以下、添付図面を参照して、エアフィルタ装置および送風装置の実施の形態について説明する。
図1に示す送風装置1は、空気を所定の温度に温度調整すると共に、その空気を浄化して送風(供給)する装置であって、同図および図2に示すように、送風装置本体2およびエアフィルタ装置3を備えて構成されている。
送風装置本体2は、図2に示すように、温度調整部11、ファン12、制御部13およびこれらを収容する筐体14を備えて構成されている。
温度調整部11は、制御部13の制御に従って作動して、ファン12の作動に伴って筐体14の側面パネル14aに形成されている吸気口14b(図1参照)から流入した筐体14の外部の空気を所定の温度となるように加熱または冷却する温度調整を行う。ファン12は、制御部13の制御に従って作動して、温度調整部11によって温度調整された空気を送風する。
この場合、この送風装置本体2では、図2に示すように、筐体14の天面パネル14cに通気口14dが形成され、この通気口14dとファン12とが接続ダクト15によって繋がれている。また、同図に示すように、筐体14の上(天面パネル14cの上)にエアフィルタ装置3が取り付けられた際に、エアフィルタ装置3における後述する第2支持部23のベース部23aに形成されている通気口23bと通気口14dとが連通する。このため、ファン12によって送風される温度調整後の空気が接続ダクト15および通気口14d,23bを通って第2支持部23のベース部23a内に流入する。制御部13は、図外の操作部に対する操作に応じて温度調整部11およびファン12を制御する。
エアフィルタ装置3は、図2,3に示すように、筐体21、第1支持部22、第2支持部23、エアフィルタ本体24および接続ダクト25を備えて、送風装置本体2から送風される温度調整後の空気を浄化可能に構成されている。なお、図2では、側面パネル71a,71bを取り外した状態のエアフィルタ装置3を図示し、図3および後述する図4では、側面パネル71a,71bおよび前面パネル72を取り外した状態のエアフィルタ装置3を図示している。
筐体21は、図1に示すように、側面パネル71a,71b、前面パネル72、背面パネル73および天面パネル74を備えて底部が開口した直方体状に形成され、エアフィルタ本体24を収容可能に構成されると共に、エアフィルタ本体24を前方側(前面パネル72側)から交換可能(着脱可能)に構成されている。この場合、図2に示すように、天面パネル74には、供給口75が形成されて、供給口75には、供給対象に空気を供給するための供給用ダクト4が接続されている。また、筐体21内の後方側(背面パネル73側)には、エアフィルタ本体24の後方側に当接してエアフィルタ本体24の後方側への移動を規制すると共に、エアフィルタ本体24の前後方向の位置決めをするためのストッパー77が配設されている。
また、図4に示すように、筐体21における側面パネル71a,71bの内側(筐体21の側面)には、フレーム76a,76b(以下、区別しないときには単に「フレーム76」ともいう)が取り付けられている。さらに、図5に示すように、フレーム76における上部の前方側(同図における左側)には、第1ロッド31が取り付けられて、フレーム76における上部の後方側(同図における右側)には、第2ロッド32が取り付けられている。この場合、フレーム76は、後述する第1支持部22に設けられている第1係合部41および第2係合部42に各ロッド31,32がそれぞれ係合することによって第1支持部22を支持する。また、フレーム76は、後述する第2支持部23のガイド板23dが固定されることによって第2支持部23を支持する。
第1支持部22は、図4,5に示すように、ベース部22a、鍔部22c、および2枚のガイド板22dを備えて構成され、筐体21内に配設されて、エアフィルタ本体24の上部24aに鍔部22cが当接して、第2支持部23と共にエアフィルタ本体24を支持(固定)する。ベース部22aは、下方側が開口する矩形の皿状に形成されている。また、ベース部22aの天面には、排出口22bが形成されている。鍔部22cは、ベース部22aの縁部に配設されている。また、鍔部22cには、エアフィルタ本体24の上部24aとの機密性を高めるための図外のシール材(緩衝材)が取り付けられている。
各ガイド板22dは、図5に示すように、長尺に形成されて、対向する2つの(図4における左右一対の)鍔部22cにそれぞれ取り付けられている。この場合、ガイド板22dは、筐体21からのエアフィルタ本体24の取り出し、および筐体21に対するエアフィルタ本体24の収容の際のガイドとしても機能する。また、ガイド板22dの前方側(図5における左側)には、筐体21に配設されている第1ロッド31を挿通させて第1ロッド31と係合する第1係合部41が設けられ、ガイド板22dの後方側(同図における右側)には、筐体21に配設されている第2ロッド32を挿通させて第2ロッド32と係合する第2係合部42が設けられている。
この場合、第1係合部41は、図5に示すように、略垂直方向に沿って形成されて、第1ロッド31に対する第1支持部22の上下方向(同図に示す矢印Aの方向)への移動を案内する第1スリット51と、第1スリット51に連続するようにして略水平方向に沿って形成されて、上方側に移動した第1支持部22の第1ロッド31に対する前後方向(同図に示す矢印Bの方向:エアフィルタ装置3の前後方向)への移動を案内すると共に前後方向の一例としての後方側に移動した第1支持部22の第1ロッド31に対する上下方向への移動を規制する第2スリット52とを備えて、全体としてL字状に構成されている。また、第2係合部42は、同図に示すように、第2ロッド32に対する第1支持部22の回動を許容すると共に第2ロッド32に対する第1支持部22の前後方向(エアフィルタ装置3の前後方向)への移動を案内する第3スリット53を備えて、全体として長孔状に構成されている。
このエアフィルタ装置3では、各係合部41,42を上記したように構成したことで、第1支持部22は、前方側が第2支持部23に対して接離するように後方側を中心として回動可能でかつ前後方向に移動可能に各ロッド31,32によって支持されている。
第2支持部23は、図4,5に示すように、ベース部23a、鍔部23c、および2枚のガイド板23dを備えて構成され、筐体21内に配設されて、エアフィルタ本体24の下部24bに鍔部23cが当接して、第1支持部22と共にエアフィルタ本体24を支持(固定)する。ベース部23aは、上方が開口する矩形の皿状に形成されている。また、ベース部23aの底面には、通気口23bが形成されている。この場合、通気口23bは、エアフィルタ装置3が送風装置本体2における天面パネル14cに取り付けられた状態において、天面パネル14cに形成されている通気口14dに連通する。鍔部23cは、ベース部23aの縁部に配設されている。また、鍔部23cには、エアフィルタ本体24の下部24bとの機密性を高めるための図外のシール材(緩衝材)が取り付けられている。
各ガイド板23dは、長尺に形成されて、対向する2つの(図4における左右一対の)鍔部23cにそれぞれ取り付けられている。この場合、ガイド板23dは、第1支持部22のガイド板22dと同様にして、筐体21からのエアフィルタ本体24の取り出し、および筐体21に対するエアフィルタ本体24の収容の際のガイドとしても機能する。また、ガイド板23dは、筐体21のフレーム76に固定されており、これによって第2支持部23がフレーム76(筐体21)に支持されている。
エアフィルタ本体24は、一例として、HEPAフィルタ (High Efficiency Particulate Air Filter )であって、フレーム内に空気浄化機能を有する濾紙が充填されて全体として厚板状に構成されている。
接続ダクト25は、第1支持部22におけるベース部22aの天面と筐体21の天面パネル74との間に配設されて、ベース部22aの天面に形成されている排出口22bと筐体21の天面パネル74に形成されている供給口75とを繋いでいる。この場合、接続ダクト25は、伸縮および曲げ変形が可能な蛇腹タイプの筒体で構成されて、第1支持部22の回動および移動に伴って伸縮および曲げ変形する。
この送風装置1では、図外の操作部に対して運転開始操作がされると、送風装置本体2の制御部13が温度調整部11およびファン12を作動させる。これに伴い、送風装置本体2における筐体14の側面パネル14aに形成されている吸気口14bから筐体14の外部の空気が筐体14内に流入する。また、温度調整部11が、流入した空気を所定の温度となるように温度調整を行う。さらに、ファン12が、温度調整部11によって温度調整された空気を送風する。この際に、送風された温度調整後の空気が、ファン12に繋がれている接続ダクト15、筐体14の天面パネル14cに形成されている通気口14d、およびエアフィルタ装置3における第2支持部23のベース部23aに形成されている通気口23bを通ってベース部23a内に流入する。
次いで、ベース部23a内に流入した空気がエアフィルタ本体24内を通過することによって浄化される。続いて、エアフィルタ本体24によって浄化された空気は、第1支持部22のベース部22a内に流入し、ベース部22aに形成されている排出口22b、排出口22bに接続されている接続ダクト25、および筐体21における天面パネル74の供給口75に接続されている供給用ダクト4を通って供給対象に供給(送風)される。
一方、エアフィルタ装置3のエアフィルタ本体24を交換するときには、最初に、エアフィルタ装置3の筐体21に収容されている使用済みのエアフィルタ本体24を取り出す。具体的には、図6に示すように、まず、第1支持部22の前方側を掴んで上方側に向けて(同図に示す矢印A1の向きに)押し上げる。この際に、第1支持部22のガイド板22dに設けられている第1係合部41の第1スリット51、および第1スリット51に挿通されている第1ロッド31によって第1支持部22の前方側が上方に案内される。また、この際に、ガイド板22dに設けられている第2係合部42の第3スリット53に挿通されている第2ロッド32に対する第1支持部22の回動が許容される。このため、同図に示すように、第1支持部22の前方側が第2支持部23から離反するように後方側(第2ロッド32)を中心として回動し、これによって第1支持部22の鍔部22cとエアフィルタ本体24との当接状態(第1支持部22と第2支持部23とによるエアフィルタ本体24の支持状態)が解除される。
次いで、図7に示すように、上方側に移動した(回動した)第1支持部22の前方側を掴んで後方側に向けて(同図に示す矢印B1の向きに)押し込む。この際に、第1係合部41の第2スリット52、第2スリット52に挿通されている第1ロッド31、第2係合部42の第3スリット53、および第3スリット53に挿通されている第2ロッド32によって第1支持部22が後方側に案内される。これにより、同図に示すように、第1支持部22が後方側に移動する。また、後方側に移動した第1支持部22は、第2スリット52、および第2スリット52に挿通されている第1ロッド31によって上下方向への移動が規制される。このため、第1支持部22の前方側が第2支持部23から離反し、かつ第1支持部22が後方側に移動した状態でロックされてその状態が確実が維持される。この結果、第1支持部22の前方側が下がってしまうことがないため、安全かつ効率的であると共に、第1支持部22の前方側が第2支持部23から離反した開口状態を保持するための道具やそのための動作が不要なため作業性が大幅に向上する。以上により、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態となる。
この場合、このエアフィルタ装置3では、第1支持部22におけるベース部22aに形成されている排出口22bと筐体21の天面パネル74に形成されている供給口75とを接続する接続ダクト25が伸縮可能でかつ曲げ変形可能な蛇腹タイプの筒体で構成されているため、第1支持部22の回動および移動に伴って排出口22bと供給口75との距離が変化したとしても、それに応じて接続ダクト25が伸縮および曲げ変形する。このため、エアフィルタ本体24の交換作業の際の第1支持部22の回動および移動に起因する接続ダクト25の外れや破損が確実に防止されている。
次いで、図8に示すように、使用済みのエアフィルタ本体24を前方側に(同図に示す矢印B2の向きに)引き出すようにして筐体21から取り出す。この場合、上記した第1支持部22の回動および移動によって第1支持部22の前方側と第2支持部23の前方側とが離反して前方側が広く開口した状態となっている。このため、エアフィルタ本体24の引き出しを容易に行うことが可能となっている。また、第1支持部22の前方側が下がってしまうことがないため安全かつ効率的にであるとともに、第1支持部22の前方側と第2支持部23の前方側とが離反した開口状態を保持するための道具やそのための動作が不要なため作業性が大幅に向上する。
続いて、新たなエアフィルタ本体24を筐体21に収容する。具体的には、第2支持部23の前方側にエアフィルタ本体24の後方側を載置し、次いでガイド板23dに沿わせるようにしてエアフィルタ本体24を後方側に向けて押し込み、筐体21内の後方側に配設されているストッパー77にエアフィルタ本体24を後方側を当接させる。これにより、エアフィルタ本体24の下部24bと第2支持部23の鍔部23cとが当接した状態でエアフィルタ本体24が第2支持部23に載置される。
次いで、第1支持部22の前方側を掴んで前方側に向けて引き出す。この際に、各係合部41,42の各スリット52,53、および各ロッド31,32によって案内されて、第1支持部22が前方側に移動する。続いて、移動した第1支持部22の前方側を掴んで下方側に向けて押し下げる。この際に、第1係合部41の第1スリット51、および第1ロッド31によって案内されて、第1支持部22の前方側が第2支持部23に近接するように回動し、これによって第1支持部22の鍔部22cとエアフィルタ本体24とが当接して、第1支持部22と第2支持部23とによってエアフィルタ本体24が支持(固定)される。また、この状態では、第1支持部22の鍔部22cに設けられたシール材が鍔部22cとエアフィルタ本体24の上部24aとで挟み込まれると共に、第2支持部23の鍔部23cに設けられたシール材が鍔部23cとエアフィルタ本体24の下部24bとで挟み込まれるため、第1支持部22および第2支持部23とエアフィルタ本体24との間の気密性が高められている。以上により、筐体21への新たなエアフィルタ本体24の収容が完了する。
なお、好ましくは、エアフィルタ本体24を確実に固定するために、第1支持部22および第2支持部23にフランジ部などを設けて、第1支持部22と第2支持部23とによってエアフィルタ本体24を支持した状態で、上記のフランジ部を筐体21側にボルト締めする構成を採用することができる。この場合であっても、第1支持部22側および第2支持部23側にそれぞれ一本程度のボルト締めを行うだけで十分であり、筐体21の前方側からボルト締め可能な位置にフランジ部などを設けることで、作業性を損なうことなく、より確実にエアフィルタ本体24を固定することができる。
このように、このエアフィルタ装置3および送風装置1では、第1支持部22が、第1係合部41に挿通された第1ロッド31、および第2係合部42に挿通された第2ロッド32によって前方側が第2支持部23に対して接離するように回動可能に支持されている。このため、このエアフィルタ装置3および送風装置1では、第1支持部22の前方側を掴んで押し上げの動作や押し込みの動作を行うだけで、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態とすることができる。また、第2支持部23にエアフィルタ本体24を載置した後に、取り出しの際の各動作とは逆の動作を行うだけで、エアフィルタ本体24を筐体21内に収容して支持させることができる。したがって、このエアフィルタ装置3および送風装置1によれば、4つのナットを緩める作業および各ナットを締め付ける作業が必要な従来のファンフィルタユニットと比較して、十分に短時間でかつ容易にエアフィルタ本体24の交換作業を行うことができる。また、このエアフィルタ装置3および送風装置1によれば、筐体21の前方側のみで全ての交換作業を実施することができ、交換作業の際に筐体21の後方側に手を入れる必要がないため、筐体21と第1支持部22や第2支持部23とによって手が挟まれる事態を確実に回避することができる。したがって、このエアフィルタ装置3および送風装置1によれば、エアフィルタ本体24の交換作業を十分に安全かつ効率的に行うことができる。
また、このエアフィルタ装置3および送風装置1では、第1支持部22に形成された排出口22bと筐体21の天面パネル74に形成されてエアフィルタ本体24によって浄化された空気を外部に供給する供給口75とを接続する接続ダクト25が伸縮可能に構成されている。このため、このエアフィルタ装置3および送風装置1によれば、第1支持部22の回動や移動に伴って排出口22bと供給口75との距離が変化したとしても、それに応じて接続ダクト25が伸縮および曲げ変形するため、エアフィルタ本体24の交換作業の際の第1支持部22の回動および移動に起因する接続ダクト25の外れや破損を確実に防止することができる。
次に、他の実施例としての送風装置101について説明する。なお、以下の説明において、上記した送風装置1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。図9に示す送風装置101は、上記した送風装置本体2とエアフィルタ装置103を備えて構成され、送風装置1と同様にして、空気を所定の温度に温度調整すると共に、その空気を浄化して送風可能に構成されている。エアフィルタ装置103は、同図に示すように、筐体121、第1支持部22、第2支持部123、エアフィルタ本体24および接続ダクト25を備えて、送風装置本体2から送風される温度調整後の空気を浄化可能に構成されている。なお、同図では、側面パネル71a,71bを取り外した状態のエアフィルタ装置103を図示している。
筐体121における側面パネル71a,71bの内側(筐体121の側面)には、図10に示すように、上記したフレーム76に代えて、フレーム176がそれぞれ取り付けられている。この場合、フレーム176における上部の前方側(同図における左側)には、第1ロッド31が取り付けられて、フレーム176における上部の後方側(同図における右側)には、第2ロッド32が取り付けられている。また、フレーム176における下部の前方側には、第3ロッド33が取り付けられて、フレーム176における下部の後方側には、第4ロッド34が取り付けられて、フレーム176における下部の中央部には、第5ロッド35が取り付けられている。この場合、フレーム176は、上記したエアフィルタ装置3と同様にして、第1支持部22を支持すると共に、後述する第2支持部123に設けられている第3係合部43、第4係合部44および第5係合部45に各ロッド33〜35がそれぞれ係合することによって第2支持部123を支持する。
第2支持部123は、図10に示すように、ベース部23a、鍔部23c、および2枚のガイド板123d(同図では、1枚のみを図示している)を備えて構成され、筐体121内に配設されて、エアフィルタ本体24の下部24bに鍔部23cが当接して、第1支持部22と共にエアフィルタ本体24を支持(固定)する。
各ガイド板123dは、長尺に形成されて、対向する2つの鍔部23cにそれぞれ取り付けられている。この場合、ガイド板123dは、第1支持部22のガイド板22dと同様にして、筐体121からのエアフィルタ本体24の取り出し、および筐体121に対するエアフィルタ本体24の収容の際のガイドとしても機能する。また、図10に示すように、ガイド板123dの前方側には、筐体121に配設されている第3ロッド33を挿通させて第3ロッド33と係合する第3係合部43が設けられ、ガイド板123dの後方側には、筐体121に配設されている第4ロッド34を挿通させて第4ロッド34と係合する第4係合部44が設けられている。さらに、ガイド板123dにおける長手方向の中央部には、筐体121に配設されている第5ロッド35と係合する第5係合部45が設けられている。
この場合、第3係合部43は、図10に示すように、略水平方向に沿って形成されて、第3ロッド33に対する第2支持部123の前後方向への移動を案内すると共に後方側に位置している第2支持部123の第3ロッド33に対する上下方向の移動を規制する第4スリット54と、第4スリット54に連続するようにして略垂直方向に沿って形成されて前方側に移動した第2支持部123の第3ロッド33に対する上下方向への移動を案内する第5スリット55と、第5スリット55に連続するようにして前方下がりに(後方上がりに)傾斜する方向(後方側が高く前方側ほど低くなる方向であって、同図に示す矢印Cの方向)に沿って形成されて下方側に移動した第2支持部123の第3ロッド33に対する前方下がりに傾斜する方向への移動を案内する第6スリット56とを備えて、クランク状に構成されている。
また、第4係合部44は、図10に示すように、第4ロッド34に対する第2支持部123の前後方向への移動を案内すると共に後方側に位置している第2支持部123の第4ロッド34に対する上下方向の移動を規制する第7スリット57と、第7スリット57に連続するようにして前方下がりに傾斜する方向に沿って形成されて前方側に移動した第2支持部123の第4ロッド34に対する回動を許容すると共に第2支持部123の第4ロッド34に対する前方下がりに傾斜する方向への移動を案内する第8スリット58とを備えて、クランク状に構成されている。
さらに、第5係合部45は、図10に示すように、略水平方向に沿って形成されて、第5ロッド35に対する第2支持部123の前後方向への移動を案内すると共に後方側に位置している第2支持部123の第5ロッド35に対する上下方向の移動を規制する第9スリット59と、第9スリット59に連続するようにして略垂直方向に沿って形成されて前方側に移動した第2支持部123の第5ロッド35に対する上下方向への移動を案内する第10スリット60と、第10スリット60に連続するようにして前方下がりに傾斜する方向に沿って形成されて下方側に移動した第2支持部123の第5ロッド35に対する前方下がりに傾斜する方向への移動を案内する第11スリット61とを備えて、クランク状に構成されている。この場合、同図に示すように、第6スリット56、第8スリット58および第11スリット61における各々の傾斜角度(前方下がりに傾斜する角度)は、第2支持部123を前方下がりに傾斜する方向へ移動させる際の移動軌跡に対応して、互いに異なるように(具体的には、スリット56,61,58の順に傾斜角度が大きくなるように)規定されている。
このエアフィルタ装置103では、各係合部43〜45を上記したように構成したことで、第2支持部123は、前後方向に移動可能で、かつ前方側が第1支持部22に対して接離するように後方側を中心として回動して、さらに前方下がりに傾斜する方向に沿って移動可能に各ロッド33〜35によって支持されている。なお、このエアフィルタ装置103では、第2支持部123のガイド板123dに第3係合部43、第4係合部44および第5係合部45の3つ係合部を配設しているが、ガイド板123dにおける長手方向の中央部に配設した係合部(この例では、第5係合部45)の配設を省略して、前方側および後方側に1つずつの係合部を配設する構成を採用することもできる。また、この構成では、第5ロッド35の配設を省略したフレーム176を用いることができる。
一方、このエアフィルタ装置103のエアフィルタ本体24を交換するときには、最初に、エアフィルタ装置103の筐体121に収容されている使用済みのエアフィルタ本体24を取り出す。この場合、まず、上記したエアフィルタ装置3におけるエアフィルタ本体24の取り出しの際の各動作と同様にして、第1支持部22の前方側が第2支持部123から離反するように第1支持部22を回動させた後に、第1支持部22を後方側に移動させる。
続いて、図11に示すように、第2支持部123の前方側を掴んで前方側(手前)に向けて(同図に示す矢印B2の向きに)引き出す。この際に、第2支持部123のガイド板123dに設けられている第3係合部43、第4係合部44および第5係合部45の第4スリット54、第7スリット57および第9スリット59、並びにこれらの各スリット54,57,59にそれぞれ挿通されている第3ロッド33、第4ロッド34および第5ロッド35によって第2支持部123が前方側に案内される。これにより、同図に示すように、第2支持部123、および第2支持部123に支持(載置)されているエアフィルタ本体24が前方側に移動する。また、前方側への第2支持部123の移動により、各スリット54,57,59および各ロッド33,34,35による第2支持部123の上下方向への移動規制が解除される。
次いで、図12に示すように、前方側に移動した第2支持部123の前方側を掴んで下方側に向けて(同図に示す矢印A2の向きに)押し下げる。この際に、第3係合部43および第5係合部45の第5スリット55および第10スリット60、並びにこれらの各スリット55,60にそれぞれ挿通されている第3ロッド33および第5ロッド35によって第2支持部123の前方側が下方に案内される。また、この際に、第4係合部44の第8スリット58に挿通されている第4ロッド34に対する第2支持部123の回動が許容される。これにより、同図に示すように、第2支持部123およびエアフィルタ本体24の前方側が第1支持部22から離反するように後方側(第4ロッド34)を中心として回動する。
続いて、図13に示すように、下方側に移動した(回動した)第2支持部123の前方側を掴んで前方下がりに傾斜する向きに(同図に示す矢印C1の向きに)引き出す。この際に、第3係合部43、第4係合部44および第5係合部45の第6スリット56、第8スリット58および第11スリット61、並びにこれらの各スリット56,58,61にそれぞれ挿通されている第3ロッド33、第4ロッド34および第5ロッド35によって第2支持部123が前方下がりに傾斜する向きに案内される。これにより、同図に示すように、第2支持部123およびエアフィルタ本体24が前方下がりに傾斜する向きに移動する。以上により、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態となる。
次いで、図14に示すように、使用済みのエアフィルタ本体24を前方側に(同図に示す矢印B2の向きに)引き出すようにして筐体121から取り出す。この場合、上記した第1支持部22および第2支持部123の回動および移動によって第1支持部22の前方側と第2支持部123の前方側とが離反して前方側が上下に広く開口した状態となっている。このため、エアフィルタ本体24の引き出しを容易に行うことが可能となっている。
続いて、新たなエアフィルタ本体24を筐体121に収容する。具体的には、第2支持部123の前方側にエアフィルタ本体24の後方側を載置し、次いでガイド板23dに沿わせるようにしてエアフィルタ本体24を後方側に向けて押し込み、筐体121内の後方側に配設されているストッパー77にエアフィルタ本体24を後方側を当接させる。これにより、エアフィルタ本体24の下部24bと第2支持部123の鍔部23cとが当接した状態でエアフィルタ本体24が第2支持部123に載置される。
続いて、第2支持部123の前方側を掴んで後方上がりに傾斜する向きに押し込む。この際に、各係合部43,44,45の各スリット56,58,61、および各ロッド33,34,35によって案内されて、第2支持部123およびエアフィルタ本体24が後方上がりに傾斜する向きに移動する。次いで、移動した第2支持部123の前方側を掴んで上方側に向けて押し上げる。この際に、各係合部43,45の各スリット55,60、および各ロッド33,35によって案内されて、第2支持部123およびエアフィルタ本体24の前方側が第2支持部123に近接するように回動する。
続いて、回動した第2支持部123の前方側を掴んで後方側に向けて押し込む。この際に、各係合部43,44,45の各スリット54,57,59、および各ロッド33,34,35によって案内されて、第2支持部123およびエアフィルタ本体24が後方側に移動する。また、後方側への第2支持部123の移動により、各スリット54,57,59および各ロッド33,34,35によって第2支持部123の上下方向への移動が規制される。
次いで、上記したエアフィルタ装置3における新たなエアフィルタ本体24の収容の際の各動作と同様にして、第1支持部22を前方側に移動させた後に、第1支持部22の前方側が第2支持部123に近接するように第1支持部22を回動させる。これによって第1支持部22の鍔部22cとエアフィルタ本体24とが当接して、第1支持部22と第2支持部123とによってエアフィルタ本体24が支持(固定)される。また、この状態では、第1支持部22の鍔部22cに設けられたシール材が鍔部22cとエアフィルタ本体24の上部24aとで挟み込まれると共に、第2支持部123の鍔部23cに設けられたシール材が鍔部23cとエアフィルタ本体24の下部24bとで挟み込まれるため、第1支持部22および第2支持部123とエアフィルタ本体24との間の気密性が高められている。以上により、筐体121への新たなエアフィルタ本体24の収容が完了する。
このように、このエアフィルタ装置103および送風装置101では、第1支持部22の前方側第2支持部123に対して接離するように第1支持部22が後方側を中心として回動可能に支持され、第2支持部123の前方側が第1支持部22に対して接離するように第2支持部123が後方側を中心として回動しかつ前方下がりの傾斜状態で移動可能に支持されている。このため、このエアフィルタ装置103および送風装置101では、第1支持部22の前方側を掴んで押し上げの動作や押し込みの動作を行い、第2支持部123の前方側を掴んで引き出しの動作や押し下げの動作を行うだけで、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態とすることができる。また、第2支持部123にエアフィルタ本体24を載置した後に、取り出しの際の各動作とは逆の動作を行うだけで、エアフィルタ本体24を筐体121内に収容して支持させることができる。したがって、このエアフィルタ装置103および送風装置101によれば、4つのナットを緩める作業および各ナットを締め付ける作業が必要な従来のファンフィルタユニットと比較して、十分に短時間でかつ容易にエアフィルタ本体24の交換作業を行うことができる。また、このエアフィルタ装置103および送風装置101によれば、筐体121の前方側のみで全ての交換作業を実施することができ、交換作業の際に筐体121の後方側に手を入れる必要がないため、筐体121と第1支持部22や第2支持部123とによって手が挟まれる事態を確実に回避することができる。したがって、このエアフィルタ装置103および送風装置101によれば、エアフィルタ本体24の交換作業を十分に安全かつ効率的に行うことができる。
また、このエアフィルタ装置103および送風装置101では、第1スリット51および第2スリット52で構成された第1係合部41に係合する第1ロッド31と、第3スリット53で構成された第2係合部42に係合する第2ロッド32とによって第1支持部22が支持され、第4スリット54、第5スリット55および第6スリット56で構成された第3係合部43に係合する第3ロッド33と、第7スリット57および第8スリット58で構成された第4係合部44に係合する第4ロッド34とによって第2支持部123が支持されている。このため、第1支持部22および第2支持部123を支持する機構を十分簡易に構成することができる。
次に、他の実施例としての送風装置201について説明する。なお、以下の説明において、上記した送風装置1,101と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。図15に示す送風装置201は、上記した送風装置本体2とエアフィルタ装置203を備えて構成され、送風装置1,101と同様にして、空気を所定の温度に温度調整すると共に、その空気を浄化して送風可能に構成されている。エアフィルタ装置203は、同図に示すように、筐体221、第1支持部222、第2支持部123、エアフィルタ本体24および接続ダクト225を備えて、送風装置本体2から送風される温度調整後の空気を浄化可能に構成されている。なお、図15では、側面パネル71a,71bを取り外した状態のエアフィルタ装置203を図示している。
筐体221における側面パネル71a,71bの内側(筐体221の側面)には、図16に示すように、上記したフレーム76,176に代えて、フレーム276がそれぞれ取り付けられている。この場合、フレーム276における下部の前方側には、第3ロッド33が取り付けられて、フレーム276における下部の後方側には、第4ロッド34が取り付けられて、フレーム276における下部の中央部には、第5ロッド35が取り付けられている。この場合、フレーム276は、後述する第1支持部222のガイド板222dが固定されることによって第1支持部222を支持すると共に、上記したエアフィルタ装置103と同様にして、第2支持部123に設けられている第3係合部43、第4係合部44および第5係合部45に各ロッド33〜35がそれぞれ係合することによって第2支持部123を支持する。
第1支持部222は、図16に示すように、ベース部22a、鍔部22c、および2枚のガイド板222dを備えて構成され、筐体221内に配設されて、エアフィルタ本体24の上部24aに鍔部22cが当接して、第2支持部123と共にエアフィルタ本体24を支持(固定)する。
各ガイド板222dは、図16に示すように、長尺に形成されて、対向する2つの鍔部22cにそれぞれ取り付けられている。この場合、ガイド板222dは、筐体221からのエアフィルタ本体24の取り出し、および筐体21に対するエアフィルタ本体24の収容の際のガイドとしても機能する。また、上記したエアフィルタ装置3,103のガイド板22dとは異なり、ガイド板222dは、第1係合部41および第2係合部42が設けられておらず、筐体221のフレーム76に固定されており、これによって第1支持部222がフレーム276(筐体221)に支持されている。
接続ダクト225は、第1支持部222におけるベース部22aの天面と筐体221の天面パネル74との間に配設されて、ベース部22aの天面に形成されている排出口22bと筐体221の天面パネル74に形成されている供給口75とを繋いでいる。この場合、このエアフィルタ装置203では、第1支持部222が筐体221に固定されている(移動および回動しない)ため、伸縮性を有していない筒体を用いることもできる。
また、このエアフィルタ装置203では、第1支持部222が筐体221に固定されているため、第1支持部222の上部に回動および移動のための空間を設ける必要がない結果、その分、エアフィルタ装置203を小形化することが可能となっている。また、第1支持部222を固定することでエアフィルタ装置203を気密性の高い構造とすることが可能となっている。
一方、このエアフィルタ装置203のエアフィルタ本体24を交換するときには、最初に、エアフィルタ装置203の筐体221に収容されている使用済みのエアフィルタ本体24を取り出す。この場合、上記したエアフィルタ装置103におけるエアフィルタ本体24の取り出しの際の各動作と同様にして、第2支持部123を前方側に向けて引き出し、次いで、第2支持部123を下方側に向けて押し下げた後に、前方下がりに傾斜する向きに引き出す。これにより、第2支持部123およびエアフィルタ本体24が前方下がりに傾斜する向きに移動して、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態となる。
次いで、使用済みのエアフィルタ本体24を前方側に引き出すようにして筐体221から取り出す。この場合、上記した第2支持部123の回動および移動によって第1支持部222の前方側と第2支持部123の前方側とが離反して前方側が広く開口した状態となっている。このため、エアフィルタ本体24の引き出しを容易に行うことが可能となっている。
続いて、新たなエアフィルタ本体24を筐体221に収容する。具体的には、第2支持部123の前方側にエアフィルタ本体24の後方側を載置し、次いでガイド板23dに沿わせるようにしてエアフィルタ本体24を後方側に向けて押し込み、筐体221内の後方側に配設されているストッパー77にエアフィルタ本体24を後方側を当接させる。これにより、エアフィルタ本体24の下部24bと第2支持部123の鍔部23cとが当接した状態でエアフィルタ本体24が第2支持部123に載置される。
続いて、上記したエアフィルタ装置103における新たなエアフィルタ本体24の収容の際の各動作と同様にして、第2支持部123の前方側を掴んで後方上がりに傾斜する向きに押し込み、次いで、第2支持部123の前方側を掴んで上方側に向けて押し上げた後に、第2支持部123の前方側を掴んで後方側に向けて押し込む。これによって第1支持部222の鍔部22cとエアフィルタ本体24とが当接して、第1支持部222と第2支持部123とによってエアフィルタ本体24が支持される。また、この状態では、第1支持部222の鍔部22cに設けられたシール材が鍔部22cとエアフィルタ本体24の上部24aとで挟み込まれると共に、第2支持部123の鍔部23cに設けられたシール材が鍔部23cとエアフィルタ本体24の下部24bとで挟み込まれるため、第1支持部222および第2支持部123とエアフィルタ本体24との間の気密性が高められている。以上により、筐体121への新たなエアフィルタ本体24の収容が完了する。
このように、このエアフィルタ装置203および送風装置201では、第2支持部123が、第3係合部43に挿通された第3ロッド33、および第4係合部44に挿通された第4ロッド34によって前方側が第1支持部222に対して接離するように回動しかつ前方下がりに傾斜する方向に沿って移動可能に支持されている。このため、このエアフィルタ装置203および送風装置201では、第2支持部123の前方側を掴んで引き出しの動作や押し下げの動作を行うだけで、エアフィルタ本体24の取り出しが可能な状態とすることができる。また、第2支持部123にエアフィルタ本体24を載置した後に、取り出しの際の各動作とは逆の動作を行うだけで、エアフィルタ本体24を筐体221内に収容して支持させることができる。したがって、このエアフィルタ装置203および送風装置201によれば、4つのナットを緩める作業および各ナットを締め付ける作業が必要な従来のファンフィルタユニットと比較して、十分に短時間でかつ容易にエアフィルタ本体24の交換作業を行うことができる。また、このエアフィルタ装置203および送風装置201によれば、筐体221の前方側のみで全ての交換作業を実施することができ、交換作業の際に筐体221の後方側に手を入れる必要がないため、筐体221と第1支持部222や第2支持部123とによって手が挟まれる事態を確実に回避することができる。したがって、このエアフィルタ装置203および送風装置201によれば、エアフィルタ本体24の交換作業を十分に安全かつ効率的に行うことができる。
なお、エアフィルタ装置3,103は、上記の構成例に限定されない。例えば、図17に示すように、上記した第1支持部22に代えて、第1支持部322を備えたエアフィルタ装置303を採用することもできる。この場合、第1支持部22と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。この第1支持部322では、同図に示すように、第1ロッド31を挿通させて第1ロッド31と係合する第1係合部341が上記した第1係合部41に代えてガイド板322dの前方側に設けられている。この場合、第1係合部341は、同図に示すように、第1係合部41を左右反転させた全体としてL字状に構成されている。
具体的には、第1係合部341は、第1スリット51と同様の機能を有する第1スリット351と、第1スリット351に連続するようにして略水平方向に沿って形成されて、上方側に移動した第1支持部322の第1ロッド31に対する前後方向への移動を案内すると共に前後方向の一例としての前方側に移動した第1支持部322の第1ロッド31に対する上下方向への移動を規制する第2スリット352とを備えて構成されている。この構成では、使用済みのエアフィルタ本体24を取り出す際に、第1支持部322の前方側を上方側に向けて押し上げた後に前方側に引き出すことにより、第2スリット352および第1ロッド31によって第1支持部322の上下方向への移動が規制される。
また、送風装置の一例として、温度調整部11を備えた送風装置本体2にエアフィルタ装置3を取り付けた送風装置1について説明したが、エアフィルタ装置3を取り付ける対象は上記した送風装置本体2には限定されない。例えば、温度調整部11を備えていない(送風機能のみを有する)送風装置本体にエアフィルタ装置3を取り付けることもできる。また、送風装置本体に取り付けることなく、エアフィルタ装置3を単独で使用することもできる。