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JP5223801B2 - ドットラインプリンタ - Google Patents
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本発明は、ドットラインプリンタに係り、特に桁方向に沿って往復移動するハンマ機構部と、そのハンマ機構部を往復移動させるためのシャトル機構部と、印刷する前に印刷ドット数をカウントすることができる印刷ドット数カウント手段を備えたドットラインプリンタに関するものである。
ドット印刷を行う代表的な印刷装置としてドットラインプリンタが挙げられる。このドットラインプリンタにおける印字機構部の概略構成の一例を図3に示す。
ハンマ機構部10は、シャトル機構部により桁方向に往復移動する。また、ハンマ機構部10はインクリボン11を印字用紙12との間に挟み、印字力を支持するためのプラテン13と対向した状態で配置され、冷却ファン14でハンマ機構部10を冷却している。
このハンマ機構部10は図4に示すように、ハンマバンク200に印刷行と垂直方向に所定ピッチで並べられた複数の印刷ハンマ210が搭載されており、この印刷ハンマ210は通常、永久磁石220の磁気的吸引力により非印刷位置に待機・保持されている。また、永久磁石220の上方には各印刷ハンマ210に対応してハンマ釈放コイル230が設けられている。
ハンマバンク200は、例えばカムまたはリニアモータなどからなるシャトル機構(図示せず)によって行方向に沿って往復移動する。ハンマバンク200の一方向移動時、所定のドットポジションに来たときにハンマ釈放コイル230を励磁することにより、前記印刷ハンマ210を待機状態から釈放し、インクリボン11を介して印字用紙12を打撃して、インクリボン11に含まれているインクを印字用紙12に転移して印刷する。
印字用紙12はその過程において、トラクタ21および紙送りモータ22等により構成される紙送り機構部20により適時桁方向に対して垂直の方向へ搬送される。
このような印刷機構部を有するドットラインプリンタにおいて高密度印刷を連続的に行なうと、ハンマ機構部10のハンマ釈放コイル230が発熱して、その熱的影響によりハンマ機構部10を構成している部品の寿命が低下するという問題がある。
このため従来の印刷制御方法では、予め単位時間を定め、その時間内におけるハンマ毎、および隣接した複数個のハンマ駆動回数(=印刷ドット数)をカウントし、そのカウント値と予め設定されている規定値と比較し、前記いずれかの規定値を越えた場合、前記単位時間まで印刷を中断したり、1シャトル分の印刷データを数回に分けて印刷して、ハンマ釈放コイルの過熱を防いでいた(例えば特許文献1参照)。
しかし、単純に単位時間中に印刷したハンマ毎の印刷ドット数をカウントし、それを規定値と比較して印刷を休止させる印刷制御方法では、ハンマ釈放コイルはファンやブロアによって冷却されているため、印刷ドット数とハンマ釈放コイルの加熱が必ずしも比例関係になるとは限らない。
図5は、印字データの増減とハンマ温度(ハンマ釈放コイル温度)との関係を示す特性図である。同図(a)のように単位時間t内で1ストローク印刷毎徐々に印刷ドット数が増えていくようなパターンを印刷した場合と、同図(b)のように単位時間t内で1ストローク印刷毎徐々に印刷ドット数が減っていくようなパターンを印刷した場合では、単位時間当たりの印刷ドット数は同じだが、ハンマ釈放コイルの温度は同じにはならない。仮に図5での印刷ドット数が規定値を越えたと仮定した場合、同図(b)のケースでもハンマ釈放コイルの温度はまだ裕度があるにも関わらず印刷を制限してしまうことになる。
また、従来の印刷制御方法では、図6で示すように仮に単位時間をt1およびt2と区切った場合、総印刷ドット数は規定値以下であるが、単位時間をt3と区切った場合は、t1、t2の総印刷ドット数と比べ、t3の総印刷ドット数は増加しており、ハンマ釈放コイルの温度が加熱してしまう可能性も考えられる。そのためこのようなことも想定し、印刷制限の規定値を小さく設定して、厳しく監視せざるを得なかった。
以上のことから従来の印刷制御方法は、ハンマ釈放コイルの温度が余り上昇していないにも関わらず、印刷制限により、印刷速度が低下することがあった。
前述した従来の印刷制御方法では、単位時間当たりのハンマの駆動回数が同じであっても、印刷するパターンによってハンマ釈放コイルの加熱は異なる。また、単位時間を計測開始するタイミングによっても異なってくるため、正確に印刷制限を判断することができない。
そのためハンマ釈放コイルの付近にサーミスタを取り付けて、正確にハンマ釈放コイルの温度を検出するという方法もあるが、部品点数が増え、構造が複雑になり、コストアップすることは避けられない。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、コストアップせず、ラインプリンタのハンマの性能を最大限に引き出すことのできるドットラインプリンタを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、
複数の印刷ハンマと、各印刷ハンマに対応して設けられて各印刷ハンマを待機状態か釈放して駆動する複数のハンマ釈放コイルを有するハンマ機構部と、
そのハンマ機構部を往復移動させるためのシャトル機構部と、
前記ハンマ機構部の往復移動の過程で前記印刷ハンマの駆動を制御するエンジン制御部を備え、
そのエンジン制御部は、
印刷実行前の1ストローク分の印刷データから印刷ドット数をカウントする印刷ドット数カウント手段と、
その印刷ドット数カウント手段でカウントされたドット数を記憶する印刷ドット数記憶メモリと、
印刷データを格納して、その印刷データを前記ハンマ機構部に出力する印刷
制御バッファと、
前記印刷ドット数記憶メモリに記憶されている、次のストロークの印刷ドット数を最新とする単位時間分の各ストローク毎の印刷ドット数の各々に対して、前記1ストロークに要する時間毎に、1未満の一定の係数を掛けてその印刷ドット数を更新して前記印刷ドット数記憶メモリに記憶し、さらに当該更新後の各印刷ドット数を足し合わせて算出した総印刷ドット数と、予め設定されている印刷制限規定値とを比較して、前記総印刷ドット数が印刷制限規定値を超えている場合は、前記総印刷ドット数が印刷制限規定値以下になるまで、前記印刷制御バッファに対して印刷を中断する中断指令信号または複数回に分けて印刷を行う分割印刷指令信号を出力する判断手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記1未満の係数は、前記ハンマ釈放コイルの温度が所定時間後に所定の温度まで下がると仮定したときの係数であることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、コストアップせず、ラインプリンタのハンマの性能を最大限に引き出すことのできるドットラインプリンタを提供することにある。
本発明の実施例に係るエンジン制御部のブロック図である。 そのエンジン制御部に用いる印刷ドット数記憶メモリの詳細を示す図である。 ドットラインプリンタにおける印字機構部の概略構成図である。 その印字機構部のハンマ機構部の概略構成図である。 ドットラインプリンタにおける単位時間当たりの印刷ドット数とハンマ釈放コイル温度の関係を示す特性図である。 従来の印刷制御方法を説明するための図である。
次に図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施例に係るエンジン制御部のブロック図、図2はそのエンジン制御部に用いる印刷ドット数記憶メモリの詳細を示す図である。
図1において、1はエンジン制御部、2は印刷データ受信バッファ、3は印刷ドット数カウント手段、4は印刷制御バッファ、5は判断手段、6は印刷ドット数記憶メモリ、7は印刷ハンマ(図4の印刷ハンマ210に相当)、8は上位装置であり、図に示すような接続関係になっている。なお、前記判断手段5は、印刷制限規定値が記憶されているメモリ手段と、印刷ドット数と印刷制限規定値を比較する比較手段を備えている。
同図に示されているように、上位装置8から転送された印刷データは印刷データ受信バッファ2に格納される。印刷実行前に1ストローク分の印刷データを印刷データ受信バッファ2から印刷ドット数カウント手段3を介して印刷制御バッファ4に転送することで、印刷ドット数カウント手段3によりハンマの印刷ドット数(ハンマ駆動予定回数)がカウントされる。
判断手段5は印刷ドット数カウント手段3から印刷ドット数を読み出し、それを印刷ドット数記憶メモリ6に記憶する。この印刷ドット数記憶メモリ6から読み出した単位時間分の総印刷ドット数は、判断手段5において予め設定されている印刷制限規定値と比較し、その比較結果、印刷可能であれば印刷制御バッファ4に格納されている印刷データを印刷ハンマ7(ハンマ機構部10)に出力して、印刷を行う。
前記単位時間分の総印刷ドット数と印刷制限規定値を比較するときの具体例について図2を用いて説明する。
この具体例は図に示すように、1印刷ストロークを100mS、印刷制限の単位時間tを3秒、重み付け係数を1未満の0.98、印刷制限規定値を22000ドット、1ストロークの印刷ドット数が1000ドットの印刷パターンを連続して印刷していると仮定した場合を示している。
なお、前記重み付け係数の0.98は、ハンマ釈放コイルの温度が100mS後に2%下がると仮定したときの係数であり、この重み付け係数はハンマ釈放コイルの温度評価試験等により求めた値を用いる。
図2の左側はX:印刷制限、右側はY:印刷制限解除の例を示している。まず、左側のX:印刷制限の場合において、1ストロークの印刷ドット数d0(1000ドット)を受信すると、前記印刷ドット数記憶メモリ6(図1参照)のデータを全て1アドレス分シフトし、最新の印刷ドット数d0が印刷ドット数記憶メモリ6のアドレスn1に格納(d1)される。
この際、シフトされる印刷ドット数は、単位時間の計測開始から終了までの時間の経過に伴い印刷ドット数の重み付けのための係数(0.98)が乗算されて、その結果が格納される。従ってアドレスn2には1000ドット×0.98=980ドットがd2(980)として、またアドレスn3には980ドット×0.98=960ドットがd3(960)として、順次格納される。そして、印刷ドット数記憶メモリ6の最後尾にある3秒前のデータであるアドレスn30のドット数d30は破棄される。
従って、1ストロークで印刷されたドット数(1000ドット)は、実際には1000ドット印刷されたが、印刷毎に係数倍(0.98)されることで、3秒後には556ドット(d30)として扱われる。
次に印刷ドット数記憶メモリ6の総合計(d1+d2+d3・・・+d30=22725ドット)を算出し、その算出した値が判断手段5に読み出されて、予め記憶されている印刷制限規定値(22000ドット)と比較される。その比較結果、算出した値が印刷制限規定値を超えていると、判断手段5から印刷制御バッファ4に対して中断指令信号を出力して、印刷ハンマ7への印刷データの転送を中断して、印刷を休止する。
次のストローク時(100mSec後=同図Y:印刷制限解除)には、図の右側に示すように印刷を休止したことによりd0には0ドットが格納される。そして前述と同様に、シフトされる印刷ドット数は、単位時間の計測開始から終了までの時間の経過に伴い印刷ドット数の重み付け係数(0.98)が乗算されて、その結果が格納される。そして、印刷ドット数記憶メモリ6の最後尾にある3秒前のデータであるアドレスn30のドット数d30は破棄される。
次に印刷ドット数記憶メモリ6の総合計(d1+d2+d3・・・+d30=21725ドット)を算出し、その算出した値が判断手段5に読み出されて、予め記憶されている印刷制限規定値(22000ドット)と比較される。その比較結果、算出した値が印刷制限規定値以下になるため、印刷ハンマ7へ印刷データを転送して、印刷を再開する。
なお、前記算出した値が印刷制限規定値を超えている場合は、印刷制限規定値以下になるまで印刷の中断は続行される。
この実施例では、印刷制限規定値を超えた時には規定値以下になるまで印刷を休止したが、印刷を複数回に分けて1ストローク分の印刷を行うことも可能である。この場合は、判断手段5から印刷制御バッファ4に対して分割印刷指令信号を出力して、印刷ハンマ7への印刷データの転送が複数回に分けて出力され、それに伴い印刷も複数回に分けて実行される。
図2に示すように、印刷ドット数を受信する毎に新しい印刷ドット数には重く、古い印刷ドット数には軽く重み付けをしながら、単位時間当たりの印刷ドット数記憶メモリを更新していく方式にすることで、ハンマ釈放コイルの温度をより正確に検出することが可能となる。
1:エンジン制御部、2:印刷データ受信バッファ、3:印刷ドット数カウント手段、4:印刷制御バッファ、5:判断手段、6:印刷ドット数記憶メモリ、7:印刷ハンマ、8:上位装置、10:ハンマ機構部、11:インクリボン、12:印字用紙、13:プラテン、14:冷却ファン、20:紙送り機構部、21:トラクタ、22:紙送りモータ、200:ハンマバンク、210:印刷ハンマ、220:永久磁石、230:ハンマ釈放コイル。
特開平2000−118043号公報

Claims (2)

  1. 複数の印刷ハンマと、各印刷ハンマに対応して設けられて各印刷ハンマを待機状態から釈放して駆動する複数のハンマ釈放コイルを有するハンマ機構部と、
    そのハンマ機構部を往復移動させるためのシャトル機構部と、
    前記ハンマ機構部の往復移動の過程で前記印刷ハンマの駆動を制御するエンジン制御部を備え、
    そのエンジン制御部は、
    印刷実行前の1ストローク分の印刷データから印刷ドット数をカウントする印刷ドット数カウント手段と、
    その印刷ドット数カウント手段でカウントされたドット数を記憶する印刷ドット数記憶メモリと、
    印刷データを格納して、その印刷データを前記ハンマ機構部に出力する印刷制御バッファと、
    前記印刷ドット数記憶メモリに記憶されている、次のストロークの印刷ドット数を最新とする単位時間分の各ストローク毎の印刷ドット数の各々に対して、前記1ストロークに要する時間毎に、1未満の一定の係数を掛けてその印刷ドット数を更新して前記印刷ドット数記憶メモリに記憶し、さらに当該更新後の各印刷ドット数を足し合わせて算出した総印刷ドット数と、予め設定されている印刷制限規定値とを比較して、前記総印刷ドット数が印刷制限規定値を超えている場合は、前記総印刷ドット数が印刷制限規定値以下になるまで、前記印刷制御バッファに対して印刷を中断する中断指令信号または複数回に分けて印刷を行う分割印刷指令信号を出力する判断手段と
    を備えたことを特徴とするドットラインプリンタ。
  2. 請求項1に記載のドットラインプリンタにおいて、前記1未満の係数は、ハンマ釈放コイルの温度が所定時間後に所定の温度まで下がると仮定したときの係数であることを特徴とするドットラインプリンタ。
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