JP5149871B2 - 食パンの製造方法およびパン生地の整形装置 - Google Patents
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Description
(1) パン生地を棒状に整形すること;棒状のパン生地から、中央の折り曲げ部分に切れ目が入ったM字型生地を整形すること;切れ目が入ったM字型生地を焼成型に型詰めすること;焼成型に入れたパン生地を焼成すること;を含んでなる食パンの製造方法。
(2) 前記M字型生地の整形工程において、M字型に折り曲げたパン生地を左右両側から狭圧しながら搬送し、搬送されるM字型に折り曲げたパン生地の中央部に切れ目を入れて、M字型生地を整形する、(1)に記載の食パンの製造方法。
(3) 前記M字型生地の整形工程において、棒状のパン生地の中央部を搬送方向とは逆方向に一時的に押さえるとともに、棒状のパン生地の中央部と左右の両端部までのそれぞれほぼ中間部2箇所を搬送方向へ押し込むことにより、棒状のパン生地をM字型に折り曲げ、その後、前記中央部の押さえを解除するとともに、前記中間部2箇所をさらに押し込み、M字型に折り曲げたパン生地を搬送方向へ押し出す、(1)または(2)に記載の食パンの製造方法。
(4) 前記M字型生地の切れ目が、パン生地の上面からその厚さ方向に入れられる、(1)〜(3)のいずれかに記載の食パンの製造方法。
(5) 前記M字型生地の上面からその厚さ方向に入れられた切れ目の深さが、当該パン生地の厚さの45〜95%である、(4)に記載の食パンの製造方法。
(6) パン生地を搬送する搬送装置と;搬送装置上の左右両側に設けられた、搬送方向の上流から下流に向かって徐々に幅狭となり、その後に略平行となる一対の狭圧手段と;搬送装置の上方に設けられた、搬送されるパン生地の中央部に切れ目を入れるカッターと;を備える、パン生地の整形装置。
(7) 待機位置から押さえ位置に進出して搬送される棒状パン生地の中央部に当接して搬送方向とは逆方向に一時的に押さえ、その後、後退して前記押さえを解除して前記待機位置に戻り待機する押さえ部材と;前記棒状パン生地の中央部から左右の両端部までのそれぞれほぼ中間部2箇所を搬送方向へ押し込み、その後、該中間部2箇所をさらに押し込み、パン生地を前記搬送装置へ送り出すための一対の押出部材と;を有するM字折り曲げ機構を、前記搬送装置の上流近傍にさらに備える、(6)に記載のパン生地整形装置。
(8) 前記M字折り曲げ機構が、前記一対の押出部材のそれぞれの外側に、パン生地の搬送方向に向かって徐々に幅狭となって最も下流側の出口の幅が前記一対の狭圧手段の入口の幅以下となるように設けられた、搬送されるパン生地の左右両側に当接してパン生地を制動する一対の両端ガイド部材、をさらに備える、(7)に記載のパン生地整形装置。
(9) 前記カッターが、前記一対の狭圧手段のほぼ中間線上の任意の位置に、その切断面がパン生地の搬送方向とほぼ平行になるように設けられる、(7)または(8)に記載のパン生地整形装置。
(10) 前記カッターが、駆動回転する丸刃カッターである、(7)〜(9)のいずれかに記載のパン生地整形装置。
本発明の食パンの製造方法においては、使用するパン生地に制限はなく、その原料配合、製造工程は特に問わない。具体的には、例えば、小麦粉、水、イースト、食塩、砂糖、油脂等の原料を混捏してパン生地を製造することができるが、本発明のパン生地の原料はこれに限定されるものでなく、小麦粉以外の穀粉や他の材料を添加してもよい。
本発明において「M字型に折り曲げる(た)」とは、棒状パン生地を折り曲げ部分以外の棒状の部分が隣同士でくっつかない程度に折り曲げた状態とすることを言い、「M字型に折り曲げた(パン)生地」とはその程度に折り曲げられた状態のパン生地を言う。また、本発明において「棒状生地をM字型に整形する過程」とは、棒状のパン生地をM字型に折り曲げ始めてから、M字の両外側部から狭圧する等により、折り曲げ部分以外の棒状の部分が隣同士で略並行となりほぼ完全にくっついた状態となるようにするまでのことを言い、最終的にほぼ完全にくっついた状態に整形されたものを「M字型(パン)生地」と言う。
本発明の好ましい態様において、図4・5に示すような装置により、M字型に折り曲げたパン生地を機械的に「M字型生地」に整形することができる。この場合、パン生地を搬送する搬送装置30と、この搬送装置30上の左右両側に、搬送装置30の搬送方向下流に向かって上流から徐々に幅狭となり、その後に略平行となるように設けられた一対の狭圧手段40と、搬送装置30の上方に設けられ、搬送されるパン生地に切れ目を入れるカッター50と、を備えるパン生地の整形装置10を用いることができる。すなわち、この装置は、パン生地を搬送する搬送装置30を備えるが、搬送装置としてはパン生地を搬送できれば特に制限はなく、例えば、コンベアベルト31と複数のコンベアプーリ32と該プーリ32を駆動させる機構とを備えるベルトコンベアのような搬送装置30が挙げられる。
本発明においては、図6・7に示すようなM字折り曲げ機構20により、棒状のパン生地からM字型に折り曲げたパン生地を機械的に整形することができる。
本発明においては、機械による工程と手作業による工程とを混在させてもよく、例えば、手作業により、棒状パン生地をM字型に折り曲げるようにしてもよく、この場合、人手により棒状パン生地をほぼ1/4等分するときの各等分点の3箇所で折り曲げて、パン生地をM字型に折り曲げた状態としてから、当該パン生地を、上述した搬送装置30と狭圧手段40とを備えるパン生地整形装置10の上流側から搬送装置30上に供給して、M字型生地を整形してもよい。
上述したとおり、本発明において機械によって自動的に切れ目を入れる場合、M字型に折り曲げたパン生地を狭圧して完全にくっついた状態のM字型パン生地に整形する過程において切れ目を入れることが好ましい。その理由は、このようにすることで、M字型に折り曲げたパン生地からM字型生地に整形する工程と切れ目を入れる工程とを同時に行うことができ、パン生地の製造工程を短時間で効率的に行うことが可能になる。また、折り曲げる前の棒状生地に切れ目を入れるとM字の折り曲げがきれいに行いにくく、また、折り曲げ部分以外の棒状の部分が完全にくっつくまで狭圧してM字型パン生地に整形した後に切れ目を入れると、例えば、回転する丸刃で切れ目を入れようとする場合には、くっついた部分に丸刃があたってしまい、切る必要のない部分まで切ってしまい、M字型パン生地の中央付近の折り曲げ部分だけに切れ目を正確に入れにくくなるためである。
本発明の食パンの製造方法は、上記のようにして得られた切れ目が入ったM字型パン生地を焼成型に型詰めする工程を含む。切れ目の入ったM字型パン生地を焼成型に入れる方法は具体的に問わないが、焼成型にきれいに充填されることが好ましい。ただし、本発明の切れ目の入ったM字型生地を用いることにより、焼成型に型詰めされたパン生地が多少ズレている場合や、M字型生地がきれいなM字型となっていない場合(例えば、M字型生地のM字の両端の足が短くなって「ひ」の字のようになっている場合)であっても、M字型生地のM字の足側(下側)又は頭側(上側)により形成される焼成後の食パンの側面の腰折れを抑制することができる。
本発明の食パンの製造方法は、上記のように型詰めされたパン生地を焼成することを含む。食パンの焼成条件は特に制限されず、用途や条件に応じて適宜選択することができる。本発明の食パンの製造方法は、角型食パンにも山型食パンに適用できるが、角型食パンが好適である。角型食パンを製造する場合、焼成型に蓋をして食パンを焼成すればよく、山型食パンを製造する場合、焼成型に蓋をせずに食パンを焼成すればよい。
実施例1
以下の表に示す原料配合にしたがって原料穀粉として小麦粉を100質量%用いて、中種法により角型食パンを製造した。
手作業によりM字型生地の両端(足の部分)が短くなるように整形し、かつ、中央部の折り曲げ部分の切れ目の深さを当該パン生地の上面からその厚さの約50%としてカットして型詰めした。それら以外は、実施例1と同様にして角型の3斤食パンを製造した。なお、本実施例において焼成型に型詰めされたM字型生地の模式図を図8に示す。
実施例1と同様にして角型の3斤食パンを製造し、それを3等分にカットして1斤食パンを製造した。本実施例においては、製造日を変えて、角型の1斤食パンを2回製造した(それぞれ、実施例3A、3Bとする)。
M字型生地を整形する過程で切れ目を入れなかったこと以外は、実施例1と同様にして角型の3斤食パンを製造した。
M字型生地を整形する過程で切れ目を入れなかったこと以外は、実施例2と同様にして角型の3斤食パンを製造した。
上記実施例および比較例で製造した角型食パンについて、M字型生地の頭側および足側に対応するパンの側面における腰折れの深さ、腰折れの容積、またはその両方を測定した。腰折れの深さについては、1斤食パンの場合は最も深く折れている箇所の深さを1箇所測定し、3斤食パンの場合は3斤食パンを3等分した各々の領域(1斤分に該当する)で最も深く折れている箇所の深さを合計3箇所測定し、腰折れの深さの平均値を算出した。この際、M字型生地の頭側側面および足側側面に対応する食パンの側面について、腰折れの深さを測定した。また、腰折れの容積については、1斤食パンの場合も3斤食パンの場合も、頭側および足側の側面全体について菜種油置換法によって測定した。
20 M字折り曲げ機構
21 押さえ部材
22 押出部材
23 両端ガイド部材(湾曲面部材)
30 搬送装置(搬送ベルトコンベア)
31 コンベアベルト
32 コンベアプーリ
40 狭圧手段(狭圧ベルトコンベア)
41 上流側の領域
42 下流側の領域
43 コンベアベルト
44 コンベアプーリ
50 カッター
51 丸刃カッター
52 回動軸
53 駆動機構
61 支軸
62 往復駆動機構
63 車輪
64 クランク機構
65 ロッド
A 棒状パン生地の中央部
B 棒状パン生地の中間部
Claims (10)
- パン生地を棒状に整形すること、
棒状のパン生地から、中央の折り曲げ部分に切れ目が入ったM字型生地を整形すること、
切れ目が入ったM字型生地を焼成型に型詰めすること、
焼成型に入れたパン生地を焼成すること、
を含んでなる食パンの製造方法。 - 前記M字型生地の整形工程において、M字型に折り曲げたパン生地を左右両側から狭圧しながら搬送し、搬送されるM字型に折り曲げたパン生地の中央部に切れ目を入れて、M字型生地を整形する、請求項1に記載の食パンの製造方法。
- 前記M字型生地の整形工程において、棒状のパン生地の中央部を搬送方向とは逆方向に一時的に押さえるとともに、棒状のパン生地の中央部と左右の両端部までのそれぞれほぼ中間部2箇所を搬送方向へ押し込むことにより、棒状のパン生地をM字型に折り曲げ、その後、前記中央部の押さえを解除するとともに、前記中間部2箇所をさらに押し込み、M字型に折り曲げたパン生地を搬送方向へ押し出す、請求項1または2に記載の食パンの製造方法。
- 前記M字型生地の切れ目が、パン生地の上面からその厚さ方向に入れられる、請求項1〜3のいずれかに記載の食パンの製造方法。
- 前記M字型生地の上面からその厚さ方向に入れられる切れ目の深さが、当該パン生地の厚さの45〜95%である、請求項4に記載の食パンの製造方法。
- パン生地を搬送する搬送装置と、
搬送装置上の左右両側に設けられた、搬送方向の上流から下流に向かって徐々に幅狭となり、その後に略平行となる一対の狭圧手段と、
搬送装置の上方に設けられた、搬送されるパン生地の中央部に切れ目を入れるカッターと、
を備える、パン生地の整形装置。 - 待機位置から押さえ位置に進出して搬送される棒状パン生地の中央部に当接して搬送方向とは逆方向に一時的に押さえ、その後、後退して前記押さえを解除して前記待機位置に戻り待機する押さえ部材と、
前記棒状パン生地の中央部から左右の両端部までのそれぞれほぼ中間部2箇所を搬送方向へ押し込み、その後、該中間部2箇所をさらに押し込み、パン生地を前記搬送装置へ送り出すための一対の押出部材と、
を有するM字折り曲げ機構を、前記搬送装置の上流近傍にさらに備える、請求項6に記載のパン生地整形装置。 - 前記M字折り曲げ機構が、前記一対の押出部材のそれぞれの外側に、パン生地の搬送方向に向かって徐々に幅狭となって最も下流側の出口の幅が前記一対の狭圧手段の入口の幅以下となるように設けられた、搬送されるパン生地の左右両側に当接してパン生地を制動する一対の両端ガイド部材、をさらに備える、請求項7に記載のパン生地整形装置。
- 前記カッターが、前記一対の狭圧手段のほぼ中間線上の任意の位置に、その切断面がパン生地の搬送方向とほぼ平行になるように設けられる、請求項7または8に記載のパン生地整形装置。
- 前記カッターが、駆動回転する丸刃カッターである、請求項7〜9のいずれかに記載のパン生地整形装置。
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