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JP5131817B2 - 半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置 - Google Patents
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半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置 Download PDF

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Description

本発明は半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置に関し、特に、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置に関するものである。
GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaNなどの窒化物系化合物半導体材料は、GaAs系の材料に比べてそのバンドギャップエネルギーが大きいので、これを用いた電子デバイスは耐熱温度が高く高温動作に優れている。
そして特にGaNを用いたFET(Field Effect Transistor)などの電子デバイスを電源デバイスとして応用することが期待されている。ここで、FETを電源デバイスとして用いることを考える。
既存の回路を用いてコンバータやインバータといった電源回路を構成する場合には、そのFETはノーマリーオフの特性を示すことが必要とされている。GaNを用いたFETでは、図27に示すようにサファイア基板のような基板101の上に、GaNからなるバッファ層102、アンドープ(undoped)GaNからなる電子走行層103、およびその電子走行層103に比べて薄いアンドープAlGaNからなる電子供給層105を順次積層してなる層構造(ヘテロ接合構造)が形成されている。
この構造のFETでは、アンドープAlGaN層105およびアンドープGaN層103の格子定数の違いで発生する歪と、アンドープAlGaN層105の自発分極とにより、アンドープGaN層103に高濃度の2次元電子ガス104が形成される。このため、アンドープAlGaN層105上に単にゲート電極を形成した場合には、このヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタは、ゲート電極106に電圧を加えない状態では、ソース電極107とドレイン電極107との間に電流が流れ続けるいわゆるノーマリーオンの動作をする。よって、ゲート電極106に電圧を加えない状態で、ソース電極107とドレイン電極107との間に電流が流れない、いわゆるノーマリーオフの動作を実現できないという問題がある。
その解決策として、図27に示すようにゲート電極106の直下における電子供給層105の厚さT1を薄くする方法がある。すなわち、少なくともゲート電極106の直下に位置する電子供給層105の厚みT1を他の部分の厚みT3よりも薄くする方法がある(特許文献1参照)。
ゲート電極106の直下に相当する部分の電子供給層105の厚みT1を薄くすることで、その部分のピンチオフ電圧VTが上昇する。そのため、ゲート電極106に電圧を加えていない状態においては、その部分の2次元電子ガス層104が消失してその部分が空乏化する。これにより、ゲート電極106に電圧を加えない状態では、ソース電極107とドレイン電極107との間に電流が流れないいわゆるノーマリーオフの動作をする高電子移動度トランジスタの実現が可能となる。
また、ソース電極107、ドレイン電極107については、オン抵抗の低下のため、接触抵抗を低減させることが望まれる。その解決策として、ソース電極107およびドレイン電極107のそれぞれの直下の電子供給層105の厚みT2を薄くして、電極107と2次元電子ガス層104との距離を縮める方法がある。上記に説明した通り、電子供給層105のエッチングは2次元電子ガス層104の消失による空乏化に繋がるため、電子供給層105の残し厚T2は厳密に制御されなければならない。
また、特開2004−363346号公報のように、GaNとAlGaNのバンド差を用いて、レーザーアブレーション法でエッチングする方法がある。
特開2005−183733号公報 特開2004−363346号公報
しかしながら、上記のとおりノーマリーオフ化のために、電子供給層105に孔105a、105b形成のためのエッチングを行なうと、エッチングばらつきにより半導体装置がオンする電圧、いわゆるしきい値電圧がばらつくという問題があった。
また、低抵抗化のため、電子供給層105をエッチングするとエッチングばらつきにより接触抵抗がばらつく、もしくはエッチングのやりすぎにより接触抵抗が上昇するという問題があった。
また特開2004−363346号公報に記載された方法においても、電子走行層のGaNをエッチングする可能性があり、電子供給層の厳密なエッチング深さを制御することは難しい。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、窒化物系化合物半導体材料を有する半導体装置において、電極を形成するための孔(リセス)の形成深さを正確に制御することができる半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置を提供することである。
本発明の半導体装置は、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置であって、電子走行層と、電子供給層とを備えている。電子走行層は、GaNよりなっている。電子供給層は、電子走行層に接合され、かつ電子走行層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなっている。多層構造は、所定の波長λの光に対して不透明な第1の層と、第1の層とは異なる組成の第2の層とを含んでいる。第1の層は、所定の波長λの光を照射されることにより、エッチング終点検出を行うためのフォトルミネッセンス光を発生するものである。ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極の少なくともいずれかの形成部において、電子供給層の電子走行層側とは逆側の表面から第2の層に向かって第1の層内を延びる孔が形成されている。第1の層は複数のフラグ層を含み、複数のフラグ層の各々はAl x In y Ga 1-x-y Nの組成においてxが互いに異なっている。複数のフラグ層の各々の位置に周期性がある。
本発明の半導体装置によれば、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の少なくともいずれかの形成部に孔を形成する際、第1の層から発生するフォトルミネッセンス光を観測することで孔の形成深さを正確に制御することができる。
また第1の層とは異なる組成の第2の層が第1の層の下にあるため、孔が第1の層を貫通して第2の層に達した瞬間から孔の形成速度を遅くすることが可能となり、孔の形成深さの制御がより正確になる。
また本発明の半導体装置では、第1の層は複数のフラグ層を含み、複数のフラグ層の各々はAlxInyGa1-x-yNの組成においてxが互いに異なっている。
複数のフラグ層の組成が異なるため、観測されるフォトルミネッセンス光がエッチングしているフラグ層によって異なるため、エッチング位置を観測することができる。
記の半導体装置において好ましくは、各々が位置において周期性のある複数のフラグ層を1組として、第1の層は1組のフラグ層を複数組含む。
上記の半導体装置において好ましくは、複数組のフラグ層の各々の組の位置に周期性がある。
このように多層膜に周期性を持たせ、その周期構造を数えることで孔の形成状態を正確に観測することができる。
上記の半導体装置において好ましくは、複数組のフラグ層の各々の組におけるフラグ層は、電子走行層に近いフラグ層ほどAlxInyGa1-x-yNの組成においてxが大きくなる。
上記の半導体装置において好ましくは、孔が、第1の層を貫通して第2の層に達するように形成されている。
上記の半導体装置において好ましくは、孔が、第1の層内に底面を有するように形成されている。
上記の半導体装置において好ましくは、電子供給層のうちAlxInyGa1-x-yNの組成においてxが最も大きくなる層が前記孔の底面において露出している。
本発明の半導体装置の製造方法は、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置の製造方法であって、以下の工程を有する。
GaNよりなる電子走行層が形成される。電子走行層に接合され、かつ電子走行層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなる電子供給層が形成される。多層構造は、所定の波長λの光に対して不透明な第1の層と、第1の層とは異なる組成の第2の層とを含むように形成される。ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極の少なくともいずれかの形成部において、電子供給層の電子走行層側とは逆側の表面から第2の層に向かって第1の層内を延びる孔がエッチングにより形成される。孔の形成時に所定の波長λの光を照射して第1の層から発生するフォトルミネッセンス光を測定することでエッチングの終点が検出される。第1の層は複数のフラグ層を含み、複数のフラグ層の各々はAl x In y Ga 1-x-y Nの組成においてxが互いに異なるように形成され、かつ複数のフラグ層の各々の位置に周期性があるように形成される。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、孔の形成時に所定の波長λの光を照射して第1の層から発生するフォトルミネッセンス光を測定することでエッチングの終点が検出されるため、孔の形成深さを正確に制御することができる。これにより、電子走行層上の電子供給層の厚みを正確に制御できるため、均一なノーマリーオフ特性もしくは低オーミック抵抗を実現することができる。
本発明の半導体装置の製造装置は、上記の半導体装置の製造方法において孔を形成するためのエッチングに用いられる製造装置であって、第1の層でのみフォトルミネッセンス光を発生させるための所定の波長λの光を発する光源が備えられている。
本発明の半導体装置の製造装置によれば、第1の層でのみフォトルミネッセンス光を発生させるための光を発する光源が備えられているため、このフォトルミネッセンス光を測定することでエッチング状況を正確に知ることができる。
上記の半導体装置の製造装置において好ましくは、第1の層で発生したフォトルミネッセンス光を受光するための受光器がさらに備えられている。
上記の半導体装置の製造装置において好ましくは、第1の層で発生したフォトルミネッセンス光を受光器に導くための光ファイバーがさらに備えられている。
上記の半導体装置の製造装置において好ましくは、光ファイバーは、電子走行層と第1および第2の層とを含む被処理物の上方に引き延ばされている。
以上説明したように本発明によれば、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の少なくともいずれかの形成部に孔を形成する際、第1の層から発生するフォトルミネッセンス光を観測することで孔の形成深さを正確に制御することができる。このため、均一なノーマリーオフ特性もしくは低オーミック抵抗を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、たとえばシリコンよりなる基板1の上に、たとえばAlN、GaNよりなるバッファ層2が形成されている。このバッファ層2の上に、たとえばGaNよりなる電子走行層3が形成されている。この電子走行層3の上に、電子供給層が形成されている。
この電子供給層は、電子走行層3に接合され、かつ電子走行層3よりも大きなバンドギャップエネルギーを有する材質よりなり、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなっている。
電子供給層の多層構造は、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)に対して不透明な第1の層と、その第1の層とは異なる組成の材質よりなる第2の層とを含んでいる。電子供給層の多層構造は、たとえば、Alx1Ga1-x1N層8と、Aly1Ga1-y1N層9と、Alx2Ga1-x2N層10と、Aly2Ga1-y2N層11と、Alx3Ga1-x3N層12とを有している。
Alx1Ga1-x1N層8、Alx2Ga1-x2N層10およびAlx3Ga1-x3N層12は上記の第2の層に対応する。Alx1Ga1-x1N層8およびAlx2Ga1-x2N層10は本実施の形態ではエッチングストッパ層に対応するため、上記の組成におけるx1およびx2の各々は極力大きな値が好ましく、たとえばx1、x2=1である。Alx1Ga1-x1N層8の厚みはたとえば1nmであり、Alx2Ga1-x2N層10の厚みはたとえば3nmである。またAlx3Ga1-x3N層12の組成におけるx3はたとえばx3=0.25であり、Alx3Ga1-x3N層12の厚みは14nmである。
またAly1Ga1-y1N層9およびAly2Ga1-y2N層11は上記の第1の層に対応し、本実施の形態ではフラグ層に対応する。ここで、所定の波長λの光としてたとえば波長325nmのHe−Cdレーザーを用いた場合、Aly1Ga1-y1N層9およびAly2Ga1-y2N層11の各々の組成においてy1、y2<0.168であれば、これらの層9、11の各々が上記波長のレーザーに対して不透明となる。本実施の形態では、上記組成におけるy1はたとえばy1=0.15であり、y2はたとえばy2=0.14である。このようにフラグ層は電子走行層3に近いフラグ層ほど組成比におけるAl比が大きくなっている。またAly1Ga1-y1N層9およびAly2Ga1-y2N層11の双方の厚みはたとえば1nmである。
本実施の形態ではy1とy2とが異なるため、フラグ層9、11の各々から発生するフォトルミネッセンス光の波長が異なる。よって、そのフォトルミネッセンス光をたとえば分光器とCCD(Charge Coupled Device)で測定することによりエッチングの終点の位置を計測することが容易となる。またy1=y2の場合であって、複数のフラグ層9、11の各々の組成が同じ場合には、各フラグ層9、11の各々から発生するフォトルミネッセンス光の波長が同一となる。この場合でも、フラグ層が何回エッチングされたかを計測するようにすれば、エッチングの終点の位置を計測することができる。
ゲート電極15、ソース電極19およびドレイン電極19の少なくともいずれかの形成部において、電子供給層の多層構造に孔が形成されている。本実施の形態においては、ゲート電極15、ソース電極19およびドレイン電極19の各々の形成部に孔13、14が形成されている。
この孔13、14の各々は、電子供給層の電子走行層3側の面(図中下側の面)とは逆側の表面(図中上側の表面)から第2の層に向かって第1の層内に延びるように形成されている。本実施の形態では、孔13、14の各々は、第1の層を貫通して第2の層に達するように形成されている。より具体的には、孔13は、Alx3Ga1-x3N層12およびAly2Ga1-y2N層11を貫通してAlx2Ga1-x2N層10に達するように形成されている。また孔14は、Alx3Ga1-x3N層12、Aly2Ga1-y2N層11、Alx2Ga1-x2N層10およびAly1Ga1-y1N層9を貫通してAlx1Ga1-x1N層8に達するように形成されている。これらの孔13、14の底面においては、電子供給層のうちAl比が最も大きい層の表面が露出している。
ゲート電極15は、この孔13内を埋め込むように形成されている。ソース電極19およびドレイン電極19の各々は、孔14内を埋め込むように形成されている。これにより、ゲート電極15の下における電子供給層の残し膜厚は5nmであり、ソース電極19およびドレイン電極19の各々の下における電子供給層の残し膜厚は1nmである。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。
図2〜図10は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。図2を参照して、たとえばシリコンよりなる基板1の上に、たとえばAlN、GaNよりなるバッファ層2と、たとえばGaNよりなる電子走行層3とが順次積層して形成される。この電子走行層3の上に、電子供給層が形成される。
この電子供給層の形成においては、電子走行層3上に、Alx1Ga1-x1N層8と、Aly1Ga1-y1N層9と、Alx2Ga1-x2N層10と、Aly2Ga1-y2N層11と、Alx3Ga1-x3N層12とが順に積層して形成される。
図3を参照して、Alx3Ga1-x3N層12上にフォトレジスト16が塗布された後に露光・現像などされてフォトレジストパターン16が形成される。このフォトレジストパターン16をマスクとして、フォトレジストパターン16から露出した電子供給層の表面にエッチングが施される。
図4を参照して、上記のエッチングは、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)を照射し、電子供給層のフラグ層から発生するフォトルミネッセンス光を観測しながら、もしくはエッチングとフォトルミネッセンス光の観測とを何度も繰り返しながら行なわれる。この光の照射により、エッチング前もしくはエッチング初期には、フォトルミネッセンス光がフラグ層11から発生するためフォトルミネッセンス光が観測される。
なお、Alx3Ga1-x3N層12はx3=0.25に設定されているため、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して透明となる。このため、Alx3Ga1-x3N層12からのフォトルミネッセンス光は発生しない。
上記のエッチングにより、電子供給層のAlx3Ga1-x3N層12には孔13、14が形成され、この孔13、14は徐々に深くなる。やがて、孔13、14がAlx3Ga1-x3N層12を貫通してフラグ層11がエッチングされ始めると、フラグ層11からのフォトルミネッセンス光の強度が減少する。フラグ層11からのフォトルミネッセンス光の強度が無くなった時、またはフラグ層9からのフォトルミネッセンス光が観測され始めたら、エッチングを一旦ストップする。
この時点で、孔13、14は少なくともフラグ層11を貫通してAlx2Ga1-x2N層10に達している。つまり、フラグ層11からのフォトルミネッセンス光を測定することで、エッチングの終点を検出することができる。
ここで、Alx2Ga1-x2N層10の組成におけるAlの比率を高くしておくと(つまりx2を大きくしておくと)、Alx2Ga1-x2N層10のエッチングスピードが著しく落ちるため、孔13、14の底面における面内均一性を高めることができる。
図5を参照して、この後、孔14内にフォトレジスト17が形成される。この状態で、孔13からAlx2Ga1-x2N層10の表面が露出している。
図6を参照して、孔13内を埋め込むように、かつレジストパターン16、17上を覆うように、ゲート電極用の導電層15が形成される。この後、リフトオフ法によりレジストパターン16、17がはく離され、そのレジストパターン16、17とその上のゲート電極用導電層15が除去される。
図7を参照して、上記のリフトオフ法により、孔13内のゲート用導電層が残存されてゲート電極15が形成される。また孔14からAlx2Ga1-x2N層10の表面が露出する。
図8を参照して、通常の写真製版技術を用いることで、孔14上を除いて、Alx3Ga1-x3N層12上およびゲート電極15上にレジストパターン18が形成される。このレジストパターン18をマスクとして、フォトレジストパターン18から露出したAlx2Ga1-x2N層10の表面にエッチングが施される。
図9を参照して、上記のエッチングは、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)を照射し、フラグ層9からのフォトルミネッセンス光を観測しながら、もしくはエッチングとフォトルミネッセンス光の観測とを何度も繰り返しながら行なわれる。この光の照射により、エッチング前もしくはエッチング初期には、フォトルミネッセンス光がフラグ層9から発生するためフォトルミネッセンス光が観測される。
なお、Alx2Ga1-x2N層10はx2=1に設定されているため、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して透明となる。このため、Alx2Ga1-x2N層10からのフォトルミネッセンス光は発生しない。
上記のエッチングにより、孔14は徐々に深くなる。やがて、孔14がAlx2Ga1-x2N層10を貫通してフラグ層9がエッチングされ始めると、フラグ層9からのフォトルミネッセンス光の強度が減少する。フラグ層9からのフォトルミネッセンス光の強度が無くなった時、またはGaNよりなる電子走行層3からのフォトルミネッセンス光が観測され始めたら、エッチングがストップされる。
この時点で、孔14は少なくともフラグ層9を貫通してAlx1Ga1-x1N層8に達している。つまり、フラグ層9からのフォトルミネッセンス光を測定することで、エッチングの終点を検出することができる。
ここで、Alx1Ga1-x1N層8がたとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して不透明な場合には、フラグ層9をエッチングするとAlx1Ga1-x1N層8からのフォトルミネッセンス光が観測される。またAlx1Ga1-x1N層8の組成におけるAlの比率を高くしておくと(つまりx1を大きくしておくと)、Alx1Ga1-x1N層8のエッチングスピードが著しく落ちるため、Alx1Ga1-x1N層8をエッチングストップ層として用いることができる。
図10を参照して、孔14内を埋め込むように、かつレジストパターン18上を覆うように、ソース/ドレイン電極用の導電層19が形成される。この後、リフトオフ法によりレジストパターン18がはく離され、そのレジストパターン18とその上のソース/ドレイン電極用導電層19が除去される。
図1を参照して、上記のリフトオフ法により、孔14内のソース/ドレイン用導電層が残存されてソース電極19およびドレイン電極19が形成される。これにより、本実施の形態の半導体装置が製造される。
本実施の形態によれば、ゲート電極15、ソース電極19およびドレイン電極19の形成部に孔13、14を形成する際、フラグ層9、11からのフォトルミネッセンス光を観測することで孔13、14の形成深さを正確に制御することができる。
またフラグ層9、11とは異なる組成のAlx1Ga1-x1N層8およびAlx2Ga1-x2N層10の各々がフラグ層9および11のそれぞれの下にあるため、孔13、14がフラグ層9、11を貫通してAlx1Ga1-x1N層8またはAlx2Ga1-x2N層10に達した瞬間から孔13、14の形成速度を遅くすることが可能となり、孔13、14の形成深さの制御がより正確になる。
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。また図12は図11の領域P1を拡大して示す部分拡大断面図である。
図11および図12を参照して、本実施の形態の半導体装置の構成は、実施の形態1の構成と比較して主に電子供給層の構成において異なる。
電子供給層は、電子走行層3に接合され、かつ電子走行層3よりも大きなバンドギャップエネルギーを有する材質よりなり、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなっている。
電子供給層の多層構造は、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)に対して不透明な第1の層と、その第1の層とは異なる組成の材質よりなる第2の層とを含んでいる。
第2の層は、たとえば、Alx1Ga1-x1N層22と、Alx2Ga1-x2N層24と、Alx3Ga1-x3N層26とを有している。
第1の層は、複数のフラグ層群21、23、25を有している。フラグ層群21は、電子走行層3とAlx1Ga1-x1N層22との間に形成されており、フラグ層群23は、Alx1Ga1-x1N層22とAlx2Ga1-x2N層24との間に形成されており、フラグ層群25は、Alx2Ga1-x2N層24とAlx3Ga1-x3N層26との間に形成されている。
複数のフラグ層群21、23、25の各々は、複数のフラグ層が積層された構成を有しており、本実施の形態においてはたとえば3層のフラグ層が積層された構成を有している。具体的には、フラグ層群21は、互いに組成におけるAl比が異なるAly1aGa1-y1aN層21aと、Aly1bGa1-y1bN層21bと、Aly1cGa1-y1cN層21cとを有している。またフラグ層群23は、互いに組成におけるAl比が異なるAly2aGa1-y2aN層23aと、Aly2bGa1-y2bN層23bと、Aly2cGa1-y2cN層23cとを有している。フラグ層群25は、互いに組成におけるAl比が異なるAly3aGa1-y3aN層25aと、Aly3bGa1-y3bN層25bと、Aly3cGa1-y3cN層25cとを有している。
フラグ層21a〜21c、23a〜23c、25a〜25cの各々は0.5nmの膜厚を有している。このため、フラグ層群21、23、25の各々においては、フラグ層の位置に周期性がある。また、フラグ層群21、23、25の各々は全体で1.5nmの膜厚を有しており、フラグ層群21とフラグ層群23との間にあるAlx1Ga1-x1N層22と、フラグ層群23とフラグ層群25との間にあるAlx2Ga1-x2N層24とは、それぞれ1nmの膜厚を有している。このため、複数のフラグ層群21、23、25の各々のフラグ層群の位置にも周期性がある。
各フラグ層の各々の組成において、y1a、y2aおよびy3aはたとえば0.1であり、y1b、y2bおよびy3bはたとえば0.12であり、y1c、y2cおよびy3cはたとえば0.14である。このようにフラグ層群21、23、25の各々内において、フラグ層は電子走行層3に近いフラグ層ほど組成比におけるAl比が大きくなっている。第2の層の組成において、x1、x2およびx3はたとえば0.25である。これにより、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して各フラグ層は不透明となり、第2の層をなすAlx1Ga1-x1N層22、Alx2Ga1-x2N層24およびAlx3Ga1-x3N層26の各々は透明となる。
またAlx3Ga1-x3N層26の膜厚はたとえば20nmである。
ゲート電極15、ソース電極19およびドレイン電極19の各々の形成部において、電子供給層の多層構造に孔13、14が形成されている。孔13は、Alx3Ga1-x3N層26およびフラグ層群25を貫通してAlx2Ga1-x2N層24に達するように形成されている。また孔14は、Alx3Ga1-x3N層26、フラグ層群25、Alx2Ga1-x2N層24、フラグ層群23、Alx1Ga1-x1N層22およびAly1cGa1-y1cN層21cを貫通してAly1bGa1-y1bN層21bに達するように形成されている。この孔14は、フラグ層群21を貫通しないように、つまりフラグ層群21内に底面を有するように形成されている。
ゲート電極15は、この孔13内を埋め込むように形成されている。ソース電極19およびドレイン電極19の各々は、孔14内を埋め込むように形成されている。これにより、ゲート電極15の下における電子供給層の残し膜厚は5nmであり、ソース電極19およびドレイン電極19の各々の下における電子供給層の残し膜厚は1nmである。
なお、上記以外の構成については実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。
図13〜図21は、本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお図13(b)は図13(a)の電子供給層部分を拡大して示す部分拡大断面図である。また図20(b)は図20(a)の領域P2を拡大して示す部分拡大断面図である。
図13(a)、(b)を参照して、たとえばシリコンよりなる基板1の上に、たとえばAlN、GaNよりなるバッファ層2と、たとえばGaNよりなる電子走行層3とが順次積層して形成される。この電子走行層3の上に、電子供給層が形成される。
この電子供給層の形成においては、電子走行層3上に、フラグ層群21と、Alx1Ga1-x1N層22と、フラグ層群23と、Alx2Ga1-x2N層24と、フラグ層群25と、Alx3Ga1-x3N層26とが順に積層して形成される。
フラグ層群21は、互いに組成におけるAl比が異なるAly1aGa1-y1aN層21aと、Aly1bGa1-y1bN層21bと、Aly1cGa1-y1cN層21cとが順に積層されることで形成される。またフラグ層群23は、互いに組成におけるAl比が異なるAly2aGa1-y2aN層23aと、Aly2bGa1-y2bN層23bと、Aly2cGa1-y2cN層23cとが順に積層されることで形成される。フラグ層群25は、互いに組成におけるAl比が異なるAly3aGa1-y3aN層25aと、Aly3bGa1-y3bN層25bと、Aly3cGa1-y3cN層25cとが順に積層されることで形成される。
図14を参照して、Alx3Ga1-x3N層26上にフォトレジスト16が塗布された後に露光・現像などされてフォトレジストパターン16が形成される。このフォトレジストパターン16をマスクとして、フォトレジストパターン16から露出した電子供給層の表面にエッチングが施される。
図15を参照して、上記のエッチングは、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)を照射し、電子供給層のフラグ層からのフォトルミネッセンス光を観測しながら、もしくはエッチングとフォトルミネッセンス光の観測とを何度も繰り返しながら行なわれる。この光の照射により、エッチング前もしくはエッチング初期には、フォトルミネッセンス光がAly3cGa1-y3cN層25cから発生するためフォトルミネッセンス光が観測される。
なお、Alx3Ga1-x3N層26はx3=0.25に設定されているため、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して透明となる。このため、Alx3Ga1-x3N層26からのフォトルミネッセンス光は発生しない。
上記のエッチングにより、電子供給層のAlx3Ga1-x3N層26には孔13、14が形成され、この孔13、14は徐々に深くなる。やがて、孔13、14がAlx3Ga1-x3N層26を貫通してAly3cGa1-y3cN層25cがエッチングされ始めると、Aly3cGa1-y3cN層25cからのフォトルミネッセンス光の強度が減少する。孔13、14がAly3cGa1-y3cN層25cを貫通しAly3bGa1-y3bN層25bに達すると、Aly3bGa1-y3bN層25bからのフォトルミネッセンス光が観察される。同様に孔13、14がAly3bGa1-y3bN層25bを貫通してAly3aGa1-y3aN層25aに達すると、Aly3aGa1-y3aN層25aからのフォトルミネッセンス光が観察される。Aly3aGa1-y3aN層25aのエッチングが進み、Aly3aGa1-y3aN層25aからのフォトルミネッセンス光の強度が無くなった時、またはフラグ層群23からのフォトルミネッセンス光が観測され始めたら、エッチングが一旦ストップされる。
この時点で、孔13、14は少なくともフラグ層群25を貫通してAlx2Ga1-x2N層24に達している。つまり、フラグ層群25からのフォトルミネッセンス光を測定することで、エッチングの終点を検出することができる。
ここで、Alx2Ga1-x2N層24の組成におけるAlの比率を高くしておくと(つまりx2を大きくしておくと)、Alx2Ga1-x2N層24のエッチングスピードが著しく落ちるため、孔13、14の底面における面内均一性を高めることができる。
図16を参照して、この後、孔14内にフォトレジスト17が形成される。この状態で、孔13からAlx2Ga1-x2N層24の表面が露出している。
図17を参照して、孔13内を埋め込むように、かつレジストパターン16、17上を覆うように、ゲート電極用の導電層15が形成される。この後、リフトオフ法によりレジストパターン16、17がはく離され、そのレジストパターン16、17とその上のゲート電極用導電層15が除去される。
図18を参照して、上記のリフトオフ法により、孔13内のゲート用導電層が残存されてゲート電極15が形成される。また孔14からAlx2Ga1-x2N層24の表面が露出する。
図19を参照して、通常の写真製版技術を用いることで、孔14上を除いて、Alx3Ga1-x3N層26上およびゲート電極15上にレジストパターン18が形成される。このレジストパターン18をマスクとして、フォトレジストパターン18から露出したAlx2Ga1-x2N層24の表面にエッチングが施される。
図20(a)、(b)を参照して、上記のエッチングは、所定の波長λの光(たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー)を照射し、フラグ層群23からのフォトルミネッセンス光を観測しながら、もしくはエッチングとフォトルミネッセンス光の観測とを何度も繰り返しながら行なわれる。この光の照射により、エッチング前もしくはエッチング初期には、フォトルミネッセンス光がフラグ層群23から発生するためフォトルミネッセンス光が観測される。孔14がAlx2Ga1-x2N層24およびフラグ層群23を貫通してAlx1Ga1-x1N層22に達すると、フラグ層群21の最上層のAly1cGa1-y1cN層21cのフォトルミネッセンス光が観察される。
このAly1cGa1-y1cN層21cのエッチングが進み、Aly1cGa1-y1cN層21cからのフォトルミネッセンス光の強度が無くなった時、またはAly1bGa1-y1bN層21bからのフォトルミネッセンス光が観測され始めたら、エッチングがストップされる。
この時点で、孔14は少なくともAly1cGa1-y1cN層21cを貫通してAly1bGa1-y1bN層21bに達している。つまり、フラグ層からのフォトルミネッセンス光を測定することで、エッチングの終点を検出することができる。
なお、Alx1Ga1-x1N層22およびAlx2Ga1-x2N層24はx1、x2=0.25に設定されているため、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザーに対して透明となる。このため、Alx1Ga1-x1N層22およびAlx2Ga1-x2N層24からのフォトルミネッセンス光は発生しない。
図21を参照して、孔14内を埋め込むように、かつレジストパターン18上を覆うように、ソース/ドレイン電極用の導電層19が形成される。この後、リフトオフ法によりレジストパターン18がはく離され、そのレジストパターン18とその上のソース/ドレイン電極用導電層19が除去される。
図11を参照して、上記のリフトオフ法により、孔14内のソース/ドレイン用導電層が残存されてソース電極19およびドレイン電極19が形成される。これにより、本実施の形態の半導体装置が製造される。
本実施の形態によれば、ゲート電極15、ソース電極19およびドレイン電極19の形成部に孔13、14を形成する際、フラグ層9、11からのフォトルミネッセンス光を観測することで孔13、14の形成深さを正確に制御することができる。
またフラグ層群25とは異なる組成のAlx2Ga1-x2N層24がフラグ層群25の下にあるため、孔13がフラグ層群25を貫通してAlx2Ga1-x2N層24に達した瞬間から孔13の形成速度を遅くすることが可能となり、孔13の形成深さの制御がより正確になる。
またAly1cGa1-y1cN層21cとは異なる組成のAly1bGa1-y1bN層21bがAly1cGa1-y1cN層21cの下にあるため、孔14がAly1cGa1-y1cN層21cを貫通してAly1bGa1-y1bN層21bに達した瞬間から孔14の形成速度を遅くすることが可能となり、孔14の形成深さの制御がより正確になる。
(実施の形態3)
本実施の形態においては、実施の形態1および2の製造方法におけるエッチングで用いられる製造装置としてエッチング装置の構成について説明する。
図22は、エッチング装置の構成の第1の例を示す概略断面図である。図22を参照して、エッチング装置は、エッチャントチャンバー31と、光源32と、受光器33とを有している。光源32は、たとえば波長325nmのHe−Cdレーザー装置であり、光源32から発せられた光40が試料に照射可能なようにエッチャントチャンバー31内に配置されている。受光器33は、たとえばフォトダイオードであり、試料30に含まれるフラグ層からのフォトルミネッセンス光41を受光可能なようにエッチャントチャンバー31内に配置されている。
光源32は複数個配置されており、複数個の光源32の各々に対応させて受光器33も複数個配置されている。複数個の光源32のそれぞれは試料(ウエハ)30の真上に配置されている。また複数個の受光器33のそれぞれも試料(ウエハ)30の真上に配置されている。
このようにエッチング装置に光源32と受光器33とを配置することで、試料30に含まれるフラグ層からのフォトルミネッセンス光41を観測することが可能となる。これにより、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極の形成のための孔をエッチングにより制御性よく形成することができる。
なお受光器33は、フォトダイオードでもよいが、その場合、フラグ層からのフォトルミネッセンス光の波長が分からない。このため、受光器33として分光器とCCDを用いれば、フラグ層からのフォトルミネッセンス光の波長が観測でき、組成において異なるAl比のフラグ層を用いた場合にはフラグ層の種類を判別することができる。
またエッチング装置は、図23に示すように光源32から発せられた光40の照射方向を変える(走査する)機構として、可動式のミラー34を有していてもよい。
またエッチング装置は、図24に示すように光源32と可動式のミラー34とをエッチャントチャンバー31の外部に有していてもよい。この場合、光源32から発せられてミラー34で走査された光40は、エッチャントチャンバー31に設けられた窓35を通過して試料30に照射される。
またエッチング装置は、図25に示すように光ファイバー36を有していてもよい。この場合、光ファイバー36をエッチャントチャンバー31の内部から外部に引き出すことにより、外部にある受光器(分光器37およびCCD38)にフォトルミネッセンス光が導かれる。光ファイバー36は、試料30の上方へ向かって引き延ばされることにより、エッチャントチャンバー31の内部から外部に引き出されていることが好ましい。
またエッチング装置は、図26に示すように光ファイバー39を有していてもよい。この場合、光ファイバー39をエッチャントチャンバー31の外部から内部へ挿入することにより、外部にある光源32から発せられた光が試料30へ照射するようにエッチャントチャンバー31の内部へ導かれる。
上記の実施の形態においては、電子供給層が所定の波長λの光に対して透明な層とフラグ層との積層構造からなる場合について説明したが、電子供給層は所定の波長λの光に対して不透明な層だけから構成される積層構造よりなっていてもよい。
上記の実施の形態において、電子供給層のエッチング時においてエッチングストッパ層として機能する層はAlNであってもよい。
上記の実施の形態においてフラグ層とは、電子供給層としての機能を有すると共に、所定の波長λの光(たとえばHe−Cdレーザー)に対して不透明な層のことである。また電子供給層としての機能とは、電子走行層とヘテロ結合し、かつ電子走行層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有することである。
また上記の実施の形態においては、電子供給層は電子走行層よりも上の層を指しているが、電子供給層がGaNの多層構造(たとえばAlN/GaN多層膜など)よりなる場合には、その多層膜中のGaN層も電子供給層の一部とみなす。
上記の実施の形態においては、ゲート電極15の下の電子供給層の厚みがソース電極19およびドレイン電極19の下の電子供給層の厚みよりも大きい場合について説明したが、ゲート電極15の下の電子供給層の厚みはソース電極19およびドレイン電極19の下の電子供給層の厚みよりも小さくてもよい。またゲート電極15の下の電子供給層の厚みがソース電極19およびドレイン電極19の下の電子供給層の厚みよりも大きい場合には、ソース電極19およびドレイン電極19よりも先にゲート電極15が形成されることになる。一方、ゲート電極15の下の電子供給層の厚みがソース電極19およびドレイン電極19の下の電子供給層の厚みよりも小さい場合には、ゲート電極15よりも先にソース電極19およびドレイン電極19が形成されることになる。
上記の実施の形態においては、観測するスペクトルとしてフォトルミネッセンス光について説明した。このフォトルミネッセンス光とは、光源(たとえばレーザー光源)によって励起された半導体層から発生する光のことである。このフォトルミネッセンス光の波長は、発生する半導体層のバンドギャップによって決まるため、複数のバンドギャップの異なる半導体層を積層した場合、どの層から発生した光であるかを特定することができる。
ただし、本発明では、観測するスペクトルはフォトルミネッセンス光に限定されるものではなく、たとえば反射スペクトルであってもよく、広義には散乱光であってもよい。また、観測されるスペクトルの形状が異なる、もしくは時間的な変化が異なっているのでも良い。光源に用いる波長λも単一波長光源である必要はない。要するに、本発明の趣旨を変更することなく、フラグ層の判別さえできれば良いのである。
上記の実施の形態においては、電子供給層の多層構造を構成する層がAlxGa1-xN層の場合について説明したが、Inが添加されたAlxInyGa1-x-yN層であってもよい。
上記の実施の形態においては、所定の波長λの光として、He−Cdレーザーについて説明したが、これ以外に固体レーザー(YLF(Yttrium Lithium Fluoride)、YAG(Yttrium Aluminium Garnet)、YV04(Yttrium Vanadate))、半導体レーザーなどが用いられてもよい。また発振波長のエネルギーがGaNのバンドギャップより大きければよいので、第2高調波を使うこともできる。また用いる光源は単一波長光源でなくともよく、また用いる光はレーザーでなくとも、たとえば白色光源でもバンド帯があっていればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置、その製造方法、およびそれに用いる製造装置に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 図11の領域P1を拡大して示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第1の例を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第2の例を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第3の例を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第4の例を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第5の例を示す概略断面図である。 エッチング装置の構成の第6の例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 基板、2 バッファ層、3 電子走行層、8 Alx1Ga1-x1N層、9,11 フラグ層、10 Alx2Ga1-x2N層、12 Alx3Ga1-x3N層、13,14 孔、15 ゲート電極、16,17,18 フォトレジストパターン、19 ソース電極,ドレイン電極、21,23,25 フラグ層群、21a Aly1aGa1-y1aN層、21b Aly1bGa1-y1bN層、21c Aly1cGa1-y1cN層、22 Alx1Ga1-x1N層、23a Aly2aGa1-y2aN層、23b Aly2bGa1-y2bN層、23c Aly2cGa1-y2cN層、24 Alx2Ga1-x2N層、25a Aly3aGa1-y3aN層、25b Aly3bGa1-y3bN層、25c Aly3cGa1-y3cN層、26 Alx3Ga1-x3N層、30 試料、31 エッチャントチャンバー、32 光源、33 受光器、34 ミラー、35 窓、36,39 光ファイバー、37 分光器。

Claims (12)

  1. ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置であって、
    GaNよりなる電子走行層と、
    前記電子走行層に接合され、かつ前記電子走行層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなる電子供給層とを備え、
    前記多層構造は、所定の波長λの光に対して不透明な第1の層と、前記第1の層とは異なる組成の第2の層とを含み、
    前記第1の層は、前記所定の波長λの光を照射されることにより、エッチング終点検出を行うためのフォトルミネッセンス光を発生するものであり、
    前記ゲート電極、前記ソース電極および前記ドレイン電極の少なくともいずれかの形成部において、前記電子供給層の前記電子走行層側とは逆側の表面から前記第2の層に向かって前記第1の層内を延びる孔が形成されており、
    前記第1の層は複数のフラグ層を含み、前記複数のフラグ層の各々はAl x In y Ga 1-x-y Nの組成においてxが互いに異なっており、
    前記複数のフラグ層の各々の位置に周期性がある、半導体装置。
  2. 各々が位置において周期性のある前記複数のフラグ層を1組として、前記第1の層は前記1組のフラグ層を複数組含む、請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記複数組のフラグ層の各々の組の位置に周期性がある、請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記複数組のフラグ層の各々の組における前記フラグ層は、前記電子走行層に近い前記フラグ層ほどAlxInyGa1-x-yNの組成においてxが大きくなる、請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記孔が、前記第1の層を貫通して前記第2の層に達するように形成されている、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記孔が、前記第1の層内に底面を有するように形成されている、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記電子供給層のうちAlxInyGa1-x-yNの組成においてxが最も大きくなる層が前記孔の底面において露出している、請求項に記載の半導体装置。
  8. ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する半導体装置の製造方法であって、
    GaNよりなる電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層に接合され、かつ前記電子走行層よりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、かつAlxInyGa1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の多層構造よりなる電子供給層を形成する工程とを備え、
    前記多層構造は、所定の波長λの光に対して不透明な第1の層と、前記第1の層とは異なる組成の第2の層とを含むように形成され、さらに
    前記ゲート電極、前記ソース電極および前記ドレイン電極の少なくともいずれかの形成部において、前記電子供給層の前記電子走行層側とは逆側の表面から前記第2の層に向かって前記第1の層内を延びる孔をエッチングにより形成する工程を備え、
    前記孔の形成時に前記所定の波長λの光を照射して前記第1の層から発生するフォトルミネッセンス光を測定することでエッチングの終点を検出し、
    前記第1の層は複数のフラグ層を含み、前記複数のフラグ層の各々はAl x In y Ga 1-x-y Nの組成においてxが互いに異なるように形成され、かつ前記複数のフラグ層の各々の位置に周期性があるように形成される、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項に記載の半導体装置の製造方法において前記孔を形成するためのエッチングに用いられる製造装置であって、
    前記第1の層でのみ前記フォトルミネッセンス光を発生させるための前記所定の波長λの光を発する光源を備えた、製造装置。
  10. 前記第1の層で発生したフォトルミネッセンス光を受光するための受光器をさらに備えた、請求項に記載の製造装置。
  11. 前記第1の層で発生したフォトルミネッセンス光を前記受光器に導くための光ファイバーをさらに備えた、請求項10に記載の製造装置。
  12. 前記光ファイバーは、前記電子走行層と前記第1および第2の層とを含む被処理物の上方に引き延ばされている、請求項11に記載の製造装置。
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