弾性変形させれば足りるため、当該操作ノブ2の径方向寸法に余裕がないものに容易に適用することができる。
更に、複数のタンブラを有して正規のメカキーKを挿通し得るキーシリンダ4をロータとしつつ、伝達部3には当該メカキーKが一体的に形成されているので、操作ノブ2がメカキーKの把持部を兼用することとなり、電池切れ等による発信手段12からのIDコードの発信が不能となった際もメカキーKによる他の操作(エンジン始動操作以外の操作であって、例えば燃料タンクに形成された給油口の蓋に対するロック解除等)を可能とすることができる。
一方、本実施形態に係る伝達部3は、図5に示すように、その上面縁部(操作ノブ2に対する取付方向に位置する面縁)がテーパ面3aとされている。これにより、操作ノブ2に対して伝達部3を組み付ける際、テーパ面3aが屈曲部10aを押圧して板バネ10を押し広げる方向に弾性変形させることができるので、操作ノブ2に対する伝達部3の組み付け作業性を向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば操作ノブにメカキーが形成されておらず、キーシリンダの代わりに操作ノブと連動する回動部材(ロータ)とされたものにも適用することができる。この場合、操作ノブは、上記実施形態と同様、ロータ側に延設された板バネを有し、該板バネの先端が当該ロータと当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると板バネが弾性変形して操作ノブのロータに対する連結が解かれるよう構成する。
上記他の実施形態によれば、操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると板バネが弾性変形して操作ノブのロータに対する連結が解かれるので、操作ノブを過大な力で強引に引っ張った場合であっても、操作ノブのみが取り外されることとなり、当該操作ノブと連結された内部の構成要素(ロータ)が破壊されてしまうのを回避することができる。また、上記実施形態と同様、板バネの弾性変形を利用して操作ノブの伝達部に対する連結を解くよう構成されているので、簡単な構成で且つ容易に、操作ノブの伝達部に対する連結を解くための引っ張り荷重を設定することができるとともに、操作ノブの径方向寸法に余裕がないものに容易に適用することができる。
更に、上記他の実施形態においては、本実施形態の如く、その板バネには、ロータに対する操作ノブの回動を規制する回動規制部が形成されるとともに、操作ノブに所定値以上の回動方向の荷重が付与されると当該板バネが弾性変形して回動規制部による規制が解かれ、当該操作ノブが伝達部材に対して相対的に回動して空回りし得るよう構成することができる。この場合であっても、回動方向(操作方向)に過大な荷重が付与された場合、当該操作ノブと連結された内部の構成要素(ロータ)が破壊されてしまうのを回避することができる。
また更に、上記他の実施形態においては、本実施形態の如く、その回動規制部は、板バネからロータの側面に形成された凹部に対して突出した凸部から成り、当該凹部に凸部が嵌合して当該ロータに対する操作ノブの回動が規制されるよう構成することができる。この場合であっても、より簡単な構成で且つ容易に、操作ノブのロータに対する連結を解くための引っ張り荷重を設定することができる。
尚、本実施形態においては、凸部11から成る回動規制部が板バネ10に形成されているが、当該回動規制部を板バネ10とは異なる部位に設けたり、或いは回動規制部を廃止して、操作ノブに対する引っ張り方向の過大な荷重付与による内部の構成要素の破壊回避機能のみを持たせたものとしてもよい。
操作ノブの板バネの先端が伝達部又はロータと当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると板バネが弾性変形して操作ノブの伝達部又はロータに対する連結が解かれるイグニッションスイッチ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
本発明の実施形態に係るイグニッションスイッチ装置を示す上面図 図1におけるII−II線断面図 同イグニッションスイッチ装置における操作ノブを示す側面図 図3におけるIV−IV線断面図 同操作ノブ及び伝達部を示す分解図 同伝達部を示す上面図 同イグニッションスイッチ装置の概略構成を示すブロック図
符号の説明
1 イグニッションスイッチ本体
2 操作ノブ
2a 摘み部
2aa 凸状
2b 収容空間
3 伝達部
3b 凹部
4 キーシリンダ(ロータ)
5 作動子
6 規制手段
7 イグニッションスイッチ
8 基板
9 可動部材
10 板バネ
11 凸部(回動規制部)
12 発信手段
13 受信手段
14 判定手段
E エンジン
K メカキー

Claims (4)

  1. 運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、
    該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、
    該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、
    運転者が回動操作可能な操作ノブと、
    該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、
    該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段と、
    を具備したイグニッションスイッチ装置において、
    当該メカキーが一体的に形成された伝達部を有するとともに、前記ロータは、複数のタンブラを有して正規のメカキーを挿通し得るキーシリンダから成り、且つ、
    前記操作ノブは、前記伝達部側に延設された板バネを有し、該板バネの先端が当該伝達部と当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると前記板バネが弾性変形して操作ノブの伝達部に対する連結が解かれることを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
  2. 運転者が携帯し得るとともに車両固有のIDコードを発信し得る発信手段と、
    該発信手段から発信されたIDコードを受信し得る受信手段と、
    該受信手段で受信したIDコードが予め登録した正規のものであるか否かを判定する判定手段と、
    運転者が回動操作可能な操作ノブと、
    該操作ノブの回動操作に伴って回動し、車両のエンジンの始動を許可した状態とするロータと、
    該ロータの回動を規制するとともに、前記判定手段により前記受信手段で受信したIDコードが正規のものと判定されたことを条件として当該ロータの回動の規制を解除する規制手段と、
    を具備したイグニッションスイッチ装置において、
    前記操作ノブは、前記ロータ側に延設された板バネを有し、該板バネの先端が当該ロータと当接して連結されることにより抜け止めされ、当該操作ノブに所定値以上の引っ張り荷重が付与されると前記板バネが弾性変形して操作ノブのロータに対する連結が解かれることを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
  3. 前記板バネには、前記伝達部材又はロータに対する前記操作ノブの回動を規制する回動規制部が形成されるとともに、前記操作ノブに所定値以上の回動方向の荷重が付与されると当該板バネが弾性変形して前記回動規制部による規制が解かれ、当該操作ノブが前記伝達部材又はロータに対して相対的に回動して空回りし得ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のイグニッションスイッチ装置。
  4. 前記回動規制部は、前記板バネから前記伝達部材又はロータの側面に形成された凹部に対して突出した凸部から成り、当該凹部に凸部が嵌合して当該伝達部材又はロータに対する前記操作ノブの回動が規制されたことを特徴とする請求項3記載のイグニッションスイッチ装置。
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