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JP5268985B2 - 材料供給機能を備えたロードヒータ車 - Google Patents
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JP5268985B2 - 材料供給機能を備えたロードヒータ車 - Google Patents

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Description

本発明は、材料供給機能を備えたロードヒータ車に関する。
従来、アスファルト合材で構成された既設舗装体(例えば、道路など)の表層部を補修する施工方法として、表層部を再利用する路上表層再生工法が知られている。
そして、当該工法を行う際に使用される施工機械が多数開発され、実用化に至っている。
例えば、非特許文献1には、図7に示すように、進行方向前側から、ダンプトラック100、ロードヒータ車200、リミキサ300、マカダムローラ400、タイヤローラ500の順に施工編成して、前記路上表層再生工法を行う技術が開示されている。
この非特許文献1に記載された技術では、ロードヒータ車200によって、既設舗装体600の表層部600Aを加熱し、リミキサ300によって、加熱された表層部600Aを掻きほぐしている。また、ロードヒータ車200によって、ダンプトラック100に積載されたアスファルト合材700を、リミキサ300へ搬送している。そして、リミキサ300によって、掻きほぐされた表層部600A上にアスファルト合材700を敷き均した後に、又は掻きほぐされた表層部600Aとアスファルト合材700を混合してから敷き均した後に、マカダムローラ400及びタイヤローラ500によって、転圧して締め固めを行っている。
鹿島道路株式会社、"サーフェースリサイクリング機械"、[online]、[平成22年3月15日検索]、インターネット〈URL: http://www.kajimaroad.co.jp/contents/tec/mc11020/index.html〉
ところが、従来の施工機械では、リミキサが、掻きほぐされた表層部とアスファルト合材を混合するミキサ装置を備える上に、外周面に沿ってビットが取り付けられたロータを、モータの駆動力により回転させて表層部を掻きほぐす掻きほぐし装置(ロータリスカリファイヤ)を備えるため、その分リミキサの全長が、通常の舗装工事に用いるアスファルトフィニッシャなどより長くなり、大型化していた。したがって、施工距離(先頭の施工機械から最後尾の施工機械までの距離)が長くなるとともに、運搬費などの施工コストが嵩むという問題があった。
また、従来の施工機械では、ロードヒータ車が既設舗装体の表層部を加熱する機能を有し、リミキサが加熱された表層部を掻きほぐす機能を有するため、加熱作業を行ってから掻きほぐし作業を行うまでの間隔が開いていた。そのため、掻きほぐし作業を行う前に、表層部が外気により冷却され、表層部の熱損失が比較的大きかった。したがって、表層部の熱損失分を考慮して、加熱温度を高めに設定する必要があり、その結果、表層部の過加熱を招来し、ひいては、過加熱により既設舗装体の表層部が大きく劣化する虞があった。そのため、加熱装置と掻きほぐし装置の距離を更に近づけたいという要望があった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、施工距離を縮小し、施工コストの低減を図ることが可能なロードヒータ車を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、既設舗装体上を走行するための車両本体と、前記既設舗装体の表層部を加熱する加熱装置と、加熱された前記既設舗装体の表層部を掻きほぐす掻きほぐし装置と、舗装材を前記車両本体の後部側へ搬送する搬送装置と、を備えたロードヒータ車であって、前記掻きほぐし装置は、加熱された前記既設舗装体の表層部内に挿入される挿入部材と、前記挿入部材を前記既設舗装体の表層部に向かって付勢する弾性部材と、を有し、前記搬送装置の後端側は、前記車両本体の後部よりも進行方向後側に向かって張り出しており、前記掻きほぐし装置は、前記搬送装置の後端側下方に配設されていることを特徴とする。
要するに、本発明は、掻きほぐし装置をロードヒータ車に搭載するとともに、弾性部材の付勢力(弾性力)を利用して既設舗装体の表層部を掻きほぐす構成としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、掻きほぐし装置をロードヒータ車に搭載することにより、後続の施工機械に、従来のリミキサより小型の通常の舗装工事に用いるアスファルトフィニッシャなどを使用することが可能となる。
また、従来の掻きほぐし装置は、外周面に沿ってビットが取り付けられたロータを、モータの駆動力により回転させて既設舗装体の表層部を掻きほぐす構成としていたが、本発明の掻きほぐし装置は、弾性部材の付勢力を利用して既設舗装体の表層部を掻きほぐす構成としたことにより、掻きほぐし装置を駆動させるためのモータが不要となるため、掻きほぐし装置の構造が簡素化される。そのため、掻きほぐし装置をロードヒータ車に搭載しても、ロードヒータ車が大型化せずに済む。
特に、本発明では、掻きほぐし装置が、搬送装置の後端側下方に不可避的に形成されるデッドスペースに配設されるため、ロードヒータ車の全長が従来のロードヒータ車の全長と略同一になる。
つまり、路上表層再生方法を行う際に、本発明のロードヒータ車を施工編成に組み入れることによって、大型な施工機械(例えば、リミキサなど)を使用せずに済むため、施工距離を縮小するとともに、運搬費などの施工コストの低減を図ることができる。
また、ロードヒータ車が、既設舗装体の表層部を加熱するための加熱装置と、加熱装置で加熱された表層部を掻きほぐすための掻きほぐし装置と、を備えることにより、加熱装置と掻きほぐし装置の距離が近くなり、加熱作業を行ってから迅速に掻きほぐし作業を行うことができる。そのため、表層部が外気により冷却される前に、掻きほぐし作業を遂行することが可能となり、表層部の熱損失を低減することができる。したがって、表層部の熱損失分を考慮して、加熱温度を高めに設定する必要がなくなるため、表層部の過加熱を抑制することが可能となり、ひいては、過加熱による既設舗装体の表層部の劣化を軽減することができる。
そして、本発明では、加熱装置と掻きほぐし装置の距離が近くなり、表層部がより軟化している状態で掻きほぐし作業を行えるので、従来の掻きほぐし装置に比較して、弾性部材の付勢力を利用した簡易な掻きほぐし装置を用いることが可能となり、ひいては、掻きほぐし装置をロードヒータ車に搭載しても、ロードヒータ車が大型化せずに済むことになる。
本発明のロードヒータ車によれば、施工距離を縮小し、施工コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係るロードヒータ車を示す側面図である。 実施形態に係るロードヒータ車を示す平面図である。 図1に示すロードヒータ車の掻きほぐし装置を示す部分拡大側面図である。 図2に示すロードヒータ車の掻きほぐし装置を示す部分拡大平面図である。 掻きほぐし装置を構成する掻きほぐし部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 実施形態に係るロードヒータ車を施工編成に組み込んだ一例を示す側面図である。 従来の施工機械の編成を示す側面図である。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。なお、方向については、ロードヒータ車の前後、左右(幅方向)、上下を基準として説明する。
本実施形態では、本発明のロードヒータ車を、アスファルト合材で構成された道路の表層部の補修時に使用する場合について説明するが、ロードヒータ車の使用目的を限定するものではない。
図1は本発明の実施形態に係るロードヒータ車を示す側面図であり、図2は実施形態に係るロードヒータ車を示す平面図である。
ロードヒータ車Vは、図1に示すように、道路(既設舗装体)Rの路面Rs上を走行するためのロードヒータ本体(車両本体)1と、加熱装置2と、掻きほぐし装置3と、搬送装置4と、を主に備えて構成されている。
ロードヒータ本体1は、図1に示すように、道路Rの路面Rsを走行するための左右二対の前輪11,11…及び左右一対の後輪12,12と、この後輪12を駆動するためのエンジン(図示省略)と、ハンドルなどの操作装置13と、作業者が着座するための運転席14と、を主に備えている。
本実施形態では、前輪11が操向輪として構成されるとともに、後輪12が駆動輪として構成されている。操作装置13及び運転席14は、図1及び図2に示すように、ロードヒータ本体1の上部の右前方に配設されている。
搬送装置4は、アスファルト合材(舗装材)Cを、後方に配置されるアスファルトフィニッシャAへ搬送(供給)するための装置である(図6参照)。搬送装置4は、ダンプトラックDから受け取ったアスファルト合材Cを一時的に貯留するホッパ41と、ホッパ41に貯留されたアスファルト合材Cを、アスファルトフィニッシャAに搬送するバーフィーダ42と、から構成されている。
ホッパ41は、図1及び図2に示すように、下面の中央部41a及び上面が開口した略箱状を呈し、ロードヒータ本体1の前方部分に配設されている。
バーフィーダ42は、図1に示すように、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜し、ホッパ41の下面の中央部41aからアスファルトフィニッシャAのホッパAhの上方(図6参照)に亘って配設されている。すなわち、バーフィーダ42の前端側(一端側)は、ホッパ41に連結され、後端側(他端側)が、ロードヒータ本体1の後部1bより後方に向かって張り出している。バーフィーダ42は、ホッパ41に貯留されたアスファルト合材Cを、後方に搬送して後端部42aからアスファルトフィニッシャAのホッパAhに投下(落下)するように構成されている。
加熱装置2は、表層部Gを加熱するための装置であり、図2に示すように、中央部加熱装置21(図2では一部のみ図示)と、一対の側部加熱装置22,22と、ベーパライザ23と、複数のガスボンベ24,24…と、から構成されている。
中央部加熱装置21は、アスファルト合材Cが敷き均される表層部Gの幅方向中央部を加熱するための装置であり、図示しない支持部材を介して、ロードヒータ本体1の下部に沿って取り付けられている。中央部加熱装置21は、ガスを燃料とするガス赤外線ヒータHを、幅方向及び前後方向に複数並設されて構成されている。
一対の側部加熱装置22,22は、図1及び図2に示すように、アスファルト合材Cが敷き均される表層部Gの幅方向側部を加熱するための装置であり、支持部材22a,22aを介して、ロードヒータ本体1の側部1a,1aに取り付けられている。側部加熱装置22は、ガスを燃料とするガス赤外線ヒータHを、幅方向及び前後方向に複数並設されて構成されている。
なお、本実施形態の中央部加熱装置21及び側部加熱装置22は、図1及び図2に示すように、前輪11と後輪12の間に配設され、ガス赤外線ヒータHから輻射式に放射される遠赤外線によって、表層部Gを加熱するように構成されている。本実施形態では、図2に示すように、ロードヒータ本体1の上部の左前方に配設された温度調節装置25によって、ガス赤外線ヒータHから放射される遠赤外線の温度を、調節できるように構成されている。そして、表層部Gの加熱温度は、温度調節装置25の遠赤外線の温度設定、施工速度及びガス圧などを適宜調節して、100℃程度に設定される。換言すると、本実施形態では、加熱装置2と掻きほぐし装置3の距離が近くなることにより、表層部Gの熱損失を低減することができるため、表層部Gの熱損失分を考慮して、加熱温度を高めに設定する必要がなくなり、過加熱にならない程度の適温(100℃程度)に、表層部Gの加熱温度を設定することができる。したがって、過加熱による道路Rの表層部Gの劣化を軽減することができる。
また、道路幅の変化に対しては、側部加熱装置22を取り外したり、中央部加熱装置21及び/又は側部加熱装置22の幅方向の列数を増減したりすることで対応でき、あるいは、ロードヒータ本体1の側部1aに対して、支持部材22aを上下に回動可能に取り付け、側部加熱装置22の上面がロードヒータ本体1の側部1aに対向するように折り畳むように構成することで対応できる。
ベーパライザ23は、気化熱によって凍ったガスボンベ24を温水で温める装置である。なお、本実施形態のベーパライザ23は、ガスボンベ24の下部側が浸かる程度にガスボンベ収容部26内に入れられた水と、当該水を下側から加熱するヒータと、から構成される。
ガスボンベ24,24・・・は、中央部加熱装置21及び側部加熱装置22に供給される高圧の液化ガスを貯留するための装置であり、図1及び図2に示すように、ロードヒータ本体1の上部の両側方に沿って設けられたガスボンベ収容部26に収容されている。ガスボンベ24は、図示しないガス供給管を介して、各ガス赤外線ヒータHに接続されている。そして、ガスボンベ24から送出された液化ガスは、各ガス赤外線ヒータHに供給されるようになっている。
図3は、図1に示すロードヒータ車の掻きほぐし装置を示す部分拡大側面図、図4は、図2に示すロードヒータ車の掻きほぐし装置を示す部分拡大平面図である。
掻きほぐし装置3は、加熱装置2で加熱された表層部Gを掻きほぐすための装置であり、図2に示すように、中央部掻きほぐし装置31と、当該中央部掻きほぐし装置31に対して走行方向(後方)に位置をずらして配設された一対の側部掻きほぐし装置32,32と、から構成されている。掻きほぐし装置3は、図3に示すように、後輪12よりも後方に配設され、バーフィーダ42の後端側の下方に不可避的に形成されるデッドスペースSを利用して設けられている。
なお、掻きほぐす深さは、表層部Gの加熱温度、施工速度、掻きほぐし装置3の自重及び後記する弾性部材36の付勢力などを適宜調整して、約10〜20mm程度に設定される。
中央部掻きほぐし装置31は、中央部加熱装置21で加熱された表層部Gの幅方向中央部を掻きほぐすための装置であり、図3及び図4に示すように、幅方向に延在する支持部材31aと、幅方向に延在する軸部材31bと、支持部材31a及び軸部材31bの両端部が固定される一対のサイドプレート31c,31cと、一対のサイドプレート31c,31c間に配設され、幅方向に複数並設された掻きほぐし部材33,33・・・と、から構成されている。
支持部材31aは、図3に示すように、中空四角形状を呈し、弾性部材36を支持するとともに、掻きほぐし装置3とロードヒータ本体1とを連結するための部材である。支持部材31aは、掻きほぐし装置3を上下に昇降する油圧シリンダ5及び油圧シリンダ5の上下移動を案内するガイド部材6を介して、ロードヒータ本体1の本体フレームに取着された枠体7に取り付けられている。
支持部材31aは、前面に取着された取付部材31dを介して、油圧シリンダ5の先端と連結され、上面に取着された連結部材31eを介して、ガイド部材6の先端と連結されている。油圧シリンダ5及びガイド部材6は、枠体7の後面に取着された保持部材7aに挿嵌され、油圧シリンダ5の基端が取付部材5aを介して、枠体7の後面に固定されている。
なお、施工時以外のとき(例えば、施工現場までの運搬時など)には、油圧シリンダ5を作動させて、掻きほぐし装置3を上昇させることで、路面Rsと掻きほぐし装置3とが接触するのを回避し、掻きほぐし装置3の損傷を防止することができる。
軸部材31bは、図3及び図4に示すように、円柱状を呈し、一対のサイドプレート31c,31cを介して、支持部材31aと連結されている。
図5は、掻きほぐし装置を構成する掻きほぐし部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
掻きほぐし部材33は、図5(a)及び(b)に示すように、アーム部材34と、挿入部材35と、弾性部材36と、から構成されている。
アーム部材34は、図5(a)に示すように、弾性部材36の付勢力を受けて、斜め下方に向かって回転するとともに、挿入部材35を支持するための部材である。本実施形態では、図4に示すように、長尺のアーム部材34と、短尺のアーム部材34と、が幅方向に沿って交互に配列されている。アーム部材34の先端には、図5に示すように、挿入部材35が取り付けられている。
挿入部材35は、弾性部材36の付勢力により、表層部G内に挿入される(刺し入れられる)部材である。そして、挿入部材35が表層部G内に挿入されつつ、ロードヒータ車Vを走行することにより、挿入部材35で表層部Gを掻きほぐすことができる。
本実施形態の挿入部材35は、従来公知のビットで構成され、その先端側(下端側)は、上側から下側に向かうにつれて縮径するように形成され、先端が尖るように形成されている。このような構成により、挿入部材35が表層部G内に挿入し易くなる。
アーム部材34には、略円弧状の切欠部34aが切り欠いて形成されている。アーム部材34は、切欠部34aが円筒部34bの外周面に嵌めこまれた状態で、円筒部34bに一体的に固定されている。円筒部34bは、軸部材31bに対して回動可能に環装(挿通)され、その外周面には、突部34cが突設されている。
突部34cとアーム部材34との間には、アーム部材34を補強するための補強部34dが介設されている。補強部34dは、突部34c及びアーム部材34に一体的に固定されている。突部34cを挟んで補強部34dと反対側には、円柱状の被係合部34eが設けられている。
被係合部34eは、弾性部材36の他端部36bに当接(接触)する部材であり、幅方向に延在して、突部34cに一体的に固定されている。
弾性部材36は、アーム部材34を介して、挿入部材35を、表層部Gに向かって(斜め下方に向かって、図5の時計方向に向かって)付勢する部材である(図5(a)の仮想線参照)。本実施形態の弾性部材36は、従来公知のコイルバネで構成され、一端部36aが支持部材31aに挿通された状態で固定され(図3参照)、他端部36bが、被係合部34eに当接している。
図3及び図4に戻り、側部掻きほぐし装置32は、側部加熱装置22で加熱された表層部Gの幅方向側部を掻きほぐすための装置であり、幅方向に延在する中空四角形状の支持部材32aと、幅方向に延在する円柱状の軸部材32bと、支持部材32a及び軸部材32bが固定される一対のサイドプレート32c,32cと、サイドプレート32c,32c間に配設され、幅方向に複数並設された掻きほぐし部材33,33・・・と、から構成されている。
なお、側部掻きほぐし装置32の構成は、中央部掻きほぐし装置31の構成と同一であるため、その説明を省略し、以下の説明においては中央部掻きほぐし装置31と側部掻きほぐし装置32との連結構造を中心に説明する。また、側部掻きほぐし装置32,32は、左右対称となっているため、以下の説明においては進行方向左側に位置する側部掻きほぐし装置32のみを説明し、進行方向右側の側部掻きほぐし装置32の説明は省略することとする。
図4に示すように、側部掻きほぐし装置32の支持部材32aの一端部は、幅方向内側に位置するサイドプレート32cより内方に向かって延出しており、当該延出部分が幅方向に離間配置された一対の連結プレート37,37に固定されている。連結プレート37には、中央部掻きほぐし装置31のサイドプレート31cに両端部が固定された連結軸部材38が挿通されている。つまり、中央部掻きほぐし装置31と側部掻きほぐし装置32は、連結プレート37及び連結軸部材38を介して、互いに連結されている。
連結プレート37は、図3の仮想線に示すように、連結軸部材38に対して上下に回動可能に連結されている。道路幅の変化に対しては、側部掻きほぐし装置32を左右に移動させる図示しない油圧シリンダを作動させて、側部掻きほぐし装置32の位置を変更することで対応できる。
なお、道路幅の変化に対しては、側部掻きほぐし装置32を取り外したり、中央部掻きほぐし装置31及び/又は側部掻きほぐし装置32の支持部材31a及び軸部材31bの長さを調節し、かつ掻きほぐし部材33の数を増減したりすることによっても対応でき、あるいは、連結プレート37を上方に向かって回動させ、側部掻きほぐし装置32,32を道路Rから離間させることによっても対応できる。
本発明の実施形態に係るロードヒータ車Vは、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図6を参照して、本実施形態に係るロードヒータ車Vを使用して、道路Rの表層部Gを補修する方法について説明する。図6は実施形態に係るロードヒータ車を施工編成に組み込んだ一例を示す側面図である。
なお、本実施形態では、進行方向前側から、ダンプトラックD、ロードヒータ車V、アスファルトフィニッシャA、マダカムローラM、タイヤローラTの順に施工編成して、道路Rの表層部Gを補修する場合について説明するが、ロードヒータ車Vを使用した施工編成はこれに限定されるものではない。
はじめに、補修を行う道路Rの路面Rs上に、ダンプトラックD、ロードヒータ車V、アスファルトフィニッシャA、マダカムローラM及びタイヤローラTを、この順序で配置する。
続いて、ロードヒータ車Vを前進させて、ダンプトラックDとともに走行させる。
そして、ロードヒータ車Vを走行させながら、加熱装置2によって道路Rの表層部Gを加熱し、掻きほぐし装置3によって加熱された表層部Gを掻きほぐす。
このとき、掻きほぐし装置3の挿入部材35が、弾性部材36の付勢力により、加熱されて軟化した表層部G内に挿入される。そして、挿入部材35が表層部G内に挿入されつつ、ロードヒータ車Vを走行することにより、表層部Gが挿入部材35で掻きほぐされる。
また、ロードヒータ車Vを走行させながら、ダンプトラックDからホッパ41へアスファルト合材Cを投入する。
続いて、バーフィーダ42によって、ホッパ41に投入されたアスファルト合材Cを後方に搬送して、後端部42aからアスファルトフィニッシャAのホッパAhへ投入(投下)する。
そして、アスファルトフィニッシャAによって、掻きほぐされた表層部G上に、アスファルト合材Cを投入するとともに、敷き均す(20〜30mm程度の厚さに敷き均す)。
続いて、マダカムローラM及びタイヤローラTによって、アスファルト合材C及び表層部Gを転圧して締め固める。
以上の工程を経て、道路Rの表層部Gの補修作業が完了する。
以上、本実施形態に係るロードヒータ車Vによれば、従来の技術(例えば、非特許文献1参照)と比較して、以下のような優れた作用効果を奏する。
すなわち、掻きほぐし装置3をロードヒータ車Vに搭載することにより、後続の施工機械に、従来のリミキサより小型の通常の舗装工事に用いるアスファルトフィニッシャAなどを使用することが可能となる。
また、従来の掻きほぐし装置は、外周面に沿ってビットが取り付けられたロータを、モータの駆動力により回転させて道路Rの表層部Gを掻きほぐす構成としていたが、本実施形態の掻きほぐし装置3は、弾性部材36の付勢力(弾性力)を利用して道路Rの表層部Gを掻きほぐす構成としたことにより、掻きほぐし装置3を駆動させるためのモータが不要となるため、掻きほぐし装置3の構造が簡素化される。そのため、掻きほぐし装置3をロードヒータ車Vに搭載しても、ロードヒータ車Vが大型化せずに済む。
特に、本実施形態では、掻きほぐし装置3が、バーフィーダ42の後端側の下方に不可避的に形成されるデッドスペースSに配設されているため、ロードヒータ車Vの全長が従来のロードヒータ車の全長と略同一になる。
つまり、本実施形態によれば、路上表層再生方法を行う際に、本実施形態のロードヒータ車Vを施工編成に組み入れることによって、大型な施工機械(例えば、リミキサなど)を使用せずに済むため、施工距離を縮小するとともに、運搬費などの施工コストの低減を図ることができる。
また、ロードヒータ車Vが、道路Rの表層部Gを加熱するための加熱装置2と、加熱装置2で加熱された表層部Gを掻きほぐすための掻きほぐし装置3と、を備えることにより、加熱装置2と掻きほぐし装置3の距離が近くなり、加熱作業を行ってから迅速に掻きほぐし作業を行うことができる。そのため、表層部Gが外気により冷却される前に、掻きほぐし作業を遂行することが可能となり、表層部Gの熱損失を低減することができる。したがって、表層部Gの熱損失分を考慮して、加熱温度を高めに設定する必要がなくなるため、表層部Gの過加熱を抑制することが可能となり、ひいては、過加熱による道路Rの表層部Gの劣化を軽減することができる。
そして、本実施形態では、加熱装置2と掻きほぐし装置3の距離が近くなり、表層部Gがより軟化している状態で掻きほぐし作業を行えるので、ロータリ式の掻きほぐし装置に比較して、簡易なバネ式の掻きほぐし装置3を用いることが可能となり、ひいては、掻きほぐし装置3をロードヒータ車Vに搭載しても、ロードヒータ車Vが大型化せずに済むことになる。
さらに、本実施形態では、アスファルトフィニッシャAがダンプトラックDを直接押しながら施工しないため、アスファルトフィニッシャAへの負荷が軽減され、アスファルトフィニッシャAの施工速度を安定させることができる。また、バーフィーダ42でアスファルト合材Cを後方に搬送して、後端部42aからアスファルトフィニッシャAのホッパAhへ投入することによって、ホッパAh内への材料供給量を一定に保つことができるため、アスファルトフィニッシャAの前後の重量バランス(前後の重心)を安定させることができるとともに、掻きほぐされた表層部G上に、アスファルト合材Cを投入する量(材料撒き出し量)を安定させることができる。
したがって、アスファルトフィニッシャAの施工速度、前後の重量バランス及びアスファルト合材Cを投入する量を安定させることができるため、敷き均し面の平坦性が向上する。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ガス赤外線ヒータHを用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、バーナーや熱風器など他の加熱機器を用いて加熱装置2を構成してもよい。
また、本実施形態では、掻きほぐし装置3を、中央部掻きほぐし装置31と一対の側部掻きほぐし装置32,32とから構成したが、これに限定されるものではなく、単一の装置で表層部Gの幅方向中央部及び側部を掻きほぐせるように構成してもよい。すなわち、側部掻きほぐし装置32,32を省略し、中央部掻きほぐし装置31を幅方向両側部まで延在させてもよい。
また、本実施形態では、挿入部材35と弾性部材36との間に、アーム部材34、円筒部34b、突部34c、補強部34d及び被係合部34eを設けたが、弾性部材36の付勢力を挿入部材35に伝達可能であれば、いかなる構成であってもよい。
また、本実施形態では、長さの異なるアーム部材34を幅方向に沿って交互に配列したが、これに限定されるものではなく、長さの同じアーム部材34を幅方向に沿って配列してもよい。
また、本実施形態では、補強部34d及び被係合部34eを備えたが、これに限定されるものではなく、補強部34d及び被係合部34eを省略してもよい。
また、本実施形態では、挿入部材35をビットで構成したが、これに限定されるものではなく、表層部G内に挿入可能な剛性を有すれば、いかなる構成であってもよい。
さらに、本実施形態では、弾性部材36をコイルバネで構成したが、これに限定されるものではなく、挿入部材35を表層部Gに向かって付勢することが可能であれば、いかなる構成であってもよい。
V ロードヒータ車
1 ロードヒータ本体(車両本体)
1b 後部
2 加熱装置
3 掻きほぐし装置
33 掻きほぐし部材
35 挿入部材
36 弾性部材
4 搬送装置
R 道路(既設舗装体)
Rs 路面
G 表層部
C アスファルト合材(舗装材)
S デッドスペース

Claims (1)

  1. 既設舗装体上を走行するための車両本体と、
    前記既設舗装体の表層部を加熱する加熱装置と、
    加熱された前記既設舗装体の表層部を掻きほぐす掻きほぐし装置と、
    舗装材を前記車両本体の後部側へ搬送する搬送装置と、
    を備えたロードヒータ車であって、
    前記掻きほぐし装置は、加熱された前記既設舗装体の表層部内に挿入される挿入部材と、前記挿入部材を前記既設舗装体の表層部に向かって付勢する弾性部材と、
    を有し、
    前記搬送装置の後端側は、前記車両本体の後部よりも進行方向後側に向かって張り出しており、
    前記掻きほぐし装置は、前記搬送装置の後端側下方に配設されていることを特徴とするロードヒータ車。
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