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JP5126133B2 - 側突用エアバッグ装置 - Google Patents
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本発明は、車両が側突による衝撃を受けた時に、側突位置に対してファーサイドに着座する乗員がその衝撃の反動として車室内側へ移動することを制限する側突用エアバッグ装置に関する。
一般に側突と略称される車両の側面衝突時に、乗員を保護するための側突用エアバッグが用いられている。その側突用エアバッグには、乗員とドア等の車体構成部材との間に膨張展開して、側突の衝撃で内側に突出する車体構成部材から乗員を保護するいわゆるニアサイド側エアバッグと、側突の反動で車室内側へ移動する乗員の移動を制限するファーサイド側エアバッグとがある。
特許文献1に開示されている「エアバッグ装置」は、ドアトリムと乗員との間の狭い空間における円滑な膨張展開を可能とするエアバッグに関わり、そのエアバッグの内部を、胸部保護用の第1の気室と頭部保護用の第2の気室とに分けている。そして、第2の気室の膨張により頭部を効率よく保護するようになっている。
特開2006−8016号公報([要約]、明細書の段落[0007]、[0010]、[0022]を参照)
特許文献1のエアバッグによれば、比較的少量のガスで狭い空間への素早い展開を可能とするために、エアバッグは膨張したときの厚みが規制される。そして、第2の気室へのガスの流れを案内する第1のテザーや、第2の気室における肩保護領域の厚みを規制する第3のテザーを設けるために、エアバッグを形成する表裏の基布を、長楕円形状や円形状の縫合線となるように直接縫合している。また、第1の気室と第2の気室とを、表裏の基布を直接縫合する縫合線により分割している。
従って、素早い膨張展開による胸部及び頭部の保護が可能とされるこの車体側エアバッグ装置をファーサイドのエアバッグ装置として用いるとしても、エアバッグの厚みが抑制されているため折れる等して変形しやすく、乗員の車室内側への移動を制限するエアバッグとして用いることは難しい。また、胸部保護用の第1の気室の圧力が高まった後、頭部保護用の第2の気室が膨張するようになっているので、頭部の保護を優先するエアバッグとして用いることは難しい。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、シートバックの頂部の1ヶ所に設けられ、側突時に膨張展開して乗員の車室内側への移動を制限する側突用エアバッグ装置を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載の側突用エアバッグ装置の発明は、インフレータの膨張ガスの供給を受けて、シートバックの頂部近傍に設けられたエアバッグの収容部から乗員の側方位置で膨張展開するエアバッグにより、車両のシートクッションに着座する乗員を保護する側突用エアバッグ装置において、前記エアバッグの内部における上部には整流布を設け、前記インフレータから前部上方へ噴出されたガスにより、前記エアバッグが、折り畳まれて収容された前記収容部から膨出する際、前記整流布は、エアバッグが上方及び前方へ膨張展開すると共に、その膨張展開の途中に下方へ膨張展開するようにガスを整流し、前記整流布は、筒状をなし、前記インフレータから供給されるガスが流入する流入口と、前記エアバッグ内にガスを供給する流出口とを周壁に有し、前記エアバッグが扁平状に展開された状態では、上下に開口部を有する扁平筒状をなし、前記インフレータから供給されたガス圧を受けた時には、前記流出口が、前記エアバッグを上方及び前方へ膨張展開させる方向にガスを供給できるように、配置されていることを特徴とするものである。なお、ここに示す「頂部近傍」とは、シートバックの頂部のみを指すものではなく、シートバック頂部の後方近傍にあって、シートバック頂部の高さと略同一高さにある車室部材をも指すものとする。また、「側突用エアバッグ装置」とは、詳しくは、着座部と着座部との間に設けられた側突用エアバッグを指すものとする。
請求項1に記載の発明によれば、エアバッグの内部に整流布を設け、インフレータから噴出されるガスを整流して、エアバッグ内に供給するようにした。このため、折り畳まれて収容された収容部からエアバッグが膨出した後、そのエアバッグを、上方及び前方へ膨張展開すると共に、その膨張展開の途中に下方へ膨張展開させることができるので、先ず、ファーサイドに着座する乗員の頭部の車室内側への移動を制限することができる。そして、エアバッグの全体が膨張展開した後には、乗員の上半身の車室内側への移動を適切に制限して、乗員を側突の衝撃から有効に保護することができる。
また、インフレータから供給されたガス圧を受けた時において、筒状をなす整流布の流出口が、エアバッグを上方及び前方へ膨張展開させる方向にガスを供給できるように配置されるようにした。このため、整流布の上下の開口部が未だ開口していない段階で、流出口からガスを集中的に供給して、エアバッグを上方及び前方へ膨張展開することができる。従って、乗員の頭部が移動する前に、頭部の移動先を遮ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の側突用エアバッグ装置において、扁平状に展開された状態の整流布は、前記流入口の下端と流出口の上端とが、高さ方向において離間しており、ガス圧を受けた時において、前記エアバッグと共に前記収容部から膨出して、膨張展開が完了した状態では、前記流入口と流出口とが、高さ方向において重複することを特徴とするものである。
請求項に記載の発明によれば、整流布の流入口の下端と流出口の上端とが、インフレータからのガスの供給を受けて収容部から膨出した状態では、高さ方向において重複するようにした。このため、エアバッグを上方及び前方へ膨張展開させる方向にガスを供給することが効率的に行われる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の側突用エアバッグ装置において、前記流入口の位置は、前記扁平状に展開された状態の整流布の上下方向において、中間高さよりも上方に配置され、前記エアバッグと共に前記整流布が前記収容部から膨出した状態では、前記整流布の上側の前記開口部が前記収容部の内壁により塞がれ、ガスの流通が制限されることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明によれば、整流布の上下方向において、流入口の位置が整流布の中間高さよりも上方に位置するようにした。このため、エアバッグと共に整流布が収容部から膨出した状態では、整流布の上側の開口部は、収容部の内壁により塞がれる。従って、整流布の上側の縫合を省いて開口部としても、エアバッグの使用時において、その開口部からのガスの流出を無視できる少量に制限することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の側突用エアバッグ装置において、前記整流布は、左右対称にトリミングされた織布の前部の外周端を縫合することにより形成されたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明によれば、縫合個所が一ヶ所でよく、コストの増大を伴うことなく整流布を形成することができる。
本発明によれば、エアバッグの内部の整流布によって、インフレータから供給されるガスを整流することにより、エアバッグを、上方及び前方へ膨張展開すると共に、その膨張展開の途中に下方へ膨張展開させることができる。従って、エアバッグが膨張展開する初期の段階で、ファーサイドに着座する乗員の頭部の内側への移動を適切に制限することができる。
実施形態のエアバッグ装置が装着された車両用シートを模式的に示す斜視図。 実施形態のエアバッグを、展開した状態を示す平面図。 実施形態のエアバッグの膨張展開した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図。 実施形態の整流布を模式的に示し、(a)は図3のA矢視図、(b)は(a)のBB断面図、(c)は(a)のC−C断面図。 実施形態の整流布の使用状態を模式的に示す断面図。 エアバッグ装置の作動を示し、(a)〜(c)の順にエアバッグが膨張展開する様を示し、(a−1)〜(c−1)は正面図、(a−2)〜(c−2)は側面図を示す。
(実施形態)
以下、本発明を具体化した側突用エアバッグ装置1の実施形態を図1〜図6を用いて説明する。この実施形態において、車両の前後方向をエアバッグの前後とし、車両の上下方向をエアバッグの上下方向とする。
図1に示すように、本実施形態の側突用エアバッグ装置1は、リアシートのシートバックの頂部の中央に設けられており、インビジブルタイプのエアバッグドア1aの内側に装着されている。そして、シートクッション2a、3aとシートバック2b、3bとが一体に形成されたシート2、3間に、コンソール部材として大型のセンターコンソール4が設けられている。なお、シートクッションはシートの着座部を指し、シートバックはシートの背もたれ部を指す。
センターコンソール4の上部にはアームレスト5が載置されている。このアームレスト5は、回動可能であり、不使用状態のときは、シートバック2b、3b間の凹部5aにシートバックの一部となるように収容されるようになっている。図1に示すように、アームレスト5が使用状態にある時は、冷蔵庫6等の収納ボックスの扉が凹部5aに露出している。なお、左右のヘッドレスト7は、必要に応じて高さを調節できるものであるが、図示のヘッドレスト7は最も低い位置にある。
図2に示すエアバッグ20は、エアバッグ20内にインフレータ1c(図3において図示)のガスを供給するための流入口21の中心を上下に通る線に沿って山折りされた状態を示す。その結果、左右対称形の基布29の両翼が重合されて、山折端部27を除く外周端28が二重の縫目S1により縫合されて全体が袋状に形成されている。インフレータ1cはセンターコンソール4に固定されている。流入口21の周囲の取付孔19aは、エアバッグ20をインフレータ1cに取り付けるためのねじ等の固定具が挿通されるための孔で、4ヶ所(図示は表側の2ヶ所のみ)に配置されている。この流入口21を中心とする取付孔19aが配置されている部分がインフレータ1cに対する取付部19となる。基布29は、一般にエアバッグの基布として用いられる公知の合成樹脂製繊維、例えば、ポリアミド製或いはポリエステル製の繊維からなる織布が好適に用いられる。
図2に示すように、エアバッグ20の内部には、基布29の流入口21と合致する流入口21(図示せず)が備えられた筒状(図4(a)〜(c)参照)の整流布22が、流入口21どうしを位置合わせされた状態で、縫目S2、S3及びS4において基布29に対して縫合されている。この整流布22は、図2に示す展開状態において、上下が開口した平面視略五角形の扁平状をなしており、エアバッグ20内の前端部25側へガスを供給するための流出口23が2ヶ所に設けられている。なお、図2で示す整流布22は、扁平状に展開された状態にあるので、一対の流出口23が側方(紙面の表側)を向いて1ヶ所に配置されているように描かれているが、図4(a)〜(c)に示すように、インフレータ1cからのガスの噴出時には、整流布22が中空筒状体に膨らむことによって前方を向くようになる。基布29に形成されたベント孔26は、エアバッグ20内のガス圧を調整するためのものである。
また、エアバッグ20の内部には、整流布22の前方側下方においてテザー24が設けられている。このテザー24は、筒状布体24aの周壁の2ヶ所が基布29の両翼に対してそれぞれ小判形状の二重の縫目S5により縫合されて構成されている。このため、エアバッグ20が膨張展開するとき、このテザー24が縫合されている部分は、筒状布体24aの左右の縫目S5間の寸法応じた厚みとなる。
図3に示すように、図2に示すエアバッグ20は、インフレータ1cからの膨張ガスの供給を受けて収容部1bから前部上方へ膨出した後、天井30とセンターコンソール4との間に膨張展開することになる。図3からも明らかなように、膨張したエアバッグ20は、自然状態では、天井30とセンターコンソール4との間のスペースに収まらない高さとなるが、天井30とセンターコンソール4とに膨張を制限されている。この制限された分が、天井30とセンターコンソール4との間のエアバッグ20の突っ張り力となる。
また、図4に示すように、整流布22は、上側開口部22a及び下側開口部22bを有する織布製の筒状体である。エアバッグ20の膨張展開時における整流布22は、後述するように扁平状態から変形した筒状体となるが、理解を容易とするために、図4(a)〜(c)は断面四角形の筒状に描いた。
本実施形態の整流布22は、図4(c)に示すように、織布を、流入口21の反対側、つまり前部の外端部を内折り状態に重合した重合部22cの縫合により形成されている。整流布22と基布29とは、既に図2を用いて説明したように、3ヶ所の縫合線により縫合されている。
エアバッグ20内の上方及び前方に集中的にガスを供給する2ヶ所の流出口23は、前方、即ち取付部19の側とは反対の方向を向いて開口している。そして、流出口23の上端の位置は、流入口21の下端の位置よりも下方に配置されている。また、流入口21の中心C1の位置は、整流布22の高さを高さH1と高さH2とで2分する中間線C2の位置よりも上方に配置されている。
次に、使用状態における整流布22の形態と、インフレータ1cから供給されるガスを整流する態様を、図5を用いて説明する。なお、理解を容易とするために、図5においては、各部材の当接個所を狭い間隔で離間して描いている。
インフレータ1cからガスが噴出されると、上記の構成の整流布22は、図5に示すように、ガス圧により膨出整流布40に変形している。この変形は、流入口21を含む取付部19の位置が整流布22の上下の中間線C2よりも上方に配置されていることにより生じる。このため、上側開口部22aの略全部が収容部1bの内壁面等に塞がれ、インフレータ1cから供給されたガスG1の上側開口部22aからの流出は無視しうる少量に制限される。また、エアバッグ20を折り畳んで収容部1bへ収容する時、整流布22の下側開口部22bは折り畳みにより閉じられた状態となり、ガス圧を受けたときには、その閉じられた下側開口部22bの開口が遅れるので、エアバッグ20の膨出当初において、下側開口部22bからのガスG3の流出量は少量である。
更に、エアバッグ20の収容部1bからの膨出直後における整流布22は、流入口21の位置と流出口23の位置とがずれている。このため、ガスG2は、流出口23から流出する前に、整流布22を膨らませるように作用する。そして、整流布22は膨出整流布40へと形態を変更することになり、そのため、図5に示すように、流入口21の位置と流出口23の位置とが重複する。即ち、流入口21から噴出するガスG1の流れ方向に流出口23が位置するようになるので、ガスG2が流出口23からエアバッグ20内の上方及び前方に一気に流出する。
このため、図6(a−1)及び(a−2)に示すように、エアバッグ20は車室内において上方及び前方へ先ず膨張展開する。このとき、エアバッグ20の取付部19はインフレータ1cや収容部1bの内面によって支持されているので、乗員の頭部の車室内側への移動をエアバッグ20の膨張の始めから制限することができる。そして、わずかな時間差の後、整流布22の下側開口部22bが開かれてガスG3がエアバッグ20内の下方へ流出するので、図6(b−1)、(b−2)、(c−1)、(c−2)に示すように、エアバッグ20の全体的な膨張展開が一気に進行する。このため、側突位置に対するファーサイドの乗員の車室内側への移動が制限される。
次に、エアバッグ20が、折り畳まれて収容部1bに収容された状態から、整流布22により整流されたガスにより膨張展開する態様を図6を用いて更に詳細に説明する。
図6(a−1)及び(a−2)に示すように、シートバック2bの頂部8の収容部1bに収容されたエアバッグ20は、インフレータ1cから供給される噴出ガスにより、エアバッグドア1aの薄肉ライン(図示せず)を破り、膨出整流布40により整流されたガスにより、上方及び前方に向かって膨出して、直ちに天井30に当接するようになる。このとき、エアバッグ20は、インフレータ1cに連結する部分と、天井30に当接する摩擦力との2点で支持されているので、側突の衝撃力の反動として車室内側へ移動する乗員のシートベルトで拘束されていない頭部の移動を制限することができる。更に、図6(b−1)及び(b−2)に示すように、エアバッグ20の前方への膨張展開が進む。エアバッグ20の下方へ供給されたガスは、テザー24の後部側を通って、下方からテザー24の前部側に回り込む。
このように、図6(c−1)及び(c−2)に示すように、エアバッグ20の下方への膨張展開も進み、エアバッグ20は、天井30と、アームレスト5を介したセンターコンソール4との間において、ガス圧による上下方向の突っ張り状態となる。エアバッグが完全に膨張展開したときの上下方向の自然長は、天井30とセンターコンソール4との間の距離よりも長くなっているため、天井30とセンターコンソール4との間で膨張展開を制限されたエアバッグ20は、その展開余長の分、上下方向への突っ張り力を発現することになる。従って、インフレータ1cに連結された部分と、天井30と、センターコンソール4との3点で支持されるエアバッグ20は、側突の衝撃力の反動として車室内側へ移動する乗員の上半身を受け止めて保護することができる。
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、エアバッグ20の内部に整流布22を設け、インフレータ1cから供給されるガスG1を整流して、エアバッグ20内に供給するようにした。このため、始めは、折り畳まれて収容された収容部1bからエアバッグ20を膨出させ、その後、そのエアバッグ20を、上方及び前方へ膨張展開すると共に、その膨張展開の途中に下方へ膨張展開させることができる。従って、先ず、ファーサイドに着座する乗員の頭部の車室内側への移動を制限することができる。そして、エアバッグ20の全体が膨張展開した後には、乗員の上半身の車室内側への移動を適切に制限して、乗員を側突の衝撃から有効保護することができる。
(2)上記実施形態では、インフレータ1cから供給されたガス圧を受ける時において、ガス圧を受けて変形した筒状体をなす膨出整流布40の流出口23が、エアバッグ20を上方及び前方へ膨張展開させる方向にガスG2を供給できるようにした。このため、上側開口部22a及び下側開口部22bが未だ開口していない段階で、流出口23からガスG2を集中的に供給して、エアバッグ20を上方及び前方へ膨張展開することができる。従って、乗員の頭部が移動する前に、頭部の移動先を遮ることができる。
(3)上記実施形態では、ガス圧を受けていない時の整流布22において、流入口21の下端と流出口23の上端とが、高さ方向において離間するようにした。そして、整流布22が収容部1bから膨出した状態では、流入口21の下端と流出口23の上端とが、高さ方向において重複するようにした。このため、エアバッグ20を上方及び前方へ膨張展開させる方向に、流出口23から効率的にガスG2を供給することができる。
(4)上記実施形態では、整流布22の上下方向において、流入口21の中心C1が整流布22の中間線C2よりも上方に位置するようにした。このため、エアバッグ20と共に整流布22が収容部1bから膨出した状態では、整流布22の上側開口部22aは、大部分が収容部1bの内壁等により塞がれる。従って、整流布22の上側の縫合の工数を省いて上側開口部22aとしたとしても、エアバッグ20の使用時において、その上側開口部22aからのガスの流出を無視できる少量に制限することができる。
(5)上記実施形態では、左右対称にトリミングされた織布を流入口21の中心を通る中心線で山折りし、重合した外周端のうち前部側の外周端を縫合し、整流布22を筒状にするための縫合部は1ヶ所でよく、山折り部に直交する方向の外周端を縫合せずに上側開口部22a、22bを形成し、整流布22を形成した。このため、コストの増大を伴うことなく整流布22を形成することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ ガス圧を受けていない時の整流布22を、上下が開口した平面視略五角形の扁平筒状体としたが、整流布22を平面視四辺形とし、その前部側の一辺が凸曲線で形成されているようにすること。前部側を凸曲線とすることにより、流入口21から噴出したガスを流出口23へ集中させることができる。
・ 整流布22の重合部22cを内折りとしたが、縫合部よりも先の端部が外方を向く外折りとすること。
・ 流出口23を2ヶ所に設けたが、一ヶ所又は3ヶ所以上に設けること。
・ 整流布22の上部を開口して上側開口部22aとしたが、上部を縫合して閉じること。
C1…中心、G1,G2,G3…ガス、1…側突用エアバッグ装置、1b…収容部、1c…インフレータ、2a,3a…シートクッション、2b,3b…シートバック、8…頂部、20…エアバッグ、21…流入口、22…整流布、23…流出口、28…外周端、29…基布。

Claims (4)

  1. インフレータの膨張ガスの供給を受けて、シートバックの頂部近傍に設けられたエアバッグの収容部から乗員の側方位置で膨張展開するエアバッグにより、車両のシートクッションに着座する乗員を保護する側突用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグの内部における上部には整流布を設け、前記インフレータから前部上方へ噴出されたガスにより、前記エアバッグが、折り畳まれて収容された前記収容部から膨出する際、前記整流布は、エアバッグが上方及び前方へ膨張展開すると共に、その膨張展開の途中に下方へ膨張展開するようにガスを整流し、
    前記整流布は、筒状をなし、前記インフレータから供給されるガスが流入する流入口と、前記エアバッグ内にガスを供給する流出口とを周壁に有し、前記エアバッグが扁平状に展開された状態では、上下に開口部を有する扁平筒状をなし、前記インフレータから供給されたガス圧を受けた時には、前記流出口が、前記エアバッグを上方及び前方へ膨張展開させる方向にガスを供給できるように、配置されていることを特徴とする側突用エアバッグ装置。
  2. 扁平状に展開された状態の整流布は、前記流入口の下端と流出口の上端とが、高さ方向において離間しており、ガス圧を受けた時において、前記エアバッグと共に前記収容部から膨出して、膨張展開が完了した状態では、前記流入口と流出口とが、高さ方向において重複することを特徴とする請求項に記載の側突用エアバッグ装置。
  3. 前記流入口の位置は、前記扁平状に展開された状態の整流布の上下方向において、中間高さよりも上方に配置され、前記エアバッグと共に前記整流布が前記収容部から膨出した状態では、前記整流布の上側の前記開口部が前記収容部の内壁により塞がれ、ガスの流通が制限されることを特徴とする請求項1又は2に記載の側突用エアバッグ装置。
  4. 前記整流布は、左右対称にトリミングされた織布の前部の外周端を縫合することにより形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の側突用エアバッグ装置。
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